JP2006054698A - 手振れ補正機能を有する撮像装置 - Google Patents

手振れ補正機能を有する撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006054698A
JP2006054698A JP2004235306A JP2004235306A JP2006054698A JP 2006054698 A JP2006054698 A JP 2006054698A JP 2004235306 A JP2004235306 A JP 2004235306A JP 2004235306 A JP2004235306 A JP 2004235306A JP 2006054698 A JP2006054698 A JP 2006054698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
images
camera shake
display
correction function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004235306A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Shikami
政雄 鹿海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004235306A priority Critical patent/JP2006054698A/ja
Publication of JP2006054698A publication Critical patent/JP2006054698A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 撮影時に複数枚に分割して画像撮影を行い、撮影後に位置合わせしながら合成する手振れ補正機能を有する撮像装置において、画像合成完了前の画像確認を容易にする。
【解決手段】 画像撮影後、合成完了前に1枚の画像をゲインアップして明るさを補正して表示する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、手振れを補正して静止画像を撮像、記録するのに好適な撮像装置に関するものである。
従来、銀塩カメラやビデオカメラ、電子スチルカメラなどの手持ち撮影時に発生する手振れを補正する技術についてはさまざまなものが提案され、かつ実用化されている。
たとえば、振動ジャイロなどの角速度センサによって手振れを検知し、光学系を揺動、または光軸と垂直方向に補正光学系を駆動することによって手振れを抑制する技術が、一眼レフ用の交換レンズ、ビデオカメラ、電子スチルカメラに既に用いられている。防振機能により撮影領域は拡大されるので、これらの効果については大きいものがあるが、しかしながら、センサおよび補正光学系の追加のために、手振れ補正機能を持たない交換レンズ、ビデオカメラ、電子スチルカメラに比べて大型化やコスト増が避けられないという問題が有った。
また、ビデオカメラではNTSCやPALなどのテレビ方式に合わせて1/60秒または1/50秒間隔で撮影が行われるが、手振れ量を測定するために、角速度センサの代わりに、撮像された各画像間での動きベクトルを検知するという技術を用いているものが有り、また補正に関しても撮像素子から画像を取り出す切り出し位置を検知された手ぶれ量に応じて変えるようにすることにより、補正光学系のような可動部分を持たずに手振れ抑制機能を実現しているものもある。これらの技術では大型化やコスト増を回避することが出来る。
しかしながら、電子スチルカメラにおいては、動画と静止画の違いから、このようなビデオカメラの手振れ補正技術をそのまま応用することは困難である。なぜなら、電子スチルカメラでは銀塩カメラと同様に、測光結果によって定まった露光時間中、連続して撮像素子での蓄積が行われており、その期間は蓄積が行われているためにリアルタイムに動きベクトルを得ることができない。また手振れ補正についても、露光中にすでに撮像素子上には手振れ成分が重畳された画像が蓄積されているため、画像の切り出し位置を変えて手振れ補正することができない。
電子スチルカメラに好適な手振れ補正技術として、手振れを生じない程度のシャッター速度で複数枚の画像を連写撮影し、撮影後の処理でそれら複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成して手振れのない画像を得るという技術が提示されている。
本出願人から提案している特許文献1によれば、順次撮像した画像を経時的な位置ずれに対応して複数画面の座標変換を行った後に画像の合成を行う技術が開示されている。
また、別の出願人による特許文献2によれば、同様に複数枚の画像を撮影し、ずれを補正しながら合成することでぶれのない画像を得る技術が開示されている。
また、本件では、処理中および処理後の画像の表示について扱っているが、これに関係するものとして、特許文献3では複数の画像を記録しそれを加算平均化して表示する技術が開示されている。
また、特許文献4では複数枚の画像を撮影しそれを画像処理して1枚の画像を合成する技術が開示されており、表示に関しても、合成処理後の画像を表示する、また1枚目に撮影した画像を表示するなどの技術が開示されている。
特許第3110797号公報 特許第3395769号公報 特開平11−224324号公報 特開2002−112103号公報
電子スチルカメラの場合、撮影画像の確認のために撮影直後に撮影したばかりの画像を背面やファインダー内の液晶モニタに表示することが行われる。
しかしながら、複数枚の画像を撮影し、手振れ量を補正しながら合成することでぶれのない画像を得る技術について、手振れ補正および合成のプロセスを電子スチルカメラ内で行う場合、合成処理が終了しないと最終的な手振れの補正が行われた画像を表示することはできない。手振れの補正および合成は一部をハードウェアで行うにしても通常の撮影シークエンスよりは時間が掛かるため、その間に撮影画像の表示が行えず、撮影者が撮影画像の確認を行えないという問題が有った。
先の従来例に関しては、特許文献1で開示されているのはビデオカメラに応用した例であり、静止画像の撮影後の確認に関する技術は開示されていない。
特許文献2は、電子スチルカメラへの応用例が開示され、複数枚撮影時を行い、後処理で多様な処理を行う複数枚撮影モードに関する技術が開示されており、その一技術として画像処理による手振れ補正技術も開示されているが、手振れ補正については処理中の表示に関する技術は開示されていない。
特許文献3は、複数の画像を記録しそれを加算平均化して表示する技術が開示されているが、目的は動体の除去であり、手振れ補正技術については開示されていない。また、手振れ補正の場合は、手振れしないようシャッター秒時を高速として撮影を行うため個々の画像は低露光となり、平均化処理では正しい画像が得られないという問題点が有り、手振れ補正について単純に応用できるものではない。
特許文献4は、複数枚の画像を撮影し、表示に関して1枚目に撮影した画像を表示する技術が開示されているが、前記のように手振れ補正の場合は個々の画像は低露光画像となるので、1枚目に撮影した画像をそのまま表示しても、撮影画像の確認の用途に供するには非常に困難であるという問題点が有った。
本発明の目的は、以上のような問題点を解決し、複数枚の撮影を行い、画像処理により手振れ補正を行う手振れ補正装置において、画像処理が完全に終了する前であっても撮影した画像の確認が容易な手振れ補正装置を提供することにある。
上記の課題を解決し目的を達成するために本発明の請求項1の発明は、撮影時に露光時間を手振れを起こしにくい複数の秒時に分割して複数枚の画像撮影を行い、撮影後に前記複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成することで手振れの影響を補正する手振れ補正機能を有する撮像装置であって、少なくとも1枚の画像の撮影が終了した後で、かつ画像合成が完了する前に、撮影した画像の少なくとも1枚から明るさを補正して表示用画像および/またはサムネイル用画像を生成することを特徴とする。
また、本発明の請求項2の発明は、請求項1の発明において、撮影した複数の画像のうち1枚を、略撮影した枚数に応じてゲインアップすることにより、明るさを補正することを特徴とする。
また、本発明の請求項3の発明は、請求項1の発明において、ゲインアップは、画像データを撮影枚数分整数倍することによって行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項4の発明は、請求項1から請求項3いずれかの発明において、画像合成が終了後、合成画像より表示用画像および/またはサムネイル用画像を再生成することを特徴とする。
また、本発明の請求項5の発明は、請求項1の発明において、1枚ずつ順に位置合わせおよび合成を行い、1枚合成処理が終了するごとに、合成画像の明るさを補正して表示用画像および/またはサムネイル用画像を生成することを特徴とする。
また、本発明の請求項6の発明は、請求項5の発明において、合成画像の画像データに、(総合成枚数/合成済み画像数)を乗ずることにより明るさを補正することを特徴とする。
また、本発明の請求項7の発明は、請求項1から請求項6いずれかの発明において、ゲインアップおよび/または明るさの補正は、輝度に対して線形に行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項8の発明は、請求項1から請求項7いずれかの発明において、低輝度時の露出を補助する補助光を発する補助光閃光装置を有し、複数枚の画像のうち、前記閃光補助装置からの補助光を使用して撮影した画像が有る場合は、前記補助光使用画像を明るさの補正を行わずに表示用画像および/またはサムネイル用画像とすることにより、フラッシュ使用時に主被写体に適正露光された確認表示用画像やサムネイル画像を得られるという効果が有る。
また、本発明の請求項9の発明は、撮影時に露光時間を手振れを起こしにくい複数の秒時に分割して複数枚の画像撮影を行い、撮影後に前記複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成することで手振れの影響を補正する手振れ補正機能を有する撮像装置であって、1枚ずつ順に位置合わせおよび合成を行い、1枚合成処理が終了するごとに合成画像を表示用画像として表示することを特徴とする。
本発明の請求項1の発明によれば、撮影時に露光時間を手振れを起こしにくい複数の秒時に分割して複数枚の画像撮影を行い、撮影後に前記複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成することで手振れの影響を補正する手振れ補正機能を有する撮像装置であって、少なくとも1枚の画像の撮影が終了した後で、かつ画像合成が完了する前に、撮影した画像の少なくとも1枚から明るさを補正して表示用画像および/またはサムネイル用画像を生成することにより、撮影後の画像の構図やフォーカスなどの確認が撮影者にとって容易に行える効果が有る。
また、本発明の請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、撮影した複数の画像のうち1枚を、略撮影した枚数に応じてゲインアップして明るさを補正することにより、請求項1の発明と同様に撮影後の画像の構図やフォーカスなどの確認が撮影者にとって容易に行える効果が有る。
また、本発明の請求項3の発明によれば、請求項1の発明において、ゲインアップは、画像データを撮影枚数分整数倍することにより、合成後の画像に近い露出状態の画像を容易に得られるという効果が有る。
また、本発明の請求項4の発明によれば、請求項1から請求項3いずれかの発明において、画像合成が終了後、合成画像より表示用画像および/またはサムネイル用画像を再生成することにより、合成終了後の画像とサムネイル画像を完全に一致させられるという効果が有る。
また、本発明の請求項5の発明によれば、請求項1の発明において、1枚ずつ順に位置合わせおよび合成を行い、1枚合成処理が終了するごとに、合成画像の明るさを補正して表示用画像および/またはサムネイル用画像を生成することにより、合成処理が進むにつれ、合成終了後の画像により近い画像で構図やフォーカスなどの確認が行える効果が有る。
また、本発明の請求項6の発明によれば、請求項5の発明において、合成画像の画像データに、(総合成枚数/合成済み画像数)を乗じて明るさを補正することにより、合成後の画像に近い露出状態の画像を容易に得られるという効果が有る。
また、本発明の請求項7の発明によれば、請求項1から請求項6いずれかの発明において、ゲインアップおよび/または明るさの補正を輝度に対して線形に行うことにより、合成後の画像に近い露出状態の画像を容易に得られるという効果が有る。
また、本発明の請求項8の発明によれば、請求項1から請求項7いずれかの発明において、低輝度時の露出を補助する補助光を発する補助光閃光装置を有し、複数枚の画像のうち、前記閃光補助装置からの補助光を使用して撮影した画像が有る場合は、前記補助光使用画像を明るさの補正を行わずに表示用画像および/またはサムネイル用画像とすることにより、フラッシュ使用時に主被写体に適正露光された確認表示用画像やサムネイル画像を得られるという効果が有る。
また、本発明の請求項9の発明によれば、撮影時に露光時間を手振れを起こしにくい複数の秒時に分割して複数枚の画像撮影を行い、撮影後に前記複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成することで手振れの影響を補正する手振れ補正機能を有する撮像装置であって、1枚ずつ順に位置合わせおよび合成を行い、1枚合成処理が終了するごとに合成画像を表示用画像として表示することにより、合成処理が進行するに連れて表示画像が明るく表示されるようになるため、合成処理の進行度を確認できるという効果が有る。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例1の撮像装置の構成を示す図である。
図1において、100は撮像装置である。
10は撮影レンズ、12は絞り機能を備えるシャッター、14は光学像を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子14のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器である。
18は撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
20は画像処理回路であり、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
また、画像処理回路20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御回路50が露光制御手段40、測距制御手段42に対して制御を行う、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行っている。
さらに、画像処理回路20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
さらに、画像処理回路20においては、防振モード時、動きベクトル検知回路72で求められた複数画像間の動きベクトル量により、それら複数画像間の動きベクトル量を補正して加算合成する処理や処理後の画像の階調補正や色変換などの処理も行っている。
さらに、画像処理回路20においては、防振モード時の表示用画像のデジタルゲインアップ処理も行っている。
22はメモリ制御回路であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。
A/D変換器16のデータが画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16のデータが直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。
画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可能である。
また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合には撮像装置100の電力消費を大幅に低減することが出来る。
また、メモリ30上の画像を、メモリ制御回路22を介して、画像処理回路20でいったんデジタルゲインアップなどの処理を行ってから、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に書き込むことで、撮影済みの静止画像に処理を加えた画像の表示をおこなうことができる。
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。
これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。
また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40は絞り機能を備えるシャッター12を制御する露光制御手段であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有するものである。
42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御手段、44は撮影レンズ10のズーミングを制御するズーム制御手段、46はバリアである保護手段102の動作を制御するバリア制御手段である。
48は低輝度時の補助光閃光手段であるフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
露光制御手段40、測距制御手段42はTTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が露光制御手段40、測距制御手段42に対して制御を行う。
50は撮像装置100全体を制御するシステム制御回路、52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。
54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー等の表示部であり、撮像装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。
また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダー104内に設置されている。
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体150及び160の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示、防振機能表示、等がある。
また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダー104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、等がある。
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。
60、62、64、66、68及び70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
ここで、これらの操作手段の具体的な説明を行う。
60はモードダイアルスイッチで、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することが出来る。
62はシャッタースイッチSW1で、不図示のシャッターボタンの操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
64はシャッタースイッチSW2で、不図示のシャッターボタンの操作完了でONとなり、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体150或いは160に画像データを書き込む記録処理という一連の処理の動作開始を指示する。
66は画像表示ON/OFFスイッチで、画像表示部28のON/OFFを設定することが出来る。
この機能により、光学ファインダー104を用いて撮影を行う際に、TFT LCD等から成る画像表示部への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
68は、防振機能ON/OFFスイッチで、防振機能の作動/非作動を設定することができる。本実施例では防振機能が非作動の場合は通常撮影が行われ、防振機能を作動させると、通常撮影時の露出に対して、シャッタースピードを速くして、所定枚数の連写撮影が行われるモードとなる。また、撮影後、撮影した複数枚の画像を合成して手振れを補正した画像を作成する処理が行われるが、この処理については後述する。
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部で、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等がある。
72は動きベクトル検知回路であり、メモリ制御回路22を介して読み込まれる複数画像間のデータに対して、画像を小ブロックに分割してその小ブロック間の二次元相関を演算して小ブロック間の動きベクトルを求め、そのようにして求めた画面全体の小ブロックの動きベクトルの最頻値をその画像間の動きベクトルとするような手法、または同様な動きベクトルを求める公知の手法により、画像間の動きベクトルを検出する。
80は電源制御手段で、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
82はコネクタ、84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源手段である。
90及び94はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインターフェース、92及び96はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタ、98はコネクタ92及び或いは96に記録媒体150或いは160が装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知手段である。
なお、本実施例では記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明しているが、もちろん、記録媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタは、単数でも良いし、或いは2系統以上の任意の数でも良い。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
インターフェース及びコネクタとしては、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード、或いはその他種々の記憶媒体の規格に準拠したものを用いて構成して構わない。
さらに、インターフェース90及び94、そしてコネクタ92及び96をPCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成した場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード、等の各種通信カードを接続することにより、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことが出来る。
102は、撮像装置100のレンズ10を含む撮像部を覆う事により、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである保護手段である。
104は光学ファインダーであり、画像表示部28による電子ファインダー機能を使用すること無しに、光学ファインダーのみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダー104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
110は通信手段で、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種通信機能を有する。
112は通信手段110により撮像装置100を他の機器と接続するコネクタ或いは無線通信の場合はアンテナである。
150はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。
記録媒体150は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部152、撮像装置100とのインターフェース154、撮像装置100と接続を行うコネクタ156を備えている。
160はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。
記録媒体160は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部162、撮像装置100とのインターフェース164、撮像装置100と接続を行うコネクタ166を備えている。
次に、図2乃至図6を参照して、第1の実施例の動作を説明する。
図2及び図3は本実施例の撮像装置100の主ルーチンのフローチャートを示す。
図2及び図3を用いて、撮像装置100の動作を説明する。
電池交換等の電源投入により、システム制御回路50はフラグや制御変数等を初期化し(S101)、画像表示部28の画像表示をOFF状態に初期設定する(S102)。
システム制御回路50は、モードダイアル60の設定位置を判断し、モードダイアル60が電源OFFに設定されていたならば(S103)、各表示部の表示を終了状態に変更し、保護手段102のバリアを閉じて撮像部を保護し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御手段80により画像表示部28を含む撮像装置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を行った後(S105)、S103に戻る。
モードダイアル60が撮影モードに設定されていたならば(S103)、S106に進む。
モードダイアル60がその他のモードに設定されていたならば(S103)、システム制御回路50は選択されたモードに応じた処理を実行し(S104)、処理を終えたならばS103に戻る。
システム制御回路50は、電源制御手段80により電池等により構成される電源86の残容量や動作情況が撮像装置100の動作に問題があるか否かを判断し(S106)、問題があるならば表示部54を用いて画像や音声により所定の警告表示を行った後に(S108)、S103に戻る。
電源86に問題が無いならば(S106)、システム制御回路50は記録媒体150或いは160の動作状態が撮像装置100の動作、特に記録媒体に対する画像データの記録再生動作に問題があるか否かを判断し(S107)、問題があるならば表示部54を用いて画像や音声により所定の警告表示を行った後に(S108)、S103に戻る。
記録媒体150或いは160の動作状態に問題が無いならば(S107)、表示部54を用いて画像や音声により撮像装置100の各種設定状態の表示を行う(S109)。なお、画像表示部28の画像表示がONであったならば、画像表示部28も用いて画像や音声により撮像装置100の各種設定状態の表示を行う。
システム制御回路50は、防振機能ON/OFFスイッチ68の設定状態を調べ(S110)、防振機能ONに設定されていたならば防振機能フラグを設定し、(S111)、防振機能OFFに設定されていたならば防振機能フラグを解除する(S112)。
なお、防振機能フラグの状態は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。
続いて、システム制御回路50は、画像表示ON/OFFスイッチ66の設定状態を調べ(S113)、画像表示ONに設定されていたならば、画像表示フラグを設定すると共に(S114)、画像表示部28の画像表示をON状態に設定し(S115)、さらに撮像した画像データを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S116)、S119に進む。
スルー表示状態に於いては、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部28により逐次表示することにより、電子ファインダー機能を実現している。
画像表示ON/OFFスイッチ66が画像表示OFFに設定されていたならば(S113)、画像表示フラグを解除すると共に(S117)、画像表示部28の画像表示をOFF状態に設定して(S118)、S119に進む。
画像表示OFFの場合は、画像表示部28による電子ファインダー機能を使用せず、光学ファインダー104を用いて撮影を行う。この場合、電力消費量の大きい画像表示部28やD/A変換器26等の消費電力を削減することが可能となる。
なお、画像表示フラグの状態は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。
シャッタースイッチSW1が押されていないならば(S119)、S103に戻る。
シャッタースイッチSW1が押されたならば(S119)、システム制御回路50はシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態を判断し(S120)、画像表示フラグが設定されていたならば画像表示部28の表示状態をフリーズ表示状態に設定して(S121)、S122に進む。
フリーズ表示状態に於いては、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部28により表示することにより、フリーズした映像を電子ファインダーに表示している。
画像表示フラグが解除されていたならば(S120)、S122に進む。
システム制御回路50は、測距処理を行って撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を行って絞り値及びシャッター時間を決定する(S122)。測光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行う。
この測距・測光処理S122の詳細は図4を用いて後述する。
測距・測光処理S122を終えたならば、システム制御回路50はシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態を判断し(S123)、画像表示フラグが設定されていたならば画像表示部28の表示状態をスルー表示状態に設定して(S124)、S125に進む。なお、S124でのスルー表示状態は、S116でのスルー状態と同じ動作状態である。
シャッタースイッチSW2が押されずに(S125)、さらにシャッタースイッチSW1も解除されたならば(S126)、S103に戻る。
シャッタースイッチSW2が押されたならば(S125)、システム制御回路50はシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態を判断し(S127)、画像表示フラグが設定されていたならば画像表示部28の表示状態を固定色表示状態に設定して(S128)、S129に進む。
固定色表示状態に於いては、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像データを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部28により表示することにより、固定色の映像を電子ファインダーに表示している。
画像表示フラグが解除されていたならば(S127)、S129に進む。
システム制御回路50は、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像処理からなる撮影処理を実行する(S129)。
この撮影処理S129の詳細は図5を用いて後述する。
次にシステム制御回路50は、メモリ30に書き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各種画像処理を、また、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じた画像圧縮処理を行った後、記録媒体150或いは160へ画像データの書き込みを行う記録処理を実行する(S132)。
この記録処理S132の詳細は図6を用いて後述する。
記録処理S132が終了した際に、シャッタースイッチSW2が押された状態であったならば(S133)、システム制御回路50はシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される連写フラグの状態を判断し(S134)、連写フラグが設定されていたならば、連続して撮影を行うためにS129に戻り、次の撮影を行う。
連写フラグが設定されていないならば(S134)、シャッタースイッチSW2が放されるまで(S133)、現在の処理を繰り返す。
シャッタースイッチSW1が押された状態であったならば(S135)、システム制御回路50は、S125に戻って次の撮影に備える。
シャッタースイッチSW1が放された状態であったならば(S135)、システム制御回路50は、一連の撮影動作を終えてS103に戻る。
図4は、図3のS122における測距・測光処理の詳細なフローチャートを示す。
システム制御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影画像データを逐次読み込む(S201)。この逐次読み込まれた画像データを用いて、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定の演算を行っている。
なお、ここでの各処理は、撮影した全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理において、中央重点モード、平均モード、評価モードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を行うことが可能となる。
画像処理回路20での演算結果を用いて、システム制御回路50は露出(AE)が適正と判断されるまで(S202)、露光制御手段40を用いてAE制御を行う。
AE制御時、システム制御回路50はシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される防振機能フラグの状態を判断し(S203)、防振機能ONの場合は防振時AE制御を行い(S204)、防振機能OFF時は通常のAE制御を行う(S205)。
防振機能がONの場合は、複数枚の画像が撮影され、後述するように、その後、画像処理装置にて像の位置ズレを補正しながら加算合成が行われる。このときのシャッター速度は手振れが発生しにくい速度にする必要がある。このようなシャッター速度は次のようにして求めることが出来る。従来35mmフィルムを使用するカメラでは撮影レンズの焦点距離をfmmとすると、1/f(sec)のシャッター速度であれば手振れが影響しにくいと言われている。一般的に撮像装置100の撮像素子14の画面サイズは35mmフィルムに対して小サイズの撮像素子が使用されるが、35mmフィルムに対する撮像素子の大きさの比と撮影レンズの実焦点距離から、35mmフィルムカメラ相当の焦点距離を求め、これをf‘とすると、この逆数(1/f’(sec))をシャッター速度とすれば手振れしにくいシャッター速度とすることが出来る。または、PC用モニタなどで拡大表示して観察されることを考慮して、より高速なシャッター速度としても良い。
このようにして求めたシャッター速度と、AE制御で決まる適正露光量とカメラ側で設定される絞り値および感度値などから、1枚撮影したときの露光量と適正露光量の比を求めることが出来、この比から適正露光を得るためには、何枚の撮影画像を加算すればいいか求まる。たとえば、1枚あたりの露光量が適正露光量の1/4であれば、撮影枚数は4枚として、4枚の画像を加算することで適正露光となる画像を求められる。
防振時の撮影枚数については、少ないと防振効果が少なく防振機能を使用しないで撮影したときとの差が少なくなり、また、多すぎると1枚あたりの露光量が少なくなりすぎて、後処理での動きベクトル検出の処理などが困難になったり、処理にも時間が掛かったりするようになる。従って、4〜8枚程度が適切である。
以下の実施例の説明においては、防振時の撮影枚数は4枚とした場合について説明するが、任意の枚数にした場合でも以下説明する内容を多少修正することで同様の動作が成り立つことはいうまでもない。
次にAE制御で得られた測定データを用いて、システム制御回路50はフラッシュ48の使用が必要か否かを判断し(S206)、フラッシュが必要ならばフラッシュ・フラグをセットし、フラッシュ48を充電する(S207)。
露出(AE)が適正と判断したならば(S202)、測定データ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。
画像処理回路20での演算結果及びAE制御で得られた測定データを用いて、システム制御回路50はホワイトバランス(AWB)が適正と判断されるまで(S208)、画像処理回路20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御を行う(S209)。
ホワイトバランス(AWB)が適正と判断したならば(S208)、測定データ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。
AE制御及びAWB制御で得られた測定データを用いて、システム制御回路50は測距(AF)が合焦と判断されるまで(S210)、測距制御手段42を用いてAF制御を行う(S211)。
測距(AF)が合焦と判断したならば(S210)、測定データ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し、測距・測光処理ルーチンS122を終了する。
図5は、図3のS129における撮影処理の詳細なフローチャートを示す。
システム制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される測光データに従い、露光制御手段40によって、絞り機能を有するシャッター12を絞り値に応じて開放して撮像素子14を露光する(S301、S302)。
システム制御回路50はシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される防振機能フラグの状態を判断し(S303)、防振機能ONの場合は防振時連写の何コマ目かを判断し(S304)、1コマ目ならフラッシュ使用の判断(S305)に進み、1コマ目以外の場合は、露光終了判断(S307)に進む。S303にて防振機能OFFならばフラッシュ使用の判断(S305)に進む。
S305ではフラッシュ・フラグによりフラッシュ48が必要か否かを判断し、必要な場合はフラッシュを発光させる(S306)。
上記により、防振機能ONかつフラッシュを使用する場合には、防振機能による連写の1コマ目だけ、フラッシュが発光することとなる。1コマ目だけ発光させるのは、フラッシュに関してはフラッシュ光到達距離範囲内の被写体については一度の発光で適正露出が得られるためであり、また、フラッシュを複数コマで発光させようとすると発光後の充電に時間を要するため、各露光間のブレ量(画角変化)が過大となり、後処理での画像処理装置での画像合成が困難になること、また、全体の撮影に長時間かかることになり、被写体が人物の場合など被写体ぶれが大きくなってしまうためである。本実施形のように構成することで、夜景をバックにした人物撮影などの場合、手前の人物には一度のフラッシュ撮影で適正露光が得られ、背景については防振機能を利用してぶれの少ない夜景が撮影できることとなり、非常に有用である。
システム制御回路50は、測光データに従って撮像素子14の露光終了を待ち(S307)、シャッター12を閉じて(S308)、撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16から直接メモリ制御回路22を介して、メモリ30に撮影画像のデータを書き込む(S309)。
設定された撮影モードに応じて、フレーム処理を行う必要があるならば(S310)、システム制御回路50は、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して垂直加算処理や(S311)、色処理(S312)を順次行った後、メモリ30に処理を終えた画像データを書き込む。
次に防振機能フラグがセットされている場合(S313)は、防振用連写撮影が終了したかどうかを判断し(S314)、終了していない場合はS301に戻り、防振用連写が終了するまで上記のステップを繰り返す。防振連写が終了した場合は、ここで撮影終了後の画像表示のために表示用画像データを生成するとともに、インデックス表示や再生表示のためのサムネイル画像を生成する。ここでフラッシュ撮影されたか否かで処理を分岐する(S315)。フラッシュを使用していない場合はS316に進む。防振用連写撮影で得られた個々の画像は手振れしない秒時で撮影され、適正露光よりアンダーとなっている。そのため、そのままでは表示用画像やサムネイル画像として適さない。そこで連写撮影したうちの1コマの画像を略撮影枚数分ゲインアップを行って表示画像データおよびサムネイル画像を生成する(S316)。具体的には、画像データの輝度情報を撮影枚数分乗算する。たとえば4枚を合成する場合は、画像の輝度情報を4倍する。このように整数倍することで、階調性は失われるが、画像表示部28に使われる液晶上では元画像に対してかなり縮小された画像が表示されるため、階調性が失われていても撮影画像の構図確認などの用途には十分である。また、ここでの画像情報がすでに輝度に対してリニア(線形)でない場合には輝度に対してリニアなデータに変換してから整数倍することが望ましい。そして次のステップ(S320)に進む。
また、S315の判断のステップにおいて、フラッシュを使用した場合は、主被写体に対してフラッシュ光が到達したかどうかが判断される(S318)。フラッシュ光の到達可能範囲内の被写体に対しては一度のフラッシュ発光で十分な露光が得られるため、一連の防振用連写撮影のうち、フラッシュ発光は一コマだけ行えばよい。また、その場合主被写体となる手前の人物に対して露光が得られているのは、フラッシュ発光時のコマだけであるので、フラッシュ光を使用して撮影した画像を主画像としてレビュー画像やサムネイル画像を生成するのが望ましく、かつ、前述のようにフラッシュ発光時の画像のみで主被写体に対して適正な露光が得られているため、フラッシュ光を使わない防振用連写の場合と異なり、ゲインアップはしないで画像をそのまま表示用画像およびサムネイル画像生成に用いることができる。
そのため、S318において、フラッシュ光が到達していないと判断される場合には、フラッシュ光が使用されていない場合と同様の処理を行えばいいのでステップS316に進む。また、フラッシュ光が到達していると判断された場合は、フラッシュ撮影した画像からゲインアップせずに表示画像、サムネイル画像を作成する(S319)。
フラッシュ光が主被写体に到達したかどうかは、調光できたかどうか、あるいは主被写体の距離とフラッシュのガイドナンバー、撮影時の絞りとの関係から公知の技術により判断することができる。
またS313にて防振機能フラグがセットされてない場合はゲインアップ処理を行わずに、撮影画像から表示画像データおよびサムネイル画像を生成する(S317)。
そして、システム制御回路50は、メモリ30から画像データを読み出し、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に表示画像データの転送を行う(S317)。
次に、システム制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態を判断し(S321)、画像表示フラグが設定されていたならば画像表示を行う(S322)。
画像表示フラグが解除されていたならば(S321)、画像表示を行わずに次のステップS323に進む。
S323では、再度防振機能がオンされているかどうか、防振機能フラグにより判断される。防振機能フラグがセットされていない場合は、撮影処理ルーチンS129を終了する。
防振機能フラグがセットされている場合は、防振用画像合成処理を行う。まず、システム制御回路50がメモリ52内にある防振用画像処理に用いる変数で何枚目を処理しているかを表す変数nを1に初期化する(S324)。
次に、システム制御回路50は、動きベクトル検知回路72により防振連写撮影のnコマ目画像とn+1コマ目画像間の動きベクトルを演算する(S325)。
動きベクトルの検知方法としてはさまざまな手法が公知であり、そのうちどのような手法を用いることも可能である。一例として図7を用いて説明する。図7は動きベクトル検知方法の一例を説明する図である。
図7(a)は画面を小ブロックに分割する様子を示した図である。200は撮影された画像であり、ここでは横3072画素、縦2048画素、総画素数6,291,456画素の画像が撮影されるものとする。動きベクトルを求めるためにここでは画面全体を横256画素、縦256画素の小ブロック201に分割する。このようにして図7(a)に示すように横12ブロック、縦8ブロックに分割される。
次に、各小ブロックごとに、動きベクトルを求めるためのもう1枚の画像との二次元相関値を求めていく。相関値としては、小ブロックを画素単位でずらしながら、対応する各画素間の差の絶対値の和を次々に求めていき、その和が最小となるずらし量をその小ブロックの動きベクトルとする。
このようにして、図7(b)に示すように全ての小ブロックにおいてその動きベクトル202を求める。
次にそのようにして求めた動きベクトルの頻度を調べる。頻度を最頻値から順にプロットしたヒストグラムが図7(c)である。このようにして求めた最頻値(図7(c)の場合は(2、1))が、この二画像間の動きベクトルとなる。
動きベクトルの検知方法について簡単に述べたが、小ブロックの分割画素数はたとえば128画素×128画素など任意の大きさのブロックでかまわないし、画面全体の動きベクトルもたとえば頻度順に2〜3の動きベクトル候補値を選び、それらから補間によって求めるようにしてもよい。
また、前記のように他の公知な方法によってもかまわない。たとえば画面から特徴となる点を抽出し、それと対応する点を探しだすことで動きベクトルを求めるようにしても良いし、画面全体を調べるのではなく、演算量を減らすために小ブロックを一部選択してそれらについての動きベクトルから求めるようにしてもよい。このように様々な手法が公知であるがそれらのどの方法によって動きベクトルを求めても良い。
また、直線状の動きだけではなく、アフィン変換など回転を考慮するようにしてもよいことは言うまでもない。
さて、このようにして求められた動きベクトルをもとにシステム制御回路50は、画像の位置合わせのための座標変換を行う(S326)。
そして画像処理回路20により位置合わせされた画像を加算合成し(S327)、メモリ30上に記録する(S328)。
そして変数nを+1し(S329)、防振連写した画像の座標変換および合成が終了したかどうかを判断する(S330)。終了していない場合は、S325に戻って、画像間の動きベクトル検知、座標変換、および合成を繰り返す。
合成処理が終了したなら、合成後の画像を用いて表示用画像などを生成することが可能になるので、表示画像データおよびサムネイル画像の再生成を行う(S331)。
次に、システム制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態を判断し(S332)、画像表示フラグが設定されていたならば再生成された表示画像の表示を行う(S333)。
以上で撮影処理ルーチンS129を終了する。
以上の説明では防振連写の一コマ目でフラッシュ発光させる例を説明したが、フラッシュを発光させるのは連写中の任意のコマでかまわない。たとえば、後幕シンクロ撮影のように連写の最終コマでフラッシュを発光させるようにしても良い。その場合、フラッシュ発光により被写体が撮影終了と思い動いてしまうことによる被写体ブレを防止できるという効果がある。一コマ目以外でフラッシュ発光させる場合も、フラッシュ発光した画像を主画像とし、その画像から表示画像、サムネイル画像を生成することで、主被写体に適正露光された画像を表示、またはサムネイル画像とすることができる。
次に記録処理の動作について図6を用いて説明する。図6は、図3のS132における記録処理の詳細なフローチャートを示す。図6において、システム制御回路50は、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた撮影画像データを読み出して撮像素子の縦横画素比率を1:1に補間する画素正方化処理を行った後(S401)、メモリ30に処理を終えた画像データを書き込む。
そして、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して、設定したモードに応じた画像圧縮処理を圧縮・伸長回路32により行った後(S402)、インターフェース90或いは94、コネクタ92或いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等の記録媒体200或いは210へ圧縮した画像データの書き込みを行う(S403)。
記録媒体への書き込みが終わったならば、記録処理ルーチンS132を終了する。
本実施形で示したように、撮影後、画像合成処理開始前に1枚目に撮影した画像をゲインアップして表示することにより、防振モードに設定されている際も撮影者が画像合成処理の終了を待つことなく撮影画像の構図、概略の露出を確認できるという効果がある。
本実施形では、防振の連写が終了してから画像の表示を行うようにしているが、撮影枚数はあらかじめ分かっているので、1枚目の撮影が終わった直後に所定のゲインアップ処理をして1枚目の画像の表示を行うようにしてもかまわない。
また、実施例では4枚を合成する例で説明したが、8枚合成など、4枚以外の場合でも以上で説明した内容を小修正して応用できることはいうまでもない。
第1の実施例は、画像の合成が終了するまでの間、複数画像のうちの1枚をゲインアップして表示する実施例であったが、画像表示のやり方はこのような手法に限定されるわけではない。
第1の実施例では、画像合成が終了するまで、同じ画像を表示するようにしていたが、合成過程の画像を適正露出になるようゲインアップの度合いを変えて表示するようにしても良い。第2の実施例はそのような実施例である。
以下、図8を用いて第2の実施例を説明する。
図8は第2の実施例の撮像装置100の撮影時のシークエンスを表す図である。図5と同一動作をするステップについては同一番号を付してあるのでそれらのステップについては説明を省略する。
図8のステップ301からステップ328までのステップは図5の同番号のステップと同一の動作である。よって、第1の実施例と同様に、防振連写が終了した後、フラッシュを使用していない場合は、画像をゲインアップして表示画像、サムネイル画像を生成し(S316)、フラッシュを使用した場合は、フラッシュ光が到達したかどうかが判断され(S318)、フラッシュ光が到達している場合はフラッシュ使用撮影画像からゲインアップせずに表示画像、サムネイル画像を生成する(S319)。
第1の実施例と同様、本実施例では画像のゲインアップを行うため、フラッシュを使用した場合としない場合とで処理を分けるようにしている。
ステップ324からステップ328までの処理が行われ、画像が1枚位置合わせ、画像合成処理が行われると、次に撮影時フラッシュが使用されたかどうかが判断され(S341)、フラッシュが使用されていない場合は、合成された画像に対し、m/(n+1)倍のゲインアップを行う(S343)。ここで、mは合成する画像の総枚数、nは処理している枚数を表す変数である。S343での処理により、ゲインアップ後の画像は適正露光相当の明るさとなる。
たとえば、4枚合成を行う場合(m=4)のn=1の処理のとき、S343の時点では1枚目と2枚目の合成が終わっており、適正露光相当にするには、m/(n+1)=4/(1+1)=2となり、2倍のゲインアップとなる。
また、S341の判断のステップにおいて、フラッシュを使用した場合は、主被写体に対してフラッシュ光が到達したかどうかが判断される(S342)。S342において、フラッシュ光が到達していないと判断される場合には、フラッシュ光が使用されていない場合と同様の処理を行えばいいのでステップS343に進む。また、フラッシュ光が到達していると判断された場合は、フラッシュ撮影した画像からゲインアップせずに表示画像、サムネイル画像を作成する(S344)。
次に、システム制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態を判断し(S332)、画像表示フラグが設定されていたならば画像表示を行う(S333)。
画像表示フラグが解除されていたならば(S322)、画像表示を行わずに次のステップS355に進む。
そして変数nを+1し(S345)、防振連写した画像の座標変換および合成が終了したかどうかを判断する(S346)。終了していない場合は、S325に戻って、画像間の動きベクトル検知、座標変換、および合成を繰り返す。終了した場合には撮影シークエンスを終了する。
以上のように構成することで、フラッシュを使用していないときは、逐次合成が進むに連れて最新の合成画像を適正露光状態相当で表示できるという効果が有る。
第3の実施例は、画像合成処理の間、途中の処理過程の画像をそのまま表示するようにした実施例である。合成処理が進むと進行度合いに連れて画像の明るさが明るくなっていくため、ユーザーが合成処理の進行度合いを画像で確認することが出来るという効果が有る。
以下、図9から図10を用いて第3の実施例を説明するが、以降の第3の実施例の説明においては、第1の実施例と共通な構成、シークエンスについては説明を省略する。
図9は第3の実施例の撮像装置100の撮影時のシークエンスを表す図である。図5と同一動作をするステップについては同一番号を付してあるのでそれらのステップについては説明を省略する。
図9のステップ301からステップ314までのステップは図5の同番号のステップと同一の動作である。
本実施例では、画像のゲインアップは行わないので、第1の実施例のようにフラッシュを使用した場合と使用しない場合とで処理を分ける必要が無い。そこで、防振撮影が終了すると(S314)、まず防振撮影の1コマ目の画像を表示画像、サムネイル画像とする(S351)。そして、ステップ320からステップ322までの表示のステップに進み、画像表示フラグがONの場合は、画像表示が行われる(S322)。防振撮影が行われたコマは露出アンダーで撮影されているため、ここでは表示が行われても画像はアンダーな画像がそのまま表示されることになる。
次に、防振撮影であるかどうかが判断され(S323)、防振撮影の場合はステップ324以下に進み、防振撮影で無い場合はここで撮影シークエンスを終了する。
ステップ324からステップ328までは、第1の実施例と同一であり、詳細な説明は省略するがこのステップで、1コマ目の画像から順に位置合わせ、合成処理が行われる。そして、1枚合成されるごとに合成画像から表示画像、サムネイル画像の生成を行い(S352)、画像表示フラグがONの場合(S322)、画像表示が行われる(S333)、そして、何枚目を処理しているかを表す変数nを+1し(S353)、画像合成が終了したかどうかが判断され(S354)、終了していない場合は、S325に戻り、次の画像の位置合わせ、および画像合成の処理が継続される。終了している場合は、撮影処理を終了する。
以上のような動作により、表示動作は具体的には以下のようになる。防振連写として4コマの撮影が行われる場合の表示状態について図10を用いて説明する。図10は第3の実施例の防振連写時の表示状態を説明する図で、(a)〜(d)の画像はそれぞれ防振連写の1コマ目から4コマ目の撮影後の画像の表示状態を表している。
防振連写の1コマ目の撮影後、最初は図10(a)のように1コマ目の画像のみが表示される。2段アンダーな画像をそのまま表示するのでアンダーで暗い状態で表示される。
次に2コマ目の撮影後、1コマ目と2コマ目が合成されその合成画像が表示される(図10(b))。この段階では2段アンダーな画像が2枚加算されることになるので、結果的には1段アンダーな画像ということになり、最初のコマよりも明るい画像が表示されることになる。
その次には3コマ目の撮影が行われ、3コマ目の画像の位置合わせ、および1コマ目と2コマ目が合成された画像への加算合成が行われることになり、さらに明るい画像が表示される(図10(c))。
次に最終の4コマ目の撮影が行われ、4コマ目の画像の位置合わせ、および1コマ目から3コマ目の画像の合成画像への加算合成が行われ、最終的に適正露光の画像が表示されることになる(図10(d))。
フラッシュが使用された場合は、フラッシュ光が到達していれば被写体については1コマ目のフラッシュ使用コマで適正露出となるため、1コマ目の表示から被写体は適正露出で表示され、背景については合成処理が進むに連れてだんだん明るく表示されるようになる。
このように、合成処理が進むにつれて表示画像は明るく表示されることになり、合成処理の進行度を確認できるという効果が有る。
以上、図1から図10を用いて本発明の実施例1から実施例3の説明を行った。
本実施例の説明ではレンズや鏡筒が本体と一体化された、いわゆるデジタルコンパクトカメラに適用した実施形について説明したが、レンズ交換式の一眼レフタイプの撮像装置、または静止画撮影機能を有するビデオカメラなどについても本発明が適用可能なことは言うまでもない。
また、シャッター12は絞りとシャッターを兼用するレンズシャッタータイプで説明を行ったが、絞りとシャッターは独立していても良い。また、シャッターはフォーカルプレーン式のシャッターで構成されても良い。
またズーム機能の無い単焦点レンズ内蔵の撮像装置であっても良いし、バリア102を有してなくとも良い。フラッシュ48も内蔵でなく、外付けフラッシュであってもかまわない。
また、操作系についてもモードダイアルでなく、プッシュSWの組み合わせでモードが切り替え可能なように構成しても良い。
また、実施例の説明において、合成する画像間の動きベクトルの検知を、動きベクトル検知回路72においてハード的に行うようにしているが、これは画像処理回路20等にその機能を持たせるようにしても良く、また、システム制御回路50、または別のCPUを設けるなどしてソフト的に動きベクトルの検知を行うよう構成してもかまわない。
また、動きベクトル検知のアルゴリズムについては、さまざまな公知の方式が知られているがそれらのどのような方式を採用しても良いことは言うまでもない。
また、実施例では簡単のため、動きベクトル検知回路72により画面の平行移動だけを補正して合成するよう説明したが、それだけではなく、画面間の回転をも検出して、撮影時の光軸回りの回転ブレをも補正するよう構成しても良い。また、さらに広角レンズ使用時の歪曲収差による画像の変形や、望遠レンズ使用時の色収差の影響なども考慮して、より精度の良い合成を行うよう構成しても良い。
なお、記録媒体150及び160は、PCMCIAカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等のメモリカード、ハードディスク等だけでなく、マイクロDAT、光磁気ディスク、CD−RやCD−WR等の光ディスク、DVD等の相変化型光ディスク等で構成されていても勿論問題無い。
また、記録媒体150及び160がメモリカードとハードディスク等が一体となった複合媒体であっても勿論問題無い。さらに、その複合媒体から一部が着脱可能な構成としても勿論問題無い。
そして、実施例の説明に於いては、記録媒体150及び160は撮像装置100と分離していて任意に接続可能なものとして説明したが、いずれか或いは全ての記録媒体が撮像装置100に固定したままとなっていても勿論問題無い。
また、撮像装置100に記録媒体150或いは160が、単数或いは複数の任意の個数接続可能な構成であっても構わない。
そして、撮像装置100に記録媒体150及び160が装着する構成として説明したが、記録媒体は単数或いは複数の何れの組み合わせによる構成であっても、勿論問題無い。
さらに上記以外の本発明の趣旨に沿った範囲でさまざまな変形例の形態をとってもかまわない。
本発明の請求項1および請求項9に示される撮像装置は、実施例1から実施例3で説明した撮像装置100である。
また、本発明の請求項1に示される撮像装置の特徴である、少なくとも1枚の画像の撮影が終了した後で、かつ画像合成が完了する前に、撮影した画像の少なくとも1枚から明るさを補正して表示用画像および/またはサムネイル用画像を生成することについては、実施例1の図5におけるS316、および実施例2の図8におけるS316、S343のシークエンスによって示される。
また、本発明の請求項2に示される撮像装置の特徴である、撮影した複数の画像のうち1枚を、略撮影した枚数に応じてゲインアップして明るさを補正することについては、実施例1の図5におけるS316のシークエンスによって示される。
また、本発明の請求項3に示される撮像装置の特徴である、画像データを撮影枚数分整数倍することによってゲインアップすることについては、実施例1の図5におけるS316のシークエンスの説明中に示される。
本発明の請求項4に示される撮像装置の特徴である、画像合成が終了後、合成画像より表示用画像および/またはサムネイル用画像を再生成することについては、S331に示されている。
本発明の請求項5に示される撮像装置の特徴である、1枚ずつ順に位置合わせおよび合成を行い、1枚合成処理が終了するごとに、合成画像の明るさを補正して表示用画像および/またはサムネイル用画像を生成することについては、実施例2の図8におけるS343のシークエンスによって示されている。
本発明の請求項6に示される撮像装置の特徴である、合成画像の画像データに、(総合成枚数/合成済み画像数)を乗ずることにより明るさを補正することについては、実施例2の図8におけるS343のシークエンスによって示されている。
本発明の請求項7に示される撮像装置の特徴である、ゲインアップおよび/または明るさの補正は、輝度に対して線形に行うことについては、実施例1の図5におけるS316のシークエンスの説明中に示される。
本発明の請求項8に示される補助光閃光装置は、フラッシュ48である。
また、本発明の請求項8に示される撮像装置の特徴である、複数枚の画像のうち、前記閃光補助装置からの補助光を使用して撮影した画像が有る場合は、前記補助光使用画像を明るさの補正を行わずに表示用画像および/またはサムネイル用画像とすることについては、実施例1の図5、および実施例2の図8中におけるS315からS319までのシークエンス、および実施例2の図8中のS341からS344までのシークエンス中に示されている。
本発明の請求項9に示される撮像装置の特徴である、1枚ずつ順に位置合わせおよび合成を行い、1枚合成処理が終了するごとに合成画像を表示用画像として表示することについては、実施例3の図9におけるS352のシークエンス中に示されている。
本発明の実施例1の撮像装置の構成ブロック図 本発明の実施例1の撮像装置の主ルーチンのフローチャートの一部 本発明の実施例1の撮像装置の主ルーチンのフローチャートの一部 本発明の実施例1の撮像装置の測距・測光ルーチンのフローチャート 本発明の実施例1の撮像装置の撮影ルーチンのフローチャート 本発明の実施例1の撮像装置の記録ルーチンのフローチャート 本発明の実施例1の動きベクトル検知回路の一例を示す図 本発明の実施例2の撮像装置の撮影ルーチンのフローチャート 本発明の実施例3の撮像装置の撮影ルーチンのフローチャート 本発明の実施例3の表示動作を示す図
符号の説明
10 撮影レンズ
12 シャッター
14 撮像素子
16 A/D変換器
18 タイミング発生回路
20 画像処理回路
22 メモリ制御回路
24 画像表示メモリ
26 D/A変換器
28 画像表示部
30 メモリ
32 画像圧縮・伸長回路
40 露光制御手段
42 測距制御手段
44 ズーム制御手段
46 バリア制御手段
48 フラッシュ
50 システム制御回路
52 メモリ
54 表示部
56 不揮発性メモリ
60 モードダイアルスイッチ
62 シャッタースイッチSW1
64 シャッタースイッチSW2
66 画像表示ON/OFFスイッチ
68 防振機能ON/OFFスイッチ
70 操作部
72 動きベクトル検知回路
80 電源制御手段
82 コネクタ
84 コネクタ
86 電源手段
90 インターフェース
92 コネクタ
94 インターフェース
96 コネクタ
98 記録媒体着脱検知手段
100 撮像装置
102 保護手段
104 光学ファインダー
110 通信手段
112 コネクタ(またはアンテナ)
150 記録媒体
152 記録部
154 インターフェース
156 コネクタ
160 記録媒体
162 記録部
164 インターフェース
166 コネクタ

Claims (9)

  1. 撮影時に露光時間を手振れを起こしにくい複数の秒時に分割して複数枚の画像撮影を行い、撮影後に前記複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成することで手振れの影響を補正する手振れ補正機能を有する撮像装置であって、少なくとも1枚の画像の撮影が終了した後で、かつ画像合成が完了する前に、撮影した画像の少なくとも1枚から明るさを補正して表示用画像および/またはサムネイル用画像を生成することを特徴とする手振れ補正機能を有する撮像装置。
  2. 撮影した複数の画像のうち1枚を、略撮影した枚数に応じてゲインアップすることにより、明るさを補正することを特徴とする請求項1記載の手振れ補正機能を有する撮像装置。
  3. ゲインアップは、画像データを撮影枚数分整数倍することによって行うことを特徴とする請求項2記載の手振れ補正機能を有する撮像装置。
  4. 画像合成が終了後、合成画像より表示用画像および/またはサムネイル用画像を再生成することを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の手振れ補正機能を有する撮像装置。
  5. 1枚ずつ順に位置合わせおよび合成を行い、1枚合成処理が終了するごとに、合成画像の明るさを補正して表示用画像および/またはサムネイル用画像を生成することを特徴とする請求項1記載の手振れ補正機能を有する撮像装置。
  6. 合成画像の画像データに、(総合成枚数/合成済み画像数)を乗ずることにより明るさを補正することを特徴とする請求項5記載の手振れ補正機能を有する撮像装置。
  7. ゲインアップおよび/または明るさの補正は、輝度に対して線形に行うことを特徴とする請求項1から請求項6いずれか記載の手振れ補正機能を有する撮像装置。
  8. 低輝度時の露出を補助する補助光を発する補助光閃光装置を有し、複数枚の画像のうち、前記閃光補助装置からの補助光を使用して撮影した画像が有る場合は、前記補助光使用画像を明るさの補正を行わずに表示用画像および/またはサムネイル用画像とすることを特徴とする請求項1から請求項7いずれか記載の手振れ補正機能を有する撮像装置。
  9. 撮影時に露光時間を手振れを起こしにくい複数の秒時に分割して複数枚の画像撮影を行い、撮影後に前記複数枚の画像の位置合わせを行いながら合成することで手振れの影響を補正する手振れ補正機能を有する撮像装置であって、1枚ずつ順に位置合わせおよび合成を行い、1枚合成処理が終了するごとに合成画像を表示用画像として表示することを特徴とする手振れ補正機能を有する撮像装置。
JP2004235306A 2004-08-12 2004-08-12 手振れ補正機能を有する撮像装置 Withdrawn JP2006054698A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235306A JP2006054698A (ja) 2004-08-12 2004-08-12 手振れ補正機能を有する撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235306A JP2006054698A (ja) 2004-08-12 2004-08-12 手振れ補正機能を有する撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006054698A true JP2006054698A (ja) 2006-02-23

Family

ID=36031874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004235306A Withdrawn JP2006054698A (ja) 2004-08-12 2004-08-12 手振れ補正機能を有する撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006054698A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007281548A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Samsung Techwin Co Ltd 撮像装置および撮像方法
JP2008134426A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Canon Inc 撮像装置及び方法並びにプログラム
JP2008160208A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Canon Inc 光学機器
JP2008270982A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Nec Corp 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP2009017078A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Fujifilm Corp ディジタル・スチル・カメラおよびその動作制御方法
JP2009021909A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Fujifilm Corp 画像加算装置および方法並びにプログラム
JP2011135248A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Nec Corp 携帯端末装置及びその表示制御方法
US8026962B2 (en) 2008-03-05 2011-09-27 Casio Computer Co., Ltd. Image synthesizing apparatus and image pickup apparatus with a brightness adjusting processing
US8036486B2 (en) 2006-09-06 2011-10-11 Casio Computer Co., Ltd. Image pickup apparatus
JP2012109898A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Aof Imaging Technology Ltd 撮影装置、撮影方法、およびプログラム
JP2012124785A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Canon Inc 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JP2012124917A (ja) * 2012-01-18 2012-06-28 Fujifilm Corp 撮影装置および方法並びにプログラム
CN113438511A (zh) * 2013-03-15 2021-09-24 谷歌有限责任公司 对视频方向的自动调节

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007281548A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Samsung Techwin Co Ltd 撮像装置および撮像方法
US8036486B2 (en) 2006-09-06 2011-10-11 Casio Computer Co., Ltd. Image pickup apparatus
US8195000B2 (en) 2006-09-06 2012-06-05 Casio Computer Co., Ltd. Image pickup apparatus
JP2008134426A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Canon Inc 撮像装置及び方法並びにプログラム
JP2008160208A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Canon Inc 光学機器
JP2008270982A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Nec Corp 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP2009017078A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Fujifilm Corp ディジタル・スチル・カメラおよびその動作制御方法
US8081220B2 (en) 2007-07-03 2011-12-20 Fujifilm Corporation Digital still camera and method of controlling image combination
JP2009021909A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Fujifilm Corp 画像加算装置および方法並びにプログラム
US8026962B2 (en) 2008-03-05 2011-09-27 Casio Computer Co., Ltd. Image synthesizing apparatus and image pickup apparatus with a brightness adjusting processing
JP2011135248A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Nec Corp 携帯端末装置及びその表示制御方法
JP2012109898A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Aof Imaging Technology Ltd 撮影装置、撮影方法、およびプログラム
JP2012124785A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Canon Inc 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JP2012124917A (ja) * 2012-01-18 2012-06-28 Fujifilm Corp 撮影装置および方法並びにプログラム
CN113438511A (zh) * 2013-03-15 2021-09-24 谷歌有限责任公司 对视频方向的自动调节
CN113438511B (zh) * 2013-03-15 2023-09-12 谷歌有限责任公司 用于对视频方向的自动调节的方法、介质以及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007074031A (ja) 撮像装置、及び、画像処理装置及び方法
JP4989385B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP5506499B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、プログラム及び記録媒体
US8670064B2 (en) Image capturing apparatus and control method therefor
JP2006197243A (ja) 撮像装置及び撮像方法及びプログラム及び記憶媒体
JP2009049810A (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP5432664B2 (ja) 撮像装置
JP2006054698A (ja) 手振れ補正機能を有する撮像装置
JP2007293144A (ja) 光学機器
JP2005045552A (ja) 撮像装置及び方法
JP4956403B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP2005167697A (ja) 赤目補正機能を有する電子カメラ
JP2006295316A (ja) 撮像装置及び撮像方法及びプログラム及び記憶媒体
JP2012019343A (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JP2010096790A (ja) 撮像装置
JP2006270426A (ja) 撮像装置、その制御方法、及びコンピュータプログラム
JP2006235060A (ja) 撮像装置
JP4481185B2 (ja) 画像表示装置
JP2005292740A (ja) 電子カメラ
JP6274780B2 (ja) 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP4393177B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2010135963A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP5414411B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5414412B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2008268732A (ja) 撮像装置及び撮像装置の測距制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106