JP2007293144A - 光学機器 - Google Patents

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邦彦 古賀
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Abstract

【課題】光学機器の光軸方向の変位が生じても、再度のAF処理を必要とすることなく迅速に合焦状態が得られるようにすること。
【解決手段】光学機器100は、該光学機器の光軸方向での変位を検出する変位検出手段200と、該検出された変位に基づいてフォーカスレンズ11の位置を制御する制御手段46,50とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学機器の変位に応じてフォーカスレンズの位置を制御する機能を有する光学機器に関する。
自動焦点調節機能を有するカメラでは、通常撮影時には、構図を確定した後、撮影準備スイッチ(レリーズスイッチの半押し操作によりオンする第1ストロークスイッチ)を操作すると、自動焦点調節(AF)が行われる。AF処理は、例えば、フォーカスレンズを所定範囲で移動させながら撮像素子を用いて得られた映像信号から焦点状態を表すAF評価値を生成し、該AF評価値がピークを示す位置にフォーカスレンズを移動させることにより行われる。
AFによって合焦状態が得られるとフォーカスロックがなされ、撮影したいタイミングで撮影スイッチ(レリーズスイッチの全押し操作によりオンする第2ストロークスイッチ)を操作すると、撮影が行われる。さらに、フォーカスロック後にカメラが回転した場合に、該回転の角度を検出し、ピントずれを補正するカメラが、特許文献1に開示されている。
特開平8−75987号公報(段落0032〜0034、図10)
しかしながら、被写体に近接して行われるマクロ撮影などでは、一度構図を確定して撮影準備スイッチが操作されることでAFが行われ、かつフォーカスロックが行われた後に、わずかに画角を変化させたくなることが多い。この場合、カメラを前後(撮影光軸方向)に移動させて画角を調整し、撮影準備スイッチの操作を一旦解除した後、再度AFを行わせるために撮影準備スイッチを再操作する必要がある。
カメラの前後方向での移動量が小さく合焦状態を維持できる場合には、再度AFを行わせる必要はない。しかし、再度AFを行う必要があるか否かの判断は、撮影者の経験に頼るところが多く、ほとんどの場合はAFを再度行うために前述した撮影準備スイッチの操作解除および再操作をすることになる。
このため、操作が煩わしく感じられたり、再度のAF処理に要する時間のためにシャッタチャンスを逃す可能性が生じたりする。
本発明は、光学機器の光軸方向の変位が生じても、再操作や再度のAF処理を必要とすることなく迅速に合焦状態が得られるようにした光学機器を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての光学機器は、該光学機器の光軸方向での変位を検出する変位検出手段と、該検出された変位に基づいてフォーカスレンズの位置を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての光学機器の制御方法は、該光学機器の光軸方向での変位を検出するステップと、該検出された変位に基づいてフォーカスレンズの位置を制御するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、光学機器の光軸方向での変位量および変位方向に応じたフォーカスレンズの位置制御を行うことができる。このため、例えば先にAF処理が行われていれば、そのフォーカスレンズの位置を補正することが可能となり、再度のAF処理を行わなくても合焦状態を得ることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1である光学機器としてのカメラの構成を示す。本実施例のカメラは、撮影レンズ一体型のカメラである。但し、撮影レンズ(交換レンズ)の着脱が可能な一眼レフカメラや交換レンズ等の光学機器にも本発明を適用することができる。
図1において、100はカメラである。10はズームレンズ、11はフォーカスレンズ、12は絞り機能を備えるシャッタである。これらズームレンズ10、フォーカスレンズ11およびシャッタ12により撮影レンズが構成される。
14は撮影レンズにより形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子であり、CCDセンサやCMOSセンサ等により構成される。16は撮像素子14から出力されたアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。
18は撮像素子14、A/D変換器16およびD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22およびシステム制御回路50により制御される。
20は画像処理回路であり、A/D変換器16からのデジタル信号或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行い、撮影画像データを生成する。さらに、画像処理回路20は、撮影画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。
22はメモリ制御回路であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30および圧縮・伸長回路32を制御する。
A/D変換器16からのデータは、画像処理回路20およびメモリ制御回路22を介して、又はメモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT−LCD等により構成される画像表示部である。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。画像表示部28を用いて撮影画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をオン/オフすることが可能であり、表示をOFFにした場合には画像処理装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
30は撮影画像データである静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮および伸長する圧縮・伸長回路であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理を行ったり伸長処理を行ったりする。そして、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40は絞り機能を備えるシャッタ12を制御する露光制御回路である。該露光制御回路40は、画像処理回路20で撮影画像データを用いて行われた所定の演算の結果に基づいてAE(自動露出)処理を行う。また、露光制御回路40は、フラッシュ48と連携したフラッシュ調光機能も有する。
42はAF制御回路であり、画像処理回路20で撮影画像データを用いて行われた所定の演算の結果に基づいて、AF(自動焦点調節)処理を行う。
46は焦点補正回路であり、フォーカスレンズ11の位置の補正量を決定する。焦点補正回路46については、以下、図2を用いて説明する。
図2において、200は変位検出回路であり、加速度センサ204、LPF(ローパスフィルタ)206およびA/D変換器208を含む加速度検出部202と、変位算出部212と、メモリ210とにより構成される。
加速度センサ204は、一軸タイプの加速度センサであり、撮影光軸方向で発生する加速度を検出する。加速度センサ204として、三軸タイプの加速度センサを使用し、撮影光軸方向の加速度検出に加え、撮影光軸方向に直交する他の二軸方向(垂直方向や水平方向)での加速度も検出できるようにしてもよい。該他の二軸方向での加速度検出を行うことで、カメラ100の傾斜を検出する傾斜センサとしても使用することができる。
加速度センサ204から出力されるアナログ信号のうち高い周波数成分は、LPF206で十分にカットされ、残りの周波数成分がA/D変換器208でデジタル信号に変換されて加速度検出部202から加速度データとして出力される。
メモリ210は、AFによって撮影レンズが合焦した時点(以下、AF合焦時点という)での加速度検出部202からの出力(加速でデータ)を格納する。
変位算出部212は、現在の加速度検出部202からの加速度データと、メモリ210に格納された加速度データとに基づいて、AF合焦時点からのカメラ100の撮影光軸方向における位置変化量(変位量)を算出する。
214は、焦点補正のためのフォーカスレンズ11の位置補正量を決定する補正量決定部である。該補正量決定部214は、変位算出部212により算出された変位量と、現在のズームレンズ10の位置と、AFによる合焦時点での被写体距離や焦点距離の情報に基づいて、位置補正量を決定する。この決定された位置補正量に基づいてフォーカスレンズ11の位置を補正する処理および機能を、以下、フォーカス補正処理およびフォーカス補正機能という。
101はドライバであり、AF制御回路42からの信号および焦点補正回路46からの信号に応じてステッピングモータ、振動型モータ、ボイスコイルモータ等のアクチュエータ101aを駆動し、フォーカスレンズ11を移動させる。
図1において、44は撮影レンズのズーミングを制御するズーム制御回路である。48は被写体を照明するフラッシュユニットであり、AF補助光の投光機能やフラッシュ調光機能も有する。
露光制御回路40およびAF制御回路42はTTL方式で制御されている。システム制御回路50は、撮影画像データを画像処理回路20によって演算した結果に基づいて、露光制御回路40およびAF制御回路42を制御する。
システム制御回路50は、カメラ100の全体を制御する。52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、コンピュータプログラム等を記憶するメモリである。
54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、カメラ100の動作状態やメッセージ等を表す文字、画像および音声等を出力するLCD,LEDやスピーカを含む表示部である。該表示部54は、操作スイッチの近辺等、視認し易い位置に配置されている。また、表示部54の一部は、光学ファインダ105内に設置されている。
56はデータを電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROMが用いられる。
60、62、64、66、68および70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作スイッチであり、プッシュスイッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティングデバイス、音声認識デバイス等で構成される。
60はモードダイアルスイッチで、電源のオン/オフや各種撮影モードの選択のために操作される。
62は撮影準備スイッチ(SW1)であり、不図示のシャッタボタンの半押し操作(第1ストローク操作)でオンになる。該撮影準備スイッチ62がオンすると、AF処理、AE処理、AWB処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作が開始する。
64は撮影スイッチ(SW2)であり、シャッタボタンの全押し操作(第2ストローク操作)でオンになる。該撮影スイッチ64がオンすると撮影処理が実行される。撮影処理では、撮像素子12から読み出された信号が、A/D変換器16およびメモリ制御回路22を介して画像データとしてメモリ30に書き込まれる。また、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理も行われる。さらに、撮影処理に続いて、メモリ30から画像データが読み出され、圧縮・伸長回路32で圧縮された画像データを記録媒体102又はメモリ210に書き込む記録処理も実行される。
66は画像表示ON/OFFスイッチであり、画像表示部28のON/OFFを設定するためのスイッチである。
68はフォーカス補正ON/OFFスイッチであり、SW1のオンに応じたAFによる合焦後に画角調整のためにカメラ100が撮影光軸方向に動かされた場合のフォーカス補正機能の有効/無効を選択するために操作される。
70はマクロ撮影スイッチであり、被写体に対して近接して行うマクロ撮影を行う場合に操作される。該スイッチ70が操作されることにより、ズームレンズ10が所定の位置で固定されたり、通常撮影モードに比べて近い距離の被写体に対してもピントが合うようにAFによるフォーカスレンズ11の動作範囲が設定されたりする。また、電子ビューファインダも自動的にオンになる。
80は電源制御回路であり、電源86の装着の有無や残容量を検出し、検出結果およびシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御して、必要な電圧を必要な期間、記録媒体102を含む各ブロックへ供給する。
82は電源制御回路80側のコネクタ、84は電源側のコネクタである。86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源である。
90はメモリカードやハードディスク等の記録媒体102とのインタフェースである。92は記録媒体102と接続を行うコネクタである。98はコネクタ92および記録媒体102がカメラ100に装着されているか否かを検知する記録媒体検知回路である。
光学ファインダ105は、画像表示部28による電子ビューファインダ機能を使用しない場合に被写体を観察するために設けられている。
110は通信回路であり、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等の各種通信機能を有する。
112は通信回路110によりカメラ100を他の機器と接続するコネクタや無線通信用のアンテナである。
次に、図3から図7を用いて本実施例のカメラ100(主としてシステム制御回路50)の動作を説明する。なお、図3から図7は、メモリ52に格納されたコンピュータプログラムの内容を示すフローチャートであり、システム制御回路50は該プログラムに従って動作する。
まず、図3および図4には、メインルーチンのフローチャートを示す。図3および図4における同じ丸囲み英字が付された部分は、互いに繋がっていることを示す。また、「S」はステップを示す。
システム制御回路50は、カメラ100の電源の投入に応じて、各種制御フラグや制御パラメータ等を初期化し(S101)、画像表示部28の表示をOFFに初期設定する(S102)。
次にシステム制御回路50は、モードダイアル60の設定位置を判断する(S103)。モードダイアル60が電源OFFに設定されていた場合は、S105に進み、所定の終了処理を行う。具体的には、各表示部の表示を終了し、不図示のレンズバリアを閉じて撮影レンズを保護する。また、各種制御フラグや制御パラメータ、設定値、設定モード等を不揮発性メモリ56に記録し、電源制御回路80を通じて不要な電源供給を遮断する。そして、S103に戻る。
S103で、モードダイアル60が撮影モードに設定されていた場合は、S106に進む。また、S103で、モードダイアル60がその他のモードに設定されていた場合は、システム制御回路50は選択されたモードに応じた処理を実行し(S104)、処理を終えるとS103に戻る。
S106では、システム制御回路50は、電源制御回路80により電源86の残容量や動作状態がカメラ100の動作に対して問題があるか否かを判断し、問題がある場合は表示部54を用いて画像や音声により所定の警告を行った後(S108)、S103に戻る。
電源86に問題がない場合は(S106)、システム制御回路50は、記録媒体102の動作状態が画像データの記録再生動作に問題があるか否かを判断する(S107)。問題がある場合は、表示部54を用いて画像や音声により所定の警告を行った後(S108)、S103に戻る。
記録媒体102の動作状態に問題がない場合は(S107)、表示部54を用いて画像や音声により画像処理装置100の各種設定状態の表示を行う(S109)。なお、画像表示部28が表示状態(ON)であった場合は、該画像表示部28も用いて画像や音声によりカメラ100の各種設定状態の表示を行う。
続いて、システム制御回路50は、画像表示部28に画像データを逐次表示するスルー表示を行い(S116)、S119に進む。スルー表示においては、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理回路20およびメモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次書き込まれた画像データを、メモリ制御回路22およびD/A変換器26を介して画像表示部28に入力する。これにより、電子ビューファインダ機能が実現される。
S119において、撮影準備スイッチ(SW1)62がオフである場合は、S103に戻る。一方、撮影準備スイッチ(SW1)62がオンである場合は、システム制御回路50はAF処理(第1の処理)を行って撮影レンズ10のピントを被写体に合わせ、さらに測光処理を行って絞り値およびシャッタ時間を決定する(S122)。測光処理においては、必要であればフラッシュの設定も行う。このAF・測光処理S122の詳細は図5Aを用いて後述する。
AF処理により合焦が得られると、システム制御回路50は、フォーカスロック状態、すなわちフォーカスレンズ11の位置を保持する状態に入る。
そして、AF・測光処理が終わると、システム制御回路50は、フォーカス補正ON/OFFスイッチ68のオン/オフを判定する(S123)。オフの場合は、S127に進む。
また、フォーカス補正ON/OFFスイッチ68がオン(フォーカス補正機能が有効)である場合は、加速度検出部202からSW1ON直後のAF合焦時点での撮影光軸方向における加速度をデジタルデータとして検出する(S124)。さらに、検出された加速度をメモリ210へ格納する(S125)。
ここで、AF合焦時点(瞬間)では、カメラ100は静止している状態とみなすことができ、この状態では撮影光軸方向に発生している重力加速度(以下、これを合焦時加速度という)が検出される。この合焦時加速度はメモリ210に記憶される。
続いて、システム制御回路50は、フォーカス補正処理(S126)へ進む。AF合焦時点以降に撮影者が画角調整等のためにカメラ100を撮影光軸方向に移動させると、そのときの加速度(以下、これを現在加速度という)が加速度検出部202により検出される。変位算出部212では、現在加速度からメモリ210に記憶された合焦時加速度を差し引く。これにより、上記移動時に検出された現在加速度から重力加速度成分を差し引いた加速度成分、すなわち該移動により発生した加速度を算出することができる。そして、該算出された加速度を用いてカメラ100の撮影光軸方向での移動量(変位量)を求め、該移動によって生じるピントずれを補正するようにフォーカスレンズ11を移動させれば、合焦状態を維持することができる。このフォーカス補正処理(第2の処理)の詳細は図6を用いて後述する。
次に、S127において、システム制御回路50は、撮影スイッチ(SW2)64がオンか否かを判別する。撮影スイッチ64がオフであり、さらに撮影準備スイッチ(SW1)62もオフである場合は(S128)、S103に戻る。一方、撮影スイッチ64がオンである場合はS129およびS134に進む。
S129では、システム制御回路50は、前述した撮影処理を行う。この撮影処理の詳細は図7を用いて後述する。また、S134では、前述した記録処理を行う。この記録処理の詳細は図8を用いて後述する。
記録処理が終了した際に、撮影スイッチ(SW2)64がオンである場合は(S135)、システム制御回路50は、該システム制御回路50の内部メモリ又はメモリ52に記憶された連写フラグの状態を判断する(S136)。連写フラグが設定されていた場合は、連続して撮影を行うためにS129に戻り、次の撮影を行う。連写フラグが設定されていなかった場合は、S135で撮影スイッチ64がオフになるまで、現在の処理を繰り返す。
記録処理が終了した際に、撮影スイッチ64がオフであった場合は(S135)、所定のミニマムレビュー時間が経過するまで撮影画像を画像表示部28に表示した後(S137)、S138に進む。
S138において、システム制御回路50は、画像表示フラグがオンであるか否かを判別し、オンである場合は、画像表示部28の表示状態をスルー表示状態に設定する(S139)。また、画像表示フラグがオフであった場合は、画像表示部28の表示を終了し(S140)、一連の撮影動作を終えてS103に戻る。
図5Aには、図4のS122で実行されるAF・測光処理のフローチャートを示す。システム制御回路50は、まずS201において、撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影画像データを逐次読み込む。この逐次読み込まれた画像データを用いて、画像処理回路20は、TTL方式のAE処理、EF処理およびAF処理に用いる所定の演算を行う。
なお、ここでの各処理は、撮影した画像の全画素数のうち必要に応じた特定の画素数領域を必要箇所抽出して演算に用いる。これにより、TTL方式のAE、EF、AWBおよびAFの各処理において、中央重点モード、平均モード、評価モード等のモード毎に最適な演算を行うことが可能となる。
画像処理回路20での演算結果を用いて、システム制御回路50は、露出が適正と判断されるまで(S202)、露光制御回路40を通じてAE制御を行う(S203)。
さらに、AE制御で得られた測定データを用いて、システム制御回路50は、フラッシュが必要か否かを判断する(S204)。フラッシュが必要ならばフラッシュフラグをセットし、フラッシュ48を充電する(S205)。
露出が適正と判断した場合は(S202)、システム制御回路50は、測定データおよび設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ又はメモリ52に記憶する。
次に、システム制御回路50は、画像処理回路20での演算結果およびAE制御で得られた測定データを用いて、ホワイトバランスが適正と判断されるまで(S206)、画像処理回路20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御を行う(S207)。
ホワイトバランスが適正と判断した場合は(S206)、測定データおよび設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ又はメモリ52に記憶する。
次に、システム制御回路50は、AE制御およびAWB制御で得られた測定データを用いて、合焦と判断されるまで(S208)、AF制御回路42を用いてAF制御を行う(S209)。
ここでのAF制御について説明する。本実施例では、AF制御として、いわゆるスキャンタイプのTV−AF方式を採用している。TV−AF方式は、コントラスト検出方式とも称される。
システム制御回路50は、撮像素子14を用いて画像処理回路20で生成された画像データ(映像信号)のうち特定の画素数領域から高周波成分を抽出する。そして、該高周波成分を用いてAF評価値信号を生成する。このAF評価値信号は、画像のコントラスト状態、つまりは撮影レンズの焦点状態を表し、AF評価値信号がピーク(最大)となるフォーカスレンズ11の位置が合焦位置となる。図5Bには、フォーカスレンズ11の位置(フォーカス位置)とAF評価値との関係を示している。
本実施例では、図5AのAF処理(S209)に入ると、例えば無限遠端から至近端までのスキャン範囲でフォーカスレンズ11を移動させながら、所定間隔の複数のフォーカス位置(図5Bに黒点で示す位置)でAF評価値を取得する。そして、複数のフォーカス位置で取得した複数のAF評価値を比較して最大値を選択し、該最大のAF評価値に対応するフォーカス位置(合焦位置)にフォーカスレンズ11を駆動する。こうして、AF制御が行われ、合焦状態が得られる。
システム制御回路50は、合焦が得られたと判断した場合は(S208)、測定データおよび設定パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ又はメモリ52に記憶する。そして、AF・測光処理ルーチンを終了する。
図6には、図4のS126で行われるフォーカス補正処理のフローチャートを示している。このフォーカス補正処理は、フォーカス補正回路46およびシステム制御回路50によって行われる。システム制御回路50は、コンピュータプログラムに従ってフォーカス補正回路46の動作を制御する。
まず、フォーカス補正回路46内の加速度検出部202では、加速度センサ204からのアナログ信号をローパスフィルタ206を介してA/D変換器208に入力することで、加速度を示すデジタルデータ(現在加速度のデータ)を出力する。これにより、撮影者が画角を調整するために撮影光軸方向前後にカメラ100を移動させたとき(現在)の撮影光軸方向での加速度αを検出する(S501)。
続いて、S502では、フォーカス補正回路46内の変位算出部212は、図4のS125においてメモリ210に格納した合焦時加速度α0をS501で検出した現在加速度αから差し引く。これにより、カメラ100の移動によって発生した移動加速度αを算出する。該移動加速度αは、メモリ210に格納される。
次に、S503,504では、フォーカス補正回路46内の補正量決定部214は、カメラ100の移動速度Vおよび移動量(変位量)Lを前回のサンプリングで得られた移動速度Vn−1および変位量Ln−1を用いて以下の式により算出する。なお、Tは前回のサンプリングから今回のサンプリングまでの間の時間である。また、移動量Lは、該移動の方向の情報も含む。
Vn=Vn−1+αn−1・T
Ln=Ln−1+Vn−1・T
そしてS505では、上記式により得られた移動量Lと、不図示のエンコーダ等の位置検出器を用いて検出した現在のズームレンズ10およびフォーカスレンズ11の位置と、これらの位置から算出した被写体距離とを用いて、フォーカス補正量を算出する。フォーカス補正量は、移動量Lに対してフォーカスレンズ11をどの方向にどれだけ移動させればよいかを示す情報である。
ここで決定されたフォーカス補正量(絶対値)が所定値よりも小さければ(S506)、システム制御回路50は、フォーカスレンズ11を移動させることなくフォーカス補正処理を終了する。
一方、S505で決定されたフォーカス補正量が所定値以上であれば(S506)、システム制御回路50は、フォーカスレンズ11をフォーカス補正量に相当する量駆動する(S507)。そして、フォーカス補正処理を終了する。
このようなフォーカス補正処理を行うことにより、AF処理によって合焦状態が得られた後にカメラ100の撮影光軸方向での変位があった場合でも、再度AF処理を行わなくても合焦状態を回復することができる。しかも、再度AF処理を行う場合に比べて短時間で合焦状態を回復することができる。
図7には、図4のS129で行われる撮影処理のフローチャートを示す。まず、S301で、システム制御回路50は、該システム制御回路50の内部メモリ又はメモリ52に記憶された測光データに基づいて絞り値と露光時間を決定する。そして、露光制御回路40を通じてシャッタ12を決定した絞り値に設定し、撮像素子10の露光を開始する(S302)。
次に、フラッシュフラグを参照して、フラッシュ48の発光が必要か否かを判断する(S303)。発光が必要な場合はフラッシュを発光させる(S304)。
次に、システム制御回路50は、撮像素子12の露光時間(電荷蓄積時間)の終了を待って(S305)、シャッタ12を閉じる(S306)。その後、撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16、画像処理回路20およびメモリ制御回路22を介して、又はA/D変換器16およびメモリ制御回路22を介して、メモリ30に撮影画像データを書き込む(S307)。
また、設定された撮影モードに応じてフレーム処理を行う必要がある場合は(S308)、システム制御回路50は、メモリ制御回路22(必要に応じて画像処理回路20)を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出す。そして、垂直加算処理(S309)や色処理(S310)を順次行った後、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。
次に、システム制御回路50は、メモリ30から画像データを読み出し、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に表示画像データの転送を行う(S311)。こうして、撮影処理を終了する。
図8には、図4のS134で行われる記録処理のフローチャートを示す。まずシステム制御回路50は、メモリ制御回路22(必要に応じて画像処理回路20)を用いて、メモリ30に書き込まれた撮影画像データを読み出す。そして、撮像画像データの縦横画素比率を1:1に補間する画素正方化処理を行った後(S401)、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。
次に、システム制御回路50は、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して、設定された撮影モードに応じた画像圧縮処理を圧縮・伸長回路32により行う(S402)。
その後、インタフェース90又は94、コネクタ92又は96を介して記録媒体102又はメモリ30に圧縮した画像データを書き込む(S403)。記録媒体102への書き込みが終わると、記録処理を終了する。
上記実施例では、フォーカス補正ON/OFFスイッチ68がオンの場合に、フォーカス補正処理を行う場合について説明した。但し、本発明はこれに限らず、マクロ撮影スイッチ70がオンされた場合(つまりは、マクロ撮影モードが設定された場合)に、自動的にAF処理後のフォーカス補正処理が行われるようにしてもよい。この場合、図4のS123を、マクロ撮影スイッチ70がオンか否かの判別ステップに変更すればよい。
また、撮影レンズの焦点距離(ズームレンズ10の位置)、被写体距離およびフォーカスレンズ11の位置のうち少なくとも1つがマクロ撮影領域にあることを検出した場合に、自動的にAF処理後のフォーカス補正処理が行われるようにしてもよい。この場合、図4のS123を、焦点距離、被写体距離およびフォーカスレンズ位置のうち少なくとも1つがマクロ撮影領域にあるか否かの判別ステップに変更すればよい。
また、他の実施例として、AF処理後においてカメラ100の撮影光軸方向以外の方向への所定量以上の変位が検出された場合に、画像や音声等を用いた警告動作を行うようにしてもよい。これにより、上記実施例のフォーカス補正処理では補正しきれないピントのずれを解消するために、再度のAF処理を撮影者に促すことができる。
さらに他の実施例として、AF処理後に検出したカメラ100の変位(変位量)に基づいて、次回のAF処理におけるスキャン範囲を変更するようにしてもよい。具体的には、変位量が小さいほど、次回のスキャン範囲を小さく設定する。これにより、カメラ100の変位量が小さいときには、次回のAF処理を、無限端から至近端までスキャンする場合に比べて短時間で行うことができ、迅速に合焦を得ることができる。
本発明の実施例であるカメラの構成を示すブロック図。 実施例のカメラにおけるフォーカス補正回路の構成を示すブロック図。 実施例のカメラの動作(メインルーチン)を示すフローチャート。 実施例のカメラの動作(メインルーチン)を示すフローチャート。 実施例のカメラにおけるAF・測光処理ルーチンを示すフローチャート。 実施例のカメラにおけるAF処理の内容を説明するための図。 実施例のカメラにおけるフォーカス補正処理ルーチンを示すフローチャート。 実施例のカメラにおける撮影処理ルーチンを示すフローチャート。 実施例のカメラにおける記録処理ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
10 ズームレンズ
11 フォーカスレンズ
12 シャッタ
14 撮像素子
20 画像処理回路
42 AF制御回路
46 フォーカス補正回路
50 システム制御回路
62 撮影準備スイッチSW1
64 撮影スイッチSW2
68 フォーカス補正ON/OFFスイッチ
100 カメラ
200 変位検出回路
202 加速度検出部
204 加速度センサ
206 LPF(ローパスフィルタ)
212 変位算出部
210 メモリ
214 補正量決定部

Claims (7)

  1. 光学機器の光軸方向での変位を検出する変位検出手段と、
    該検出された変位に基づいてフォーカスレンズの位置を制御する制御手段とを有することを特徴とする光学機器。
  2. 前記制御手段は、焦点状態を示す信号に基づいて前記フォーカスレンズの位置を制御する第1の処理と、前記検出された変位に基づいて、前記第1の処理の終了後における前記フォーカスレンズの位置を再制御する第2の処理とを行うことを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記変位検出手段は、
    加速度センサと、
    該加速度センサからの出力信号に基づいて該光学機器の前記変位を算出する算出手段とにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記変位検出手段は、
    加速度センサと、
    前記第1の処理中における前記加速度センサからの出力信号、および該第1の処理の完了によって前記フォーカスレンズの位置がロックされた際の前記加速度センサからの出力信号との差分に基づいて前記変位を算出する算出手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  5. 該光学機器は、マクロ撮影モードの設定が可能であり、
    前記制御手段は、前記マクロ撮影モードの設定に応じて、前記検出された変位に基づいて前記フォーカスレンズの位置を制御することを特徴とする請求項1から4のいずかれか1つに記載の光学機器。
  6. 前記制御手段は、焦点距離、被写体距離および前記フォーカスレンズの位置の少なくとも1つがマクロ撮影領域にあることを検出した場合に、前記検出された変位に基づいて前記フォーカスレンズの位置を制御することを特徴とする請求項1から5のいずかれか1つに記載の光学機器。
  7. 光学機器の光軸方向での変位を検出するステップと、
    該検出された変位に基づいてフォーカスレンズの位置を制御するステップとを有することを特徴とする光学機器の制御方法。
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