JP2006060409A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画質の低下を抑えつつ、撮影準備にかかる時間を短縮すること。
【解決手段】 入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子の電荷蓄積時間を制御するシャッター制御手段と、撮像素子への入射光量を制御する絞り制御部と、撮影された画像をライブ表示する表示部と、画像の記録準備及び/または記録を指示するシャッタースイッチと、適正な露出となるように、電荷蓄積時間と絞り値とを制御する露出制御手段とを有する撮像装置の制御方法であって、画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持する(S114、S116、S118)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法に関する。
従来、高精度に自動露出制御(AE)や自動焦点制御(AF)を行うために、AE、AF、撮影やそれぞれの処理に合わせて、最適な露出条件になるように撮影パラメータを変更している。シャッター秒時の制御やゲインと比較して、絞りを変更するための時間は長くかかるために、レリーズタイムラグが増加していた。
一般的に、撮像装置はレリーズボタンが押下されてから測光を行い、フォーカスを合わせてから撮影が行われる為、被写体の動きが速かったり、瞬間のシャッタータイミングが要求されるような特定のシーンを撮影する場合においては、AEやAFにかかる時間がレリーズタイムラグとなり、撮影したい瞬間に撮影出来ないことがあった。
このような問題から、レリーズタイムラグを短くしつつ、高精度の露出制御を行う撮像装置は、複数提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2003-319251号公報 特開2003-204476号公報
しかし、一方でAEやAFを簡略化してしまうと、精度が低下してしまい、期待した品質の画像が得られないことがある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、画質の低下を抑えつつ、撮影準備にかかる時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子の電荷蓄積時間を制御するシャッター制御手段と、前記撮像素子への入射光量を制御する絞り制御手段と、前記撮像素子からの出力信号に基づいて、画像をライブ表示する表示手段と、画像の記録準備及び/または記録を指示する指示手段と、適正な露出となるように、前記シャッター制御手段による前記撮像素子の電荷蓄積時間と、前記絞り制御手段の絞り値とを制御する露出制御手段とを有し、前記露出制御手段は、前記指示手段により画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持する。
また、入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子の電荷蓄積時間を制御するシャッター制御手段と、前記撮像素子への入射光量を制御する絞り制御手段と、前記撮像素子からの出力信号に基づいて、画像をライブ表示する表示手段と、画像の記録準備及び/または記録を指示する指示手段と、適正な露出となるように、前記シャッター制御手段による前記撮像素子の電荷蓄積時間と、前記絞り制御手段の絞り値とを制御する露出制御手段とを有する撮像装置の本発明の制御方法は、前記指示手段により画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持する。
また、別の構成によれば、本発明の撮像装置は、入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子への入射光量を制御する絞り制御手段と、前記撮像素子からの出力信号を増幅するゲイン制御手段と、前記ゲイン制御手段により増幅された出力信号に基づいて、画像をライブ表示する表示手段と、画像の記録準備及び/または記録を指示する指示手段と、適正な露出となるように、前記絞り制御手段の絞り値と、前記ゲイン制御手段のゲイン値とを制御する露出制御手段とを有し、前記露出制御手段は、前記指示手段により画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持する。
また、入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子への入射光量を制御する絞り制御手段と、前記撮像素子からの出力信号を増幅するゲイン制御手段と、前記ゲイン制御手段により増幅された出力信号に基づいて、画像をライブ表示する表示手段と、画像の記録準備及び/または記録を指示する指示手段と、適正な露出となるように、前記絞り制御手段の絞り値と、前記ゲイン制御手段のゲイン値とを制御する露出制御手段とを有する撮像装置の本発明の制御方法は、前記指示手段により画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持する。
本発明によれば、画質の低下を抑えつつ、撮影準備にかかる時間を短縮することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態における画像処理装置の構成を図1を参照して説明する。
図1において、100は本実施の形態における画像処理装置である。画像処理装置100は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯端末(カメラ付き携帯電話を含む)の何れであってもよい。実施の形態では、画像処理装置100がデジタルカメラである場合を説明する。
画像処理装置100内において、10は撮像レンズ、12は絞り機能を備えるシャッター、14は光学像を電気信号に変換する撮像素子、120は撮像素子14のアナログ信号出力を増幅してカメラの感度を設定するゲインアンプ、16は撮像素子14のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器である。
18は撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にそれぞれクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。
20は画像処理部であり、A/D変換器16からの画像データ或いはメモリ制御部22からの画像データに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理部20は、A/D変換器16から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御部40及び測距制御部42に対して、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のオートフォーカス(AF)処理、自動露出(AE)処理、フラッシュプリ発光(EF)処理を行っている。さらに、画像処理部20は、A/D変換器16から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のオートホワイトバランス(AWB)処理も行っている。
22はメモリ制御部であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮伸長部32を制御する。A/D変換器16から出力される画像データは、画像処理部20、メモリ制御部22を介して、或いはメモリ制御部22のみを介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はLCD(Liquid Crystal Display)等を有する画像表示部である。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28に表示される。
画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。なお、画像表示部28は、システム制御部50の指示により表示のON又はOFFが可能である。画像表示部28の表示をOFFにした場合、画像処理装置100の電力消費を大幅に低減することができる。また、画像表示部28は、合焦、手振れ、シャッタースピード、絞り値、露出補正等に関する情報をシステム制御部50からの指示に従って表示する。
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに充分な記憶容量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像をメモリ30に書き込むことができる。また、メモリ30はシステム制御部50の作業領域としても使用することが可能である。
32はメモリ30から読み出した画像データを所定の画像圧縮方法(例えば、適応離散コサイン変換(ADCT)等)に従って画像圧縮し、画像圧縮された画像データをメモリ30に書き込む機能及びメモリ30から読み出した画像データを伸長し、伸長した画像データをメモリ30に書き込む機能を有する圧縮伸長部である。
40は絞り機能を備えるシャッター12を制御する露光制御部である。42は撮像レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御部、44は撮像レンズ10のズーミングを制御するズーム制御部、46はレンズを保護するためのバリア102の動作を制御するバリア制御部である。露光制御部40及び測距制御部42はTTL方式を用いて制御されており、上述の通り、A/D変換器16からの画像データを画像処理部20によって演算した演算結果に基づき、システム制御部50が露光制御部40及び測距制御部42を制御する。
50は画像処理装置100全体を制御するシステム制御部である。また、121は焦点検出範囲設定部であり、撮像面上における測距部の範囲を設定する。122は合焦点探索範囲設定部であり、測距の探索範囲を設定する。
52はシステム制御部50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。54はシステム制御部50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等をユーザに報知する、表示装置やスピーカー等の通知部であり、画像処理装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置される。例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。また、通知部54は、その一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。
通知部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、LED発光モード表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体200及び210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示等がある。
また、通知部54の表示内容のうち、光学ファインダー104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。
60、62、64、66、68及び70は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
ここで、これらの操作手段の具体的な説明を行う。
60はモードダイアルスイッチで、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。また、撮影モードとして、オートモードやプログラムモード、絞り優先モード、シャッター速度優先モードのほか、夜景モードや人物撮影モード、花火撮影モード、水中撮影モード、接写モードなど様々な撮影シーンに応じた設定を選択できるように構成しても良い。本第1の実施形態では、後述するように、これらの撮像モードの内容に応じて、タイムラグの短縮を優先するか(以下、「タイムラグ短縮モード」と呼ぶ。)、画質を優先するか(つまり、通常のタイムラグでの撮影)を判定し、その判定結果に応じた撮影準備を行う。例えば、花火撮影モードではその性質上、不図示のシャッタースイッチ部材を押下してから実際に花火の画像が記録されるまでのタイムラグが短い方が好ましいので、タイムラグ短縮モードで撮影を行い、人物撮影モードでは、画質を優先したモードで撮影を行う等、各撮影モード毎に、タイムラグ短縮モードで撮影準備を行うか否かを設定しておく。
62はシャッタースイッチSW1で、不図示のシャッタースイッチ部材の操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
64はシャッタースイッチSW2で、不図示のシャッタースイッチ部材の操作完了でONとなり、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮伸長部32で画像圧縮を行い、記録媒体200或いは210に画像データを書き込む記録処理という一連の処理の動作開始を指示する。
66は画像表示ON/OFFスイッチで、画像表示部28のON/OFFを設定することができる。この機能により、光学ファインダー104を用いて撮影を行う際に、TFT LCD等から成る画像表示部28への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
68はクイックレビューON/OFFスイッチで、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定する。尚、本実施の形態では特に、画像表示部28をOFFとした場合におけるクイックレビュー機能の設定をする機能を備えるものとする。
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部で、メニューボタン、セットボタン、マクロ/非マクロ切り替えボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等がある。
80は電源制御部で、電池検出回路、DC−CDコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
82、84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源である。
90及び94はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェース、92及び96はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタ、98はコネクタ92及び或いは96に記録媒体200或いは210が装着されているか否かを検知する記録媒体検知部である。
尚、本実施の形態では記録媒体を取り付けるインタフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明している。勿論、記録媒体を取り付けるインタフェース及びコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインタフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としてもよい。
インタフェース及びコネクタとしては、PCMCIAカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等の規格に準拠したものを用いて構成することが可能である。インタフェース90及び94、そしてコネクタ92及び96をPCMCIAカードやCFカード等の規格に準拠したものを用いて構成した場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード、等の各種通信カードを接続することにより、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことができる。
102は、撮像装置100の撮像レンズ10を含む撮像部を覆う事により、撮像部の汚れや破損を防止する保護装置であるバリアである。
104は光学ファインダであり、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用すること無しに、光学ファインダのみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104内には、通知部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示等が設置されている。
110は通信部で、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等の各種通信機能を有する。
112は通信部110により画像処理装置100を他の機器と接続するコネクタ或いは無線通信の場合はアンテナである。
200及び210はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200及び210は、それぞれ半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202及び212と、画像処理装置100とのインタフェース204及び214と、画像処理装置100と接続を行うコネクタ206及び216とを備えている。
<第1の実施形態>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る上記構成を有する画像処理装置100における撮像時の処理を示すフローチャートである。以下、図1及び図2を参照して、画像処理装置100の動作について説明する。
本第1の実施形態では、撮影時に、モードダイヤル60により選択された撮影モードが、タイムラグ短縮モードで撮影を行うモードであるかどうかを判定し、タイムラグ短縮モードで撮影を行うモードである場合に、本発明のタイムラグ短縮モードでない撮影を行うモードより時間がかからない方法で露出制御値を求める。また、露出制御値は、撮像素子14の電荷蓄積時間(いわゆるシャッタースピード)、撮像素子14への入射光量を制御する絞り値、及び、撮像素子からの出力信号を増幅するゲイン値を含む。
撮像レンズ10を通して撮像素子14が撮像したライブ画像が、画像表示部28に表示されている動作状態において、モードダイヤル60がタイムラグ短縮モードで撮影を行う撮影モードに設定されているかどうかを判定する(ステップS111)。タイムラグ短縮モードで撮影を行う撮影モードが設定されていればステップS112に進み、設定されていなければステップS100に進む。
ステップS100では、シャッタースイッチ部材の途中操作によりSW1(62)がONになるまで(ステップS101でNOの間)ライブ画像の露出制御処理を繰り返す。ライブ画像の露出制御では、シャッタースピードを所定時間に近づけるため(滑らかな動画を得るため)、あるいは、スミアの影響を低減させるために絞りを調整している。SW1(62)がONになると(ステップS101でYES)、ステップS102に進んで測光に最適な絞り値(本第1の実施形態では開放値)に変更し、ステップS103で測光演算して露出制御値を求める。
ステップS104では、AFの処理速度を早くするために被写界深度の浅い絞り値(本第1の実施形態では開放の近傍値)に露出変更し、ステップS105でAFを行う。
AF終了後、ステップS106で、ステップS103にて求めた露出制御値に基づく絞り値になるように絞りを調整してからステップS107で再度測光を行い、ステップS108で露出演算を行って最終的な露出制御値を決定する。
このとき、SW2が押されていた場合には(ステップS109でYES)、ステップS108で決定した露出制御値を用いて撮影を行う(ステップS110)。
一方、モードダイヤル60がタイムラグ短縮モードで撮影を行う撮影モードに設定されていた場合(ステップS111でYES)、ステップS112において、SW1(62)がONになるまで(ステップS113でNOの間)ライブ画像の露出制御処理を繰り返す。SW1(62)がONになると(ステップS113でYES)、ステップS114に進んで、ステップS112で用いた絞り値をそのまま用いて露出変更を行い、ステップS115で測光演算して露出制御値を求める。ここでは、絞り値は変更せず、露出が適切となるような絞り値以外の制御値(シャッタースピード、ゲイン値等)を求める。
次に、ステップS116ではステップS115で求めた露出制御値に基づいてAF最適な絞り値に露出変更する。上述したように、ステップS115では、ステップS114で用いた絞り値を変更しないので、ステップS112の絞り値はそのままAF用の測光でも用いられることになる。露出変更後、ステップS117でAFを行う。
AF終了後、ステップS118において、ステップS112の絞り値を変更せずにそのまま用いて、撮影時に用いる露出制御値を決定する。
このとき、SW2が押されていた場合には(ステップS119でYES)、ステップS120でステップS118で決定した露出制御値を用いて撮影を行う。
上記の動作を、SW1がONされた時からタイミングチャートに示す。図3はタイムラグ短縮モードではないとき(ステップS111でNO)に行われる通常撮影時の露出制御のタイミングチャートの一例である。
これに対し、図4はタイムラグ短縮モードのとき(ステップS111でYES)に行われる露出制御のタイミングチャートの一例である。
上述したように、タイムラグ短縮モードでは露出制御の中で最も時間がかかる絞りを、SW1(62)がONされる直前のライブ画像で用いられた絞り値に固定する。このため、図4に示すようにタイムラグ短縮モードでは、図3の通常撮影時に比べて、ステップS102、ステップS104、及びステップS106における露出変更にかかる時間よりも、対応するステップS114、S115、S118の時間が短いことがわかる。このように、絞りを変更する時間を短縮することができると共に、直近のライブ画像で用いられた絞り値を用い、絞り値以外の露出制御値は最新の露光値に応じて変更するため、画像の品質の低下を防ぎながら、レリーズタイムラグを短くすることができる。
更に、タイムラグ短縮モードでは本撮影用に行われるステップS106及びS107に対応する処理を行わないために、通常撮影時よりも、更にレリーズタイムラグを短くすることができる。
なお、上記第1の実施形態では、画像が画像表示部28にライブ表示されていることを前提としているが、ライブ画像が画像表示部28に表示されていない動作状態においては、タイムラグ短縮モードに設定されている場合、SW1をONした後の露出演算の結果をもとに絞り値を決定し、その後、AFから撮影まで絞りを変えないようにしても良い。
また、上記第1の実施形態では、モードダイヤル60により選択された撮影モードに応じてタイムラグ短縮モードを実行するか否かを変更する場合について説明したが、ライブ画像が表示されている場合にタイムラグ短縮モードを実行するようにしても良い。
更に、上記第1の実施形態では、モードダイヤル60により選択された撮像モードに応じてタイムラグ短縮モードの実行の有無を判断したが、タイムラグ短縮モードの実行の有無を直接指示する手段を設けるようにしても良い。
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、タイムラグ短縮モードではSW1をONした後の撮影シーケンス中に絞り値を動作させないでタイムラグを短縮するようにしている。本第2の実施形態では、図1のステップS117におけるタイムラグ短縮モードのAF時に、更に、図6に示す処理を行う。
まず、高速AFモードかどうかを判定し(ステップS200)、高速AFモードであれば(ステップS200でYES)、焦点検出範囲設定部21により、例えば図5のように測距領域を撮影モードに応じた部分的な範囲に限定して設定を行い(ステップS203)、ステップS200でAF高速モードでなければ通常の測距領域に設定して(ステップS202)、合焦位置を探索する(ステップS205)。
上記本第2の実施形態によれば、高速AFモードが設定されている場合に、タイムラグ短縮モードにおけるレリーズタイムラグを更に短くすることができる。
なお、図5に示す測距領域は一例であって、適宜変更可能であることは言うまでもない。
<第3の実施形態>
上記第1の実施形態では、タイムラグ短縮モードではSW1をONした後の撮影シーケンス中に絞り値を動作させないでタイムラグを短縮するようにしている。本第3の実施形態では、図1のステップS117におけるタイムラグ短縮モードのAF時に、更に、図8に示す処理を行う。
まず、高速AFモードかどうかを判定し(ステップS300)、高速AFモードであれば(ステップS300でYES)、合焦点探索範囲設定部122により撮影モードに応じた合焦点の探索範囲を例えば図7のように設定し(ステップS304)、ステップS300でAF高速モードでなければ通常の合焦点の探索範囲を設定して(ステップS201)、合焦位置を探索する(ステップS305)。
上記本第3の実施形態によれば、高速AFモードが設定されている場合に、タイムラグ短縮モードにおけるレリーズタイムラグを更に短くすることができる。
なお、限定された探索範囲内に合焦点が見つからない時は、限定された探索範囲とは異なる位置に設定されたフォーカス定点位置にフォーカスレンズを移動し、レリーズを優先させるようにしても良い。
なお、図8に示す合焦点の探索範囲は一例であって、適宜変更可能であることは言うまでもない。
<第4の実施形態>
上記第2及び3の実施形態で行うAF時の設定を両方行うようにしても良い。
即ち、本第4の実施形態では、図1のステップS117におけるタイムラグ短縮モードのAF時に、図9に示す処理を行う。まず、高速AFモードかを判定し(ステップS200)、高速AFモードであれば(ステップS200でYES)、例えば図5のように測距エリアを撮影モードに応じた部分的な範囲に限定して設定し(ステップS203)、さらに、撮影モードに応じた合焦点の探索範囲を例えば図7のように設定する(ステップS304)。
高速AFモードでなければ(ステップS200でNO)、通常の測距領域に設定し(ステップS202)、さらに、通常の合焦点の探索範囲を設定して(ステップS301)合焦位置を探索しても良い(ステップS205)。
上記本第4の実施形態によれば、高速AFモードが設定されている場合に、タイムラグ短縮モードにおけるレリーズタイムラグを更に短くすることができる。
なお、上記第2乃至第4の実施形態では、高速AFモードが設定されている場合に測距エリア及び/または合焦点の探索範囲を限定してAFを行ったが、タイムラグ短縮モードを行う場合に常に測距エリア及び/または合焦点の探索範囲を限定してAFを行うようにしても良い。
<他の実施形態>
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態における画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の撮像時の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の通常撮影モード時の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置のタイムラグ短縮モード時の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の測距範囲を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置のAF処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置の合焦点探索範囲を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置のAF処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る画像処理装置のAF処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10:撮影レンズ、12:シャッター、14:撮像素子、16:A/D変換器、18:タイミング発生回路、20:画像処理部、22:メモリ制御部、24:画像表示メモリ、26:D/A変換器、28:画像表示部、30:メモリ、32:圧縮伸長部、40:露光制御部、42:測距制御部、44:ズーム制御部、46:バリア制御部、48:フラッシュ、50:システム制御部、52:メモリ、54:通知部、56:不揮発性メモリ、60:モードダイアルスイッチ、62:シャッタースイッチSW1、64:シャッタースイッチSW2、66:画像表示ON/OFFスイッチ、68:クイックレビューON/OFFスイッチ、70:操作部、80:電源制御部、82、84:コネクタ、86:電源、90、94:インタフェース、92、96:コネクタ、98:記録媒体検知部、100:画像処理装置、102:バリア、104:光学ファインダ、110:通信部、112:コネクタ(またはアンテナ)、120:ゲインアンプ、121:焦点検出範囲設定部、122:合焦点探索範囲設定部、200、210:記録媒体、202、212:記録部、204、214:インタフェース、206、216:コネクタ

Claims (16)

  1. 入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記撮像素子の電荷蓄積時間を制御するシャッター制御手段と、
    前記撮像素子への入射光量を制御する絞り制御手段と、
    前記撮像素子からの出力信号に基づいて、画像をライブ表示する表示手段と、
    画像の記録準備及び/または記録を指示する指示手段と、
    適正な露出となるように、前記シャッター制御手段による前記撮像素子の電荷蓄積時間と、前記絞り制御手段の絞り値とを制御する露出制御手段とを有し、
    前記露出制御手段は、前記指示手段により画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持することを特徴とする撮像装置。
  2. 入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記撮像素子への入射光量を制御する絞り制御手段と、
    前記撮像素子からの出力信号を増幅するゲイン制御手段と、
    前記ゲイン制御手段により増幅された出力信号に基づいて、画像をライブ表示する表示手段と、
    画像の記録準備及び/または記録を指示する指示手段と、
    適正な露出となるように、前記絞り制御手段の絞り値と、前記ゲイン制御手段のゲイン値とを制御する露出制御手段とを有し、
    前記露出制御手段は、前記指示手段により画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持することを特徴とする撮像装置。
  3. 前記露出制御手段による露出制御にかかる時間を短縮するかどうかを判断する判断手段を更に有し、
    前記露出制御手段は、前記判断手段が時間を短縮すると判断した場合に、絞り値を維持する処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 自動焦点調節手段と、
    撮像する被写体の種類を判別する判別手段と、
    前記判別された被写体の種類に応じて、前記自動焦点調節手段による合焦点探索領域を変更する第1の変更手段と
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記撮像素子により撮像された画像を用いて焦点調節を行う自動焦点調節手段と、
    前記自動焦点調節手段により焦点調節を行う画像中の測距領域を変更する第2の変更手段とを更に有し、
    前記指示手段による画像の記録準備または記録の指示に応じて、前記第2の変更手段は、前記測距領域を狭くすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記判断手段は、前記自動焦点調節手段による焦点調節にかかる時間を短縮するかどうかを更に判断し、
    前記第1の変更手段は、前記判断手段が焦点調節にかかる時間を短縮すると判断した場合に、短縮しない場合に比べて合焦点探索領域を狭くすることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 前記判断手段は、前記自動焦点調節手段による焦点調節にかかる時間を短縮するかどうかを更に判断し、
    前記第2の変更手段は、前記判断手段が焦点調節にかかる時間を短縮すると判断した場合に、前記測距領域を狭くする処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  8. 前記判断手段は、撮影する被写体に応じて露出制御にかかる時間を短縮するかどうかを判断することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  9. 露出制御にかかる時間の短縮を指定する短縮指定手段を更に有し、
    前記判断手段は、前記短縮指示手段による指定がある場合に、露出制御にかかる時間を短縮すると判断することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  10. 前記表示手段によるライブ表示をON/OFFする手段を更に有し、
    前記判断手段は、前記ライブ表示がONである場合に、露出制御にかかる時間を短縮すると判断することを特徴とする請求項33に記載の撮像装置。
  11. 前記露出制御手段による露出制御にかかる時間を短縮するかどうかを判断する判断手段と、
    前記表示手段によるライブ表示をON/OFFする手段とを更に有し、
    ライブ表示がOFFであって、前記判断手段が時間を短縮すると判断した場合に、前記露出制御手段は、前記指示手段による画像の記録準備または記録の指示に応じて測光を行って、電荷蓄積時間と、絞り値とを決定し、前記指示が解除されるまで、前記決定した絞り値を維持することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記露出制御手段による露出制御にかかる時間を短縮するかどうかを判断する判断手段と、
    前記表示手段によるライブ表示をON/OFFする手段とを更に有し、
    ライブ表示がOFFであって、前記判断手段が時間を短縮すると判断した場合に、前記露出制御手段は、前記指示手段による画像の記録準備または記録の指示に応じて測光を行って、絞り値と、ゲイン値とを決定し、前記指示が解除されるまで、前記決定した絞り値を維持することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  13. 入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記撮像素子の電荷蓄積時間を制御するシャッター制御手段と、
    前記撮像素子への入射光量を制御する絞り制御手段と、
    前記撮像素子からの出力信号に基づいて、画像をライブ表示する表示手段と、
    画像の記録準備及び/または記録を指示する指示手段と、
    適正な露出となるように、前記シャッター制御手段による前記撮像素子の電荷蓄積時間と、前記絞り制御手段の絞り値とを制御する露出制御手段と
    を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記指示手段により画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持することを特徴とする制御方法。
  14. 入射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記撮像素子への入射光量を制御する絞り制御手段と、
    前記撮像素子からの出力信号を増幅するゲイン制御手段と、
    前記ゲイン制御手段により増幅された出力信号に基づいて、画像をライブ表示する表示手段と、
    画像の記録準備及び/または記録を指示する指示手段と、
    適正な露出となるように、前記絞り制御手段の絞り値と、前記ゲイン制御手段のゲイン値とを制御する露出制御手段と
    を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記指示手段により画像の記録準備または記録が指示された時から、前記指示が解除されるまで、前記指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持することを特徴とする制御方法。
  15. 請求項13または14に記載の制御方法を実現するためのプログラムコードを有することを特徴とする情報処理装置が実行可能なプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする情報処理装置が読み取り可能な記憶媒体。
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