JPH11258491A - 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Info

Publication number
JPH11258491A
JPH11258491A JP5783898A JP5783898A JPH11258491A JP H11258491 A JPH11258491 A JP H11258491A JP 5783898 A JP5783898 A JP 5783898A JP 5783898 A JP5783898 A JP 5783898A JP H11258491 A JPH11258491 A JP H11258491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
optical system
phase difference
focus detection
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5783898A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Ikeda
政人 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5783898A priority Critical patent/JPH11258491A/ja
Publication of JPH11258491A publication Critical patent/JPH11258491A/ja
Priority to US10/842,444 priority patent/US7358999B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCDにより複数の異なる瞳を通じてそれぞ
れ撮像した複数の画像の位相差によりデフォーカス量を
検出する場合、演算を高速化する。 【解決手段】 左右の瞳3a、3bを遮光板5で交互に
遮光しながらCCD9で撮像して複数の出力画像を得、
これらを相関演算して位相差を求め、各位相差に基づい
てフォーカスレンズ1aのデフォーカス量を求める。そ
の際、焦点距離等の撮像条件に応じて上記出力画像のデ
ータの間引きを行ってから相関演算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラな
どの撮像素子を用いた撮像装置の焦点検出装置、方法及
びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、一眼レフ方式の銀塩カメラなどに
用いられている自動焦点装置には、位相差検出方式の焦
点検出装置が数多く用いられている。図15は、従来の
位相差検出方式の焦点検出装置を有する一眼レフカメラ
の断面図であり、撮影レンズ100から射出してきた光
束109aはハーフミラーでできた主ミラー102にて
反射する光束109bと透過する光束109eとに分け
られる。反射した光束109bはピント板103の拡散
面上に被写体を結像し、撮影者は接眼レンズ105a、
105bおよびペンタプリズム104を介してピント板
103上の被写体像を観察するように構成されている。
【0003】一方、主ミラー102を透過した光束10
9eはサブミラー106によって反射し、焦点検出装置
107へと導かれ、焦点検出装置107は撮影レンズ1
00からの光束109fによって、撮影レンズ100の
銀塩フィルム108に対する焦点状態(デフォーカス
量)を検出するようになっている。検出されたデフォー
カス量が所定の合焦幅より大きく、非合焦状態であると
判定されると、検出されたデフォーカス量を解消するよ
うに撮影レンズ100のフォーカス調整用レンズを駆動
し焦点調節を行う。
【0004】次に図16、図17を使って従来の焦点検
出装置の焦点検出原理について説明する。図16(a)
はピントの合った状態すなわち合焦状態であり、撮影レ
ンズ100の異なる2つの瞳を通過してきた光束116
a、116bは1次結像面114で結像し、1次結像面
上の被写体像は2次結像レンズ112a、112bによ
って各々2つのラインセンサ113a、113bが配置
されるセンサ面上に再結像する。ここで、フィールドレ
ンズ111は撮影レンズ100の1次結像面114の近
傍に配置され、所定の像高の光束を効率よくセンサ面に
導き、像高の増加に伴って発生する光量低下を防止す
る。一般に、撮影レンズ100の異なる瞳を通過してく
る2つの光束116a、116bを規定するのは2次結
像レンズ112a、112bの直前あるいは直後に配置
される不図示の絞りであり、撮影レンズ100に瞳分割
するような部材は持たない。
【0005】ラインセンサ113a、113b上に結像
される2つの像は、異なる瞳を通過した光束のため、レ
ンズの繰り出し量により、像の相対位置が図18、図1
9のように、合焦、前ピン、後ピンの各状態で異なる。
図16(a)、図17(a)は、合焦状態の時でライン
センサ113a、113b上に結像される2つの像の間
隔は、2つのラインセンサの相対的な距離e0と等し
く、合焦の時は常に一定である。
【0006】図16(b)、図17(B)は、デフォー
カス量d1だけ前ピン状態の時で、2つの像の間隔e1
は、e0より小さくなり、デフォーカス量d1が大きく
なればe0とe1の差δ1も大きくなる。図16
(c)、図17(c)は、デフォーカス量d2だけ後ピ
ン状態の時で、2つの像の間隔e2は、e0より大きく
なる。そして、デフォーカス量d2が大きくなるとe2
とe0の差δ2も大きくなる。
【0007】このように、2つの像の間隔から、その時
のデフォーカス量の大きさと方向が分かる。そこで、現
在のデフォーカス状態での2つの像の間隔eと、合焦の
時の基準像間隔e0との差、つまり、2つの像の相対的
なずれ量(位相差)δ=e−e0を、2つのラインセン
サ113a、113bの出力信号の相関をとることによ
り計算し、この位相差から光学系のデフォーカス量とそ
の方向を求め、フォーカスレンズを制御して合焦を行っ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、焦点検
出用のセンサの画素ピッチは一定であり、位相差を求め
るために取り込んだ位相差検出用信号のピッチも一定で
ある。これに対して焦点検出に必要な精度、言い換えれ
ば、合焦状態であると判断するための所定の合焦幅は、
例えば撮影レンズの焦点距離、撮影時の絞り値、撮影媒
体上で像を解像する性能などにより変化する。
【0009】位相差は、焦点検出用のセンサから得られ
る、異なる瞳領域よりなる複数の位相差検出用信号の相
関をとることにより求めるが、撮影条件によっては、焦
点検出に必要な精度より高い精度で位相差が求まってし
まう。焦点検出に要する時間のことを考えると、位相差
を求める相関演算に要する時間は短い方が良く、必要と
される焦点検出精度によっては、位相差を求める相関演
算において、相関演算に用いる領域内にあるすべての位
相差検出用信号のデータをそのまま用いることには問題
がある。
【0010】従って、本発明の目的は、焦点検出用の位
相差検出用信号を用いて、位相差を求める相関演算を行
う際、焦点検出精度に見合った相関演算を行うことで、
演算時間の高速化を行うことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による焦点検出装
置においては、撮像面に結像された被写体の光学像を撮
像して画像信号を出力する撮像手段と、上記光学像を瞳
領域を通じて上記撮像面に結像する光学系手段と、上記
瞳領域を複数の位置に移動させる移動手段と、上記複数
の位置においてそれぞれ撮像して得られる複数の画像信
号の位相差を相関演算により検出し、この位相差に基づ
いて上記光学系手段の焦点検出を行う演算手段と、上記
位相差を求める相関演算に用いる領域内にある上記複数
の画像信号のデータを間引くための間引き手段とを設け
ている。
【0012】本発明による焦点検出方法においては、撮
像面に結像された被写体の光学像を撮像して画像信号を
出力する撮像手順と、上記光学像を上記撮像面に結像す
る光学系における瞳領域を複数の位置に移動させる移動
手順と、上記複数の位置においてそれぞれ撮像して得ら
れる複数の画像信号の位相差を相関演算により検出し、
この位相差に基づいて上記光学系の焦点検出を行う演算
手順と、上記位相差を求める相関演算に用いる領域内に
ある上記複数の画像信号のデータを間引くための間引き
手順とを設けている。
【0013】本発明による記憶媒体においては、撮像面
に結像された被写体の光学像を撮像して画像信号を出力
する処理と、上記光学像を上記撮像面に結像する光学系
における瞳領域を複数の位置に移動させる処理と、上記
複数の位置においてそれぞれ撮像して得られる複数の画
像信号の位相差を相関演算により検出し、この位相差に
基づいて上記光学系手段の焦点検出を行う処理と、上記
位相差を求める相関演算に用いる領域内にある上記複数
の画像信号のデータを間引くための処理とを実行するた
めのプログラムを記憶している。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による焦点検出装
置およびそれを用いたカメラの実施の形態を示す図であ
り、1bは撮影レンズのフォーカス用レンズ群、1aは
撮影レンズのフォーカス用レンズ群1b以外のレンズ
群、2はフォーカス用レンズ群1bを繰り出すためのレ
ンズ繰り出し機構で、レンズの移動を行うモータを含ん
でいる。3は焦点検出用絞り、4は焦点検出用絞り3を
光路中に入れるためのモータ、5は焦点検出用絞り3に
ある2つの開口部3a、3bのうちいずれか一方を遮光
するための遮光板、6は遮光板5を移動させるためのモ
ータである。7は光学ローパスフィルタ、8は赤外カッ
トフィルタ、9は撮像面に結像された光学像を光電変換
して電気信号にする撮像素子としてのCCDである。こ
のCCD9の撮像面には、後述する図6(a)に示す色
フィルタが設けられている。
【0015】10はCCD9からの出力を増幅するため
のアンプ、11はアンプ10より所定のゲインで増幅さ
れたアナログ信号をデジタル化するA/D変換器、12
はA/D変換されたデジタル信号の様々なデジタル信号
処理を行うデジタル信号処理部、13はカメラ全体の制
御を行うシステムコントロール部、14はCCD9の駆
動制御およびアンプ10の増幅率の設定を行うためのC
CDドライバ、15はフォーカス用レンズ群1bの繰り
出し制御を行うレンズコントロール部である。
【0016】16はデジタル信号を一時記憶しておく場
合等に使われる例えばDRAMなどのバッファメモリ、
17は記録媒体やファンクションカード等と接続される
カードスロットとそのコントロール部、18は電子ビュ
ーファインダー(EVF)、19はそのLCDのドライ
バ部、20はドライバ部19へアナログ信号を送るため
のD/A変換器、21はEVF18に表示する画像を保
持し、D/A変換器20へデジタル信号を出力するVR
AM、22はカメラの設定等の表示をする外部白黒液晶
(LCD)、23はそのLCDの表示のためのLCDド
ライバ、24はカメラの撮影モードの設定やレリーズ操
作を検知するための操作スイッチである。
【0017】次に、図1を用いて本発明に直接関係する
焦点検出方法と焦点検出装置を中心に説明する。今、カ
メラの電源が投入されており、撮影可能状態であるとす
る。焦点検出用絞り3は、瞳時分割位相差AFを行うた
めに、水平方向に同じ形状の二つの開口部(以下、CC
D9の側から見て、左側の開口部を左側瞳3a、右側の
開口部を右側瞳3bと呼ぶ)を持っており、焦点検出時
には、モータにより撮影レンズの光路中に挿入され、モ
ータ6で遮光板5を動かし、上記左側瞳3aまたは右側
瞳3bのいずれかを遮光して、異なる瞳領域を通過した
光束によりなる光学像をCCD9上に結像することがで
きる。
【0018】瞳時分割位相差AFを行うために、システ
ムコントロール部13の指示により、光路中に焦点検出
用絞り3を挿入する。図2は焦点検出用絞り3と遮光板
5の位置関係を示す図である。図2(a)は、撮影時の
状態で、焦点検出用絞り3および遮光板5は撮影レンズ
の光路外に退避した位置にある。25は撮影レンズの撮
影用絞りを開放にしたときの瞳形状を示している。
【0019】まず、図2(b)のように、焦点検出用絞
りの右側瞳3bを、遮光板5で塞ぎ、撮影レンズの左側
瞳3aを開放して、これを通過する光束よりなる光学像
をCCD9上に結像して画像を取り込む。このとき左側
瞳3aを通過した光束よりなる焦点検出用画像データを
左画像1とする。次に、異なる瞳領域を通過する光束よ
りなる焦点検出用画像データを得るため、モータ6を駆
動して遮光板5を図2(c)のように移動し、撮影光学
系の右側瞳3bを開放しこれを通過した光束よりなる光
学像をCCD9上に結像して画像を取り込む。このとき
右側瞳3bを通過した光束よりなる焦点検出用画像デー
タを右画像2とする。
【0020】さらに、左画像1と同じ左側瞳3aを通過
した光束よりなる焦点検出用画像データを取り込むため
に、遮光板5を再び図2(b)のように移動し、このと
き、CCD9上に結像する画像を取り込む。このときの
左側瞳3aを通過した光束よりなる焦点検出用画像デー
タを左画像3とする。同様にして、右画像4、左画像5
を取り込む。なお、焦点検出用画像データを取り込む際
の露出は、電子シャッタ、図示しないメカシャッタ、ア
ンプ10のゲイン調整、後述するCCD9内での加算読
み出し、場合によっては、補助光を用意しておき、それ
らを用いて調整することにより行う。
【0021】ところで、焦点検出用画像データである左
画像1、右画像2、左画像3、右画像4、左画像5を取
り込み焦点検出を行うが、これらの画像データは時系列
的に画像の取り込みを行っており、カメラと被写体の相
対移動(手振れや被写体の移動など)による焦点検出誤
差を小さくするため、各画像の取り込み間隔はできるだ
け短い時間で行われることが望ましい。そこで、焦点検
出用画像データの読み出しは、撮影用の画像を読み出す
時のように、CCD9の全画面を読み出すと、読み出し
に時間がかかるので、焦点検出用に必要な画像の一部分
だけを、通常の本撮影の場合より高速に読み出す。
【0022】上記のような読み出し方を以下に説明す
る。図3にインターライン型CCDの概略図を示す。3
1は画素、32は垂直電荷転送素子、33は水平電荷転
送素子、34は出力部となっている。各画素31で光電
変換された信号電荷は、垂直電荷転送素子32に送ら
れ、4相駆動パルスφV1、φV2、φV3およびφV
4により水平電荷転送素子33の方向へ順に転送され
る。水平電荷転送素子33は、垂直電荷転送素子32か
ら転送されてきた水平一列分の信号電荷を2相駆動パル
スφH1およびφH2により出力部4に転送し、そこで
電圧に変換されて出力される。
【0023】図4にCCDの撮像領域の概略図を示す。
本実施の形態では、読み出し動作の高速化のため、焦点
検出に必要な読み出し領域のみ通常の速さで読み出し、
それ以外は高速に読み出す掃き出し転送を行う。図4に
おいて、41は焦点検出に用いる通常の速さで読み出す
領域、42および43は、それぞれ前半および後半の高
速掃き出し転送領域となっている。
【0024】図5はCCDの垂直電荷転送素子32を4
相駆動とした場合の一垂直同期期間分のタイミングチャ
ートを示している。VDは垂直同期信号で、垂直ブラン
キング期間をLOW電位で示し、HDは水平同期信号
で、水平ブランキング期間をLOW電位で示す。φV
1、φV2、φV3およびφV4は、垂直電荷転送素子
32の4相駆動パルス、51および52は、画素31で
光電変換された信号電荷を水平電荷転送素子33に転送
する読み出しパルスを示している。4相駆動パルスのう
ち53および54は、それぞれ、図4の42および43
の領域部分の垂直電荷転送素子32に読み出された信号
電荷を高速に転送する高速掃き出し転送パルスを示して
いる。このようにして必要な読み出し領域以外を高速に
掃き出すことで、部分読み出し動作の高速化を行うこと
ができる。
【0025】なお、焦点検出用信号の読み出し時には、
複数ラインの信号電荷を水平電荷転送素子33を用いて
加算し、複数ラインを加算読み出しすることが可能とな
っている。これは、本撮影時の撮影用絞りを開放にした
ときより、焦点検出用絞り3の瞳3a、3bが小さいた
め、焦点検出時に起こる光量不足を補うためのもので、
アンプ3のゲインアップとともに感度を上げるために用
いる。
【0026】このようにして高速読み出しをした、焦点
検出用画像データである左画像1、右画像2、左画像
3、右画像4、左画像5を用いて、各画像間の相関演算
を行い、各画像間の位相差を求めることにより、焦点検
出を行うわけであるが、一眼レフ方式の銀塩カメラで用
いられているような焦点検出専用のモノクロセンサと異
なり、撮影用の撮像素子と焦点検出用のセンサとを兼用
している場合、撮影用の撮像素子である単板のカラーセ
ンサ上に色フィルタが作り込まれているため、CCDか
らの出力信号を、位相差検出用信号として用いるために
は、信号処理を施さなければならない。
【0027】前述したように、撮影用の輝度信号処理回
路を用いて作られた輝度信号を、位相差検出用信号とし
て用いることは可能であるが、撮影用の輝度信号は所定
のマトリクス演算が用いられており、焦点検出に要する
時間のことを考えると、撮像素子の出力信号から位相差
検出用信号を作る演算処理の時間は短い方が良いが、撮
影用の輝度信号処理回路を用いて位相差検出用信号を演
算するには時間がかかりすぎて問題がある。
【0028】以下、CCDの出力信号から焦点検出用の
位相差検出用信号を求める演算処理について説明する。
図6(a)は、CCD上に作り込まれた色フィルタ配列
を示す図である。色フィルタを構成するYe、Cy、M
g、G(イエロー、シアン、マゼンタ、グリーン)の4
色を各1画素ずつ加算すると、Ye+Cy+Mg+G=
2B+3G+2Rとなるので、隣接した2×2画素の1
ブロックの出力の加算平均を位相差検出用信号として用
いる。
【0029】実際には、前述したようにCCD9から読
み出し時にライン加算読み出しが可能なので、2ライン
加算読み出しを行うことで、CCD内で縦2画素の加算
を行い(図6b)、このアナログ信号をA/D変換器1
1でデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部12内
で横方向2画素の演算を行う(図6(c))ことで、2
×2画素の1ブロックの出力を加算平均した位相差検出
用信号を求める。
【0030】なお、図6では、CCDの画素ピッチpに
対して、位相差検出用信号のピッチはpとなっている。
また、本実施の形態では、S/Nをよくするため、縦加
算についてはCCD内で行ったが、ライン加算は行わず
読み出しを行い、縦加算もデジタル信号処理で行っても
よい。
【0031】次に、上述のように求めた位相差検出用信
号を用いて、相関演算を行い位相差を求める。図7、
8、9は本発明に関する瞳時分割位相差AFの焦点検出
原理を説明するための図である。図11はピントの合っ
た状態すなわち合焦状態の時であり、図7(c)の撮影
状態では、撮影レンズ1を透過してきた光束27は、C
CD9の受光面上に焦点を結び、デフォーカス量はゼロ
である。
【0032】図7(a)は、撮影レンズの光路上に焦点
検出用絞り3を挿入し、遮光板5により右側瞳3bを遮
光し、左側瞳3aを開けた状態で、左側瞳3aを通過し
た光束27aは、CCD9の受光面上で光軸26からゼ
ロ離れた位置に結像する。図7(b)は、遮光板5によ
り左側瞳3aを遮光し、右側瞳3bを開けた状態で、右
側瞳3bを通過した光束27aは、CCD9の受光面上
で光軸26からゼロ離れた位置に結像する。このよう
に、合焦状態では、異なる二つの瞳3a、3bを通過し
てきた光束よりなる光学像は、CCD9の受光面上で共
に光軸26からゼロの同じ位置に入射するので、2つの
像の位相差はゼロとなる。
【0033】図8はデフォーカス量がdだけ前ピン状態
の時であり、図8(c)の撮影状態では、撮影レンズ1
を透過してきた光束27は、CCD9の受光面よりdだ
け手前に焦点を結ぶ。図8(a)は、撮影レンズ1の光
路上に焦点検出用絞り3を挿入し、左側瞳3aを開けた
状態で、左側瞳3aを通過した光束27aは、CCD9
の受光面上で光軸26から+δ/2だけ離れた位置に結
像する。図8(b)は、右側瞳3bを開けた状態で、右
側瞳3bを通過した光束27aは、CCD9の受光面上
で光軸26から−δ/2だけ離れた位置に結像する。こ
のように、前ピン状態では、異なる二つの瞳3a、3b
を通過してきた光束よりなる2つの像の位相差は(+δ
/2)−(−δ/2)=δとなる。
【0034】図9はデフォーカス量がdだけ後ピン状態
の時であり、図9(c)の撮影状態では、撮影レンズ1
を透過してきた光束27は、CCD9の受光面よりdだ
け後ろに焦点を結ぶ。図9(a)は、撮影レンズ1の光
路上に焦点検出用絞り3を挿入し、左側瞳3aを開けた
状態で、左側瞳3aを通過した光束27aは、CCD9
の受光面上で光軸26から−δ/2だけ離れた位置に結
像する。図9(b)は、右側瞳3bを開けた状態で、右
側瞳3bを通過した光束27aは、CCD9の受光面上
で光軸26から+δ/2だけ離れた位置に結像する。こ
のように、前ピン状態では、異なる二つの瞳3a、3b
を通過してきた光束よりなる2つの像の位相差は(−δ
/2)−(+δ/2)=−δとなる。上述のようにし
て、左側瞳3a、右側瞳3bを通過した光束よりなる2
つの像の位相差検出用信号の位相差を求めることにより
焦点状態を検出することができる。
【0035】次に、位相差の計算アルゴリズムについて
説明する。初めに、説明を簡単にするために、被写体と
撮影光学系との相対位置が移動していない場合を例にあ
げて説明する。左の瞳領域を通過した光束よりなる位相
差検出用信号(左画像)と右の瞳領域を通過した光束よ
りなる位相差検出用信号(右画像)との位相差を、相関
演算により求める。今、位相差検出用信号は、図10に
示すように、それぞれ横M個×縦N個からなり、この中
からm×n個を切り出して相関演算を行う。
【0036】相関のとりかたは、次式(1)に示すよう
に、左画像:aの切り出し位置は固定し、右画像:b
は、左画像に対して順次位相(τx,τy)をずらしつ
つaとbの積の積分値C(τx,τy)[τx,τyは
整変数とする]を演算し、各位相(τx,τy)毎に求
まる値C(τx,τy)を、2つの像の相関量とする。
【0037】
【数1】
【0038】この相関量C(τx,τy)は最小値をと
り、このときの位相(τx,τy)が、左画像のデータ
aと右画像のデータbとの位相差(δx,δy)に相当
する。さらに、位相差の検出精度を高める位相(τx,
τy)を整数の値(図6のように、位相差検出用信号の
信号ピッチは、CCDの画素ピッチと同じで)はなく、
小数点以下の値まで求めるためには、相関量の最小値と
その前後の値を用いて、補間計算により、位相差を計算
すればよい。
【0039】なお、被写体と撮影光学系との相対位置が
移動していない場合は、ノイズなどの影響がなければ、
δyは原理的にゼロとなる。また、被写体の模様、コン
トラスト等による影響、撮影条件の違いによる影響、固
体撮像素子に作り込まれている色フィルタアレイの影
響、ノイズによる影響などを軽減するため、位相差検出
用信号にフィルタ処理を施した後、相関演算を行っても
よい。
【0040】光学系によって、位相差と像面移動量、デ
フォーカス量との関係は決まっているので、その位相差
からデフォーカス量を求め、合焦に必要な繰り出し量を
求めて、光学系のフォーカス制御を行い、合焦させる。
ここまでは、被写体と光学系の相対移動がない場合に、
異なる瞳領域を通過した光束よりなる2つの画像を用い
て、焦点検出を行う方法について述べた。
【0041】次に、被写体と光学系の相対移動がある場
合について、位相差の計算アルゴリズムを述べる。位相
差は、異なる瞳領域の光束よりなる2つの像(左画像と
右画像)から求めることができるが、本実施の形態で
は、左画像と右画像を時系列的に取り込んでおり、被写
体と光学系の相対運動(手振れや被写体の移動)などが
あると、その影響で焦点検出誤差を含んでしまう。
【0042】そのため、前述したように、焦点検出用画
像データの読み出しは、撮影用の画像を読み出す時のよ
うに、CCDの全画面を読み出さず、焦点検出用に必要
な画像の一部分だけを、通常の本撮影の場合より高速に
読み出し、像の取り込み間隔をできるだけ短くする工夫
を行っている。しかし、左画像と右画像の信号取り込み
は、動作が時間的に異なっており、この間にカメラと被
写体の相対移動があると位相差検出に誤差が生じること
は避けられない。
【0043】そこで、本実施の形態では、前述したよう
に、位相差検出用信号として、左画像1、右画像2、左
画像3、右画像4、左画像5と、時系列的に5つの画像
の取り込み、各画像間より求めた複数の位相差を用い
て、カメラと被写体の相対移動(手振れや被写体の移動
など)による検出誤差の補正を行うようにしている。カ
メラと被写体が相対的に移動すると、その影響は2つの
画像の位相差(δx,δy)に表れる。ここで、δyは
画像の縦方向の位相差であり、光学的のデフォーカス量
に応じて生じる位相ずれ方向とは垂直な方向なので、デ
フォーカスによる位相ずれ成分は含まれず、カメラと被
写体の相対移動による位相ずれ成分のみである。そのた
め、カメラと被写体の相対移動による縦方向の像移動の
補正量として、δyの値はそのまま用いる。
【0044】δxは画像の横方向の位相差であり、光学
的のデフォーカス量に応じて生じる位相ずれ方向にあた
るので、カメラと被写体の相対移動を含む2つの画像よ
り求めた値δxには、デフォーカスによる位相ずれ成分
と、カメラと被写体の相対移動による位相ずれ成分が含
まれている。
【0045】図11は、縦方向のカメラと被写体の相対
移動による像移動を補正した後の、カメラと被写体の相
対移動による画像の横方向(x方向)の位置と、各画像
間の位相差との関係を示している。実線のL1、R2、
L3、R4、L5は、位相差検出を行うために、時系列
的に瞳を切り替えて取り込んだ、左画像1、右画像2、
左画像3、右画像4、左画像5であり、t=t1、t
2、t3、t4、t5は各画像の取り込み時刻で、各画
像の取り込み時間間隔は等しくなっている。破線のR
1′、L2′、R3′、L4′、R5′は、実線のL
1、R2、L3、R4、L5に対して、仮に同じ時刻で
取り込みを行った場合の、異なる瞳を通過した光束より
なる像の位置を示したもの、実際には取り込みを行うこ
とができない信号である。
【0046】m1、m2、m3、m4は、各画像取り込
み時刻の間に、カメラと被写体の相対移動による画像上
での移動量であり、δは、光学系のデフォーカスによる
位相ずれ成分で、焦点検出として求めたい位相差であ
る。
【0047】まず、異なる瞳よりなる画像L1とR2、
R2とL3、L3とR4、R4とL5のそれぞれの位相
差δ1、δ2、δ3、δ4を、左画像を基準に求める。
図15から判るように、ここで求めた各位相差は、デフ
ォーカスによる位相ずれ成分と、カメラと被写体の相対
運動による位相ずれ成分が含まれている。
【0048】図12は、位相差検出誤差を補正する方法
を説明するための図であり、横軸は時間軸t、縦軸は横
方向の被写体像の位置xである。L1、R2、L3、R
4、L5は、時系列に取り込んだ被写体像の位置で、こ
の信号を取り込む間の、カメラと被写体の相対運動によ
る被写体像の移動を2次関数近似することにより、時刻
t2、t4における左画像の被写体の位置L2′、L
4′の位置を求める。そして、L2′とR2の位相差δ
2′と、L4とR4′の位相差δ4′の平均値を最終的
に求める位相差δとする。
【0049】(t1,x1)、(t3,x3)、(t
5,x5)を通る2次関数y=At2+Btを、t1=
0、x1=0として求め、最終的に求める位相差δをδ
2′とδ4′の平均値から求めると、今、各画像の取り
込み間隔が等しいことから、補正後の位相差δは、次式
(2)になる。 δ=(δ1+3×δ2+3×δ3+δ4)/8 ………(2)
【0050】以上のように、位相差を求める相関演算を
行う際、相関演算に用いる領域(図10のm個×n個の
領域)内にあるすべての位相差検出用信号のデータをそ
のまま用いている。この時の位相差検出用信号の信号ピ
ッチは、前述したように、CCDの画素ピッチと同じで
ある。しかし、撮影レンズがズームレンズである場合、
テレ端とワイド端では焦点距離が異なり、同じ被写体距
離で比べるとワイド端の方が被写体深度が深く、焦点検
出に必要な焦点検出精度がテレ端に比べて低くてよい。
【0051】そこで、本発明の第1の実施の形態では、
ワイド端の焦点検出精度がテレ端の焦点検出精度の1/
2の時は、位相差が半分の精度で求めればよいので、ワ
イド端で撮影を行う場合は、光学系のデフォーカス量に
応じて生じる位相ずれ方向にあたる横方向のデータにつ
いては、図13のように、相関演算に用いるm個×n個
の領域のデータを1画素おきに間引き、相関演算に用い
る位相差検出用信号の信号ピッチをCCDの画素ピッチ
の1/2にして、相関演算を行うようにしている。図1
3の斜線の部分が相関演算に用いるデータである。
【0052】このことより、相関演算に用いるデータ数
がm/2×nとなり、相関演算に要する時間が短くな
る。このように、実際に撮影する焦点距離に応じて、相
関演算に用いるデータの間引きを行うか否かを変えれば
よい。
【0053】本実施の形態では、ズームレンズの場合に
ついて述べたが、撮影レンズが交換できるカメラの場
合、実際の撮影に用いるレンズの焦点距離に応じて、間
引きを行うか否かを変えることにより、焦点検出精度を
変更することができる。なお、本実施の形態では、間引
き量を1/2としたが、撮影レンズの焦点距離に応じて
間引き量を変更してもよい。また、位相差検出用信号の
縦方向のデータについても、カメラと被写体との相対運
動による像の縦方向の補正精度が低くてもよい場合は、
縦方向の間引きを行ってもよい。
【0054】このように求めた、カメラと被写体との相
対移動を補正した位相差δから合焦に必要な繰り出し量
を求め、光学系のフォーカス制御を行い、合焦させた
後、撮影を行う。撮影では、焦点検出用絞り3を撮影レ
ンズの光路中から退避させて撮影を行う。そして記録の
ためにCCD9のデータを読み出し、デジタル信号処理
部12で画像信号処理を施し、必要であれば画像データ
圧縮などの処理をしてカードスロット13を介して記録
媒体に記録する。なお、この時画像データはデジタル信
号処理部12でファインダ表示のためのビデオ処理が施
され、VRAM21を経て、EVF18に表示される。
これにより撮影者は被写体像を確認することができる。
【0055】次に第2の実施の形態を説明する。第2の
実施の形態は、撮影レンズの絞り値に応じて、位相差を
求める相関演算に用いる位相差検出用信号のデータの間
引きを行うか否かを変えるというものである。以下、第
1の実施の形態と異なるところのみを述べ、第1の実施
の形態と同じ部分についての説明は省略する。
【0056】撮影レンズの絞りを絞ると、被写体深度が
深くなることから分るように、撮影レンズの撮影時の絞
り値によって、焦点検出に必要な焦点検出精度は異な
る。一般に、撮影レンズの絞り値をF、最小錯乱円径を
Rとすると、許容デフォーカス量はF×Rである。絞り
値Fが大きくなるほど(絞るほど)、許容デフォーカス
量が大きくなり、焦点検出精度が低くても済むので、位
相差の検出精度も低くて済む。
【0057】そこで、位相差を求める時、撮影時の絞り
値に応じて、相関演算に用いる領域内の位相差検出用信
号のデータの間引き方を変えて相関演算に要する時間を
短くする。例えば、撮影レンズの開放F値がF2である
場合、開放で撮影を行う場合は、図13(a)のよう
に、相関演算に用いるデータは、間引く前の位相差検出
用信号をそのまま用いる。位相差検出用信号の信号ピッ
チは、CCDの画素ピッチと同じであるので、相関演算
に用いるデータのピッチはCCDの画素ピッチと等し
く、データ数はm×nである。
【0058】次に、撮影時に絞りが4Fの時は、図13
(b)のように、相関演算に用いるデータを1画素ずつ
間引いてから演算を行う。斜線の部分が相関演算に用い
る間引いた後のデータである。この時の相関演算に用い
るデータのピッチは、CCDの画素ピッチの2倍とな
り、データ数はm/2×nと1/2になる。このよう
に、撮影時の絞り値に応じて、相関演算に用いるデータ
を間引くことにより、演算時間を短くすることができ
る。
【0059】次に第3の実施の形態を説明する。第3の
実施の形態は、撮影時に、光学ローパスフィルタ7を入
れて撮影するか、入れないで撮影するかにより、位相差
を求める相関演算に用いる位相差検出用信号のデータの
間引きを行うか否かを変えるというものである。以下、
第1の実施の形態と異なるところのみを述べ、第1の実
施の形態と同じ部分についての説明は省略する。
【0060】図1のCCD9は、図示しない画素ずらし
機構によって、光軸に垂直な面内で移動できるようにな
っている。CCD9上には図14に示すような色フィル
タが作り込まれている。今、CCDが画素ピッチpの正
方画素で構成されているとする。画素ずらし機構は圧電
素子により、画像の水平、垂直方向にCCDを移動する
ことが可能で、図14のように、画像1を撮影後、水平
方向にp/2だけシフトさせ画像2を撮影、次に垂直方
向にp/2シフトさせ画像3を撮影、さらに水平方向に
p/2(画像2を撮影するためにシフトさせたのとは逆
方向)シフトさせ画像4を撮影する。
【0061】この4枚の画像から、p/2のサンプリン
グ間隔で撮影した生画像データに相当する画像データを
得ることが可能(但し、画素開口は撮影したCCDと等
しい)で、CCDで撮影した1枚の画像より解像度の高
い合成画像を得ることができる。
【0062】光学ローパスフィルタ7は、CCD9の画
素ピッチpに対するサンプリング周波数の1/2である
ナイキスト周波数で、レスポンスがゼロとなる空間周波
数特性を有しており、CCDの空間サンプリングによる
折り返し成分を抑える役割をしている。しかし、前述し
たように、画素ずらしにより複数の画像を撮影してその
合成画像を得る場合、CCDの画素ピッチpに対するナ
イキスト周波数でレスポンスがゼロになるような光学ロ
ーパスフィルタを通して撮影を行ったのでは、複数の画
像を合成して得た合成画像は、それほど解像度の高い絵
にはならない。
【0063】そこで、画素ずらし撮影時には、光学ロー
パスフィルタを撮影レンズの光路中から退避させて撮影
を行う。つまり、画素ずらしを行わない通常撮影モード
と、画素ずらし撮影モードとでは、CCD上に結像する
像を解像性能が異なることになり、それに伴って、焦点
検出精度も異なってくる。
【0064】そこで、光学ローパスフィルタを撮影レン
ズの光路中に入れて撮影する通常撮影モードの場合は、
焦点検出精度が低くてよいので、図13(b)のよう
に、相関演算に用いるデータを1画素ずつ間引いてから
演算を行う。斜線の部分が相関演算に用いる間引いた後
のデータである。この時の相関演算に用いるデータのピ
ッチは、CCDの画素ピッチの2倍となり、データ数は
m/2×nと1/2になる。
【0065】そして、光学ローパスフィルタを撮影レン
ズの光路中から退避して撮影する画素ずらし撮影モード
の場合は、焦点検出精度を高くする必要があるので、図
13(a)のように、相関演算に用いるデータは、間引
く前の位相差検出用信号をそのまま用いる。この時の相
関演算に用いるデータのピッチは、CCDの画素ピッチ
と等しく、データ数はm×nである。このように、光学
ローパスフィルタを入れて撮影する場合は、相関演算に
用いるデータを間引くことにより、演算時間を短くする
ことができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれは、
焦点検出のための位相差を求める相関演算を行う際、相
関演算に用いる領域内にある位相差検出用信号のデータ
を求める相関演算を行う際、相関演算に用いる領域内に
ある位相差検出用信号のデータを間引く間引き手段を設
けることにより、撮影レンズの焦点距離、撮影時の絞り
値、撮像媒体上で像を解像する性能などの撮影条件に応
じて、相関演算に用いるデータの間引きを行うか否かを
変えることができる。これにより、撮影条件に見合った
焦点検出精度で、位相差を検出することが可能となり、
相関演算に必要な時間が短縮され、焦点検出全体に要す
る時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦点検出装置およびそれを用いたカメ
ラの実施の形態を示す構成図である。
【図2】焦点検出用絞りと遮光板との位置関係を示す構
成図である。
【図3】インターライン型CCDの構成図である。
【図4】CCDの撮像領域の構成図である。
【図5】CCDの垂直電荷転送素子を4相駆動とした場
合の一垂直同期期間分のタイミングチャートである。
【図6】位相差検出用信号を求めるときの演算処理につ
いて説明するため(位相差信号のピッチが、CCDの2
画素となる場合)の構成図である。
【図7】焦点検出原理を説明するための図である。
【図8】焦点検出原理を説明するための図である。
【図9】焦点検出原理を説明するための図である。
【図10】位相差を相関演算により求める時の相関の取
り方を説明するための構成図である。
【図11】カメラと被写体の相対移動による画像の横方
向の位置と各画像間の位相差との関係を示す波形図であ
る。
【図12】位相差検出誤差を補正する方法を説明するた
めの特性図である。
【図13】相関演算に用いるデータの間引き方を説明す
るための構成図である。
【図14】画素ずらしを説明するための構成図である。
【図15】従来の位相差検出方式の焦点検出装置を有す
る一眼レフカメラの構成図である。
【図16】従来の焦点検出原理を説明するための構成図
である。
【図17】従来の焦点検出原理を説明するための波形図
である。
【符号の説明】
1a 撮影レンズのフォーカス用レンズ群 1b 撮影レンズのフォーカス用レンズ群1b以外のレ
ンズ群 2 レンズ繰り出し機構 3 焦点検出用絞り 4 モータ 5 遮光板 6 モータ 7 光学ローパスフィルタ 9 CCD 12 デジタル信号処理部 13 システムコントロール部 14 CCDドライバ 24 操作スイッチ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像面に結像された被写体の光学像を撮
    像して画像信号を出力する撮像手段と、 上記光学像を瞳領域を通じて上記撮像面に結像する光学
    系手段と、 上記瞳領域を複数の位置に移動させる移動手段と、 上記複数の位置においてそれぞれ撮像して得られる複数
    の画像信号の位相差を相関演算により検出し、この位相
    差に基づいて上記光学系手段の焦点検出を行う演算手段
    と、 上記位相差を求める相関演算に用いる領域内にある上記
    複数の画像信号のデータを間引くための間引き手段とを
    備えた焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 上記間引き手段は、撮像条件に基づいて
    間引きを行うか否かを選択することを特徴とする請求項
    1記載の焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 上記撮像条件を、上記光学系手段の焦点
    距離とすることを特徴とする請求項2記載の焦点検出装
    置。
  4. 【請求項4】 上記撮像条件を、上記光学系手段のフォ
    ーカス位置とすることを特徴とする請求項2記載の焦点
    検出装置。
  5. 【請求項5】 上記撮像条件を、上記光学系手段の絞り
    値とすることを特徴とする請求項2記載の焦点検出装
    置。
  6. 【請求項6】 上記撮像条件を、上記光学系手段に光学
    ローパスフィルタを入れて撮像するか入れないで撮像す
    るかを条件とすることを特徴とする請求項2記載の焦点
    検出装置。
  7. 【請求項7】 撮像面に結像された被写体の光学像を撮
    像して画像信号を出力する撮像手順と、 上記光学像を上記撮像面に結像する光学系における瞳領
    域を複数の位置に移動させる移動手順と、 上記複数の位置においてそれぞれ撮像して得られる複数
    の画像信号の位相差を相関演算により検出し、この位相
    差に基づいて上記光学系の焦点検出を行う演算手順と、 上記位相差を求める相関演算に用いる領域内にある上記
    複数の画像信号のデータを間引くための間引き手順とを
    備えた焦点検出方法。
  8. 【請求項8】 上記間引き手段は、撮像条件に基づいて
    間引きを行うか否かを選択することを特徴とする請求項
    7記載の焦点検出方法。
  9. 【請求項9】 上記撮像条件を、上記光学系手段の焦点
    距離とすることを特徴とする請求項8記載の焦点検出方
    法。
  10. 【請求項10】 上記撮像条件を、上記光学系手段のフ
    ォーカス位置とすることを特徴とする請求項8記載の焦
    点検出方法。
  11. 【請求項11】 上記撮像条件を、上記光学系手段の絞
    り値とすることを特徴とする請求項8記載の焦点検出方
    法。
  12. 【請求項12】 上記撮像条件を、上記光学系手段に光
    学ローパスフィルタを入れて撮像するか入れないで撮像
    するかを条件とすることを特徴とする請求項8記載の焦
    点検出方法。
  13. 【請求項13】 撮像面に結像された被写体の光学像を
    撮像して画像信号を出力する処理と、 上記光学像を上記撮像面に結像する光学系における瞳領
    域を複数の位置に移動させる処理と、 上記複数の位置においてそれぞれ撮像して得られる複数
    の画像信号の位相差を相関演算により検出し、この位相
    差に基づいて上記光学系手段の焦点検出を行う処理と、 上記位相差を求める相関演算に用いる領域内にある上記
    複数の画像信号のデータを間引くための処理とを実行す
    るためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
  14. 【請求項14】 上記間引き処理は、撮像条件に基づい
    て間引きを行うか否かを選択することを特徴とする請求
    項13記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  15. 【請求項15】 上記撮像条件を、上記光学系手段の焦
    点距離とすることを特徴とする請求項14記載のコンピ
    ュータ読み取り可能な記憶媒体。
  16. 【請求項16】 上記撮像条件を、上記光学系手段のフ
    ォーカス位置とすることを特徴とする請求項14記載の
    コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  17. 【請求項17】 上記撮像条件を、上記光学系手段の絞
    り値とすることを特徴とする請求項14記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な記憶媒体。
  18. 【請求項18】 上記撮像条件を、上記光学系手段に光
    学ローパスフィルタを入れて撮像するか入れないで撮像
    するかを条件とすることを特徴とする請求項14記載の
    コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
JP5783898A 1998-03-10 1998-03-10 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Pending JPH11258491A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5783898A JPH11258491A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
US10/842,444 US7358999B2 (en) 1998-03-10 2004-05-11 Focus sensing apparatus, focus sensing method using phase-differential detection and computer-readable storage medium therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5783898A JPH11258491A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11258491A true JPH11258491A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13067115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5783898A Pending JPH11258491A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11258491A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132717A1 (ja) * 2006-05-16 2007-11-22 Panasonic Corporation 撮像装置及び半導体回路素子
JP2009008686A (ja) * 2008-07-25 2009-01-15 Fujinon Corp 測距装置
JP2010517114A (ja) * 2007-01-29 2010-05-20 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 焦点測定基準を計算するための方法及び装置
WO2010090056A1 (en) * 2009-02-06 2010-08-12 Canon Kabushiki Kaisha Image capturing apparatus
JP2014074777A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Fujitsu Semiconductor Ltd 合焦評価値生成装置、合焦評価値生成方法、及び、合焦評価値生成プログラム
JP2015114544A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法および制御プログラム
JP2019074640A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132717A1 (ja) * 2006-05-16 2007-11-22 Panasonic Corporation 撮像装置及び半導体回路素子
US8107000B2 (en) 2006-05-16 2012-01-31 Panasonic Corporation Image pickup apparatus and semiconductor circuit element
JP2010517114A (ja) * 2007-01-29 2010-05-20 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 焦点測定基準を計算するための方法及び装置
JP2009008686A (ja) * 2008-07-25 2009-01-15 Fujinon Corp 測距装置
WO2010090056A1 (en) * 2009-02-06 2010-08-12 Canon Kabushiki Kaisha Image capturing apparatus
US8964061B2 (en) 2009-02-06 2015-02-24 Canon Kabushiki Kaisha Image capturing apparatus with selection of thinning and readout mode in accordance with moving image recording mode
JP2014074777A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Fujitsu Semiconductor Ltd 合焦評価値生成装置、合焦評価値生成方法、及び、合焦評価値生成プログラム
JP2015114544A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法および制御プログラム
JP2019074640A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2181349B1 (en) Image sensing apparatus
JP4007716B2 (ja) 撮像装置
JP5241355B2 (ja) 撮像装置とその制御方法
JP6263035B2 (ja) 撮像装置
US8063978B2 (en) Image pickup device, focus detection device, image pickup apparatus, method for manufacturing image pickup device, method for manufacturing focus detection device, and method for manufacturing image pickup apparatus
US7358999B2 (en) Focus sensing apparatus, focus sensing method using phase-differential detection and computer-readable storage medium therefor
JP7195120B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP3912404B2 (ja) 撮像装置
JP2005092085A (ja) 焦点検出及び調節方法並びに焦点検出及び調節装置
JPH0943507A (ja) 電子スチルカメラおよびそのフォーカス制御方法
JPH11258492A (ja) 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2010103949A (ja) 撮影装置、方法およびプログラム
JPH11258491A (ja) 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2011087050A (ja) デジタルカメラ
JP2010204385A (ja) 立体撮像装置および立体撮像方法
JPH09181954A (ja) 電子スチルカメラおよびそのフォーカス制御方法
JPH11258489A (ja) 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP7145048B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2004145022A (ja) デジタルカメラ
JPH11258490A (ja) 焦点検出装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2000155261A (ja) 焦点検出方法、焦点検出装置及び焦点検出方法を記憶した記憶媒体
JP2005354710A (ja) 撮像装置
JPH10197783A (ja) 焦点検出装置
JP4072214B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP2009031562A (ja) 受光素子、受光装置、焦点検出装置、カメラ