JP5251700B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5251700B2
JP5251700B2 JP2009105342A JP2009105342A JP5251700B2 JP 5251700 B2 JP5251700 B2 JP 5251700B2 JP 2009105342 A JP2009105342 A JP 2009105342A JP 2009105342 A JP2009105342 A JP 2009105342A JP 5251700 B2 JP5251700 B2 JP 5251700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
dark
image
dark image
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009105342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010258688A (ja
Inventor
慎矢 藤原
吉造 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009105342A priority Critical patent/JP5251700B2/ja
Publication of JP2010258688A publication Critical patent/JP2010258688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5251700B2 publication Critical patent/JP5251700B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、ノイズの除去機能を備える撮像装置に関する。
従来、撮像装置の一つである電子カメラにおいて、撮像素子に起因するノイズが発生することにより、画像の画質劣化が生じることが知られている(例えば、特許文献1参照)。撮像素子に起因するノイズには、例えば、長秒時撮影時の暗電流ノイズや、いわゆる線状の固定パターンノイズ(FPN:Fixed Pattern Noise)等がある。
そのため、暗電流ノイズを除去する技術や、線状の固定パターンノイズを除去する技術が各々周知技術として知られている。
特開2008−160405号公報
ところで、線状の固定パターンノイズを除去する場合、遮光状態下で取得される固定パターンノイズ検出用の暗黒画像の撮像時間は、非遮光状態下で取得される記録用の本画像の撮像時間と比較して、通常短かくなる。
一方、遮光状態下で取得される暗電流ノイズ検出用の暗黒画像の撮像時間は、通常、本画像の撮像時間と同じ時間を要する。ここで、固定パターンノイズ検出用の暗黒画像から暗電流ノイズを検出しようとすると、暗電流ノイズの蓄積時間が短いため、不規則に発生するいわゆるランダムノイズの影響が無視できなくなる。そのため、固定パターンノイズ検出用の暗黒画像からは、暗電流ノイズの検出は困難であった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、暗電流ノイズと線状の固定パターンノイズとを効率良く除去する撮像装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る撮像装置は、撮像素子と、区分け部と、撮像条件検出部と、撮像回数決定部と、暗黒画像取得部と、平均化処理部と、暗電流ノイズ検出部と、線状ノイズ検出部と、暗黒画像切替部とを備える。撮像素子は、2次元的に配列された、入射光を光電変換する複数の画素を有する。区分け部は、撮像素子の撮像領域を配列の第1の方向に沿って複数の部分領域に区分けする。撮像条件検出部は、撮像素子で記録用の本画像を撮像する際の撮像条件を検出する。撮像回数決定部は、撮像素子への入射光を遮光した状態で撮像を行って、何れかの部分領域から暗黒画像を取得するに際し、撮像条件に基づいて、同一の部分領域に対応する前記暗黒画像の撮像回数を決定する。暗黒画像取得部は、同一の部分領域から撮像回数分の暗黒画像を取得する。平均化処理部は、同一の部分領域から取得した複数の暗黒画像に基づいて、各々の同一の画素位置毎に画素値の平均化を行う。暗電流ノイズ検出部は、部分領域毎に平均化された暗黒画像を解析し、撮像条件に応じた画素毎の暗電流特性に起因する出力異常画素を検出する。線状ノイズ検出部は、部分領域毎に平均化された暗黒画像を解析し、その暗黒画像内で第1の方向と垂直に交差する第2の方向に発生する線状ノイズを検出する。暗黒画像切替部は、撮像回数での暗黒画像の取得が完了する毎に、暗黒画像の取得先となる部分領域を変更する。
第2の発明は、第1の発明において、撮像条件は、撮像素子の温度条件又は撮像素子の撮像感度条件の何れか一方を含む。
本発明の撮像装置によれば、暗電流ノイズと線状の固定パターンノイズとを効率良く除去することができる。
第1実施形態の電子カメラ1の構成を説明するブロック図 撮像領域が区分けされた部分領域を説明する図 撮像条件と撮像回数との対応関係を示すテーブル 平均化処理部23eの処理の一例を説明する図 ノイズ除去モードによる処理の一例を示すフローチャート 電子カメラ1で取得される本画像及び暗黒画像の一例を示す図 暗電流ノイズ及びFPNの検出処理のサブルーチンを示すフローチャート
(第1実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、第1実施形態の電子カメラ1の構成を説明するブロック図である。図1に示す通り電子カメラ1は、撮影レンズ9と、機械式シャッタ10と、撮像素子11と、温度センサ12と、タイミングジェネレータ(以下、「TG」という。)13と、アナログフロントエンド部(以下、「AFE」という。)14と、画像処理部15と、RAM(Random Access Memory)16と、ROM(Read Only Memory)17と、表示モニタ18と、記録インターフェース部(以下、「記録I/F部」という。)19と、記録媒体20と、操作部21と、レリーズ釦22と、CPU(Central Processing Unit)23と、バス24とを備える。
このうち、AFE14、画像処理部15、RAM16、ROM17、表示モニタ18、記録I/F部19及びCPU23は、バス24を介して互いに接続されている。また、TG13、操作部21及びレリーズ釦22は、CPU23に接続されている。
撮影レンズ9は、フォーカスレンズやズームレンズを含む複数のレンズ群で構成されている。なお、簡単のため、図1では、撮影レンズ9を1枚のレンズとして図示する。この撮影レンズ9は、不図示のレンズ駆動装置によって制御される。
機械式シャッタ10は、開閉式のシャッタ幕を備え、撮像素子11への入射光を遮光する遮光状態と、撮像素子11に入射光を到達させる非遮光状態とをシャッタ幕の開閉により切り替える。この切り替えは、CPU23の指示により行われる。なお、本実施形態では、非遮光状態下で撮像された記録用の画像を「本画像」と称し、遮光状態下で撮像されたノイズ検出用の画像を「暗黒画像」と称する。
撮像素子11は、入射光を光電変換し画像データを生成する。なお、撮像素子11には、一例として、複数の画素を2次元的(M行N列)に配列し、XYアドレス指定により任意のラインを読み出し可能なCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)が用いられている。また、撮像素子11の撮像面には、被写体像をカラー検出するために、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3種類のカラーフィルタが、一例として、公知のベイヤー配列で配置されている。
温度センサ12は、撮像素子11の温度を検出する。TG13は、CPU23からの指示に従い撮像素子11及びAFE14の各々へ向けて駆動信号を送出し、それによって両者の駆動タイミングを制御する。
AFE14は、撮像素子11が生成する画像データに対して信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE14は、撮像感度(いわゆるISO感度に相当する)の調整(ゲイン調整)やA/D変換などを行う。
このAFE14が出力する画像データは、RAM16に一時的に記録される。このRAM16は、フレームメモリとしても機能する。また、RAM16には、CPU23の制御により、本画像の撮像条件に応じた画素毎の暗電流特性に起因する暗電流ノイズの出力異常画素の位置情報を示す第1位置情報と、線状の固定パターンノイズ(以下、「FPN」という。)を出力する画素の位置情報を示す第2位置情報とが記録される。これらの位置情報は、温度と撮像感度との組み合わせ毎にテーブル化されて記録される。なお、各々の位置情報は、温度及び撮像感度に対応付けされて記録されるものであれば、記録形式は、テーブル形式に限定されない。
また、CPU23は、暗電流ノイズの値が所定の閾値以上を出力する画素を撮像素子固有の欠陥画素と推定する。
ROM17は、電子カメラ1の制御を行うプログラム等を予め記憶している不揮発性のメモリである。
画像処理部15は、RAM16に記録されている画像データを読み出し、各種の画像処理(階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス処理等)を施す。
表示モニタ18は、静止画像や電子カメラ1の操作メニュー等を表示する。表示モニタ18には、液晶モニタ等を適宜選択して用いることができる。
記録I/F部19には、記録媒体20を接続するためのコネクタが形成されている。記録I/F部19は、CPU23からの指示により、そのコネクタに接続された記録媒体20にアクセスして画像の記録処理を行う。
操作部21は、例えば、コマンド選択用のコマンドダイヤル、電源ボタン等を有している。そして、操作部21は、電子カメラ1を操作するための指示入力を受け付ける。
また、操作部21は、コマンドダイヤルを介して、ノイズ除去モード等の撮影モードの選択入力を受け付ける。ここで、ノイズ除去モードは、暗黒画像データを用いて本画像データの補正処理を行うモードである。また、操作部21は、撮像感度の選択入力を受け付ける。選択入力された撮像感度の値は、一旦、RAM16に記録される。
レリーズ釦22は、半押し操作(撮影前におけるオートフォーカスや自動露出等の撮影準備動作)の指示入力と、全押し操作(撮影動作開始)の指示入力とを受け付ける。
CPU23は、電子カメラ1の統括的な制御を行うプロセッサである。CPU23は、ROM17に予め格納されたシーケンスプログラムを実行することにより電子カメラ1の各部を制御する。例えば、CPU23は、全押し操作の指示入力を受け付けることにより、遮光状態で暗黒画像を取得する暗黒撮影を行わせた後、機械式シャッタ10のシャッタ幕を閉状態から開状態に切り替えて、非遮光状態で本画像を取得する本撮影を行わせる。そして、暗黒撮影で取得された暗黒画像データと、本撮影で取得された本画像データとは、RAM16に記録される。
また、CPU23は、区分け部23aと、撮像条件検出部23bと、撮像回数決定部23cと、暗黒画像取得部23dと、平均化処理部23eと、暗電流ノイズ検出部23fと、FPN検出部23g、補正処理部23h、暗黒画像切替部23iとしても機能する。
区分け部23aは、非遮光状態での撮像素子11の撮像領域を配列(M行N列)の行方向に沿って複数の部分領域に区分けする。
図2は、撮像領域が区分けされた部分領域を説明する図である。ここでは、区分け部23aは、図2に示す通り、模式的に示した撮像領域11a(M行N列の画素からなる)をX方向(行方向)に4つに区分けし、複数の部分領域(31〜34)を設定する。なお、説明の便宜上、区分け部23aは、撮像領域11aをX方向に4つに区分けしたが、これは一例であって、例えば数行の単位で区分けしてもよい。
撮像条件検出部23bは、温度センサ12を介して撮像素子11の温度を検出する。長秒時撮影をした場合、撮像時間が長くなるに伴って、撮像素子の温度は上昇する。この場合、撮像素子の温度が8〜10℃上昇すると、暗電流ノイズは約2倍になることが知られている。また、撮像条件検出部23bは、撮像感度の設定値をRAM16から読み出す。
撮像回数決定部23cは、撮像素子11への入射光を遮光した状態で撮像を行って、何れかの部分領域から暗黒画像を取得するに際し、撮像条件に基づいて、同一の部分領域に対応する前記暗黒画像の撮像回数を決定する。
図3は、撮像条件と撮像回数との対応関係を示すテーブルである。図3(a)は、撮像素子11の温度と撮像回数の関係を示し、図3(b)は、撮像時の撮像感度と撮像回数との関係を示す。
本実施形態では、撮像回数決定部23cは、図3(a)から定められる撮像回数と、図3(b)から定められる撮像回数とを乗算し、その乗算結果を最終的な撮像回数とする。ただし、撮像回数決定部23cは、乗算結果が16回を超えた場合は、上限として、撮像回数を16回とする。なお、図3に示す撮像条件と撮像回数との対応関係を示すテーブルは、ROM17に予め記憶されている。
暗黒画像取得部23dは、同一の部分領域から撮像回数分の暗黒画像を取得する。さらに、暗黒画像取得部23dは、AFE14を介して出力される暗黒画像データをRAM16に一時的に記録する。図2中の斜線は、部分領域31で暗黒画像を取得した場合について、模式的に示している。
平均化処理部23eは、暗黒画像取得部23dで同一の部分領域から取得された複数の暗黒画像に基づいて、各々の同一の画素位置毎に画素値の平均化を行う。
図4は、平均化処理部23eの処理の一例を説明する図である。図4では、部分領域31が指定されて、暗黒画像取得部23dが、撮像回数n回で暗黒画像を連続的に取得し、RAM16に暗黒画像を記録した状態を模式的に示している。平均化処理部23eは、これらの暗黒画像(31a、31b、・・・、31n)を、同一の画素毎に画素値を平均化し、平均化された暗黒画像41をRAM16に記録する。
暗電流ノイズ検出部23fは、部分領域毎に平均化された暗黒画像を解析し、撮像素子11において発生する暗電流ノイズを検出する。FPN検出部23gは、部分領域毎に平均化された暗黒画像を解析し、図2に示す撮像領域のY方向(CMOSの列信号線(不図示)の方向に相当する)に発生するFPNを検出する。
補正処理部23hは、第1位置情報と、第2位置情報とに基づいて、非遮光状態下で撮像して得られた本画像のデータのノイズ除去を行う。
暗黒画像切替部23iは、撮像回数での暗黒画像の取得が完了する毎に、暗黒画像の取得先となる部分領域を変更する。
具体的には、先ず、暗黒画像切替部23iは、同一の部分領域から暗黒画像を撮像回数分だけ取得する動作が完了する毎に、図2に示すように、異なる部分領域31、32、33、34の順番で暗黒画像を取得する部分領域を変更する。なお、暗黒画像取得部23dは、部分領域34で暗黒画像を取得した後、再度、部分領域31に変更し、順次、変更していくこととする。
次に、本実施形態における電子カメラのノイズ除去モードでの動作例を説明する。
図5は、ノイズ除去モードによる処理の一例を示すフローチャートである。このノイズ除去モードは、CPU23が、本画像のデータから、暗電流ノイズ(欠陥画素も含む)とFPNとを除去する。図5に示すフローチャートは、ノイズ除去モードがオンに設定されると、CPU23の制御により開始される。なお、ノイズ除去モードでは、機械式シャッタ10のシャッタ幕は最初、閉状態となっている。
図6は、電子カメラ1で取得される本画像及び暗黒画像の一例を示す図である。
図6(a)は、1枚目の本画像の撮像に先立って取得され、平均化された後の暗黒画像であり、図6(b)は、1枚目の本画像である。図6(c)は、2枚目の本画像の撮像に先立って取得され、平均化された部分的な暗黒画像であり、図6(d)は、2枚目の本画像である。なお、暗黒画像については、説明の便宜上、撮像領域11a(M行N列)と対応付けて図示する。ここで、部分画像として読み出す領域は、各々、m行×N列の領域とし、画素サイズが同じとする。これらの図6(a)〜(d)の詳細については、適宜参照して説明する。
ステップS101:CPU23は、半押し操作及び全押し操作からなるレリーズ操作の指示入力の有無を判定する。操作部21がレリーズ操作の指示入力を受け付けない場合は(ステップS101:No)、ステップS101の処理を繰り返す。一方、操作部21がレリーズ操作の指示入力を受け付けた場合は(ステップS101:Yes)、ステップS102に移行する。
ステップS102:CPU23の撮像条件検出部23bは、温度センサ12を介して撮像素子11の温度を検出する。また、撮像条件検出部23bは、撮像感度(ISO感度)をRAM16から読み出す。
ステップS103:撮像回数決定部23cは、撮像素子11の温度と撮像感度とに基づいて、ROM17に記憶されている図3に示すテーブルを参照し、遮光状態下での撮像回数(n)を決定する。一例として、撮像素子11の温度が30℃であり、撮像感度としてISO感度が800であれば、撮像回数決定部23cは、撮像回数をn=4回と決定する。
ステップS104:CPU23は、暗黒画像の取得を開始する。すなわち、暗黒画像取得部23dは、TG13に指示を出すことにより、例えば、(1/2万)秒のシャッタ速度で撮像素子11に撮像させる。
ステップS105:暗黒画像取得部23dは、部分領域に対応する暗黒画像を取得し、暗黒画像データを、一旦、RAM16に記録する。
ステップS106:CPU23は、撮像回数に達したか否かを判定する。撮像回数に達していない場合(ステップS106:No)、ステップS104に戻る。撮像回数に達した場合(ステップS106:Yes)、ステップS106に移行する。この場合、同一の部分領域から4枚の暗黒画像が取得される。
ステップS107:平均化処理部23eは、撮像回数分の暗黒画像データを、各々の同一の画素位置毎に画素値を平均化し、平均化された暗黒画像データをRAM16に記録する。これにより、ランダムノイズが抑制され、暗電流ノイズやFPNが精度良く検出することができる。なお、温度が上昇したり、撮像感度の値が高くなるにつれ、ランダムノイズの影響が大きくなるが、CPU23は、平均化する暗黒画像の枚数を増やすことで、対処することができる。
ステップS108:CPU23は、暗電流ノイズ及びFPNの検出処理のサブルーチンを実行する。
図7は、暗電流ノイズ及びFPNの検出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップS201:暗電流ノイズ検出部23fは、部分領域(m行×N列)の平均化された暗黒画像データを解析することにより、撮像素子の暗電流ノイズを検出する。具体的には、暗電流ノイズ検出部23fは、先ず、平均化された暗黒画像データに基づいて、撮像素子11の部分領域における各画素の位置に対応する画素値(A/D変換後の暗電流のデジタル値)を読み出す。続いて、暗電流ノイズ検出部23fは、読み出した画素値と、その周囲の画素の画素値との差分をとり、その差分が予め定めた閾値以上であれば、検出対象の画素が暗電流ノイズを出力すると判定する。なお、暗電流ノイズ検出部23fは、差分の値に応じて、検出対象の画素を欠陥画素(白点や黒点)と判定する。
ステップS202:暗電流ノイズ検出部23fは、画素毎に暗電流ノイズ(欠陥画素も含む)を検出したか否かを判定する。暗電流ノイズが検出されなかった場合(ステップS202:No)、ステップS205に移行する。一方、暗電流ノイズが検出された場合(ステップS202:Yes)、ステップS203に移行する。
ステップS203:暗電流ノイズ検出部23fは、今回検出した暗電流ノイズが新規か否かを判定する。具体的には、暗電流ノイズ検出部23fは、RAM16を参照し、今回検出した暗電流ノイズの位置が既に登録されている第1位置情報の画素の位置に合致するか否かを判定する。第1位置情報の画素の位置に合致する(つまり、暗電流ノイズが新規でない)場合(ステップS203:No)ステップS205に移行する。一方、第1位置情報の画素の位置に合致しない(つまり、暗電流ノイズが新規である)場合(ステップS203:Yes)、ステップS204に移行する。
ステップS204:暗電流ノイズ検出部23fは、検出した暗電流ノイズの位置情報を新規の第1位置情報としてRAM16のデータ保存領域に登録する。図6(a)の例では、暗電流ノイズ検出部23fは、暗電流ノイズaの位置座標(x1、y1)と、暗電流ノイズbの位置座標(x2、y2)とをRAM16のデータ保存領域に新規登録する。なお、暗電流ノイズa、bや後述する暗電流ノイズcは、説明をわかりやすくするため、実際の大きさよりも拡大して描かれている。また、暗電流ノイズ検出部23fは、欠陥画素を検出した場合、その欠陥画素の位置情報を別途RAM16に記録する。
ステップS205:暗電流ノイズ検出部23fは、今回取得した部分領域の全ての画素についてチェックしたか否かを判定する。暗電流ノイズ検出部23fは、全ての画素のチェックを終了していない場合(ステップS205:No)、ステップS201に戻り、次の画素について、暗電流ノイズの検出処理を行う。
一方、暗電流ノイズ検出部23fは、今回取得した部分領域における全ての画素のチェックを終了した場合(ステップS205:Yes)、ステップS206に移行する。
ステップS206:FPN検出部23dは、RAM16から平均化された暗黒画像データを読み出し、その暗黒画像データを解析することにより、図6(a)に示すY方向に発生するFPNを検出する。
一例として、図6(a)を参照して説明すると、FPN検出部23gは、部分領域(m行×N列)からなる平均化された暗黒画像データに対して、撮像領域に対応する各々の列毎に各画素値をm行分読み出し、平均値を算出する。例えば、FPN検出部23gは、平均値Aに対して、所定の閾値よりも高い平均値Bの列をFPNとして検出する。この場合、図6(a)に示す通り、FPNを検出した列については、点線で示した行も含めて、M行全てについてFPNが検出されたものと推定する。
なお、FPN検出部23gは、平均値Aに対して、所定の閾値よりも低い平均値である場合も、FPNとして検出する。
ステップS207:FPN検出部23gは、FPNを検出したか否かを判定する。FPNが検出されなかった場合(ステップS207:No)、このサブルーチンを終了し、図3のステップS109に戻る。一方、FPNが検出された場合(ステップS207:Yes)、ステップS208に移行する。
ステップS208:FPN検出部23dは、今回検出したFPNの位置が新規か否かを判定する。具体的には、FPN検出部23dは、RAM16を参照し、今回検出したFPNの位置が既に登録されている第2位置情報のFPNの位置に合致するか否かを判定する。第2位置情報のFPNの位置に合致する(FPNが新規でない)場合(ステップS208:No)、既に登録済みであるので、ステップS210に移行する。一方、第2位置情報のFPNの位置と合致しない(FPNが新規である)場合(ステップS208:Yes)、ステップS209に移行する。
ステップS209:FPN検出部23dは、新規の第2位置情報(1列分の各画素の座標データ)をRAM16のデータ保存領域に登録する。
ステップS210:FPN検出部23dは、検出した全てのFPNの位置について、新規の有無のチェックが終了したか否かを判定する。検出した全てのFPNの位置についてチェックしていない場合(ステップS210:No)、ステップS208に戻り、FPN検出部23dは、次のチェック対象のFPNの位置が新規か否かを判定する。
一方、検出した全てのFPNの位置をチェックした場合(ステップS210:Yes)、このサブルーチンを終了し、図3のステップS109に戻る。
ステップS109:CPU23は、本画像の撮像を行う。すなわち、CPU23は、機械式シャッタ10のシャッタ幕を開状態とする。続いて、CPU23は、TG13を介して、撮像素子11及びAFE14へ向けて駆動信号を送出し、本画像の撮像を行う。この場合のシャッタ速度は、露光時間に応じて、例えば、1/100〜1秒とする。
ステップS110:CPU23は、AFE14から出力された本画像データを、RAM16に記録する。
ステップS111:補正処理部23hは、暗電流ノイズの補正処理を行う。具体的には、補正処理部23hは、RAM16に記録されている暗電流ノイズの位置に対応する本画像の暗電流ノイズの位置における画素値を、近傍の同色(R、G、Bの何れか)の画素値に置換する処理を行う。なお、この暗電流のノイズの補正処理は、一例であって、この暗電流ノイズの補正処理に限定されるものではない。
ステップS112:補正処理部23hは、FPNの補正処理を行う。具体的には、補正処理部23hは、一例として、FPNを検出した列の平均値Bと他の列の平均値Aとの差分(B−A)の値を算出する。次に、補正処理部23hは、FPNを検出した列の第2位置情報に対応する本画像の第2位置情報の列における各画素値を読み出し、差分(B−A)の値を各々減算する。なお、このFPNの補正処理は、一例であって、このFPNの補正処理に限定されるものではない。
ステップS113:画像処理部15は、補正処理後の本画像データを読み出し、各種の画像処理(階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス処理等)を施す。そして、CPU23は、各種の画像処理が施された本画像データを、記録媒体20に記録する。
ステップS114:CPU23の暗黒画像切替部23iは、暗黒画像の取得先となる部分領域を変更する。すなわち、暗黒画像切替部23iは、次回の暗黒画像の取得する際の部分領域の開始アドレスを、順番に従って変更する。
ステップS115:CPU23は、操作部21より、撮影終了(電源オフ)の指示入力を受け付けたか否かを判定する。撮影終了の指示入力を所定時間経過しても受け付けない場合には(ステップS115:No)、ステップS101に戻る。一方、撮影終了の指示入力を所定時間内に受け付けた場合には(ステップS115:Yes)、この処理ルーチンは終了する。
この処理ルーチンの結果、例えば、1枚目の本画像(図6(b))は、FPNが現れず、暗電流ノイズa、bも補正されている。ただし、暗電流ノイズcによる白点が現れている。しかし、2枚目の本画像(図6(d))においては、現れていない。これは、図6(d)の暗黒画像に対して、補正処理部23hが、暗電流ノイズc(x3、y3)の補正処理を行ったためである。
以上より、本実施形態の撮像装置の一つである電子カメラ1によれば、平均化処理部23eは、長秒時露光撮影などにより本画像が暗電流ノイズやFPNの影響を受ける場合において、FPN検出用の暗黒画像データのランダムノイズを抑制する。この場合、暗黒画像切替部23iは、同一の部分領域から暗黒画像を撮像回数分だけ取得する毎に部分領域の位置を順次変更するので、CPU23は、FPNを検出しつつ、部分領域に発生する暗電流ノイズも検出することができる。さらに、例えば、(1/2万)秒程度のシャッタ速度で撮像したFPN画像であっても、暗電流ノイズ検出部23fは、暗電流ノイズを検出し、FPN検出部23gは、FPNを検出することができる。これにより、補正処理部23hは、本画像から暗電流ノイズ(欠陥画素も含む)とFPNとを効率良く除去することができる。
<実施形態の補足事項>
(1)本実施形態では、撮像素子11として、CMOS型のイメージセンサを例にして説明したが、これに限られず、例えば、CCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサであってもよい。
(2)フローチャートに直接明示していないが、ステップS103で、撮像回数決定部23cが、撮像回数を1回と決定した場合には、ステップS107の平均化処理は行われず、ステップS108に移行することとする。
(3)本実施形態では、撮像感度の設定をマニュアル設定にしたが、電子カメラ1側でオート設定するようにしてもよい。
(4)本実施形態では、撮像回数決定部23cは、撮像素子11の温度と撮像感度とに基づいて撮像回数を決定したが、何れか一方のみでもよい。
11・・・撮像素子、23a・・・区分け部、23b・・・撮像条件検出部、23c・・・撮像回数決定部、23d・・・暗黒画像取得部、23e・・・平均化処理部、23f・・・暗電流ノイズ検出部、23g・・・FPN検出部、23h・・・補正処理部

Claims (2)

  1. 2次元的に配列された、入射光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像領域を前記配列の第1の方向に沿って複数の部分領域に区分けする区分け部と、
    前記撮像素子で記録用の本画像を撮像する際の撮像条件を検出する撮像条件検出部と、
    前記撮像素子への入射光を遮光した状態で撮像を行って、何れかの前記部分領域から暗黒画像を取得するに際し、前記撮像条件に基づいて、同一の部分領域に対応する前記暗黒画像の撮像回数を決定する撮像回数決定部と、
    前記同一の部分領域から前記撮像回数分の前記暗黒画像を取得する暗黒画像取得部と、
    前記同一の部分領域から取得した複数の前記暗黒画像に基づいて、各々の同一の画素位置毎に画素値の平均化を行う平均化処理部と、
    前記部分領域毎に平均化された暗黒画像を解析し、前記撮像条件に応じた前記画素毎の暗電流特性に起因する出力異常画素を検出する暗電流ノイズ検出部と、
    前記部分領域毎に平均化された暗黒画像を解析し、該暗黒画像内で前記第1の方向と垂直に交差する第2の方向に発生する線状ノイズを検出する線状ノイズ検出部と、
    前記撮像回数での前記暗黒画像の取得が完了する毎に、前記暗黒画像の取得先となる前記部分領域を変更する暗黒画像切替部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮像条件は、前記撮像素子の温度条件又は前記撮像素子の撮像感度条件の何れか一方を含むことを特徴とする撮像装置。
JP2009105342A 2009-04-23 2009-04-23 撮像装置 Expired - Fee Related JP5251700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009105342A JP5251700B2 (ja) 2009-04-23 2009-04-23 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009105342A JP5251700B2 (ja) 2009-04-23 2009-04-23 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010258688A JP2010258688A (ja) 2010-11-11
JP5251700B2 true JP5251700B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=43319121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009105342A Expired - Fee Related JP5251700B2 (ja) 2009-04-23 2009-04-23 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5251700B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5852324B2 (ja) * 2011-04-26 2016-02-03 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法、プログラム
JP6503646B2 (ja) * 2014-06-24 2019-04-24 リコーイメージング株式会社 撮像装置及びノイズ補正方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4027632B2 (ja) * 2001-10-03 2007-12-26 オリンパス株式会社 撮像装置
JP4765387B2 (ja) * 2005-04-27 2011-09-07 株式会社ニコン ノイズ抑制装置、電子カメラおよびノイズ抑制プログラム
JP2008205635A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Olympus Imaging Corp 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010258688A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5541718B2 (ja) 撮像装置及びその欠陥画素検出方法
JP5311945B2 (ja) 撮像装置および欠陥画素検出方法
US8970742B2 (en) Image processing apparatus and method capable of performing correction process speedily and easily
US8203629B2 (en) Image sensing apparatus and correction method
JP2013515442A (ja) 静止画像及びプレビュー画像を用いた高ダイナミックレンジ画像の生成
US20130021497A1 (en) Image pickup apparatus and dark current correction method therefor
JP5013812B2 (ja) 撮像装置及び補正方法
JP2011071709A (ja) 電子カメラ
JP5701942B2 (ja) 撮像装置、カメラシステム及び画像処理方法
JP2014216775A (ja) 撮像装置、検出方法およびプログラム
JP2012191379A (ja) 撮像装置
JP5251700B2 (ja) 撮像装置
JP2008288723A (ja) 撮像装置、撮像方法、プログラムおよび集積回路
US8885076B2 (en) Camera sensor defect correction and noise reduction
JP7065417B2 (ja) 画像生成方法、撮像装置、及び、プログラム
JP4948303B2 (ja) 撮像装置及び信号処理方法
JP4047000B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP5515320B2 (ja) 撮像装置
JP2012029194A (ja) 電子カメラおよび露出制御プログラム
JP3796421B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP6149615B2 (ja) 撮像装置
JP2001230976A (ja) 画像撮像装置、画像撮像方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2017143585A (ja) 撮像装置
JP2010011161A (ja) 撮像装置および撮像素子測温方法
JP2010166479A (ja) 撮像装置及び撮像画像の補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5251700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees