JP2009258610A - 焦点距離検出装置及び撮像装置及び撮像方法及びカメラ及び合焦装置及び合焦方法 - Google Patents

焦点距離検出装置及び撮像装置及び撮像方法及びカメラ及び合焦装置及び合焦方法 Download PDF

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Abstract

【課題】焦点距離情報(合焦情報)の検出の迅速化、装置全体の小型化、低コスト化を図ることのできる焦点距離検出装置を提供する。
【解決手段】撮像光学系がメインレンズ10を経て入射する各入射光束を光電変換してそれぞれ画素データとして出力する複数個の画素の集合からなる撮像素子13と、この撮像素子13の前面でこの撮像素子13の画素領域毎に設けられメインレンズ10の異なる射出瞳位置を経て画素領域の各画素に入射すべき入射光束を規定する光学素子配列体12と、それら光学素子配列体12と撮像素子13とメインレンズ10との距離を一定に保持した状態でメインレンズ10に入射する入射光束に基づき得られる画素データを選択することによりメインレンズ10に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成する想定合焦画像生成手段と、生成された想定合焦画像の合焦状態を評価する合焦評価値取得手段とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、被写界像を複数個の画素の集合からなる撮像素子で撮像するのに用いる焦点距離検出装置、撮像装置、撮像方法及びその焦点距離検出装置を有するカメラに関し、とりわけ、合焦情報の検出の迅速化、装置全体の小型化、低コスト化を図ることのできる焦点距離検出装置及び撮像装置及び撮像方法及びカメラ及び合焦装置及び合焦方法に関する。
従来から、AF方式のデジタルカメラでは、撮像素子を内部に有するので、撮像素子の画像データからコントラスト値(合焦評価値)を算出し、メインレンズの位置を変化させながらコントラスト値が最も高いレンズ位置を最も合焦状態にあると評価するいわゆる山登り方式を採用している。
しかしながら、山登り方式では、実際にメインレンズを駆動してレンズの合焦目標位置を見つけ出さなければならないので、とくに、メインレンズが長焦点の場合、メインレンズの駆動量が大きくならざるを得ず、自動合焦制御の時間が長くなる。
また、三角測距方式を用いて自動合焦を行うカメラも知られている。この三角測距方式のカメラでは、メインレンズとは別の光学系を用いて三角測量により被写体までの距離を測距するものである。
この三角測距方式によれば、メインレンズを駆動することなく被写体に対する測距データを取得して、メインレンズの合焦目標位置を演算により求めることができるので、メインレンズを被写体に対する合焦目標位置に高速に駆動できる。
しかしながら、三角測距方式では、遠距離側で測距精度が劣化するという不都合がある。このため、ズーム倍率の大きなデジタルカメラには不向きであるという不都合がある。
更に、山登り方式と三角測距方式とを併用するデジタルカメラも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このものは、山登り方式が有する短所と三角測距方式が有する短所とを解消できはするが、メインレンズとは別の光学系や測定素子を必要とするので、小型化しずらく、また、部品点数、組立工数が増えるので、高価になるという問題がある。
更に、位相差方式を用いて自動合焦を行うカメラも知られている。一眼レフレックスタイプのカメラでは、この位相差方式のものが多い。この位相差方式は、メインレンズを通過した光束をハーフミラーを用いて別光学系に導き、画像生成用の撮像素子とは別途に設けられている受光素子により、メインレンズの合焦目標位置からのズレを検出するものである。
この位相差方式のものも、メインレンズの合焦位置からのズレの方向及びズレ量をメインレンズを駆動することなく検出できるので、メインレンズを被写体に対する合焦位置に高速に駆動できる。
この位相差方式ものでは、マイクロレンズアレイとこのマイクロレンズアレイ直下に配置のフォトセンサとにより瞳分割光学系を構成し、メインレンズに対する瞳分割を行い、この瞳分割により得られた画像により、メインレンズの合焦目標位置を検出する方式も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−279683号公報 特開2002−165126号公報
その特許文献2に開示のものでは、メインレンズを合焦目標位置に駆動するまでの合焦時間が短く、また、省スペース化を図ることができ、しかも、部品点数の追加も少ないという長所がある。
ところが、この位相差方式では、メインレンズからの光束を視差を有する二つの像光束に分割し、その二つの像光束に基づく像のずれ量から、メインレンズの合焦目標位置に対するズレ量を求める方式であり、被写体像のコントラストにより合焦目標位置に対するズレ量を判断しているので、メインレンズを通して得られた二つの像が大きくぼけている場合には、メインレンズの合焦目標位置からのズレ量を正確に求めることができないという不都合がある。
この特許文献2に開示のものでは、大きくぼけた状態での各瞳位置からの光の強度分布が位相ずれ方向に対して相似性がないことについて、撮像素子の一対のフォトセンサ間の感度分布をオーバラップさせることにより改善し、焦点検出精度の向上を図っている。
しかしながら、この特許文献2に開示のものでは、撮像素子の構造を変えなければならず、汎用性のある撮像素子と構造が異なるため、その製造コストが高くなるという不都合がある。
なお、焦点距離検出機能(合焦検出機能)を有するカメラでは、被写体の特徴部を検出して、この特徴部に合焦させるために、メインレンズを制御するという制御を行う構成のものもあるが、像が大きくぼけた状態では、被写体の特徴部の検出も困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、焦点距離情報(合焦情報)の検出の迅速化、装置全体の小型化、低コスト化を図ることのできる焦点距離検出装置及び撮像装置及び撮像方法及びカメラ及び合焦装置及び合焦方法を提供することにある。
本発明の特徴は、撮像光学系が主光学系を経て入射する各入射光束を光電変換してそれぞれ画素データとして出力する複数個の画素の集合からなる撮像素子と、該撮像素子の前面で該撮像素子の画素領域毎に光学素子が設けられしかも前記主光学系の異なる射出瞳位置を経て前記画素領域の各画素に入射すべき入射光束を規定する光学素子配列体とを含み、焦点距離検出手段が、該光学素子配列体とこれに配置された撮像素子と前記主光学系との距離を一定に保持した状態で該主光学系に入射する入射光束に基づき得られる前記各画素の画素データを選択して抽出処理することにより前記主光学系に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成する想定合焦画像生成手段と、該想定合焦画像生成手段により生成された想定合焦画像の合焦状態を評価する合焦評価値取得手段とを備えているところにある。
本発明の装置をより概念的に表現すると、本発明の装置は、撮像光学系を通して入射する光を光電変換して画素データとして出力する複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、画素データに基づいて被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段とを備えた合焦装置において、撮像素子の受光部の受光面上に配列される複数の光学素子が設けられた光学素子配列部材を有し、光学素子はそれぞれ、所定の複数の画素にわたって撮像素子の受光部を覆い、合焦情報取得手段は、所定の複数の画素のうちの一部の画素の画素データに基づいて被写界像の合焦情報を得ることを特徴とする。
その合焦装置は、前記合焦情報取得手段が得た合焦情報に基づいて撮像光学系の焦点距離を設定し、設定された焦点距離に撮像光学系の焦点距離を変更する焦点距離変更手段を備える。また、この焦点距離変更手段により変更された焦点距離において撮像が行われる。
本発明の方法をより概念的に表現すると、撮像光学系を通して入射する光を光電変換して画素データとして出力する複数の画素を有してなる受光部からの当該画素データに基づいて被写界像の合焦情報を取得する合焦方法であって、前記受光部の受光面上に配列されてなる複数の光学素子によって覆われた所定の複数の画素のうちの一部の画素の画素データに基づいて前記被写界像の合焦情報を得ることを特徴とする。
その得られた合焦情報に基づいて前記撮像光学系の焦点距離が設定され、設定された焦点距離に撮像光学系の焦点距離が変更される。
また、この合焦方法により変更された焦点距離において撮像が行われる。
撮像素子はCCD又はCMOSセンサから構成するのが望ましく、光学素子配列体はマイクロレンズが規則的に配列されたマイクロレンズアレイ板から構成するのが望ましい。
マイクロレンズアレイ板は、マイクロレンズが一列に規則的に配列された1個のマイクロレンズアレイを有するか、又は、マイクロレンズの配列方向に対して直交する方向に間隔を開けて配列された複数個のマイクロレンズアレイを有し、マイクロレンズ板はマイクロレンズアレイを除く平面部が主光学系からの光束が直接入射する透過平面部とされているのが望ましい。
また、撮像光学系は、主光学系の後方に設けられた跳ね上げミラーを有し、この跳ね上げミラーに関してマイクロレンズアレイ板が前面に設けられかつマイクロレンズによって全面が覆われている想定合焦画像生成用撮像素子とは別にマイクロレンズアレイ板で被覆されていない被写体画像記録用撮像素子が設けられていても良い。この被写体画像記録用撮像素子は想定合焦画像生成用撮像素子と跳ね上げミラーに関して光学的に共役な位置にあるのが望ましい。
マイクロレンズの主点を通る入射光束はこのマイクロレンズに覆われている画素領域の各画素にそれぞれ対応づけられ、マイクロレンズの焦点距離位置に撮像素子が設けられていることが更に望ましい。
本発明によれば、被写体に対して主光学系を駆動することなく、被写体に対する合焦評価値を取得できるので、焦点距離検出情報(合焦情報)の検出の迅速化を図ることができる。本発明を撮像装置、カメラ及び合焦装置及び合焦方法に適用すれば、装置全体の小型化、低コスト化を図ることができる。
また、このようにして得られた合焦目標位置に実際に主光学系を駆動して撮影を実行すれば、被写体に合焦したピントの合った静止画画像を得ることができる。
主光学系の中央部分のみを通る光束に基づき得られる焦点深度の広い状態に対応する想定距離毎の想定合焦画像を画素データを選択して抽出することにより生成し、焦点深度の広い状態に対応する想定合焦画像に基づき想定距離毎に合焦評価値を取得し、想定距離毎に得られた各合焦評価値の最大値に基づきこの最大値が得られた想定距離の近傍で複数個の想定距離を細かく設定し、設定された想定距離毎に主光学系の中央部を含みかつ少なくともこれよりは広い範囲を通る光束に基づき得られる焦点深度の狭い状態に対応する想定合焦画像の画素データを選択して抽出することにより生成して焦点深度の狭い状態に対応する想定合焦画像に基づき合焦評価値を取得することにすれば、想定距離毎に生成すべき想定合焦画像の個数を省略でき、焦点距離検出時間の短縮を図ることができる。
この合焦状態が互いに異なる想定距離毎の想定合焦画像に基づいて被写体の特徴部分を抽出することにすれば、被写体に対して主光学系が合焦していなくとも、主光学系を駆動することなく、被写体の特徴部分の抽出を精度良く行うことができる。
主光学系を駆動することなく想定距離毎に生成された想定合焦画像のエリア毎に合焦状態を評価し、各エリア毎の合焦目標位置を決定し、エリア毎に得られた合焦目標位置に基づき主光学系を駆動することにすれば、いわゆるフォーカスブラケット撮影を迅速に実行可能となる。
主要被写体に対する背景画像の画像ぼけに関する補正処理を行うために、静止画画像を複数個のエリアに分割してこのエリア毎にかつ想定距離毎に想定合焦画像を生成してエリア毎にこの想定合焦画像に対応する合焦評価値を取得し、このエリア毎に取得された合焦評価値と焦点距離検出手段により得られた合焦評価値とに基づき主要被写体に対する背景画像のデフォーカス量を演算し、このデフォーカス量に基づき主要被写体に対する背景画像の補正処理を行うことにすれば、ぼけに関する画像補正処理を迅速に行うことができる。
以下に、本発明に係わる焦点検出装置及び焦点検出方法及びこの焦点検出装置を用いた撮像装置について説明する。
(本発明が適用されるデジタルカメラの全体構成の概略説明)
まず、最初に、本発明が適用される撮像装置の全体構成を概略説明する。
図1は本発明が適用される撮像装置としてのデジタルカメラ1を示す正面図、図2はそのデジタルカメラ1の内部のシステム構成の概要を示すブロック回路図である。
デジタルカメラ1の上部には、図1に示すように、レリーズスイッチSW1、モードダイアルSW2、サブLCD(図示を略す)が配設されている。カメラ1の正面には、鏡胴ユニット4、光学ファインダ、ストロボ発光部等が設けられている。
デジタルカメラ1の内部には、そのシステム回路が内蔵されている。図2において、104はデジタルスチルカメラプロセッサ(以下、プロセッサという)である。プロセッサ104は、CCD1信号処理ブロック1041、CCD2信号処理ブロック1042、CPUブロック1043、ローカルSRAM1044、USBブロック1045、シリアルブロック1046、JPEG・CODECブロック1047、RESIZEブロック1048、TV信号表示ブロック1049、メモリカードコントローラブロック10410、音声ブロック10412を有している。これらの各ブロックは相互にバスラインで接続されている。
プロセッサ104の外部にはSDRAM103が配置され、このSDRAM103はプロセッサ104にメモリコントローラ(図示を略す)、バスラインを介して接続されている。
このSDRAM103は、撮像素子(例えば、CCD)101から取り込んだ撮影画像を一時的に記憶する機能を有する。プロセッサ104の外部には、更に、内蔵メモリ107、制御プログラムが格納されたROM(図示を略す)等が設けられ、これらもバスラインによってプロセッサ104に接続されている。制御プログラムはカメラの起動時にROMから読み出される。
鏡筒ユニット4は、ズームレンズ41aを有するズーム光学系41、フォーカスレンズ42aを有するフォーカス光学系42、絞り43aを有する絞りユニット43、メカニカルシャッター44aを有するメカニカルシャッター光学系44を備えている。
ズーム光学系41、フォーカス光学系42、絞りユニット43、メカニカルシャッター光学系44は、ズームモータ41b、フォーカスモータ42b、絞りモータ43b、メカニカルシャッターモータ44bによってそれぞれ駆動される。これらの各モータはモータドライバ45によって駆動され、このモータドライバ45はプロセッサ104のCPUブロック1043によって制御される。
鏡胴ユニット4の光学系を介して撮像素子(CCD)101に入射光束が導かれ、撮像素子(CCD)101は入射光束を光電変換してF/E−IC102に光電変換信号を出力する。F/E−IC102は周知のCDS1021、AGC1022、A/D変換部1023から構成されている。
F/E−IC102はその光電変換信号に所定の処理を施し、デジタル信号に変換してプロセッサ104のCCD1信号処理ブロック1041に向けてこのデジタル信号を出力する。これらの信号制御処理は、プロセッサ104のCCD1信号処理ブロック1041から出力されるVD・HD信号によりTGジェネレータ1024を介して行われる。
CPUブロック1043は、ストロボ回路106を制御することによってストロボ発光部から照明光を発光させる。これに加えて、CPUブロック1043は、測距ユニットも制御する。CPUブロック1043は、プロセッサ104のサブCPU105に接続され、サブCPU105はCCDドライバを介してサブLCD(図示を略す)の表示制御を行う。サブCPU105は、更に、各操作スイッチからなる操作キーユニットSW1−SW15に接続されている。この操作キーユニットSW1−SW15にはレリーズスイッチSW1、モードダイアルSW2等も含まれる。TV表示ブロック1049は、LCDドライバ108を介してLCDモニタに接続されると共に、ビデオアンプリファイア109を介してビデオジャックに接続されている。その他の回路ブロックの作用も公知であるので、これ以上の説明は省略する。
(本発明が適用されるデジタルカメラ1のメイン処理の動作の概略)
モードダイアルSW2を記録モードに設定すると、デジタルカメラ1が記録モードで起動される。モードダイアルSW2の設定は、モードスイッチの状態が記録モードがオンになったか否かをプロセッサ104が検知することにより行う。
プロセッサ104はモータドライバ45を制御し、鏡筒ユニット4を撮影可能な位置に移動させる。更に、プロセッサ104はCCD101、F/E−IC102、LCDモニタ等の各回路に電源を投入して動作を開始させる。各回路の電源が投入されると、ファインダモードの動作(モニタリング処理)が開始される。
ファインダモードでは、鏡胴ユニット4の光学系を通して撮像素子(CCD)101に入射した入射光束が光電変換されて、R、G、Bのアナログ信号としてCDS回路1021、A/D変換器1023に送られる。A/D変換器1023はそのアナログ信号をデジタル変換し、そのデジタル信号はデジタル信号処理IC(SDRAM103)内のYUV変換部でYUV信号に変換され、図示を略すメモリコントローラによってフレームメモリに書き込まれる。このYUV信号はメモリコントローラによって読み出され、TV表示信号ブロック1049を介してTV(図示を略す)やLCDモニタへ送られる。
これらのメイン処理の概略動作処理を、図3に示すフローチャートを用いて説明すると、記録モードでは、デジタルカメラ1の電源がオンされると、デジタルカメラ1の内部のハードウエアの初期化、カード内のファイル情報が内蔵メモリ107に作成される等の初期化が行われる。また、デジタルカメラ1がモニタリング判定状態となる(S.1)。デジタルカメラ1がモニタリング中の場合、キー操作の判定を行い(S.2)、モニターリング停止中の場合、スルー開始処理が実行され(S.3)、スルー画像がLCDモニタに表示される。また、ストロボ撮影モードが選択されている場合には、スルー開始処理の実行後、ストロボ充電完了チェックが実行され(S.4)、充電が必要なときには充電開始処理を実行した後(S.5)、キー操作の判定処理を行う(S.2)。このモニタリング処理は、スルー画像を適正な色合い、明るさに保つために実行されるものであり、例えば、20ms毎の定期的なタイマー割り込み処理によって実行される。
すなわち、モニタリング処理では、プロセッサ104は撮像素子(CCD101)13からの光電変換信号に基づいて、露光量評価値AE、ホワイトバランス評価値AWBを演算し、これらの評価値が所定の値となるようにTGジェネレータ1024によりCCD101の電子シャッター駆動タイミングを設定する。CCD101の電子シャッター駆動時間には上限と下限とがあり、被写体の輝度に応じて、電子シャッター駆動タイミングのみでは露光オーバー、露光アンダーを解消できない場合には、プロセッサ104は絞り43aの開口径を変更したり、AGC1022により増幅率を変更したりして、適正な露光量が得られる処理を行う。また、AWBパラメータの調節処理も行う。
S.2において、レリーズスイッチSW1の第1段がオンされると、プロセッサ104はモニタリング停止処理を行った後(S.6)、AE処理(S.7)、AF(焦点検出)処理(S.8)を実行する。なお、S.2の操作スイッチの判定処理も、例えば、20ms毎の定期的割り込み処理時に行う。S.2において、レリーズスイッチSW1の第2段がオンされると、プロセッサ104はモニタリング停止処理(S.9)を行った後、静止画記録処理を実行する(S.10)。
その他のキー操作スイッチが操作されたときには、その操作されたキー操作スイッチが有する機能を実行するための処理が実行され(S.11)、何もキー操作スイッチが操作されないときには、無効操作であるとして、S.1に戻り、S.1以降の処理を繰り返す。
AE処理(S.7)では、露光量の評価値が取得され、CCDの露光時間が設定されると共に、AGC1022の増幅率が設定される。AF処理(S.8)では後述する焦点検出処理が実行される。
(本発明が適用される光学系の構成の模式図)
図4は本発明に係わる撮像装置の撮像光学系の模式図である。この図4において、符号10はメインレンズ、符号11は絞り板、符号12は光学素子配列体、符号13は撮像素子である。ここで、メインレンズ10とは鏡胴ユニット4内に配置のズーム光学系41、フォーカス光学系42、絞りユニット43、メカシャッタユニット44を総称していうものとする。実際のメインレンズ10は、例えば、図5に示す第1のズーム群G1と第2のズーム群G2とフォーカス群G3と第4群G4と絞り板11とから構成されているが、幾何光学的には一つのレンズとして取り扱うことができるからである。この意味で、メインレンズ10は一枚のレンズからなる光学系であっても良いし、複数枚のレンズからなる光学系であっても良く、特許請求の範囲では1枚のレンズでも複数枚のレンズでも良いという意味で、メインレンズ10を「主光学系」と表現している。
絞り板11は例えば複数の互いに径が異なる開口11aを有するターレット板から構成され、符号O1はそのターレット板の回転軸、符号O2はメインレンズ10の光軸を示している。なお、本発明に係わる仮合焦像生成の際には、絞り板11は最大径を有する開口11aがメインレンズ10の光路に挿入される。
光学素子配列体(光学素子配列部材)12は、撮像素子13の前部に設けられている。ここでは、光学素子配列体12は図6に示すマイクロレンズアレイ板からなり、符号12i(i=1ないしn;nは正の整数)は各マイクロレンズを示している。撮像素子13は例えばCCD101、CMOSセンサ等から構成される。その撮像素子13はメインレンズ10を経て入射する各入射光束を光電変換して、それぞれデータとして出力する複数個の画素の集合からなる。なお、ここでいう光学素子配列体12の各マイクロレンズ12iは、高解像度(高画素数化)のために1画素当たりの受光面積が小さくなったことによる光量不足を補うために各画素毎にこれと一体に組み込まれている集光用のマイクロレンズとは別物である。
各マイクロレンズ12iは、図7(a)、(b)に示すように、ここでは、縦横9×9の画素からなる各画素領域14に対応して各1個設けられている。各マイクロレンズ12iはメインレンズ10の異なる射出瞳位置を経て画素領域14の各画素に入射する入射光束の角度を各マイクロレンズ12iの主点qを通る光束によって規定するために、各画素領域14はマイクロレンズ12iの焦点距離fの位置に配置され、画素ピッチphを2μとすると、1個のマイクロレンズ12iに対応する画素数が9個であるので、対応する画素列の長さは18μm、メインレンズ10の開放Fナンバーを2.8とすると、1つのマイクロレンズ12iの焦点距離fは、f/18=2.8の式により、50.4μmとなる。従って、この実施例では、各マイクロレンズ12iの直径は18μm、焦点距離fは50.4μmである。 画素領域14が正方形であるので、実際には、各マイクロレンズ12iは図7(b)に示すように周辺部が切除されかつ正面から見た場合に正方形状を呈している。
図7(a)はそのメインレンズ10とマイクロレンズ12iと入射光線inとの関係を模式的に示し、in1はメインレンズ10の光軸に対する高さ位置に相当する射出瞳位置F11に入射する入射光線、in2は射出瞳位置F2.8に入射する入射光線を示している。画素領域14の各画素はマイクロレンズ12iによってメインレンズ10の各射出瞳位置に関連づけられ、図7(a)においては、画素n1が射出瞳位置F2.8に入射する入射光線in2を受光し、画素n4が射出瞳位置F11に入射する入射光線in1を受光している状態が示されている。メインレンズ10の射出瞳は、この例では、マイクロレンズ12iによって、81個の射出瞳位置に分割される。
その図7(a)では、1個のマイクロレンズ12iと1個の画素領域14とがメインレンズ10の光軸O2上に存在する場合について説明したが、光軸O2上にない他のマイクロレンズ12iとこの直背後の画素領域14との関係についても同様である。従って、全てのマイクロレンズ12iとこの直背後の画素領域14とについて、メインレンズ10の各射出同位置に入射した光線とこの入射光線を受光する画素とが定まる。
このように、メインレンズ10の各射出瞳位置に入射しかつ各マイクロレンズ12iの主点qを通る入射光束とこのマイクロレンズ12iに対応する画素領域14内の各画素とが関連づけられている。
以下に、本発明の原理を説明する。
(本発明の原理)
図8は本発明の原理を説明するための模式図であって、この図8には、メインレンズ10を経て射出瞳位置F2.8の点aに入射する入射光束とマイクロレンズ12iのうちのMLα、MLβとこのマイクロレンズMLα、MLβの直背後の画素領域との関係が示されている。マイクロレンズMLαに対応する画素領域14の第n番目の画素は入射光束inαを受光し、マイクロレンズMLβに対応する画素領域の第m番目の画素は入射光束inβを受光する。このマイクロレンズMLα、MLβとの間に存在するマイクロレンズ12iについても点aを通ってかつマイクロレンズ12iの主点qを通る入射光束を受光する画素が存在するので、これらの画素に基づく画素データを適切に選択して配列すれば、メインレンズ10の射出瞳位置F2.8の点aを通過する被写界の像を生成することができる。このようにメインレンズ10の各射出瞳位置から射出されかつマイクロレンズ12iに入射ししかもこのマイクロレンズ12iの主点qを通る入射光束を受光する画素の画素データを用いてメインレンズ10の各射出瞳位置に対応する被写界の像を生成する処理を像の再構成という。
すなわち、図9に示すように、メインレンズ10から距離fmの箇所にマイクロレンズ121、122、…、12i、…12xがちょう密に配置され、このマイクロレンズ12iの直背後に複数個の画素からなる撮像素子13が配置されているものとする。この画素の寸法は説明の便宜のため限りなく小さいと仮定する。マイクロレンズアレイ板12が配設されていない場合には、各画素はメインレンズ10の射出瞳の全面から射出される入射光束を受光する。マイクロレンズアレイ板12が配置されている場合には、射出瞳の点aから射出される各入射光束が入射する画素が各マイクロレンズアレイ12iによって規定される。この図9には、画素Na1はマクロレンズ121の主点qを通る入射光束in1を受光し、画素Na2はマイクロレンズ32の主点qを通る入射光束in2を受光し、画素Naiはマイクロレンズ12iの主点qを通る入射光束iniを受光し、画素Naxはマイクロレンズ12xのレンズ主点qを通る入射光束inxを受光している状態が示されている。
従って、メインレンズ10とマイクロレンズアレイ板12との距離fmが決まると、各射出瞳位置毎に各マイクロレンズ12iのその主点qを通って入射する各入射光束とこの入射光束をそれぞれ受光する画素との関係が定まる。図10はその図9に示す入射光束とこの入射光束を受光する受光素子との関係を示す対応表であり、撮像素子13の全画素のうち画素Na1〜画素Naxの画素データを選択して抽出すれば、メインレンズ10の点aから被写界を覗き込んだ画像の配列情報、すなわち、被写界像を得ることができる。
また、図11に示すように、被写体の物点Xから射出された光線のうちメインレンズ10の点aを通る入射光線ax、被写体の物点zから射出されてメインレンズ10の点aを通る入射光線をaz、物点Xから射出されてメインレンズ10の主点Cを通る光線をX主光線、物点Zから射出されてメインレンズ10の主点Cを通る光線をZ主光線とし、マイクロレンズアレイ板12上で被写体にピントが合っているものとすると、X主光線、Z主光線はマイクロレンズアレイ板12上の異なるマイクロレンズ12iに入射し、また、被写体にピントが合っている状態(メインレンズ10が被写体に合焦している状態)では、このX主光線、Z主光線が入射した各マイクロレンズ12iにはax光線、az光線もそれぞれ入射する。メインレンズ10からマイクロレンズアレイ板12までの距離fmが定まれば、メインレンズ10が被写体に対して合焦状態にあるときのメインレンズ10の各射出瞳部位を通じて入射する入射光束が入射すべき画素が定まり、この画素と距離fmとの関係を予めシステム回路に認識させておくことは可能である。メインレンズ10が被写体に対して合焦していないときには、このX主光線、Z主光線が入射した各マイクロレンズ12iにはax光線、az光線はそれぞれ入射しない。
メインレンズ10が被写体に合焦していないとして、各画素を適切に選択すれば、想定合焦画像を生成することが可能である。図12、図13はこの想定合焦画像の作成原理を説明するための説明図である。この図12にはメインレンズ10から想定距離L1の箇所に存在する点aを通ると共にメインレンズ10の主点Cを通る主光線a2と、メインレンズ10から想定距離L1の箇所に存在する点aを通ると共にメインレンズ10の異なる射出瞳位置Fa、Fbに向かう入射光線a1、a3と、メインレンズ10から想定距離L1の箇所で光軸O2上に存在する点bを通ると共にメインレンズ10の主点Cを通る主光線b2とメインレンズ10の異なる射出瞳位置Fa、Fbに向かう入射光線b2、b3とが示されている。図11において説明したように、メインレンズ10が被写体に対して合焦状態にあるときに、各射出瞳部位毎に入射する入射光線と画素との関係がシステム回路に認知可能であるので、逆に、メインレンズ10が被写体に対して合焦状態にないときに、各射出瞳部位毎に入射する各入射光線と各画素との関係もシステム回路に認知可能である。
その図12には、想定距離L1の点aを通りメインレンズ10の主点Cを通る主光線a2がマイクロレンズMkの主点qを通って画素Nkで受光され、想定距離L1の点aを通りメインレンズ10の射出瞳位置Faを通る光線a1がマイクロレンズMjの主点qを通って画素Njで受光され、想定距離L1の点aを通りメインレンズ10の射出瞳位置Fbを通る光線a3がマイクロレンズMlの主点qを通って画素Nlで受光され、想定距離L1でかつ光軸O2上の点bを通りメインレンズ10の主点Cを通る主光線b2がマイクロレンズMnの主点qを通って画素Nnで受光され、想定距離L1でかつ光軸O2上の点bを通りメインレンズ10の射出瞳位置Faを通る光線b1がマイクロレンズMmの主点qを通って画素Nmに受光され、想定距離L1でかつ光軸O2上の点bを通りメインレンズ10の射出瞳位置Fbを通る光線b3がマイクロレンズMpの主点qを通って画素Npに受光されている状態が示されている。
メインレンズ10に対して、想定距離L1の点aに実際に物点が存在したとするならば、この点aに対応する物像a’はメインレンズ10から像距離fm’の箇所に形成されるので、これらの光束を受光する画素Nj、画素Nk、画素Nlの各画素データを加算したデータ値は想定距離L1の点aの想定合焦点像とみなし得る。想定距離L1の点bに実際の物点がないとしたならば、想定距離L1の点bを通る光束は、この点bから出射された同族光束(像を形成するための光束)ではなく、この点bの背後からの光束、例えば、想定距離L1とは異なる想定距離L2、L3、…から点bに入射する入射光束であり、物点が点bにあるとしたときに選択されるべき画素Nm、Nn、Npを選択してデータを加算したとしても、想定合焦点像b’は輪郭がはっきりしないいわゆるぼけた像となる。
次に、図13には、想定距離L1の光軸O2上の点bには実際の物点は存在しないが、想定距離L4の光軸O2上に実際の物点が存在する場合のメインレンズ10を通る光線とこの光線を受光する画素との関係を示している。
その図13には想定距離L4の点cを通りメインレンズ10の主点Cを通る主光線c2がマイクロレンズMnの主点qを通って画素Nnで受光され、想定距離L4の点cを通りメインレンズ10の射出瞳位置Faを通る光線c1がマイクロレンズMj’の主点qを通って画素Nj’で受光され、想定距離L4の点cを通りメインレンズ10の射出瞳位置Fbを通る光線c3がマイクロレンズMq’の主点qを通って画素Nq’で受光され、想定距離L1でかつ光軸O2上の点bを通りメインレンズ10の主点Cを通る主光線b2がマイクロレンズMnの主点qを通って画素Nnで受光され、想定距離L1でかつ光軸O2上の点bを通りメインレンズ10の射出瞳位置Faを通る光線b1がマイクロレンズMmの主点qを通って画素Nmに受光され、想定距離L1でかつ光軸O2上の点bを通りメインレンズ10の射出瞳位置Fbを通る光線b3がマイクロレンズMpの主点qを通って画素Npに受光されている状態が示されている。
この図13から明らかなように、想定距離L1の点bには、実際の物点は存在しないが、想定距離L4の点cに実際の物点が存在する場合、点bと点cとがメインレンズ10の光軸O2上にあったとしても、想定距離L1の点bに被写体の物点があるとしたときに選択されるべき画素と想定距離L4の点cに物点があるとしたきに選択されるべき画素とは異なることになり、また、想定距離L4の点cに実際の物点が存在する場合、想定距離L4に対応する像距離L4’(メインレンズ10からの距離fm”)の位置に点像c’が形成されるので、メインレンズ10の光軸O2上の点ではあるが、想定距離L4では想定合焦点像が得られ、想定距離L1では想定合焦点像がぼけたものとなる。
また、仮想合焦点像の画面上の位置は、メインレンズ10の光軸O2のマイクロレンズMn及びこれに対応する画素領域14の各画素を基準として、想定距離L(像距離L’)、想定合焦点像の生成に使用する画素によって定まる。
従って、各想定距離毎に画素を選択して、この各想定距離に対応する像距離における点像を生成すれば、各想定距離毎に一画面毎の想定合焦画像を生成できる。
すなわち、被写体に対するメインレンズ10の合焦状態によらず、言い換えると、メインレンズ10を駆動することなく、想定距離L1、想定距離L2、想定距離L3、想定距離L4、…の位置に対応する想定合焦画像を生成することができる。そのマイクロレンズを用いて、合焦状態の異なる像の再構成については、例えば、US20070252074号公報にも開示されている。
なお、点aを通る入射光束Pkが、互いに隣接する画素にまたがる場合には、例えば、図14に示すように、画素ピッチphと入射光束Pkの中心位置Pkoとの比に基づき、画素n1から出力される画素データと画素n2から出力される画素データとに重み付けを行った画素データをそれぞれ画素n1、画素n2から出力されるデータとして用いる。例えば、入射光束Pkの中心位置Pkoが互いに隣接する画素n1と画素n2との境目から1/3ほど画素n1の側によっている場合には、画素n1から出力された画素データの値と画素n2から出力される画素データの値との和を2/3倍して、画素n1から出力される画素データとして用い、画素n1から出力される画素データの値と画素n2から出力される画素データの値との和を1/3倍して、画素n2から出力される画素データとして用いる。
(実施例1)
この発明に係わる実施例1では、メインレンズ10が被写体に対して合焦位置にあるか否かに拘わらず被写体までの距離を想定して、光学素子配列体とこれが配置された撮像素子とメインレンズ10との距離を一定に保持した状態で、このメインレンズ10に入射する入射光束に基づき得られる各画素データを選択して処理することにより合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成する想定合焦画像生成手段と、この想定合焦画像生成手段により得られた想定合焦画像の合焦評価検出手段とを有している。
合焦評価検出手段(合焦情報取得手段)は、この合焦状態が異なる想定合焦画像のデータ毎に、画面の中央エリアに相当する想定合焦画像の画像データにハイパスデジタルフィルタ処理を行い、所定の周波数成分を取得して被写体像のコントラスト値に相当する合焦評価値を算出する。このようにして得られた合焦評価値のうち最大のものに対応する想定合焦画像が被写体に対するメインレンズ10の合焦状態を表していると想定される。
これにより、所定の複数の画素のうちの一部の画素の画素データに基づいて被写界像の合焦情報が得られる。
図15はその想定合焦画像に基づく合焦評価値である。想定距離と想定距離との間隔H(図12、図13参照)を小さく設定すればするほど精密な合焦評価を行うことができるが、メインレンズ10から実際の被写体までの距離は不明であるので、想定距離を異ならせた多くの合焦評価値が必要である。その図15にはメインレンズ10からの想定距離を11段階に設定して得られた合焦評価値が示されている。この図15では、想定距離L6に対応する像距離L6’のときの合焦評価値が最大であり、想定距離L7に対応する像距離L7’のときが次に大きい。残余の像距離L1’〜 像距離距離L5’、像距離L8’〜 像距離L11’における合焦評価値は像距離L6’における合焦評価値、像距離L7’における合焦評価値に較べて小さい。
被写体が想定距離L6と想定距離L7との間に実際にあるものとすると、想定距離L1の位置に被写体があるものとして得られる想定合焦画像は、メインレンズ10が実際の被写体に対する合焦位置から大きくずれているので、もっともぼけた想定合焦画像となり、その合焦評価値は最も小さい。想定距離L2、想定距離L4、想定距離L6とメインレンズ10の実際の合焦位置に近づくに伴って、合焦評価値は大きくなる。その一方、想定距離L7、想定距離L8、想定距離L9、想定距離L10、想定距離L11とメインレンズ10の実際の合焦位置から遠ざかるに伴って、合焦評価値は小さくなる。これは、実際にメインレンズ10を駆動したときに得られる従来の合焦評価値に対応する。合焦評価値はメインレンズ10が被写体に合焦する近傍位置で急激に大きくなる。被写体が想定距離L6と想定距離L7との間に存在する場合には、被写体に対するメインレンズ10の実際の合焦位置は想定距離L6と想定距離L7との間であるので、想定距離L6の位置に被写体があるものとして得られた合焦評価値と想定距離L7の位置に被写体があるものとして得られた合焦評価値とを用いて、想定距離L6と想定距離L7との間の合焦評価値を補間演算により求める。
プロセッサ(焦点距離変更手段)104は図3に示すメイン処理の実行中にレリーズスイッチSW1の第1段がオンされると、AE処理(S.7)を実行した後、焦点検出処理(S.8)を実行する。この焦点検出処理では、図16に示すように、まず、想定距離ごとに合焦状態の異なる複数個の想定合焦画像(焦点状態像)を生成する(S.21)。
これにより合焦評価検出手段(合焦情報取得手段)が得た合焦情報に基づいて焦点距離が設定され、この設定された焦点距離に撮像光学系の焦点距離が変更される。
次に、各想定合焦画像のうち画面の中央エリアに対応する各想定合焦画像部分について、ハイパスデジタルフィルタ処理を行って、各想定距離L1ないしL11に対する焦点評価演算を行って合焦評価値を取得する(S.22)。ついで、至近側の想定距離L1から遠方側の想定距離L11に向かって、それぞれ得られた各合焦評価値を比較し、合焦評価値のピークの有無を判断する(S.23)。プロセッサ104は、合焦評価値のピークがあると判断した場合には、被写体に対するメインレンズ10の合焦目標位置fpを演算し、メインレンズ10の合焦目標位置fpを決定する(S.24)。ここで合焦目標位置fpとはレンズの基準位置RPからの駆動量に対応する数値である。なお、現在の基準位置に対する現在レンズ位置をRP’、被写体に対してメインレンズ10が現在位置RP’にあるときのデフォーカス量をΔとすると、合焦目標値fp=RP’−Δで求まる。図13には、想定距離L1に被写体があるとしたときの合焦目標値fpが示されている。
すなわち、メインレンズ10の基準位置RPはあらかじめ定められており、この基準位置RPに対するメインレンズ10の現在位置RP’もパルスモータの駆動に用いるパルスの個数により求められるので、被写体に対するメインレンズ10の合焦目標位置fpが求まれば、メインレンズ10の駆動量が求まる。
プロセッサ104はこの合焦目標位置fpに実際にメインレンズ10を駆動させる処理を実行した後、メインレンズ10の駆動を停止する(S.25)。これにより、被写体に対してメインレンズ10が合焦される。S.23において、合焦評価値が全て所定値よりも小さく、かつ、ピークがないと判定されたときには、被写体がメインレンズ10から2.5mにあると仮定して合焦目標位置fpを設定する演算を行って(S.26)、合焦目標位置fpを決定し(S.24)、この合焦目標位置fpにメインレンズ10を駆動させる処理を行った後、メインレンズ10の駆動を停止する(S.25)。
このように、この実施例1によれば、メインレンズ10が被写体に合焦していなくとも、実際にメインレンズ10を駆動することなく被写体から一定距離を保持した状態で、被写体に対するメインレンズ10の合焦目標位置fpを求めることができる。
すなわち、この実施例1では、メインレンズ10を経て入射する各入射光束を光電変換してそれぞれ画素データとして出力する複数個の画素の集合からなる撮像素子13と、この撮像素子13の前面でこの撮像素子13の画素領域14毎にマイクロレンズ(光学素子)12iが設けられしかもメインレンズ10の異なる射出瞳位置を経て画素領域14の各画素に入射すべき入射光束を規定するマイクロレンズアレイ板(光学素子配列体)12とかを含む撮像光学系とを有する撮像装置を用い、 被写体がメインレンズ10に関してマイクロレンズ(光学素子)12i又は撮像素子13と共役関係にあったとしたならば得られる合焦画像を得るために、光学素子配列体とこれが配置された撮像素子とメインレンズ10との距離を一定に保持した状態でメインレンズ10に入射する入射光束に基づき得られる各画素の画素データを選択して抽出処理することによりメインレンズ10に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成すると共に生成された各想定合焦画像に基づいて合焦状態を評価するための合焦評価値を取得する焦点距離検出ステップと、焦点距離検出ステップにより得られた合焦評価値に基づいて被写体に合焦するようにメインレンズ10を駆動する駆動ステップと、被写体にメインレンズ10を合焦させて被写体を撮像する撮像ステップとが実行される。
その焦点距離検出ステップでは、光学素子配列体とこれが配置された撮像素子とメインレンズ10との距離を一定に保持した状態でこのメインレンズ10に入射する入射光束に基づき得られる各画素の画素データを選択して抽出処理することによりメインレンズ10に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成する想定合焦画像生成ステップと、生成された各想定合焦画像に基づいて合焦状態を評価して合焦評価値を取得する合焦評価値取得ステップとが実行される。
(実施例2)
実施例1では、その図15に示すように、想定距離と想定距離との間隔Hを細かく設定して、精密な合焦評価を行うことにしたが、想定距離と想定距離との間隔Hを粗く設定して、精密な合焦評価を行うこともできる。
周知のように、焦点深度はFナンバーが大きいほど大きく、Fナンバーが小さいほど小さい。ここで、Fナンバーとはメインレンズ10の焦点距離fに対する口径Dの比(f/D)をいう。このFナンバーが大きいと、被写体に対する焦点が多少ずれていてもぼけの小さい被写体像が得られるが、このFナンバーが小さいと、被写体に対する焦点が多少ずれると、ぼけの大きな画像となる。例えば、Fナンバーが大きいと被写界の近距離側から遠距離側までの広い範囲にわたってピントの合った画像が得られ、Fナンバーが小さいと近距離側の被写体にピントを合わせると、その前後の位置の被写体はぼけた画像となる。
別の表現をすれば、Fナンバーが大きいメインレンズ10では、このメインレンズ10により得られる合焦評価値は被写体に対するメインレンズ10の合焦位置がずれていても合焦評価値は急激に変化せず、Fナンバーが小さいメインレンズ10では、このメインレンズ10により得られる合焦評価値は被写体に対するメインレンズ10の合焦位置がずれると急激に変化する。
想定合焦画像生成手段は、この焦点深度の異なる想定合焦画像を擬似的に生成可能である。例えば、図7に示す射出瞳位置F11を通過する入射光束を受光する画素により得られる画素データのみを集積して積算すれば、射出瞳位置F11を通じて見た想定合焦画像が得られる。この射出瞳位置F11を通じて見た想定合焦画像を互いに異なる想定距離毎に生成し、この想定想距離毎に得られた各想定合焦画像に基づき合焦評価値をそれぞれ作成すれば、メインレンズ10の光軸方向に広い範囲に渡って粗い合焦評価値を得ることができる。
図17はその焦点深度の異なる想定合焦画像を用いて作成された合焦評価値を示している。この図17では、想定距離L2、想定距離L4、想定距離L6、想定距離L8において焦点深度の広い各想定合焦画像を作成して得られた各合焦評価値が▲印で示されている。また、想定距離L6、想定距離L7、想定距離L8において焦点深度の狭い各想定合焦画像を作成して得られた各合焦評価値が■印で示されている。
焦点深度の広い各想定合焦画像より得られる合焦評価値▲は、広い範囲に渡って合焦状態にあると考えられるからその変化曲線は緩やかであると考えられる。その一方、焦点深度の狭い各想定合焦画像により得られる合焦評価値■は、狭い範囲でしか合焦状態にないと考えられるからその変化曲線は急峻であると考えられる。
その一方、焦点深度の狭い各想定合焦画像により得られる合焦評価値■の最大値は精密に合焦していると考えられるから、焦点深度の広い各想定合焦画像により得られる合焦評価値▲の最大値よりも大きいと考えられる。
そこで、焦点深度の広い想定合焦画像に基づく各合焦評価値を用いて、概略の合焦位置を求め、次に、その概略の合焦位置の近傍で焦点深度の狭い想定合焦画像に基づく合焦評価値を用いて精密な合焦位置を求めることにすれば、想定距離毎の想定合焦画像を逐一生成しなくとも、精密な合焦位置を求めることができる。
図18はその図17に示す焦点深度の異なる想定合焦画像を用いて得られた合焦評価値により被写体の合焦位置を得るための処理手順を示すフローチャート図である。
プロセッサ104は、図3に示すメイン処理の実行中にレリーズスイッチSW1の第1段がオンされると、AE処理(S.7)を実行した後、焦点検出処理(S.8)を実行する。この実施例2の焦点検出処理では、プロセッサ104は、初期値をN=2に設定する(S.31)。このNは想定距離番号を意味し、N=2は想定距離L2に対応している。プロセッサ104は、まず、焦点深度の広い状態に対応する想定合焦画像(Fナンバー11のメインレンズ10に実際に光束が入射したときに得られる像に対応する想定合焦画像)を生成する(S.32)。次に、この生成された想定合焦画像に基づき合焦評価値を演算により求める(S.33)。ついで、今回得られた合焦評価値を前回得られた合焦評価値と比較して、今回得られた合焦評価値が前回得られた合焦評価値よりも大きいか否かを判断する(S.34)。今回得られた合焦評価値が前回得られた合焦評価値よりも大きい場合には、N=N+2に設定した後(S.35)、Nについてあらかじめ定められた上限値Nmaxよりも小さいか否かを判断する(S.36)。Nが上限値Nmaxよりも小さい場合にはS.32〜S.34の処理を繰り返す。最初は、前回得られた合焦評価値がないので、S.34では、今回得られた合焦評価値が前回得られた合焦評価値よりも大きいと判断して、S.35、S.36に移行した後、S.32〜S.34の処理を行う。
上限値Nmaxを超えない範囲で、今回得られた合焦評価値が前回得られた合焦評価値よりも小さくなるまで、S.32〜S.36の処理を繰り返す。今回得られた合焦評価値が前回得られた合焦評価値よりも小さくなった時点で、プロセッサ104は、合焦評価値ピーク後の下降であると判断して(S.34)、焦点深度の狭い状態に対応する複数個の想定合焦画像(Fナンバー2.8のメインレンズ10に実際に光束が入射したときに得られる像に対応する想定合焦画像)、ここでは、LN,LN-1,LN-2,LN-3の想定距離に対応する4つの想定合焦画像を生成する(S.37)。ここでは、N=8のときに合焦評価値ピーク後の下降であると判断されているので、プロセッサ104は、N=8、N=7、N=6、N=5の想定距離L8、L7、L6、L5に対応する想定合焦画像を生成する。次に、プロセッサ104は、これらの想定合焦画像に基づき合焦評価値を演算する(S.38)。ついで、プロセッサ104はこれらの合焦評価値に基づき、合焦評価値のピークを算出し(S.39)、この合焦評価値に対応する想定距離の位置に被写体が存在するものとして、このピーク位置に対応してメインレンズ10の合焦目標位置fpを決定する(S.40)。ついで、プロセッサ104は、メインレンズ10を合焦目標位置fpに向かって実際に駆動させる処理を行った後、メインレンズ10の駆動を停止させる(S.41)。
上限値Nmaxは合焦制御可能な範囲の最大値としての意味を有し、デジタルカメラに固有の値である。例えば、上限値Nmaxは「10」であり、S.31ないしS.36の処理を繰り返しても、合焦評価値のピーク後の下降と判断されなかったときには、撮影に意味のある被写体が想定距離LN=L2からLN=L12までの範囲内に存在しないとして、S.37〜S.39の処理をジャンプしてS.40に移行し、メインレンズ10の合焦目標位置fpをメインレンズ10の前方2.5mに対応する固定焦点位置に設定する演算を行った後(S.42)、合焦目標位置fpを決定する(S.40)。
なお、射出瞳位置Fナンバーが大きい想定合焦画像の生成には、メインレンズ10の中央部分を通る入射光束を受光する画素を選択して、この画素から得られた画像データを用いることになり、メインレンズ10の周辺部分を通る入射光束を受光する画素から得られた画像データは用いられないので、想定合焦画像のデータ量は小さい。言い換えると、仮合焦画像は暗い画像である。そこで、想定合焦画像を得るために用いた画素の個数で想定合焦画像のデータ値を割って正規化することにすれば、焦点深度を広げた場合の想定合焦画像のデータ量を焦点深度を狭めた場合の想定合焦画像のデータ量と同等のレベルに保つことができる。
すなわち、この実施例2では、焦点距離検出ステップは、メインレンズ10の中央部分のみを通る光束に基づき得られる焦点深度の広い状態に対応する想定距離毎の想定合焦画像を画素データを選択して抽出することにより生成して、焦点深度の広い状態に対応する想定合焦画像に基づき想定距離毎に合焦評価値を取得するステップと、想定距離毎に得られた各合焦評価値の最大値に基づきこの最大値が得られた想定距離の近傍で複数個の想定距離を細かく設定し、設定された想定距離毎にメインレンズ10の中央部を含みかつ少なくともこれよりは広い範囲を通る光束に基づき得られる焦点深度の狭い状態に対応する想定合焦画像を画素データを選択して抽出することにより生成して焦点深度の狭い状態に対応する想定合焦画像に基づき合焦評価値を取得するステップとを実行する。
(実施例3)
この実施例3では、想定合焦画像を用いて被写体の特徴部を抽出し、この抽出された特徴部にメインレンズ10を合焦制御する場合について説明する。
近時、被写体の特徴部、例えば、被写体としての人の画像から特徴部として顔の画像を抽出して、顔に合焦するようにメインレンズ10を駆動制御するデジタルカメラが市販されている。
この人の顔部分を抽出する抽出手段として、例えば、図19に示すように、表示画面G内に顔判定矩形Qcを設定し、この顔判定矩形Qcを表示画面G内で移動可能に設定する構成のものが知られている。この顔判定矩形Qc内には矩形の第1特徴領域Qc1と矩形の第2特徴領域Qc2とが設定されている。第1特徴領域Qc1と第2特徴領域Qc2とは顔判定矩形Qcの所定位置に設定される。顔の特徴量検出ではその顔判定矩形Qcの内側を注目領域として、第1特徴領域Qc1と第2特徴領域Qc2とから各特徴量が算出される。
例えば、第1特徴領域Qc1を人の目の部分に対応させ、第2特徴領域Qc2を人の鼻部分に対応させる。ここで、特徴量とは、例えば、第1特徴領域Qc1、第2特徴領域Qc2内に存在する画素により得られた画素データの平均値をいう。顔判定矩形Qcを表示画面G内で移動させ、その移動位置で第1特徴領域Qc1の特徴量Laと第2特徴領域Qc2の特徴量Lbとを求め、この差分Δcを算出する。この差分Δcがあらかじめ定められている閾値αよりも大きいか否かにより、注目領域に顔が存在するか否かが判定可能である。その閾値αはサンプル画像を用いて学習させることができる。実際には、複数個の大きさのパターンの顔判定矩形Qcを準備し、この顔判定矩形Qcの特徴領域も上記2個に限られず、その位置関係についても適宜に定めたものが用いられる。
このような顔判定処理を行う場合、メインレンズ10により得られた被写体画像がぼけている場合には、顔検出処理を行ったとしても、正確に顔の位置を顔画像に基づき検出することは困難である。
しかしながら、本発明によれば、事前に想定距離ごとにこれに対応する想定合焦画像の作成が可能である。例えば、図15に示すように、想定距離L1〜L11のうち想定距離L6に被写体としての人が存在するものとすると、この想定距離毎に得られた想定合焦画像は、想定距離L6において、図33(a)に示すようにぼけがほとんどない想定合焦画像GPを得ることができ、また想定距離L7において得られる合焦画像VP’は図33(b)に示すように若干ぼけた画像となる。従って、各想定合焦画像ごとに顔判定矩形領域Qcを設定して、顔判定を実行すれば、想定距離L6における想定合焦画像VPに基づいて顔の位置を特定できることになる。
図20はその顔位置検出処理の一例を示すフローチャート図である。
プロセッサ104は、図3に示すメイン処理の実行中にレリーズスイッチSW1の第1段がオンされると、AE処理(S.7)を実行した後、焦点検出処理(S.8)を実行する。この実施例3の焦点検出処理では、プロセッサ104は、焦点検出処理において、まず、想定距離ごとに合焦状態の異なる複数個の想定合焦画像を生成する(S.41’)。次に、複数個の想定合焦画像について顔検出処理を実行する(S.42’)。例えば、想定距離L1について、想定合焦画像を作成し、顔検出処理を実行する。この例では、被写体は想定距離L1にはないので、顔検出処理を行っても、顔画像の検出が困難である。同様に、想定距離L2〜L11の各想定合焦画像についても顔検出処理を実行する。この例では、被写体が想定距離L6にあるものとして仮定しているので、想定距離L6の前後近傍では、顔の検出が可能になる。そこで、この顔の検出処理により得られた各想定合焦画像のうちの顔判定矩形内の画素データについて、ハイパスデジタルフィルタ処理を行って、各顔位置における合焦評価値を取得する(S.43’)。至近側の想定距離から遠方側の想定距離に向かって、それぞれ得られた各合焦評価値を比較し、合焦評価値のピークの有無を判断する(S.44’)。合焦評価値のピークがあると判断した場合には、被写体に対するメインレンズ10の合焦目標位置fpを演算し、メインレンズ10の合焦目標位置fpを決定する(S.45’)。プロセッサ104はこの合焦目標位置fpに実際にメインレンズ10を駆動させる処理を行った後、メインレンズ10の駆動を停止させる(S.46’)。これにより、被写体の顔位置に対応してメインレンズ10が合焦される。S.44’において、合焦評価値が全て所定値よりも小さく、かつ、ピークがないと判定されたときには、被写体がメインレンズ10から2.5mにあると仮定して合焦目標位置を演算し(S.47’)、この合焦目標位置にfpを設定した後に(S.45’)、メインレンズ10を駆動、停止させる処理を行う(S.46’)。
この例では、焦点深度を浅く設定して、すなわち、メインレンズ10のFナンバーが小さいときに得られる実際の画像に相当する想定合焦画像を生成して顔位置の検出を行っているが、焦点深度を深くして、すなわち、メインレンズ10のFナンバーが大きいときに得られる実際の画像に相当する想定合焦画像を生成して顔位置検出を実行し、その後、このメインレンズ10のFナンバーが大きいときに得られたときの顔位置に基づき、メインレンズ10のFナンバーが小さいときに得られる実際の画像に相当する想定合焦画像を生成して、精密な顔位置の検出を行い、ついで、この顔位置について合焦評価を行うこともできる。
すなわち、図21に示すように、まず、射出瞳位置F11に対応する画素のデータを選択して焦点深度が広い至近側から遠距離側までの広い範囲に渡って焦点が合っている各想定合焦画像を生成する(S.51)。この各想定合焦画像について顔位置の検出を実行する(S.52)。この顔位置検出の実行により、いずれの想定距離に被写体の顔が存在するか、粗く検出できる。次に、この被写体の顔が存在する想定距離の前後近傍の想定距離についての想定合焦画像を生成する(S.53)。ついで、顔位置検出を再度実行し、顔位置検出により得られた顔判定矩形Qc内の画素データに基づいて合焦評価値を演算する(S.54)。この処理によりそれぞれ得られた各合焦評価値を比較し、合焦評価値のピークの有無を判断する(S.55)。このS.55以降のS.56〜S.58の処理は、図20に示すS.44〜S.47の処理と同様であるので、その詳細な説明は割愛する。この処理によれば、生成すべき想定合焦画像の個数を減らすことができ、顔検出処理速度の向上を図ることができる。
すなわち、この実施例3では、焦点距離検出ステップは、合焦状態が互いに異なる想定距離毎の想定合焦画像に基づいて被写体の特徴部分を抽出する抽出ステップを実行する。
(実施例4)
以上説明した実施例1ないし実施例3では、撮像素子13の前面にこの撮像素子13の全面を覆う光学素子配列体12としてのマイクロレンズアレイを設け、1個のマイクロレンズアレイに複数個の画素を対応させて想定合焦画像を生成する構成としたので、実際に、メインレンズ10を駆動してメインレンズ10を被写体に合焦させ、被写体を撮影したときに得られる被写体画像はその解像度が劣化する。
この解像度の劣化を防止するために、この実施例4では、撮像光学系は、図22に示すように、メインレンズ10の後方に設けられた跳ね上げミラーMrと、想定合焦画像生成用撮像素子15と、被写体画像記録用撮像素子16とから構成されている。想定合焦画像生成用撮像素子15は、光学素子配列体12と撮像素子13とから構成され、被写体画像記録用撮像素子16は撮像素子13のみから構成されている。その想定合焦画像生成用撮像素子15と画像生成用撮像素子16とはその跳ね上げミラーMrに関して互いに共役な位置に配置されている。
このように、撮像光学系を構成すれば、メインレンズ10を駆動することなく、想定合焦画像生成用撮像素子15の各画素により得られた画素データを用いて想定合焦画像を生成し、この想定合焦画像を用いて合焦検出を行い、メインレンズ10の被写体に対する合焦目標位置fpを取得し、ついで、メインレンズ10を合焦目標位置に駆動した後、跳ね上げミラーMrを跳ね上げ、被写体画像記録用撮像素子16を用いて被写体を撮影することができる。この構成とすれば、解像度の劣化を伴うことなく、被写体を撮影して記録することができる。
(実施例5)
実施例4では、解像度の劣化を防止するために、メインレンズ10の後方に跳ね上げミラーMrを設け、この跳ね上げミラーMrに関して互いに共役な位置に想定合焦画像生成用撮像素子15と、被写体画像記録用撮像素子16とを設ける構成としたので、部品点数が多くなると共に、その構成が複雑化している。
この実施例5では、図23に示すように、光学素子配列体12としてのマイクロレンズアレイ板を入射光束がそのまま透過する透過平面部12aと水平方向に一列に配列されたマイクロレンズ12iからなりかつ垂直方向に間隔を開けて設けられた複数個のマイクロレンズアレイ12’とにより構成したものである。この実施例5では、水平方向に9個の画素かつ垂直方向に1個の画素からなる画素領域14に対して1個のマイクロレンズ12iが設けられている。この各マイクロレンズ12iはシリンドリカル形状とされ、各マイクロレンズ12iはその入射面12aを除いて、各マイクロレンズ同士が互いに隣接する境界面12bと両側面12cとが遮光されている。境界面12bを遮光することにしたのは、互いに隣接する一方のマイクロレンズ12iに入射した入射光束が他方のマイクロレンズ12iの直下の画素領域14の画素に入射するのを防止するためである。これにより、クロストーク現象による画像劣化を防止できる。また、両側面12cを遮光したのは、マイクロレンズ12iに入射すべき入射光束以外の光束の入射に基づきマイクロレンズ12iによって定義される画素領域14の画素データが劣化するのを防止するためである。なお、クロストークを防止するために、メインレンズ10の開放Fナンバーにマイクロレンズ12iのFナンバーを合致させるという手段もある。なお、マイクロレンズアレイ12’は1個でも良い。
このマイクロレンズアレイ板を撮像素子13の前面に設ける構成とすれば、マイクロレンズアレイ板の直下の画素領域14の画素のデータを用いて想定合焦画像を生成でき、この想定合焦画像を用いて合焦検出を行うことができる。また、透過平面部12aを透過して入射する入射光束を受光する画素のデータを用いて被写体を撮像できるので、被写体画像の劣化を低減しつつ被写体画像の記録を行うことができる。
撮像素子13には、一般的に、R,G,Bからなる色フィルタが図24に示すようにその各画素毎に配置されているので、想定合焦画像の生成において、各画素毎の画素データを用いて像の再構成を行うことにすると、色フィルタにより画素毎の画素データが変化するので好ましくない。従って、この各マイクロレンズアレイ板の直下の画素領域14内の各画素には色フィルタを設けない構成とすることが望ましい。
また、図24に示すように、画素領域14の各画素の二列に対して1個のマイクロレンズ12iを対応させ、この画素領域14の各画素のうちGフィルタを有する画素データのみを用いて想定合焦画像を生成する構成とすることもできる。ここで、Gフィルタを有する画素を用いることにしたのは、Gフィルタが設けられている各画素の個数が多いからである。
このような構成とすると、マイクロレンズアレイ12’が配列されていない各箇所の画素データにより被写体画像を生成でき、マイクロレンズアレイ12’が配列されている各箇所部分に相当する画像部分については、このマイクロレンズアレイ12’が配列されている画素領域14に隣接する画素領域のデータを用いて、補間処理により得ることができるので、解像度の劣化を低減しつつ被写体を撮像できる。
なお、このマイクロレンズアレイ12’で被覆された画素の画素データは、解像分解能が劣化しているが、焦点状態が異なった仮合焦画像間のコントラスト情報を用いて、合焦状態を求めるので、焦点状態が異なった個々の想定合焦画像の解像度が低下していることは問題ではなく、メインレンズ10の合焦制御に全画素の画素データを用いて被写体画像を撮像する場合でも、ぼけのない良好な合焦画像を得ることができる。
また、想定合焦画像による焦点検出により、被写体に合焦するようにメインレンズ10を駆動した後に、マイクロレンズ12iに被覆されていない画素データにより焦点評価値を求め、この焦点評価値による焦点検出により、被写体に合焦するようにメインレンズ10を補正駆動すると、更に精度の高い合焦を行うことができる。
(実施例6)
従来から、レリーズボタンの1回の操作によりメインレンズ10の合焦位置をずらしながら複数枚の被写体画像を撮影するいわゆるフォーカスブラケット撮影方式も知られている。
また、従来から、図25に示すように、撮影画角を複数個のエリアd1、d2、d3に分割し、実際にメインレンズ10を駆動してエリアd1、エリアd2、エリアd3に対応する合焦評価値を取得し、図26に示すような合焦評価値を取得する合焦評価手段も知られている。
この図26において、●印はエリアd1内の画素のデータに基づく合焦評価値であり、▲印はエリアd2内の画素のデータに基づく合焦評価値であり、■印はエリアd3内の画素データに基づく合焦評価値である。また、横軸は被写体に対するメインレズ10の想定距離、いいかえると、基準位置(至近距離位置)0に対するメインレンズ10の駆動量である。
エリアd1内には、図25に示すように被写体が存在しないので、その想定合焦画像により得られる合焦評価値は低い。エリアd2内には被写体が大きく写っているので、合焦評価値のピークが存在する。エリアd2内の被写体はそのエリア内で大きく写っているので、メインレンズ10に対する距離が近い。エリアd3内には被写体が小さく写っているので合焦評価値のピークは存在するが、エリアd2内の被写体よりも小さいのでエリアd2内の被写体よりも遠くに存在し、メインレンズ10に対する距離がエリアd2内の被写体よりも大きい。
従って、例えば、エリアd2内の合焦評価値のピークは、合焦目標位置fp=120のところに存在し、エリアd3内の合焦評価値のピークは、合焦目標位置fp=200のところに存在する。従来、このような被写界に対して合焦を行う場合、実際にメインレンズ10を駆動することにより得られた合焦目標位置fpを用いて、これらの合焦目標位置fpにメインレンズ10を駆動することにより、合焦位置が異なる複数枚の画像の撮影を行っている。
この実施例6では、このような合焦評価値を実際にメインレンズ10を駆動することなく取得できるものである。以下、その処理手順を図27を参照しつつ説明する。
プロセッサ104は、焦点検出処理において、各想定距離毎に想定合焦画像を生成する(S.61)。ここでは、想定距離を8段階に区切って8個の想定合焦画像を生成する。次に、エリアd1、エリアd2、エリアd3を設定する。このエリアd1、エリアd2、エリアd3の画像を生成するために用いられる画素データを選択する。これらの画素データを用いて合焦評価値を演算する(S.62)。次に、複数のメモリfp{0}、fp{1}、fp{2}を「0」にセットする(S.63)。次に、メモリ番号iをi=0にセットする(S.64)。なお、ここで、符号iは至近距離側から被写体を見つけ出した番号を意味する。
ついで、各想定距離L1〜L8について各想定合焦画像のエリアd1の範囲内の画像部分を構築するための画素データを用いて合焦評価値を求め、ピークの有無を判定する(S.65)。エリアd1にピークが存在する場合には、その合焦評価値のピークに対応する合焦目標位置fpの値をメモリfp{0}に格納すると共に、i=1にセットする(S.66)。
この例では、エリアd1には被写体がないと仮定しているので、fp{0}=0である。
次に、想定距離L1〜L8について各想定合焦画像のエリアd2の範囲内の画像部分を構築するための画素データを用いて合焦評価値を求め、ピークの有無を判定する(S.67)。 エリアd2にピークが存在する場合には、その合焦評価値のピークに対応する合焦目標位置fpの値をメモリfp{1}に格納すると共に、i=2にセットする(S.68)。この例では、エリアd2には合焦目標位置fp=120のところに被写体があると仮定しているので、fp{1}=120に設定される。
ついで、想定距離L1〜L8について各想定合焦画像のエリアd3の範囲内の画像部分を構築するための画素データを用いて合焦評価値を求め、ピークの有無を判定する(S.69)。
エリアd3に合焦評価値のピークが存在する場合には、その合焦評価値のピークに対応する合焦目標位置fpの値をメモリfp{2}に格納した後(S.70)、i=0か否かを判定する(S.71)。この例では、エリアd3には合焦目標位置fp=200のところに被写体があると仮定しているので、fp{2}=200に設定される。S.71において、i=0の場合、エリアd1、d2、d3のいずれのエリアでも、合焦評価値のピークが得られなかったので、合焦目標位置fp=0に設定する(S.72)。ここで、合焦目標位置fp=0はメインレンズ1の固定焦点位置2.5mに対応する。次に、メモリfp{i}に格納されている合焦目標位置を大きい順に並べ替え、合焦目標位置の値が大きいものから順にメモリ番号の小さいメモリに保存される処理を行う(S.73)。この例では、エリアd3の合焦目標位置がfp=200、エリアd2の合焦目標位置がfp=120、エリアd1の合焦目標位置がfp=0にセットされているので、最終的には、fp{0}=200、fp{1}=120、fp{2}=0にセットされる(S.74)。ついで、fp{0}=200に合焦目標位置を設定して、メインレンズ10を駆動して、メインレンズ10の駆動を停止する(S.75)。これにより、合焦検出処理が終了する。
ついで、レリーズボタンSW1の第2段がオンされると、最初に合焦目標位置fp=200において静止画撮影が実行され、ついで、合焦目標位置fp{1}=120の位置に向かってメインレンズ10が駆動され、この合焦目標位置fp=120の位置で静止画撮影が実行される。なお、fp{2}=0なので、この例では、合焦目標位置fp{2}=0の位置では、静止画撮影は行われず、2回の静止画撮影で撮影は終了する。
このように、この実施例6では、メインレンズ10を駆動することなく異なるエリアd1ないしd3の被写体画像の合焦評価値を取得し、一回のレリーズスイッチSW1の操作で、異なるエリアの両方の被写体に合焦した被写体画像を連続的に得ることができる。
(実施例7)
本発明に係る撮像装置を用いれば、撮影画像のぼけ制御を行うこともできる。フィルムカメラよりも小さい撮像素子を用いたデジタルカメラの場合、メインレンズ10の実際の焦点距離が短いため、フィルムカメラに較べて焦点深度が狭く、背景がぼやけたきれいな被写体画像が得にくく、画像処理によって、主要被写体と背景とを分離し、背景を画像処理によってぼやかすことにしている。
しかしながら、主要被写体に対して、背景を一様にぼかすと不自然な感じの被写体画像となり、主要被写体に対する背景画像の合焦ずれ情報を取得して、この合焦ずれ情報に基づいて、主要被写体に対する背景画像の合焦ずれ情報を取得して、この合焦ずれ情報に基づいて主要被写体に対する背景画像のぼけ量を決定するのが望ましい。
図28〜図32は本発明に係わる想定合焦画像を用いて主要被写体に対して背景画像をぼかす処理に用いる説明図であって、図28は主要被写体30としての人物がLCDモニタの表示画面Gの中央に存在し、そのそばではあるが若干後方に背景画像31としての樹木が存在し、遠方に背景画像32としての山脈が存在する場合を示している。なお、この図28は従来のデジタルカメラを用いて得られた被写体画像を表示画面Gに表示させた状態を示している。
このような場合、主要被写体30に対する遠方の背景画像32のぼけ具合は、主要被写体30の若干後方に存在する背景画像31よりも大きくぼかすような処理を行うことが望ましい。
この発明の実施例7では、システム回路は背景画像のぼけ具合を補正する画像補正処理手段を備えている。この画像補正処理手段はキースイッチSW15の画像補整処理キー(図示を略す)の操作により設定される。
プロセッサ104がメイン処理(図3参照)の実行中に、画像補正処理キー(図示を略す)が操作されると、レリーズスイッチSW1の第1段スイッチがオンすると、想定合焦画像に基づく焦点検出処理(図16、図18参照)を実行して得られた合焦目標位置fpがfpmainとして例えばSDRAM103に記憶される。ついで、レリーズスイッチSW1の第2段スイッチがオンされると、メインレンズ10が合焦目標位置fpに駆動されて停止され、実際に撮影が実行される。次に、図29に示す静止画画像補正処理が実行される。
この発明の実施例7では、図30に示すように、表示画面Gに対応する画面領域が横にI=0からI=Imax、縦にJ=JmaxのImax×Jmax個に分割され、この分割エリア毎の画素データに基づいて想定距離毎に想定合焦画像が生成され(S.81)、分割エリア毎に合焦評価のピーク値fp{I,J}が算出される(S.82)。図31はJラインについての合焦評価のピーク値fp{I,J}変化曲線を示している。この実施例7では、画面中央に主要被写体30が存在し、この主要被写体30に合焦させて静止画撮影を行っているので、この合焦評価のピーク値fp{I,J}曲線のピークが最も大きい。背景画像31は主要被写体30の近傍に存在するので、この合焦評価のピーク値fp{I,J}曲線のピークが次に大きい。背景画像32は主要被写体30から最も遠いので、この合焦評価のピーク値fp{I,J}曲線のピークが最も小さい。
このように、各分割エリア毎に得られたピーク値fp{I,J}と合焦目標位置fpmainとの差の絶対量をデフォーカス量Δfp{I,J}として、エリア{I=0,J=0}からエリア{I=Imax,Jmax}までの全エリアについてデフォーカス量Δfp{I,J}=ABS(fpmain−fp{I,J})を演算する(S.83)。なお、ABSは差の絶対値を意味する記号である。
このエリア{I,J}毎に得られたデフォーカス量Δfp{I,J}=ABS(fpmain−fp{I,J})の値をこのエリア近傍のエリアのデフォーカス量を用いて平滑化する(S.84)。なお、この平滑化には、このエリア近傍のデフォーカス量を加算して単純に算術平均したり、このエリア近傍のデフォーカス量と大きくその値が異なる場合には、周辺近傍のデフォーカス量の平均値に置換したりする処理方法がある。
この平滑化されたデフォーカス量Δfpに応じて、各エリアの画像補正処理に関係するパラメータparam{I,J}を関数f(Δfp{I,J})によって決定する(S.85)。このパラメータparam{I,J}には例えば図32に示すデジタルフィルタを用いる。このデジタルフィルタにおいて、中央の係数は「1」であり、周辺の係数αは0から1までの変数である。係数αは例えば関数f(Δfp{I,J})にどのような種類のものを用いるかによって適宜定めることができる。例えば、関数(Δfp{I,J})は補正処理対象としての注目エリアの近傍のエリアとのデフォーカス量Δfpが大きくなるに伴ってαが1に近づくような関数とすることができる。
エリア内の各画素の画像補正処理は、例えば、補正処理対象画素(m,n)の画素データのうちの輝度値Ymnの値とその周辺近傍の8画素(m-1,n-1)、(m,n-1)、(m+1,n-1)、(m-1,n)、(m+1,n)、(m-1,n+1)、(m,n+1)、(m+1,n+1)の画素の各輝度値に係数αを掛けて得られた各値の和を画素数9で割って得られた値をその補正処理対象画素(m、n)の輝度値Ymn’とすることによって行われる。
例えば、α=0とすれば、エリア内の各画素について全く画像ぼけ処理を行わなかったことになり、α=1とすれば、エリア内の各画素についてその周辺エリアと同じ画像ぼけ処理を行ったことになる。
このように、画面内の各エリア毎に想定合焦画像を用いてデフォーカス量を求めることにすると、実際にメインレンズ10を駆動することなく、画像ぼけについての画像補正処理を実行できるので、画像補正処理速度が向上する。
本発明が適用されるカメラの一例を示す外観図である。 本発明が適用されるカメラに内蔵されるシステム回路の一例を示すブロック回路図である。 本発明が適用されるカメラのメイン処理の概要を示すフローチャート図である。 本発明が適用されるカメラの撮像光学系の模式図である。 図4に示すメインレンズの一例を示す光学図である。 本発明に適用される撮像素子と光学素子配列体との位置関係を示す模式図である。 図4に示すメインレンズと光学素子配列体の1個のマイクロレンズと撮像素子との光学的関係を説明するための模式図であって、(a)はメインレンズに入射した入射光束がマイクロレンズを介して入射すべき画素との関係を説明するための模式図、(b)は1個のマイクロレンズと1個の画素領域との関係を示す平面図である。 本発明の原理を説明するための模式図である。 本発明の原理を説明するための模式図であって、被写界と被写界像との関係を示す説明図である。 図9に示すマイクロレンズとこのマイクロレンズを介して入射した入射光束との関係を示す対応表である。 本発明の原理を説明するための模式図であって、被写体にメインレンズが合焦状態にあるときに、マイクロレンズを通って入射すべき画素との関係を説明する説明図である。 本発明に係わる想定合焦画像の作成原理を説明するための模式図であって、被写体にメインレンズが合焦状態にないときに、マイクロレンズを通って入射すべき画素との関係を説明する説明図である。 本発明に係わる想定合焦画像の作成原理を説明するための別の模式図であって、被写体にメインレンズが合焦状態にないときに、マイクロレンズを通って入射すべき画素との関係を説明する説明図である。 マイクロレンズのレンズ主点を通る入射光束が隣接する画素に入射する状態を示す模式図である。 本発明の実施例1に係わる想定合焦画像を用いて作成した合焦評価値の曲線図である。 本発明の実施例1に係わる焦点距離検出処理のフローチャート図である。 本発明の実施例2に係わる想定合焦画像を用いて作成した合焦評価値の曲線図である。 本発明の実施例2に係わる焦点距離検出処理のフローチャート図である。 本発明の実施例3に係わる被写体の特徴部検出処理の原理を説明するための模式図であって、(a)は特徴部としての顔判定矩形を表示画面内に設定した状態を示す図、(b)はこの顔判定矩形内の特徴領域を示す図、(c)はこの特徴領域についての演算を説明するための説明図である。 本発明の実施例3に係わる焦点距離検出処理の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施例3に係わる焦点距離検出処理の他の例を示すフローチャート図である。 本発明の実施例4に係わる撮像光学系の構成を示す模式図である。 本発明の実施例5に係わるマイクロレンズアレイ板の一例を示す斜視図である。 本発明の実施例5に係わるマイクロレンズアレイと画素領域との対応関係の一例を示す模式図である。 本発明の実施例6に係わる想定合焦画像の作成方法を説明するための説明図であって、表示画面Gを複数個のエリアに分割した状態を示す模式図である。 本発明の実施例6に係わる想定合焦画像を用いて作成した合焦評価値の曲線図である。 本発明の実施例6に係わる焦点距離検出処理のフローチャート図である。 本発明の実施例7に係わる画像補正処理を説明するための説明図であって、表示画面と主要被写体との位置関係を示す説明図である。 実施例7に係わる画像補正処理の一例を説明するためのフローチャート図である。 図28に示す表示画面を画面分割した状態を示す説明図である。 図30に示すエリアのJラインについて合焦評価を行ったときに得られる合焦評価値曲線の一例を示す説明図である。 本発明の実施例7に係わる画像補正処理に用いるデジタルフィルタの一例を示す図である。 本発明の実施例3に係わる想定合焦画像の説明図であって、(a)は想定距離に被写体が実際に存在するときに得られる想定合焦画像、(b)は想定距離から被写体が若干ずれた位置に存在するときに得られる想定合焦画像を示す図である。
符号の説明
10…メインレンズ
12…マイクロレンズアレイ板(光学素子配列体)
13…撮像素子
14…画素領域

Claims (23)

  1. 主光学系を経て入射する各入射光束を光電変換してそれぞれ画素データとして出力する複数個の画素の集合からなる撮像素子と、
    該撮像素子の前面で該撮像素子の画素領域毎に光学素子が設けられしかも前記主光学系の異なる射出瞳位置を経て前記画素領域の各画素に入射すべき入射光束を規定する光学素子配列体と、
    該光学素子配列体とこれに配置された撮像素子と前記主光学系との距離を一定に保持した状態で該主光学系に入射する入射光束に基づき得られる前記各画素の画素データを選択して抽出処理することにより前記主光学系に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成する想定合焦画像生成手段と、該想定合焦画像生成手段により生成された想定合焦画像の合焦状態を評価する合焦評価値取得手段とを備えた焦点距離検出装置。
  2. 主光学系を経て入射する各入射光束を光電変換してそれぞれ画素データとして出力する複数個の画素の集合からなる撮像素子と、該撮像素子の前面で該撮像素子の画素領域毎に光学素子が設けられしかも前記主光学系の異なる射出瞳位置を経て前記画素領域の各画素に入射すべき入射光束を規定する光学素子配列体とを含む撮像光学系と、
    該光学素子配列体とこれに配置された撮像素子と前記主光学系との距離を一定に保持した状態で該主光学系に入射する入射光束に基づき得られる前記各画素の画素データを選択して抽出処理することにより前記主光学系に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成すると共に生成された各想定合焦画像に基づいて合焦状態を評価するための合焦評価値を取得する焦点距離検出手段と、
    該焦点距離検出手段により取得された合焦評価値に基づいて前記被写体に合焦するように前記主光学系を駆動する駆動手段と、を備えていることを特徴とする撮像装置。
  3. 前記焦点距離検出手段は、前記主光学系の中央部分のみを通る光束に基づき得られる焦点深度の広い状態に対応する想定距離毎の想定合焦画像を画素データを選択して抽出することにより生成し、焦点深度の広い状態に対応する想定合焦画像に基づき想定距離毎に合焦評価値を取得し、想定距離毎に得られた各合焦評価値の最大値に基づきこの最大値が得られた想定距離の近傍で複数個の想定距離を細かく設定し、設定された想定距離毎に前記主光学系の中央部を含みかつ少なくともこれよりは広い範囲を通る光束に基づき得られる焦点深度の狭い状態に対応する想定合焦画像の画素データを選択して抽出することにより生成して焦点深度の狭い状態に対応する想定合焦画像に基づき合焦評価値を取得することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記焦点距離検出手段は、合焦状態が互いに異なる想定距離毎の想定合焦画像に基づいて前記被写体の特徴部分を抽出する抽出手段を有している請求項2又は請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記焦点距離検出手段は、想定距離毎に生成された想定合焦画像のエリア毎に合焦状態を評価し、各エリア毎の合焦目標位置を決定し、前記駆動手段はエリア毎に得られた合焦目標位置に基づき前記主光学系を駆動することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の撮像装置。
  6. 主光学系を経て入射する各入射光束を光電変換してそれぞれ画素データとして出力する複数個の画素の集合からなる撮像素子と、
    該撮像素子の前面で該撮像素子の画素領域毎に光学素子が設けられしかも前記主光学系の異なる射出瞳位置を経て前記画素領域の各画素に入射すべき入射光束を規定する光学素子配列体と、
    該光学素子配列体とこれに配置された撮像素子と前記主光学系との距離を一定に保持した状態で該主光学系に入射する入射光束に基づき得られる前記各画素の画素データを選択して抽出処理することにより前記主光学系に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成すると共に生成された各想定合焦画像に基づいて合焦状態を評価するための合焦評価値を取得する焦点距離検出手段と、
    該焦点距離検出手段により取得された合焦評価値に基づいて前記被写体に合焦するように前記主光学系を駆動する駆動手段と、
    前記被写体に前記主光学系が合焦された状態で撮影を実行して静止画画像を取得する静止画取得手段と、
    該静止画取得手段により得られた静止画画像に画像ぼけに関する画像補正処理を行う画像補正処理手段とを備え、
    該画像補正処理手段は、主要被写体に対する背景画像の画像ぼけに関する補正処理を行うために、前記静止画画像を複数個のエリアに分割して該エリア毎にかつ想定距離毎に想定合焦画像を生成してエリア毎に該想定合焦画像に対応する合焦評価値を取得し、該エリア毎に取得された合焦評価値と前記焦点距離検出手段により得られた合焦評価値とに基づき前記主要被写体に対する前記背景画像のデフォーカス量を演算し、該デフォーカス量に基づき前記主要被写体に対する背景画像の補正処理を行うことを特徴とする撮像装置。
  7. 前記撮像素子はCCD又はCMOSセンサであり、前記光学素子配列体はマイクロレンズが規則的に配列されたマイクロレンズアレイ板からなることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  8. 前記マイクロレンズアレイ板は、マイクロレンズが一列に規則的に配列されたマイクロレンズアレイを有するか、又は、マイクロレンズの配列方向に対して直交する方向に間隔を開けて配列された複数個のマイクロレンズアレイを有し、前記マイクロレンズ板は該マイクロレンズアレイを除く平面部が前記主光学系からの光束が直接入射する透過平面部とされていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像光学系は、前記主光学系の後方に設けられた跳ね上げミラーを有し、該跳ね上げミラーに関して前記マイクロレンズアレイ板が前面に設けられかつマイクロレンズによって覆われている想定合焦画像生成用撮像素子とは別にマイクロレンズアレイ板で被覆されていない被写体画像記録用撮像素子が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記撮像光学系は、前記主光学系の後方に設けられた跳ね上げミラーを有し、該跳ね上げミラーに関して前記マイクロレンズアレイ板が前面に設けられかつマイクロレンズによって全面が覆われている想定合焦画像生成用撮像素子と光学的に共役な位置に該想定合焦画像とは別にマイクロレンズアレイ板で被覆されていない被写体画像記録用撮像素子が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  11. 前記マイクロレンズの主点を通る入射光束が該マイクロレンズに覆われている画素領域の各画素にそれぞれ対応づけられていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  12. 前記マイクロレンズの焦点距離位置に前記撮像素子が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  13. 主光学系を経て入射する各入射光束を光電変換してそれぞれ画素データとして出力する複数個の画素の集合からなる撮像素子と、該撮像素子の前面で該撮像素子の画素領域毎に光学素子が設けられしかも前記主光学系の異なる射出瞳位置を経て前記画素領域の各画素に入射すべき入射光束を規定する光学素子配列体とを有する撮像装置を用い、該光学素子配列体とこれに配置された撮像素子と前記主光学系との距離を一定に保持した状態で該主光学系に入射する入射光束に基づき得られる前記各画素の画素データを選択して抽出処理することにより前記主光学系に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成すると共に生成された各想定合焦画像に基づいて合焦状態を評価するための合焦評価値を取得する焦点距離検出ステップと、
    該焦点距離検出ステップにより得られた合焦評価値に基づいて前記被写体に合焦するように前記主光学系を駆動する駆動ステップと、
    前記被写体に前記主光学系を合焦させて前記被写体を撮像する撮像ステップとを含む撮像方法。
  14. 前記焦点距離検出ステップが、被写体が前記主光学系に関して前記撮像素子と共役関係にあったとしたならば得られる合焦画像を得るために前記該光学素子配列体とこれに配置された撮像素子と前記主光学系との距離を一定に保持した状態で該主光学系に入射する入射光束に基づき得られる前記各画素の画素データを選択して抽出処理することにより前記主光学系に対する想定距離毎に合焦状態が互いに異なる複数個の想定合焦画像を生成する想定合焦画像生成ステップと、生成された各想定合焦画像に基づいて合焦状態を評価して合焦評価値を取得する合焦評価値取得ステップとを含むことを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
  15. 前記焦点距離検出ステップが、前記主光学系の中央部分のみを通る光束に基づき得られる焦点深度の広い状態に対応する想定距離毎の想定合焦画像を画素データを選択して抽出することにより生成して、焦点深度の広い状態に対応する想定合焦画像に基づき想定距離毎に合焦評価値を取得するステップと、想定距離毎に得られた各合焦評価値の最大値に基づきこの最大値が得られた想定距離の近傍で複数個の想定距離を細かく設定し、設定された想定距離毎に前記主光学系の中央部を含みかつ少なくともこれよりは広い範囲を通る光束に基づき得られる焦点深度の狭い状態に対応する想定合焦画像を画素データを選択して抽出することにより生成して焦点深度の狭い状態に対応する想定合焦画像に基づき合焦評価値を取得するステップとを含むことを特徴とする請求項14に記載の撮像方法。
  16. 前記焦点距離検出ステップが、合焦状態が互いに異なる想定距離毎の想定合焦画像に基づいて前記被写体の特徴部分を抽出する抽出ステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
  17. 請求項1に記載の焦点距離検出装置を備えたカメラ。
  18. 撮像光学系を通して入射する光を光電変換して画素データとして出力する複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    前記画素データに基づいて被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段とを備えた合焦装置において、
    前記撮像素子の前記受光部の受光面上に配列される複数の光学素子が設けられた光学素子配列部材を有し、前記光学素子はそれぞれ、所定の複数の画素にわたって前記撮像素子の前記受光部を覆い、前記合焦情報取得手段は、前記所定の複数の画素のうちの一部の画素の画素データに基づいて前記被写界像の合焦情報を得ることを特徴とする合焦装置。
  19. 前記合焦情報取得手段が得た前記合焦情報に基づいて前記撮像光学系の焦点距離を設定し、前記設定された焦点距離に前記撮像光学系の焦点距離を変更する焦点距離変更手段を備えることを特徴とする請求項18に記載の合焦装置。
  20. 請求項19に記載の合焦装置を備え、前記焦点距離変更手段により変更された焦点距離において撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
  21. 撮像光学系を通して入射する光を光電変換して画素データとして出力する複数の画素を有してなる受光部からの当該画素データに基づいて被写界像の合焦情報を取得する合焦方法であって、
    前記受光部の受光面上に配列されてなる複数の光学素子によって覆われた所定の複数の画素のうちの一部の画素の画素データに基づいて前記被写界像の合焦情報を得ることを特徴とする合焦方法。
  22. 得られた合焦情報に基づいて前記撮像光学系の焦点距離を設定し、前記設定された焦点距離に前記撮像光学系の焦点距離を変更することを特徴とする請求項21に記載の合焦装置。
  23. 請求項22に記載の合焦方法により変更された焦点距離において撮像を行うことを特徴とする撮像装置。
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