JP2018006802A - 撮像装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フリッカ光源下で露出ムラが発生する環境において、主被写体が中央にいない構図であっても、主被写体領域の明るさを適切にしつつ自然な画像を撮影可能な撮像タイミングの制御技術を提供する。【解決手段】撮像装置は、撮影光学系を通して結像した被写体像を光電変換して撮影画像を生成するための画像信号を出力する撮像センサと、被写体からの光の周期的な光量変化であるフリッカのピークタイミングを検出する検出手段と、撮影画像の主被写体位置を設定する設定手段と、フリッカのピークタイミングに基づいて被写体を撮像する撮像タイミングを制御する制御手段とを備える。制御手段は、撮影画像の中央の基準位置と主被写体位置との撮像センサの露光走査方向と一致する方向の距離が第1の値D1以上である場合、撮像センサの主被写体位置と基準位置との中間位置がフリッカのピークタイミングで露光されるよう撮像タイミングを制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置に関し、特にフリッカ(被写体からの光の周期的な光量変化)による露光ムラを改良する技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置では、近年の高ISO化に伴い、フリッカの発生する人工光源下でも高速シャッタが切れるようになってきている。高速シャッタ撮影では、室内スポーツの撮影などでブレのない写真を撮影できるメリットがある一方、フリッカ光源下では、フリッカの影響により、フレーム毎、もしくは1フレーム内でも、画像の露出や色のムラが発生してしまうことがある。
このような問題に対して、フリッカを検出し、明暗の変化が最も少ないフリッカのピーク位置で露光を行うことで、フリッカの影響を軽減する方法がある。例えば、オートフォーカス(AF)領域を含むラインの露光がフリッカのピークのタイミングで行われるよう、垂直同期信号の出力タイミングを調整してAF時にラインフリッカの影響が出ないようにする技術が提案されている(特許文献1)。
また、撮像動作のタイミングを調整し、画像全体の明るさの平均が最も高くなり、かつ画像中の露出ムラが最小限となるタイミングで撮像する技術が提案されている(特許文献2)。この提案では、必然的に画像中央にフリッカのピークが現れるため、フリッカ光源下においても見た目に自然な画像を生成することができるとしている。
特開2010−103746号公報 特開2014−220764号公報
しかし、上記特許文献1では、AF時にAF領域を含むラインがフリッカのピークで露光されるよう垂直同期信号を調節するため、AF領域が画像の上端や下端にある場合には、フリッカのピークも画像の上端や下端に現れる。そのため、同じタイミングで撮影用の画像を撮像した場合には、見た目に不自然な画像が撮像されるという問題がある。
また、上記特許文献2では、常にフリッカのピークが画像中央に現れるタイミングで撮像するため、主被写体が中央にいない構図の場合、主被写体が暗く写ってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、フリッカ光源下で露出ムラが発生する環境において、主被写体が中央にいない構図であっても、主被写体領域の明るさを適切にしつつ自然な画像を撮影可能な撮像タイミングの制御技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮影光学系を通して結像した被写体像を光電変換して撮影画像を生成するための画像信号を出力する撮像センサと、被写体からの光の周期的な光量変化であるフリッカのピークタイミングを検出する検出手段と、前記撮影画像の主被写体位置を設定する設定手段と、前記フリッカのピークタイミングに基づいて前記被写体を撮像する撮像タイミングを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記撮影画像の中央の基準位置と前記主被写体位置との前記撮像センサの露光走査方向と一致する方向の距離が第1の値以上である場合、前記撮像センサの前記主被写体位置と前記基準位置との中間の位置が前記フリッカのピークタイミングで露光されるよう前記撮像タイミングを制御することを特徴とする。
本発明によれば、フリッカ光源下で露出ムラが発生する環境において、主被写体が中央にいない構図であっても、主被写体領域の明るさを適切にしつつ自然な画像を撮影することができる。
(a)は本発明の撮像装置の実施形態の一例であるデジタル一眼レフカメラの概略断面図、(b)は(a)に示すデジタル一眼レフカメラの制御系を示すブロック図である。 デジタル一眼レフカメラの撮像動作を説明するフローチャート図である。 フリッカ同期信号を説明するタイミングチャート図である。 フリッカ波形と撮像タイミングとの関係を説明する図である。 図2のステップS204における主被写体位置の設定処理について説明するフローチャート図である。 図2のステップS207における撮像タイミング制御について説明するフローチャート図である。 画像とフリッカピーク位置との関係を説明する図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1(a)は本発明の撮像装置の実施形態の一例であるデジタル一眼レフカメラの概略断面図、図1(b)は図1(a)に示すデジタル一眼レフカメラの制御系を示すブロック図である。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラは、図1に示すように、カメラ本体201の正面側(被写体側)に交換式のレンズユニット220が着脱可能に装着される。レンズユニット220は、フォーカスレンズ221及び絞り222等を有し、カメラ本体201に対してマウント接点部223を介して電気的に接続されることで、カメラ本体201に取り込む光量と焦点位置を調節できるようになっている。なお、フォーカスレンズ221は、撮影者が手動で調節することもできる。
システム制御部202は、CPUやRAM及びROM等を備え、カメラ本体201及びレンズユニット220の各部を制御する。メインミラー203及びサブミラー204は、ファインダ観察時に、撮影光路に進入してレンズユニット220を通過した被写体光束をピント板206に導き、撮影時に、撮影光路から退避して被写体光束を撮像センサ211に導く。メインミラー203は、ハーフミラーで構成され、サブミラー204は、メインミラー203を透過した被写体光束の一部を反射して測距センサ205へ導く。
測距センサ205は、被写体光束の二次結像面を焦点検出ラインセンサ上に形成することで、複数の測距点に対応するAF像信号を生成する。生成されたAF像信号はシステム制御部202へ送信され、システム制御部202は、AF像信号を用いてフォーカスレンズ221の焦点状態を検出する。さらにシステム制御部202は、焦点検出の結果に基づいてフォーカスレンズ221の駆動を制御することで焦点調節を行う。
ペンタダハプリズム207は、ピント板206に結像した被写体光束を正立正像の被写体像に変換し、変換された被写体像は、測光センサ208に導かれるとともに、光学ファインダを通してアイピース209で観察することができる。測光センサ208は、被写体に照射される光信号から測光像信号及び被写体からの光の周期的な光量変化であるフリッカの像信号を生成する。生成された像信号は、システム制御部202に送信され、システム制御部202は、測光像信号を用いて測光演算および顔検出、フリッカ像信号を用いてフリッカ検出演算を行う。
撮像センサ211は、CCDセンサやCMOSセンサ等で構成され、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含む。撮像センサ211は、撮影時にレンズユニット220の撮影光学系を通過して結像した被写体像を光電変換して撮影画像を生成するための画像信号をシステム制御部202に出力する。システム制御部202は、取得した画像信号から撮影画像を生成して画像記憶部241へ保存するとともに、LCD等の表示部212に表示する。シャッタ210は、非撮影時には閉じて撮像センサ211を遮光し、撮影時には開いて撮像センサ211へ被写体光束を導く。
操作部240は、不図示のレリーズボタン、スイッチ、ダイアル、接続機器等を介して行ったユーザ操作を検知し、操作内容に応じた信号をシステム制御部202へ送る。レリーズボタンが半押し操作等されると、レリーズスイッチSW1がオンしてAFやAE等の撮影準備動作が行われ、レリーズボタンが全押し操作等されると、レリーズスイッチSW2がオンして撮影動作が行われる。
次に、図2乃至図4を参照して、上記構成のデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラという。)の撮像に関わる動作について説明する。図2は、カメラの撮像に関わる動作を説明するフローチャート図である。図2の各処理は、システム制御部202のROM等に格納されたプログラムがRAMに展開されてCPU等により実行される。
図2において、ステップS201では、システム制御部202は、測光センサ208により測光演算用の電荷の蓄積と像信号の読み出しを行って生成された測光像信号を取得する。そして、システム制御部202は、取得した測光像信号を用いて公知の方法により測光演算を行い、絞り値(AV値)、シャッタスピード(TV値)、ISO感度(ISO値)を決定し、ステップS202に進む。ここでのAV値、TV値、ISO値は、予め記憶されたプログラム線図を用いて決定する。
ステップS202では、システム制御部202は、測光センサ208により、公知の方法によりフリッカ検出用の電荷の蓄積と像信号の読み出しを複数回行って生成されたフリッカ像信号を取得する。そして、システム制御部202は、取得したフリッカ像信号を用いてフリッカ検出演算を行ってフリッカの周波数とピークタイミングt_peakを算出し、ステップS203に進む。
ステップS203では、システム制御部202は、ステップS202で算出したフリッカの周波数とピークタイミングからフリッカ同期信号を生成し、ステップS204に進む。ここで、フリッカ同期信号は、フリッカの周期T毎に発生するフリッカのピークタイミングを表す信号である。具体的には、図3に示すように、ステップS202で検出したt_peakを基準として、t_peak+m×T(mは任意の自然数)のタイミングで変化する信号である。
ステップS204では、システム制御部202は、主被写体位置を設定し、ステップS205に進む。具体的には、システム制御部202は、ステップS201で取得した測光像信号に対して顔検出処理を行い、検出された顔の位置や大きさに基づいて主被写体位置を決定する。ここで設定された主被写体位置情報は、フリッカのピークタイミングに合わせて撮像タイミングを制御するのに用いられる。主被写体位置の決定方法の詳細については、図5を用いて後述する。
ステップS205では、システム制御部202は、測距センサ205により、焦点検出用の電荷の蓄積と像信号の読み出しを行って生成されたAF像信号を取得する。そして、システム制御部202は、取得したAF像信号から各測距点の焦点状態を検出し、そのうち1つの測距点の焦点状態に基づいてフォーカスレンズ221の焦点位置を調節し、ステップS206に進む。
ここで焦点調節に用いられる測距点は、ステップS204で顔が検出されていれば、その中で最も検出サイズが大きい顔に一致する測距点が選択される。一方、顔が検出されなければ、カメラから見て最も近い焦点を持つ測距点が選択される。ただし、フォーカスレンズ221の焦点調節を手動で行う設定となっている場合には、焦点検出及びフォーカスレンズ221の焦点調節は行わない。
ステップS206では、システム制御部202は、レリーズスイッチSW2がオンされていれば、ステップS207に進み、オンされていなければ、ステップS201に戻る。
ステップS207では、システム制御部202は、ステップS203で生成したフリッカ同期信号及びステップS201で決定したTV値に基づいて撮像動作を行うタイミングを決定し、ステップS208に進む。
ここで、図4を参照して、撮像動作のタイミングに関して説明する。図4(a)及び図4(b)の横軸は、時間を表し、フリッカの光量変化とシャッタ210の先幕及び後幕が走行するタイミングを表している。シャッタ210は、撮像動作において、先幕と後幕が撮像センサ211の上側から下側の方向へ走行する。点Aは、撮像センサ211の中央を先幕と後幕がそれぞれ通過する時刻の中央のタイミングを示している。
図4(a)に示すように、点Aがフリッカピークと一致するタイミングで撮像を行うことにより、撮像センサ211の中央の露光量が最も大きくなり、また、上端と下端で露光量が一致することになる。その結果、画像中の露出ムラは最小限に抑えられ、自然な画像を撮影することができる。
しかし、常にこのタイミングで撮像を行った場合、図4(b)に示すように、主被写体501が画像中央と異なる位置にいる場合には、主被写体501が暗く映ってしまう。この場合、図4(b)に示す点Bとフリッカピークとがより近くなるタイミングで撮像センサ211を露光すれば、主被写体を明るく撮像することができる。
そこで、本実施形態では、ステップS204で設定した主被写体位置に基づいて撮像のタイミングを制御し、点Aから点Bの方へフリッカピークが現れるタイミングをずらして撮像する。こうすることにより、主被写体が画像中央から離れている場合にも、主被写体を明るく撮像できるようになる。ただし、フリッカピークの位置が画像中央から大きくずれ過ぎると、不自然な画像となってしまうため、画像中央を基準位置として、基準位置からフリッカピークの位置をずらすタイミングの大きさには制限を設ける。なお、画像タイミング制御の詳細については、図6及び図7を用いて後述する。
ステップS208では、システム制御部202は、撮像動作を行い、撮像センサ211より取得した画像データを画像記憶部241に保存するとともに、表示部212に表示して、処理を終了する。
次に、図5を参照して、図2のステップS204における主被写体位置の設定処理について説明する。
図5において、ステップS501では、システム制御部202は、図2のステップS201で取得した測光像信号に対して公知の顔検出処理を行い、測光像信号中に写っている顔の位置とサイズを検出し、ステップS502に進む。
ステップS502では、システム制御部202は、レンズユニット220の設定情報を取得し、マニュアルフォーカスモードが設定されている場合は、ステップS503に進み、オートフォーカスモードが設定されている場合は、ステップS504に進む。
ステップS503では、システム制御部202は、測距センサ205によって焦点検出用の電荷蓄積と像信号の読み出しを行って生成されたAF像信号を取得する。そして、システム制御部202は、取得したAF像信号から各測距点の焦点状態を検出し、デフォーカス量が所定値F以内でピントが合っている測距点のうち、画像中央の基準位置からの露光走査方向の距離が最も近い測距点を選択する。さらに、システム制御部202は、選択した測距点の位置を主被写体位置に設定し、処理を終了する。
これは、撮影者が手動でフォーカスレンズ221の焦点調節を行った場合、撮影者が意図する主被写体に焦点が合っていると推測されるためである。これにより、フリッカ光源下においても、撮影者が意図する主被写体を明るく撮影することができる。
一方、ステップS504では、システム制御部202は、ステップS501で検出された顔の数が0の場合は、ステップS505に進み、顔の数が1つの場合は、ステップS509に進み、顔の数が2以上の場合は、ステップS506に進む。
ステップS505では、システム制御部202は、主被写体を検出できなかったと判定して主被写体を「なし」に設定し、処理を終了する。
ステップS506では、システム制御部202は、検出された2以上の全ての顔の検出位置を参照し、それぞれの顔と顔との距離を算出し、算出した結果に基づき、それぞれの顔と顔との距離が全て所定値D2未満(第2の値未満)であるか否かを判定する。そして、システム制御部202は、それぞれの顔と顔との距離が全てD2未満であれば、ステップS507に進み、所定値D2以上(第2の値以上)である組み合わせが1組でもあれば、ステップS508に進む。ここで、所定値D2は、固定の数値でも良いし、画像上に露出ムラとして現れるフリッカの周期に応じて、フリッカの光量が一定レベル以上で露光できる範囲の広さに基づいて設定してもよい。
ステップS507では、システム制御部202は、ステップS501で検出された全ての顔領域について露光走査方向の位置の平均を算出し、その算出結果を主被写体位置に設定して、処理を終了する。これは、全ての顔が近くに存在している場合には、全ての顔領域の露光量の平均が最大となる位置を主被写体位置に設定することにより、できる限り多くの顔を明るく撮影できるようにするためである。
ステップS508では、システム制御部202は、ステップS501で検出された2以上の顔から1つの主顔を選択して主被写体位置に設定し、ステップS509に進む。ここで、主顔は、全ての顔の中から検出されたサイズが最も大きいものとする。あるいは、画像中央に最も近い顔や、主測距点に最も近い顔を主顔としてもよい。
ステップS509では、システム制御部202は、ステップS504で判定された1つの顔、あるいはステップS508で選択された主顔が所定のサイズS1以上(第3の値以上)であれば、ステップS510に進む。また、システム制御部202は、ステップS504で判定された1つの顔、あるいはステップS508で選択された主顔が所定のサイズS1未満(第3の値未満)であれば、ステップS511に進む。サイズS1は、固定の数値でも良いし、画像上に露出ムラとして現れるフリッカの周期に応じて、フリッカの光量が一定レベル以上で露光できる範囲の広さに基づいて設定してもよい。
ステップS510では、システム制御部202は、主顔の目の位置を主被写体位置に設定し、処理を終了する。これは、フリッカの周期に対して顔の大きさが十分大きい場合には、顔の領域内にもフリッカの影響が現れてしまうため、顔領域の中で多くの撮影者が重視する傾向のある目の位置を最も明るく撮影するためである。
ステップS511では、システム制御部202は、主顔の中心を主被写体位置に設定し、処理を終了する。
次に、図6及び図7を参照して、図2のステップS207における撮像タイミング制御について説明する。
図6において、ステップS601では、システム制御部202は、撮影者が指定した画像中の領域を切り出してトリミング画像を生成する設定となっているか否かを判定する。そして、システム制御部202は、自動でトリミング画像を生成する設定となっている場合は、ステップS602に進み、そうでない場合は、ステップS603に進む。
ステップS602では、システム制御部202は、トリミング領域の中央に相当する撮像センサ211上の位置をフリッカピークの露光位置に設定し、ステップS608に進む。これにより、トリミング後の画像を自然な露出で撮影することができる。
ステップS603では、システム制御部202は、図2のステップS204で主被写体位置が設定されているか否かを判定し、主被写体位置が設定されていれば、ステップS605に進み、設定されていなければ、ステップS604に進む。
ステップS604では、システム制御部202は、図4(a)に示すように、撮像センサ211の中央をフリッカピークの露光位置に設定し、ステップS608に進む。ここでは、重要視する主被写体が検出されていないため、画像全体が最も自然な露出となるようにしている。
ステップS605では、システム制御部202は、図2のステップS204で設定された主被写体位置から画像中央の基準位置までの露光走査方向の距離が所定値D1以上(第1の値以上)か否かを判定する。そして、システム制御部202は、主被写体位置から画像中央までの露光走査方向の距離が所定値D1以上であれば、ステップS607に進み、所定値D1未満(第1の値未満)であれば、ステップS606に進む。
ステップS606では、システム制御部202は、図7(b)に示すように、撮像センサ211上において図2のステップS204で設定された主被写体位置をフリッカピークの露光位置に設定し、ステップS608に進む。これにより、主被写体領域を適切な露光で撮像することができる。図7(b)では、図7(a)と比較してフリッカのピーク位置を画像中央からずらしていることが分かる。
ステップS607では、システム制御部202は、図7(c)に示すように、撮像センサ211の中央と主被写体位置との中間にあり、かつ、中央から露光走査方向へ距離D1にある位置をフリッカピークの露光位置に設定し、ステップS608に進む。
この場合、主被写体は、画像中央から一定以上離れた位置に存在するため、仮に画像の中央をフリッカピークの露光位置とした場合には、主被写体は、暗く写ってしまうことになる。一方、ステップS606のように、主被写体位置をフリッカピークの露光位置とした場合には、フリッカピークが画像中央から大きく離れてしまい、見た目に不自然な画像が撮像されてしまう。
そこで、画像中央の基準位置と主被写体位置との中間にフリッカピークの露光位置を設定することで、見た目の自然さを損なわない範囲で主被写体を明るく撮影することができる。
ステップS608では、システム制御部202は、S602、S604、S606、S607のいずれかで設定された撮像センサ211上のフリッカピーク露光位置が実際にフリッカのピークタイミングで露光されるよう撮像タイミングを制御し、処理を終了する。
ただし、システム制御部202は、フリッカのピーク周期、ステップS201で決定したTV値、シャッタ210の幕速に基づいて撮影画像に出現するフリッカのパターンを予測し、予測されたパターンに応じてフリッカピーク露光位置を修正する。
具体的には、フリッカの出現パターンを予測した結果、フリッカピーク露光位置を画像中央に設定した場合でも、主被写体位置が所定以上の明るさで撮影可能であれば、フリッカピーク露光位置を画像中央に再設定した上で撮像タイミングを制御する。これは、画像中央をフリッカピーク露光位置とした場合でも、主被写体を十分な明るさで撮影できる場合には、フリッカピーク位置が画像中央にある方が自然な画像を撮影できるためである。
以上説明したように、本実施形態では、フリッカ光源下で露出ムラが発生する環境において、主被写体が中央にいない構図であっても、主被写体領域の明るさを適切にしつつ自然な画像を撮影することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
201 カメラ本体
202 システム制御部
205 測距センサ
208 測光センサ
210 シャッタ
211 撮像センサ
220 レンズユニット

Claims (10)

  1. 撮影光学系を通して結像した被写体像を光電変換して撮影画像を生成するための画像信号を出力する撮像センサと、
    被写体からの光の周期的な光量変化であるフリッカのピークタイミングを検出する検出手段と、
    前記撮影画像の主被写体位置を設定する設定手段と、
    前記フリッカのピークタイミングに基づいて前記被写体を撮像する撮像タイミングを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記撮影画像の中央の基準位置と前記主被写体位置との前記撮像センサの露光走査方向と一致する方向の距離が第1の値以上である場合、前記撮像センサの前記主被写体位置と前記基準位置との中間の位置が前記フリッカのピークタイミングで露光されるよう前記撮像タイミングを制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記主被写体位置と前記基準位置との前記露光走査方向と一致する方向の距離が前記第1の値以上の場合、前記撮影画像の前記撮像センサの前記基準位置に相当する位置から前記第1の値に相当する距離だけ前記露光走査方向へ離れた位置が前記フリッカのピークタイミングで露光されるよう前記撮像タイミングを制御し、
    前記第1の値未満の場合、前記撮像センサの前記主被写体位置が前記フリッカのピークタイミングで露光されるよう前記撮像タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記設定手段は、前記撮影画像に存在する顔を検出する顔検出手段を有し、
    前記顔検出手段によって複数の顔が検出され、それぞれの顔と顔との距離が第2の値以上である場合には、前記複数の顔から選択した1つの顔の中心を前記主被写体位置に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記設定手段は、前記顔検出手段によって複数の顔が検出され、それぞれの顔と顔との距離がすべて前記第2の値未満である場合には、前記複数の顔領域に対する露光量の平均が最大となる位置を前記主被写体位置に設定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記設定手段は、前記顔検出手段によって検出された顔の大きさが第3の値以上である場合には、検出された顔の目の位置を前記主被写体位置に設定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記設定手段は、マニュアルフォーカスモードが設定されている場合、被写体の焦点状態を検出し、ピントが合っている被写体のうち、前記基準位置からの前記露光走査方向の距離が最も近い被写体の位置を主被写体位置に設定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、画像中の領域を切り出してトリミング画像を生成する設定となっている場合、前記主被写体位置に関わらず、前記トリミング画像の中央がフリッカのピークタイミングで露光されるよう前記撮像タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記フリッカのピーク周期、シャッタスピードおよびシャッタの幕速から前記撮影画像に発生する前記フリッカの出現パターンを予測し、予測した前記フリッカの出現パターンに基づいて前記フリッカのピークタイミングで露光する前記撮像センサの位置を設定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 撮影光学系を通して結像した被写体像を光電変換して撮影画像を生成するための画像信号を出力する撮像センサを備える撮像装置の制御方法であって、
    被写体からの光の周期的な光量変化であるフリッカのピークタイミングを検出する検出ステップと、
    前記撮影画像の主被写体位置を設定する設定ステップと、
    前記フリッカのピークタイミングに基づいて前記被写体を撮像する撮像タイミングを制御する制御ステップと、を備え、
    前記制御ステップは、前記撮影画像の中央の基準位置と前記主被写体位置との前記撮像センサの露光走査方向と一致する方向の距離が第1の値以上である場合、前記撮像センサの前記主被写体位置と前記基準位置との中間の位置が前記フリッカのピークタイミングで露光されるよう前記撮像タイミングを制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の撮像装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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