JP2016014762A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出に要する時間を抑えつつ、精度よくフリッカを検出することを可能にする仕組みを提供する。
【解決手段】撮像装置は、撮像手段と、測光手段と、前記測光手段により複数回の測光を行って得られた複数の測光結果に基づいて、被写体からの光の光量が所定の条件を満たすタイミングを算出する算出手段と、前記算出手段により算出されたタイミングに基づいて、前記撮像手段の露光タイミングを決定する決定手段と、前記被写体からの光の光量変化周期に基づいて、前記算出手段により前記所定の条件を満たすタイミングを算出するための前記測光手段による測光回数を制御する制御手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置に関し、特にフリッカ(撮影時に発生する外光変化)による露光ムラを改良する技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置では、近年の高ISO化に伴い、フリッカの発生する人工光源下でも高速シャッタが切れるようになってきている。高速シャッタ撮影では、室内スポーツの撮影などでブレのない写真を撮影できるメリットがある一方、フリッカ光源下では、フリッカの影響により、フレーム毎、もしくは1フレーム内でも、画像の露出や色のムラが発生してしまうことがある。
このような問題に対して、フリッカを検出し、明暗の変化が最も少ない、フリッカのピーク位置での露光を行うことで、フリッカの影響を軽減する方法がある。例えば、1msの間隔で測光部の出力を取得し、その輝度情報からフリッカの周期や位相を求め、ピークタイミングで露光を行う技術が提案されている(特許文献1)。
一方、デジタル一眼レフカメラなどにおいては、撮影画像を取得するイメージセンサとは別に、測光用のAEセンサを有するものが主流である。近年のAEセンサは、数千〜数十万程度の画素を有する比較的高解像度のイメージセンサを搭載し、その高解像度の取得画像から、測光に加えてシーン解析などを行い、被写体の様々な情報を取得して、その情報を各種撮影制御に役立てるものもある。シーン解析の例としては、顔検知などが挙げられ、より高解像度であれば、より小さな顔を検出可能となり、撮影制御時に非常に有用な情報となる。
特開2010−74484号公報
上記特許文献1では、1ms間隔で測光部の出力を取得している。この場合、AEセンサとして高解像度のイメージセンサを搭載した場合を考えると、1ms間隔で高解像度のAEセンサ画像が取得できればよい。しかし、昨今の一般的なイメージセンサの駆動速度からすると、1ms間隔の撮像を実現するには、現実的には間引き、加算といった、解像度を落とす処理が必要になる。
つまり、AEセンサで得られた画像から、フリッカの周期、位相を検出するために、比較的高速な間隔(例えば1ms)で撮像しようとすると、低解像度の画像しか取得できない。よって、シーン認識などに必要な高解像度な画像が欲しい場合は、フリッカ検出用の画像とは別に、再度高解像度の画素の蓄積、読み出し動作を行う必要がある。この場合、結果として撮影のシーケンスが延び、特に連写時においてはコマ速の低下につながってしまう。
そこで、本発明は、検出に要する時間を抑えつつ、精度よくフリッカを検出することを可能にする仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる撮像装置は、撮像手段と、測光手段と、前記測光手段により複数回の測光を行って得られた複数の測光結果に基づいて、被写体からの光の光量が所定の条件を満たすタイミングを算出する算出手段と、前記算出手段により算出されたタイミングに基づいて、前記撮像手段の露光タイミングを決定する決定手段と、前記被写体からの光の光量変化周期に基づいて、前記算出手段により前記所定の条件を満たすタイミングを算出するための前記測光手段による測光回数を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、検出に要する時間を抑えつつ、精度よくフリッカを検出することができる。
本発明の撮像装置の実施形態の一例である連写機能を有するデジタル一眼レフカメラのシステム構成例を示す概略図である。 被写体からの光の光量変化の周期や光量変化が所定の条件を満たすタイミングを算出しつつ、連写を行う場合の動作について説明するフローチャート図である。 AEセンサの出力を示すグラフ図である。 AEセンサの出力を示すグラフ図である。 連写中のカメラ動作のシーケンスを示すタイミングチャート図である。 フリッカのピークタイミングを算出する方法の一例を説明するグラフ図である。 電源周波数50Hzのフリッカを、測光間隔Xms、測光回数6回で検出可能な状況を示すグラフ図である。 フリッカの周波数毎に測光間隔を変化させたときのピーク検出可能な測光回数を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1は、本発明の撮像装置の実施形態の一例である連写機能を有するデジタル一眼レフカメラのシステム構成例を示す概略図である。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラは、図1に示すように、カメラ本体100に対して交換用のレンズ鏡筒200が着脱可能に装着されている。
カメラ本体100は、カメラ全体の制御を司るカメラCPU101を有し、カメラCPU101には、RAMやROM等のメモリ102が接続されている。メインミラー105及びサブミラー111は、ファインダ観察時に、撮影光路に進入してレンズ鏡筒200を通過した被写体光束をピント板106に導き、撮影時に、撮影光路から退避して被写体光束を撮像素子103に導く。メインミラー105は、ハーフミラーで構成され、サブミラー111は、メインミラー105を透過した被写体光束の一部を反射してAFユニットへ導く。
ペンタダハプリズム109は、ピント板106に結像した被写体光束を正立正像の被写体像に変換し、変換された被写体像は、AEセンサ108に導かれるとともに、光学ファインダを通して観察される。表示素子107は、PN液晶等のAF測距枠を表示し、ユーザが光学ファインダを覗いたときにどの位置で合焦しているか等を示す。
撮像素子103は、CCDセンサやCMOSセンサ等で構成され、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含む。撮像素子103は、撮影時にレンズ鏡筒200を通過して結像した被写体像を光電変換して画像信号を出力する。シャッタ104は、非撮影時には撮像素子103を遮光し、撮影時には開いて撮像素子103へ被写体光を導く。
AEセンサ108は、本発明の測光素子の一例に相当し、CCDセンサやCOMSセンサ等の撮像素子を用いることで、測光だけでなく、顔検出などのシーン認識やフリッカ検出を行う。本実施形態では、AEセンサ108として、QVGAの解像度を持つCMOSセンサを用いている。このCMOSセンサは、QVGAの全画素を読み出す全画素モードに加え、同色垂直2画素加算した解像度で読み出す画素加算モードを有する。そして、全画素モードの読み出しに2msの時間を要し、画素加算モードの読み出しに1msの時間を要する。なお、ここで示す時間はあくまで一例であり、全画素モードの読み出しよりも画素加算モードの読み出しのほうが読み出しに要する時間が短いことを示すためのものである。
ICPU112は、AEセンサ108の駆動制御や画像処理・演算用のCPUである。ICPU112は、顔検出の演算や追尾の演算、測光演算等の他に、後述する被写体からの光の光量変化の周期や光量変化が所定の条件を満たすタイミングの算出(例えば、光量が最大となるタイミングや最小となるタイミング)などの光量変化特性の算出も行う。なお、ICPU112で算出する被写体からの光の光量変化特性は、商用電源の周波数に応じて光量が周期的に変化する光源(フリッカ光源)の光量変化特性に相当するもので、以下では、被写体からの光の周期的な光量変化をフリッカとも呼ぶ。ICPU112には、RAMやROM等のメモリ113が接続されている。なお、本実施形態では、AEセンサ108の専用のICPU112を用いているが、ICPU112の処理のすべてをカメラCPU101で行うようにしてもよい。LPU201は、レンズ鏡筒200内のCPUであり、被写体との距離情報等をカメラCPU101に送る。
また、本実施形態のカメラでは、不図示のレリーズボタンが半押し操作等されるとレリーズスイッチSW1がオンしてAFやAE等の撮影準備動作が行われ、レリーズボタンが全押し操作等されると、レリーズスイッチSW2がオンして撮影動作が行われる。
次に、図2乃至図7を参照して、デジタル一眼レフカメラの動作例について説明する。図2は、被写体からの光の光量変化の周期や光量変化が所定の条件を満たすタイミングの算出しつつ、連写を行う場合の動作について説明するフローチャート図である。なお、図2での各処理は、カメラCPU101の制御により、メモリ113のROM等に格納されたプログラムがRAMに展開されて、ICPU112により実行される。
図2において、ステップS101では、ICPU112は、レリーズスイッチSW1がオンして連写が開始されると、フリッカが存在するか否か、存在する場合には、そのフリッカの光量変化周期(周波数)がいくつであるかを判定する。
本実施形態では、フリッカを検出するために、図3で示すように、600fps、約1.667ms周期でAEセンサ108の画素の蓄積・読み出しを連続して12回行う。一般的に、フリッカ光源の明暗が変化する周波数は、商用電源の周波数の2倍になることから、電源周波数が50Hzの電源地域では、周波数100Hzとなり、その光量変化周期は、10msとなる。同様に、電源周波数が60Hzの地域では、周波数120Hzとなり、光量変化周期8.33msとなる。
図3Aは、電源周波数50Hzのフリッカ光源があった場合に、1.667ms間隔で画素の蓄積を行った場合のAEセンサ108の出力を示すグラフ図である。図3Aにおいて、n回目の画素の蓄積を「蓄積n」とし、蓄積nの読み出しを「読み出しn」とし、読み出しnの結果から得られる測光値を「AE(n)」とする。図3Aでの各測光値の取得時間に関しては、蓄積は有限の時間で行われるため、蓄積期間中の中央値で代表させることとする。
商用電源50Hz時のフリッカの光量変化周期は、前述したように、10msであり、10÷1.667≒6であるから、図3Aに示すように、蓄積タイミングによらず、6回周期で略等しい測光値が得られる。すなわち、AE(n)=AE(n+6)の関係となる。
同様に、商用電源60Hz時のフリッカの光量変化周期は、前述したように、8.33msであり、8.33÷1.667≒5であるため、図3Bに示すように、5回周期で略等しい測光値が得られ、AE(n)=AE(n+5)の関係となる。
一方、フリッカが存在しない環境下では、nによらずAE(n)は一定である。以上より、評価値F50及び評価値F60をそれぞれ次式(1)及び(2)で定義し、閾値F_thを用いることで、フリッカが存在するか否か、存在する場合には、そのフリッカの光量変化周期(周波数)がいくつであるかを判定することができる。
即ち、F50<F_thかつF60<F_thが成り立つ場合は、フリッカが存在しない環境下であると判定することができる。また、F50<F_thかつF60≧F_thが成り立つ場合は、光量変化周期T=10ms(電源周波数50Hz)のフリッカ環境下であると判定することができる。更に、F50≧F_thかつF60<F_thが成り立つ場合は、光量変化周期T=8.33ms(電源周波数60Hz)のフリッカ環境下であると判定することができる。
また、パンニングや被写体が動いてしまったことによって、F50とF60の両方がF_thを超えてしまう場合も考えられる。この場合、F50とF60の大きさを比較し、F50の方が小さい場合は、光量変化周期T=10ms(電源周波数50Hz)のフリッカ環境下と判定し、F60の方が小さい場合は、光量変化周期T=8.33ms(電源周波数60Hz)のフリッカ環境下と判定する。
即ち、F50≧F_thかつF60≧F_thが成り立つ場合、F50≦F60では、光量変化周期T=10ms(電源周波数50Hz)のフリッカ環境下と判定し、F50>F60では、光量変化周期T=8.33ms(電源周波数60Hz)のフリッカ環境下と判定する。
又は、このような場合は、フリッカ検出結果の信頼性が低いとして、フリッカ検出をやり直す動作を行っても良い。このように、F50とF60のような評価値を演算することで、撮影環境にフリッカが存在するのか、存在するとすれば電源周波数は50/60Hzのいずれであるのか、更にその際の光量変化周期Tを計算することができる。
フリッカの周波数は、電源周波数によって決まるため、連写撮影中にフリッカの周波数が変化することは非常に稀であると考えられる。よって、図2のステップS101で判定されたフリッカ周波数は、一連の連写が終わるまで固定されているとして考える。
そして、ステップS101において、ICPU112は、フリッカが存在しないと判定された場合は、ステップS102に進む。また、ICPU112は、電源周波数50Hzのフリッカ環境下と判定した場合は、ステップS103及びステップS106の処理に切り替え、電源周波数60Hzのフリッカ環境下と判定した場合は、ステップS104及びステップS107の処理に切り替える。
ステップS102では、ICPU112は、レリーズスイッチSW2がオンされている間は、ステップS105の通常シーケンスで1回撮像動作を行い、これを繰り返すことで連写が実現される。
通常シーケンスは、図4(a)に示すように、最初に全画素モードでAEセンサ108の画素の蓄積を行い、読み出す。図中の斜線部は、画素の読み出しを示し、前述したように、AEセンサ108の全画素モードの読み出し時間は2msである。その後、ミラー105,111を撮影光路から退避させ(ミラーアップ)、撮影動作(露光時間とシャッタ104の後幕走行)を行った後、再びミラー105,111を撮影光路に進入(ミラーダウン)させる。ここでは、例えば、AEセンサ108の蓄積時間を9msとすると、読み出しを含めてAE時間は11msとなる。
図示は省略するが、このAE時間中に並行してAFユニット110での蓄積も行われ、AF/AE動作が行われる。AF/AE動作には、AEセンサ108で取得した高解像度の画像からシーン解析結果がフィードバックされる。その後、ミラーアップとミラーダウンにそれぞれ30ms、露光は1msと仮定し、シャッタ104の後幕走行時間を3msとした。この場合、1枚の画像を撮影するのに要するサイクルタイムは75msとなり、コマ速は13.3となる。なお、図4で示す各処理に要する時間はあくまで一例であって、図4(a)〜(d)で実行する処理の違いによる総処理時間を比較するためのものである。そのため、図4(a)〜(d)において、同じ処理は要する時間が同じとなるようにし、違う処理はそれぞれの特徴に合わせて処理に要する時間に差異をつけるようにすればよい。
次に、ステップS103は、ステップS101で電源周波数50Hzのフリッカを検出した場合である。ICPU112は、レリーズスイッチSW2がオンされている間は、ステップS106の50Hzピーク検出シーケンスで1回撮像動作を行い、これを繰り返すことで連写が実現される。なお、50Hzピーク検出シーケンスに応じた撮像動作では、カメラCPU101は、電源周波数50Hzのフリッカのピークタイミングに撮像素子103の露光タイミングが合うように撮像素子103を制御する。
なお、ステップS106では、ステップS101でフリッカが検出されているので、フリッカのピークタイミングを検出する必要がある。フリッカのピークタイミングは、ステップS101で取得した12回の測光結果に基づき算出可能である。この場合、連写開始時に1回だけフリッカのピークタイミングを検出し、その後、フリッカ周期Tms毎にピークがあると仮定してカメラが動作することになる。
しかし、実際にはカメラ内部で計時を行うクロックの誤差の影響や、フリッカ光源に供給されている電源の周波数も厳密な50Hzや60Hzとは限らず、50±0.2Hzといったように、ある程度の誤差を持つ。このため、連続撮影枚数が進むにつれて、算出したフリッカのピークタイミングと実際のピークタイミングとのずれが無視できなくなってくる。
そこで、本実施形態では、連写開始前はフリッカの周波数の検出を行い、フリッカのピークタイミングの検出は、連写中の毎コマの撮像動作前に行うシーケンスとなっている。
ここで、図5を参照して、フリッカのピークタイミングを検出するアルゴリズムについて説明する。図5は、フリッカのピークタイミングを算出する方法の一例を説明するグラフ図である。
フリッカのある環境下で所定の時間間隔でAEセンサ108による測光を複数回連続して行い、その結果をAE(n)とする。これらの複数回の測光結果AE(n)の中で最大出力を得た点をP2(t(m),AE(m))とし、その1つ前の測光結果の点をP1(t(m−1),AE(m−1))とし、1つ後の測光結果の点をP3(t(m+1),AE(m+1))とする。
まず、AE(m−1)とAE(m+1)の小さい方を取る点(図5の例ではP3)と点P2の2点を通る直線をL1=at+bとして求める。また、AE(m−1)とAE(m+1)の大きい方を取る点(図5の例ではP1)を通り、傾き−aの直線をL2として求める。求めたL1とL2の交点を計算すると、フリッカのピークタイミングt_peakと、ピーク時の測光値AE_peakを算出することができる。
このアルゴリズムは、複数回の測光結果AE(n)のうち、ピーク近傍のタイミングで測光した最大値AE(m)と、その前後1回の測光結果から、ピークのタイミングを簡単な計算で近似的に求めるものである。以上を考慮し、複数回の測光結果AE(n)について、フリッカのピークタイミング検出を行うために必要な最低限の回数と測光の時間間隔を考える。
図6は、例えば電源周波数50Hzのフリッカを、測光間隔Xms、測光回数6回で検出可能な状況を示すグラフ図である。図6に示すように、6回取得した測光値AE(1)〜AE(6)のうち、図の両端のAE(1)やAE(6)がフリッカのピークの測光値となるタイミングだった場合、ピークとその前後1回の測光値を用いる図5のアルゴリズムは成り立たない。
つまり、図6の状況より測光間隔Xが僅かでも短いと、AE(1)もしくはAE(6)が最大の測光値となってしまうので、フリッカのピークタイミング演算が行えないことになる。図6の状況下が成立するのは、図より4X=10msが成立する場合なので、X=2.5msである。
このとき、AE(1)=AE(2)=AE(5)=AE(6)となり、理論上は図5で説明したアルゴリズムでフリッカのピーク検出が可能である。ただし、フリッカ光源の周波数には、ある程度のばらつきがあるので、6回の測光でフリッカのピーク検出できるのはX≧2.5msではなく、X>2.5msと考える。
ここまでは、電源周波数50Hzのフリッカを、6回の測光でピーク検出できる状況を考えたものであるが、同様の考え方で、N回の測光でピーク検出できる測光間隔Xは、フリッカの光量変化周期Tを用いて、次式(3)で算出することができる。
X=T/(N−2) …(3)
図7は、上式(3)を用いてフリッカの周波数毎に測光間隔を0.1ms刻みで変化させたときのピーク検出可能な測光回数をテーブルとしてまとめた図である。図7のテーブルは、メモリ113に記憶されている。このように、上式(3)又は図7のテーブルを用いて、ICPU112はフリッカのピーク検出に必要な測光間隔と測光回数を決定することができる。
仮にフリッカのピーク検出を1ms間隔の測光で行うと決めてしまうと、図7より、電源周波数50Hzでのフリッカのピーク検出を行うには、13回の測光動作が必要になることが分かる。このときのカメラ動作のシーケンスを図4(d)に示す。
本実施形態では、AEセンサ108は、全画素モードでは2msの読み出し時間を要する。このため、ピーク検出時に1ms間隔の測光を行うには画素加算モードで読み出す必要があるが、画素加算モードでシーン解析を行うには解像度が低すぎるため、画素加算モードで13回測光の後、シーン解析用に全画素モードの画像を追加で一枚取得している。このときの画像にはフリッカが存在しているので、シーン解析用の画像に関しては、フリッカの1周期分の蓄積時間とすることで、その影響を軽減する。
電源周波数50Hzのフリッカの光量変化周期は10msであり、電源周波数60Hzのフリッカの発光周期は8.33msであるので、両者の略中間の9msの蓄積を行うことで、フリッカの周波数に依存せず、安定したシーン解析用の画像を取得できる。シーン解析用の画像を取得後は、ミラーアップ動作を行い、その後、フリッカのピークタイミング待ちを行って、ピークタイミングに同期させてシャッタ104を走行させる。
ピークタイミングは、AEセンサ108によるフリッカ用の13回の測光結果から図5に示すアルゴリズムで算出する。そして、そのピークタイミング算出結果がt_peakだとすると、フリッカの光量変化周期Tを用いたt_peak+m×T(mは任意の自然数)毎にフリッカのピークがある。したがって、このフリッカのピークタイミングに撮像素子103の露光タイミングを合わせる(シャッタ104の走行を合わせる)ことで、ピークタイミングに同期した露光制御を実現することができる。
電源周波数50Hzのフリッカ光源時は、フリッカの光量変化周期は10msなので、ピークタイミング待ちも0〜10msとなる。その後、撮影動作とミラーダウンを行うと、連写1枚あたりに要する時間は、89〜99msになり、このときのコマ速は10.1〜11.2となる。
この図4(d)のシーケンスでは、フリッカ用AEとシーン解析用AEとを分けて測光を行っていたため、比較的長い時間を要することになる。そこで、この2種類の測光を兼用することで時間を短縮した図4(b)のシーケンスが考えられる。
図4(b)のシーケンスでは、まずフリッカ用の画像とシーン解析用の画像とを兼用するため、全画素モードのみを使用することを考える。全画素モードの読み出し時間は2msであるから、フリッカピーク検出用の複数回測光の測光間隔は、2ms以上でしか行えない。
そこで、図7を参照すると、測光間隔が2ms以上の間隔で蓄積にかかる時間が最も短くなるのは、測光間隔が2.1msであり、このときに必要な測光回数は7回である。よって、全画素モードで2.1ms間隔の蓄積を7回行った後、ミラーアップ、撮像動作、ミラーダウンを行うと、連写1枚あたりに要する時間は80.7〜90.7msとなり、コマ速は11.0〜12.4となる。このため、図4(d)のコマ速10.1〜11.2に比べて時間を短縮することができる。したがって、本実施形態では、ステップS106の50Hzピーク検出シーケンスとして、図4(b)のシーケンスを行う。
次に、ステップS104は、ステップS101で電源周波数60Hzのフリッカを検出した場合である。ICPU112は、レリーズスイッチSW2がオンされている間は、ステップS107の60Hzピーク検出シーケンスで1回撮像動作を行い、これを繰り返すことで連写が実現される。なお、60Hzピーク検出シーケンスに応じた撮像動作では、カメラCPU101は、電源周波数60Hzのフリッカのピークタイミングに撮像素子103の露光タイミングが合うように撮像素子103を制御する。
この場合も、蓄積間隔2ms以上で、蓄積にかかる時間が最も短くなるのは、図7を参照して、測光間隔2.1ms、必要測光回数は6回となる。このように、電源周波数が50Hzと60Hzでは、必要な測光回数は変化する。ステップS107における60Hzピーク検出シーケンスは、ステップS106の50Hzピーク検出シーケンスの場合と同様の考え方から、図4(c)のシーケンスとなる。なお、AEセンサ108の最適な測光間隔と測光回数は、全画素モードの読み出し時間に影響されるため、全画素モードの読み出し時間が2ms未満であれば、最適な測光間隔と測光回数も前述した組み合わせと異なることはいうまでもない。
以上説明したように、本実施形態では、フリッカのピークタイミングを検出するのに必要なAEセンサ108の測光間隔と測光回数を最適化し、連写時において、フリッカの検出を行いつつ、コマ速の低下を抑えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、フリッカの光量変化周期は、前述した方法で算出するのではなく、ユーザがカメラ本体100に設けられた不図示の設定ボタンを操作することで設定してもよい。あるいは、フリッカの光量変化周期とは異なる蓄積時間を用いて撮像素子103から出力される画像信号に基づいて算出してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパーソナルコンピュータ(CPU,プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
103 撮像素子
104 シャッタ
108 AEセンサ
112 ICPU

Claims (5)

  1. 撮像手段と、
    測光手段と、
    前記測光手段により複数回の測光を行って得られた複数の測光結果に基づいて、被写体からの光の光量が所定の条件を満たすタイミングを算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出されたタイミングに基づいて、前記撮像手段の露光タイミングを決定する決定手段と、
    前記被写体からの光の光量変化周期に基づいて、前記算出手段により前記所定の条件を満たすタイミングを算出するための前記測光手段による測光回数を制御する制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記測光手段の測光素子から信号を読み出すのに要する読み出し時間に基づいて、前記算出手段により前記所定の条件を満たすタイミングを算出するための前記測光手段による測光回数及び測光間隔を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記測光手段により複数回の測光を行って得られた複数の測光結果に基づいて、前記被写体からの光の光量変化周期を算出する第2の算出手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記第2の算出手段により算出された前記被写体からの光の光量変化周期に基づいて、前記算出手段により前記所定の条件を満たすタイミングを算出するための前記測光手段による測光回数を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記測光手段は、測光素子の複数の信号をそれぞれ読み出す第1の読み出しモードと、前記第1の読み出しモードよりも読み出す信号の数が少ない第2の読み出しモードとを有し、
    前記算出手段は、前記第1の読み出しモードで読み出された信号に基づく測光結果に基づいて前記所定の条件を満たすタイミングを算出し、
    前記第2の算出手段は、前記第2の読み出しモードで読み出された信号に基づく測光結果に基づいて前記光量変化周期を算出することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 撮像手段と、測光手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記測光手段により複数回の測光を行って得られた複数の測光結果に基づいて、被写体からの光の光量が所定の条件を満たすタイミングを算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出されたタイミングに基づいて、前記撮像手段の露光タイミングを決定する決定ステップと、
    前記被写体からの光の光量変化周期に基づいて、前記算出ステップで前記所定の条件を満たすタイミングを算出するための前記測光手段による測光回数を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
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