JP5439971B2 - 測光装置および撮像装置 - Google Patents

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本発明は測光装置および撮像装置に関する。
測光用センサーの出力を用いて被写体の輝度を演算し、撮影時の露出を制御するとともに、測光センサー用の出力を用いて撮影シーンを解析し、被写体の判別や認識を行うようにした測光装置が知られている。この測光装置では、測光演算時には、測光センサーの最大出力が目標値となるような電荷蓄積制御を行い、シーン解析時には、測光センサーの平均出力が目標値となるような電荷蓄積制御を行っている。
特開2001−185821号公報
しかしながら、上述した測光装置では、フリッカーの影響を低減するために蓄積時間を長くしているので、フリッカーがない場合にも測光サイクルが長くなり、被写体の判別と認識の精度および応答性が低下するという問題がある。
請求項1の発明による測光装置は、光源により照明された被写体を測光する電荷蓄積型の測光手段と、前記測光手段による測光結果に基づいて、前記光源のフリッカーの影響を低減させるフリッカー処理の要否を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて前記測光手段の電荷蓄積時間を設定する設定手段と、前記測光結果の最大測光値に基づいて前記測光手段の電荷蓄積を制御する第1の蓄積制御と、前記測光結果の平均測光値に基づいて前記測光手段の電荷蓄積を制御する第2の蓄積制御とを交互に行う制御手段とを備え、前記設定手段は、前記第1の蓄積制御と前記第2の蓄積制御とにおいてそれぞれ別個の電荷蓄積時間を設定し、前記測光手段は、前記被写体からの光を受光する受光面が複数の領域に分割されており、各領域ごとに繰り返し測光を行い、前記判定手段は、前記第1の蓄積制御による複数回の測光において最大の測光値を示す領域が一致した場合に、該最大の測光値を示す領域における複数回の測光の測光値の変化量に基づいてフリッカー処理の要否を判定することを特徴とする。
請求項の発明による撮像装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の測光装置と、前記測光装置による前記第1の蓄積制御の測光結果に基づいて前記被写体を撮像するときの露出を決定する決定手段と、前記測光装置による前記第2の蓄積制御の測光結果に基づいて前記被写体の像を認識する認識手段と、前記認識手段により認識された前記被写体の像を前記決定手段により決定された露出で撮像する撮像手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、フリッカー処理が不要な場合には従来よりも短い電荷蓄積時間を設定することができ、測光およびシーン解析の精度および応答性を向上させることができる。
一実施の形態のカメラの構成を示す図 一実施の形態の測光、シーン解析およびオートフォーカスの構成を示す図 一実施の形態の測光センサーの受光面を示す図 照明用AC光源のフリッカー周期と測光センサーの電荷蓄積時間との関係を示す図 50Hzと60Hzの照明用AC光源下における測光誤差を示す図 フリッカーがある場合の輝度に対する電荷蓄積時間とアンプゲインの関係し示すチャート フリッカーがない場合の輝度に対する電荷蓄積時間とアンプゲインの関係を示すチャート 一実施の形態の撮影制御プログラムを示すフローチャート 一実施の形態の測光処理サブルーチンを示すフローチャート 一実施の形態のフリッカー処理の要否判定サブルーチンを示すフローチャート
本願発明の測光装置および撮像装置を自動焦点調節(AF)一眼レフレックス・デジタルスチルカメラに適用した一実施の形態を説明する。図1は一実施の形態の測光装置および撮像装置の構成を示すカメラの断面図である。なお、図1では本願発明の測光装置および撮像装置に係わる機器、回路および装置以外の図示と説明を省略する。一実施の形態のカメラは、カメラボディ1にレンズ鏡筒2が着脱可能に装着され、レンズ鏡筒2は各種の交換レンズを内蔵したレンズ鏡筒に交換可能である。
カメラボディ1は、メインミラー11、サブミラー12、シャッター13、撮像素子14、焦点検出装置15、拡散スクリーン16、コンデンサーレンズ17、ペンタダハプリズム18、接眼レンズ19、測光光学素子20、回折光学素子21、測光レンズ22、測光センサー23、ボディ駆動制御装置24などを備えている。撮像素子14はCCDやCMOSなどから構成され、撮影レンズ31により結像された被写体像を画像信号に変換して出力する。焦点検出装置15は、撮影レンズ31の焦点調節状態、すなわちデフォーカス量を検出する。ボディ駆動制御装置24は不図示のマイクロコンピューター、ROM、RAM、A/Dコンバーターなどから構成され、カメラの各種演算、シーケンス制御、撮像素子14と測光センサー23の駆動制御などを行う。
一方、レンズ鏡筒2は、撮影レンズ31(ズーミングレンズおよびフォーカシングレンズを含む)、絞り32、レンズ駆動制御装置33などを備えている。レンズ駆動制御装置33は不図示のマイクロコンピューター、ROM、RAM、レンズ駆動用アクチュエーター、絞り駆動用アクチュエーターなどから構成され、撮影レンズ31の焦点調節や絞り32の開口調節などを行う。なお、カメラボディ1のボディ駆動制御装置24とレンズ鏡筒2のレンズ駆動制御装置33は、レンズ鏡筒2のマウント部に設けられた電気接点(不図示)を介して電気的に接続されており、各種情報の授受を行う。
非撮影時には、図1に破線で示すように、メインミラー11とサブミラー12が撮影光路中に置かれ、撮影レンズ31を透過した被写体光の一部はメインミラー11で反射され、拡散スクリーン16に導かれて被写体像が結像される。この被写体像は、コンデンサーレンズ17、ペンタダハプリズム18、接眼レンズ19を介して撮影者の目へ導かれ、撮影者に視認される。また、拡散スクリーン16上の被写体像は、コンデンサーレンズ17、ペンタダハプリズム18、測光光学素子20、回折光学素子21、測光レンズ22を介して測光センサー23へ導かれ、測光センサー23により撮像される。
一方、被写体光の残りの一部はメインミラー11の中央透過部を透過し、サブミラー12で反射されて焦点検出装置15へ導かれ、焦点検出装置15により撮影レンズ31の焦点調節状態、すなわちデフォーカス量が検出される。この焦点検出装置15は瞳分割位相差検出方式の焦点検出装置であり、撮影画面内の複数の焦点検出エリアにおいてそれぞれデフォーカス量を検出する。
撮影時には、図中に実線で示すようにメインミラー11とサブミラー12が撮影光路中から待避され、撮像素子14による被写体像の撮影が行われる。撮像素子14から出力された被写体像信号は不図示の画像処理装置により処理され、被写体像が不図示のメモリカードなどの記録装置に記録される。
図2は、一実施の形態の測光、シーン解析およびオートフォーカス(AF)の構成を示す制御ブロック図である。ボディ駆動制御装置24は、マイクロコンピューター(不図示)のソフトウエア形態により測光センサー制御部24b、測光演算部24c、シーン解析部24d、オートフォーカス部24eなどを構成するとともに、A/Dコンバーター24aを備えている。
測光センサー制御部24bは測光センサー23の電荷蓄積時間とアンプゲインを制御する。被写界の測光を行う場合には、被写界の最大輝度が目標測光値となるように、換言すれば測光センサー23の最大出力が目標値となるように測光センサー23の電荷蓄積時間とアンプゲインを設定し、測光センサー23をフィードバック制御する。一方、シーン解析を行う場合には、被写界の平均輝度が目標測光値となるように、換言すれば測光センサー23の平均出力が目標値となるように測光センサー23の電荷蓄積時間とアンプゲインを設定し、測光センサー23をフィードバック制御する。測光演算部24cは、測光センサー23による測光用蓄積後の測光値に基づいて測光演算を行い、被写体輝度を算出して輝度に応じたシャッター速度と絞り値を決定する。
この一実施の形態では、撮影シーンの解析に撮像素子14(図1参照)による撮像画像を用いず、測光センサー23による撮像画像を用いる。測光センサー23により撮像された被写体像の信号は、ボディ駆動制御装置24のA/Dコンバーター24aによりデジタル信号に変換された後、シーン解析部24dに入力される。上述したしたように、測光センサー制御部24bはシーン解析時は被写界の平均輝度が目標値となるように測光センサー23の電荷蓄積時間とアンプゲインを制御する。これにより、例えば逆光下でも人物の顔が十分な明るさになる。
シーン解析部24dは、測光センサー23によるシーン解析用蓄積後の撮像画像の色情報および輝度情報を検出し、これらの情報に基づいて画像中の主要な被写体、例えば人物の顔の領域を認識し、主要被写体の位置と動きを検出する。そして、人物などの主要被写体の位置と動きの情報をオートフォーカス部24eへ出力する。オートフォーカス部24eは、シーン解析部24dから得られた主要被写体の位置と動き情報、焦点検出装置15から得られた焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいて、主要被写体にピントが合うようにレンズ駆動制御装置33を制御し、レンズ駆動制御装置33により撮影レンズ1のフォーカシングレンズを駆動して焦点調節を行う。
図3は測光センサー23の受光面を示す図である。測光センサー23は、図中に□印で示す画素が22行、14列に配列されており、各画素は不図示の赤R、緑Gおよび青Bのフィルターと測光部を備え、赤R成分、緑G成分および青B成分の測光値を出力する。また、測光センサー23は12個の領域に区分されており、測光演算部24cではセンサー全領域の平均測光値と領域ごとの最大測光値および平均測光値を算出する。
図4は、照明用AC光源のフリッカー周期と測光センサー23の電荷蓄積時間との関係を示す図である。図において、照明用AC光源の照度を正弦波で示し、測光センサー23の電荷蓄積時間を斜線部で示す。蛍光灯などの照明用AC光源の下で撮影を行う場合に、図4(a)に示すように、測光センサー23の電荷蓄積時間をフリッカー周期よりも短くすると、フリッカー周期の位相により電荷蓄積量が大きく変動し、フリッカーの影響が大きくなる。一方、図4(b)に示すように、測光センサー23の電荷蓄積時間をフリッカーの半周期よりも長くすると、フリッカー周期の位相による電荷蓄積量の変動は小さく、フリッカーの影響は小さくなる。
図5は、50/60Hzの照明用AC光源下における測光誤差ΔEVを示す図である。図から明らかなように、50Hzと60Hzに共通して測光誤差が最小となる周期は4.8ms、13.6ms、22.7ms、36.3ms、45.7ms、54.6ms、63.6ms、72.6ms、77.2msである。
《蓄積時間演算》
被写界の測光を行う場合には、被写界の最大輝度が目標測光値となるように、つまり測光センサー23の最大出力が目標値となるように、測光センサー23の電荷蓄積時間とアンプゲインを制御する。この明細書では、測光センサー23のこのような制御を“ピークAGC”と呼ぶ。ピークAGCでは、次式により測光センサー23の次回の電荷蓄積時間int’を演算する。
int’=Vagc/Vomax・int ・・・(1)
(1)式において、int’は次回の電荷蓄積時間、intは今回の電荷蓄積時間、Vomaxは今回の測光センサー23の最大出力値、Vagcは目標値(目標AGCレベル)である。
一方、シーン解析を行う場合には、被写界の平均輝度が目標測光値となるように、つまり測光センサー23の平均出力が目標値となるように、測光センサー23の電荷蓄積時間とアンプゲインを制御する。この明細書では、測光センサー23のこのような制御を“被写体重視AGC”と呼ぶ。被写体重視AGCでは、次式により測光センサー23の次回の電荷蓄積時間int’を演算する。
int’=VagcSC/Vgave・int ・・・(2)
(2)式において、int’は次回の電荷蓄積時間、intはピークAGCの今回の電荷蓄積時間、VagcSCは被写体重視AGCの目標値(目標AGCレベル)、Vgaveはセンサー全領域の測光値の緑G成分の平均値である。
《フリッカーの有無判定》
この一実施の形態では、次のようにして照明用AC光源に起因するフリッカーの有無を判定する。測光センサー23をピークAGCで蓄積制御し、図3に示す分割領域ごとに平均測光値を算出し、平均測光値が最大の領域を検出する。この一連の電荷蓄積を複数回繰り返したときに、前回の蓄積と今回の蓄積とで平均測光値が最大の領域が一致するか否かに注目する。前回の蓄積と今回の蓄積との間で使用者がカメラの構図を変更した場合には、平均測光値が最大の領域は一致しない。前回の蓄積と今回の蓄積との間で平均測光値が最大の領域が一致しない場合には、使用者によるカメラの構図変更があったとしてフリッカーの有無の判定を行わない。
前回の蓄積と今回の蓄積との間で平均測光値が最大の領域が一致した場合には、使用者によるカメラの構図変更はなかったと判断し、平均測光値が最大の領域における前回と今回の平均測光値の変化量を算出する。そして、変化量が予め定めたフリッカー判定しきい値以上の場合は、現在カメラが照明用AC光源下にあってフリッカーの影響を受けていると判定する。なお、この一実施の形態では、フリッカーの有無の判定に際して前回の蓄積から今回の蓄積までに蓄積時間とアンプゲインが所定値以上変化していないことを前提とする。蓄積時間とアンプゲインが所定値以上変化している場合には、フリッカーの有無の判定を行わない。
この一実施の形態では、測光センサー23の分割領域の内の平均測光値が最大の領域の測光値の変化に基づいてフリッカー判定を行っている。平均測光値が最大の領域には光源が存在すると考えられ、その光源がフリッカーを引き起こす蛍光灯などのAC光源である場合には、平均測光値が最大の領域の測光値はAC光源に照明された測光値であり、その測光値の変化に基づいてフリッカーの有無を正確に判定することができる。
また、この一実施の形態では、図3に示す測光センサー23の分割領域ごとの平均測光値に基づいてフリッカー判定を行っているので、測光センサー23の画素ごとの測光値に基づいてフリッカー判定を行うのに比べ、測光値のわずかな変化による誤判定を避けることができる。なお、分割領域ごとの平均測光値に代えて最大測光値を示す画素の周辺の領域の測光値の前回の蓄積と今回の蓄積の変化量に基づいてフリッカー判定を行うようにしてもよい。
《フリッカー有りの場合の電荷蓄積制御》
フリッカー有りと判定された場合の測光時には、フリッカーの影響が少なくなるような周期でピークAGCを行い、測光値を加重平均することによって誤差の少ない測光を実現できる。この場合、まず上記(1)式により次回の電荷蓄積時間int’を演算し、次に図6に示すチャートにしたがって電荷蓄積時間とアンプゲインの調整を行う。測光センサー23の出力信号のS/N比が良好な範囲に収まり、演算結果の電荷蓄積時間int’がフリッカーの影響が少なく、かつできる限り測光サイクルが短くなる周期、例えば図6に示す10〜20msの範囲に収まるように、アンプゲインを設定する。電荷蓄積時間が20msを越える場合はアンプゲインを1段上げ、逆に電荷蓄積時間が10msより短い場合はアンプゲインを1段下げる。
一方、フリッカー有りと判定された場合のシーン解析時には、ピークAGCの制御結果に基づいて被写体重視AGCを行う。測光のためのピークAGCでは複数回の電荷蓄積を行っており、被写界の最大輝度に収束していると考えられるため、ピークAGCの制御結果を用いて被写体重視AGCを行えば安定した制御結果が得られる。この場合、まず上記(2)式により次回の電荷蓄積時間int’を演算し、次に図6に示すチャートにしたがって電荷蓄積時間とアンプゲインの調整を行う。フリッカーありの場合の測光時と同様に、測光センサー23の出力信号のS/N比が良好な範囲に収まり、演算結果の電荷蓄積時間int’がフリッカーの影響が少なく、かつできる限り蓄積時間が短くなる周期、例えば10〜20msの範囲に収まるように、アンプゲインを設定する。電荷蓄積時間が20msを越える場合はアンプゲインを1段上げ、逆に電荷蓄積時間が10msより短い場合はアンプゲインを1段下げる。
《フリッカーなしの場合の電荷蓄積制御》
フリッカーなしと判定された場合の測光時には、電荷蓄積の周期に何ら制限はなく、上記(1)により演算した電荷蓄積時間int’でピークAGCを行い、測光センサー23の出力信号のS/N比が良好な範囲に収まるようにアンプゲインを設定する。フリッカーの影響がないため、短い蓄積時間で早い測光サイクルを実現できる。
また、フリッカーなしと判定された場合のシーン解析時には、電荷蓄積周期に制限がないのでアンプゲインにフリッカーありの場合よりも大きな値を設定し、電荷蓄積時間を短くして被写体重視AGCを行う。この場合、まず上記(2)式によりピークAGCの制御結果を用いて電荷蓄積時間int’を演算し、次に図7に示すチャートにしたがって電荷蓄積時間とアンプゲインの調整を行う。フリッカーありの場合には、その影響を避けるために10ms以上の電荷蓄積時間を設定したが、フリッカーなしのシーン解析時には、電荷蓄積時間が10msよりも短い所定の範囲に入るように、アンプゲインを設定する。電荷蓄積時間が所定範囲を越える場合はアンプゲインを1段上げ、逆に電荷蓄積時間が所定範囲を下回る場合はアンプゲインを1段下げる。
以上のような電荷蓄積制御を行うことによって、フリッカーがある場合には、フリッカーの影響を低減しながら最短の測光サイクル(露出制御のための測光と、その測光後のシーン解析のための測光とを含む一連の測光サイクル)を実現でき、フリッカーがない場合には、上記フリッカー対策と無関係に最短の測光サイクルを実現でき、シーン解析の精度および応答性を向上させることができる。
次に、一実施の形態の動作を説明する。この一実施の形態では、測光センサー23の測光値に基づいて露出制御を行う他、主要被写体を追尾する機能と被写体の背景と人物などの主要被写体を判別する機能とを実現するためのシーン解析を行う。ところが、追尾などの構図変化をともなう場合にはフリッカーの有無の判定を行うことができないため、この一実施の形態ではシャッターボタンの半押し開始時にフリッカー判定を行うとともに、半押し解除時にフリッカー判定をリセットすることによって、動きのある被写体に対してもフリッカー判定による適切な測光とシーン解析を行うことができる。
図8は、一実施の形態のカメラの撮影制御プログラムを示すフローチャートである。ボディ駆動制御装置24のマイクロコンピューター(不図示)は、撮影モードが選択されるとこのプログラムの実行を開始する。ステップ1において、カメラのシャッターボタン(不図示)の半押し操作がなされたか否かを判別し、半押し操作がなされるとステップ2へ進む。ステップ2では図9に示す測光処理サブルーチンを実行し、測光センサー23の測光値に基づくピークAGC、被写体重視AGC、フリッカー判定、測光演算などを行う。この測光処理については詳細を後述する。
ステップ3で、焦点検出装置15による焦点検出結果に基づいてオートフォーカス(AF)処理を行う。ステップ4において、シャッターボタンの全押し操作がなされたか否かを判別し、全押し操作がなければステップ1へ戻り、全押し操作があればステップ5へ進む。ステップ5ではメインミラー11とサブミラー12を撮影光路から退避させ(ミラーアップ)、続くステップ6で撮像素子14の初期化を行う。ステップ7で、撮像素子14に電荷蓄積を行わせ、蓄積結果の画像信号の読み出しを行う。この撮像用の電荷蓄積では、図9に示す測光演算結果の制御露出となるようにシャッター13と絞り32が駆動される。
撮像後のステップ8でメインミラー11とサブミラー12を撮影光路へ戻し(ミラーダウン)、続くステップ9で画像信号に所定の処理を施して画像を生成する。その後、ステップ10で画像を記録媒体(不図示)に記録し、撮影制御を終了する。なお、ステップ1でシャッターボタンの半押し操作がないと判別された場合はステップ11へ進み、半押し操作が解除されてから所定時間が経過したか否かを判別する。所定時間が経過していないときはステップ2へ戻り、上述した処理を繰り返し、所定時間が経過したときは撮影制御を終了する。
図9は測光処理サブルーチンを示すフローチャートである。ステップ101において、ピークAGCを行って測光すなわち露出制御のための測光センサー23の電荷蓄積を行い、測光センサー23から測光データの読み出しを行う。なお、初回の測光では上記(1)式により電荷蓄積時間を算出できないため、この一実施の形態では電荷蓄積時間を例えば5msとする。続くステップ102では、測光センサー23から読み出された測光データが有効なデータであるか否かを判定する。この有効性判定では、最大測光値が目標値に近く、測光演算を行うのに適しているか否かを判定する。
ステップ103では、上記(1)式により次回の電荷蓄積時間を算出し、上述したように図6に示すチャートにしたがって蓄積時間とアンプゲインを調整する。ステップ104で、測光センサー23の全領域における平均測光値を算出するとともに、図5に示す分割領域ごとの平均測光値を算出し、平均測光値が最大となる領域と最小となる領域を抽出する。ステップ105において、測光センサー23の今回の電荷蓄積がシャッターボタン半押し操作後の初回の蓄積か否かを判別し、初回の電荷蓄積であればステップ106をスキップし、初回の電荷蓄積でなければステップ106へ進む。初回の電荷蓄積でない場合は、ステップ106で図10に示すフリッカー処理の要否判定サブルーチンを実行し、フリッカーの有無の判定に加え、フリッカーの影響を低減するための処理を行う必要があるか否かを判定する。この判定処理については詳細を後述する。
ステップ107において、上記ステップ102で測光データが有効なデータでないと判定された場合はステップ101へ戻ってもう一度測光処理をやり直し、有効なデータであると判定された場合はステップ108へ進む。ステップ108では、シーン解析を行うための被写体重視AGCを実行するか否かを判定する。具体的には、ステップ104で算出した分割領域ごとの平均測光値の内、最大値と最小値との差が所定値以上あるか否かを判別する。差が所定値よりも小さい場合には、輝度差の少ない一様な被写体であり、平均輝度が目標測光値となるような被写体重視AGCを行うのに適さない。シーン解析には輝度情報と色情報を用いるため、分割領域ごとの平均測光値の内の最大値と最小値との差が所定値以上ある場合に被写体重視AGCによる電荷蓄積を行い、蓄積結果の測光値に基づいてシーン解析を行う。
ステップ109において、上記(2)式により被写体重視AGCを行う場合の電荷蓄積時間を演算し、フリッカー処理が必要な場合は図6に示すチャートにしたがって上述したように電荷蓄積時間とアンプゲインを調整し、フリッカー処理が不要な場合は図7に示すチャートにしたがって上述したように電荷蓄積時間とアンプゲインを調整する。上述したように、フリッカー処理が必要な場合には、電荷蓄積時間が10ms以上になるようにアンプゲインが設定され、フリッカー処理が不要な場合には、電荷蓄積時間ができる限り短くなるようにアンプゲインが設定される。ステップ110では、ピークAGCにより得られた測光データに基づいて測光演算を行い、シャッター速度と絞り値を算出する。
ステップ111において、上記ステップ108の判定結果にしたがって被写体重視AGCを実行する場合はステップ112へ進み、実行しない場合はステップ114へ進む。被写体重視AGCを実行する場合には、ステップ112で被写体重視AGCを行ってシーン解析のための測光センサー23の電荷蓄積を行い、測光センサー23から測光データの読み出しを行う。続くステップ113では、測光センサー23から読み出した測光データが有効なデータであるか否か、すなわちセンサー出力が正常か否かの判定を行う。
ステップ114において、現在設定されているフォーカスモードが追尾モードかオートエリアAFモードかを判別し、追尾モードの場合はステップ115へ進み、オートエリアAFモードの場合はステップ116へ進む。ステップ115では、測光センサー23による被写体重視AGCでの撮像画像と予め設定した特定被写体のテンプレート画像とのテンプレートマッチングを行い、特定被写体を追尾して特定被写体にピントが合うように撮影レンズ31の焦点調節を行う。一方、ステップ116では、測光センサー23による被写体重視AGCでの撮像画像から背景と人物などの被写体の領域を抽出し、人物などの被写体にピントが合うように撮影レンズ31の焦点調節を行う。
図10はフリッカー処理の要否判定サブルーチンを示すフローチャートである。ステップ201において、算出結果の電荷蓄積時間が10ms以上か否かを判別する。電荷蓄積時間が10ms以上の場合には、フリッカーがあってもフリッカーの影響を受けにくいため、ステップ205へ進んでフリッカー処理不要とする。電荷蓄積時間が10msより短い場合はステップ202へ進み、繰り返し行ったピークAGCによる電荷蓄積制御の結果、前回と今回の電荷蓄積において平均測光値が最大の分割領域が同一の領域か否かを判別し、同一領域であれば使用者によるカメラの構図変更がないと判断してステップ203へ進む。
ステップ203では、前回と今回の電荷蓄積において、平均測光値が最大の領域における前回と今回の平均測光値の差が所定値(予め設定したフリッカー有無判定しきい値)より小さいか否かを判別する。平均測光値の差が所定値より小さい場合は、現在の光源はフリッカーのない光源であると判断し、ステップ205へ進んでフリッカー処理不要とする。一方、平均測光値の差が所定値以上の場合には、現在の光源はフリッカーがある光源であると判断し、ステップ204へ進んでフリッカー処理要とする。
ステップ202で前回と今回の電荷蓄積において平均測光値が最大の分割領域が同一の領域でない場合はステップ204へ進み、使用者によりカメラの構図変更があったと判断する。この場合には、フリッカー有無の判定ができないため、ステップ204でフリッカー処理要とする。
なお、上述した実施の形態とそれらの変形例において、実施の形態と変形例とのあらゆる組み合わせが可能である。
上述した実施の形態とその変形例によれば、光源により照明された被写体を測光する電荷蓄積型の測光センサー23による測光結果に基づいて、光源のフリッカーの影響を低減させるフリッカー処理の要否を判定し、判定結果に基づいて測光センサー23の電荷蓄積時間を設定するようにしたので、フリッカー処理が不要な場合には従来よりも短い電荷蓄積時間を設定することができる。短い電荷蓄積時間を設定することができるので、最短の測光サイクルを実現でき、シーン解析のための測光を行う周期を短くできる。よって、被写界の変化が速くても短い周期のシーン解析で対応することができ、測光およびシーン解析の精度および応答性を向上させることができる。
14;撮像素子、23;測光センサー、24;ボディ駆動制御装置、31;撮影レンズ、33;レンズ駆動制御装置

Claims (4)

  1. 光源により照明された被写体を測光する電荷蓄積型の測光手段と、
    前記測光手段による測光結果に基づいて、前記光源のフリッカーの影響を低減させるフリッカー処理の要否を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて前記測光手段の電荷蓄積時間を設定する設定手段と
    前記測光結果の最大測光値に基づいて前記測光手段の電荷蓄積を制御する第1の蓄積制御と、前記測光結果の平均測光値に基づいて前記測光手段の電荷蓄積を制御する第2の蓄積制御とを交互に行う制御手段とを備え、
    前記設定手段は、前記第1の蓄積制御と前記第2の蓄積制御とにおいてそれぞれ別個の電荷蓄積時間を設定し、
    前記測光手段は、前記被写体からの光を受光する受光面が複数の領域に分割されており、各領域ごとに繰り返し測光を行い、
    前記判定手段は、前記第1の蓄積制御による複数回の測光において最大の測光値を示す領域が一致した場合に、該最大の測光値を示す領域における複数回の測光の測光値の変化量に基づいてフリッカー処理の要否を判定することを特徴とする測光装置。
  2. 請求項に記載の測光装置において、
    前記設定手段は、前記判定手段によりフリッカー処理が不要と判定された場合に、前記第2の蓄積制御の電荷蓄積時間に前記第1の蓄積制御の電荷蓄積時間よりも短い時間を設定することを特徴とする測光装置。
  3. 請求項1または2に記載の測光装置において、
    前記設定手段は、前記第1の蓄積制御による電荷蓄積結果を用いて前記第2の蓄積制御の電荷蓄積時間を設定することを特徴とする測光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の測光装置と、
    前記測光装置による前記第1の蓄積制御の測光結果に基づいて前記被写体を撮像するときの露出を決定する決定手段と、
    前記測光装置による前記第2の蓄積制御の測光結果に基づいて前記被写体の像を認識する認識手段と、
    前記認識手段により認識された前記被写体の像を前記決定手段により決定された露出で撮像する撮像手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
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