JP2003195151A - オートフォーカス装置 - Google Patents

オートフォーカス装置

Info

Publication number
JP2003195151A
JP2003195151A JP2001396320A JP2001396320A JP2003195151A JP 2003195151 A JP2003195151 A JP 2003195151A JP 2001396320 A JP2001396320 A JP 2001396320A JP 2001396320 A JP2001396320 A JP 2001396320A JP 2003195151 A JP2003195151 A JP 2003195151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
group
distance
distance measuring
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001396320A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Tamai
啓二 玉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2001396320A priority Critical patent/JP2003195151A/ja
Publication of JP2003195151A publication Critical patent/JP2003195151A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影画面内の被写体の様々な配置状況に対し
て、より適切に主被写体を選択して合焦動作を行うこと
が可能なオートフォーカス装置を提供する。 【解決手段】 デジタルカメラ1は、コントラスト方式
の多点AFにおいて、画面中央部の測距ブロック(中央
ブロック)のデフォーカス量DF1に対して所定範囲内
のデフォーカス量を有する測距ブロックを選出してグル
ープG1を形成すると共に、複数の測距ブロックのうち
その対応被写体が最も近くに存在する測距ブロック(最
至近ブロック)のデフォーカス量DF2から所定範囲内
のデフォーカス量を有する測距ブロックを選出してグル
ープG2を形成する。そして、各グループG1,G2
の、画面内での分布状態、デフォーカス量、および人肌
らしさなどの評価情報を用いた評価値V1,V2を取得
し、その評価値に応じて、中央ブロックまたは最至近ブ
ロックのいずれかを合焦対象ブロックとして選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置等におけ
るオートフォーカス技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラなどの撮像装置において、多点式
のオートフォーカス(多点AF)技術が存在する。これ
は、画面内の複数の測距ポイントにおける測距値等に基
づいて、撮影画面内のいずれの位置に焦点を合わせるか
を定める技術である。
【0003】このような技術の中には、画面の中央に存
在する被写体を主被写体として選択する技術や、カメラ
から最も近い位置に存在する被写体を主被写体として選
択する技術が存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影時
の被写体の状況は様々であり、画面内のいずれの位置に
焦点を合わせるべきかは困難な問題である。
【0005】たとえば、画面の中央に存在する被写体を
主被写体として選択する技術を用いた場合には、画面の
中央から外れた位置に存在する被写体を主被写体として
選択することができない。
【0006】また、カメラから最も近い位置に存在する
被写体を主被写体として選択する技術を用いた場合に
は、画面下側の机越しに存在する画面中央部の主被写体
に合焦すべきときであっても、画面中央部の主被写体の
代わりに、誤って、最至近の「非」主被写体である
「机」に合焦してしまうことになる。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、撮影
画面内の被写体の様々な配置状況に対して、より適切に
主被写体を決定して合焦動作を行うことが可能なオート
フォーカス装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、オートフォーカス装置であっ
て、画面内の各所定部分に位置する複数の測距ブロック
のそれぞれについて、当該各所定部分の対応被写体まで
の距離を示す距離指標値を取得する距離指標値取得手段
と、前記画面の中央部に位置する測距ブロックである中
央ブロックの距離指標値から所定範囲内の距離指標値を
有する少なくとも1つの測距ブロックによって形成され
る第1の測距ブロック群と、前記複数の測距ブロックの
うちその対応被写体が前記装置に最も近い位置に存在す
る測距ブロックである最至近ブロックの距離指標値から
所定範囲内の距離指標値を有する少なくとも1つの測距
ブロックによって形成される第2の測距ブロック群とに
ついて、評価情報をそれぞれ取得する情報取得手段と、
前記第1の測距ブロック群に関する評価情報を用いた評
価結果と前記第2の測距ブロック群に関する評価情報を
用いた評価結果とを比較して、より良好な評価結果を有
する一方の測距ブロック群を合焦対象ブロック群として
選択し、当該選択された前記合焦対象ブロック群につい
ての前記所定範囲内のいずれかの距離指標値に対応する
距離に存在する被写体が合焦状態となるように焦点合わ
せ動作を制御するフォーカス制御手段と、を備えること
を特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明に係る
オートフォーカス装置において、前記評価情報は、各測
距ブロック群についての、画面内での分布状態、デフォ
ーカス量、および人肌らしさのうち、少なくとも1つの
情報を含むことを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明に係るオートフォーカス装置において、前記フ
ォーカス制御手段は、前記第2の測距ブロック群に属す
る全ての測距ブロックが前記画面の下側にのみ存在する
場合には、前邪魔被写体が存在するものとして判定し、
前記第1の測距ブロック群を前記合焦対象ブロック群と
して選択することを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明に係るオートフォーカス装置において、前記フ
ォーカス制御手段は、前記第2の測距ブロック群に属す
る全ての測距ブロックが前記画面の下側にのみ存在しか
つ前記第2の測距ブロック群に属する測距ブロック数が
所定数以下の場合には、前邪魔被写体が存在するものと
して判定し、前記第1の測距ブロック群を前記合焦対象
ブロック群として選択することを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項1の発明に係る
オートフォーカス装置において、前記フォーカス制御手
段は、前記中央ブロックの距離指標値と前記最至近ブロ
ックの距離指標値との差が一定値以下の場合には、前記
中央ブロックと前記最至近ブロックとのうちの一方を前
記合焦対象ブロック群として選択し当該選択された前記
合焦対象ブロック群についての前記所定範囲内のいずれ
かの距離指標値に対応する距離に存在する被写体が合焦
状態となるように焦点合わせ動作を制御するのではな
く、前記中央ブロックについての距離指標値と前記最至
近ブロックについての距離指標値との平均値を求め当該
平均値に対応する距離に存在する被写体が合焦状態とな
るように焦点合わせ動作を制御することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0014】<A.第1実施形態> <A1.構成概要>図1は、本発明の第1実施形態に係
るオートフォーカス装置としてのデジタルカメラ1の概
略内部構成を示すブロック図である。
【0015】このデジタルカメラ1は、撮影レンズ2と
二次元撮像素子3と信号処理部4とA/D変換器5と制
御部6と駆動回路7とを備えている。
【0016】被写体からの光は、撮影レンズ2を透過
し、二次元撮像素子3の受光面上に結像する。二次元撮
像素子3としては、所定数の有効画素(たとえば227
4画素×1706画素の有効画素)を有するCCDエリ
アセンサが用いられる。
【0017】撮影レンズ2を介して二次元撮像素子3に
結像される被写体像は、二次元撮像素子3において電気
的な画像信号に変換される。二次元撮像素子3からのこ
の画像信号は、信号処理部4によってCDS(相関二重
サンプリング)などの処理が施された後、A/D変換器
5によって例えば1画素あたり12ビットのデジタル信
号に変換される。変換後のデジタル信号は制御部6に入
力され、メモリ13に保存される。
【0018】二次元撮像素子3の撮像開始および終了、
ならびに画像信号の読み出し等は、駆動回路7を介して
制御部6によって制御される。同様に、信号処理部4お
よびA/D変換器5の動作タイミングも、駆動回路7を
介して制御部6によって制御される。
【0019】また、撮影レンズ2は光軸方向に沿って移
動可能な1枚または複数枚のレンズを有するレンズ系と
して構成され、制御部6によって該レンズ系を駆動する
ことにより、二次元撮像素子3に結像される被写体像の
合焦状態を実現することができるように構成されてい
る。なお、図1においてはこのレンズ系が1枚のレンズ
で構成されている場合が示されている。
【0020】デジタルカメラ1は、撮影レンズ2を駆動
するため、パルスモータ8とドライバ回路9とをさらに
備えている。パルスモータ8は、ドライバ回路9を介し
て制御部6によって制御され、撮影レンズ2を駆動し光
軸方向に移動させて所望の位置に停止させることができ
る。これにより、所定の被写体が合焦状態となるように
フォーカス制御を行うことができる。
【0021】撮影レンズ2が複数枚のレンズで構成され
ている場合には、一部のレンズが光軸方向に移動するこ
とによってフォーカス制御が行われても良く、あるい
は、撮影レンズ2を構成する全部のレンズが光軸方向に
一斉に移動することによってフォーカス制御が行われて
も良い。
【0022】デジタルカメラ1は、絞り11と絞り制御
部12とをさらに備えている。絞り11は、絞り制御部
12を介して制御部6によって、適宜の絞り値を有する
状態に制御され、二次元撮像素子3へ入射する光量を調
節する。
【0023】このように、制御部6は、絞り値を適宜に
調節し且つピント調節を適宜に行った上で、所定のタイ
ミングで被写体を撮像することが可能である。
【0024】また、このデジタルカメラ1においては、
撮影レンズを介して得られる画像信号に基づいて合焦状
態を判定してオートフォーカス制御を行うコントラスト
方式(又は、山登り方式とも呼ばれる。)を用いるもの
とする。より詳細には、撮影画像(言い換えれば画面)
内の各所定部分に位置する複数の測距ブロックのそれぞ
れについて合焦状態を判定する、多点式オートフォーカ
ス技術を用いるものとする。
【0025】上記のような構成のデジタルカメラ1にお
いて、オートフォーカス制御は、例えば、デジタルカメ
ラ1の電源がオン状態とされているとき、ライブビュー
画像の表示が行われるとき、又はレリーズボタン(図示
せず)が半押し状態とされたとき等に行われる。
【0026】このようなオートフォーカス制御を実現す
るため、制御部6は、距離指標値取得部61と情報取得
部62とフォーカス制御部63とを有している。これら
の各部の動作については後述する。なお、この制御部6
は、CPU、RAM、ROMなどを備えたマイクロコン
ピュータとして構成される。
【0027】<A2.原理等> <測距ブロックの配置等>図2は、所定数の有効画素
(ここでは2274画素×1706画素の有効画素)を
有する画像(画面)における、測距フレームと測距ゾー
ンと測距ブロックとの関係を説明するための図である。
なお、この明細書では、当該各所定部分の対応被写体ま
での距離を示す距離指標値を取得するための測定動作に
対しても「測距」の用語を用いるものとする。また、
「距離指標値」は、距離自体を表すものとして算出され
る値と、距離に換算可能な値(例えば後述するデーフォ
ーカス量)との双方を含むものとする。
【0028】まず、画面のほぼ中央に測距フレームFM
が存在する。この測距フレームFMは、その内側に30
個の測距ブロックB10〜B39を有している。また、
これらの30個の測距ブロックB10〜B39は、それ
ぞれ、250画素×100画素のサイズを有しており、
3つの測距ゾーンZ1,Z2,Z3に分類されて配置さ
れている。
【0029】第1測距ゾーンZ1は画面の上側に設けら
れており、第3測距ゾーンZ3は画面の下側に設けられ
ている。そして、第2測距ゾーンZ2は、第1測距ゾー
ンZ1と第2測距ゾーンZ2とに挟まれた中央位置に設
けられている。
【0030】第1測距ゾーンZ1においては、10個の
測距ブロックB10〜B19が、少しずつオーバーラッ
プした状態で水平方向に配列されている。具体的には、
各測距ブロックB10〜B19は、水平方向に100画
素ずつ間隔を空けて配列されている。したがって、第1
測距ゾーンZ1は、1150画素×100画素のサイズ
を有している。なお、図2において、斜線領域は測距ブ
ロックB10を示しており、各矢印は対応する測距ブロ
ックB10〜B39の横方向の幅を示している。
【0031】同様に、第2測距ゾーンZ2においては、
10個の測距ブロックB20〜B29が、少しずつオー
バーラップした状態で水平方向に配列されている。具体
的には、各測距ブロックB20〜B29は、水平方向に
100画素ずつ間隔を空けて配列されている。さらに、
第3測距ゾーンZ3においては、10個の測距ブロック
B30〜B39が、少しずつオーバーラップした状態で
水平方向に配列されている。具体的には、各測距ブロッ
クB30〜B39は、水平方向に100画素ずつ間隔を
空けて配列されている。したがって、第2測距ゾーンZ
2および第3測距ゾーンZ3も、第1測距ゾーンZ1と
同じサイズを有している。
【0032】このデジタルカメラ1においては、合焦位
置は、各測距ブロックB10〜B39ごとに山登り方式
を用いて求められる。「山登り方式」とは、コントラス
トなどの鮮鋭度が最大となる状態を合焦状態として求め
る方式である。
【0033】図3は、「山登り方式(コントラスト検出
方式)」について説明する図である。図3においては、
或る1つの測距ブロックのコントラスト曲線(レンズ位
置とコントラストとの関係を示す曲線)CLが示されて
いる。この測距ブロックの対応被写体にピントが合った
ときには、測距ブロックの画像は、いわゆる「ぼけ」が
少なく最も鮮鋭になっている状態、すなわちコントラス
トが最大の状態になっていると考えられる。したがっ
て、図3のコントラスト曲線CLが最大となるレンズ位
置PS1に撮影レンズ2が位置するときに、その対応被
写体が合焦状態になっているものとしてフォーカス制御
を行うことができるのである。
【0034】以下においては、各測距ブロックについ
て、その対応被写体が合焦状態になるときの撮影レンズ
2の位置を「合焦レンズ位置」と称するものとする。ま
た、この合焦レンズ位置PS1は、無限位置に相当する
レンズ位置PS0(より詳細には、無限遠の被写体が合
焦状態となるときの撮影レンズ2の位置に相当するレン
ズ位置PS0)を基準とし、このレンズ位置PS0から
のずれ量(以下、「デフォーカス量」とも称する)DF
によって表現することができる。このデフォーカス量
は、各測距ブロックの対応被写体までの距離を示す「距
離指標値」とも表現することができる。
【0035】また、このデジタルカメラ1は、多点式の
オートフォーカス技術を採用する。ここでは30個の測
距ブロックB10〜B39のそれぞれについて、撮影レ
ンズ2の合焦位置(合焦レンズ位置)を求める。より詳
細には、複数の測距ブロックB10〜B39のそれぞれ
に対して、各測距ブロックB10〜B39の対応被写体
を合焦状態にするためのレンズ2の(光軸方向におけ
る)位置(すなわち合焦レンズ位置)が取得される。
【0036】距離指標値取得部61は、上記のような動
作によって、各測距ブロックB10〜B39の合焦レン
ズ位置をデフォーカス量xとして取得する。
【0037】<測距ブロックのグループ化>つぎに、撮
影レンズ2の移動先の位置を決定する。言い換えれば、
上記のようにして求められた複数の合焦レンズ位置の情
報に基づいて、どの位置に撮影レンズ2を移動させるか
を定める。ここで用いる決定手法は、撮影画像における
主被写体が画面の中央部に捉えられていることが多いと
いう性質、および撮影画像における主被写体がデジタル
カメラ1に最も近い位置に存在することが多いという特
質を利用するものである。
【0038】具体的には、上記の複数の測距ブロックB
10〜B39を用いて2つのグループを形成する。複数
の測距ブロックB10〜B39のうち後述する所定の条
件を満たす測距ブロックを集めて第1の測距ブロック群
(以下、「グループ」とも称する)G1を形成し、ま
た、複数の測距ブロックB10〜B39のうち後述する
別の条件を満たす測距ブロックを集めて第2の測距ブロ
ック群(グループ)G2を形成する。
【0039】まず、「第1のグループG1」は、「中央
ブロック(次述)」についての合焦レンズ位置から所定
範囲内の合焦レンズ位置を有する少なくとも1つの測距
ブロックを含む測距ブロック群である。「中央ブロッ
ク」とは、画面の中央部に位置する測距ブロックであ
り、具体的には、上下方向(垂直方向)においても左右
方向(水平方向)においても画面の中央に位置する測距
ブロックB24,B25(図2参照)である。ここで
は、測距ゾーンZ2において水平方向に配列された測距
ブロックB20〜B29の数が偶数個(10個)である
ので、中央ブロックが2つ存在する。そこで、「中央ブ
ロックの合焦レンズ位置」を特定するため、2つの測距
ブロックB24,25のデフォーカス量の平均値DF1
で表現される位置を、「中央ブロックの合焦レンズ位
置」として求める。図4においては、このようにして求
められたデフォーカス量DF1とこのデフォーカス量D
F1に対応する中央ブロックの合焦レンズ位置PS1が
示されている。なお、これに限定されず、2つの測距ブ
ロックB24,B25のうちの一方(より好ましくは遠
近競合時における「近優先」の原理を用いてそのデフォ
ーカス量がより大きい方)の合焦レンズ位置を、「中央
ブロックの合焦レンズ位置」として求めてもよい。
【0040】このグループG1は、より具体的には、そ
の合焦レンズ位置xが次の数1によって示される範囲に
存在する測距ブロックを含むものとして形成される。な
お、値xは、各合焦レンズ位置をデフォーカス量で表現
した値を示す。
【0041】
【数1】
【0042】これにより、図4に示すように、グループ
G1は、そのコントラスト曲線(たとえばCL1,CL
11,CL12など)が最大値を有するときのレンズ位
置(すなわち合焦レンズ位置)xが数1で示される範囲
に存在する複数の測距ブロックによって構成される。
【0043】また、値dは、次の数2で示される。ただ
し、pは画素ピッチ、Fは撮影レンズの開放絞り値(F
ナンバー)を表す。
【0044】
【数2】
【0045】すなわち、この値dは焦点深度の半分に相
当する値である。
【0046】上述したように、グループG1に属する各
測距ブロックは、数1の条件を満たしているので、画面
中央の被写体にピントを合わせると、第1のグループG
1に属する測距ブロックの対応被写体の結像位置は、こ
のデジタルカメラ1の焦点深度内に収まることになる。
このとき、このグループG1に対応する領域において
は、実用上十分に鮮明な画像が得られる。
【0047】つぎに、「第2のグループG2」について
説明する。この第2のグループG2は、「最至近ブロッ
ク(次述)」の合焦レンズ位置から所定範囲内の合焦レ
ンズ位置を有する少なくとも1つの測距ブロックを含む
測距ブロック群である。ここで、「最至近ブロック」
は、全ての測距ブロックB10〜B39のうちその対応
被写体が最もデジタルカメラ1に近い位置に存在する測
距ブロックである。言い換えれば、全ての測距ブロック
B10〜B39のうち、最もそのデフォーカス量が大き
い値を有する測距ブロックである。なお、図4において
は、この最大デフォーカス量DF2を有するコントラス
ト曲線CL2が示されている。
【0048】このグループG2は、具体的には、その合
焦レンズ位置xが次の数3によって示される範囲に存在
する測距ブロックを含むものとして形成される。なお、
値xは、各合焦レンズ位置をデフォーカス量で表現した
値を示す。
【0049】
【数3】
【0050】これにより、図4に示すように、グループ
G2は、そのコントラスト曲線(たとえばCL2,CL
21など)が最大値を有するときのレンズ位置(すなわ
ち合焦レンズ位置)xが数1で示される範囲に存在する
複数の測距ブロックによって構成される。
【0051】また、値dは上述したように、焦点深度の
半分に相当する値である。さらに、上述したように、グ
ループG2に属する各測距ブロックは、数3の条件を満
たしているので、最も近くに存在する被写体が合焦状態
となるように撮影レンズ2を移動させると、第2のグル
ープG2に属する測距ブロックの対応被写体の結像位置
は、このデジタルカメラ1の焦点深度内に収まることに
なる。このとき、このグループG2に対応する領域にお
いては、実用上十分に鮮明な画像が得られる。
【0052】以上のようにして、複数の測距ブロックB
10〜B39の中から、グループG1に属する測距ブロ
ックと、グループG2に属する測距ブロックとが決定さ
れる。なお、各測距ブロックB10〜B39は、両方の
ブロック群G1,G2に重複して所属することがあり得
る。
【0053】なお、ローコントラスト等に起因にして、
各測距ブロックB10〜B39の合焦レンズ位置を求め
ることが困難な場合には、隣接する測距ブロックの合焦
レンズ位置を参照してその合焦レンズ位置を推定しても
良い。たとえば、両隣の測距ブロックのデフォーカス量
の平均値で表される位置をその測距ブロックの「合焦レ
ンズ位置」として求めても良い。
【0054】また、ここでは、値dが焦点深度の半分に
相当する場合を例示しているが、これに限定されず、焦
点深度以外の値を用いてもよい。
【0055】<評価情報を用いた評価>つぎに、これら
の各グループG1,G2に属する測距ブロックB10〜
B39について、次述するような各種の評価情報を取得
する。これらの評価情報の取得は、情報取得部62(図
1)によって行われる。そして、フォーカス制御部63
(図1)は、これらの評価情報を用いて、グループG1
の対応被写体とグループG2の対応被写体とのいずれに
ピントを合わせるべきかを決定しフォーカス制御を行う
のである。
【0056】ここでは、各測距ブロックの評価情報とし
て、「画面内での分布状態」、「デフォーカス量」、
「人肌らしさ(肌色らしさ)」の3種類の情報を考慮す
る。具体的には、各情報についての評価値VA,VB,
VCを算出し、その総和V=VA+VB+VCに基づい
て、いずれのグループの対応被写体にピントを合わせる
べきかを決定する。
【0057】まず、「画面内での分布状態」について説
明する。各測距ブロックの画面内での位置に基づいて、
各測距ブロックBiについての評価値VAが決定され
る。
【0058】図5は、「画面内での分布状態」に応じた
評価値を算出するためのテーブルである。各測距ブロッ
クBiの位置に応じて予め評価値VAiが定められてい
る。たとえば、測距ブロックB20の評価値VA20は
値「4×a」を有しており、測距ブロックB24の評価
値VA24は値「64×a」を有している。ここで、値
「a」は所定の係数である。このように、各測距ブロッ
クBiは、その位置が中央に近いほど高い評価値を有し
ている。
【0059】このようなテーブルを用いて、グループご
とに、そのグループに属する各測距ブロックBiの評価
値VAiの総和VAを算出する。具体的には、グループ
G1に属する測距ブロックBiの評価値VAiの総和V
Aと、グループG2に属する測距ブロックBiの評価値
VAiの総和VAとを求める。すなわち、総和VAは、
次の数4によって表される。
【0060】
【数4】
【0061】ただし、この数4においては、記号「Σ」
は同一グループ内に属する測距ブロックBiについての
総和を意味する。
【0062】たとえば、グループG1が画面中央の4つ
の測距ブロックB23,B24,B25,B26で構成
されるときには、グループG1の総和VAは、VA=
(32+64+64+32)×a=192×aとなる。
あるいは、グループG1が5つの測距ブロックB23,
B24,B25,B26,B27で構成されるときに
は、グループG1の総和VAは、VA=(32+64+
64+32+16)×a=208×aとなる。また、グ
ループG2が4つの測距ブロックB33,B34,B3
5,B36で構成されるときには、グループG2の総和
VAは、VA=(16+32+32+16)×a=96
×aとなる。
【0063】このように、グループごとの総和VAは、
そのグループを構成している測距ブロックBiの数が同
一であれば、そのグループを構成している測距ブロック
Biの画面内の位置が中央に近いほど大きな値となり、
また、そのグループを構成している測距ブロックBiの
画面内の位置が同程度に中央寄りの場合には、そのグル
ープを構成している測距ブロックBiの数Nが多いほど
(面積が大きくなるほど)大きな値となる。言い換えれ
ば、画面内の中央寄りの測距ブロックBiをより多く有
しているグループが高い値VAを得ることになる。この
ように、そのグループに対応する被写体の面積が大きく
なり、かつ、そのグループに対応する被写体が中央寄り
に存在するときに、値VAはより大きな値になる。
【0064】なお、ここでは、予め各位置に応じた評価
値VAiが図5のように定められている場合を例示した
が、これに限定されない。たとえば、画面の中央よりも
下側には主被写体が存在することが少ない、逆に言え
ば、画面の中央よりも上側に主被写体が存在することが
多いという撮影時の特質に応じて、図6のテーブルに示
すように、画面の上側に位置する測距ブロックが画面の
下側に位置する測距ブロックよりも大きな値を有するよ
うに、「画面内での分布状態」に応じた評価値VAiを
定めても良い。また、測距ブロックB19,B29,B
39がいずれも下側となるようにデジタルカメラ1を時
計回りに90度傾けて使用する場合(言い換えれば、縦
長の画像を撮影する場合)には、図7のように、各位置
に応じた評価値VAiを定めても良い。なお、デジタル
カメラ1は、各種のセンサーを用いてカメラの姿勢(具
体的にはカメラが縦向きなのか横向きなのか)を自動的
に検知する縦横検知機能を有していることが好ましい。
【0065】つぎに、「デフォーカス量」について説明
する。デフォーカス量に関する評価値VBは、各グルー
プに属する測距ブロックBiのデフォーカス量の平均値
Xaveをそれぞれ算出し、その平均値Xaveに所定の係数
bを乗じることによって得られる。すなわち、評価値V
Bは、次の数5によって表される。
【0066】
【数5】
【0067】たとえば、グループG2の平均値Xaveが
グループG1の平均値Xaveの3倍のときには、グルー
プG2は、グループG1に対して3倍の評価値を得るこ
とになる。
【0068】このように、その対応被写体がデジタルカ
メラ1に対してより近い位置に存在している測距ブロッ
クBiをより多く含むほど、そのグループの評価値VB
が高い値になる。
【0069】最後に、「人肌らしさ」について説明す
る。人肌らしさに関する評価値VCは、次の数6によっ
て表される。
【0070】
【数6】
【0071】ここで、値c,ΔEは、それぞれ、所定の
係数、Lab空間での色差を表す。また、記号「Σ」
は、次述する「小領域」の全てに関する総和を意味し、
添え字「ave」はグループの平均値を意味する。
【0072】この評価値VCを求めるため、まず、各測
距ブロックBiを所定数の小領域に分割する。たとえ
ば、図8に示すように、各測距ブロックBiのサイズが
250画素×100画素のときには、50画素×50画
素のサイズを有する10個の小領域D0〜D9に分割す
る。
【0073】そして、小領域D0〜D9ごとに、50画
素×50画素の各画素の画素値の平均値を求め、この平
均値をLab空間の色表現に変換する。その後、Lab
空間で表現されたこの小領域の色とLab空間で表現さ
れた平均的な人肌の色との差を、Lab空間における色
差ΔEとして求める。なお、Lab空間における平均的
な人肌の色は、このデジタルカメラ1の記憶部(たとえ
ば、制御部6内のROM)において、予め記憶しておけ
ばよい。
【0074】さらに、各小領域D0〜D9についての色
差ΔEの逆数をそれぞれ求め、全ての小領域D0〜D9
についてこの逆数を加算して総和Y(数7参照)を求め
る。
【0075】
【数7】
【0076】なお、数7における記号「Σ」は、数6と
同様に、「小領域」の全てに関する総和を意味する。
【0077】また、そのグループに属する各測距ブロッ
クBiについてそれぞれ値Yを算出し、値Yの加算結果
を所属ブロック数Nで除することにより、そのグループ
における値Yの平均値Yaveを求める。そして、平均値
Yaveに所定の係数cを乗じることによって、数6の評
価値VCを得ることができる。
【0078】この評価値VCは、グループに属する測距
ブロックBiの対応被写体の色が平均的な人肌の色に近
い色を多く含むほど大きな値となる性質を有している。
【0079】上記のようにして求められる評価情報に基
づく評価値VA,VB,VCをグループ毎に加算し、次
の数8によって統合された評価値Vとなる。この評価値
Vは、上記の評価情報を考慮した総合的な評価結果を表
している。
【0080】
【数8】
【0081】そして、グループG1の評価値V(V1)
とグループG2の評価値V(V2)とを比較する。この
比較においては、その評価値Vが大きい方が、より良好
な評価結果であると判断できる。そこで、この評価値V
が大きい方のグループを、合焦状態とすべき対応被写体
を含むグループ(以下、「合焦対象グループ」あるいは
「合焦対象ブロック群」とも称する)として選択する。
ここでは、さらに、選択した合焦対象グループの中の代
表的なブロックを、その対応被写体を合焦状態とすべき
対象測距ブロック(以下、「合焦対象ブロック」とも称
する)として選択するものとする。
【0082】たとえば、第1のグループG1を「合焦対
象グループ」として選択した場合には、さらに、その第
1グループG1の代表的な構成要素である中央ブロック
を、「合焦対象ブロック」として選択し、中央ブロック
の合焦レンズ位置に撮影レンズ2を移動させる。これに
より、中央ブロックに対応する被写体が合焦状態となる
ように焦点合わせ動作(フォーカス動作)を行うことが
できる。
【0083】一方、第2のグループG2を「合焦対象グ
ループ」として選択した場合には、さらに、その第2グ
ループG2の代表的な構成要素である最至近ブロックを
「合焦対象ブロック」として選択し、最至近ブロックの
合焦レンズ位置に撮影レンズ2を移動させる。これによ
り、最至近ブロックに対応する被写体が合焦状態となる
ように焦点合わせ動作(フォーカス動作)を行うことが
できる。
【0084】なお、ここでは、第1のグループG1を選
択した後、そのグループG1の代表的な測距ブロックで
ある中央ブロックを合焦対象ブロックとして選択し、選
択された中央ブロックに対応する被写体が合焦状態とな
るように焦点合わせ動作が行われるが、これに限定され
ない。すなわち、フォーカス制御における最終的なレン
ズ位置は、中央ブロックの合焦レンズ位置あるいは最至
近ブロックの合焦レンズ位置に限定されず、それ以外の
ものでも良い。
【0085】たとえば、合焦対象ブロックとして、中央
ブロックの代わりに、グループG1内の他の測距ブロッ
クを選択してもよい。あるいは、グループG1に属する
全ての測距ブロックのデフォーカス値についての平均値
(または中間値)で表現される位置に撮影レンズ2を移
動させるようにしてもよい。また、第2のグループG2
についても同様であり、グループG2の代表的な測距ブ
ロックとして、最至近ブロックを選択する場合に限定さ
れない。このように、フォーカス制御における最終的な
レンズ位置は、中央ブロックまたは最至近ブロックに限
定されず、2つのグループG1,G2のうち合焦対象グ
ループとして選択されたグループについての所定範囲
(たとえば、数1または数3で示される範囲)内のいず
れかの距離指標値に対応する距離に存在する被写体が合
焦状態となるように焦点合わせ動作が行われればよい。
【0086】以上のように、各グループG1,G2に属
する測距ブロックB10〜B39についての評価情報を
考慮した上で、グループG1の対応被写体とグループG
2の対応被写体とのいずれにピントを合わせるべきかを
適切に決定することが可能である。
【0087】ここで、上記の評価値Vは、各評価値V
A,VB,VCにおけるパラメータを変更することで、
評価基準の重み付け等を容易に変更することができる。
したがって、ユーザの好みに応じてオートフォーカスの
特性を変更すること、あるいは、撮影モードに応じてオ
ートフォーカスの特性を変更することが可能になる。
【0088】たとえば、係数aをより大きな値に設定す
ることによって、評価値VAの重みが大きくなるので、
中央に位置する被写体にピントが合いやすい状態、すな
わち「中央優先」の状態になる。さらには、図5〜図7
における中央寄りの値と端よりの値との比を変更し、中
央寄りの値を大きくすること(具体的には、測距ブロッ
クB24,B25の評価値VA24,VA25を128
×aにすること)によっても、「中央優先」の状態にす
ることが可能である。
【0089】また、係数bをより大きな値に設定するこ
とにより、評価値VBの重みが大きくなるので、最も近
くの被写体にピントが合いやすい状態、すなわち「最近
優先」の状態になる。
【0090】さらには、係数cをより大きな値に設定す
ることにより、評価値VCの重みが大きくなるので、人
肌に近い色を多く含む部分にピントが合いやすい状態に
することができる。このような設定は、たとえば、人物
を大きく撮影する「ポートレートモード」において採用
することが好ましい。
【0091】<その他>また、上記においては、グルー
プG1,G2のいずれかのみを選択する場合を例示した
が、これに限定されない。たとえば、中央ブロックの合
焦レンズ位置と最至近ブロックの合焦レンズ位置との差
が一定値以下の場合(端的に言えば、両者が比較的近い
場合)には、一方のみを選択するのではなく、その代わ
りに、中央ブロックについての合焦レンズ位置と最至近
ブロックについての合焦レンズ位置との中間的な位置を
求めて、その中間的な位置に撮影レンズ2を移動させる
ように焦点合わせ動作を行うようにしてもよい。
【0092】具体的には、中央ブロックについてのデフ
ォーカス量DF1と最至近ブロックについてのデフォー
カス量DF2との差が一定値dより小さいとき(具体的
には、DF2−DF1<dのとき)には、中央ブロック
についてのデフォーカス量DF1と最至近ブロックにつ
いてのデフォーカス量DF2との平均値DFave(=
(DF1+DF2)/2)を求め、当該平均値DFave
に対応する距離に存在する被写体が合焦状態となるよう
に焦点合わせ動作を制御するようにしても良い。
【0093】これによれば、中央ブロックの対応被写体
と最至近ブロックの対応被写体とは、いずれも焦点深度
内の位置に結像するので、いずれの対応被写体をもほぼ
ピントがあった状態にして撮影することが可能になる。
【0094】<A3.詳細動作>つぎに、このデジタル
カメラ1のオートフォーカス動作について、図9および
図10のフローチャートを参照しながら詳細に説明す
る。
【0095】まず、図9に示すように、ステップS1に
おいて、撮影レンズ2を無限大端の位置PS0に移動し
て停止させる。つぎに、ステップS2において、フレー
ミングした被写体を撮影しデジタル画像信号の集合とし
ての画像を取り込む。さらに、ステップS3において
は、測距ブロックB10〜B39ごとに、対応被写体の
合焦度合いを表すコントラスト評価値を算出する。
【0096】その後、ステップS4において、撮影レン
ズ2の停止位置をチェックし、近端であればステップS
6に進み、近端でなければステップS5に進む。ステッ
プS5においては、撮影レンズ2を所定量繰り出し、よ
り近い側の被写体が合焦状態となる向きに撮影レンズを
移動させて停止させる。そして、再び、ステップS2に
戻って撮影動作等を行う。
【0097】撮影レンズ2が近端にまで移動すると、ス
テップS6に進む。ステップS6では、測距ブロック毎
に、対応被写体の結像位置PSから無限大(∞)の結像
位置PS0までのデフォーカス量を算出する。具体的に
は、ステップS3で算出したコントラスト評価値が最大
となる撮影レンズ2の停止位置を求め、デフォーカス量
に換算する。
【0098】ステップS7においては、測距ブロック毎
に、画面内での分布状態による評価値VA、無限大位置
PS0までのデフォーカス量DFによる評価値VB、人
肌らしさによる評価値VCを算出する。
【0099】ステップS8においては、「中央ブロック
の合焦レンズ位置」を求める。具体的には、上述したよ
うに、測距ブロックB24,B25のデフォーカス量の
平均値、あるいは、より大きい方の(カメラに近い側
の)レンズ位置に相当するデフォーカス量DF1を算出
する。
【0100】ステップS9においては、「最至近ブロッ
クの合焦レンズ位置」を求める。具体的には、30個の
測距ブロックB10〜B39のデフォーカス量の中で最
も大きな値DF2を「最至近ブロックのデフォーカス
量」として求める。
【0101】次のステップS10(図10)の分岐処理
においては、DF2−DF1<dであればステップS1
1に進み、そうでなければステップS12に進む。
【0102】ここで、ステップS11においては、中央
ブロックについてのデフォーカス量DF1と最至近ブロ
ックについてのデフォーカス量DF2との平均値DFav
e(=(DF1+DF2)/2)を求める。そして、さ
らにステップS19へと進み、撮影レンズ2をこの値D
Faveの位置に移動させて、撮影動作を行う。この結
果、値DFaveに対応する距離に存在する被写体が合焦
状態となるように焦点合わせ動作が制御される。これに
よれば、中央ブロックの対応被写体と最至近ブロックの
対応被写体とは、いずれも焦点深度内の位置に結像する
ので、いずれの対応被写体をもほぼピントがあった状態
にして撮影することが可能になる。また、このとき、次
述するステップS12〜S16の処理を行う必要がな
い。
【0103】ステップS10の分岐処理においてステッ
プS12に進むと、各測距ブロックB10〜B39を2
つのグループG1,G2へと分類する処理およびいずれ
のグループの代表値を選択するかなどの処理が行われ
る。
【0104】具体的には、グループG1の構成要素とな
る測距ブロックBiを30個の測距ブロックB10〜B
39の中から選出し(ステップS12)、グループG1
の評価値V1を求める(ステップS13)。さらに、グ
ループG2の構成要素となる測距ブロックBiを30個
の測距ブロックB10〜B39の中から選出し(ステッ
プS14)、グループG2の評価値V2を求める(ステ
ップS15)。なお、上述したように、各グループG
1,G2の評価値V1,V2は、それぞれ、「画面内で
の分布状態」に関する評価値VAと「デフォーカス量」
に関する評価値VBと「人肌らしさ」に関する評価値V
Cとを各グループG1,G2ごとに総和した値として求
められる。
【0105】そして、ステップS16において、両評価
値V1,V2を比較する。V1<V2であればステップ
S18に進み、そうでなければステップS17に進む。
【0106】ステップS18に進んだ場合には、撮影レ
ンズ2の移動先として、デフォーカス量DF2に対応す
る位置PS2を採用し、この位置PS2に撮影レンズ2
を移動させ停止させた後、撮影動作を行う(ステップS
19)。
【0107】一方、ステップS17に進んだ場合には、
撮影レンズ2の移動先として、デフォーカス量DF1に
対応する位置PS1を採用し、この位置PS1に撮影レ
ンズ2を移動させ停止させた後、撮影動作を行う(ステ
ップS19)。
【0108】<B.第2実施形態> <B1.概略>この第2実施形態は、第1実施形態の変
形例である。この第2実施形態は、デジタルカメラの構
成、および、原則として、2つのグループG1,G2の
うちの一方に属する測距ブロックを合焦対象ブロックと
して選択する点で第1実施形態と共通するが、その判定
手法等の点において相違する。以下では、相違点を中心
に説明する。
【0109】この第2実施形態においては、中央ブロッ
クの像倍率(後述)βcと最至近ブロックの像倍率(後
述)βnと各グループG1,G2の人肌らしさを表す評
価値V1,V2(後述)と前邪魔判定(後述)とを用い
て、「合焦対象グループ」として2つのグループG1,
G2のうちのいずれを選択するかを決定する場合につい
て例示する。
【0110】<中央ブロックの像倍率βc>まず、基本
的には、中央ブロックの像倍率βcを用いてグループG
1,G2のうちのいずれを合焦対象グループとして選択
するかを決定するものとする。すなわち、中央ブロック
の像倍率βcと所定値PV1との関係について、(i)β
c≧PV1のときにはグループG1が主被写体を測距し
ていると判定し、(ii)βc<PV1のときにはグループ
G2が主被写体を測距していると判定することを原則と
する。ここで、中央ブロックの像倍率βcは、中央ブロ
ックのデフォーカス量DF1を撮影レンズの焦点距離f
で除した値、すなわち、βc=DF1/fとして表現さ
れる値である。画面内において中央ブロックの被写体が
大きく写っているときには像倍率βcは大きな値とな
り、画面内において中央ブロックの被写体が小さく写っ
ているときには像倍率βcは小さな値となる。上記の基
準(i)(ii)によれば、画面中央に高倍率の被写体が写っ
ているときにはグループG1が選択され、そうでないと
きにはグループG2が選択されることになる。
【0111】<人肌らしさ(肌色らしさ)>ただし、こ
の第2実施形態においては、このような基本原則に加え
て、「人肌らしさ」による評価値VCをもさらに考慮し
て、選択すべきグループが決定される。ここでは、各グ
ループG1,G2の評価値V1,V2を、それぞれ、各
グループG1,G2の「人肌らしさ」による評価値VC
に等しい値として算出するものとする。
【0112】具体的には、βc≧PV1の場合には、上
記の基準(i)を用いればグループG1を選択することに
なる。しかしながら、ここでは、この基準(i)を修正し
て、βc>PV1の場合であっても、グループG1の評
価値V1が所定値PV2よりも小さく(V1<PV2)
かつグループG2の評価値V2が所定値PV2以上(V
2≧PV2)であるという条件を満たすときには、グル
ープG2が主被写体を撮影しているとみなして、グルー
プG2を選択するものとする。これは、2つのグループ
G1,G2のうちグループG2のみが人物を捉えている
と考えられることに対応する。
【0113】また、βc<PV1の場合には、上記の基
準(ii)を用いればグループG2を選択することになる。
しかしながら、ここでは、この基準(ii)を修正して、β
c<PV1の場合であっても、グループG2の評価値V
2が所定値PV2よりも小さく(V2<PV2)かつグ
ループG1の評価値V1が所定値PV2以上(V1≧P
V2)であるという条件を満たすときには、グループG
1が主被写体を撮影しているとみなして、グループG1
を選択するものとする。これは、2つのグループG1,
G2のうちグループG1のみが人物を捉えていると考え
られることに対応する。
【0114】これにより、人肌らしさをも考慮してピン
トを合わせるべきグループをより適切に選択することが
可能になる。
【0115】<前邪魔判定>ところで、中央ブロックの
像倍率βcが比較的小さいとき(たとえばβc<PV1
のとき)には、人物の顔のサイズは測距ブロックのサイ
ズに対して相対的に小さなものとなる。そして、これに
伴って、人肌らしさによる評価値V1も比較的小さな値
になってしまう。このとき、評価値V1が所定値PV2
よりも小さくなると、グループG1の「人肌らしさ」が
不足していると判定されるので、ピントを合わせるべき
グループとしてグループG2を選択することになる。
【0116】このように、中央ブロックの像倍率βcが
小さい場合には、実際に画面中央に位置する人物を主被
写体として撮影しようとしているときであっても、グル
ープG1の「人肌らしさ」が不足しているために、「最
至近ブロック」を含むグループG2側にピントを合わせ
るべきである旨の誤判定をしてしまうことがあり得る。
【0117】そこで、この第2実施形態においては、こ
のような誤判定を回避するため、中央ブロックの像倍率
βcが所定値PV1よりも小さいとき(より詳細には、
さらに「人肌らしさ」の評価によってもグループG2が
選択されるとき)には、グループG2の対応被写体が主
被写体よりも手前側に存在する「いわゆる邪魔な」障害
物であるか否か、端的にいえば、主被写体よりも手前側
に存在する邪魔な被写体(以下、「前邪魔被写体」とも
称する)が存在するか否かの判定を行うものとする。な
お、この前邪魔被写体が存在するか否かの判定を、「前
邪魔判定」とも称するものとする。
【0118】この前邪魔判定は、前邪魔被写体が特に画
面の下側に存在する確率が高いという性質を考慮し、グ
ループG2に属する測距ブロックが画面の下側にのみ存
在するときに、グループG2の対応被写体が前邪魔被写
体である旨(言い換えれば、前邪魔被写体が存在する
旨)の判定を行うことができる。そして、前邪魔被写体
が存在する場合には、中央ブロックを含むグループG1
をフォーカス対象として選択する(言い換えれば、主被
写体を撮影しているグループとしてグループG1を選択
する)。これにより、上記の誤判定を回避できる。
【0119】具体的には、デジタルカメラ1の姿勢が判
っている場合には、次のようにして前邪魔被写体の判定
を行うことができる。
【0120】すなわち、デジタルカメラ1を横向きにし
て被写体を撮影する場合において、図11に示すよう
に、グループG2が画面下側の測距ブロックB30〜B
39のいずれかの測距ブロックのみで構成されるときに
は、グループG2は前邪魔被写体を撮影しているものと
して(すなわち、前邪魔被写体が存在するものとして)
判定する。これらの下側の測距ブロックが画面下側に存
在することになるからである。
【0121】一方、デジタルカメラ1を撮影者から見て
時計回りに90度回転させ縦向きにして被写体を撮影す
る場合において、図12に示すように、グループG2が
回転前の画面右側の測距ブロックB17,B18,B1
9,B27,B28,B29,B37,B38,B39
のいずれかの測距ブロックのみで構成されるときには、
グループG2は前邪魔被写体を撮影しているものとして
(すなわち、前邪魔被写体が存在するものとして)判定
する。回転後の縦向き撮影時には、回転前において画面
右側に位置していた測距ブロックは、画面下側に存在す
ることになるからである。
【0122】ここで、デジタルカメラ1の姿勢は、上述
した縦横検知機能を用いれば自動的に検知することがで
きる。ただし、これに限定されず、デジタルカメラ1の
現在の姿勢を手動で設定するようにしてもよい。
【0123】また、デジタルカメラ1の姿勢が不明の場
合には、図13に示すように、グループG2が測距フレ
ーム内の四隅近傍に存在する所定の測距ブロックB1
0,B11,B12,B13,B16,B17,B1
8,B19,B30,B31,B32,B33,B3
6,B37,B38,B39のいずれかの測距ブロック
のみで構成されるときには、グループG2は前邪魔被写
体を撮影しているものとして(すなわち、前邪魔被写体
が存在するものとして)判定すればよい。これにより、
前邪魔被写体が特に画面の下側に存在する確率が高いと
いう性質を考慮すれば、結果的に、グループG2が画面
の下側の測距ブロックのみで構成されているか否かを判
定することになる。
【0124】ただし、この場合、図14に示すようなフ
レーミングを行うときには、前邪魔被写体の存否を誤判
定してしまう可能性がある。なぜなら、図14に示すよ
うに、最も近い位置に存在する主被写体MSを画面の左
下側に配置しかつ非主被写体である遠景被写体を画面の
中央に配置して撮影するときには、グループG2が4つ
の測距ブロックB36,B37,B38,B39のみを
含むため、上記基準による前邪魔判定を行えば前邪魔被
写体が存在する旨の誤った判定結果を得ることになって
しまうからである。
【0125】したがって、このような誤判定を回避する
ため、上記基準を次のような新たな基準に変更すること
が好ましい。新たな基準は、グループG2が測距フレー
ム内の四隅近傍に存在する所定の測距ブロックB10,
B11,B12,B13,B16,B17,B18,B
19,B30,B31,B32,B33,B36,B3
7,B38,B39のいずれかの測距ブロックのみで構
成されるという条件J1に加えて、さらにそのグループ
G2を構成する測距ブロック数が3個以下であるという
条件J2をも満たすときに、グループG2は前邪魔被写
体を撮影しているものとして(すなわち、前邪魔被写体
が存在するものとして)判定する旨の基準である。
【0126】これにより、図14に示すようなフレーミ
ングを行うときであっても、前邪魔被写体の存否をより
正確に判定することが可能になる。
【0127】具体的には、図14に示すようなフレーミ
ングを行うときにこの新たな基準を用いれば、グループ
G2を構成する測距ブロック数は4個であり、3個以下
であるという後者の条件J2を満たさないので、前邪魔
被写体が存在しないとして判定される。したがって、主
被写体を撮影しているグループ(すなわち合焦対象グル
ープ)としてグループG2が選択されることになる。
【0128】なお、ここでは後者の条件J2において、
グループG2を構成する測距ブロック数が「3個」以下
であるべき旨を定めているが、この条件J2において基
準となる測距ブロック数については「3個」に限定され
ず、適宜の所定数を定めればよい。
【0129】また、この新たな基準は、図15に示すよ
うなフレーミングを行うときにも有用である。図15に
示すように、デジタルカメラ1を横向きの姿勢に維持し
て、最も近い位置に存在する主被写体MSを画面の下側
に配置しかつ非主被写体である遠景被写体を画面の中央
に配置して撮影するときにも、この新たな基準を用いれ
ば上記の誤判定を回避できる。具体的には、図15に示
すフレーミングにおいて、測距ゾーンZ3内の6つの測
距ブロックBiによってグループG2が構成されている
ものとすると、グループG2に属する測距ブロック数N
Bが4個以上となるので、後者の条件J2を満たさな
い。したがって、この場合、前邪魔被写体が存在しない
として判定される。この結果、グループG2の最至近ブ
ロックにピントを合わせることになり、上記の誤判定を
回避できるのである。
【0130】このように上記の新たな基準は、デジタル
カメラ1の姿勢を検知できない場合に特に有用である。
ただし、これに限定されず、デジタルカメラ1の姿勢を
検知できる場合にも適用することができる。たとえば、
デジタルカメラ1が横向きの姿勢を有するものとして検
知されている場合には、グループG2が画面下側の測距
ブロックB30〜B39のいずれかの測距ブロックのみ
で構成される(図11参照)という条件に加えて、その
グループG2を構成する測距ブロック数が3個以下であ
るという条件をも満たすときに、グループG2は前邪魔
被写体を撮影しているものとして(すなわち、前邪魔被
写体が存在するものとして)判定すればよい。また、デ
ジタルカメラ1が縦向きの姿勢を有するものとして検知
されている場合には、縦向き撮影時に画面下側(回転前
の画面右側)に存在する測距ブロックB17,B18,
B19,B27,B28,B29,B37,B38,B
39のいずれかの測距ブロックのみでグループG2が構
成される(図12参照)という条件に加えて、そのグル
ープG2を構成する測距ブロック数が3個以下であると
いう条件をもさらに満たすときに、グループG2は前邪
魔被写体を撮影しているものとして(すなわち、前邪魔
被写体が存在するものとして)判定すればよい。
【0131】<最至近ブロックの像倍率βn>また、図
15のようなフレーミングにおいて、手前側に配置され
た被写体を主被写体として正確に認識するため、最至近
ブロックの像倍率βnを用いることがより好ましい。具
体的には、上記の前邪魔判定を、最至近ブロックの像倍
率βnが比較的大きい(たとえばβn≧PV3(<PV
1))場合に行うようにすることが好ましい。言い換え
れば、最至近ブロックの像倍率βnが所定値よりも小さ
い(たとえばβn<PV3)ときには前邪魔判定を行わ
ないようにすることが好ましい。
【0132】これによれば、手前側に多くの人物を配置
するために手前側被写体からも所定距離以上十分に離れ
て撮影する場合などには、像倍率βnが十分に小さく
(βn<PV3)なり、前邪魔判定が行われないことに
なる。したがって、画面の下側において手前側の人物が
多数並んでいるにもかかわらずグループG2に属する測
距ブロック数NBが3個以下となるような場合であって
も、前邪魔被写体判定を行わないことによって、正確に
グループG2に対応する手前側の被写体を主被写体とし
て認識することができる。また、前邪魔被写体は、多く
の場合、比較的近い位置に存在するので、最至近ブロッ
クの像倍率βnが所定値PV3以上となる場合に行うこ
とによって、前邪魔判定を適切に行うことが可能であ
る。
【0133】<輝度・彩度>また、この第2実施形態に
おいては、上記の前邪魔判定をより正確に行うため、輝
度および彩度を用いるものとする。
【0134】図16は、フレーミングの別の一例を示す
図である。このようなフレーミングは、結婚披露宴など
において採用されることがある。図16においては、手
前側の人垣SSを画面の下側に配置し、その人垣SSの
向こう側の人物MSを主被写体として画面中央に配置し
て撮影する場合が示されている。また、手前側の人物S
Sは奥側の人物MSの方を向いているため、撮影者側か
ら見ると後ろ向きに立っている。このとき、手前側の人
垣SS、より具体的には、手前側の人物SSの後頭部
は、前邪魔被写体である。
【0135】このような後ろ向きの人物SSを主被写体
として撮影する確率は低いと考えられるので、このよう
な後ろ向きの手前側被写体は、前邪魔被写体であると判
定されやすくすることが好ましい。
【0136】そこで、この第2実施形態においては、グ
ループG2の輝度(および/または彩度)が、画面全体
の輝度(および/または彩度)よりも所定レベル以上低
い場合には、グループG2が前邪魔被写体である判定さ
れる際の基準レベルを低下させるようにするものとす
る。これは、人物の後頭部は、画面全体と比較すると、
相対的に輝度および彩度が低いという性質を利用するも
のである。
【0137】具体的には、まず、グループG2の輝度の
平均値LBとグループG2の彩度の平均値CBと、画面
全体の輝度の平均値LTと画面全体の彩度の平均値CT
とを求める。なお、グループG2の輝度の平均値LB
は、たとえば、グループG2に属する測距ブロック毎に
平均値を算出し、さらにグループG2に属する各測距ブ
ロックごとの輝度平均値をさらに平均することによって
算出すればよい。グループG2の彩度の平均値CBにつ
いても同様である。
【0138】つぎに、グループG2の輝度の平均値LB
とグループG2の彩度の平均値CBと、画面全体の輝度
の平均値LTと画面全体の彩度の平均値CTとを比較す
る。
【0139】そして、たとえば、画面全体の輝度の平均
値LTとグループG2の輝度の平均値LBとの差が所定
値L4よりも大きく、かつ、画面全体の彩度の平均値C
TとグループG2の彩度の平均値CBとの差が所定値C
5よりも大きい場合、すなわち、 LT−LB>L4、かつ、CT−CB>C5 の場合には、前邪魔判定を行う際の判定レベルを低下さ
せる。
【0140】なお、上記においては、グループG2の輝
度および彩度の平均値LB,CBと画面全体の輝度およ
び彩度の平均値LT,CTとの「差」を用いて比較判定
を行っていたが、これに限定されず、グループG2の輝
度および彩度の平均値LB,CBと画面全体の輝度およ
び彩度の平均値LT,CTとの「比」を用いて比較判定
を行ってもよい。具体的には、画面全体の輝度の平均値
LTとグループG2の輝度の平均値LBとの比が所定値
L6よりも小さく、かつ、画面全体の彩度の平均値CT
とグループG2の彩度の平均値CBとの比が所定値C7
よりも小さい場合、すなわち、 LB/LT<L6、かつ、CB/CT<C7 の場合に、前邪魔判定を行う際の判定レベルを低下させ
るようにしても良い。
【0141】さて、前邪魔判定を行う際の判定レベルを
低下させるためには、たとえば、次のような判定基準を
用いることができる。
【0142】まず、グループG2が測距フレーム内の四
隅近傍に存在する所定の測距ブロックB10,B11,
B12,B13,B16,B17,B18,B19,B
30,B31,B32,B33,B36,B37,B3
8,B39のいずれかの測距ブロックのみで構成される
という条件J1に加えて、さらにそのグループG2を構
成する測距ブロック数NBが3個以下であるという条件
J2をも満たすときに、グループG2は前邪魔被写体を
撮影しているものとして(すなわち、前邪魔被写体が存
在するものとして)判定する旨の基準を原則的に用いて
いる場合には、後者の条件J2を「グループG2を構成
する測距ブロック数NBが『5』個以下である」という
条件に変更すればよい。このとき、グループG2を構成
する測距ブロック数が4個のときでも前邪魔被写体が存
在するとして判定されることがあり得るようになる。す
なわち、前邪魔被写体が存在するとして判定されやすく
なる。
【0143】あるいは、最至近ブロックの像倍率βnが
所定値PV3よりも大きいときに前邪魔判定を行うこと
を原則とする場合には、この所定値PV3よりも小さな
所定値PV8を用いて、最至近ブロックの像倍率βnが
所定値PV8よりも大きいときに前邪魔判定を行うよう
にすればよい。これにより、前邪魔被写体が存在する旨
の判定が下されやすくなる。
【0144】なお、上記実施形態においては、輝度およ
び彩度の両方を用いているが、輝度および彩度のうちの
一方のみを用いてもよい。言い換えれば、第2のグルー
プG2の輝度の平均値LBと画面全体の輝度の平均値L
Tとの比較結果、および第2のグループG2の彩度の平
均値CBと画面全体の彩度の平均値CTとの比較結果の
うち、少なくとも一方の比較結果に応じて、前邪魔被写
体が存在するか否かの判定を行う際の判定レベルを変更
するようにしてもよい。
【0145】<B2.詳細動作>つぎに、この第2実施
形態に係るデジタルカメラ1のオートフォーカス動作に
ついて、図17、図18、および図19のフローチャー
トを参照しながら詳細に説明する。
【0146】まず、図17に示すステップS21〜S2
9は、ステップS1〜S9と同様の動作である。ただ
し、ステップS27においては、各測距ブロックB10
〜B39についての「人肌らしさ」に関する評価値を算
出する一方で、「画面内での分布状態」および「デフォ
ーカス量」に関する評価値を算出しない点でステップS
7と相違している。
【0147】さらに、図18に示すステップS30〜S
35は、ステップS10〜S15と同様の動作である。
ただし、ステップS33,S35において算出される評
価値V1,V2は、グループG1,G2についての「人
肌らしさ」に関する評価値VCとして求められる点で相
違している。
【0148】その後、ステップS36において、中央ブ
ロックの像倍率βcに関する分岐処理が行われる。像倍
率βc<PV1のときにはステップS41に進み、それ
以外のとき(すなわち、βc≧PV1のとき)にはステ
ップS37に進む。そして、次のステップS37,S3
8,S41,S42においては、「人肌らしさ」による
評価値を用いて合焦対象ブロックの選択が行われる。
【0149】まず、中央ブロックの像倍率βcが所定値
PV1以上(βc≧PV1)の場合には、ステップS3
7,S38の分岐処理に進む。そして、グループG1の
評価値V1が所定値PV2よりも小さく(V1<PV
2)かつグループG2の評価値V2が所定値PV2以上
(V2≧PV2)であるという条件を満たすときには、
グループG2が主被写体を撮影しているとみなし、さら
にステップS54(図19)に進んで、合焦対象ブロッ
クとしてグループG2の最至近ブロックを選択するもの
とする。それ以外の場合(すなわち、V1≧PV2、ま
たは、V2<PV2、の場合)にはステップS55(図
19)に進んで、合焦対象ブロックとしてグループG1
の中央ブロックを選択するものとする。
【0150】一方、中央ブロックの像倍率βc<PV1
の場合には、ステップS41,S42の分岐処理に進
む。そして、グループG2の評価値V2が所定値PV2
よりも小さく(V2<PV2)かつグループG1の評価
値V1が所定値PV2以上(V1≧PV2)であるとい
う条件を満たすときには、グループG1が主被写体を撮
影しているとみなし、さらにステップS55(図19)
に進んで、合焦対象ブロックとしてグループG1の中央
ブロックを選択するものとする。
【0151】また、それ以外の場合(すなわち、V2≧
PV2、または、V1<PV2、の場合)にはステップ
S43(図18)に進む。
【0152】ステップS43以降においては、前邪魔判
定が行われる。ステップS43に進んできた場合には、
中央ブロックの像倍率βcおよび「人肌らしさ」の評価
値Vに基づけば、原則として、最至近ブロックを含むグ
ループG2を選択することが好ましい状態であると考え
られる。ただし、上述したような「人肌らしさ」の評価
値に基づく誤判定が起こり得る。ここでは、この誤判定
を防止するため、グループG2の対応被写体が前邪魔被
写体であるか否かを判定し、前邪魔被写体である旨の判
定が得られるときにはグループG1の中央ブロックを合
焦対象ブロックとして選択するものとする。
【0153】ステップS43においては、前邪魔判定に
先だって、最至近ブロックの像倍率βnに基づく分岐処
理が行われる。
【0154】これは、上述したように、前邪魔判定は、
最至近ブロックの像倍率βnが比較的大きいとき(たと
えばβn>PV3のとき)に行うようにすることが好ま
しいことに基づくものである。
【0155】最至近ブロックの像倍率βnが所定値PV
3よりも小さい(βn<PV3)場合には、前邪魔判定
を行わずにステップS54に進み、グループG2の最至
近ブロックを合焦対象ブロックとして選択する。
【0156】また、最至近ブロックの像倍率βnが所定
値PV3以上(βn≧PV3)の場合には、前邪魔判定
を行うためステップS44に進む。
【0157】ステップS44以降においては、上述した
ような前邪魔判定が行わる。
【0158】ステップS44においては、グループG2
が画面の下側以外にも存在すると判定されるときにはス
テップS54に進み、グループG2の最至近ブロックを
合焦対象ブロックとして選択する。また、グループG2
が画面の下側のみにしか存在しないと判定されるときに
は、ステップS45に進む。
【0159】ステップS45以降においては、グループ
G2の輝度および彩度を用いて、前邪魔判定の精度を向
上させる処理を行う。
【0160】具体的には、ステップS45においてグル
ープG2の輝度の平均値LBを算出し、ステップS46
においてグループG2の彩度の平均値CBを算出する。
また、ステップS47において画面全体の輝度の平均値
LTを算出し、ステップS48において画面全体の彩度
の平均値CTを算出する。
【0161】そして、ステップS49,S50の分岐処
理において、LT−LB>L4、かつ、CT−CB>C
5、の場合には、ステップS51に進み、それ以外の場
合(LT−LB≦L4、または、CT−CB≦C5、の
場合)にはステップS52に進む。ステップS51に進
んだ場合には値PN=5に設定し、ステップS52に進
んだ場合には値PN=3に設定する。値PNは、前邪魔
判定における判定レベルを決定する値であり、この分岐
処理によって輝度および彩度の比較結果に応じて異なる
値が設定される。言い換えれば、輝度および彩度の比較
結果に応じて、前邪魔判定を行う際の判定レベルが変更
されるのである。
【0162】ステップS51またはステップS52にお
いて値PNが設定されると、ステップS53に進む。ス
テップS53においては、グループG2に含まれる測距
ブロックの数NBを値PNと比較する処理が行われる。
【0163】そして、グループG2の測距ブロック数N
Bが設定値PNよりも大きい(NB>PN)場合には前
邪魔被写体が存在しないものとして判定し、ステップS
54に進み、合焦対象ブロックとしてグループG2の最
至近ブロックを選択する。
【0164】一方、グループG2の測距ブロック数NB
が設定値PN以下(NB≦PN)の場合には前邪魔被写
体が存在するものとして判定し、ステップS55に進
み、合焦対象ブロックとしてグループG1の中央ブロッ
クを選択する。
【0165】ステップS56では、ステップS54また
はステップS55で選択された位置に撮影レンズ2を移
動させて停止させる。その後、レリーズボタン(シャッ
ターボタン)の押下等に応じて撮影動作が行われる。
【0166】<C.その他>上記第2実施形態において
は、中央ブロックの像倍率βcが所定値PV1よりも小
さく(βc<PV1)かつ最至近ブロックの像倍率βn
が所定値PV3以上(βn≧PV3)のときに前邪魔判
定を行う場合を例示していたが、これに限定されず、中
央ブロックの像倍率βnの大小にかかわらず最至近ブロ
ックの像倍率βnが所定値PV3以上(βn≧PV3)
となる場合に(言い換えれば、像倍率βc≧VP1であ
っても像倍率βn≧PV3の条件が満たされれば)、前
邪魔判定を行うようにしても良い。
【0167】また、像倍率βc,βnを考慮することな
く、輝度LB,LTおよび/または彩度CB,CTを考
慮することによって、前邪魔判定を行うようにしてもよ
い。
【0168】なお、上述した具体的実施形態には以下の
構成を有する発明が含まれている。
【0169】(1)請求項3または請求項4に記載のオ
ートフォーカス装置において、前記フォーカス制御手段
は、前記最至近ブロックに対応する像倍率が所定値以上
の場合に、前記前邪魔被写体が存在するか否かの前記判
定を行うことを特徴とするオートフォーカス装置。この
構成によって、より正確に主被写体を決定することがで
きる。
【0170】(2)請求項4または前記(1)に記載の
オートフォーカス装置において、前記フォーカス制御手
段は、前記第2の測距ブロック群の輝度の平均値と画面
全体の輝度の平均値との比較結果、および前記第2の測
距ブロック群の彩度の平均値と画面全体の彩度の平均値
との比較結果のうち、少なくとも一方の比較結果に応じ
て、前記前邪魔被写体が存在するか否かの前記判定を行
う際の判定レベルを変更することを特徴とするオートフ
ォーカス装置。この構成によって、より正確に主被写体
を決定することができる。
【0171】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項5
に記載のオートフォーカス装置によれば、第1の測距ブ
ロック群に関する評価情報を用いた評価結果と第2の測
距ブロック群に関する評価情報を用いた評価結果とを比
較して、より良好な評価結果を有する一方の測距ブロッ
ク群を合焦対象ブロック群として選択し、当該選択され
た合焦対象ブロック群についての所定範囲内のいずれか
の距離指標値に対応する距離に存在する被写体が合焦状
態となるように焦点合わせ動作が制御されるので、撮影
画面内の被写体の様々な配置状況に対して、より適切に
主被写体を決定して合焦動作を行うことが可能である。
【0172】特に、請求項3に記載のオートフォーカス
装置によれば、第2の測距ブロック群に属する全ての測
距ブロックが画面の下側にのみ存在する場合には、第1
の測距ブロック群に属する測距ブロックを前記合焦対象
ブロックとして選択するので、前邪魔被写体の存否を適
切に判定することによって、さらに適切に主被写体を決
定して合焦動作を行うことが可能である。
【0173】また、請求項4に記載のオートフォーカス
装置によれば、第2の測距ブロック群に属する全ての測
距ブロックが画面の下側にのみ存在しかつ第2の測距ブ
ロック群に属する測距ブロック数が所定数以下の場合に
は、前記第1の測距ブロック群に属する測距ブロックを
前記合焦対象ブロックとして選択するので、前邪魔被写
体の存否を適切に判定することによって、さらに適切に
主被写体を決定して合焦動作を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るオートフォーカス
装置としてのデジタルカメラ1の概略内部構成を示すブ
ロック図である。
【図2】測距フレームと測距ゾーンと測距ブロックとの
関係を説明する図である。
【図3】「山登り方式(コントラスト検出方式)」につ
いて説明する図である。
【図4】複数の測距ブロックBiについてのコントラス
ト曲線、合焦レンズ位置、デフォーカス量を示す図であ
る。
【図5】画面内での分布状態に応じた評価値VAを算出
するためのテーブルを示す図である。
【図6】評価値VAを算出するためのテーブルの変形例
を示す図である。
【図7】評価値VAを算出するためのテーブルの別の変
形例を示す図である。
【図8】各測距ブロックBi内の小領域D0〜D9を示
す図である。
【図9】第1実施形態に係るデジタルカメラ1の動作を
示すフローチャートである。
【図10】第1実施形態に係るデジタルカメラ1の動作
を示すフローチャートである。
【図11】前邪魔被写体の判定手法について説明する図
である。
【図12】前邪魔被写体の別の判定手法について説明す
る図である。
【図13】前邪魔被写体のさらに別の判定手法について
説明する図である。
【図14】フレーミングの一例を示す図である。
【図15】別のフレーミングの一例を示す図である。
【図16】さらに別のフレーミングの一例を示す図であ
る。
【図17】第2実施形態に係るデジタルカメラ1の動作
を示すフローチャートである。
【図18】第2実施形態に係るデジタルカメラ1の動作
を示すフローチャートである。
【図19】第2実施形態に係るデジタルカメラ1の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 撮影レンズ 3 二次元撮像素子 βc 中央ブロックの像倍率 βn 最至近ブロックの像倍率 Bi,B10〜B39 測距ブロック CB,CT 彩度 D0〜D9 小領域 DF,DF1,DF2 デフォーカス量 FM 測距フレーム G1,G2 測距ブロック群(グループ) LB,LT 輝度 MS 主被写体 Z1,Z2,Z3 測距ゾーン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートフォーカス装置であって、 画面内の各所定部分に位置する複数の測距ブロックのそ
    れぞれについて、当該各所定部分の対応被写体までの距
    離を示す距離指標値を取得する距離指標値取得手段と、 前記画面の中央部に位置する測距ブロックである中央ブ
    ロックの距離指標値から所定範囲内の距離指標値を有す
    る少なくとも1つの測距ブロックによって形成される第
    1の測距ブロック群と、前記複数の測距ブロックのうち
    その対応被写体が前記装置に最も近い位置に存在する測
    距ブロックである最至近ブロックの距離指標値から所定
    範囲内の距離指標値を有する少なくとも1つの測距ブロ
    ックによって形成される第2の測距ブロック群とについ
    て、評価情報をそれぞれ取得する情報取得手段と、 前記第1の測距ブロック群に関する評価情報を用いた評
    価結果と前記第2の測距ブロック群に関する評価情報を
    用いた評価結果とを比較して、より良好な評価結果を有
    する一方の測距ブロック群を合焦対象ブロック群として
    選択し、当該選択された前記合焦対象ブロック群につい
    ての前記所定範囲内のいずれかの距離指標値に対応する
    距離に存在する被写体が合焦状態となるように焦点合わ
    せ動作を制御するフォーカス制御手段と、を備えること
    を特徴とするオートフォーカス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオートフォーカス装置
    において、 前記評価情報は、各測距ブロック群についての、画面内
    での分布状態、デフォーカス量、および人肌らしさのう
    ち、少なくとも1つの情報を含むことを特徴とするオー
    トフォーカス装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のオート
    フォーカス装置において、 前記フォーカス制御手段は、前記第2の測距ブロック群
    に属する全ての測距ブロックが前記画面の下側にのみ存
    在する場合には、前邪魔被写体が存在するものとして判
    定し、前記第1の測距ブロック群を前記合焦対象ブロッ
    ク群として選択することを特徴とするオートフォーカス
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のオート
    フォーカス装置において、 前記フォーカス制御手段は、前記第2の測距ブロック群
    に属する全ての測距ブロックが前記画面の下側にのみ存
    在しかつ前記第2の測距ブロック群に属する測距ブロッ
    ク数が所定数以下の場合には、前邪魔被写体が存在する
    ものとして判定し、前記第1の測距ブロック群を前記合
    焦対象ブロック群として選択することを特徴とするオー
    トフォーカス装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のオートフォーカス装置
    において、 前記フォーカス制御手段は、前記中央ブロックの距離指
    標値と前記最至近ブロックの距離指標値との差が一定値
    以下の場合には、 前記中央ブロックと前記最至近ブロックとのうちの一方
    を前記合焦対象ブロック群として選択し当該選択された
    前記合焦対象ブロック群についての前記所定範囲内のい
    ずれかの距離指標値に対応する距離に存在する被写体が
    合焦状態となるように焦点合わせ動作を制御するのでは
    なく、前記中央ブロックについての距離指標値と前記最
    至近ブロックについての距離指標値との平均値を求め、
    当該平均値に対応する距離に存在する被写体が合焦状態
    となるように焦点合わせ動作を制御することを特徴とす
    るオートフォーカス装置。
JP2001396320A 2001-12-27 2001-12-27 オートフォーカス装置 Pending JP2003195151A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001396320A JP2003195151A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 オートフォーカス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001396320A JP2003195151A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 オートフォーカス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003195151A true JP2003195151A (ja) 2003-07-09

Family

ID=27602448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001396320A Pending JP2003195151A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 オートフォーカス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003195151A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005033763A1 (ja) * 2003-09-10 2005-04-14 Sharp Kabushiki Kaisha 撮影レンズ位置制御装置
CN100414339C (zh) * 2003-09-10 2008-08-27 夏普株式会社 摄影透镜位置控制装置
JP2008197210A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Nikon Corp 焦点検出装置、カメラ
WO2010010957A1 (en) * 2008-07-25 2010-01-28 Canon Kabushiki Kaisha Focus detection apparatus
JP2010025985A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Ricoh Co Ltd 撮像装置及び方法
JP2010286595A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Nikon Corp 焦点検出装置、撮像装置及び画像認識装置
JP2014085608A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Nikon Corp 撮像装置
US8737831B2 (en) 2010-01-07 2014-05-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Digital photographing apparatus and method that apply high-speed multi-autofocusing (AF)
JP2017225071A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2018182477A (ja) * 2017-04-10 2018-11-15 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02178641A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Nikon Corp 焦点検出装置
JPH0537940A (ja) * 1991-08-01 1993-02-12 Minolta Camera Co Ltd ビデオカメラ
JPH05215958A (ja) * 1991-10-18 1993-08-27 Olympus Optical Co Ltd カメラの主要被写体検出装置
JPH10142490A (ja) * 1996-11-15 1998-05-29 Canon Inc 環境認識装置及びカメラ
JP2001215404A (ja) * 2000-02-04 2001-08-10 Olympus Optical Co Ltd 主要被写体検出機能を有するカメラ
JP2001249265A (ja) * 2000-03-02 2001-09-14 Olympus Optical Co Ltd 測距装置
JP2001264621A (ja) * 2000-03-15 2001-09-26 Olympus Optical Co Ltd 測距装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02178641A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Nikon Corp 焦点検出装置
JPH0537940A (ja) * 1991-08-01 1993-02-12 Minolta Camera Co Ltd ビデオカメラ
JPH05215958A (ja) * 1991-10-18 1993-08-27 Olympus Optical Co Ltd カメラの主要被写体検出装置
JPH10142490A (ja) * 1996-11-15 1998-05-29 Canon Inc 環境認識装置及びカメラ
JP2001215404A (ja) * 2000-02-04 2001-08-10 Olympus Optical Co Ltd 主要被写体検出機能を有するカメラ
JP2001249265A (ja) * 2000-03-02 2001-09-14 Olympus Optical Co Ltd 測距装置
JP2001264621A (ja) * 2000-03-15 2001-09-26 Olympus Optical Co Ltd 測距装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005033763A1 (ja) * 2003-09-10 2005-04-14 Sharp Kabushiki Kaisha 撮影レンズ位置制御装置
CN100414339C (zh) * 2003-09-10 2008-08-27 夏普株式会社 摄影透镜位置控制装置
JP2008197210A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Nikon Corp 焦点検出装置、カメラ
JP2010025985A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Ricoh Co Ltd 撮像装置及び方法
WO2010010957A1 (en) * 2008-07-25 2010-01-28 Canon Kabushiki Kaisha Focus detection apparatus
JP2010032646A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Canon Inc 焦点検出装置
US8493497B2 (en) 2008-07-25 2013-07-23 Canon Kabushiki Kaisha Focus detection apparatus with weighting of pixel outputs
JP2010286595A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Nikon Corp 焦点検出装置、撮像装置及び画像認識装置
US8737831B2 (en) 2010-01-07 2014-05-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Digital photographing apparatus and method that apply high-speed multi-autofocusing (AF)
JP2014085608A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Nikon Corp 撮像装置
JP2017225071A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2018182477A (ja) * 2017-04-10 2018-11-15 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10666851B2 (en) Imaging device and focus adjustment method using an index representing bokeh state
KR100944908B1 (ko) 촬상장치, 포커스 제어방법 및 포커스 제어프로그램을기록한 기록매체
JP4290100B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
TWI399082B (zh) Display control device, display control method and program
KR101211960B1 (ko) 촬상장치 및 그 제어 방법
JP6046905B2 (ja) 撮像装置、露出制御方法、及びプログラム
US20020114015A1 (en) Apparatus and method for controlling optical system
US7991280B2 (en) Focus adjusting apparatus and focus adjusting method
US7957633B2 (en) Focus adjusting apparatus and focus adjusting method
JP2007034261A5 (ja)
JP2003195151A (ja) オートフォーカス装置
CN1260951C (zh) 照相机
JP2003075713A (ja) オートフォーカス装置及び方法、並びにカメラ
JP2010072134A (ja) 撮像装置
JP3949000B2 (ja) オートフォーカスカメラ
JP5581838B2 (ja) 自動合焦制御装置、電子カメラ及び自動合焦制御方法
JP4786734B2 (ja) カメラ
JP6071173B2 (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
CN109510944A (zh) 一种相机的对焦方法
JP5417032B2 (ja) カメラの測光装置
JP2003185911A (ja) 光学系制御装置
CN101594463B (zh) 数码图像处理设备中的焦点误差调节装置和方法
JP6929140B2 (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2004151628A (ja) 測距装置及びこの測距装置を備えたカメラ装置
US8340513B2 (en) Camera and method for performing auto-focusing

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040607

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041130