JP2001249265A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2001249265A
JP2001249265A JP2000057280A JP2000057280A JP2001249265A JP 2001249265 A JP2001249265 A JP 2001249265A JP 2000057280 A JP2000057280 A JP 2000057280A JP 2000057280 A JP2000057280 A JP 2000057280A JP 2001249265 A JP2001249265 A JP 2001249265A
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distance measurement
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JP2000057280A
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English (en)
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Masataka Ide
昌孝 井出
Osamu Nonaka
修 野中
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広範囲な測距領域を有するとともに、正確に主
要被写体を検出して測距を行い、主要被写体に高速にピ
ントを合わせることができる測距装置を提供する。 【解決手段】撮影光学系401により結像される像を撮
像する撮影用撮像素子402と、視差を有する2つの測
距光学系403により結像される2像を撮像する測距用
撮像素子404と、撮影用撮像素子402の出力に基づ
いて主要被写体を検出する主要被写体検出手段405
と、測距用撮像素子404の出力及び主要被写体検出手
段408の出力に基づいて測距を行う測距手段406と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は測距装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】撮影用の撮像素子を使用してAFを行う
技術が従来より知られている。例えば特開平11−14
6405号公報に開示されたビデオカメラでは、撮像素
子からの画像信号より肌色領域を抽出し、この肌色領域
をAFエリアに設定して山登りAFを行っている。
【0003】また、特開平11−122517号公報に
開示された測距装置では、撮影用撮像素子及び撮影レン
ズと、外光測距用撮像素子及び測距光学系との組み合わ
せによる三角測量により測距を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平11−146405号公報に開示されたビデオカメ
ラは次のような欠点を有している。すなわちこのビデオ
カメラでは、検出した肌色の部分に測距エリアを設定し
て測距エリア内の撮像信号に基づく山登りAFを行う
が、山登りAFでは被写体像のコントラストが最大とな
るフォーカシングレンズ位置を探索するので、AFスピ
ードが非常に遅いという問題がある。
【0005】また、上記特開平11−122517号公
報に開示の測距装置では、撮影用撮像素子で撮像される
被写体像と、外光測距用撮像素子で撮像される同一の被
写体像の倍率が異なるので画像信号を補正する必要があ
り、これによって測距精度が低下してしまうという問題
がある。
【0006】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、広範囲な測距
領域を有するとともに、正確に主要被写体を検出して測
距を行い、主要被写体に高速にピントを合わせることが
できる測距装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、測距装置であって、撮影光学系に
より結像される像を撮像する撮影用撮像素子と、視差を
有する2つの測距光学系により結像される2像を撮像す
る測距用撮像素子と、上記撮影用撮像素子の出力に基づ
いて主要被写体を検出する主要被写体検出手段と、上記
測距用撮像素子の出力及び上記主要被写体検出手段の出
力に基づいて測距を行う測距手段とを具備する。
【0008】また、第2の発明は、測距装置であって、
撮影光学系により結像される像を撮像する撮影用撮像素
子と、視差を有する2つの測距光学系により結像される
2像を撮像する測距用撮像素子と、上記撮影用撮像素子
の出力に基づいて特定の色に関する情報を取得する色情
報取得手段と、上記測距用撮像素子の出力及び上記色情
報取得手段の出力に基づいて測距を行う測距手段とを具
備する。
【0009】また、第3の発明は、第2の発明における
測距装置において、上記色情報取得手段の出力及び上記
測距用撮像素子の出力に基づいて主要被写体を検出し、
この検出結果に基づいて測距を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して本発明の第1実施形態を詳細に説明する。図1
(A)は本実施形態の第1の構成を示す図であり、撮影
光学系401と、上記撮影光学系401により結像され
る像を撮像する撮影用撮像素子402と、視差を有する
2つの測距光学系403と、上記測距光学系403によ
り結像される2像を撮像する測距用撮像素子404と、
上記撮影用撮像素子402の出力に基づいて主要被写体
を検出する主要被写体検出手段405と、上記測距用撮
像素子404の出力と上記主要被写体検出手段408の
出力に基づいて測距を行う測距手段406とから構成さ
れる。さらに主要被写体検出手段405は上記撮影用撮
像素子402の出力に基づいて肌色部分を検出する肌色
検出手段408を有する。
【0011】さらに図1(B)は本実施形態の第2の構
成を示しており、第1の構成に加えて、撮影光学系40
1と測距光学系403との視差を補正する視差補正手段
407をさらに有する。
【0012】図1(C)は本実施形態の第3の構成を示
しており、撮影光学系401と、上記撮影光学系401
により結像される像を撮像する撮影用撮像素子402
と、視差を有する2つの測距光学系403と、上記測距
光学系403により結像される2像を撮像する測距用撮
像素子404と、上記撮影用撮像素子402の出力に基
づいて主要被写体を検出する第1主要被写体検出手段4
05−1と、上記測距用撮像素子404の出力と上記第
1主要被写体検出手段405−1の出力に基づいて主要
被写体の検出を行う第2主要被写体検出手段405−2
と、上記第2主要被写体検出手段405−2の出力に基
づいて測距を行う測距手段406とから構成される。
【0013】図2は本発明をデジタルカメラに適用した
ときの電気的ブロック図である。マイコン11はカメラ
システムの制御装置で、内部にCPU(中央処理装置)
11a,ROM11b,RAM11c,A/Dコンバー
タ(ADC)11dを有するコントローラである。マイ
コン11は、ROM11bに格納されたシーケンスプロ
グラムに従って一連の動作を行っている。
【0014】A/Dコンバータ(ADC)11dは、A
Fエリアセンサ12の出力信号の読み出し、電池電圧の
チェック、ストロボの充電電圧チェック等のアナログ信
号をデジタルデータに変換する。またマイコン11はそ
の内部にEEPROM11eを有しており、焦点調節、
測光・露出演算、AWB(オートホワイトバランス)等
に関する補正データをカメラ毎に記憶している。
【0015】撮像素子(CCD)23は、撮影レンズ9
により形成される被写体像を撮像して電気信号に変換す
る。
【0016】AFエリアセンサ12は、後述する測距光
学系により形成される被写体像を撮像して電気信号であ
るセンサデータに変換するものであり、水平方向と垂直
方向に二次元状に配置されたフォトダイオードからなる
受光素子群(受光領域)12aとその処理回路12bと
から構成される。処理回路12bは受光領域12aへの
入射光により発生する電荷を画素毎の画素回路により電
圧に変換するとともに増幅して出力する。
【0017】マイコン11は、AFエリアセンサ12の
積分動作の制御、センサデータの読出し制御を行い、A
Fエリアセンサ12の出力するセンサデータを処理して
測距演算を行う。
【0018】またAFエリアセンサ12は、定常光除去
部12cを有しており、マイコン11により定常光除去
を行なうか否かを切り換えられる。定常光除去動作は、
後述する補助光を投光しながら行うことにより、投光成
分による被写体反射光のみに対応する撮像信号を検出す
ることができる。
【0019】図3は、上記した撮影レンズ9,撮像素子
23と測距光学系10,AFエリアセンサ12の配置を
示している。200は撮像素子23の撮像領域である。
【0020】図2に戻ってフォーカスレンズ駆動部13
は、撮影レンズ9の一部であるフォーカスレンズ14を
駆動する。フォーカスレンズエンコーダ15は、フォー
カスレンズ14の移動量に対応するパルス信号を発生す
る。マイコン11は測距演算結果に基づき、フォーカス
レンズ駆動部13に駆動信号を出力し、フォーカスレン
ズエンコーダ15の出力をモニタしてフォーカスレンズ
14の位置制御を行う。
【0021】ストロボ回路部20は、撮影時の補助光源
としてストロボ20aを発光させるブロックである。マ
イコン11によりストロボ回路部20の充電、発光制御
がなされる。またストロボ回路部20は、測距動作時の
AF補助光としても動作させる。
【0022】ズームレンズ駆動部22は、マイコン11
からの指令により撮影レンズ9のズーム動作を行う。ま
た、マイコン11に対して撮影レンズ9の焦点距離情報
fを出力する。
【0023】カメラ姿勢検出部21は、カメラの姿勢
(縦、横)を検出し、マイコン11に出力する。
【0024】映像信号処理部24は、撮像素子23から
の画素信号である電気信号を処理して映像信号を作成す
る。
【0025】測光・露出演算部27は、上記映像信号処
理部24において処理された映像信号に基づいて測光
値、露出制御値を算出する。
【0026】また撮像素子制御部122は、上記測光・
露出演算部27の出力であるシャッタスピードに基づい
て、撮影時の撮像素子23の電子シャッタを制御する。
上記測光・露出演算部27の露出演算により算出された
絞り値データに基づいて、撮影時に撮影レンズ9内の絞
り9bの制御が行われる。絞り駆動部16は、マイコン
11からの指令に基づいて、絞り9bを駆動する。
【0027】AWB(オートホワイトバランス)部26
は、上記映像信号処理部24において処理された映像信
号に基づいてホワイトバランスを自動的に制御する。例
えば、映像信号処理部24のR,G,B出力よりR/
G,B/Gを求めこの値に基づいてR,Bのゲインを調
節する。
【0028】たとえば被写体の色温度が低い場合は、映
像信号処理部24の出力がR>G>Bとなるので、R/
G>1,B/G<1となり、この比R/G,B/Gに応
じてRはゲインを下げ、Bはゲインを上げて、R=G=
Bとなるように調節する。
【0029】1RSW(ファーストレリーズスイッチ)
17,2RSW(セカンドレリーズスイッチ)18はレ
リーズボタンに連動したスイッチで、レリーズボタンの
第1段階の押し下げにより1RSW17がオンし、引き
続いて第2段階の押し下げで2RSW18がオンする。
【0030】表示部19は、マイコン11の制御のもと
に、撮影した画像や記録媒体に記録されている画像ある
いはカメラ内部の情報(撮影モード、日付等)をLCD
等の表示素子により表示する。
【0031】マイコン11は1RSW17のオンで測
光、AF動作を行い、2RSW18のオンで露出動作と
画像記録動作を行う。
【0032】図4は、測距光学系の構成とAFエリアセ
ンサ配置を示す図である。ここでは外光パッシブ方式に
より被写体までの距離を測定する。
【0033】図4のように測距光学系10を構成する受
光レンズ101,102は基線長Bを隔てて配置され、
被写体103の像を2像に分割してAFエリアセンサ1
2の受光領域12aに結像させる。
【0034】上記2像の相対的な位置差をxとすると、
被写体距離Lは、三角測量の原理によって、受光レンズ
の焦点距離fと基線長Bとから、以下の式により求める
ことができる。
【0035】L=(B・f)/x 上記、測距演算はマイコン11によって行われる。より
具体的には、AFエリアセンサ12の受光領域12a
に、測距エリアを設定して2像に対応するセンサデータ
を用いて相関演算を行い、上記2像の相対的な位置差x
を検出する。
【0036】図5は、AFエリアセンサ12の構成を示
す図であり、撮影画面に対応して複数の画素が配置され
ている。1画素50の構成は受光素子であるフォトダイ
オード52と、フォトダイオード52の出力する信号電
荷を蓄積する蓄積容量58と、蓄積容量58に蓄積され
た蓄積電圧を検出するための増幅器51と、定常光成分
を除去する定常光除去回路59とから構成される。
【0037】モニタ選択回路57は蓄積動作を制御する
ためのものであり、マイコン11からの指令に基づく画
素範囲についてピーク蓄積量を示すモニタ信号を作成し
て出力する。
【0038】水平シフトレジスタ56、垂直シフトレジ
スタ54は、マイコン11からの指令により制御され、
各画素の信号出力を選択して出力する。
【0039】固定パターンノイズ除去回路55は、各画
素の信号出力に含まれる固定パターンノイズを除去する
ための回路である。
【0040】読み出しエリア選択部60は、マイコン1
1からの指令に基づいてセンサデータを読み出す領域を
選択し、指定された領域のセンサデータのみを出力させ
るように水平シフトレジスタ56,垂直シフトレジスタ
54を制御する。
【0041】図6は、撮像素子23の撮像領域200の
詳細を示す図であり、水平方向と垂直方向の二次元状に
配置されたフォトダイオード201と、前記フォトダイ
オード201に蓄積された電荷を垂直シフトレジスタ2
03に転送するトランスファーゲート202と、転送さ
れた電荷を順次垂直方向に転送する垂直シフトレジスタ
203と、 垂直シフトレジスタ203により垂直方向
に転送された電荷を水平方向に順次転送する水平シフト
レジスタ204と、水平シフトレジスタ204により水
平方向に転送された電荷を電圧信号に変換して出力する
出力部205とから構成される。
【0042】撮像領域200のフォトダイオード201
の前面には図示せぬ色フィルタが配置されており、色フ
ィルタの配列は図7に示すようにいわゆるベイヤー配列
になっている。図7のR,G,Bはそれぞれ赤、青、緑
を選択的に透過する色フィルタである。
【0043】図8は、映像信号処理部24、撮像素子
(CCD)制御部122、記録部25の構成を示す図で
ある。映像信号処理部24において、相関2重サンプリ
ング回路(CDS)78は、撮像素子23の画像信号か
らリセットノイズ等を除去する。ゲインコントロールア
ンプ(AMP)79は、上記相関2重サンプリング回路
78の出力を所定のゲインで増幅する。A/Dコンバー
タ80は、上記ゲインコントロールアンプ79の出力を
A/D変換してデジタル信号に変換する。プロセス処理
回路81は、デジタル信号に変換された映像信号に各種
の処理を行なう。
【0044】また、撮像素子制御部122において、タ
イミングジェネレータ(TG)82は、撮像素子23を
駆動するための転送パルス等の駆動信号を発生するとと
もに、上記相関2重サンプリング回路78のサンプルホ
ールドパルス、上記A/Dコンバータ80のAD変換タ
イミングパルスを発生する。シグナルジェネレータ(S
G)83は、上記タイミングジェネレータ82とマイコ
ン11との同期をとるための信号を発生する。
【0045】また、記録部25は、映像信号処理部24
内のプロセス処理回路81から出力される映像信号(画
素データ)を記憶するメモリであるDRAM84と、上
記DRAM84に蓄積された画素データのデータ量を減
らして記録するために圧縮し、また記録媒体86から読
み出した圧縮データの伸長を行なう圧縮伸長回路85
と、上記圧縮された静止画データを記録する記録媒体8
6とから構成される。
【0046】図9(a)は、撮影画面と測距領域の関係
を示す図である。外光測距方式なので、撮影画面と測距
領域とはパララックスが存在する。そのため、撮影レン
ズ9の焦点距離情報f(ズームレンズ駆動部22より)
に応じて測距に使用する領域を限定する。
【0047】このような焦点距離情報fの変化に応じた
測距エリア位置補正データは、EEPROM11eに予
めメモリされており、マイコン11の初期化とともにR
AM11cに展開される。
【0048】ズーム動作に応じてこの補正データを参照
して、AFエリアセンサ12の受光領域12a内の測距
動作に使用する分割エリアを決定する。マイコン11
は、AFエリアセンサ12内の読み出しエリア選択部6
0に指示して、上記決定された分割エリア範囲内のセン
サデータだけを出力するようにする。そしてこの分割エ
リア範囲内のセンサデータを用いて測距演算を行う。
【0049】また、マイコン11はAFエリアセンサ1
2のモニタ選択回路57に対して、この分割エリア内に
対応するモニタ信号を発生するように制御信号を出力す
る。そして、AFエリアセンサ12は、指定された分割
エリアの範囲内のモニタ信号をマイコン11に出力す
る。マイコン11はこのモニタ信号を参照して積分量が
所定のレベルとなるように制御する。
【0050】このようにして、撮影画面外に位置する被
写体の影響を受けないようにしている。
【0051】図10はマイコン11のメインルーチンの
詳細を示すフローチャートである。不図示の電源SWが
オンされるか電池が挿入されると、マイコン11は動作
を開始し、内部のROM11bに格納されたシーケンス
プログラムを実行する。
【0052】ステップS101ではカメラ内の各ブロッ
クの初期化を行う。
【0053】ステップS102では1RSW17の状態
を検出する。1RSW17がオフの場合は、ステップS
104で撮像素子23の撮像領域200における蓄積
(露光)、読み出し動作である撮像動作が行われる。
【0054】ステップS105では映像信号処理部24
からの撮像領域200の映像信号に基づいて測光・露出
演算部27により測光、露出演算が行われ、本露光(画
像記録)時の絞り9bの絞り制御値、撮像素子23の電
子シャッタスピード等を計算する。
【0055】ステップS106では、映像信号処理部2
4からの撮像領域200の映像信号に基づいて肌色領域
の検出を行う。
【0056】ステップS116では1RSW、2RSW
以外のスイッチの入力があるかを検出する。
【0057】ステップS117ではスイッチ入力に応じ
た処理、たとえばズームスイッチのアップ、ダウン入力
に応じてズームアップ、ダウン処理を行う。
【0058】そして1RSW17がオンされるとステッ
プS103に進んで測距ルーチンを実行する。ここでは
AFエリアセンサ12の蓄積動作を行って受光領域12
aの画像信号を読み出し、それに基づく主要被写体の検
出、測距演算を行なう。
【0059】次にステップS107において、測距演算
結果に基づいてフォーカスレンズ14の移動量を算出し
て駆動する。
【0060】ステップS108では2RSW18がオン
されているか否かを検出し、オンされている場合はステ
ップS109に進む。一方、2RSW18がオフの場合
はステップS115に移行して1RSW17のオンをチ
ェックし、オンの場合はステップS108で2RSW1
8のオンを待つ。1RSWがオフの場合はステップS1
02に戻る。
【0061】ステップS109以降では本露光動作を行
う。まずステップS109では、絞り駆動部16を制御
して、絞り9bを露出用絞り値に絞り込む。
【0062】ステップS110では、撮像素子制御部1
22は電荷掃き出し信号をオフして、撮像素子23の蓄
積をスタートさせ、露出演算に基づく電子シャッタスピ
ードで制御して露出(本露光)を行なう。電子シャッタ
動作は、撮像素子制御部122によりシャッタスピード
に応じた所定のタイミングで電荷転送パルスを発生し
て、フォトダイオード201の蓄積電荷を垂直シフトレ
ジスタ203に転送する。
【0063】そして、ステップS111ではスミアを防
止するために、絞り駆動部16を制御して絞り9bを完
全に閉じさせ、撮像素子23を遮光状態とする。
【0064】ステップS112においては、撮像素子2
3を遮光した状態で、撮像素子制御部122は画像読み
出し信号を撮像素子23に出力する。
【0065】そして、映像信号処理部24はクロック信
号に同期して出力される撮像領域200の画像信号をA
/D変換して読み出す。
【0066】ステップS113では、絞り駆動部16を
制御して、絞り開放のコマンドを送信して絞り9bを開
放状態にする。
【0067】さらにステップS114では読み出した画
像信号の圧縮等の処理を行い、その後、記録部25の記
録媒体86に格納する。
【0068】以上で一連の撮影動作を終了してステップ
S102に戻り同様に動作を繰り返す。
【0069】以下に、図19(a)に示す撮影画像に基
づく各種の処理について説明する。
【0070】図11は肌色領域検出工程の詳細を示すフ
ローチャートである。ステップS201では所定の領域
毎に撮像領域200内の画素データR,G,Bの比を算
出する。たとえば、比R/G,B/Gを計算する。所定
の領域は、たとえば図9(b)に示すようなRが1個、
Bが1個、Gが2個からなる4個の画素領域とする。ま
たは図9(c)のように16個の画素領域を1単位とし
てもよい。
【0071】ステップS202では算出された比データ
を判定値と比較して、所定の範囲内であるか否かを判断
し、所定の範囲内である場合にはその領域が肌色である
と判定する。上記判定値はEEPROM11eに記憶さ
れている。
【0072】ステップS202でYESの場合にはステ
ップS203において肌色の領域の画像データS(i,
j)=1に設定する。また、ステップS202でNOの
場合にはステップS204において肌色ではない領域の
画素データS(i,j)=0に設定する。このように肌
色か否かで画像の2値化を行う(図19(b))。
【0073】ステップS205では全ての画像領域にお
いて上記肌色判定を終了したか否かを判別する。終了し
ていない場合は次の領域についてステップS201〜ス
テップS204を実行する。
【0074】終了した場合はステップS206に進む。
ステップS206では検出された肌色領域についてラベ
ル付け(ラベリング)を行う。すなわち同一の領域に属
する画素に同一のラベルを貼り付ける。ステップS20
7では同一ラベル領域毎に領域を構成する画素数を計算
して面積を算出する。
【0075】ステップS208では上記面積が所定値以
内か否かを判別する。これは人物の顔を想定した場合に
適用される判定値で予めEEPROM11eに記憶され
ている。ステップS208の判断がYESの場合にはス
テップS209に進む。NOの場合には直ちにステップ
S210に進む。ステップS209ではラベル領域の重
心位置Z(i,j)と面積Shを記憶する。
【0076】ステップS210では、全ラベル領域につ
いてチェックしたか否かを判別し、終了していない場合
はステップS210の判断がYESとなるまでステップ
S207〜ステップS209を繰り返す。
【0077】図12は、測距ルーチンの詳細を示すフロ
ーチャートであり、図13は、測距動作のタイミングチ
ャートである。ステップS301ではAFエリアセンサ
12に対して積分制御信号を出力して、積分動作を行わ
せる(図13(a))。AFエリアセンサ12から所定
範囲内のピーク(最も明るい画素)出力に対応するモニ
タ信号が出力される(図13(b))。
【0078】このモニタ信号をA/Dコンバータ(AD
C)11dによりA/D変換してチェックし、AFエリ
アセンサ12の受光領域12aの受光量が適正となるよ
うに積分時間を制御する(図13(a))。
【0079】ステップS302ではAFエリアセンサ1
2に読み出しクロックを出力し(図13(c))、セン
サデータ(画素データ)をA/Dコンバータ(ADC)
11dに出力させ(図13(d))、A/D変換した
後、RAM11cに格納する。
【0080】ステップS303では肌色領域検出により
検出された肌色領域に対応するAFエリアセンサ12の
受光領域12aについて主要被写体領域(円形検出領域
L1)を抽出する処理を行う(図19(c),
(e))。
【0081】ステップS304では抽出された主要被写
体領域(円形検出領域L1)内に複数の測距エリアを設
定する(図19(d))。
【0082】ステップS305では上記複数の測距エリ
アについて測距演算を行う。
【0083】ステップS306では得られた主要被写体
検出が所定の条件(信頼性の有無)を満足するか否かを
判別する。
【0084】ステップS306でYESの場合にはステ
ップS307に進む。ステップS307では、算出され
た複数の測距データについて選択、平均化処理を行い、
その結果得られた測距データを採用する。また、ステッ
プS306でNOの場合にはステップS308に進む。
ステップS308では上記主要被写体領域内のセンサデ
ータが適正となるように積分用モニタ範囲を主要被写体
領域内に設定する。ここではAFエリアセンサ12内の
モニタ選択回路57を制御して、主要被写体領域内に対
応する画素のみについてモニタ信号を取得し、例えばそ
れらの最大値をモニタ出力としてマイコン11に出力さ
せるように設定する。そしてステップS301に戻り、
再度積分、読み出し、測距処理をやり直す。
【0085】この場合は、主要被写体の領域内のセンサ
データが測距演算を行うために適正となるよう積分制御
を行うので、主要被写体について良好な測距データが得
られる。
【0086】なお、ストロボ20を投光して定常光除去
積分を行う場合の積分、センサデータ読み出し動作のタ
イミングチャートも図13で示されるとおりである。す
なわち、積分制御信号により積分を開始すると、ストロ
ボ20aを図13(e)に示すように間欠的に複数回発
光させつつ定常光除去部12cにより定常光を除去しな
がら積分を行う。積分モニタ信号が所定レベルになる
と、積分動作およびストロボ20aの発光を停止し、セ
ンサデータを読み出す。このようにしてストロボ20a
の投光による被写体からの反射光成分のみを検出するこ
とができる。この場合、ステップS301(積分),ス
テップS302(センサデータ読み出し)以後の動作は
同様に行われる。
【0087】図14は、主要被写体検出の詳細を示すフ
ローチャートである。ステップS401では肌色領域検
出(図11)による撮影画面内の肌色領域の重心位置Z
(i,j)、面積Shのデータおよび、撮影レンズ9の
焦点距離情報f(ズームレンズ駆動部22より)に基づ
いて、AFエリアセンサ12の撮像領域内の主要被写体
候補領域を決定する。この時、被写体距離によりパララ
ックスが存在するので、これも考慮して主要被写体候補
領域Pを決定する。(図19(c),(e)参照)以下
主要被写体検出では、上記主要被写体候補領域P内につ
いて主要被写体の検出処理を行う。
【0088】ステップS402では平滑化処理を行な
う。これは画像中のランダムノイズを除去する処理で、
フィルタ処理やフーリエ交換によって除去する。ランダ
ムノイズはAFエリアセンサ12自体が有するランダム
ノイズや、AFエリアセンサ12の電源電圧変動等の外
的ノイズにより発生する。
【0089】ステップS403では差分処理を行なう。
ここではセンサデータに対して差分処理を行い、エッジ
検出を行う処理でエッジの候補領域とその強度が与えら
れる。
【0090】ステップS404では2値化処理を行な
う。ここでは画像に対して閾値処理によりある値以下の
部分を抽出して2値画像を求める。
【0091】ステップS405ではラベリング・図形融
合処理を行なう。
【0092】ステップS406では細線化処理を行な
う。ここではエッジに対応するある幅を有する図形が得
られるので、細線化アルゴリズムを適用して、線幅を約
1にして輪郭を整える処理を行う。
【0093】ステップS407では形状判定処理を行な
う。ここでは画像の形状を判別して主要被写体を抽出す
る。
【0094】以下に上記した差分処理(ステップS40
3)の詳細を説明する。センサデータを図15に示す撮
像領域内のs(i,j)として、s(i,j)につい
て、以下のような処理を行うことにより差分処理による
エッジ検出を行う。
【0095】1次微分オペレータによる方法では、x方
向の微分およびy方向の微分をそれぞれ以下の式により
計算する。
【0096】 Δxs(i,j)=s(i,j)−s(i−1,j) Δys(i,j)=s(i,j)−s(i,j−1) その結果、図16(a)に示すようなデータが得られ
る。
【0097】また、2次微分オペレータによる方法では
以下の式を用いる。
【0098】 Δ2 xs(i,j)=s(i−1,j)−2s(i,j)+s(i+1,j) Δ2 ys(i,j)=s(i,j−1)−2s(i,j)+s(i,j+1) 2次微分オペレータの一種であるラプラシアン・オペレ
ータはエッジの肩の部分を強調するものである。画像が
正の領域から負の領域に移行する点(0になる部分)を
求めることによってエッジが求められる(図16
(b))。
【0099】具体的な処理方法としては、空間フィルタ
テーブル(重みテーブル)との積和演算を行う。図17
に空間フィルタテーブルの例を示す。
【0100】(a),(b)は1次微分オペレータ
(横、縦方向) (c)はラプラシアンオペレータ (d)ソーベルオペレータ(x方向、y方向の1次微
分、絶対値変換、加算)演算式を以下に示す。
【0101】
【数1】
【0102】ここで、S(x,y):処理前のセンサデ
ータ、 S′(x、y):処理後のセンサデータ W(i,j):空間フィルタ、n:定数 以上のような複数の空間フィルタ(a)〜(d)を、状
況に応じて適宜選択して使用して差分処理方法を変更す
る。
【0103】次にステップS405のラベリング処理に
ついて説明する。画像中で同じ輝度値の画素が互いに連
結している連結部分の塊に対してラベリングを行う。つ
まり異なる連結部分に対して異なるラベルを貼り付けて
区別して領域(連結領域)を分離する(図19(c)の
ラベルL1〜L3参照)。
【0104】次にステップS407の形状判定処理につ
いて説明する。連結領域の面積はその連結領域に属する
画素の個数である。周囲長は連結領域のまわりの境界に
位置する画素の個数である。ただし、斜め方向は水平、
垂直方向に対して√2倍に補正する。
【0105】画像の形状を判定するために、以下の係数
e(形状判定値)が使用される。
【0106】e=(周囲長)2 /(面積) eは、形状が円形の時に最小値を示し、形状が複雑にな
るほど大きい値を示す。
【0107】人物の顔はほぼ円形に近いと考えられるの
で、上記eと所定値とを比較して対象画像が人物の顔か
否かを判定する。なお円形度が非常に大きい時(eが
小)は、円形の標識等の人工物と考えられるので人物の
顔ではないと判断する。
【0108】また上記連結領域の面積も所定値と比較し
て、対象画像が人物の顔か否かを判定する。ここで上記
所定値は、個人差や年齢を含めて統計的に求めた数値を
採用する。
【0109】図18は形状判定処理の詳細を示すフロー
チャートである。ステップS501では抽出領域がある
か否かを判別し、抽出領域がない場合はリターンする。
【0110】抽出領域がある場合はステップS502に
進む。ステップS502では抽出領域の面積Sを求め、
これが所定範囲内であるか否かを判別する。抽出領域面
積Sが所定範囲内の場合にはステップS503に移行す
る。所定範囲内でない場合にはステップS507に移行
する。
【0111】ステップS503では形状判定値eを算出
し、これが所定範囲内か否かを判別する。ここで所定範
囲内の場合にはステップS504に移行する。なお上記
面積Sの判定値、形状判定値eの判定値はEEPROM
11eに記憶されている。ステップS504では人物の
顔と判定する(図19(c)のL1)。
【0112】ステップS503で所定範囲内でない場合
にはステップS507に進む。ステップS507では人
物の顔以外の被写体であると判定する(図19(c)の
L2,L3)。
【0113】ステップS505では主要被写体候補領域
全てについて形状を判定したか否か判別し、終了してい
る場合はリターンする。一方終了していない場合にはス
テップS506に移行する。ステップS506では次の
抽出領域を設定し、その後ステップS502以降を繰り
返し実行する。
【0114】以下に測距エリア設定(図12のステップ
S304)について説明する。図19(c)、(d)に
示すように、人物の顔と判定された人物判定領域(円形
検出領域)L1が抽出され、この人物判定領域L1内に
設定された複数の測距エリアa〜hの各測距エリアにつ
いてそれぞれ測距演算を行う。これら複数の測距エリア
の測距結果は、平均処理や最至近選択等の処理により一
個の測距データにまとめられ(図12のステップS30
7)、レンズ駆動が行われる(図10のステップS10
7)。
【0115】以下に図20を参照して条件判定(図12
のステップS306)について説明する。ステップS6
01では測距結果である被写体距離Lと、ズームレンズ
駆動部22からのズーム情報fに基づいて、基準人物被
写体の顔の面積SLを計算する。
【0116】ステップS602では上記面積SLと、形
状判定処理(図18)で算出した抽出領域面積Sとの差
の絶対値ΔSを計算する。
【0117】ステップS603ではΔSを所定の判定値
ΔSthと比較する。ステップS603の判断がYES
の場合にはステップS604において信頼性ありとす
る。また、ステップS603の判断がNOの場合にはス
テップS605において信頼性なしとする。
【0118】このように、抽出領域の面積Sと、測距結
果より逆算した顔の面積SLとの差が所定量ΔSth以
上かけ離れている場合は、主要被写体検出の信頼性が低
いと判定する。
【0119】主要被写体検出の信頼性が低い場合は、図
12のステップS308において、人物判定領域L1内
の画素に対応する領域にモニタ範囲を設定するようにA
Fエリアセンサ12のモニタ選択回路57に指令を出力
し、この領域のモニタ信号に基づいて再度積分動作を行
う。
【0120】このような方法により、例えば逆光時の高
輝度背景の影響を受けて人物判定領域のセンサデータが
つぶれてしまうのを防止でき、人物判定領域L1に対し
て最適なセンサデータが得られ、高精度な主要被写体検
出や測距演算が可能である。
【0121】以上のように撮像素子23の画像データに
基づいて肌色領域の検出を行い、人物の顔の候補領域を
抽出した後さらにこの候補領域に対応するAFエリアセ
ンサ12の受光領域12a上の候補領域を求めて人物検
出を行い、検出した人物領域について測距を行うので、
より正確に人物(主要被写体)に対してAFを行うこと
ができる。
【0122】(第2実施形態)図21は、本発明の第2
実施形態に係るメインルーチンの詳細を示すフローチャ
ートである。ここでは上記した第1実施形態と異なる部
分についてのみ説明する。
【0123】ステップS702では1RSW17の状態
を検出する。1RSW17がオフの場合は、ステップS
704で撮像素子23の撮像領域200における蓄積
(露光)、読み出し動作である撮像動作が行われる。
【0124】ステップS705では映像信号処理部24
からの撮像領域200の映像信号に基づいて測光・露出
演算部27により測光、露出演算が行われ、本露光(画
像記録)時の絞り9bの絞り制御値、撮像素子23の電
子シャッタスピード等を計算する。
【0125】ステップS706では、映像信号処理部2
4からの撮像領域200の映像信号に基づいて主要被写
体の検出を行う。
【0126】そして1RSW17がオンされた場合には
ステップS703に進んで測距ルーチンを実行する。こ
こではAFエリアセンサ12の蓄積動作を行ってAFエ
リアセンサ12の受光領域12aの画像信号を読み出
し、それに基づく測距演算を行なう。
【0127】上記した第1実施形態では撮像素子23の
画像データより肌色領域の検出のみを行っていたが、第
2実施形態では、肌色領域検出を含めた主要被写体の検
出を行う。また、第1実施形態では、測距ルーチンの中
で主要被写体の検出を行っているが、第2実施形態では
測距ルーチン中で主要被写体の検出を行わず、測距演算
のみを行う。
【0128】図22は、主要被写体検出の詳細を示すフ
ローチャートである。ここでは撮像素子23の画像デー
タに基づく主要被写体検出ルーチンについて説明する。
この場合の撮影画面として図24(a)に示すような撮
影画面を想定する。
【0129】ステップS801では肌色領域を検出す
る。詳細は第1実施形態の図11と同様である。
【0130】ステップS802では形状判定処理を行な
う。ここでの形状判定処理は第1実施形態の図18と同
様である。
【0131】ステップS803では人物と判定された領
域の重心位置、面積を記憶する。肌色領域Aについては
重心(xA,yA)、面積SA、肌色領域Bについては重
心(xB,yB)、面積SBを記憶する。
【0132】図23は測距ルーチンの詳細を示すフロー
チャートである。ここではAFエリアセンサ12のセン
サデータに基づく測距ルーチンについて説明する。
【0133】ステップS901では主要被写体から求め
た人物判定領域データ(重心位置、面積)と焦点距離情
報fに基づいて、対応するAFエリアセンサ12の受光
領域上の主要被写体領域を求める。この時、被写体距離
による視差があることを考慮して、AFエリアセンサ1
2の受光領域12a上で被写体距離により被写体像位置
が変化する方向(基線長方向)に主要被写体領域を拡大
する(図24(c))。そして求めた領域より積分制御
用のモニタ領域を決定する。モニタ領域は上記主要被写
体領域と同一にしてもよいし、背景の影響を減らすため
により縮小してもよい。
【0134】ステップS902では上記モニタ領域情報
をAFエリアセンサ12のモニタ選択回路57に指示し
て、積分動作を実行する。
【0135】ステップS903では上記主要被写体領域
のセンサデータのみを読み出し、他の領域のセンサデー
タは読み飛ばして読み出し時間を短縮する。
【0136】ステップS904では主要被写体領域31
0,311それぞれに対して測距エリアa〜gおよび測
距エリアhを設定する(図24(d))。
【0137】ステップS905では設定した測距エリア
について測距演算を行い、複数の測距エリアの結果より
選択、平均化等の処理を行って最終測距値を確定する。
たとえば、図24(d)においては測距エリアa〜gの
測距値平均値pと測距エリアhの測距値を比較して近距
離側の測距値pを選択する。
【0138】以上のように、撮像素子23の画像データ
に基づいて主要被写体の検出すなわち肌色検出および形
状判定処理を行うのでより正確に人物被写体の判別を行
うことができる。
【0139】またレリーズオフ(1RSWオフ中)に主
要被写体の検出を行うので、レリーズオン(1RSWオ
ン)からのタイムラグを減少させることができ、使用感
を向上させることができる。
【0140】(第3実施形態)本発明の第3実施形態で
は、特定の色領域を判別して、その領域については主要
被写体が存在しないと仮定して、主要被写体の検出およ
び測距を行わないようにすることを特徴とする。
【0141】図25は第3実施形態に係るメインルーチ
ンの詳細を示すフローチャートである。ステップS10
10では撮像領域の色情報に基づいて特定の色を示す領
域を検出する。特定の色はたとえば、図27に示すよう
な空や海に対応する青色や野山、森に対応する緑色等の
主要被写体になりにくい被写体の色に設定されている。
【0142】ステップS1011では検出した特定色領
域の位置その他の情報(重心位置、形状、面積等)を記
憶する。
【0143】図26は測距ルーチンの詳細を示す図であ
る。ステップS1101ではAFエリアセンサの積分、
センサデータの読み出し動作を行う。
【0144】ステップS1102では検出された特定色
領域の撮影画面内における位置情報に基づいて、AFエ
リアセンサ12の受光領域12a上の対応領域を算出す
る。なお、特定色領域の面積が所定範囲に含まれる場合
は、採用しない。これは、たとえば面積の小さい領域は
人物の服の一部である場合があるためである。
【0145】ステップS1103では上記特定色領域以
外の領域について主要被写体の検出を行う。
【0146】ステップS1104では検出した主要被写
体領域について測距エリアを設定して測距を行う。
【0147】このように撮像素子の色情報に基づいて特
定の色領域を主要被写体の検出対象から排除したので、
より高速に主要被写体の検出、測距動作を行うことがで
きる。
【0148】以上の実施形態では、外光パッシブ測距方
式を採用したが、外光アクティブ測距方式を採用しても
同様の効果が得られることは勿論である。
【0149】なお、上記した具体的実施形態から以下の
ような構成の発明が抽出される。
【0150】[付記項1] 撮影光学系により結像され
る像を撮像する撮影用撮像素子と、視差を有する2つの
測距光学系により結像される2像を撮像する測距用撮像
素子と、上記撮影用撮像素子の出力に基づいて主要被写
体を検出する主要被写体検出手段と、上記測距用撮像素
子の出力及び上記主要被写体検出手段の出力に基づいて
測距を行う測距手段と、を具備することを特徴とする測
距装置。
【0151】[付記項2] さらに、上記撮影光学系と
上記測距光学系との視差を補正する視差補正手段を具備
することを特徴とする付記項1記載の測距装置。
【0152】[付記項3] 撮影光学系により結像され
る像を撮像する撮影用撮像素子と、視差を有する2つの
測距光学系により結像される2像を撮像する測距用撮像
素子と、上記撮影用撮像素子の出力に基づいて主要被写
体を検出する第1の主要被写体検出手段と、上記測距用
撮像素子の出力及び上記第1の主要被写体検出手段の出
力に基づいて主要被写体を検出する第2の主要被写体検
出手段と、上記第2の主要被写体検出手段の出力に基づ
いて測距を行う測距手段と、を具備することを特徴とす
る測距装置。
【0153】[付記項4] 撮影光学系により結像され
る像を撮像する撮影用撮像素子と、視差を有する2つの
測距光学系により結像される2像を撮像する測距用撮像
素子と、上記撮影用撮像素子の出力に基づいて特定の色
に関する情報を取得する色情報取得手段と、上記測距用
撮像素子の出力及び上記色情報取得手段の出力に基づい
て測距を行う測距手段と、を具備することを特徴とする
測距装置。
【0154】[付記項5] 上記色情報取得手段の出力
及び上記測距用撮像素子の出力に基づいて主要被写体を
検出し、この検出結果に基づいて測距を行うことを特徴
とする付記項4記載の測距装置。
【0155】[付記項6] 上記色情報取得手段の出力
は、取得された特定色に関する情報以外の情報であるこ
とを特徴とする付記項5記載の測距装置。
【0156】
【発明の効果】本発明によれば、広範囲な測距領域を有
するとともに、正確に主要被写体を検出して測距を行
い、主要被写体に高速にピントを合わせることができる
測距装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す図である。
【図2】本発明をデジタルカメラに適用したときの電気
的ブロック図である。
【図3】撮影レンズ9,撮像素子23と測距光学系1
0,AFエリアセンサ12の配置を示す図である。
【図4】測距光学系の構成とAFエリアセンサ配置を示
す図である。
【図5】AFエリアセンサ12の構成を示す図である。
【図6】撮像素子23の撮像領域の詳細を示す図であ
る。
【図7】ベイヤー配列を示す図である。
【図8】映像信号処理部24、撮像素子(CCD)制御
部122、記録部25の構成を示す図である。
【図9】(a)は撮影画面と測距領域の関係を示す図で
あり、(b)、(c)は肌色領域検出工程において画素
データR,G,Bの比を算出するときに基準となる領域
の一例を示す図である。
【図10】マイコン11のメインルーチンの詳細を示す
フローチャートである。
【図11】肌色領域検出工程の詳細を示すフローチャー
トである。
【図12】測距ルーチンの詳細を示すフローチャートで
ある。
【図13】測距動作のタイミングチャートである。
【図14】主要被写体検出の詳細を示すフローチャート
である。
【図15】AFエリアセンサ12の撮像領域を示す図で
ある。
【図16】エッジ検出処理(ステップS403)の詳細
を説明するための図である。
【図17】空間フィルタテーブルの例を示す図である。
【図18】形状判定処理の詳細を示すフローチャートで
ある。
【図19】肌色検出処理について説明するための図であ
る。
【図20】条件判定(図12のステップS306)につ
いて説明するための図である。
【図21】本発明の第2実施形態に係るメインルーチン
の詳細を示すフローチャートである。
【図22】主要被写体検出の詳細を示すフローチャート
である。
【図23】測距ルーチンの詳細を示すフローチャートで
ある。
【図24】主要被写体検出の詳細を説明するための図で
ある。
【図25】本発明の第3実施形態に係るメインルーチン
の詳細を示すフローチャートである。
【図26】測距ルーチンの詳細を示す図である。
【図27】撮像領域の色情報に基づいて特定の色を示す
領域を検出するときの、特定の色の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
401 撮影光学系 402 撮影用撮像素子 403 測距光学系 404 測距用撮像素子 405 主要被写体検出手段 405−1 第1主要被写体検出手段 405−2 第2主要被写体検出手段 406 測距手段 407 視差補正手段 408 肌色検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2F112 AC06 CA12 FA07 FA45 2H011 AA03 BA05 BB02 BB04 DA01 2H051 AA08 BB07 CB22 CE14 DA03 DA10 DA15 5C022 AA13 AB00 AB12 AB15 AB17 AB20 AB27 AB30 AB66 AC03 AC13 AC32 AC42 AC54 AC69 AC73 AC74

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系により結像される像を撮像す
    る撮影用撮像素子と、 視差を有する2つの測距光学系により結像される2像を
    撮像する測距用撮像素子と、 上記撮影用撮像素子の出力に基づいて主要被写体を検出
    する主要被写体検出手段と、 上記測距用撮像素子の出力及び上記主要被写体検出手段
    の出力に基づいて測距を行う測距手段と、 を具備することを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 撮影光学系により結像される像を撮像す
    る撮影用撮像素子と、 視差を有する2つの測距光学系により結像される2像を
    撮像する測距用撮像素子と、 上記撮影用撮像素子の出力に基づいて特定の色に関する
    情報を取得する色情報取得手段と、 上記測距用撮像素子の出力及び上記色情報取得手段の出
    力に基づいて測距を行う測距手段と、 を具備することを特徴とする測距装置。
  3. 【請求項3】 上記色情報取得手段の出力及び上記測距
    用撮像素子の出力に基づいて主要被写体を検出し、この
    検出結果に基づいて測距を行うことを特徴とする請求項
    2記載の測距装置。
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