JP2001304855A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2001304855A
JP2001304855A JP2000116995A JP2000116995A JP2001304855A JP 2001304855 A JP2001304855 A JP 2001304855A JP 2000116995 A JP2000116995 A JP 2000116995A JP 2000116995 A JP2000116995 A JP 2000116995A JP 2001304855 A JP2001304855 A JP 2001304855A
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Masataka Ide
昌孝 井出
Takashi Kindaichi
剛史 金田一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で、かつ、簡単な操作で正確に主要被写体
を検出、ピント合わせを行い得る測距装置を提供する。 【解決手段】マイクロコンピュータ11の指示の下、A
Fエリアセンサ12の出力に基づいて被写体の輪郭を抽
出し、広範囲な測距エリアのうちで輪郭内について重点
的に測距を行うことで、背景に影響されることなく主要
被写体に正確にピントをあわせることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測距装置、詳しく
は、カメラ等に利用可能な測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影した画像に所定の画像処理を
施し、これより種々の情報を読みとる技術、たとえば、
画像処理によって人物の顔を検出する技術が知られると
ころにある。具体的には、特開平8−63597号公報
には、写真焼付け装置において以下に示すような手法で
人物の顔を検出する技術が開示されている。
【0003】すなわち、この特開平8−63597号公
報において示された画像処理技術は、ネガ、ポジフィル
ムの画像より肌色部分を抽出し、人物の顔のテンプレー
トと上記肌色部分の画像の2値化画像とのマッチング度
を求め、マッチング度の高い部分を顔候補とするように
なっている。さらに顔候補部分において目の部分を抽出
し、顔か否か判別することも可能とする。
【0004】一方、従来、複数の測距ポイントについて
測距を行うオートフォーカス機能を有するカメラが種々
提案されている。たとえば特開平10−142490号
公報には、撮影画面内の広い範囲にわたり多数の測距ポ
イントを有し、撮影毎にその全ての測距ポイントを測距
する測距装置を備えるカメラが開示されている。このカ
メラは、測距結果に基づいて被写体距離分布を作成して
主要被写体を検出するようになっている。
【0005】また、特開平11−136568号公報に
は、カメラボディの表示部にタッチパネルを設け、撮影
者が表示画面上で主要被写体をタッチすることで指示
し、その押圧位置を検出して主要被写体にオートフォー
カスを行うデジタルカメラが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−63587号公報に開示された写真焼付け装置
は次のような問題点を有している。すなわち、採用され
た顔抽出方法は非常に複雑であるため、処理装置等のコ
ストが増大し、たとえばコンパクトカメラのような小型
機器に採用することができないという問題がある。
【0007】また、上記特開平10−142490号公
報に示された測距装置は、撮影毎に全ての測距ポイント
において測距を行うので、非常にタイムラグが大きくな
り使い勝手が悪いという問題がある。
【0008】また、タイムラグを短縮するために、非常
に高速な処理回路やマイクロコンピュータ等を使用する
と、やはりコストが増大して汎用的なカメラには採用で
きないという問題がある。
【0009】さらに、上記特開平11−136568号
公報において開示されたデジタルカメラは、撮影毎に主
要被写体を指示する必要があり、操作が面倒である。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、広範囲な測距領域を有する測距装置であっ
て、簡単な操作で、コストアップすることなく、正確に
主要被写体を検出して主要被写体にピント合わせること
を可能とする測距装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1の測距装置は、視差を有する2つの光
学系と、上記光学系により結像される2像を撮像する撮
像素子と、上記撮像素子の出力を処理して円形に近い形
状のパターンを検出することにより人物の顔を検出する
顔検出手段と、上記撮像素子の出力に基づいて測距を行
う測距手段と、を備え、上記測距手段は、上記顔検出手
段の検出領域を優先的に測距することを特徴とする。
【0012】上記の目的を達成するために本発明の第2
の測距装置は、上記第1の測距装置において、上記顔検
出手段は、撮影条件に応じて顔を検出するための判別条
件を変更することを特徴とする。
【0013】上記の目的を達成するために本発明の第3
の測距装置は、上記第2の測距装置において、撮影条件
は撮影モードと撮影レンズの焦点距離との少なくとも何
れかの一であることを特徴とする。
【0014】上記の目的を達成するために本発明の第4
の測距装置は、上記第1の測距装置において、上記顔検
出手段の検出の信頼性を判定する信頼性判定手段を有
し、上記測距手段は複数の測距結果を出力するととも
に、上記信頼性判定手段の出力に応じて測距結果を選択
することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施形態である測
距装置の構成を示したブロック図である。
【0017】図に示すように、本実施形態の測距装置
は、当該測距装置を備えるカメラ全体における各回路の
制御を司るマイクロコンピュータ11と、後述する測距
光学系100により形成される被写体像を撮像して電気
信号であるセンサデータに変換するAFエリアセンサ1
2と、フォーカシングレンズ14を駆動するフォーカス
レンズ駆動部13と、該フォーカシングレンズ14の移
動量に対応するパルス信号を発生するフォーカスレンズ
エンコーダ15と、撮影画面に対応し、複数に分割され
た測光用受光素子23aの発生する光電流信号を処理し
て測光出力を発生する測光部23と、シャッタを駆動し
てフィルムに対する露出を行うシャッタ駆動部16と、
撮影時の補助光源としてストロボ20aを発光させるス
トロボ回路部20と、カメラ内部の情報をLCD等の表
示素子により表示する表示部19と、レリーズボタンに
連動したスイッチである1RSW(ファーストレリーズ
スイッチ)17及び2RSW(セカンドレリーズスイッ
チ)18と、オートロード、1駒巻き上げ、巻き戻しの
フィルム駆動動作を行うフィルム駆動部21と、撮影レ
ンズのズーム動作を行うズームレンズ駆動部22と、カ
メラの姿勢(縦、横)を検出し、マイクロコンピュータ
11に対して出力するカメラ姿勢検出部120と、で主
要部が構成される。
【0018】マイクロコンピュータ11は、その内部
に、CPU(中央処理装置)11a、ROM11b,R
AM11c,A/DコンバータADC11dを有する。
このうちCPU11aは、ROM11bに格納されたシ
ーケンスプログラムに従って一連の動作を行う。
【0019】マイクロコンピュータ11はさらにEEP
ROM11eを有しており、オートフォーカス(A
F)、測光・露出演算等に関する補正データをカメラ毎
に記憶している。また、EEPROM11eには、後述
する撮影画面内の主要被写体を検出するための各種パラ
メータ等が格納されている。
【0020】AFエリアセンサ12は、撮像領域12a
である水平方向と垂直方向に二次元状に配置された受光
素子群とその処理回路12bとを備えている。そして、
受光素子(フォトダイオード)への入射光により発生す
る電荷を画素毎の画素増幅回路により電圧に変換すると
ともに増幅して出力する。マイクロコンピュータ11
は、このAFエリアセンサ12の積分動作の制御、セン
サデータの読み出し制御を行い、AFエリアセンサ12
の出力するセンサデータを処理して測距演算を行なうよ
うになっている。
【0021】またAFエリアセンサ12は、定常光除去
回路12cを有している。この定常光除去回路12c
は、マイクロコンピュータ11の制御下に定常光を除去
するか否かを切り換る機能を有する。
【0022】フォーカスレンズ駆動部13は、撮影レン
ズ130の一部であるフォーカシーングレンズ14を駆
動し、フォーカスレンズエンコーダ15は、該フォーカ
シーングレンズ14の移動量に対応するパルス信号を発
生する。マイクロコンピュータ11は測距演算結果に基
づき、フォーカスレンズ駆動部13に駆動信号を出力
し、フォーカスエンコーダ15の出力をモニタしてフォ
ーカスレンズ14の位置制御を行う。
【0023】測光部23は、撮影画面に対応し、複数に
分割された測光用受光素子23aの発生する光電流信号
を処理して測光出力を発生する。マイクロコンピュータ
11はこの測光出力を上記ADコンバータADC11d
によりAD変換して測光・露出演算を行う。
【0024】シャッタ駆動部16は、マイクロコンピュ
ータ11の制御下にシャッタを駆動してフィルムに対す
る露出を行う。
【0025】ストロボ回路部20は、撮影時の補助光源
としてストロボ20aを発光させる機能を備え、マイク
ロコンピュータ11の制御下にストロボ20a発光のた
めの充電、発光制御がなされる。またストロボ回路部2
0は、ストロボ20aを測距動作時のオートフォーカス
補助光として使用する際に、マイクロコンピュータ11
の制御下に発光制御を行う。
【0026】表示部19は、マイクロコンピュータ11
の制御下にカメラ内部の情報をLCD等の表示素子によ
り表示する。
【0027】1RSW(ファーストレリーズスイッチ)
17、2RSW(セカンドレリーズスイッチ)18はレ
リーズボタンに連動したスイッチであって、レリーズボ
タンの第1段階の押し下げにより1RSW17がオン
し、引き続いて第2段階の押し下げで2RSW18がオ
ンする。マイクロコンピュータ11は1RSW17のオ
ンでAF,測光動作を行い、2RSW18のオンで露出
動作、フィルム巻き上げ動作を行う。
【0028】フィルム駆動部21は、マイクロコンピュ
ータ11の制御下にオートロード、1駒巻き上げ、巻き
戻しのフィルム駆動動作を行い、ズームレンズ駆動部2
2は、同じくマイクロコンピュータ11の制御下に撮影
レンズのズーム動作を行う。また、マイクロコンピュー
タ11に対して撮影レンズの焦点距離情報を出力する。
【0029】カメラ姿勢検出部120は、カメラの姿勢
(縦、横)を検出し、マイクロコンピュータ11に対し
て出力する。
【0030】次に、このような構成を成す本実施形態の
測距装置の動作について説明する。図2は、本実施形態
の測距装置において、マイクロコンピュータ11のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。
【0031】まず、不図示の電源SWがオンされるかあ
るいは電池が挿入されるとマイクロコンピュータ11が
動作を開始し、ROM11bに格納されたシーケンスプ
ログラムを実行する。そして、マイクロコンピュータ1
1はカメラ内の各ブロックの初期化、EEPROM11
e内のAF、測光等の調整・補正データをRAM11c
に展開する(ステップS101)。
【0032】次にマイクロコンピュータ11は1RSW
17の状態を検出し、該1RSW17がオン操作を待つ
(ステップS102)。ここで、該1RSW17がオン
されるとマイクロコンピュータ11はオートフォーカス
(AF)動作を行うよう該当回路を制御する(ステップ
S103)。続いて測光・露出演算処理(ステップS1
04)を行い、2RSW18の状態を検出する(ステッ
プS105)。
【0033】このステップS105で2RSW18がオ
ンされると、マイクロコンピュータ11はシャッタ動作
を行うよう指示してフィルムに露出し(ステップS10
6)、フィルムを1駒巻き上げる(ステップS10
7)。
【0034】一方、上記ステップS102において1R
SW17がオンしていないとき、マイクロコンピュータ
11は1RSW17、2RSW18以外のスイッチの入
力を検出する(ステップS108)。ここで他のスイッ
チ入力を検出すると当該スイッチ入力に応じた処理、た
とえばズームスイッチのアップ、ダウンスイッチ入力に
対してはズームアップ、ダウン処理を行うよう各回路に
指示する(ステップS109)。
【0035】次に、本実施形態の測距装置における測距
光学系について説明する。図3は、本実施形態の測距装
置における測距光学系100を示した説明図であり、光
学系、AFエリアセンサ配置を示している。また、図4
は、三角測距の原理により被写体距離を求める方法を説
明するための図である。
【0036】当該測距光学系100は、いわゆる外光パ
ッシブ方式により被写体までの距離を測定するようにな
っており、図3に示すように、受光レンズ101、10
2は基線長Bを隔てて配置され、被写体103の像を2
像に分割してAFエリアセンサ12の受光領域12aに
結像させるようになっている。
【0037】図4に示すように上記2像の相対的な位置
差xは三角測距の原理によって、受光レンズの焦点距離
fと基線長Bとから、被写体距離Lは以下の式による。
【0038】L=(B・f)/x 上述した測距演算はマイクロコンピュータ11によって
行われる。より具体的には、AFエリアセンサ12の受
光領域12aに測距ブロックを設定して2像に対応する
センサデータを用いて相関演算を行い、上記2像の相対
的な位置差xを検出する。
【0039】次に、図5を参照して上記AFエリアセン
サ12の構成について説明する。図5に示すように、A
Fエリアセンサ12は、撮影画面に対応する複数の画素
53と、積分動作を制御するためにモニタ選択回路57
と、水平シフトレジスタ56、垂直シフトレジスタ54
と、固定パターンノイズ除去回路55とを備える。
【0040】上述したようにAFエリアセンサ12に
は、撮影画面に対応して複数の画素53が配置される
が、この複数の画素のうち一画素50は、受光素子であ
るフォトダイオード52と、フォトダイオード52の出
力する信号電荷を電圧信号に変換するための増幅器51
(蓄積容量58を含む)と、を備えている。なお増幅器
51には定常光成分を除去する機能も含まれている。
【0041】上記モニタ選択回路57は、マイクロコン
ピュータ11からの司令に基づく画素範囲について積分
量を示すモニタ信号を作成し出力する。
【0042】水平シフトレジスタ56、垂直シフトレジ
スタ54は、マイクロコンピュータ11からの司令によ
り制御され、各画素の信号出力を選択して出力する。
【0043】固定パターンノイズ除去回路55は、各画
素の信号出力に含まれる固定パターンノイズを除去する
ための回路である。
【0044】次に、図6を参照して、本実施形態におけ
る撮影画面(ワイドとテレ)と測距領域との関係につい
て説明する。上述したように、本実施形態の測距装置は
外光測距方式を採用しているので、撮影画面と測距領域
とにはパララックスが存在する。このため本実施形態で
は撮影光学系の焦点距離情報(ズーム情報)に応じて測
距に使用する領域を限定する。このような焦点距離の変
化に応じた測距エリア位置補正データはEEPROM1
1eに予め記憶されており、マイクロコンピュータ11
の初期化とともにRAM11dに展開されている。そし
て、ズーム動作に応じてこの補正データを参照して、A
Fエリアセンサ12受光領域内の測距動作に使用する分
割エリアを決定する。さらにこの測距領域範囲内のセン
サデータにより測距演算を行う。
【0045】マイクロコンピュータ11は、AFエリア
センサ12内の読み出しエリア選択部に指示して、上記
決定された分割エリア範囲内のセンサデータだけ出力す
るようにする。そしてこの分割エリア範囲内のセンサデ
ータを用いて測距演算を行う。
【0046】また、マイクロコンピュータ11はAFエ
リアセンサ12のモニタエリア選択部に対して、この分
割エリア内に対応するモニタ信号を発生するように制御
信号を出力する。そして、AFエリアセンサ12は、指
定ざれた分割エリアの範囲内のモニタ信号をマイクロコ
ンピュータ11に出力する。さらに、マイクロコンピュ
ータ11はこのモ二夕信号を参照して積分量が所定のレ
ベルとなるように制御する。
【0047】本実施形態ではかかる工夫により撮影画面
外において被写体の影響を受けないようにすることが可
能となった。
【0048】次に、図7のフローチャートおよび図8の
タイミングチャートを参照して、本実施形態の測距装置
におけるオートフォーカス(AF)ルーチンを説明す
る。
【0049】図7は、本実施形態の測距装置におけるオ
ートフォーカス(AF)ルーチンを示したフローチャー
トであり、図8は、本実施形態の測距装置におけるオー
トフォーカス(AF)動作を示したタイミングチャート
である。
【0050】まず、マイクロコンピュータ11はAFエ
リアセンサ12に積分制御信号を出力して、積分動作を
行うよう指示する(ステップS201、図8(a))。
次にAFエリアセンサ12から所定範囲内のピーク(最
も明るい画素)出力に対応するモニタ信号が出力される
(図8(b))。マイクロコンピュータ11はこのモニ
タ信号を参照しながら、AFエリアセンサ12の受光部
の受光量が適正となるように積分時間を調節する(図8
(a))。
【0051】この後マイクロコンピュータ11は、AF
エリアセンサ12に読み出しクロックCLKを出力し
(ステップS202、図8(c))、センサデータ(画
素データ)をADコンバータADC11dに出力させ
(図8(d))、AD変換して読み出しRAM11cに
格納する。
【0052】さらにマイクロコンピュータ11は、主要
被写体を抽出する処理を行い(ステップS203)、抽
出された主要被写体領域内に複数の測距エリアを設定す
る(ステップS204)。また、上記複数の測距エリア
について測距演算を行い(ステップS205)、得られ
た測距データが所定の条件(信頼性の有無等)を満足す
るか否かを判別する(ステップS206)。
【0053】このステップS206で測距結果が所定の
条件を満足していれば、マイクロコンピュータ11は、
この所定の条件を満たす複数の測距データについて選択
処理を行い(ステップS207)、その結果得られた測
距データを採用する。そして、上記採用した測距データ
に基づいてフォーカシングレンズ14を駆動(ステップ
S208)して、リターンする。
【0054】一方、上記ステップS206において測距
結果が所定の条件を満足しない場合は、マイクロコンピ
ュータ11は、上記主要被写体領域内のセンサデータが
適正となるように制御して再度積分を行う。すなわち、
AFエリアセンサ12内のモニタ選択回路57を制御し
て、主要被写体領域内に対応する画素のみについてモニ
タ信号を取得し、たとえばそれらの最大値をモニタ出力
としてマイクロコンピュータ11に出力させるように設
定する(ステップS209)。
【0055】そしてこの後、再びステップS201に戻
り、再度積分、読み出し、測距処理をやり直す。この場
合は、主要被写体の領域内のセンサデータが測距演算を
行うために適正となるよう積分制御を行うので、主要被
写体について良好な測距データが得られる。
【0056】なお、図8に示すタイミングチャートは、
ストロボ20aを投光して定常光除去積分を行う場合の
動作タイミングチャートである。
【0057】積分制御信号により積分を開始すると、ス
トロボ20aを間欠的に複数回発光させつつ定常光除去
部12cにより定常光を除去しながら積分を行う。積分
モニタ信号が所定レベルになると、積分動作およびスト
ロボ20aの発光を停止し、センサデータを読み出す。
このようにしてストロボ20aの投光による被写体から
の反射光成分のみを検出することができる。
【0058】次に、図9のフローチャートを参照して、
本実施形態の測距装置における主要被写体検出動作につ
いて説明する。
【0059】この主要被写体検出ルーチンでは、特に主
要被写体として人物を想定して、人物を検出する。な
お、AFエリアセンサ12により2個の画像が得られる
が、主要被写体検出に使用する画像データ(センサデー
タ)はどちらか一方の画像でもよいし、両方の画像を使
用してもよい。AFエリアセンサ12のセンサデータ
は、マイクロコンピュータ11内のRAM11cに格納
されており、このセンサデータに基づいて以下の処理を
行う。
【0060】まず、処理の概要について説明する。最初
にマイクロコンピュータ11は平滑化処理を行う(ステ
ップS301)。この処理は画像中のランダムノイズを
除去する処理であり、当該ノイズをフィルタ処理やフー
リエ変換によって除去する。なお除去されるランダムノ
イズはAFエリアセンサ12自体が有するランダムノイ
ズや、AFエリアセンサ12の電源電圧変動等の外的ノ
イズにより発生するノイズである。
【0061】次にマイクロコンピュータ11は差分処理
を行う(ステップS302)。この処理においてマイク
ロコンピュータ11はセンサデータに対して差分処理を
行い、エッジ検出を行う処理でエッジの候補領域とその
強度が与えられる。
【0062】この後マイクロコンピュータ11は2値化
処理を行う(ステップS303)。この処理においてマ
イクロコンピュータ11は画像に対して閾値処理により
ある値以下の部分を抽出して2値画像を求める。
【0063】さらにマイクロコンピュータ11は連結・
図形融合処理(ステップS304)を行い、続いて細線
化処理(ステップS305)を行う。この処理によりエ
ッジに対応するある幅を有する図形が得られるので、細
線化アルゴリズムを適用して、線幅を約1にする。
【0064】この後マイクロコンピュータ11は、画像
の形状を判別して主要被写体を抽出する形状判定処理を
行い(ステップS306)、リターンする。
【0065】次に上記各ステップの処理についてさらに
詳しく説明する。 (1)ステップS301:平滑化処理 この平滑化処理は画像内に混入するランダムノイズを除
去する処理である。この処理には種々の方法が知られる
が、近傍領域内の画素値の中央値(メディアン)を求め
るメディアンフィルタや、近傍領域を小領域に分け、小
領域毎に分散を求めて分散が最小の小領域を求め、その
平均値を出力するエッジ保存フィルタ等が有効である。
【0066】上記メディアンフィルタは、画像のエッジ
がなまってしまう副作用があるが、エッジ保存フィルタ
はエッジがなまらないのでより有効である。また、その
他にフーリエ変換による方法もある。
【0067】(2)ステップS302:差分処理による
エッジ検出処理 このステップでは、マイクロコンピュータ11はセンサ
データs(i,j)について(図33参照)、以下のよ
うな処理を行うことによりエッジ検出を行う。
【0068】1次微分オペレータによる手法では、x方
向の微分およびy方向の微分をそれぞれ以下の式により
計算する。 Δxs(i,j)=s(i,j)−s(i−1,j) Δys(i,j)=s(i,j)−s(i,j−1) この結果、図10(a)に示すようなデータが得られ
る。
【0069】また、2次微分オペレータによる手法では
以下の式により求められる。 Δ^2xs(i,j)=−s(i−1,j)−2s
(i,j)−s(i+1,j) Δ^2ys(i,j)=−s(i,j−1)−2s
(i,j)−s(i,j+1) 2次微分オペレータの一種であるラプラシアン・オペレ
ータは、エッジの肩の部分を強調するので、正の領域か
ら負の領域に移行する。そして“0”になる部分を求め
ることによってエッジが求められる(図10(b))。
【0070】具体的な処理方法としては、空間フィルタ
テーブル(重みテーブル)との積和演算を行う。図11
は、上記空間フィルタテーブルの例を示した説明図であ
る。この図11中、 図11(a)は1次微分オペレータ(横方向) 図11(b)は1次微分オペレータ(縦方向) 図11(c)はラプラシアンオペレータ 図11(d)はソーベルオペレータ(X方向、Y方向の
1次微分、絶対値データ変換、加算) をそれぞれ示す。
【0071】また、当該処理の演算式は以下に示す通り
である。
【数1】 以上のような複数の空間フィルタを、状況に応じて適宜
選択して使用して差分処理方法を変更する。
【0072】ここで、この差分処理法について説明す
る。図12は、本実施形態の測距装置における差分処理
方法を示したフローチャートである。
【0073】全画像について差分処理をする場合のよう
に演算画素数が多いときは(ステップS1001)、比
較的演算が簡単で高速な1次微分オペレータ、ラプラシ
アンオペレータを使用する(ステップS1005)。
【0074】一方、撮影画面内の一部の画像に関して差
分処理を行うような演算規模が小さい場合は、演算がや
や複雑で演算時間が大きいが効果的にエッジ検出が行わ
れるソーベルオペレータを選択して使用する(ステップ
S1004)。
【0075】また、低輝度でAFエリアセンサ12の積
分時間が長い場合(ステップS1002)は、1次微分
オペレータまたはラプラシアンオペレータを使用し、一
方高輝度で積分時間が小さい場合は、ソーベルオペレー
タを使用することによりAFタイムラグが大きくならな
いようにバランスをとってもよい。
【0076】また、撮影画面に対応する画像領域を複数
のエリアに分割して、各エリア内のコントラストを算出
し、コントラストが大きいエリア(ステップS100
3)は、演算タイムラグは小さいがエッジ検出能力が低
い1次微分オペレータまたはラプラシアンオペレータを
使用する。一方、コントラストが小さい分割エリアは、
演算タイムラグは大きいがエッジ検出能力の高いソーベ
ルオペレータを使用する。
【0077】このように、演算する画素数、積分時間、
コントラストに応じて差分処理方法を変更することによ
り、タイムラグを増大させることなく、効果的なエッジ
検出を行うことができる。
【0078】(3)ステップS303:2値化処理(閾
値処理) この2値化処理を図13に示すフローチャートを参照し
て説明する。当該2値化処理においてマイクロコンピュ
ータ11はまず、画像内の各輝度を示す画素値の出現頻
度を表わすヒストグラムを作成し(ステップS40
1)、次に閾値設定処理を行う(ステップS402)。
ここで、ヒストグラムに基づいて閾値を決定する手法は
種々知られているが、たとえばモード法では、上記のう
ちで頻度が最小の輝度値を閾値(スレッシュレベル)と
して、2値化処理を行なう(図14参照)。
【0079】上記ステップS402において閾値が設定
された後、マイクロコンピュータ11は2値化を行う
(ステップS403)。
【0080】なお、閾値設定の他の手法としては、取り
出す図形の面積がある程度わかっている場合に有効なp
−タイル法、図形の境界部分に閾値が設定されるように
定める微分ヒストグラム法、濃度値の集合を2つのクラ
スに分けたときのクラス間の分離が最もよくなるように
パラメータtを求める判別分析法、画像位置に応じて閾
値を変化させる可変閾値法等の手法が知られている。
【0081】本実施形態では、これらの手法を状況に応
じて適宜選択して使用する。たとえばヒストグラムの形
状を判別して明確な最小値が存在するか否かを判定し、
明確な場合はモード法を採用する。一方、不明確な場合
は判別分析法を採用する。
【0082】このようにヒストグラムの形状判別を行
い、その結果に応じて閾値設定方法を変更する。ヒスト
グラムの形状判別方法については、図15に示すように
たとえば(谷)極値でありかつ頻度最小値a、2番目に
小さい値bを求め、その差b−aを判別値dthと比較
して、所定値dthより大きい場合、最小値aの輝度値
を閾値として採用する。一方、所定値以下の場合は、画
像位置に応じて閾値を変化させる可変閾値法を採用す
る。
【0083】ここで、上記閾値設定処理を図15及び図
16に示すフローチャートを参照して詳しく説明する。
マイクロコンピュータ11は、図15に示す如き最小値
aと2番目に小さい頻度bを求める(ステップS50
1)。次に、この差(b−a)と所定の判定値dthと
を比較する(ステップS502)。そして、差(b−
a)が判定値dthより大きい場合は、最小値aに対応
する輝度値Baを閾値として採用する(ステップS50
3)。一方、差(b−a)が判定値dth以下の場合は
可変閾値法を採用する(ステップS504)。
【0084】撮影画面全体に対応する画像での2値化の
場合は、最初にモード法により閾値を設定して2値化処
理を行う。そして、2値化画像を評価した結果が良好で
はない場合は画像を複数のブロックに分割して、分割ブ
ロック毎にヒストグラムを作成し、改めて分割ブロック
毎に閾値を設定するようにしてもよい。
【0085】(4)ステップS304:ラベリング・図
形融合処理 マイクロコンピュータ11は、画像中で同じ輝度値の画
素が互いに連結している連結部分の魂に対してラベリン
グを行う。つまり異なる連結部分に対して異なるラベル
を貼り付けて区別して領域(連結領域)を分離する(図
19ラベリング1〜9参照)。
【0086】また図形融合処理では、画像に含まれてい
る穴のような面積の小さい図形や点状の図形は、本質的
に有効でないばかりか、ノイズとして後の処理に悪影響
を及ぼす可能性があるので、除去する必要がある。その
ためマイクロコンピュータ11は、元の図形を膨らませ
たり縮めたりしてノイズ成分を除去する。
【0087】(5)ステップS305:細線化処理 この処理は、得られた2値画像を対象としてその中に含
まれる各々の連結領域に対して連結性を損なうことなく
線幅1の線図形まで細める処理である。すなわち、任意
の太さの線状の図形において、その幅方向の画素を順次
取り除くことにより線図形の中心線を求める。
【0088】(6)ステップS306:形状判断処理 ここで連結領域の面積はその連結領域に属する画素の個
数である。周囲長は連結領域のまわりに境界に位置する
画素の個数である。ただし、斜め方向は水平、垂直方向
に対して√2倍に補正する。
【0089】画像の形状を判定するために、以下の係数
eが使用される。
【0090】e=(周囲長)^2/(面積) eは、形状が円形の時に最小値を示し、形状が複雑にな
るほど大きい値を示す。
【0091】人物の顔はほぼ円形に近いと考えられるの
で、上記eと所定値とを比較して対称画像が人物の顔か
否かを判定する。
【0092】また上記連結領域面積も所定値と比較し
て、対称画像人物の顔か否かを判定する。また、形状判
定に先立ち、面積を所定範囲の値と比較して所定範囲以
外の場合は人物ではない画像と判別して、形状判定処理
を行わないようにしてもよい。このようにして演算量を
減少させてAFタイムラグを縮小させることができる。
【0093】図17は、上記形状判定処理ルーチンを示
したフローチャートである。図に示すように、マイクロ
コンピュータ11は、抽出領域があるか否かを判別し
(ステップS601)、抽出領域がない場合はリターン
する。ここで抽出領域がある場合は抽出領域の面積Sを
求め、所定範囲内であるか否かを判別する(ステップS
602)。そして抽出領域面積Sが所定範囲の場合はス
テップS603に移行し、所定範囲内ではない場合はス
テップS607に移行する上記ステップS602におい
て抽出領域面積Sが所定範囲の場合は、マイクロコンピ
ュータ11は形状判定値eを算出し、所定範囲内か否か
を判別する(ステップS603)。そして、所定範囲内
の場合は人物であると判定する(ステップS604)。
【0094】この後マイクロコンピュータ11は、全抽
出領域について形状判定したか否かを判別し(ステップ
S605)、終了している場合はリターンする。一方、
終了していない場合は、次の抽出領域を設定して(ステ
ップS606)、上記ステップS602に移行して上記
処理を繰り返し実行する。
【0095】一方、マイクロコンピュータ11は、上記
ステップS602において抽出領域面積Sが所定範囲に
ない場合、及び上記ステップS603において形状判定
値eが所定範囲内にない場合は、共に人物以外の被写体
と判定する(ステップS607)。この後、上記同様に
全抽出領域について形状判定したか否かを判別する(ス
テップS605)。
【0096】ここで、この形状判定処理の別の実施形態
について説明する。図21は、上記形状判定処理ルーチ
ンの別の実施形態を示したフローチャートである。図に
示すように、当該別実施形態の場合、マイクロコンピュ
ータ11は、抽出領域があるか判別し、抽出領域がない
場合はリターンする(ステップS1101)。抽出領域
がある場合は撮影レンズのズーム情報(ズーム駆動部2
2)に基づいて面積判定スレッシュレベルS1、S2を
設定する(ステップS1102)。ここでAFエリアセ
ンサ12の撮像領域上で人物の顔に相当する面積は、相
対的に広角側ほど大きくなり、望遠側ほど小さくなるの
でそれに応じて可変させる。なお、ズーム(焦点距離)
に応じた面積判定スレッシュレベルS1、S2あるいは
計算式等は、上記EEPROM11e内に予め記憶され
ており、これを読み出して設定する。
【0097】次に、マイクロコンピュータ11は、面積
判定スレッシュレベルS1、S2と抽出領域面積Sとを
比較する(ステップS1103)。ここで抽出領域面積
SがS1〜S2の範囲内であればステップS1104に
移行し、範囲外であればステップS1107に移行して
人物ではないと判定する。
【0098】ステップS1104では、マイクロコンピ
ュータ11は、撮影レンズのズーム情報(ズーム駆動部
22)に基づいて形状判定スレッシュレベルethを設
定する。ここで、前述のようにAFエリアセンサ12の
撮像領域上で人物の顔に相当する面積は、広角側ほど大
きくなり、望遠側ほど小さくなる。このとき、面積が小
さいほど画素サイズとの関係から真の円であっても円形
度は低下していくので、これを考慮して広角側ほど形状
判定スレッシュethをと大きい値に設定する。また、
形状判定スレッシュethはEEPROM11e内に予
め記憶されており、これを読み出して設定する 次にマイクロコンピュータ11は、算出した形状判定値
eと形状判定スレッシュレベルethとを比較し、e>
ethであるか判別する(ステップS1105)。そし
て、e>ethの場合、人物であると判定し(ステップ
S1106)、e>ethでない場合は、非人物である
と判定する(ステップS1107)。
【0099】上記ステップS1106、ステップS11
07の後、マイクロコンピュータ11は、全抽出領域に
ついて形状判定し(ステップS1108)、終了してい
る場合はリターンする。一方終了していない場合は次の
抽出領域を設定して(ステップS1109)、再度ステ
ップS1102以降を繰り返し実行する。
【0100】以上のように撮影レンズの焦点距離を考慮
して面積判定スレッシュレベル、形状判定スレッシレベ
ルの人物判定パラメータを変更しているのでより正確に
主要被写体である人物の検出を行うことができる。
【0101】さらに別の形伏判定処理の実施形態につい
て説明する。図22は、上記形状判定処理ルーチンの、
さらなる別実施形態を示したフローチャートである。図
に示すように、当該さらなる別実施形態の場合、マイク
ロコンピュータ11は、抽出領域があるか判別し、抽出
領域がない場合はリターンする(ステップS120
1)。抽出領域がある場合は撮影モードがポートレート
モードであるか、それ以外の風景モード、夜景モード、
スポーツモード、マクロ撮影モード等であるか判別する
(ステップS1202)。ここで、ポートレートモード
の場合は、係数aをa1に設定する(ステップS120
3)。ここでa1は1以上の数値とする。一方、ポート
レートモード以外のモードでは、係数aを1に設定する
(ステップS1204)。
【0102】次に、マイクロコンピュータ11は、撮影
レンズのズーム情報(ズーム駆動部22)に基づいて面
積判定スレッシュレベルS1、S2を設定する(ステッ
プS1205)。ここでAFエリアセンサ12の撮像領
域上で人物の顔に相当する面積は、広角側ほど大きくな
り、望遠側ほど小さくなるのでそれに応じて可変させ
る。なお、ズーム(焦点距離)に応じた面積判定スレッ
シュレベルS1、S2あるいは計算式等は、上記EEP
ROM11e内に予め記憶されており、これを読み出し
て設定する。
【0103】次に、マイクロコンピュータ11は、面積
判定スレッシュレベルS1、S2と抽出領域面積Sとを
比較する(ステップS1206)。そして、上記同様に
撮影レンズのズーム情報(ズーム駆動部22)に基づい
て形状判定スレッシュethを設定する(ステップS1
207)。
【0104】この後、形状判定スレッシュethの上記
係数aを掛け算して撮影モードに応じて変更する(ステ
ップS1208)。すなわち、ポートレートモードのと
きには形状判定スレッシュをより円に近い値に設定して
いる。
【0105】そして、マイクロコンピュータ11は、算
出した形状判定値eと形状判定スレッシュレベルeth
とを比較し、e>ethであるか判別する(ステップS
1209)。そして、e>ethの場合、人物であると
判定し(ステップS1210)、e>ethでない場合
は、非人物であると判定する(ステップS1211)。
【0106】上記ステップS1210、ステップS12
11の後、マイクロコンピュータ11は、全抽出領域に
ついて形状判定し(ステップS1212)、終了してい
る場合はリターンする。一方終了していない場合は次の
抽出領域を設定して(ステップS1213)、再度ステ
ップS1202以降を繰り返し実行する。
【0107】以上のように撮影モードに応じて、形状判
定スレッシュレベルを変更し、人物撮影を行うポートレ
ートモードでは形状判別スレッシュレベルを厳しく設定
しているので、より正確に主要被写体である人物の検出
を行うことができる。
【0108】ここで、図18乃至図20を参照して本実
施形態における人物判定画像について説明する。
【0109】図18は、本実施形態における人物判定画
像の一例を示した図であり、撮影画面の対応するAFエ
リアセンサ12の画像領域当該画像である。なお、この
画像を原画像とする。
【0110】図19は、図18に示す原画像を用いて差
分処理、2値化処理を施した後の画像を示す図である。
図に示すようにエッジ部分(輪郭)のみ抽出された画像
となっている。また、抽出エリアにラベリング処理を施
している(ラベリング1〜9)。
【0111】図20は、本実施形態における人物判定領
域および人物判定領域内の設定した複数の測距エリアを
示す説明図である。図に示すように、本実施形態では、
人物の顔と判定された領域301が抽出され、人物判定
領域301内の複数の測距エリアを設定し測距するよう
になっている。
【0112】なお、図7のステップS209において、
マイクロコンピュータ11は人物判定領域301内の画
素に対応する領域にモニタ範囲を設定するようAFエリ
アセンサ12に対して司令を出力する。
【0113】この領域のモニタ信号に基づいて再度積分
動作を行うことにより、逆光時の高輝度背景の影響を受
けて人物判定領域のセンサデータがつぶれてしまうのを
防止でき、人物判定領域301に対して最適なセンサデ
ータが得られ、高精度な測距演算を行うことが可能とな
る。
【0114】ここで、上記図7におけるステップS20
6の条件判定について説明する。図23は、図7におけ
るステップS206の条件判定の作用について更に詳し
く説明したフローチャートである。このステップS20
6においては、マイクロコンピュータ11は、まず、測
距結果である被写体距離Lと、ズーム駆動部22からの
ズーム情報に基づいて、基準人物被写体の顔の面積SL
を計算する(ステップS1301)。次に、上記面積S
Lと、形伏判定処理(図17参照)で算出した抽出領域
面積Sとの差の絶対値ΔSを計算する。
【0115】次に、マイクロコンピュータ11は、絶対
値ΔSを所定の判定値ΔSthと比較する(ステップS
1303)。ここで、ΔS<ΔSthの場合は信頼性あ
りとし(ステップS1304)、ΔS>=ΔSthの場
合は信頼性なしとする(ステップS1305)。
【0116】このように、抽出領域の面積Sと、測距結
果より逆算した顔の面積SLとの差が所定量ΔSth以
上かけ離れている場合は、主要被写体検出の信頼性が低
いと判定する。
【0117】そして、主要被写体検出の信頼性が低い場
合は、マイクロコンピュータ11は、図7のステップS
209において、人物判定領域301内の画素に対応す
る領域にモニタ範囲を設定するようAFエリアセンサ1
2に司令を出力し、この領域のモニタ信号に基づいて再
度積分動作を行う。
【0118】これにより、たとえば逆光時の高輝度背景
の影響を受けて人物判定領域のセンサデータがつぶれて
しまうことを防止することができ、人物判定領域301
に対して最適なセンサデータが得られ、高精度な主要被
写体検出や測距演算が可能となる。
【0119】ここで、上記ステップS1303において
ΔS>=ΔSthの場合、すなわち、信頼性なしとする
判定(ステップS1305)を行った際の、上記ステッ
プS209に代わる別の実施形態について説明する。
【0120】図24は、図7におけるステップS209
に代わる処理を示したフローチャートである。なお、図
24中、ステップS1406,ステップS1407,ス
テップS1408は、上記図7におけるステップS20
6、ステップS207、ステップS208と同様であ
る。
【0121】上記ステップS206と同様の判定を行う
ステップS1406において、上述のように、信頼性な
しと判定した場合、当該別実施形態においてはステップ
S209に代わって以下のような作用をなす。
【0122】すなわち、信頼性なしと判定した場合、マ
イクロコンピュータ11は、人物判定領域301の周辺
に新たな測距エリアを設定する(ステップS140
9)。そして、上記周辺エリアについて測距演算を行
い、複数の測距結果より最至近データLpを求める(ス
テップS1410)。
【0123】この後、周辺測距結果Lpと人物判定領域
301の測距データLとの差の絶対値と所定値ΔLとを
比較し(ステップS1411)、上記差の方が小さい場
合は、ステップS1408に移行して、人物判定領域3
01の測距データと周辺エリア測距データの平均値を測
距データとして採用する。
【0124】一方、上記ステップS1411において、
上記差の方が大きい場合は、周辺エリア測距結果Lpに
ついて図25、図26に示す測距エリアA、B、C、D
について条件判定を行う(ステップS1412)。そし
て、この判定、すなわち、信頼性の判定(ステップS1
413)の結果、周辺エリアについて信頼性ありと判断
できる場合は、周辺エリア測距結果Lpを採用する(ス
テップS1414)。
【0125】一方、周辺エリアについて信頼性がない場
合は、再度検出し直すか(ステップS1415)、また
は検出不能としてAF処理を終了する。
【0126】このように、人物判定領域301について
主要被写体検出の信頼性が低い場合は、その周辺エリア
において測距を行い、その測距データを考慮するので、
主要被写体が検出でき測距不能となる問題を減らすこと
ができる。
【0127】なお、周辺測距エリアの設定については、
人物の場合の構図を考慮して、カメラ姿勢検出部120
の出力に基づいて姿勢を判別して処理を変更してもよ
い。
【0128】つまり人物判定領域301に下方に位置す
る周辺測距エリアにおいて測距または重視して測距を行
う。横姿勢の場合は、周辺測距エリアAを重視し、縦姿
勢の場合は周辺測距領域Bを重視して測距を行うと効果
的である(図25、図26)。
【0129】さらに人物判定領域301下方の周辺エリ
アでの測距を毎回行い、人物判定領域の測距データとの
比較判定を行うことにより交通標識のような類似物体の
誤検出を防止することができる。
【0130】以上のようにして信頼性判定値ΔSと形状
判定値eが得られる。この後マイクロコンピュータ11
は、図27に示すフローチャートの如く、得られた信頼
性判定値ΔSと形状判定値eにより、複数の人物判定領
域での測距結果に重み付けを行う(ステップS150
1)。そして、得られた複数の重み付け測距データより
最至近を示すデータを選択する(ステップS150
2)。
【0131】あるいは、図28に示すフローチャートの
如く、複数の人物判定領域での測距結果のうち、所定の
形状判定スレッシュレベルe2th以上の形状判定値e
を有するものを選択する(ステップS1601)。さら
に所定の信頼性判定スレッシュレベルΔS2th以下の
信頼性判定値ΔSを有する測距データを選択する(ステ
ップS1602)。そして、上記選択された複数の測距
データのうちで最至近を示す測距データを選択する(ス
テップS1603)。
【0132】このように信頼性判定値ΔSと形状判定値
eを考慮して測距データを選択するので精度の高い測距
を行うことができる。
【0133】次に形状判定の別の手法として、予め主要
被写体のパターンを記憶しておき基準画像とし、この基
準画像とパターンマッチング処理を行うことによって抽
出する手法を、図29乃至図31を参照して説明する。
【0134】図29は、形状判定の別の手法において使
用する人物判定画像の例を示した図であり、撮影画面の
対応するAFエリアセンサ12の画像領域当該画像であ
る。なお、この画像を原画像として以下、形状判定の別
の手法を説明する。
【0135】図30は、図29に示す原画像を用いて差
分処理、2値化処理を施した後の画像を示す図である。
【0136】図に示すようにエッジ部分(輪郭)のみ抽
出された画像となっている。また、抽出エリアにラベリ
ング処理を施している(ラベリング1〜6)。当該別手
法においては、予めEEPROM11eに記憶されてい
る主要被写体のパターン300を基準画像とし(図32
参照)、この基準画像300と、上記2値化処理後の画
像との間でパターンマッチング処理(相関演算)を行う
ことによって、人物像を抽出する。
【0137】上記基準画像300は、図32に示すよう
に、被写体距離変化に対応して複数の相似パターンA、
B、C、D準備されており、撮影レンズの焦点距離(ズ
ーム駆動部22からの情報)等の条件に応じて選択され
る。
【0138】また、カメラの姿勢に応じて複数のパター
ンが準備されており、カメラ姿勢検出部120の出力に
基づいて姿勢を判別し、パターンを選択することができ
る。
【0139】さらに人物パターンに限らず、さまざまな
物体のパターンが準備されており、人物パターンが検出
できない場合に、予め決められた優先順位に従って選択
されたパターンマッチング処理がなされる。
【0140】図31は、当該別手法における人物判定領
域および人物判定領域内の設定した複数の測距エリアを
示す説明図である。
【0141】図に示すように、当該別手法では、人物と
判定された領域が抽出され人物判定領域302内の複数
の測距エリアを設定して測距を行う。
【0142】これら複数の測距エリアの測距結果は、平
均処理や最至近選択等の処理により一個の測距データに
まとめられレンズ駆動が行われる。
【0143】なお、図7のステップS209において
は、マイクロコンピュータ11は人物判定領域302内
の画素に対応する領域にモニタ範囲を設定するようAF
エリアセンサ12に対して司令を出力する。そして、こ
の領域のモニタ信号に基づいて再度AFエリアセンサ1
2の積分動作を行うことにより、人物判定領域302に
対して最適なセンサデータが得られ、高精度な測距演算
が可能である。
【0144】以上説明したように、本第1の実施形態の
測距装置によると、簡単な操作、タイムラグの縮小、低
コスト化を行いつつ、正確に主要被写体を検出して測距
を行うことを可能とする測距装置を提供することができ
る。
【0145】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。この第2の実施形態は、その構成は図1に示す
限りにおいて上記第1の実施形態と同様である。したが
ってここでは差異のみの言及に留め、作用において異な
る部分のみを説明する。
【0146】本第2の実施形態の測距装置は、上記第1
の実施形態に比して主要被写体検出ルーチンのみを異に
し、その他の構成、作用は第1の実施形態と同様である
ので、ここでの詳しい説明は省略する。
【0147】図34は、本第2の実施形態の測距装置に
おける主要被写体検出ルーチンを示したフローチャート
である。
【0148】図に示すように、まずマイクロコンピュー
タ11は、プリ主要被写体検出を行い(ステップS70
1)、撮影画面全体に対応するAFエリアセンサ12の
センサデータよりおおまかに主要被写体の位置を求め
る。次に、マイクロコンピュータ11は、本主要被写体
検出を行い(ステップS702)、プリ主要被写体検出
の結果に基づいて検出ブロックを新たに設定し、このブ
ロック内で詳細に主要被写体本検出を行う。
【0149】ここで、上記プリ主要被写体検出(プリ検
出)ルーチンについて図35を参照して詳しく説明す
る。
【0150】このプリ主要被写体検出では、マイクロコ
ンピュータ11は、まず全領域内のセンサデータについ
て差分処理を行う(ステップS801)。その後、全領
域内のセンサデータに関するヒストグラムを作成し、閾
値を設定して2値化処理を行う(ステップS802)。
さらに、2値化処理結果についてラベリング処理を行う
(ステップS803)。
【0151】この後、マイクロコンピュータ11は、ラ
ベリングされた連結領域について形状判定処理を行う
(ステップS804)。ここでの形状判定処理は図17
と同様であるが、プリ主要被写体検出時と本主要被写体
検出時とではその形状判定スレッシュeを異なる数値と
している。すなわちプリ主要被写体検出の場合は、本主
要被写体検出の場合より、形状判定スレッシュeの値を
小さい(甘い)数値としている。
【0152】次にマイクロコンピュータ11は、形状判
定処理結果より抽出エリアを仮決定する(ステップS8
05)。ここで、処理時間短縮のためにプリ検出の時は
センサデータを所定画素毎に間引いたり、加算平均をと
って処理画素数を減らしている。
【0153】次に、上記主要被写体本検出(本検出)ル
ーチンについて図36を参照して詳しく説明する。
【0154】この主要被写体本検出では、マイクロコン
ピュータ11は、まず上記プリ主要被写体検出処理の結
果に基づいて、抽出エリアを含む検出ブロック305を
設定する(ステップS901、図37参照)。次に、マ
イクロコンピュータ11は上記検出ブロック内について
差分処理を行い(ステップS902)、該ブロック内の
センサデータに基づいてヒストグラムを作成してブロッ
ク毎に閾値を決定する(ステップS903)。
【0155】この後マイクロコンピュータ11はブロッ
ク毎に2値化処理(ステップS904)、ラベリング処
理(ステップS905)、形状判定処理(ステップS9
06)を行い、抽出エリアを決定する(ステップS90
7)。
【0156】このように撮影画面に対応するAFエリア
センサ12の画素部分のセンサデータ全体について、エ
ッジ検出して輪郭より主要被写体をおおまかに検出す
る。
【0157】そして、その結果に基づいて検出領域付近
に新たな検出ブロックを設定し、詳細に主要被写体検出
を行うので、閾値を最適に設定することができ、良好な
2値化画像が得られ、主要被写体検出精度を大幅に向上
させることができる。
【0158】また、処理時間がやや長くなるのを許容す
るならば、最初から撮影画面に対応するAFエリアセン
サ12の画素領域を複数のブロックに分割して、ブロッ
ク毎に本検出(図36参照)を行ってもよい。すなわ
ち、ブロック毎にヒストグラム作成、閾値設定、2値化
処理、形状判定処理を行い、主要被写体エリアを抽出す
る。このとき分割ブロックの大きさを、撮影レンズの焦
点距離(ズーム駆動部22からの情報)等の条件に応じ
て可変(広角側で大、望遠側で小)としてもよい。
【0159】また、ストロボ20a、ストロボ回路部2
0による被写体への投光動作と同時に、AFエリアセン
サ12による積分動作を行い、かつ定常光除去回路12
cを動作させて得られるセンサデータについて主要被写
体検出を行ってもよい。
【0160】主要被写体と背景の輝度が非常に近く、エ
ッジ(輪郭)を検出しにくい場合であっても、上記投光
により距離の差による反射光量の差が発生するので、精
度よくエッジ(輪郭)検出を行うことができる。
【0161】このように、本第2の実施形態の測距装置
によっても、簡単な操作、タイムラグの縮小、低コスト
化を行いつつ、正確に主要被写体を検出して測距を行う
ことを可能とする測距装置を提供することができる。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、広
範囲な測距領域を有する測距装置であって、簡単な操作
で、コストアップすることなく正確に主要被写体を検出
して主要被写体にピント合わせることを可能とする測距
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である測距装置の構成
を示したブロック図である。
【図2】上記第1の実施形態の測距装置において、マイ
クロコンピュータのメインルーチンを示すフローチャー
トである。
【図3】上記第1の実施形態の測距装置における測距光
学系を示した説明図である。
【図4】三角測距の原理により被写体距離を求める方法
を説明するための図である。
【図5】上記第1の実施形態の測距装置において、AF
エリアセンサの構成を示したブロック図である。
【図6】上記第1の実施形態の測距装置における撮影画
面(ワイドとテレ)と測距領域との関係について説明し
た図である。
【図7】上記第1の実施形態の測距装置におけるオート
フォーカス(AF)ルーチンを示したフローチャートで
ある。
【図8】上記第1の実施形態の測距装置におけるオート
フォーカス(AF)動作を示したタイミングチャートで
ある。
【図9】上記第1の実施形態の測距装置における主要被
写体検出動作を示したフローチャートである。
【図10】上記第1の実施形態の測距装置において、差
分処理によるエッジ検出処理の前後画像を示した線図で
ある。
【図11】上記第1の実施形態の測距装置において、差
分処理における空間フィルタテーブルの例を示した説明
図である。
【図12】上記第1の実施形態の測距装置における差分
処理方法を示したフローチャートである。
【図13】上記第1の実施形態の測距装置において、2
値化処理を示したフローチャートである。
【図14】上記第1の実施形態の測距装置において、2
値化処理の過程でモード法により閾値を決定する手法を
説明するための線図である。
【図15】上記第1の実施形態の測距装置において、閾
値設定処理を説明するための線図である。
【図16】上記第1の実施形態の測距装置において、閾
値設定処理を示したフローチャートである。
【図17】上記第1の実施形態の測距装置において、形
状判定処理ルーチンを示したフローチャートである。
【図18】上記第1の実施形態の測距装置において、人
物判定画像の一例を示した図である。
【図19】上記第1の実施形態の測距装置において、図
18に示す原画像を用いて差分処理、2値化処理を施し
た後の画像を示す図である。
【図20】上記第1の実施形態の測距装置において、人
物判定領域および人物判定領域内の設定した複数の測距
エリアを示す説明図である。
【図21】上記第1の実施形態の測距装置において、図
17に示す形状判定処理ルーチンの別の実施形態を示し
たフローチャートである。
【図22】上記第1の実施形態の測距装置において、図
17に示す形状判定処理ルーチンのさらなる別の実施形
態を示したフローチャートである。
【図23】上記第1の実施形態の測距装置において、図
7におけるステップS206の条件判定の作用について
更に詳しく説明したフローチャートである。
【図24】上記第1の実施形態の測距装置において、図
7におけるステップS209に代わる処理を示したフロ
ーチャートである。
【図25】上記第1の実施形態の測距装置において、図
7におけるステップS206の条件判定を行う際に使用
する測距エリアの一例を示した説明図である。
【図26】上記第1の実施形態の測距装置において、図
7におけるステップS206の条件判定を行う際に使用
する測距エリアの一例を示した説明図である。
【図27】上記第1の実施形態の測距装置において、測
距結果選択の例を示したフローチャートである。
【図28】上記第1の実施形態の測距装置において、測
距結果選択の例を示したフローチャートである。
【図29】上記第1の実施形態の測距装置において、形
状判定の別の手法において使用する人物判定画像の例を
示した図である。
【図30】上記第1の実施形態の測距装置において、図
29に示す原画像を用いて差分処理、2値化処理を施し
た後の画像を示す図である。
【図31】上記第1の実施形態の測距装置において、形
状判定の別の手法における人物判定領域および人物判定
領域内の設定した複数の測距エリアを示す説明図であ
る。
【図32】上記第1の実施形態の測距装置におけるEE
PROMに記憶されている、形状判定の別の手法におけ
る主要被写体のパターンの一例を示した説明図である。
【図33】上記第1の実施形態の測距装置において、差
分処理によるエッジ検出処理の際に用いるセンサデータ
s(i,j)について示した説明図である。
【図34】本発明の第2の実施形態の測距装置における
主要被写体検出ルーチンを示したフローチャートであ
る。
【図35】上記第2の実施形態の測距装置におけるプリ
主要被写体検出(プリ検出)ルーチンを示したフローチ
ャートである。
【図36】上記第2の実施形態の測距装置における主要
被写体本検出(本検出)ルーチンを示したフローチャー
トである。
【図37】上記第2の実施形態の測距装置における主要
被写体本検出において、新たな検出ブロックの一例を示
した説明図である。
【符号の説明】
11…マイクロコンピュータ 12…AFエリアセンサ 12a…画像領域 12b…処理回路 12c…定常光除去回路 13…フォーカスレンズ駆動部 14…フォーカスレンズ 15…フォーカスレンズエンコーダ 16…シャッタ駆動部 17…1RSW 18…2RSW 19…表示部 20…ストロボ回路部 21…フィルム駆動部 22…ズームレンズ駆動部 23…測光部 120…カメラ姿勢検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA06 BB05 CC16 DD02 DD04 FF09 GG10 JJ03 JJ05 JJ26 QQ03 QQ14 QQ24 QQ28 QQ34 2F112 AD06 BA07 BA10 CA02 CA12 FA03 FA07 FA21 FA29 FA33 FA45 2H011 AA01 BA05 BB02 BB04 BB06 CA01 2H051 AA01 BB07 CB22 CE12 CE28 DA03 DA04 DA05 DA20 DA34 EB13 EB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視差を有する2つの光学系と、 上記光学系により結像される2像を撮像する撮像素子
    と、 上記撮像素子の出力を処理して円形に近い形状のパター
    ンを検出することにより人物の顔を検出する顔検出手段
    と、 上記撮像素子の出力に基づいて測距を行う測距手段と、 を備え、 上記測距手段は、上記顔検出手段の検出領域を優先的に
    測距することを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 上記顔検出手段は、撮影条件に応じて顔
    を検出するための判別条件を変更することを特徴とする
    請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 撮影条件は撮影モードと撮影レンズの焦
    点距離との少なくとも何れかの一であることを特徴とす
    る請求項2に記載の測距装置。
  4. 【請求項4】 上記顔検出手段の検出の信頼性を判定す
    る信頼性判定手段を有し、 上記測距手段は複数の測距結果を出力するとともに、上
    記信頼性判定手段の出力に応じて測距結果を選択するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
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