JP2007187855A - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007187855A
JP2007187855A JP2006005561A JP2006005561A JP2007187855A JP 2007187855 A JP2007187855 A JP 2007187855A JP 2006005561 A JP2006005561 A JP 2006005561A JP 2006005561 A JP2006005561 A JP 2006005561A JP 2007187855 A JP2007187855 A JP 2007187855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
photographing
subject
unit
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2006005561A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouhei Awazu
亘平 粟津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006005561A priority Critical patent/JP2007187855A/ja
Publication of JP2007187855A publication Critical patent/JP2007187855A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】被写体中に人が存在するときに撮影補助光を伴う撮影が行なわれたとしても、その人に不快感を持たせる様なことのない撮影装置を提供する。
【解決手段】システム制御回路は、TTL測光(AE)を行なって被写界輝度を測定することによりシャッタ秒時を定める。さらにTTL測距(AF)および顔抽出によって顔(人)までの距離を検出してその距離に基づいて適正光量となる発光量を算出する。さらにその発光量をシャッタ秒時で除して除した光量でシャッタボタンの全押しに同期して発光部に撮影補助光をシャッタ秒時中継続して照射させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、撮影光学系により撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置に関する。
被写界輝度が暗いときには撮像素子の受光面に十分な撮影光量が与えられないため、撮影光量を確保するために撮影補助光が被写体に照射され撮影が行なわれる。特に自己撮り撮影等の室内撮影においては、蛍光灯などの室内灯の照明光が十分ではないことが多いため、撮影補助光を伴う撮影が行なわれることが多い。この撮影補助光は通常瞬間パルス状の閃光が採用され、被写体となっている人物に眩しさを感じさせ不快に思われることがある。
また、人が被写体となって撮影が行なわれるときに撮影補助光がいきなり照射されると、いわゆる「赤目」が発生する恐れがあるため、本発光を行なう前にプリ発光を行なって眼を発光に慣らすようにしてから本発光を行なうようにしている撮影装置もある(例えば特許文献1参照)。
しかし、特許文献1のもののように赤目を防止するためにパルス状のプリ発光が行なわれると被写体側にいる人によってはそのプリ発光の光が眩しいと感じられる人もいる。もしもプリ発光が眩しいと感じられる人がいると、本発光に対しての不快感を募らせてしまって本発光を伴う撮影時に被写体側の人の表情に不快感を漂わせてしまうようなケースも出てくる。このような不快感をユーザに持たせることは、撮影装置を製作する側にとってはあまり好ましい状況とはいえない。
特開2003−140236号公報
本発明は、上記事情に鑑み、被写体の中に人が存在するときに撮影補助光を伴う撮影が行なわれたとしても、その人に不快感を持たせる様なことのない撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の撮影装置は、撮影光学系により撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置において、
発光素子を備え、撮影時に被写体に向けて撮影補助光を照射する発光部と、
被写界輝度を測定する測光部と、
被写体距離を測定する測距部と、
補助光発光を伴う撮影時に、上記被写界輝度に応じてシャッタ秒時を定めた後、上記発光部に、その被写体輝度と上記被写体距離との双方に応じた発光量を算出して算出した発光量を上記シャッタ秒時で除した光量でシャッタ秒時中継続的に撮影補助光を照射させる発光制御部とを備えたことを特徴とする。
上記本発明の撮影装置によれば、上記発光制御部が、上記発光部に、シャッタ秒時中継続的に所定の光量で撮影補助光を照射させることになるため、被写体側に人がいたとしてもその人に眩しいと感じさせ不快に思わせるようなことが回避される。
以上説明したように、被写体の中に人が存在するときに撮影補助光を伴う撮影が行なわれたとしても、その人に不快感を持たせる様なことのない撮影装置が実現する。
ここで、上記発光素子は、LEDであっても、有機ELであっても良い。
また、被写体中の人の顔を抽出する顔抽出部を備え、
上記測距部は、上記顔抽出部により顔が抽出されたときに被写体中の顔までの被写体距離を測定するものであることが好ましい。
上記課題に掲げた問題は、被写体の中に人がいるときにしか問題にならない。
そこで、上記顔抽出部によって被写体中に人がいるかどうかを判定することができるようにしている。このようにしておくと、人がいると判定したときに上記発光制御部に撮影補助光の照射を継続的に行なわせれば良いことになる。
ここで、この撮影装置は、さらに、キセノン管を備え、被写体に向けて撮影補助光を発光する撮影補助光発光部を備えたものであって、
上記発光制御部は、上記測距部の検出結果に基づいて、所定の距離以内に上記顔抽出部により抽出された顔が在ると判定した場合には、上記発光部に補助光発光を発光させ、上記所定の距離を越える距離に上記顔抽出部により抽出された顔が在ると判定した場合、もしくは被写体中には顔が存在しないと判定した場合には、上記撮影補助光発光部に撮影補助光を発光させるものであることが好ましい。
上記発光素子はLEDであっても有機ELであっても発光電力が小さいため、それらのうちのいずれかの発光素子を備えた発光部だけでは、遠くにいる被写体にまで撮影補助光を到達させることができない場合が出てくる。また、上記顔抽出部により被写体中に人がいないと判定されたときにはわざわざ上記発光部を用いて継続的に撮影補助光を照射させる必要はない。
そこで、上記発光部に加えて、上記キセノン管を備えた撮影補助光発光部をさらに配備し、上記顔が在るところまでの被写体距離が上記所定の距離を超える場合、もしくは人が存在しない場合には、上記発光部ではなく上記キセノン管の方を用いて撮影補助光を照射させるようにしておくと撮影状況に応じて好適な撮影補助光の照射が行なわれるようになる。
以上説明したように、被写体の中に人が存在するときに撮影補助光を伴う撮影が行なわれたとしても、その人に不快感を持たせる様なことのない撮影装置が実現する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態であるデジタルカメラ1の外観を示す図である。
図1に示すデジタルカメラ1の正面右方にはレンズ鏡胴100が備えられている。そのレンズ鏡胴100内に撮影レンズ1021が内蔵されている。またそのレンズ鏡胴100の右斜め上方にはファインダ101が備えられており、そのファインダ101の横方であってレンズ鏡胴の上方には発光窓102が備えられている。この発光窓102からは、後述するシステム制御回路によって撮影補助光の照射が必要であると判定された場合に被写体に向けて撮影補助光が照射されるようになっている。またボディ上面にはシャッタボタン104が備えられている。
また、図1(b)に示すようにボディ背面には表示画面1501が備えられており、その表示画面1501の上方にはファインダ101の接眼窓やモードスイッチ103、さらにズームスイッチ106が備えられている。
なお、図示はしていないが、そのほかに画像表示のon/offを切り替えるスイッチ等も備えられている。
図2は、図1のデジタルカメラ1の内部の構成を示す構成ブロック図である。
図2を参照してデジタルカメラ1内部の構成を説明する。
本実施形態のデジタルカメラ1ではすべての処理がシステム制御回路110によって制御されている。このシステム制御回路110の入力部には図1に示したモードスイッチ103、シャッタボタン104、ズームスイッチ106等の操作子が接続されていてそれらの操作子のうちの少なくともいずれかの操作により操作信号がこのシステム制御回路110に供給されてくると、それらの操作子の操作に応じた処理が開始されるようになっている。また、本実施形態が備えるシャッタボタン104は、半押しと全押しという2つの操作態様を持つものであって、半押しされたときにはその半押し操作を受けてシステム制御回路110が露出調整やピント調整を実行し、さらに全押しされたときには撮影処理を実行するようになっている。
なお、以降の説明においては、半押し操作を意味する符号としてS1という符号を用いたり、全押し操作を意味する符号としてS2という符号を用いたりすることがある。
また図1には示していないが、本実施形態のデジタルカメラ1は、着脱自在な記憶媒体300ここではメモリカードが媒体装填室100Aに装着されてその媒体装填室100Aに装填されたメモリカード300に撮影画像を表わす画像データが記録されるようになっているので、記憶媒体であるメモリカード300が媒体装填室100A内に装着されているかどうかを検知するための記憶媒体着脱検知手段108が備えられている。さらに図1には図示されていないが、背面側には画像表示ON/OFFスイッチ107や背面側に備えられている表示パネルの表面を保護するための防護用扉の開閉を検知する画像表示部開閉検知手段109も備えられている。これらの画像表示ON/OFFスイッチ107や記憶媒体着脱検知手段108や画像表示部開閉検知手段109それぞれからの信号もシステム制御回路110に供給されるようになっていてシステム制御回路110はそれらの信号を受けて処理を実行するようにもなっている。
またシステム制御回路110は、ズームスイッチ106の操作に応じてズーム制御手段1020に指示して撮影レンズ1021の中のズームレンズを移動させたり、後述するTTL測距により得た測距結果に応じて測距制御手段1030に指示して撮影レンズ1021の中のフォーカスレンズを所定の位置に移動させたりもしている。
このシステム制御回路110では、CCD固体撮像素子120で生成された画像信号に基づいて上記TTL測距とともにTTL測光が行なわれている。また、本実施形態のデジタルカメラ1においては、CCD固体撮像素子120で生成された画像データが画像処理回路140を経由して色温度測定回路140に供給され色温度測定回路141で色温度の測定が行なわれている。この色温度の測定結果に基づいてホワイトバランス処理部が備える各色アンプのゲイン設定などが行なわれて好適なホワイトバランス調整がシステム制御回路110内のホワイトバランス処理部で行なわれる。
また、上記TTL測光による測光値に応じてシステム制御回路110は、露光制御手段1040に指示してその露光制御手段に絞り1041の開口を調節させたり、さらに撮影時に撮影補助光の発光を行なわせる必要があるかどうかの判定も行っている。また、測光値に応じてシステム制御回路110は、シャッタ秒時を定めるとともに、そのシャッタ秒時をタイミング発生回路121に通知して撮影時にタイミング発生回路121にそのシャッタ秒時に応じた信号を撮像素子に供給させることにより撮像素子の感光面に所定の光量で被写体像を結像させるようにもしている。
さらに測光結果に応じてシステム制御回路110が、撮影補助光の発光を行なわせる必要があると判定したときには、発光部11が備える発光量制御手段112に発光量をシャッタ秒時で除した光量を通知してLED駆動回路113に赤色光を発光するLED114r,緑色光を発光するLED114g,青色光を発光するLED114bそれぞれを駆動させることによって、撮影補助光を被写体に向けてシャッタ秒時中照射させるようにしている。
このように本実施形態では、補助光発光を伴う撮影時に、被写界輝度に応じてシステム制御回路110がシャッタ秒時を定めた後、発光部11に、被写体輝度と被写体距離との双方に応じた発光量をシャッタ秒時で除した光量でシャッタ秒時中継続的に撮影補助光を発光させることで被写体側にいる人に眩しいという感じを与えない様にしている。このため、撮影補助光を伴う撮影が行なわれたとしても被写体側にいる人物に眩しさを感じさせ不快感を持たせるようなことが回避される。
以上説明したように、被写体の中に人が存在するときに撮影補助光を伴う撮影が行なわれたとしても、その人に不快感を持たせる様なことのない撮影装置が実現する。
また本実施形態では、システム制御回路110内に顔抽出部を設けて被写体中の人の存在をその顔抽出部による顔の抽出により確認することができるようにもしている。
この様にしておくと、被写体の中(特にピントを合わせる部分になる)に人がいるかどうかが分かり、その人がいるところまでの被写体距離に応じた発光光量で撮影補助光を照射させることができるようになる。また、被写体の中に人がいない場合には、わざわざ光量を下げる必要もないので、光量を上げて撮影補助光の照射を行なうことができるようにもなる。
ここで、図2を離れて本発明のデジタルカメラが備える発光部から撮影補助光がどのようにして被写体に照射されるかを、図3を参照して説明しておく。
なお、本明細書中では、LEDやキセノン管などの発光源から単位時間あたりに発光される光の量を光量と記載し、時間の経過に応じて撮像素子の感光面に与えられる(積分)光量を発光量と記載する。
図3は、LED114から単位時間当たりに発光される光量とシャッタ秒時との関係を説明する図である。また、図4は、図3に示す各光量(Emax,…,0.2Emax)でLEDを発光させるのにどれだけの電力がそれぞれ必要になるかを説明する図である。
図3には、LEDから発光される光量と、従来のキセノン管から発光される光量との違いを比較するためにキセノン管から発光される撮影補助光の光量の時間的な推移も点線で示されている。この点線で囲まれた部分の面積が撮像素子の感光面に入射する発光量に該当する。また図3には、LED114を用いるとその点線で囲まれた部分の面積と同じ発光量を、LED114の光量を下げてもシャッタ秒時を長くすることによりいくらでも得られるということが示されている。さらに図4には、図3に示すようにシャッタ秒時を長くすることができた場合には、LEDから照射される撮影補助光の光量を低減することにより電力消費が抑えられるということも示されている。
図3に示すようにキセノン管で発光したのと同じ発光光量(点線で囲まれた面積)になるように被写体に向けてLEDで撮影補助光を照射させようとすると、LEDが持つ最大光量の発光で1/30sという時間が必要であるということが実線で示されている。
しかし、LEDが持つ最大の光量Emaxで1/30s間継続的に照射させようとすると、図4に示すように消費電力量が増大してしまう。このような消費電力の増大は、撮影補助光の照射中にLEDの温度を上昇させてしまってLEDの光量を一定に維持することを困難にする。
そこで、本実施形態においては、LED114の電極間に印加する電圧の大きさを変えることにより光量を容易に制御することができるということを利用して、被写体輝度と被写体距離との双方に応じて算出した発光量をシャッタ秒時で除した光量でシャッタ秒時中継続的に撮影補助光を発光させるようにしている。
このようにしておくと、キセノン管の様にパルス状の閃光が発光されるようなことがなくなり、一定の光量で継続的に被写体に向けて撮影補助光が照射されるようになる。そうするとシャッタ秒時を長くすることができればできるほど、単位時間あたりの光量が下がるため、LEDを発光させたとしても被写体の中にいる人に眩しいと感じさせることがなくなる。
ここで、図2に戻ってこのような撮影補助光の発光を行なうデジタルカメラ1の動作概要を説明する。
本実施形態においては、デジタルカメラ1の電源スイッチが投入されると、不揮発性メモリ1101内の全体処理プログラムの手順にしたがってシステム制御回路110によりこのデジタルカメラ1全体の動作が統括的に制御され撮影処理が開始される。この例では電池の消費電力を抑制するためにデジタルカメラ1の電源スイッチ(不図示)が投入されシステム制御回路110(システム制御回路110には電池からの電力が常に供給されている)により電源スイッチが投入されたことが検知されたときに初めて電池Btから電源制御手段111bを介して各ブロックに電力が供給されるようになっている。
まず、このように各部に電力が供給されて動作状態になったデジタルカメラ1の撮影処理に係る処理部の構成および動作を、図2を参照して簡単に説明する。
図2に示すように、図1に示すレンズ鏡胴100内にはフォーカスレンズやズームレンズといった撮影レンズ1021、さらに光量調節用の絞り1041などが配備されている。またこの例においてはレンズを保護するレンズバリア1011が配備されている例が示されており、電源スイッチが投入されるとそのレンズバリア1011が解放されて図1に示すように撮影レンズ1021が表面に露出する構成になっている。
この電源スイッチが投入されたときにモードスイッチ103が撮影側に切り替えられていた場合には、まず表面に露出した撮影レンズ1021を通ってCCD固体撮影素子120に結像された被写体像が、タイミング発生回路121からのタイミング信号に基づいて所定の間隔ごと(33msごと)に間引かれて出力される。その出力されたスルー画を表わす画像信号(以下スルー画信号)がA/D変換回路130でアナログのスルー画信号からデジタルのスルー画信号に変換され、さらにデジタルのスルー画信号がメモリ制御部111aに制御され画像処理回路140に導かれる。この画像処理回路140でRGBのスルー画信号からYC信号のスルー画信号に変換され、さらにメモリ制御部111aに制御され画像表示メモリ151に導かれてスルー画信号がその画像表示メモリ151内に記憶されるようになっている。この画像表示メモリ151内に記憶された1フレーム分のスルー画信号がメモリ制御部111aにより読み出されてD/A変換回路160に導かれアナログのスルー画信号に変換されてから画像表示部150に供給される。この例では、画像表示部150に所定の間隔ごとに新しいスルー画信号を供給することができるようにするために画像表示メモリ151を設けて、その画像表示メモリ151に少なくとも2フレーム分のスルー画信号を記憶することにより表示タイミングをうまく調整することができるようにしている。
ここでスルー画信号の流れとともに各部の動作を詳細に説明していく。
システム制御回路110の制御の下、タイミング発生回路121からCCD固体撮像素子120に供給されるタイミング信号(例えば33msごと)に応じてCCD固体撮像素子120から被写体像を表わすスルー画信号が後段のA/D変換回路130に次々と出力される。このA/D変換回路130でアナログのスルー画信号からデジタルのスルー画信号に変換され、さらに変換されたスルー画信号がメモリ制御部111aに制御され画像処理回路140に導かれる。この画像処理回路140によってR色、G色、B色の各信号に分離されて色温度測定回路141に供給されたり、それらのR、G、Bの各色信号が色変換行列により表示用のYC信号に変換されて後段の画像表示メモリ151に供給されたりする。R,G,Bの各色信号の方は後段の色温度測定回路141に供給されてこの色温度測定回路141により色温度の測定が行なわれたらシステム制御回路110内部のホワイトバランス処理部を構成する各色アンプにその測定された色温度に応じたゲインがそれぞれ設定され画像信号のホワイトバランス調整が行なわれる。
またYC信号の方は、画像表示メモリ151に供給され、画像表示メモリ151に供給され記憶される。この画像表示メモリ151には少なくとも2フレーム分の画像信号が記憶されるようになっており、2フレーム分の画像信号のうち、古い時刻に記憶された1フレーム分の画像信号がD/A変換部160に導かれアナログ信号に変換されて画像表示部150に供給されスルー画が表示画面上に表示される。
前述したようにシステム制御回路110ではTTL測距が行なわれその測距結果に基づいて測距制御手段1030に指示して常に合焦点に撮影レンズ1021の中のフォーカスレンズを移動させたり、またズームスイッチ106が操作されたときにはズーム制御手段1020に指示してそのズームスイッチ106の操作によるズーム倍率に応じた位置に撮影レンズ1021の中のズームレンズを移動させたりしている。
このようにして常にピントのあった、ズームスイッチ106の操作位置に応じたズーム倍率のスルー画が表示されているときにシャッタボタン104が半押しされたら撮影準備が整えられ、さらに全押しされたら撮影処理が行なわれる。
また、システム制御回路110は、シャッタボタン104が半押しされた時にTTL測光やTTL測距を行ない、シャッタボタン104が全押しされたタイミングでタイミング発生回路121に露光開始信号をCCD固体撮像素子120に向けて供給させている。このときにTTL測光の測光結果により撮影補助光の発光が必要であるとシステム制御回路110が判定した場合には全押しタイミングで発光量制御手段112に指示してシャッタボタン104の押下に同期してシャッタ秒時中撮影補助光を発光部11に継続的に発光させる様にしている。
こうして撮影補助光が発光されて十分な発光量が確保されたら、システム制御回路110は、タイミング発生回路121に指示を出して露光終了信号をCCD固体撮像素子120に向けて供給させる。
そうするとその露光終了信号に同期してCCD固体撮像素子120からA/D変換回路130に画像信号が出力される。このA/D変換回路130でCCD固体撮像素子120から出力されたアナログの画像信号がデジタルの画像信号に変換され、さらにこのデジタルの画像信号がメモリ制御部111aに制御されバスを経由してメモリ180に供給される。そのメモリ180にCCD固体撮像素子120が備えるすべての画素からなる画像信号がすべて記憶されたら、今度はシステム制御回路110の制御の下にその画像信号が読み出されてシステム制御回路110内で前述のホワイトバランス調整やガンマ補正などが行なわれる。さらにホワイトバランスに応じた撮影補助光の発光により得た画像信号にホワイトバランス調整やガンマ補正が行なわれた後、画像信号がバスを介して画像処理回路140に供給されYC信号への変換が行なわれる。さらにYC信号からなる画像信号がバスを介して圧縮・伸張回路190に供給されYC信号からなる画像信号が圧縮されて記憶媒体200ここではメモリカードに記憶される。
以上説明した様に、撮影補助光の光量を下げて継続的に撮影補助光を照射させるようにすると、被写体である人に眩しいと思わせるような撮影補助光の照射が行なわれなくなる。また、シャッタ秒時中継続的に撮影補助光を照射させるようにしているのでトータルの発光量(積分光量)が充分に確保され光量不足が起こることもない。
なお、カメラボディ側面部にあるコネクタ1105にケーブルを介してアンテナが接続されると外部との間で無線通信が行なえる通信手段1104や、操作内容をユーザに伝える表示部1102やメモリ1103なども配備されている。
最後に本実施形態のデジタルカメラが備えるシステム制御回路110が行なう撮影補助光の照射処理の手順を、フローチャートを参照して説明する。
図5は、システム制御回路110が行なう撮影処理の手順を示すフローチャートを示す図である。
ステップS501でシャッタボタン104が半押し(S1)されたかどうかを判定する。ステップS502で半押しされたと判定したらYes側に進み次のステップS502でTTL測光(AE)およびTTL測距(AF)を行なう。さらに次のステップS503へ進み、ステップS503でTTL測光の結果に基づいて撮影補助光の発光が必要であるかどうかを判定する。このステップS503で撮影補助光の発光が不要であると判定したら、ステップS525へ進んでステップS525で全押し操作S2を待ち受けて全押しされたら次のステップS530へ進んでステップS530で撮影処理を行なってこのフローの処理を終了する。
また、ステップS503で撮影補助光の発光が必要であると判定したら、ステップS504へ進んでステップS504でステップS502のAE処理の結果に基づいてシャッタ秒時を定める。さらに次のステップS505へ進んで前述した顔抽出部による顔抽出処理により被写体中に顔があるかないかを判定し、ステップS505で顔無しと判定したら、ステップS515へ進んで全押し操作を待つ。このステップS515でシャッタボタンが全押しされたと判定したら、ステップS520へ進んでシャッタ秒時中、発光部11に撮影補助光の発光を継続的に行なわせるとともに次のステップS530で撮影処理を行なってこのフローの処理を終了する。
また、ステップS505で顔在りと判定したら、ステップS506でTTL測距結果に基づいて顔までの距離を測定し撮影補助光の発光量を算出する。次のステップS507へ進んでステップS506で算出した発光光量を上記シャッタ秒時で除した値が最大の光量Emaxを超えるかどうかを判定する。
このステップS507でLED114が発光することができる光量のうちの最大の光量Emax(図3、図4参照)を超えていないと判定したらNo側に進み、ステップS508でシャッタボタンの全押し操作S2を待つ。このステップS508でシャッタボタンが全押しされたと判定したら、次のステップS520でシャッタ秒時中、発光部11に撮影補助光の発光を継続的に行なわせるとともに次のステップS530で撮影処理を行なってこのフローの処理を終了する。
ステップS507で発光量をシャッタ秒時で除した値が最大の光量Emax(図3参照)を上回っていると判定したら、ステップS540へ進んで感度UPが可能であるかどうかを判定する。ここで不可能であったら、No側に進んでステップS550で撮影補助光を照射させても明るさが保てず画像全体の明るさが暗くなる旨の表示を表示画面1501上に表示して、それでも全押しされたらステップS520に進んで十分な撮影光量が得られないことが分かっていても撮影補助光を照射させてステップS530で撮影処理を行なってこのフローの処理を終了する。
またステップS540で感度UPが可能であると判定したら、ステップS541で感度UPを行なってステップS506に戻り、ステップS506で感度UPに応じて撮影補助光の発光量を再度算出し直す。次のステップS507で発光量をシャッタ秒時で除した値が、最大の光量Emaxを超えるかどうかを判定する。以降同様の処理を行なってステップS530で撮影処理を行なってこのフローの処理を終了する。
なお、この例では撮影感度を上げるようにしたが、シャッタ秒時を長くすることができれば撮影感度はそのままにしてシャッタ秒時を長くして単位時間あたりの光量を下げるようなことを行なっても良い。
以上説明したように、被写体の中に人が存在するときに撮影補助光を伴う撮影が行なわれたとしても、その人に不快感を持たせる様なことのない撮影装置が実現する。
上記のような構成でも良いが、LEDの発光電力はキセノン管に比べるとまだまだ小さい。LEDの数を多くすることで発光電力を稼ぐこともできるが、LEDの最大の光量Emaxを超え、かつ顔までの被写体距離が所定の距離以上であるときにはキセノン管から撮影補助光を発光させたとしても被写体側の人がまぶしいと感じることはない。
このようなことを考えると、発光部がLEDに加え、さらにキセノン管を備えていた方が良い。
図6は、第二実施形態を示す図であって、キセノン管116を備えた発光部11Aを付加した場合の構成を示す図である。
図6に示す様に、図2に示す構成に加えて、キセノン管駆動回路115とそのキセノン管回路により駆動されるキセノン(Xe)管116が付加されている。
システム制御回路110がTTL測距を行なった結果、所定の距離以内に顔抽出部により抽出された顔が在ると判定した場合には、発光量制御手段112に指示してLED駆動回路112に3つのLED114r,114g,114bを駆動させることによって撮影補助光を発光させ、所定の距離を越える距離に顔抽出部により抽出された顔が在ると判定した場合、もしくは被写体中には顔が存在しないと判定した場合には、キセノン管駆動回路115にキセノン(Xe)管116を駆動させることによって撮影補助光を発光させるように改良している。このようにしておくと、被写体の状況に応じてLED114あるいはキセノン(Xe)管116のいずれかを使って各々に撮影補助光の照射を好適に行なわせることができる。
図7は、システム制御回路が行なう撮影補助光の発光処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS507MとステップS550MとステップS552の処理以外は図5と全く同じ処理である。
ステップS507Mで顔までの被写体距離lが所定の距離以上であってしかもLEDの最大の光量Emaxを超えると判定したときには、ステップS540へ進んで感度UPが可能であるかどうかを判定し、感度UPが不能であった場合には、ステップS550Mで‘キセノン(Xe)管で発光’と表示画面上に表示して、ステップS551でシャッタボタンの全押し操作S2を待って全押しされたらステップS552でキセノン管116に撮影補助光を照射させるように変更している。
このようにすると、人がいるところまでの被写体距離等に応じて、また被写体中に人がいるかいないかによってキセノン管116とLED114とを適宜切り替えて適応的に撮影補助光を照射させることができるようになる。
以上説明したように被写体中に人が存在するときに撮影補助光を伴う撮影が行なわれたとしても、その人に不快感を持たせる様なことのない撮影装置が実現する。また、LEDの光量を下げてシャッタ秒時を長くするようにしているので、単位時間あたりの消費電力が軽減されLEDの温度上昇を抑制することができるという効果も得られる。
なお、本実施形態では、発光素子としてLEDを例に掲げたが、発光素子は有機ELであっても良い。
本発明の一実施形態であるデジタルカメラ1の外観を示す図である。 図1のデジタルカメラ1の内部の構成を示す構成ブロック図である。 LEDの発光量とシャッタ秒時との関係を説明する図である。 発光量で照射させるのにどれだけの電力が必要になるかを説明する図である。 システム制御回路が行なう撮影処理の手順を示すフローチャートを示す図である。 第二実施形態を示す図であって、キセノン管を備えた発光部を付加した場合の構成を示す図である。 システム制御回路が行なう撮影補助光の発光処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 1A デジタルカメラ
100 レンズ鏡胴
101 ファインダ
102 発光窓
103 モードスイッチ
104 シャッタボタン
106 ズームスイッチ
107 画像表示ON/OFFスイッチ
110 システム制御回路
120 CCD固体撮像素子
130 A/D変換回路
140 画像処理回路
141 色温度測定回路
11 11A 発光部
112 発光量制御手段
113 LED駆動回路
114 LED
114r 114g 114b LED
115 Xe管駆動回路
116 Xe管

Claims (5)

  1. 撮影光学系により撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置において、
    発光素子を備え、撮影時に被写体に向けて撮影補助光を照射する発光部と、
    被写界輝度を測定する測光部と、
    被写体距離を測定する測距部と、
    補助光発光を伴う撮影時に、前記被写界輝度に応じてシャッタ秒時を定めた後、前記発光部に、該被写体輝度と前記被写体距離との双方に応じた発光量を算出して算出した発光量を前記シャッタ秒時で除した光量でシャッタ秒時中継続的に撮影補助光を照射させる発光制御部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記発光素子がLEDであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 前記発光素子が有機ELであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  4. 被写体中の人の顔を抽出する顔抽出部を備え、
    前記測距部は、前記顔抽出部により顔が抽出されたときに被写体中の顔までの被写体距離を測定するものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  5. この撮影装置は、さらに、キセノン管を備え、被写体に向けて撮影補助光を照射する撮影補助光発光部を備えたものであって、
    前記発光制御部は、前記測距部の検出結果に基づいて、所定の距離以内に前記顔抽出部により抽出された顔が在ると判定した場合には、前記発光部に補助光発光を発光させ、前記所定の距離を越える距離に前記顔抽出部により抽出された顔が在ると判定した場合、もしくは被写体中には顔が存在しないと判定した場合には、前記撮影補助光発光部に撮影補助光を照射させるものであることを備えたことを特徴とする請求項4記載の撮影装置。
JP2006005561A 2006-01-13 2006-01-13 撮影装置 Abandoned JP2007187855A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006005561A JP2007187855A (ja) 2006-01-13 2006-01-13 撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006005561A JP2007187855A (ja) 2006-01-13 2006-01-13 撮影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007187855A true JP2007187855A (ja) 2007-07-26

Family

ID=38343069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006005561A Abandoned JP2007187855A (ja) 2006-01-13 2006-01-13 撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007187855A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015028918A (ja) * 2013-06-27 2015-02-12 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置、カメラ
JP2019211696A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304855A (ja) * 2000-04-18 2001-10-31 Olympus Optical Co Ltd 測距装置
JP2003307771A (ja) * 2002-02-15 2003-10-31 Fuji Photo Film Co Ltd カメラの発光装置及び半導体発光素子
JP2004166046A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Nikon Corp 電子カメラ
JP2005165204A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Nikon Corp 撮影用照明装置、カメラシステムおよびカメラ
JP2005308929A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Nikon Corp カメラシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304855A (ja) * 2000-04-18 2001-10-31 Olympus Optical Co Ltd 測距装置
JP2003307771A (ja) * 2002-02-15 2003-10-31 Fuji Photo Film Co Ltd カメラの発光装置及び半導体発光素子
JP2004166046A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Nikon Corp 電子カメラ
JP2005165204A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Nikon Corp 撮影用照明装置、カメラシステムおよびカメラ
JP2005308929A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Nikon Corp カメラシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015028918A (ja) * 2013-06-27 2015-02-12 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置、カメラ
US10555386B2 (en) 2013-06-27 2020-02-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and camera
US11172109B2 (en) 2013-06-27 2021-11-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and camera
JP2019211696A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4115467B2 (ja) 撮影装置
JP4414944B2 (ja) 撮影装置
JP2006235254A (ja) 撮影装置
JP4597842B2 (ja) 撮影装置
JP2007017503A (ja) 撮影装置
JP2007043267A (ja) 撮影装置
JP2008092071A (ja) 撮影装置
JP5202391B2 (ja) 撮像装置および方法
JP2008085581A (ja) 撮影装置
US10264167B2 (en) Imaging apparatus
JP2007251902A (ja) 撮像装置および撮像制御方法
JP4551295B2 (ja) 撮影装置
JP4951219B2 (ja) 撮影装置
JP2009288657A (ja) ストロボ撮影装置
JP2010128159A (ja) カメラシステムおよび撮像装置
JP2007187855A (ja) 撮影装置
JP2006119264A (ja) 撮影装置
KR101342970B1 (ko) 촬상장치, 카메라 시스템 및 조명장치
JP2007017712A (ja) 撮影装置
JP4589874B2 (ja) 撮影装置
JP6742733B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP2006126814A (ja) 撮像装置、その制御方法及び制御プログラム
JP6300514B2 (ja) 撮像装置、および撮像装置の制御方法
JP4800827B2 (ja) 撮影装置および撮影方法
JP2007110435A (ja) 撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20110401