JP4414944B2 - 撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子を備え、その撮像素子上に被写体像を形成して画像信号を生成する撮影装置に関する。
青色発光ダイオードの出現により、白色光を発光ダイオードで生成することもできるようになってきたため、今後の電力消費量を軽減することを考えて消費電力の大きな白熱灯を、消費電力の小さなLEDに切り替えていこうという動きがある。このような動きはデジタルカメラの世界にも波及してきており、いままで撮影補助光用に用いられていたキセノン管の代わりにLEDを適用しようとする動きが活発になってきている。特にLEDは低い電圧で発光するためコンデンサへの充電を必要とせず、この点で、充電を必要とするキセノン管とは異なり、発光の後、次の発光が可能となるまでの待機時間が短いというメリットがある。ただし、LEDにはキセノン管に比べて発光輝度が低いという欠点があり、ここで発光輝度を高めるためLEDを複数配置した撮影装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−179808号公報
しかしながら、撮影装置に配置するLEDの数を、発光輝度がキセノン管の発光輝度に及ぶ程度にすることは配置面積の制約等から現実的ではない。このためLEDを光源として用いる場合には、発光時間を長くして光量を累積することが必要になるが、発光時間が長くなると、撮影装置の姿勢変動である手ぶれや、被写体の移動に起因する被写体像のぶれが増大してしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、撮影から次の撮影までの待機時間を短縮するとともに、被写体像のぶれを低減した撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第1の撮影装置は、撮像素子を備え、この撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置であって、
LEDを備え、このLEDを発光することにより被写体に向けて光を照射するLED発光部と、
キセノン管を備え、このキセノン管を発光することにより、上記LED発光部が照射する光の輝度に比べ相対的に高い輝度の光を被写体に向けて照射するキセノン管発光部と、
上記撮影装置の撮影前の手ぶれを検出することにより撮影時の手ぶれを予測する手ぶれ検出部と、
撮影時に、上記手ぶれ検出部により検出された手ぶれが所定のレベルを超えた場合には上記キセノン管発光部に照射させ、上記手ぶれ検出部により検出された手ぶれが上記所定のレベル以下の場合には上記LED発光部に照射させる発光制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第1の撮影装置は、撮影前に検出した手ぶれが所定のレベルを超えた場合にはキセノン管を発光し、手ぶれが所定のレベル以下の場合にはLEDを発光するため、充電時間が不要なLEDにより、撮影から次の撮影が可能となるまでの待機時間を短縮しつつ、例えば初心者による撮影など手ぶれが大きい状況でもキセノン管による発光で被写体像のぶれを抑えることができる。すなわち本発明の第1の撮影装置によれば、撮影から次の撮影までの待機時間を短縮するとともに、被写体像のぶれを低減することができる。
ここで、本発明の第1の撮影装置は、焦点距離可変の撮影レンズを備え、
上記発光制御部は、上記手ぶれ検出部による手ぶれ検出結果と上記撮影レンズの撮影時の焦点距離との双方に基づいて上記キセノン管発光部および上記LED発光部のうちのいずれか一方に照射させるものであることが好ましい。
撮像素子上に結像する被写体像は撮影レンズの焦点距離に応じて伸縮するため、被写体像のぶれも撮影レンズの焦点距離に応じて異なる。そこで、キセノン管発光部またはLED発光部の一方を選択する際に撮影レンズの焦点距離を考慮することにより、被写体像のぶれをより適切に低減することができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置のうちの第2の撮影装置は、撮像素子を備え、この撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置であって、
LEDを備え、このLEDを発光することにより被写体に向けて光を照射するLED発光部と、
キセノン管を備え、このキセノン管を発光することにより上記LED発光部が照射する光の輝度に比べ相対的に高い輝度の光を被写体に向けて照射するキセノン管発光部と、
撮影前の被写体像の動きを検出することにより撮影時の被写体像のぶれを予測するぶれ検出部と、
撮影時に、上記ぶれ検出部により検出された動きが所定のレベルを超えた場合には上記キセノン管発光部に照射させ、上記ぶれ検出部により検出された動きが上記所定のレベル以下の場合には上記LED発光部に照射させる発光制御部とを備えたことを特徴とする。
被写体像のぶれには撮影装置の手ぶれによるもの以外に、被写体そのものが動くことによるものがある。
本発明の第2の撮影装置によれば、撮影前に検出した撮影前の被写体像の動きが所定のレベルを超えた場合にはキセノン管を発光し、被写体像の動きが所定のレベル以下の場合にはLEDを発光するので、撮影から次の撮影までの待機時間を短縮するともに、手ぶれによる被写体像のぶれだけでなく被写体が移動することによる被写体像のぶれも低減することができる。
ここで、本発明の第2の撮影装置は、撮影画角内の複数の領域の中から選択されたいずれかの領域にピントを合わせるピント調整部を備え、
上記ぶれ検出部は、上記ピント調整部に選択された領域について被写体像のぶれを検出するものであることが好ましい。
ピント調整部がピントを合わせる領域では被写体像がよりシャープに結像するため、被写体像のぶれが顕著に現れやすい。また、ピントを合わせる領域は一般に注目度が高く、被写体像のぶれが最も排除されるべき領域である。ピント調整部がピントを合わせる領域について被写体像のぶれを検出するため、この領域での被写体の被写体像のぶれを低減できる。
また、本発明の第2の撮影装置は、上記撮影画角内の人物の顔位置を認識する顔認識部を備え、
上記ぶれ検出部は、上記顔認識部で認識された顔位置について被写体像のぶれを検出するものでことが好ましい。
上記顔認識部で認識された顔位置は、一般に撮影画角内でも注目度が高く、被写体像のぶれが最も排除されるべき位置である。このような顔位置での被写体像のぶれを検出することにより、被写体像のぶれを最も排除すべき領域で被写体像のぶれを低減できる。
以上、説明したように、本発明によれば、撮影から次の撮影までの待機時間を短縮するとともに、被写体像のぶれを低減した撮影装置が実現される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1実施形態であるデジタルカメラを示す図であり、図1(a)は正面上方から見た図であり、図1(b)は背面上方から見た図である。
図1(a)に示すように、本実施形態のデジタルカメラ100ではレンズ鏡胴170内に内蔵された撮影レンズを通してデジタルカメラ100内部に配備されているCCD固体撮像素子まで被写体の像が導かれる。このデジタルカメラ100では、後述するCCD固体撮像素子でスルー画や撮影画像を表す画像信号が生成される他、その画像信号に基づいてTTL測距およびTTL測光が後述するメインCPUにより行われて被写体距離や被写体輝度が検出されるようにもなっている。
TTL測距においては、撮影画角内が二次元的に分割された複数の測距領域それぞれについて測距を行ない、TTL測光においても、撮影画角内が二次元的に分割された複数の測光領域それぞれについて測光を行なう。
レンズ鏡胴170内に内蔵された撮影レンズは焦点距離が可変となっており、操作に応じて撮影画角を調整することができるようになっている。
図1(a)に示すデジタルカメラ100のレンズ鏡胴170上方には、ファインダ105、LED発光部160、およびキセノン管発光部180が配備されている。LED発光部160は複数のLED160a〜168aを備え、これらのLED160a〜168aを発光することにより被写体に向けて撮影補助光を照射する。なお、図1(a)に示すデジタルカメラ100は複数のLED160a〜168aを備えているが、LEDの数は1個であってもよい。キセノン管発光部180はキセノン管180aを備え、このキセノン管180aを発光することによりLED発光部160が照射する光の輝度に比べ相対的に高い輝度の撮影補助光を被写体に向けて照射する。ここでキセノン管180aは、LED160a〜168aに比べ発光輝度が高いため、適切な露光に必要な光量を短時間の閃光発光により照射できる。一方、LED160a〜168aは、低い電圧で発光するので充電時間を必要とせず照射の後、短時間で次の照射が可能となる。つまり、照射から次の照射までの待機時間がより短い。本実施形態のデジタルカメラ100は、撮影前に検出した手ぶれに応じて、LED発光部160およびキセノン管発光部180のうちのいずれかにより撮影時に撮影補助光を照射する。
また、図1(b)に示すように本実施形態のデジタルカメラ100の背面および上面にはユーザがこのデジタルカメラ100を使用するときにいろいろな操作を行うための操作スイッチ群が設けられている。
この操作スイッチ群101の中にはデジタルカメラ100を作動させるための電源スイッチ101aのほか、十字キー101b、メニュー/OKキー101c、キャンセルキー101d、モードレバー101e、ズームキー101fなどがある。これらの操作子群の中のモードレバー101eによって再生モードと撮影モードの切替や撮影モードの中でさらに動画モード、静止画モードの切替が行なわれる。このモードレバー101eが撮影モードに切り替えられるとスルー画が表示され、スルー画が表示されている状態でレリーズ釦102が押されると被写体の撮影が行なわれ、再生側に切り替えられると既撮影画像の再生表示がLCDパネル150上に行なわれる。また、ズームキー101fの操作に応じて、レンズ鏡胴170に内蔵されている撮影レンズの焦点距離が調節される。
また、デジタルカメラ100には、撮影モードの中にエリア選択AFモードやオートエリアAFモード等の多彩なAFモードが搭載されており、撮影モードに切り替えられているときにメニュー/OKキー101cの操作によってAFモードのうちのエリア選択AFモードが選択されると、図1(b)に示すように撮影画角内を複数に分割する分割補助線1500がスルー画とともにLCDパネル150上に表示される。この状態にあるときにユーザによってそれらの分割された領域1501の中のいずれかの領域が十字キー101bの操作により選択されると、選択された領域が、ピントを合わせる測距領域、すなわちAFエリアとして設定される。
なお、レリーズ釦102は半押しと全押しの2つの操作態様を有しており、半押しされたときにTTL測光とTTL測距との双方が行なわれ測光値に応じた開口を持つ絞りが光軸にセットされ、またピント領域内の測距結果に応じた位置にフォーカスレンズが配置された後、全押し操作に応じて撮像素子に電子シャッタが設定され露光が行なわれて撮影が行なわれる。もしも半押し時に撮影補助光の照射が必要であると判定された場合には、全押し時にLED発光部160またはキセノン管発光部180のいずれかから照射領域に向けて撮影補助光が照射される。
図2は図1のデジタルカメラ100の内部に配備された信号処理部の構成ブロック図である。
図2を参照してデジタルカメラ100内にある信号処理部の構成を説明する。
デジタルカメラ100ではすべての処理がメインCPU110によって制御されていて、このメインCPU110の入力部には図1(b)に示した操作部の操作スイッチ群101からの操作信号がそれぞれ供給されている。また、デジタルカメラ100には、デジタルカメラ100の手ぶれを検出する角速度検出センサ1101が備えられいる。角速度検出センサ1101は、デジタルカメラ100の手ぶれを、図3に示すような回転Rx、Ryの回転角速度として検出し、手ぶれ情報としてメインCPU110の入力部に供給する。
メインCPU110はEEPROM110aを有しており、このEEPROM110aの中にはデジタルカメラ100として動作するために必要なプログラムが書き込まれている。このような構成を持つデジタルカメラの電源スイッチ101aが投入されると、EEPROM110a内のプログラムの手順にしたがってCPU110によりこのデジタルカメラ100全体の動作が統括的に制御される。
まず画像信号の流れを、図2を参照して説明する。
電源スイッチ101a(図1参照)が投入されたら、メインCPU110により電源スイッチ101aが投入されたことが検知され、電源130からメインCPU110、測光・測距CPU120などの各ブロックに電力が供給される。電源130が投入されたときにモードレバー101e(図1参照)が撮影側に切り替えられていた場合には、まずCCD固体撮像素子112に結像された被写体像が画像信号として所定の間隔ごとに間引かれて出力され、その出力された画像信号に基づく被写体像が画像表示LCD15のLCDパネル150上に表示される。このCCD固体撮像素子112にはクロックジェネレータ(以下、CGという)1121からタイミング信号が供給されており、このタイミング信号によって所定の間隔ごとに、画像信号が間引かれて出力される。このCG1121はCPU110からの指示に基づいてタイミング信号を出力しており、そのタイミング信号は、CCD固体撮像素子112の他、後段のA/D部113、およびホワイトバランス調整・γ処理部114にも供給されている。したがって、CCD固体撮像素子112、A/D部113、ホワイトバランス・γ処理部114ではそのタイミング信号に同期して順序良く画像信号の処理が流れるように行なわれる。
このようにCPU110の指示に応じてCG1121から出力されるタイミング信号に同期してA/D部113、ホワイトバランスγ処理部114で順序良く処理が行なわれた後、ホワイトバランス処理部からYC処理部へと画像信号がバスを通して供給される。このバスを通して画像信号を供給するにあたって、ホワイトバランスγ処理部で順次処理されて出力されてくる画像信号をそのままバスを通してYC処理部へ転送するようにしてしまうと、ホワイトバランスγ処理部114とYC処理部116との双方の処理タイミングにずれが生じてしまうことがあるため、後段にバッファメモリ115を設けて、YC処理部116への供給タイミングを調整することができるようにしている。そのバッファメモリ115からは古い時刻に記憶された画像信号から先にYC処理部116へ供給される。そのYC処理部116に供給された画像信号は、RGB信号からYC信号に変換され、その後バス121を経由してその変換されたYC信号が画像表示LCD15側に供給される。この画像表示LCD15の前段にはYC信号をRGB信号に変換するYC→RGB変換部151があり、このYC→RGB変換部151でYC信号が再びRGB信号に変換され、その変換されたRGB信号がドライバ152を経由して画像表示LCD15に供給される。この供給されたRGB信号に基づいて画像表示LCD15のLCDパネル150上に被写体像の画像表示が行なわれる。前述したCG1121から出力されるタイミング信号に同期してCCD固体撮像素子112、A/D部113、ホワイトバランスγ処理部114が動作して、所定の間隔ごとにCCD固体撮像素子112で生成された画像信号が処理されている訳であるから、この画像表示LCD15のLCDパネル150上には撮影レンズが向けられた方向の被写体が被写体像として常に表示され続ける。この表示され続けている被写体像を視認しながら、シャッタチャンスにレリーズ釦102が押されると、レリーズ釦102の押下タイミングを起点として所定の時間を経た後、CCD固体撮像素子112に結像された画像信号すべてがRGB信号となって出力される。このRGB信号はYC処理部116でYC信号に変換されてさらに圧縮・伸張部117でYC信号が圧縮され、その圧縮された画像信号がメモリカード119に記録される。この圧縮・伸張部117では静止画についてはJPEG規格に準拠した圧縮方法で圧縮が行なわれてメモリカード119に画像信号が記録される。ヘッダ部には圧縮情報や撮影情報などが書き込まれており、このデジタルカメラ100のモードレバー101eが再生側に切り替えられたら、メモリカード119からそのファイルのヘッダがまず読み出され、そのヘッダ内の圧縮情報に基づいてファイル内の圧縮画像信号が伸張されて画像信号が元に復元された後、その画像信号に基づく被写体像がLCDパネル150上に表示される。
また、この実施形態のデジタルカメラ100には、メインCPU110の他に焦点調整および露出調整を行なうための測光・測距CPU120が設けられており、この測光・測距CPU120によって、撮影光学系のフォーカスレンズの位置制御、焦点距離の変更、および絞りの切り替え制御が行なわれている。
ここで、フォーカスレンズの位置制御による焦点調整にあっては、例えばAFモードのうちの中央一点固定モードが指定されていた場合には、中央の領域がピントを合わせる測距領域すなわちAFエリアとして選択され、この選択された測距領域内の測距結果に応じてフォーカスレンズが駆動される。またオートエリアAFモードが指定されていた場合には図1(b)に示した分割補助線1500で分割された複数の測距領域ごとに被写体コントラストが検出されて最も被写体コントラストの大きくなる領域がピントを合わせる測距領域すなわちAFエリアとされ、フォーカスレンズはAFエリア内の測距結果に応じた位置に駆動される。前述したAFエリア選択モードが指定されていた場合には、操作に応じて選択されたAFエリア内での測距が行なわれ、この測距結果に応じた位置にフォーカスレンズ1110が駆動されピントが合わせられる。
焦点距離を変更する場合には、スイッチ群101の中のズームキー101fが操作されたことをメインCPU110が検知し、メインCPU110から焦点距離の変更指示が測光・測距CPU120に伝えられる。測光・測距CPU120が変更指示に応じてレンズ1111を駆動すると撮影レンズの焦点距離が変わる。
露出を調整する場合には、上記AFエリア(領域)の測光結果およびそのほかの領域の測光結果がメインCPU110から測光・測距CPU120に伝えられ、測光・測距CPU120によって例えば平均的な輝度が算出され算出された輝度に応じて絞り1112の開口の大きさが調節されることによりCCD固体撮像素子112の撮影面に与えられる光量が調節される。
また、メインCPU110は、測光・測距CPU120に指示を送信することによりLED発光部160およびキセノン管発光部180の発光を制御している。具体的には、メインCPU110は、撮影前に角速度検出センサ1101から供給された手ぶれ情報および焦点距離から、CCD固体撮像素子112に結像する被写体像のぶれを算出する。ここで、撮影前に検出された手ぶれは撮影時でも継続することを前提としているため、この算出により撮影時の手ぶれが予測されることになる。一方、露光調整の結果から、必要な光量を仮にLED発光部160による照射で得るための照射時間を算出する。そして、算出した照射時間での被写体像のぶれが予め設定された許容錯乱円の範囲に収まる場合には撮影時にLED発光部160に照射させ、許容錯乱円の範囲に収まらない場合にはより輝度の高い光を照射できるキセノン管発光部180に照射させる。
LED発光部160およびキセノン管発光部180に対する発光制御は、測光・測距CPU120へ指示を送信して、LED発光制御部16aまたはキセノン管発光制御部18aを制御することにより行われる。
なお、デジタルカメラ100には、照射タイミングを画像フレームの処理タイミングにあわせるため、撮影補助光(フラッシュ)発光タイミング制御部140が設けられている。
ここで、EERPOM110a内に記述されているプログラム中のメイン処理を説明して、次にそのメイン処理内の、撮影補助光の照射に関わる露光処理についてその詳細を説明する。
まず、メインCPU110が行なうメイン処理を、図4を参照して説明する。
図4は、撮影補助光を被写体に照射させて撮影を行なうときの、メインCPU110が行なうメイン処理の手順を示すフローチャートである。
メインCPU110は、まずステップS401でレリーズ釦102が半押しされたら、AE処理つまりTTL測光を行なってその結果に応じて、測光・測距CPU120に絞り112の開口を調節させる。また撮影補助光の照射が必要な場合、メインCPU110は、露光に必要な光量を仮にLED発光部160による照射で得る場合に必要な照射時間を算出する。
次のステップS402で、メインCPU110はAF処理を行なう。本実施形態のデジタルカメラ100は、中央一点固定AFモードや選択エリアAFモードやオートエリアAFモードといった多彩なAFモードを有しているので、このステップS402のAF処理により、各領域ごとに輝度のサンプリングを行なって各領域ごとに被写体コントラストを求めて各領域内それぞれで最適な合焦点を検出したり、選択されたエリアに関してのみ合焦点を検出したり、中央の領域のみ合焦点を検出したりすることができる。
ここでは、AF処理を行なうにあたって、いずれのAFモードであっても測光・測距CPU120にフォーカスレンズを移動させることを指示し、そのフォーカスレンズを移動させている最中に所定の測距領域の被写体コントラストをサンプリングすることにより合焦点を検出して被写体までの測距を行ない、測距された被写体距離を測光・測距CPU120に通知するようにして、それらのAF情報に応じて測光・測距CPU120にフォーカスレンズ1110の合焦点位置への移動を行なわせている。その後のステップS403でレリーズ釦102の全押し操作タイミングを検知したら今度はその検知タイミングを測光・測距CPU120に指示して測光・測距CPU120の制御の下、CG1121にCCD112へ向けて露光開始信号を供給させてCCD112に露光を開始させる。CCD112に露光を開始させたときに撮影補助光を発光させる必要がある場合には、LED発光部160またはキセノン管発光部180の一方を選択し、選択したものに撮影補助光を照射させる。
このようにして調光を行なって各領域ごとの照射を適正な発光光量となったところで停止させたらステップS403で露光終了時に露光終了信号をCG1121からCCD112へ供給させて電子シャッタを閉とし、次のステップS404でCCD112から画像信号をA/D部113へと出力させる。ステップS405で、A/D部113にアナログの画像信号からデジタルの画像信号への変換を行わせてホワイトバランスγ処理部114へ供給させ、ステップS406でホワイトバランスγ処理部114に画像処理を行なわせて画像処理を行なわせた画像信号をバッファメモリ115に出力させる。そのバッファメモリ115に出力させた画像信号を、タイミングを計ってYC処理部116に供給させてYC処理部116に画像処理を行わせ、次のステップへ進んでS407で圧縮・伸張部117に画像圧縮させた後、I/F118に媒体であるメモリカード119への記録を行わせてこのフローの処理を終了する。
ここで、本実施形態のデジタルカメラ100では、手ぶれに応じた撮影補助光を選択することにより、撮影から次の撮影までの待機時間を短縮するるとともに、被写体像のぶれを低減しているので、ステップS403の露光処理の詳細を説明する。
図5は、ステップS403の露光処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS4031で、メインCPU110は、角速度センサから供給された手ぶれ情報および焦点距離から単位時間当たりの被写体像のぶれを算出する。
次のステップS4032で、ステップS401のAE処理で算出した照射時間内において被写体像のぶれを算出する。
次のステップS4033で、算出されたぶれが予め設定された許容錯乱円の範囲に収まるか否かを判別する。ここで、ぶれが許容錯乱円の範囲に収まらず、LED発光部160による照射では手ぶれによる被写体像のぶれが許容できない、つまり手ぶれが所定のレベルを超えると判別された場合には、ステップS4035に進み、輝度が高く、したがってより短時間の発光で必要な光量を得ることができるキセノン管発光部180に撮影補助光を照射させるよう設定を行なう。一方で、ぶれが予め設定された許容錯乱円の範囲に収まり、LED発光部160による照射でも被写体像のぶれが許容できる、つまり手ぶれが所定のレベル以下と判別された場合には、ステップS4034に進み、LED発光部160に撮影補助光を照射させるよう設定を行なう。
次のステップS4036で、測光・測距CPU120を介して、クロックジェネレータ1121に露光開始信号をCCD固体撮像素子112へ向けて供給させることにより電子シャッタを開け、次のステップS4037では、LED発光部160およびキセノン管発光部180のうち、上述のステップS4034またはステップS4035で照射させるものとして設定したいずれか一方に撮影補助光を照射させる。また、このステップでは、撮影補助光を照射させているときに反射光光量を時間積分し、その時間積分値が所定の値になったら発光を停止させる。なお、このステップでは撮影補助光の照射を本発光およびこの本発光に先立つプリ発光の2回で構成し、本発光の発光輝度をプリ発光照射時の反射光光量に応じて調整することとしてもよい。
次のステップS4038で、所定の時間経過後電子シャッタを閉じ、このフローの処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態のデジタルカメラ100では、手ぶれに応じてLED発光部160またはキセノン管発光部180のいずれか一方が選択される。例えば、撮影装置が良好な条件で保持され手ぶれが小さい場合には、LED発光部160により照射することにより、撮影から短い待機時間で次の撮影を行うことができ、高速な連続撮影を行なうこともできる。一方、カメラの初心者による撮影等、手ぶれが大きい場合には輝度が高いキセノン管発光部180により短時間照射することにより被写体像のぶれを低減できる。すなわち本実施形態によれば、撮影から次の撮影までの待機時間を短縮するとともに、被写体像のぶれを低減したデジタルカメラが実現される。また、本実施形態のデジタルカメラ100によれば、例えば手ぶれに応じて駆動されるレンズを設置して手ぶれを補正するよりも簡潔な構成で製造コストを低減でき、また、撮像素子に結像した被写体像の一部分を手ぶれに応じて切りだして画像信号を生成する手ぶれ補正よりも高い画質の画像信号を生成することが可能である。
また、CCD固体撮像素子112上に結像する被写体像は撮影レンズの焦点距離に応じて伸縮するため、被写体像のぶれも撮影レンズの焦点距離に応じて異なるが、本実施形態のデジタルカメラ100によれば、キセノン管発光部180およびLED発光部160のうちのいずれにより照射させるかの選択が、手ぶれ検出結果と撮影レンズの撮影時の焦点距離との双方に基づいて行なわれるので、被写体像のぶれを適切に低減することができる。なお、本発明は上述の実施形態に限るものではなく、例えば、焦点距離が固定のデジタルカメラや焦点距離の可変範囲が狭いデジタルカメラでは、いずれにより照射させるかの選択を撮影レンズの焦点距離に基づいて行なわなくともよい。
図6、図7および図8は、本発明の第2実施形態を説明する図である。
図6は、本実施形態のデジタルカメラの内部に配備された信号処理部の構成ブロック図である。本実施形態のデジタルカメラは、図2に示す第1実施形態のデジタルカメラに対し、角速度検出センサ1101を備えておらず、代わりに、動きベクトル検出部1103を備えている点が異なる。ここで、動きベクトル検出部1103は、バッファメモリ115より画像信号を読み出して以前に読み出した画像信号と比較することにより、CCD固体撮像素子112上に結像した被写体像の動きを検出し、動きベクトルとして出力するものである。ここで、動きベクトル検出部1103が検出するのは、CPU110により指定された領域の被写体像の動きであり、メインCPU110は、複数の測距領域のうちピントを合わせる領域として選択した測距領域すなわちAFエリアをベクトル検出部1103に対して指定することにより、ベクトル検出部1103にAFエリアの被写体像の動きを検出させて、撮影時の被写体像のぶれを予測する。
図7には、撮影画角内が3×3の二次元的に分割された、複数の測距領域15011,15012,15013,15014,15015,15016,15017,15018,15019が示されている。図7に示す例では、複数の測距領域15011〜15019のうち、測距領域15016がAFエリアとして選択され、この領域の被写体15016Aにピントが合っている状態を示す。この場合、動きベクトル検出部1103は、測距領域15016の被写体像の動きを検出する。
本実施形態のデジタルカメラにおける信号処理部での他の構成および外観は、それぞれ図2および図1に示す第1実施形態のものと同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
図8は、本実施形態のデジタルカメラのメインCPU110が行なう露光処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本実施形態についてのメイン処理は、図4に示す第1実施形態についてのメイン処理と同様であるので図示および説明を省略する。
まず図8のステップS14030で、メインCPU110は、図4のステップS402のAF処理で被写体にピントを合わせた測距領域すなわちAFエリアを確認する。次のステップS14031で、このAFエリアでの被写体像の動きから単位時間当たりの被写体の動きを計算する。具体的には、ベクトル検出部1103に被写体像の動きを検出させるAFエリアを指定し、動きベクトル検出部1103が供給する動きベクトルから、単位時間当たりの被写体像の動きを計算する。
次のステップS14032で、単位時間当たりの被写体像の動きと、ステップS401で算出したLED発光部160の場合に必要な照射時間と、撮影レンズの焦点距離とから照射時間でのCCD固体撮像素子112上の被写体像の動きを計算する。この照射時間での被写体像の動きが被写体像のぶれとなる。
次のステップS14033で、算出された被写体像の動きが予め設定された許容錯乱円の範囲に収まるか否かを判別する。ここで、被写体像の動きが許容錯乱円の範囲に収まらず、LED発光部160による照射では被写体像の動きが許容できない、すなわち、動きベクトル検出部1103により検出された動きが所定のレベルを超えると判別された場合には、ステップS14035に進み、相対的に輝度が高く、したがってより短時間の発光で必要な光量を得ることができるキセノン管発光部180に撮影補助光を照射させるよう設定を行なう。一方で、被写体像の動きが許容錯乱円の範囲に収まり、LED発光部160でも被写体像の動きが許容できる、すなわち、動きベクトル検出部1103により検出された動きが所定のレベル以下と判別された場合には、ステップS14034に進み、LED発光部160に撮影補助光を照射させるよう設定を行なう。
次のステップS4036以降の処理は、図4での処理に同じであり、同一の符号を付し説明を省略する。
このようにして、メインCPU110は、撮影前に検出した被写体像の動きに応じてキセノン管発光部180またはLED発光部160のいずれかに照射させる。被写体像のぶれにはデジタルカメラの手ぶれによるもの以外に、被写体そのものが動くことによるもの、いわゆる被写体ぶれがある。本実施形態のデジタルカメラによれば、被写体像の動きを直接検出して、動きが大きい場合には輝度が高いキセノン管発光部を短時間発光することにより、手ぶれによる被写体像のぶれだけでなく被写体が移動することによる被写体像のぶれも低減することができる。
また、上述のAFエリアでは被写体像がよりシャープに結像するため、被写体像のぶれが顕著に現れやすく、またこの領域は一般に注目度が高く、被写体像のぶれが最も排除されるべき領域である。本実施形態のデジタルカメラによれば、AFエリアでの被写体像のぶれを検出することにより、被写体の被写体像のぶれが現れやすく、しかも被写体像のぶれが最も排除されるべき領域で被写体像のぶれを低減できる。
図9、図10および図11は、本発明の第3実施形態を説明する図である。
図9は、本実施形態のデジタルカメラの内部に配備された信号処理部の構成ブロック図である。本実施形態のデジタルカメラは、図2に示す第1実施形態のデジタルカメラに対し、角速度検出センサ1101を備えておらず、代わりに、画像処理によって顔位置を検出する顔認識部1105と、顔認識部1105により検出された顔位置を含む領域での被写体像の動きを検出する動きベクトル検出部1107を備えている点が異なる。
本実施形態のデジタルカメラの外観および信号処理部の他の構成は、図1および図2に示す第1実施形態のデジタルカメラのものと同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
図10には、本実施形態のデジタルカメラにおける撮影画角内が3×3の二次元的に分割された、複数の測距領域15011,15012,15013,15014,15015,15016,15017,15018,15019が示されている。図10は一例として、複数の測距領域15011〜15019のうちの測距領域15016で顔位置が検出されている状態を示す。この場合、動きベクトル検出部1107は、測距領域15016について、被写体15016Bのぶれを検出する。
図11は、本実施形態のデジタルカメラのメインCPU110が行なう露光処理の詳細を示すフローチャートである。なお、本実施形態のメインCPU110が行なうメイン処理は、図4に示す第1実施形態のメイン処理と同様であるので図示および説明を省略する。
まず図11のステップS14031で、メインCPU110は、顔位置を含む領域の動きベクトルから単位時間当たりの被写体の動きを計算する。本実施形態のデジタルカメラでは、顔認識部1105が検出した顔位置を含む領域の情報を動きベクトル検出部1107に供給し、動きベクトル検出部1107は指定された領域について被写体像の動きを検出するので、このステップにより、認識された顔位置についての被写体像の動き、すなわちぶれが計算される。
次のステップS24032で、単位時間当たりの被写体の動きと、ステップS401で算出したLED発光部160の場合に必要な照射時間と、撮影レンズの焦点距離とから、撮影時の被写体像の動きを計算する。すなわち、単位時間当たりの被写体の動きベクトルおよび撮影レンズの焦点距離から、算出した照射時間でのCCD固体撮像素子112上の被写体像の動きを計算する。
次のステップS24033で、算出された被写体像の動きが予め設定された許容錯乱円の範囲に収まるか否かを判別する。ここで、被写体像の動きが許容錯乱円の範囲に収まらず、LED発光部160による照射では被写体像の動きによるぶれが許容できない、すなわち、動きベクトル検出部1107により検出された動きが所定のレベルを超えると判別された場合には、ステップS24035に進み、相対的に輝度が高く、したがってより短時間の発光で必要な光量を得ることができるキセノン管発光部180に撮影補助光を照射させるよう設定を行なう。一方で、被写体像の動きが許容錯乱円の範囲に収まり、LED発光部160でも被写体像の動きによるぶれが許容できる、すなわち、動きベクトル検出部1107により検出された動きが所定のレベル以下と判別された場合には、ステップS24034に進み、LED発光部160に撮影補助光を照射させるよう設定を行なう。次のステップS4036以降の処理は、図4での処理に同じであり、説明を省略する。
このようにして、メインCPU110は、撮影前に検出した撮影前の被写体像の動きに応じてキセノン管発光部180またはLED発光部160のいずれかに照射させる。
顔認識部1105で認識された顔位置は、一般に撮影画角内でも注目度が高く、被写体像のぶれが最も排除されるべき領域である。本発実施形態のデジタルカメラによれば、このような顔位置でのぶれを検出することにより、被写体像のぶれを最も排除すべき領域で被写体像のぶれを低減することができる。また、顔位置でのぶれを検出することにより、顔以外にコントラストの高い部分や動きが速い部分があっても、これらの部分から影響を受けずに、顔位置での被写体像のぶれを基準としてキセノン管発光部180またはLED発光部160を選択することができる。
以上、実施形態について説明したが、第2実施形態および第3実施形態はそれぞれ、本発明の第2の撮影装置の一実施形態に相当する。
また、図5に示すステップS4031およびステップS4032の処理が図2に示すメインCPU110で実行されたときの、メインCPU110、角速度検出センサ1101等のハードウェアとステップS4031およびステップS4032の処理との組合せが、本発明の第1の撮影装置にいう手ぶれ検出部の一実施形態に相当する。
また、図8に示すステップS14030〜S14032の処理が図2に示すメインCPU110で実行されたときの、メインCPU110等のハードウェアとステップS14030〜S14032の処理との組合せが、本発明の2の撮影装置にいうぶれ検出部の一実施形態に相当する。
また、図4に示すステップS402の処理が図2に示すメインCPU110で実行されたときの、メインCPU110および測光・測距CPU120等のハードウェアとステップS402の処理との組合せが、本発明の撮影装置にいうピント調整部の一実施形態に相当する。
また、図5に示すステップS4033〜S4035の処理、図8に示すステップS14033〜ステップS14035の処理、もしくは、図11に示すステップS24033〜ステップS24035の処理が図2に示すメインCPU110で実行されたときの、メインCPU110および測光・測距CPU120等のハードウェアとステップS4033〜S4035の処理、ステップS14033〜S14035の処理、もしくは、ステップS24033〜S24035の処理との組合せが、本発明の撮影装置にいう発光制御部の一実施形態に相当する。
なお、本実施形態では、手ぶれ検出部の一部として角速度検出センサ1101の例で説明したが本発明はこれに限るものではなく、撮影装置の手ぶれを検出するものであれば他の姿勢センサを用いてもよい。
また、本実施形態では、ぶれ検出部の一部として動きベクトル検出部1103,1107で説明したが本発明はこれに限るものではなく、動きベクトル検出部はメインCPUの処理として実現されるものでもよく、あるいは、圧縮・伸張部が動画のフレーム間圧縮のために備える動きベクトル検出部と兼用するものであってもよい。
また、顔認識部はメインCPU110から独立したブロックとして説明したが本発明はこれに限るものではなく、顔認識部の機能は、メインCPUの処理により実現されるものであってもよい。
本発明の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラを示す図である。 図1のデジタルカメラ100の内部に配備された信号処理部の構成ブロック図である。 デジタルカメラ100の手ぶれの状態を示す図である。 メインCPU110が行なうメイン処理の手順を示すフローチャートである。 ステップS403の露光処理の詳細を示すフローチャートである。 第2実施形態のデジタルカメラの内部に配備された信号処理部の構成ブロック図である。 撮影画角内が二次元的に分割された、複数の測距領域を示す図である。 第2実施形態のデジタルカメラのメインCPU110が行なう露光処理を示すフローチャートである。 第3実施形態のデジタルカメラの内部に配備された信号処理部の構成ブロック図である。 撮影画角内が二次元的に分割された、複数の測距領域を示す図である。 第3実施形態のデジタルカメラのメインCPU110が行なう露光処理を示すフローチャートである。
符号の説明
100 デジタルカメラ
110 メインCPU
120 測光・測距CPU
160 LED発光部
160a〜168a LED
180 キセノン管発光部
180a キセノン管
1101 角速度検出センサ
1103,1107 動きベクトル検出部
1105 顔認識部
15011〜15018 測距領域

Claims (5)

  1. 撮像素子を備え、該撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置であって、
    LEDを備え、該LEDを発光することにより被写体に向けて光を照射するLED発光部と、
    キセノン管を備え、該キセノン管を発光することにより、前記LED発光部が照射する光の輝度に比べ相対的に高い輝度の光を被写体に向けて照射するキセノン管発光部と、
    前記撮影装置の撮影前の手ぶれを検出することにより撮影時の手ぶれを予測する手ぶれ検出部と、
    撮影時に、前記手ぶれ検出部により検出された手ぶれが所定のレベルを超えた場合には前記キセノン管発光部に照射させ、前記手ぶれ検出部により検出された手ぶれが前記所定のレベル以下の場合には前記LED発光部に照射させる発光制御部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 焦点距離可変の撮影レンズを備え、
    前記発光制御部は、前記手ぶれ検出部による手ぶれ検出結果と前記撮影レンズの撮影時の焦点距離との双方に基づいて前記キセノン管発光部および前記LED発光部のうちのいずれか一方に照射させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 撮像素子を備え、該撮像素子上に被写体像を結像して画像信号を生成する撮影装置であって、
    LEDを備え、該LEDを発光することにより被写体に向けて光を照射するLED発光部と、
    キセノン管を備え、該キセノン管を発光することにより前記LED発光部が照射する光の輝度に比べ相対的に高い輝度の光を被写体に向けて照射するキセノン管発光部と、
    撮影前の被写体像の動きを検出することにより撮影時の被写体像のぶれを予測するぶれ検出部と、
    撮影時に、前記ぶれ検出部により検出された動きが所定のレベルを超えた場合には前記キセノン管発光部に照射させ、前記ぶれ検出部により検出された動きが前記所定のレベル以下の場合には前記LED発光部に照射させる発光制御部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  4. 撮影画角内の複数の領域の中から選択されたいずれかの領域にピントを合わせるピント調整部を備え、
    前記ぶれ検出部は、前記ピント調整部に選択された領域について被写体像のぶれを検出するものであることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  5. 前記撮影画角内の人物の顔位置を認識する顔認識部を備え、
    前記ぶれ検出部は、前記顔認識部で認識された顔位置について被写体像のぶれを検出するものであことを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
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