JP4750063B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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本発明は特定被写体検出機能を備えた連写可能な撮像装置、特に顔などの特定被写体を複数検出して、フラッシュ発光を含む露出制御を行う連写可能な撮像装置および方法に関するものである。
近年、顔を検出する技術を利用し、デジタルカメラのプレビュー表示やストロボ測光や露出制御、オートフォーカス制御等の種々な制御をするカメラが提案されている(特許文献1〜特許文献5参照)。特許文献1に開示されたカメラにおいては、顔検出処理部によって検出された顔を少なくとも1つ選択し、選択された顔を含むようにプレビュー画面上で拡大表示させることができる。
特許文献2には、複数の顔が検出された場合に、顔の位置情報を利用して、焦点・露出制御を行い、撮像画像データを取得するカメラについて開示されている。
特許文献3には、画面内の人物の位置および範囲に拘らず、人物を適正露光とすることが可能な自動露光機能を備えたカメラ(撮像装置)が開示されている。特許文献3のカメラは、画像データの中から人物の顔を検出し、この検出された人物の顔を測光し、この測光結果に基づいて露光量を算出し、この露光量に基づいて露出制御を行うものである。
特許文献4には、ストロボ機能を備えた撮像装置において、入力された画像データの中から人物の顔を検出し、人物の顔の検出結果に基づき、ストロボ発光手段を制御するカメラが開示されている。
特許文献5には、顔検出技術を利用するのではなく、コントラスト法により合焦動作を行い、撮像距離の異なる複数の被写体に対して連続して撮像するカメラが開示されている。
特開2005−102175号公報 特開2005−86682号公報 特開2003−107555号公報 特開2003−107567号公報 特開2003−114378号公報
しかしながら、従来の顔などの特定被写体の検出を行う画像処理回路を備えたデジタルカメラには、下記の如き種々の問題がある。第1には、複数の特定被写体が検出された場合に、どの特定被写体を基準にして適正に自動露出等の撮像条件を制御して画像データを取得するべきか決定することができないという問題がある。また第2には、複数の特定被写体を検出し、その特定被写体の数だけ連写撮像をする場合に、どのタイミングでフラッシュ発光すべきかという問題がある。また、特許文献5のように特定被写体検出ではなく、コントラスト法によりピーク値を算出するカメラは、近くにあるコントラストの高い物体等にも自動焦点が合ってしまうなどの、特定被写体の誤認識等の問題が生じる。
したがって、特定被写体毎に応じて適切に撮像条件を制御し、かつ適切にフラッシュ発光を制御することが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、連写して撮像する際に、複数の特定被写体を検出し、検出された特定被写体毎に応じた適切な撮像条件を制御し、かつ適切なフラッシュ発光制御を実現することの可能な撮像装置および方法を提供することを目的とするものである。
本発明による撮像装置は、本撮像前に被写体を表すスルー画像データを取得する撮像手段と、撮像手段から取得されたスルー画像データから特定被写体を検出する特定被写体検出手段と、特定被写体検出手段により検出された特定被写体毎に、本撮像時におけるフラッシュ発光の制御を含む撮像条件を制御する撮像条件制御手段と、本撮像時にフラッシュ光を発光可能なフラッシュ発光手段とを備え、前記撮像手段が、少なくとも検出された特定被写体の数の本撮像画像データを、特定被写体毎に撮像条件を変えて、連写して取得することにより本撮像するものであることを特徴とするものである。
本発明の撮像方法は、本撮像前に被写体を表すスルー画像データを取得し、取得されたスルー画像データから特定被写体を検出し、検出された特定被写体毎に本撮像時のフラッシュ発光の制御を含む撮像条件を決定し、少なくとも検出された特定被写体の数の本撮像画像データを特定被写体毎に決定された撮像条件で、連写して取得することを特徴とするものである。
ここで「スルー画像データ」とは、本撮像の静止画像データを取得する指示がなされる前に、撮像手段により連続して撮像されている画像である。具体的には、デジタルカメラにおいてレリーズボタンを押下する前には、デジタルカメラのモニタに動画像のように画像が表示されるが、その動画像を構成する1つのフレームがスルー画像データに対応するものである。ここでいうスルー画像データとは、レリーズボタンが半押しされることによって発生する半押し信号を検出したCPUが撮像手段に事前撮像を実行させた結果、フレームメモリに格納された画像データをも含むものである。
また「特定被写体」とは、スルー画像データに含まれる部分的な画像領域で、スルー画像データによって表される画像中に含まれる特定の構造、形状、色等を持つ画像領域を意味する。特定被写体としては、例えば、人物の顔、胴体、手、足の他、人物以外の動物の顔、などを表す画像が挙げられる。
「特定被写体検出手段」は、特定被写体らしさを示す評価値である位置、大きさ、向き、傾き、彩度、色相のうちいずれか一つに基づき特定被写体を自動的に検出するものである。
「撮像条件」は、少なくともフラッシュ発光のオンオフを含む発光量と、自動露出の設定値を意味するものである。更に、自動焦点に関する設定値や撮像素子感度の設定値を条件付けるものであってもよい。
「撮像条件制御手段」は、本撮像時におけるフラッシュ発光の制御を含む撮像条件を制御するものである。自動露出の設定値が所定の値以下の場合には、フラッシュ発光が作動するように制御し、更に、フラッシュ発光量に応じて、前記撮像条件の自動露出の設定値および/または撮像素子感度の設定値を再設定するものであってもよい。また、自動露出の設定値が所定の値よりも大きい場合に、フラッシュ発光を停止するように制御し、更に、フラッシュ発光を停止することに応じて、少なくとも前記撮像条件の撮像素子感度の設定値を再設定するようにしてもよい。
「フラッシュ発光の制御」とは、フラッシュ発光手段が、例えばキセノン管等であるとすると、キセノン管等のフラッシュ発光量をゼロを含んでどの程度にするかを制御することを意味する。発光量がゼロのときは、フラッシュをオフすること、すなわちフラッシュ発光手段の発光を停止することを意味する。
本発明の撮像装置および方法によれば、本撮像前に取得されたスルー画像データから特定被写体を検出し、検出された特定被写体毎に本撮像時のフラッシュ発光の制御を含む撮像条件を決定し、少なくとも検出された特定被写体の数の本撮像画像データを特定被写体毎に決定された撮像条件で、連写して取得するものであるから、特定被写体毎に適した本撮像画像データを複数ほぼ同時に取得することができる。
従来技術では、特定被写体を検出し、撮像条件を変えて単写撮像により画像データを取得するカメラは提案されている。しかし、本発明は、連写撮像時に、検出された特定被写体毎に撮像条件を変えて本撮像画像データを一度に取得することができる。
また、検出された特定被写体が人物の顔領域の場合、人間が画像データを見る際に最も気にするのが顔といわれているが、その顔領域を基準として最適な撮像条件を制御することで、撮像された複数人のユーザにとって、それぞれ好ましい画像データを一度に得ることが可能になるという効果がある。
更に、自動露出に関する設定値が低い特定被写体を本撮像する際、フラッシュ発光するように制御することにより、特定被写体への光量確保ができるという効果がある。
また、フラッシュ発光の対象にならないその他の特定被写体、すなわち十分に明るい特定被写体を基準に本撮像画像データを取得するときは、自動露出に関する設定値や撮像素子感度に関する設定値を再設定するのが好ましく、それによって最適な撮像条件で画像データを取得することができるという効果がある。
一方、他の特定被写体に比べ自動露出に関する設定値が最も低いが、ある程度の自動露出に関する設定閾値より大きい場合はフラッシュ発光を行わないようにすることができるので、フラッシュ発光による電量の無駄が省け、かつ、白とび等の画質不調が生じないという効果がある。
また、自動露出に関する設定値が確保できているため、設定値が大きい特定被写体領域順に撮像条件を変えて連続して本撮像画像データを取得する場合には、時間の変遷により環境光が変移する可能性があるので、早めに自動露出に関する設定値が高い特定被写体の本撮像画像データを優先して得ることができるという効果がある。
また、半押し及び全押しの二段階操作が可能な撮像指示手段と、スルー画像データを表示する表示手段と、特定被写体検出手段により検出された特定被写体を囲む追跡枠を前記表示手段に表示する追跡枠表示手段とを設けた場合には、どの特定被写体に対して最適な本撮像画像データを連写により取得できるか、ユーザが本撮像前に目で確認することが可能になる。
以下、本発明の撮像装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2は、デジタルカメラの一例を示すものであり、それぞれ背面側及び前面側から見た外観図である。デジタルカメラ1の本体10の背面には、図1に示す如く、撮像者による操作のためのインターフェースとして、動作モードスイッチ11、メニュー/OKボタン12、ズーム/上下レバー13、左右ボタン14、Back(戻る)ボタン15、表示切替ボタン16が設けられ、更に撮像のためのファインダ17、撮像並びに再生のためのモニタ18及びレリーズボタン19が設けられている。
動作モードスイッチ11は、静止画撮像モード、動画撮像モード、再生モード、の各動作モードを切り替えるためのスライドスイッチである。メニュー/OKボタン12は、押下される毎に通常撮像モード、フラッシュ発光モード、特定被写体検出モード、特定被写体検出連写モード、セルフタイマーON/OFF、記録画素数や撮像素子感度等の設定を行うための各種メニューをモニタ18に表示させたり、モニタ18に表示されたメニューに基づく選択・設定を決定したりするためのボタンである。
ズーム/上下レバー13は、上下方向に倒すことによって、撮像時には望遠/広角の調整が行われ、各種設定時にはモニタ18に表示されるメニュー画面中のカーソルが上下に移動して表示される。左右ボタン14は、各種設定時にモニタ18に表示されるメニュー画面中のカーソルを左右に移動して表示させるためのボタンである。
Back(戻る)ボタン15は、押下されることによって各種設定操作を中止し、モニタ18に1つ前の画面を表示するためのボタンである。表示切替ボタン16は、押下することによってモニタ18の表示のON/OFF、各種ガイド表示、文字表示のON/OFF等を切り替えるためのボタンである。ファインダ17は、ユーザが被写体を撮像する際に構図やピントを合わせるために覗くためのものである。ファインダ17から見える被写体像は、本体10の前面にあるファインダ窓23を介して映し出される。
レリーズボタン19は、半押し及び全押しの二段階操作が可能な操作ボタンであり、レリーズボタン19を押下すると、後述の操作系制御部74を介して半押し信号又は全押し信号をCPU75へ出力する。
以上説明した各ボタンやレバー等の操作によって設定された内容は、モニタ18中の表示や、ファインダ17内のランプ、スライドレバーの位置等によって確認可能となっている。また、モニタ18には、撮像の際に被写体確認用のスルー画像データが表示される。
これにより、モニタ18は電子ビューファインダとして機能する他、撮像後の静止画や動画の再生表示、各種設定メニューの表示を行う。ユーザによってレリーズボタン19が半押し操作されると、後述する自動露出処理(以下、AE処理という)、フラッシャ発光量制御処理や自動焦点処理(以下、AF処理という)、撮像素子感度(以下、ISO感度という)自動設定が行われ、レリーズボタン19が全押し操作されると、AE処理、フラッシャ発光量制御処理やAF処理、ISO感度制御から出力された撮像条件に基づいて撮像が行われ、モニタ18に表示された画像が撮像画像として記録される。
なお、後述する撮像条件制御部79は、AE処理部63、フラッシュ発光量制御部81、AF処理部62、ISO感度制御部64から構成される。また、撮像条件制御部79で算出される撮像条件とは、AE処理部63で算出される自動露出に関する設定値、フラッシュ発光量制御部81で算出される所定のフラッシュ発光量、またAF処理部62の自動焦点に関する設定値やISO感度制御部64のISO感度の設定値に関する条件である。
更に、本体10の前面には、図2に示す如く、撮像レンズ20、レンズカバー21、電源スイッチ22、ファインダ窓23、フラッシュライト24及びセルフタイマーランプ25が設けられ、側面にはメディアスロット26が設けられている。
撮像レンズ20は、被写体像を所定の結像面上(本体10内部にあるCCD又はCMOS等)に結像させるためのものであり、フォーカスレンズやズームレンズ等によって構成される。レンズカバー21は、デジタルカメラ1の電源がオフ状態のとき、再生モードであるとき等に撮像レンズ20の表面を覆い、汚れやゴミ等から撮像レンズ20を保護するものである。
電源スイッチ22は、デジタルカメラ1の電源のオン/オフを切り替えるためのスイッチである。フラッシュライト24は、レリーズボタン19が押下され、本体10の内部にあるシャッタが開いている間に、撮像に必要な光を被写体に対して瞬間的に発光するためのものである。セルフタイマーランプ25は、セルフタイマーによって撮像する際に、シャッタの開閉タイミングすなわち露光の開始及び終了を被写体に知らせるためのものである。
また、メニュー/OKボタン12により特定被写体検出連写モード又は通常連写モードが設定されている場合は、連写撮像中の本撮像時に一度だけフラッシュライト24が発光する。フラッシュライト24はキセノン管により構成されているが、キセノン管以外のフラッシュ発光手段であってもよい。
メディアスロット26は、メモリカード等の外部記録メディア70が充填されるための充填口であり、外部記録メディア70が充填されると、データの読み取り/書き込みが行われる。
図3にデジタルカメラ1の機能構成を示すブロック図を示す。図3に示す如く、デジタルカメラ1の操作系として、前述の動作モードスイッチ11、メニュー/OKボタン12、ズーム/上下レバー13、左右ボタン14、Back(戻り)ボタン15、表示切替ボタン16、レリーズボタン19、電源スイッチ22と、これらのスイッチ、ボタン、レバー類の操作内容をCPU75に伝えるためのインターフェースである操作系制御部74が設けられている。
また、撮像レンズ20を構成するものとして、フォーカスレンズ20a及びズームレンズ20bが設けられている。これらの各レンズは、モータとモータドライバからなるフォーカスレンズ駆動部51、ズームレンズ駆動部52によってステップ駆動され、光軸方向に移動可能な構成となっている。フォーカスレンズ駆動部51は、AF処理部62から出力されるフォーカス駆動量データに基づいてフォーカスレンズ20aをステップ駆動する。ズームレンズ駆動部52は、ズーム/上下レバー13の操作量データに基づいてズームレンズ20bのステップ駆動を制御する。
絞り54は、モータとモータドライバとからなる絞り駆動部55によって駆動される。この絞り駆動部55は、AE処理部63から出力される絞り値データに基づいて絞り54の絞り径の調整を行う。
シャッタ56は、メカニカルシャッタであり、モータとモータドライバとからなるシャッタ駆動部57によって駆動される。シャッタ駆動部57は、レリーズボタン19の押下信号と、AE処理部63から出力されるシャッタ速度データとに応じてシャッタ56の開閉の制御を行う。
上記光学系の後方には、撮像素子であるCCD(撮像手段)58を有している。CCD58は、多数の受光素子がマトリクス状に配置されてなる光電面を有しており、光学系を通過した被写体像が光電面に結像され、光電変換される。光電面の前方には、各画素に光を集光させるためのマイクロレンズアレイ(不図示)と、RGB各色のフィルタが規則的に配列されてなるカラーフィルタアレイ(不図示)とが配置されている。CCD58は、CCD制御部59から供給される垂直転送クロック信号及び水平転送クロック信号に同期して、画素毎に蓄積された電荷を1ラインずつ読み出して画像信号として出力する。各画素における電荷の蓄積時間(即ち露出時間)は、CCD制御部59から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決定される。
またISO感度制御部64が算出したISO感度の設定値をCCD制御部59に出力する。そのISO感度の設定値に基づき、CCD制御部59は、CCD58のISO感度を自動的に調整するように制御する。
CCD58が出力する画像像信号は、アナログ信号処理部60に入力される。このアナログ信号処理部60は、画像信号のノイズ除去を行う相関2重サンプリング回路(CDS)と、画像信号のゲイン調整を行うオートゲインコントローラ(AGC)と、画像信号をデジタル画像データに変換するA/Dコンバータ(ADC)とからなる。そしてデジタル画像データは、画素毎にRGBの濃度値を持つCCD−RAWデータである。
タイミングジェネレータ72は、タイミング信号を発生させるものであり、このタイミング信号がシャッタ駆動部57、CCD制御部59、アナログ信号処理部60に入力されて、レリーズボタン19の操作と、シャッタ56の開閉、CCD58の電荷取り込み、アナログ信号処理60の処理の同期が取られる。
フラッシュ制御部73は、フラッシュ発光量制御部81で算出した所定のフラッシュ発光量分のフラッシュを発光すべく、フラッシュライト24(フラッシュ発光手段)の発光動作を制御する。またフラッシュ発光量制御部81で算出したフラッシュ発光量がゼロの場合は、フラッシュライト24が発光動作を停止したままであるように制御する。
画像入力コントローラ61は、上記アナログ信号処理部60から入力されたCCD−RAWデータをフレームメモリ68に書き込む。このフレームメモリ68は、画像データに対して後述の各種デジタル画像処理を行う際に使用する作業用メモリであり、例えば、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)から構成されている。
表示制御部71は、フレームメモリ68に格納された画像データをスルー画像データとしてモニタ18に表示させるためのものであり、例えば、輝度(Y)信号と色(C)信号を一緒にして1つの信号としたコンポジット信号に変換して、モニタ18に出力する。スルー画像データは、撮像モードが選択されている間、所定時間間隔で取得されてモニタ18に表示される。また、表示制御部71は、外部記録メディア70に記憶され、メディア制御部69によって読み出された画像ファイルに含まれる画像データに基づいた画像をモニタ18に表示させる。
枠表示部(追跡枠表示手段)78は、表示制御部71を介してモニタ18に所定の大きさの枠を表示させるものである。ここで図4A、図4Bにモニタ18の表示の一実施例を示す。枠表示部78は、図4Bに示す如く、レリーズボタン19が半押しされることで、後述の特定被写体検出部66によって検出された特定被写体を囲む追跡枠F1〜F4を表示させる。追跡枠は、この検出された特定被写体の動きに追従して動いて表示され、例えば人物が遠方へ移動したときには、顔の大きさに合わせて枠は小さく表示され、近方へ移動したときには枠は大きく表示されるようにしてもよい。またレリーズボタンが半押しする前から特定被写体検出部66により顔検出をしてもよく、かつ検出された顔に対して、枠表示部78により追跡枠をモニタ18に表示させてもよい。
特定被写体検出部(特定被写体検出手段)66は、顔領域を検出する際に顔領域らしさを示す評価値である位置、大きさ、向き、傾き、彩度、色相のうちいずれか一つに基づき顔領域を自動的に検出する処理である。
例えば、特開2006−202276号(以下、参考文献1という)の手法を用いることができる。参考文献1の手法は、顔の追跡は、動きベクトル、特徴点検出等の公知の手法や学習データに対してリサンプリングの際に重みを逐次的に更新していき,できた機械を最後に学習機械に対する重みをつけて足し合わせて統合学習機械をつくる手法であるAdaboostに基づいたマシンラーニング手法を利用するものであることが考えられる。例えば、平均フレームモデルを実際の顔画像に嵌め込み、平均フレームモデル上の各ランドマークの位置を、顔から検出された相対応するランドマークの位置に合致するように移動することによって平均フレームモデルを変形させて顔のフレームモデルを構築するのに際し、マシンラーニング手法により、所定のランドマークであることが分かっている複数のサンプル画像上の点における輝度プロファイルと、該ランドマークではないことが分かっている複数のサンプル画像上の点における輝度プロファイルとに対して学習を行って得た識別器および各識別器に対する識別条件を用いて、顔画像から当該ランドマークを示す点の位置を検出する手法である。また、特開2004−334836号(以下、参考文献2という)の手法を用いることも可能である。参考文献2の手法は、画像データから一定の大きさの画像データを切り出し、各切出画像データと特徴部分画像データの照合データとを比較して前記処理対象画像中に前記特徴部分画像が存在するか否かを検出する画像データの特徴部分抽出方法を使用する手法である。なお、特開2007−11970号(以下、参考文献3という)の手法のように人物の顔領域以外に、動物の顔等を特定被写体として検出してもよい。
AE処理部63は、スルー画像データに基づいて撮像条件を決定する。本明細書では、レリーズボタン19が半押しされることによって発生する半押し信号を検出したCPU75がCCD58によってフレームメモリ68に格納された画像データもスルー画像データと呼ぶ。このフレームメモリ68に格納されたスルー画像データに基づき撮像条件を決定する。
AF処理部62は、枠表示部78によって表示された追跡枠F1〜F4内に対して焦点位置を検出し、フォーカスレンズ駆動量データを出力する。本実施の形態においては、焦点位置の検出方法としては、例えば、ピントが合った状態では画像の合焦評価値(コントラスト値)が高くなるという特徴を利用して、合焦位置を検出するパッシブ方式が適用される。なお図示しない測距センサによる測距結果を使用するアクティブ方式を適用してもよい。
AE処理部63は、枠表示部78によって表示された追跡枠F1〜F4内に対して被写体輝度を測定し、測定した被写体輝度に基づいて絞り値やシャッタ速度等を決定し、絞り値データやシャッタ速度データを出力する。
画像処理部67は、本撮像画像データに対してガンマ補正、シャープネス補正、コントラスト補正、色補正等の画質補正処理を施すと共に、CCD−RAWデータを輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータ及び赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC処理を行う。この本撮像画像データとは、レリーズボタン19が全押しされることによってCCD58から画像信号が出力され、アナログ信号処理部60、画像入力コントローラ61経由でフレームメモリ68に格納された画像データに基づいた画像である。
本画像の画素数の上限はCCD58の画素数によって決定されるが、例えば、ユーザが設定可能な画質設定(ファイン、ノーマル等の設定)により、記録画素数を変更することができる。一方、スルー画像データの画素数は本撮像画像データより少なくてもよく、例えば、本撮像画像データの1/16程度の画素数で取り込まれてもよい。
撮像条件制御部(撮像条件制御手段)79は、追跡枠内の特定被写体の撮像条件が最適となるように上述のAE処理部63による自動露出の設定値(以下、AE値という)とフラッシュ発光量制御部81のフラッシュ発光量を制御するものである。撮像条件制御部79は、上述のAF処理部62やISO感度制御部64からも構成される。なお、撮像条件制御部82はCPU75の機能の一部とすることができる。
撮像条件制御部79内におけるAE処理部63によって算出されたAE値が所定の値以下の場合には、フラッシュ発光量制御部81で所定のフラッシュ発光量を算出する。フラッシュ発光量制御部81で算出されたフラッシュ発光量に関するデータをフラッシュ制御部73に出力する。それによりフラッシュライト24が所定のフラッシュ発光量の発光をするように、フラッシュ制御部73においてフラッシュライト24を制御するものである。フラッシュ発光量制御部81で算出された所定のフラッシュ発光量に応じて、AE処理部63のAE値を再設定することが可能である。また、フラッシュ発光量制御部81で算出された所定のフラッシュ発光量に応じて、ISO感度制御部64のISO感度の設定値を再設定してもよい。
撮像条件制御部82内におけるAE処理部63によって算出されたAE値が所定の値よりも大きい場合には、フラッシュ発光量制御部81において発光量をゼロと算出する。発光量がゼロである場合、フラッシュ発光量制御部81が発光量に関するデータをフラッシュ制御部73に出力し、フラッシュライト24がフラッシュ発光を停止するようにフラッシュ制御部73が制御するものである。更に、フラッシュライト24のフラッシュ発光を停止することに応じて、ISO感度制御部64のISO感度の設定値を再設定することが可能である。
圧縮/伸長処理部65は、画像処理部67によって画質補正等の処理が行われた画像データに対して、例えばJPEG等の圧縮形式で圧縮処理を行って、画像ファイルを生成する。この画像ファイルには、各種データ形式に基づいて付帯情報が付加される。またこの圧縮/伸長処理部65は、再生モードにおいては外部記録メディア70から圧縮された画像ファイルを読み出し、伸長処理を行う。伸長後の画像データは表示制御部71に出力され、表示制御部71は画像データに基づいた画像をモニタ18に表示する。
メディア制御部(記録手段)69は、図2におけるメディアスロット26に相当し、外部記録メディア70に記憶された画像ファイル等の読み出し、又は画像ファイルの書き込みを行う。CPU75は、各種ボタン、レバー、スイッチの操作や各機能ブロックからの信号に応じて、デジタルカメラ1の本体各部を制御する。またCPU75は図示しない内部メモリに画像ファイルを記録する記録手段としても機能する。
またデータバス76は、画像入力コントローラ61、各種処理部62〜64、79、81、特定被写体検出部66、フレームメモリ68、各種制御部69、71、枠表示部78及びCPU75に接続されており、このデータバス76を介して各種信号、データの送受信が行われる。
次に、以上の構成のデジタルカメラ1において撮像時に行われる処理について説明する。図5A、図5Bはデジタルカメラ1の一連の処理フローチャートである。まず図5Aに示す如く、CPU75は、動作モードスイッチ11の設定に従って、動作モードが特定被写体検出連写モードであるか否か判断する(ステップST1)。特定被写体検出連写モードでない場合(ステップST1;通常撮像)、通常の単写撮像が行われる(ステップST14)。一方、ステップST1において動作モードが特定被写体検出連写モードであると判別された場合(ステップST1;特定被写体検出連写)、表示制御部71はスルー画像データの表示制御を行う(ステップST2)。レリーズボタン19が半押しされたか否かを判別し(ステップST3)、レリーズボタン19が半押しされていない場合(ステップST3;NO)には、ユーザは意図する特定被写体を検出する意思が無いので、CPU75は処理をステップS2へ移行し、ユーザによりレリーズボタン19が半押しされて特定被写体を検出したいというユーザの意思が確認されるまでステップST2以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS3にてレリーズボタン19が半押しされている場合(ステップST3;YES)には、CPU75は意図する特定被写体すなわち所望する人物の顔検出処理をしたいというユーザ意思があると判断して、特定被写体検出部80が図4Aに表示される顔を検出する(ステップST4)。スルー画像データの表示とは、フレームメモリ68に格納された画像データをモニタ18に表示する処理であり、枠表示部78が、図4Bに示す如く、モニタ18に追跡枠F1〜F4を表示する(ステップST4)。なお、F5は特定被写体検出部66によって、検出されなかった顔の一例である。検出されなかった顔の例としては、横顔や片方の目しか撮像出来なかった等が考えられる。しかし、特定被写体検出部80が横顔検出可能な横顔検出処理部、または目に依存しない顔検出処理部の場合は、上述した例とは異なりF5の顔についても検出可能となる。
このようにレリーズボタン19の半押し操作と連動して複数の特定被写体の検出を行うことにより、撮像を指示する(レリーズボタン19の全押し操作)操作ボタンと同じ操作部を使用して特定被写体の検出を行うことができ、時間的余裕がない撮像時においても、特定被写体の検出と撮像指示とを円滑に素早く操作できるので、撮像のタイミングを逃し難くすることができる。
そしてCPU75は、特定被写体検出部66が顔を検出したか否かを判別する(ステップST5)。特定被写体の検出がされなかったと判別された場合(ステップS5;NO)、通常の単写撮像に切り替わる(ステップST14)。
一方、ステップST5にて顔の検出が成功したことがわかると(ステップST5;YES)、顔の数をカウントすべく、CPU75が特定被写体検出部66によって検出された顔の数を撮像条件制御部79に記憶する(ステップST6)。
次に特定被写体検出部66によって検出された顔に基づきAE処理部63が、AE値を算出する(ステップST7)。具体的には以下のようにAE値を算出する。
特定被写体検出部66で検出された顔の中から最もAE値が低い顔を、基準顔として選定する。AE値を算出手法として、例えば、以下の手法を用いる。
図6Aは、中央重点測光時の重みに関するフィルタの一例である。図6Bは、顔検出時の重みを表すフィルタの一例である。まず中央重点測光時におけるAE値について説明すると、各スルー画像データの各エリアの測光値をAEiとし、各エリアの重みWi、中央重点測光時の測光値AE1は式(1)のようになる。
AE1=Σ(AEi×Wi)/ΣWi・・・(1)
図6Aには、エリア毎に重み値が付加されている。重み値は画像データの中央ほど値が大きい。というのも通常の撮像される画像データにおいて、中央ほど重要な特定被写体が存在する可能性が高いといわれている。そこで、中央エリアほど、AE値が高まるように重み値が設定されている。
またに顔重点測光値おけるAE値について説明すると、顔重点測光値AE2は式(2)のようになる。なお、顔検出時の各エリアの重みをWfiとする。
AE2=Σ(AEi×Wfi)/ΣWfi・・・(2)
図6BのT1は顔検出されたエリアを示す枠である。画像データにおいて、顔が検出されたエリアというのは、視認するユーザにとって経験的に注視される傾向にある。よって、T1に顔が検出されたエリアに対しては、重み値を高めるようにフィルタの設定がなされている。なお、図6Cは、顔検出された人物顔と図6Bのフィルタを畳み重ねた模式図である。このように顔が検出されたエリアに対しての重み値が高く設定される。
顔検出時の顔重点AE値を算出するためには、式(3)を用いる。
AE=(αAE1+βAE2)/(α+β)・・・(3)
α:β=1:1 ・・・(4)
αとβは中央重点測光の場合と顔検出の場合どちらを重視するかを決める係数である。例えば、式(4)で示すように中央重点測光の場合と顔検出の場合を同等に扱うように設定すると、式(3)に式(4)の係数比を代入することで、中央重点測光の場合と顔検出の場合を同等に考慮したAE値が算出される。このように特定被写体検出部66によって検出された顔に基づきAE処理部63が、AE値を算出できる(ステップST7)。
AE処理部63が、全ての顔のAE値を求めることで、自動露出設定が完了した場合(ステップST8;YES)、撮像条件制御部79において撮像条件設定を行う(ステップST9)。
この撮像条件設定(ステップST9)は、図5Bのフローチャートに基づいて設定されたものであり、上記の撮像条件制御部79に記憶されている。以下では、この撮像条件の設定過程について説明する。
特定被写体検出部66で検出された顔の中から最もAE値が低い顔を基準顔として選択する。図4Bの模式図であれば、検出されたF1〜F4の顔全てに対してのAE値を算出する。例えば、F4の顔のAE値が最も低くなるとして、後述の説明を行う。
特定被写体検出部66で検出された顔が最も低いAE値であるか否かを判別する(ステップST21)。最もAE値が低い顔は、顔部分が暗い顔であるから、フラッシュ発光が必要なため、特定被写体の光量確保の観点からフラッシュ発光量制御部81にて所定の発光量を算出する必要性がある。最もAE値が低い顔であるF4の場合(ステップST21;YES)、AE値がフラッシュ発光閾値以下であるか否かを判別する(ステップST22)。
図7A、図7Bはフラッシュ発光閾値を示す模式図である。図7Aには、図4Bで検出されたF1〜F4内の顔に対してのAE値とフラッシュ発光閾値の関係が示されている。図7Aのように最もAE値が低いF4がフラッシュ発光閾値以下である場合は(ステップST22;YES)、フラッシュ発光量制御部81によりF4内の顔のAE値に基づいてフラッシュ発光量を算出する(ステップST23)。同時にAF処理部62において、自動焦点に関する設定値(以下、AF値という)をF4内の顔のAE値を基準に設定する(ステップST23)。
AF値の算出手法について、図8、図9を用いて詳細に述べる。図8は図9の家族を算出した際のAF積算値とフォーカスパルス数との関係を示したものである。まず、AFサーチを行い、顔の各エリアに対応する積算値を算出し、各顔に最適なフォーカスパルス数を求める。
例えば、図9は家族の誕生日会を撮像した画像データ例である。F5〜F8は特定被写体検出部66によって検出された顔であるとする。撮像したデジタルカメラを基準として、F5の父親は最も遠くに存在する。F8の姉が最も近くに存在する状態である。四名の距離的な関係を述べると、デジタルカメラを基準として、F5>F6>F7>F8のような距離の関係である。
AF処理部62は、フォーカスレンズ20aを焦点調整範囲ないで至近から無限遠(又は無限遠から至近)の方向にステップ駆動で移動させ、移動毎に合焦評価値(AF積算値)を算出する。特定被写体検出部66により検出された各顔の顔領域に対応する合焦評価値を求め、図8に示す如く、顔毎に求められた合焦評価値から、該評価値が最大となるフォーカスレンズ位置(焦点位置)を検出し、該位置にフォーカスレンズ20aを移動させるためのフォーカスパルス数(フォーカス駆動量)を求めることによりAF値を決定する。図8のP1は図9のF5である父、図8のP2は図9のF6である母、図8のP3は図9のF7である長男、図8のP4は図9のF8である長女に対応する。
検出された顔のAE値に基づいて、AE値とフラッシュの発光量を調整する(ステップST23)。次にフラッシュ発光量制御部81によって算出された発光量に基づき、AE処理部63にてAE値の再設定を行う(ステップST24)。
また、フラッシュ発光量制御部81によって算出された発光量に基づき、ISO感度制御部64のISO感度の設定値を再設定する(ステップST24)。通常、デフォルトで設定されたISO感度の設定値に基づき、CCD制御部59にてCCD58を制御して撮像する。しかし、ISO感度制御部64にてフラッシュ発光量制御部81によって算出された発光量を考慮してISO感度を自動調整することを可能とする。
全ての顔の撮像条件制御が終了すれば(ステップST25)、撮像条件設定は終了する(ステップST25;YES)。なお、全ての顔に対して、撮像条件を設定していない場合は、ST21に戻る(ステップST25;NO)。
また、図7Bも、図4Bで検出されたF1〜F4内の顔に対してのAE値とフラッシュ発光閾値の関係が示されている。AE値がフラッシュ発光値より大きい場合(ステップST22;NO)、設定されたAE値のまま、上述で説明したAF値を調整する(ステップ26)。というのもAE値がある程度高い顔に対して、フラッシュ発光は不要であるからである。フラッシュ発光を停止するように制御することで、フラッシュによる電量の無駄が省けかつ、本撮像画像データの顔部分に対する白とび等の画質不調が生じないようにすることが可能である。
更にF4以外の顔であるため、フラッシュ発光量制御部81にてフラッシュ発光量は無しとして制御されることから、フラッシュ作動は停止する。フラッシュ作動が停止することを考慮して、ISO感度制御部64のISO感度の設定値を自動調整することを可能とする(ステップST27)。
次にCPU75は、レリーズボタン19が半押し解除されたか否かを判別し(ステップST10)、レリーズボタン19が半押し解除されたと判別すると(ステップST10;YES)、ステップST2へ処理を移行し、ユーザにより特定被写体の検出するための指示信号があるまでスルー画像データを表示する(ステップST2)。
特定被写体の検出に成功した後に、モニタ18に特定した被写体を囲む追跡枠F1〜F4を表示させることにより、ユーザは自分が特定した特定被写体を視認できるので、特定被写体の検出を間違えたときには、例えば上記のようにレリーズボタン19の半押しを解除することによってすぐに特定被写体を検出し直すことができる。
一方、ステップST10にてCPU75が、レリーズボタン19が半押し解除されていないと判別すると(ステップST10;YES)、続いてレリーズボタン19が全押しされた(ステップST11)場合、CPU75は、ユーザが現在の追跡状態での撮像を許可したと判断して、撮像条件制御部79で算出された追跡枠F1〜F4内の撮像条件で制御し(ステップST9)、F1〜F4の特定被写体(顔)毎に撮像条件を変えながらCCD58が連写により本撮像を行う。
その際、撮像条件制御部79に記憶された顔の数分の連写撮像を行っても良い。さらには顔検出数(N人)よりも多くのショット数の連写撮像する際、Nショットは特定被写体毎に撮像条件を変えて撮像するが、残りのショット数はデフォルトの撮像条件で本撮影してもよい。
本撮像の際、AE値が最も明るい特定被写体(顔)順に撮像条件制御部79の撮像条件を制御し、連写による本撮像を行ってもよい。時間の経過により特定被写体(顔)が明るい状態から暗い状態に変遷することも考えられるので、早期にAE値が高い特定被写体(顔)の本撮像画像データを優先して得ることが可能となるからである。
そして本撮像が行われると(ステップST11)、本撮像により取得された本画像に対して画像処理部67が画像処理を施す(ステップST12)。なお、このとき画像処理が施された本画像データに対してさらに圧縮/伸長処理部67によって圧縮処理が施され画像ファイルが生成されてもよい。
次にCPU75は、画像処理が施された本画像をモニタ18に表示する処理を行う(ステップST12)ともに外部記録メディア70に記録する(ステップST13)。図10のように連写による本撮像のため、記録された本撮像画像データ毎に追い番号を振って記録してもよい。
上記のようなデジタルカメラ1及びデジタルカメラ1を使用した撮像方法によれば、特定被写体を検出してからその特定被写体毎の撮像条件で本撮像画像データを取得することができる。
尚、上述の実施の形態では、本発明における撮像装置としてデジタルカメラを例に説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、例えば、カメラ付き携帯電話、電子撮像機能を備えた他の電子機器に対しても適用可能である。
デジタルカメラの背面図 デジタルカメラの前面図 デジタルカメラの機能ブロック図 デジタルカメラのモニタ表示の一実施例を示す図(その1) デジタルカメラのモニタ表示の一実施例を示す図(その2) デジタルカメラの一連の処理フローチャート(その1) デジタルカメラの一連の処理フローチャート(その2) 中央重点測光時のフィルタ重み値 顔検出時のフィルタ重み値 顔検出時のフィルタ重み値と顔検出された被写体とを畳み重ねた模式図 フラッシュ発光閾値を示す概念図(その1) フラッシュ発光閾値を示す概念図(その2) AF積算値とフォーカスレンズ位置に関するグラフ デジタルカメラのモニタ表示の一実施例を示す図(その3)
符号の説明
1 デジタルカメラ(撮像装置)
18 モニタ(表示手段)
19 レリーズボタン(撮像指示手段)
62 AF処理部
63 AE処理部
64 ISO感度制御部
67 画像処理部
66 特定被写体検出部(特定被写体検出手段)
69 メディア制御部
70 外部記録メディア
71 表示制御部(表示制御手段)
78 枠表示部(追跡枠表示手段)
79 撮像条件制御部(撮像条件制御手段)

Claims (8)

  1. 本撮像前に被写体を表すスルー画像データを取得する撮像手段と、
    該撮像手段により取得されたスルー画像データから特定被写体を検出する特定被写体検出手段と、
    該特定被写体検出手段により検出された特定被写体毎に、本撮像時におけるフラッシュ発光の制御を含む撮像条件を制御する撮像条件制御手段と、
    本撮像時にフラッシュ光を発光可能なフラッシュ発光手段と
    前記特定被写体検出手段により検出された特定被写体毎に、該特定被写体毎のスルー画像データに基づいて自動露出の設定値を算出する自動露出設定値算出手段とを備え、
    前記撮像条件制御手段が、最も低い自動露出の設定値の特定被写体については、該自動露出の設定値がフラッシュ発光閾値以下である場合フラッシュ発光するように撮像条件を設定し、最も低い自動露出の設定値の特定被写体以外の各特定被写体については、フラッシュ発光を停止し撮像素子感度を調整して撮像条件を設定するものであり、
    前記撮像手段が、少なくとも検出された前記特定被写体の数の本撮像画像データを、前記特定被写体毎に設定された各撮像条件、連写して取得することにより本撮像するものであることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像条件が、前記特定被写体検出手段により検出された特定被写体毎のスルー画像データに基づいて制御される、自動露出の設定値およびフラッシュ発光量を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像条件が、前記特定被写体検出手段により検出された特定被写体毎のスルー画像データに基づいて制御される、自動焦点の設定値をさらに含むものであることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像条件制御手段が、フラッシュ発光量に応じて、前記撮像条件の自動露出の設定値および/または撮像素子感度の設定値を再設定することを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像手段が、前記自動露出の設定値が大きい前記特定被写体の順に、本撮像を取得するものであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記特定被写体が顔であり、前記特定被写体検出手段が顔領域らしさを示す評価値に基づいて顔を検出するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 半押し及び全押しの二段階操作が可能な撮像指示手段と、
    前記取得されたスルー画像データを表示する表示手段と、
    前記特定被写体検出手段により検出された前記特定被写体を囲む追跡枠を前記表示手段に表示する追跡枠表示手段と、をさらに備え、
    前記撮像条件制御手段が、前記撮像指示手段の半押し操作に応答して、前記追跡枠表示手段により表示された追跡枠内の特定被写体毎のスルー画像データ領域に基づいて前記撮像条件を制御するものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 撮像装置によって実行される撮像方法であって、
    本撮像前に被写体を表すスルー画像データを取得し、
    取得された前記スルー画像データから特定被写体を検出し、
    検出された特定被写体毎に、該特定被写体毎のスルー画像データに基づいて自動露出の設定値を算出し、
    検出された特定被写体毎に、最も低い自動露出の設定値の特定被写体については、該自動露出の設定値がフラッシュ発光閾値以下である場合フラッシュ発光するように撮像条件を設定し、最も低い自動露出の設定値の特定被写体以外の各特定被写体については、フラッシュ発光を停止し撮像素子感度を調整して撮像条件を設定し、
    少なくとも検出された前記特定被写体の数の本撮像画像データを、前記特定被写体毎に定された撮像条件で、連写して取得することにより本撮像することを特徴とする撮像方法。
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