JP3585291B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばカメラなどの撮像装置において、撮影レンズを通過した被写体光を受光することで、撮影レンズのピント状態を検出して焦点調節を行う自動焦点調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光軸に対して互いに対称な関係にある撮影レンズの第1、第2の領域をそれぞれ通過した被写体光束を再結像させて2つの像を作り、この2つの像の相互位置関係を求めて、撮影レンズの結像位置の予定焦点位置からのずれ量、及びその方向、即ち撮影レンズの結像位置が予定焦点位置の前側か後側かの情報を得るようにした焦点検出装置に関する技術が既に提案されている。
【0003】
ここで、図16は、このような従来技術に係る焦点検出装置の光学系の構成を示す図である。同図に於いて、光学系は撮影レンズ38の後方の予定焦点面115、あるいはこの面から更に後方の位置にコンデンサレンズ36を有し、更にその後方には再結像レンズ35L,35Rを有する。各再像レンズ35L,35Rの結像面にはイメージセンサ34L,34Rを配置している。
【0004】
各イメージセンサ34L,34R上の像は、図17に116L,116Rとして示されるように、ピントを合わすべき被写体の像が予定焦点面115より前方に結像する所謂「前ピン」の場合には光軸100に互いに近づき、所謂「後ピン」の場合はそれぞれ光軸100から遠くなる。ピントが合った場合には2つの像34L,34Rの互いに対応し合う2点の間隔は、焦点検出装置の光学系の構成によって規定される特定の距離、即ち合焦時間隔となる。
【0005】
従って、原理的には2つの像の互いに対応し合う2点の間の間隔を検出すればピント状態が判ることになる。この対応する2点の間の間隔はイメージセンサ34L,34R上の2つの光強度分布について相関を求め、再びイメージセンサ34L,34Rを構成する該素子の位置を相対的にずらして最良相関の得られるシフト位置を求めることによって検出することができる。
【0006】
このような焦点検出光学系を内蔵した自動焦点調節装置においては、イメージセンサ34L,34Rの積分及びその出力を用いて、前述のように最良相関の得られたシフト位置を求め、2像の間隔を算出し、更にピント状態を示すデフォーカス量計算、それに基づくレンズ駆動量計算及びレンズ駆動制御等をマイクロコンピュータよりなる制御手段のプログラムに従って制御している。
【0007】
この他、特開平1−187521号公報では、撮影レンズを通過した被写体光を受光して撮影レンズの合焦状態を検出する焦点検出装置において、焦点検出が不能である時はレンズを駆動しながら焦点検出可能なレンズ位置を探す所謂ローコンスキャン動作を行う「焦点検出装置」に関する技術が開示されている。即ち、同技術では、焦点検出が不能と判定されたときに、レンズを駆動しながら焦点検出動作を行わせる範囲を狭い範囲に限定することで、焦点検出不能と判定されるまでの時間を短縮している。
【0008】
さらに、特開昭62−187829号公報では、焦点検出エリアによって被写体を補捉し易くする為に、大きさの異なる複数の焦点検出エリアを設定しておき、撮影者が被写体の状況を判断して人為的に焦点検出エリアを切換えるようにした「カメラの自動焦点検出装置」に関する技術が開示されている。即ち、同技術では、合焦検出動作に障害となる被写体が存在する場合には小さなスポット状の合焦検出感度域、動被写体を撮影したいときは広い合焦検出感度域を選択することで、焦点検出の精度を向上させている。
【0009】
また、特開昭63−17418号公報では、最初に小さい焦点検出エリアで焦点検出を行い、焦点検出不能状態を検出した時はより大きい焦点検出エリアで焦点検出を行う「合焦検出装置」に関する技術が開示されている。即ち、同技術では、焦点検出エリアを可変することで、移動する被写体を追従しながら撮影するような場合の焦点検出精度を向上させている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来技術に係る焦点検出装置は、その光学系等の構成により決まる焦点検出可能なデフォーカス量範囲を有している。更に、光学的に同一であっても焦点検出用受光素子上での焦点検出エリアの大きさによって焦点検出可能なデフォーカス量範囲は変化する。この点について以下に説明する。
【0011】
即ち、図18はイメージセンサ34L,34R上の2つの光強度分布に焦点検出エリアを設定し最良相関位置を求めるための動作の一例を示している。
図18の上段には、相関を求めるための焦点検出エリアa1 をイメージセンサ34L上に固定し、イメージセンサ34R上で焦点検出エリアa2 を相対的にずらして各シフト位置で焦点検出エリアa1 ,a2 についての相関をとる場合を示している。この場合、最良相関が得られるシフト位置における焦点検出エリアa1 とa2 との間隔を求め、この間隔と合焦時間隔との差の量及び符合がピントのずれ量及び方向を示す数値となる。これに対して、図18の下段には焦点検出エリアを焦点検出エリアb1 及びb2 としてより大きくした場合を示している。
【0012】
焦点検出エリアa1 ,a2 の場合の焦点検出可能なデフォーカス量範囲に相当する範囲はl2a−l1aとなり、焦点検出エリアb1 ,b2 の場合の焦点検出可能なデフォーカス量に相当する範囲はl2b−l1bとなり、両者は、
(l2b−l1b)<(l2a−l1a)
の関係となるので、焦点検出エリアbの方が、焦点検出エリアaよりも焦点検出可能なデフォーカス量範囲が小さいといえる。
【0013】
一方、撮影レンズは、最至近から無限遠までの範囲において被写体とレンズ位置によってそのデフォーカス量が変化する。そして、撮影レンズの最大デフォーカス量範囲は、一般的に焦点距離が大きくなるほど大きくなる。そして、撮影時に撮影レンズのデフォーカス量が焦点検出可能なデフォーカス量範囲より大きい場合は焦点検出不能となってしまう。
【0014】
また、上記特開昭63−17418号公報により開示された技術では、最初に小さい焦点検出エリアで焦点検出を行い、焦点検出不能である時はより大きい焦点検出エリアによって焦点検出を行っているが、前述のように焦点検出エリアを大きくすると焦点検出可能なデフォーカス量範囲は減少することになるので、撮影レンズのデフォーカス量が大きい状態であり小さい焦点検出エリアによる検出可能なデフォーカス量範囲を越える場合では焦点検出不能となり、更には大きい焦点検出エリアによる焦点検出を行っても検出することは不可能である。さらに、検出不能であることをファインダ等に表示するまでのタイムラグはより大きくなってしまうので、撮影者に対して違和感を与えるという問題もある。また、焦出不能である時にローコンスキャン動作を行う場合は、更にタイムラグを大きくしてしまうといった問題がある。
【0015】
さらに、被写体が低輝度である場合は、ローコンスキャン動作を行ったとしてもイメージセンサの電荷蓄積量が焦点検出のための適正なレベルに達するまでの積分時間が長くなるため実質的には焦点検出できないという問題がある。また、被写体がより低輝度であり、補助光を使用して焦点検出を行う場合において、撮影レンズのデフォーカス量が第1焦点検出エリアの検出可能なデフォーカス量を越えている場合は焦点検出不能となり、更に大きい第2の焦点検出エリアによる焦点検出を行ってもやはり検出可能デフォーカス量を越えているので検出不能となり無駄な動作を行いタイムラグとなってしまう。
【0016】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、焦点検出不能であってもむやみにローコンスキャンを行わず焦点検出に要する時間を短縮することにより使い勝手を改善し、被写体が低輝度且つデフォーカス量の大きい場合であってもローコンスキャンを行うことなく焦点検出を可能としタイムラグを短縮し、被写体が低輝度であり補助光を使用して焦点検出を行う場合にデフォーカス量が大きい状態であっても焦点検出を可能とし、使い勝手を改善する自動焦点調節装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の一態様による自動焦点調節装置は、2像に分割した被写体像に基づいて撮影レンズの焦点調節状態を検出する自動焦点調節装置において、上記2像を受光する複数画素を備えた受光手段と、上記受光手段上に設定されていて、第1の所定デフォーカス量検出可能範囲を有する1対の第1焦点検出領域と、この第1焦点検出領域よりも小さくかつ上記受光手段上に設定されていて、上記第1の所定デフォーカス量検出可能範囲よりも広い第2の所定デフォーカス量検出可能範囲を有する1対の第2焦点検出領域と、上記第1焦点検出領域と第2焦点検出領域とを切り換える焦点領域設定手段と、被写体輝度を測定する手段と、被写体輝度が所定値より大きいときは、最初に上記第1焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行するようにして、この焦点検出動作による焦点検出結果が検出不能である場合にはさらに上記焦点領域設定手段により上記第2焦点検出領域に切換えて焦点検出動作を実行するようにし、また、被写体輝度が所定値以下であるときは、上記第1焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行することなく第2焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行するよう制御する制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0020】
【作用】
【0021】
本発明の一態様による自動焦点調節装置では、2像に分割した被写体像に基づいて撮影レンズの焦点調節状態を検出する自動焦点調節装置において、複数画素を備えた受光手段により上記2像が受光され、焦点領域設定手段により、上記受光手段上に設定されていて第1の所定デフォーカス量検出可能範囲を有する1対の第1焦点検出領域と、この第1焦点検出領域よりも小さくかつ上記受光手段上に設定されていて上記第1の所定デフォーカス量検出可能範囲よりも広い第2の所定デフォーカス量検出可能範囲を有する1対の第2焦点検出領域と、が切り換えられ、被写体輝度が測定され、制御手段により、被写体輝度が所定値より大きいときは、最初に上記第1焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行するようにして、この焦点検出動作による焦点検出結果が検出不能である場合にはさらに上記焦点領域設定手段により上記第2焦点検出領域に切換えて焦点検出動作を実行するようにし、また、被写体輝度が所定値以下であるときは、上記第1焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行することなく第2焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行するよう制御される。
【0023】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
先ず図1乃至図4には本発明の自動焦点調節装置の概念図を示し説明する。
図1に示される自動焦点調節装置は、焦点検出用受光部1と、該焦点検出用受光部1上に設定された第1の焦点検出エリア3と、第1の焦点検出エリア3より小さい第2の焦点検出エリア4とを切換える焦点検出エリア切換部2と、切り換えられた第1の焦点検出エリア3又は第2の焦点検出エリア4に基づいて焦点検出を行う焦点検出実行部5とで構成されている。
【0024】
このような構成において、焦点検出エリア切換部2は焦点検出用受光部1上に第1の焦点検出エリア3を設定し、この第1の焦点検出エリア3に基づいて焦点検出実行部5は焦点検出を行う。焦点検出実行部5の焦点検出結果が不能である場合は、焦点検出エリア切換部2は第1の焦点検出エリア3よりも小さい第2の焦点検出エリア4に切換える。そして、焦点検出実行部5は第2の焦点検出エリア4に基づいて焦点検出を行う。第2の焦点検出エリア4による焦点検出は第1の焦点検出エリア3による焦点検出に比較して検出可能なデフォーカス量範囲は広いので、第1の焦点検出エリア3により焦点検出不能となる撮影レンズのデフォーカス量であっても検出することができる。
【0025】
図2に示される自動焦点調節装置は、図1の構成に更に補助光部6を設けた構成となっている。この補助光部6を使用して被写体に補助光を照射して焦点検出を行う場合には、検出可能なデフォーカス量範囲がより広い第2の焦点検出エリア4を焦点検出エリア切換部2が選択して焦点検出を行う。
【0026】
図3に示される自動焦点調節装置では、焦点検出用受光部1と、第1の焦点検出部8と、この第1の焦点検出部8より検出可能なデフォーカス量範囲が大きい第2の焦点検出部9と、第1の焦点検出部8と第2の焦点検出部9とを選択する選択部7と、被写体に補助光を照射する補助光部6とで構成されている。
【0027】
このような構成において、補助光部6を使用して被写体に補助光を照射して焦点検出を行う場合には、選択部7は検出デフォーカス量範囲がより大きい第2の焦点検出部9を選択する。そして、第2の焦点検出部9は焦点検出用受光部1の出力に基づいて焦点検出を行う。従って、補助光照射する焦点検出においてもデフォーカス量の大きい被写体について焦点検出を行うことが可能である。
【0028】
図4に示される自動焦点調節装置では、焦点検出用受光部1と、被写体が低輝度であるか否かを判定する低輝度判定部7と、上記焦点検出用受光部1上に等価的に設定される第1の焦点検出エリア3と、上記焦点検出用受光部1上に等価的に設定され上記第1の焦点検出エリア3より小さい第2の焦点検出エリア4とを切換える焦点検出エリア切換部2と、上記第1の焦点検出エリア3または第2の焦点検出エリア4によって焦点検出を行う焦点検出実行部5とで構成されてる。
【0029】
このような構成において、低輝度判定部7により被写体が低輝度であると判定された場合には上記焦点検出エリア切換部2は上記第2の焦点検出エリア4に切換えて、上記焦点検出実行部5が焦点検出を行う。
【0030】
次に図5には本発明による第1実施例に係る自動焦点調節装置を採用したカメラの制御系の構成を示し説明する。
この自動焦点調節装置においては、被写体光が撮影レンズ38を通過し、コンデンサレンズ36および再結像レンズ35L,35Rとからなる焦点検出光学系37を介してAFIC112の上面に配置されたイメージセンサであるフォトセンサアレイ34L,34R上に結像される。AFIC112は、後述する蓄積動作を行い、その結果である光強度分布情報をCPU111へ転送する。
【0031】
CPU111は内部のROMに予め記憶されたプログラムを逐次実行し、周辺ブロック等の制御を行う。CPU111はA/Dコンバータを内蔵している。CPU111はAFIC112からの光強度分布情報に基づいて焦点検出演算を行い、撮影レンズ38のフォーカシングレンズを駆動制御して焦点調節を行う。
【0032】
E2 PROM113は不揮発性のメモリであり、カメラ内部の機械的なバラツキや各種素子の電気的特性のバラツキ等を補正するための補正値や調整された調整値を記憶している。CPU111はE2 PROM113より必要に応じてこのような補正値を読み出して補正演算を行って各種の補正を行う。
【0033】
そして、上記CPU111に接続されるデータバッグ15は、該CPU111から出力される制御信号に基づいて、フィルムに日付けの写し込みを行う。尚、当該データバッグ15の写し込みランプの光量はフィルムISO感度によって段階的に変化するものである。インターフェイスIC(IFIC)17は、CPU111と4ビットのパラレル通信を行い、被写体輝度の測定やカメラ内温度の測定、フォトインタラプタ等の出力信号の波形整形、モータの定電圧駆動制御、温度安定、温度比例電圧等の各種定電圧の生成、バッテリの残量チェック、赤外光リモコンの受信、モータドライバIC18,19の制御、各種LEDの制御、電源電圧のチェック、昇圧回路の制御等を行う。
【0034】
そして、シリコンフォトダイオード(SPD)33は、被写体輝度の測定を行う。このSPD33の受光面は、画面中央部分とその周辺部分とに2分割されており、画面中央の一部分のみで測光を行うスポット測光と画面全体を使用して測光するアベレージ測光との2通りの測光を行う。上記SPD33が被写体輝度に応じた電流を上記IFIC17に出力し、該IFIC17は、この出力を電圧に変換してCPU111に転送する。上記CPU111では、この電圧からなる情報に基づき、露出演算や逆光の判断等が行われる。
【0035】
さらに、上記IFIC17に内蔵された回路により、絶対温度に対応付けた電圧からなる信号が出力されると、その信号はCPU111にてA/D変換されてカメラ内温度の測温値として出力される。この測温値は、温度により状態が変化する機械部材や電気信号の補正等の基準として用いられる。
【0036】
また、フォトインタラプタ等の波形整形は、フォトインタラプタ或いはフォトリフレクタ等の出力の光電流を基準電流と比較し、矩形波としてIFIC17より出力する。この時、基準電流にヒステリシス性を持たせることによりノイズ除去を行っている。また、このCPU111との通信により基準電流及びヒステリシス特性を変化させることもできる。
【0037】
さらに、バッテリの残量チェックは、図示しないバッテリの両端に低抵抗を接続して電流を流したときのバッテリ両端の電圧をIFIC17内部で分圧してCPU111へ出力し、このCPU111内にてA/D変換が行われ、得られたA/D値で行う。そして、赤外光リモコンの受信は、リモコン送信用ユニット30の投光用LED31より変調された赤外光が発せられ、その赤外光を受光用シリコンフォトダイオード32にて受信することで行う。このシリコンフォトダイオード32の出力信号は、IFIC17内部で波形整形等の処理が行われた後、CPU111へ転送される。
【0038】
また、電源電圧の低電圧監視はIFIC17に、そのための専用端子が設けられており、該専用端子に入力される電源電圧が規定値より低下すると、IFIC17からリセット信号がCPU111へと出力され、CPU111のエラー等が未然に防止される。そして、電源電圧が所定値より低下したときに昇圧回路で昇圧させるように制御される。
【0039】
そして、上記IFIC17にはAF測距終了、ストロボ発光警告等のファインダ内表示用LED29、或いはフォトインタラプタ等に使用されているLEDが接続されており、これらのLEDのオン/オフ及び発光光量の制御は、CPU111及びEEPROM113、IFIC17間で通信を行いIFIC17が直接的に行う。このIFIC17はモータの定電圧制御も行う。
【0040】
さらに、モータドライバIC18は、フィルム給送及びシャッタのチャージを行うシャッタチャージ(SC)モータ22、フォーカス調整のためのレンズ駆動用(LD)モータ23、鏡枠のズーミング用の(ZM)モータ24の3つのモータの駆動、及び昇圧回路の駆動、セルフタイマ動作表示用のLEDの駆動等を行う。これらの動作の制御、例えば「どのデバイスを駆動するか」、「モータは正転させるか逆転させるか」、「制動をかけるか」等についてはCPU111からの信号をIFIC17が受けて、当該IFIC17がモータドライバIC18を制御することにより行う。
【0041】
そして、上記SCモータ22がシャッタチャージ、フィルム巻上げ、巻戻しのいずれの状態にあるかはフォトインタラプタとクラッチレバーを用いてSCPI25で検出し、その情報はCPU111へと転送される。また、レンズの繰り出し量はLDモータ23に取付けられたLDPI26で検出され、その出力はIFIC17で波形整形した後、CPU111へと転送される。
【0042】
さらに、鏡枠のズーミングの繰り出し量はZMPI28及びZMPR27で検出する。そして、鏡枠がTELE端とWIDE端の間にあるとき、鏡枠に貼り付けた銀色シールの反射をZMPR27で拾う様な構成にする。このZMPR27の出力はCPU111へ入力されTELE端,WIDE端の検出が行われる。
【0043】
そして、ZMPI28はZMモータ24に取り付けられ、その出力はIFIC17で波形整形された後、CPU111へ入力され、TELE端又はWIDE端からのズーミング量が検出される。そして、モータドライバIC19は絞り調整ユニット駆動用のステッピングモータであるAVモータ20をCPU111からの制御信号により駆動し、AVPI21は、その出力をIFIC17で波形整形してCPU111へ出力し、絞り開放位置の検出を行う。
【0044】
また、液晶表示パネル114はCPU111から送られる信号により、フィルム駒数や撮影モード、ストロボモード、絞り値、電池残量等の表示をする。そして、ストロボ回路16は撮影時又はAF測距時、被写体の輝度が不足していたときに発光管を発光させて必要な輝度を被写体に与えるもので、CPU111からの信号に基づいてIFIC17が制御する。
【0045】
さらに、ファーストレリーズスイッチR1SWは、レリーズ釦が半押しされた状態のときにオンし、測距動作が行われる。セカンドレリーズスイッチR2SWは、レリーズ釦が全押しされた状態のときにオンし、各種測定値を基に撮影動作が行われる。さらに、ズームアップスイッチZUSW及びズームダウンスイッチZDSWは鏡枠のズーミングを行うスイッチで、ZUSWがオンすると長焦点方向に、ZDSWがオンすると短焦点方向にズーミングする。また、セルフスイッチSELFSWがオンすると、セルフタイマ撮影モード又はリモコンの待機状態となる。この状態においてR2SWがオンされればセルフタイマ撮影が行われ、リモコン送信機30にて撮影操作を行えばリモコンによる撮影を行う。
【0046】
そして、スポットスイッチSPOTSWをオンすると、測光を撮影画面の中央の一部のみで行う「スポット測光モード」となる。これは、後述のAFセンサによる測光である。尚、SPOTSWがオフでの通常の測光は測光用SPD33にて評価測光を行う。さらに、PCT1SW〜PCT4SW及びプログラムスイッチPSWは「プログラム撮影モード」の切換スイッチで、撮影条件に合わせて撮影者がモード選択を行う。また、PCT1SWをオンすると「ポートレートモード」となり、適正露出範囲内で被写界深度が浅くなる様に絞り及びシャッタスピードを決定する。
【0047】
また、PCT2SWをオンすると「夜景モード」となり、通常撮影時の適正露出の値よりも一段アンダーに設定する。そして、PCT3SWをオンすると「風景モード」となり、適正露出範囲内で被写界深度ができるだけ深くなる様に絞り及びシャッタスピードの値を決定する。さらに、PCT4SWをオンすると「マクロモード」となり近接撮影時に使用される。尚、これらPCT1SW乃至PCT4SWは同時に2つ以上選択することができる。
【0048】
そして、PSWは通常の「プログラム撮影モード」の切り替えスイッチである。このPSWを押すことで、PCT1SW〜PCT4SWのリセット及び後述するAV優先プログラムモードのリセットを行う。さらに、AV優先スイッチAVSWをオンすると、撮影モードが「AV優先プログラムモード」となる。このモードはAV値を撮影者が決定し、そのAV値に合わせてプログラムでシャッタスピードを決める。このモードになると、PCT2SWとPCT4SWは前述の機能はなくなりAV値の設定スイッチとなる。さらに、PCT2SWはAV値を大きくするスイッチでPCT4SWはAV値を小さくするスイッチである。
【0049】
また、ストロボスイッチSTSWはストロボの発光モードの切換スイッチで通常「自動発光モード(AUTO)」、「赤目軽減自動発光モード(AUTO−S)」、「強制発光モード(FILL−IN)」、「ストロボオフモード(OFF)」を切換える。また、パノラマスイッチ(PANSW)は、撮影状態がパノラマ撮影か通常撮影かを検出するためのスイッチでパノラマ撮影時にオンとなる。そして、撮影モードがパノラマになっていると測光の補正演算等を行う。これは、パノラマ撮影時には撮影画面の上下の一部がマスクされ、これに伴い測光センサの一部もマスクされることになるので正確な測光が行えないためである。
【0050】
さらに、裏蓋スイッチBKSWは裏蓋の状態を検出するためのスイッチで、裏蓋が閉じている状態がオフ状態となる。このBKSWがオンからオフへ状態が移行するとフィルムのローディングを開始する。また、シャッタチャージスイッチSCSWはシャッタチャージを検出するためのスイッチである。さらに、ミラーアップスイッチMUSWはミラーアップを検出するためのスイッチでミラーアップでオンとなる。そして、DXスイッチDXSWはフィルムのパトローネに印刷されているフィルム感度を示すDXコードを読み取るため、及びフィルム装填の有無を検出するため、図示しない5つのスイッチ群で構成されている。
【0051】
そして、ストロボユニット16は、CPU111からの信号でメインコンデンサに充電を行い、メインコンデンサの電圧を分圧した出力をCPU111が検出して充電を停止させる。ストロボの発光制御はCPU111よりIFIC17を介して発光信号が出力され、ストロボユニット16に入力される。また、本実施例ではAF補助光としてこのストロボユニット16を使用している。
【0052】
次に図6には上記AFIC112の詳細な構成を示し説明する。
同図において、上記フォトセンサアレイ34L,34Rへの入射光に応じて発生する電荷は、増幅回路APの内部の蓄積コンデンサに各フォトセンサ毎に蓄積され、増幅される。増幅回路AP内で増幅された各画素信号はモニタ出力回路MOによって、全画素のピーク(最大値)に対応する信号に変換され、端子MDATAよりCPU111内部のADコンバータに出力される。
【0053】
一方、増幅回路APによって増幅された各画素信号は、シフトレジスタSRにより、CPU111より出力される端子CLKのクロック信号に応じて端子SDATAより順次出力される。端子SDATAの出力はCPU111内部のADコンバータに入力される。制御回路CNTは、CPU111からの制御信号RESET,END,CLKを入力してAFIC112内の各ブロックの動作を制御する。増幅回路APにはIFIC17より基準電圧VREFが入力され、増幅回路AP内部の基準電位となっている。
【0054】
ここで、図7には図6の各端子の信号の状態を示し説明する。
同図において、CPU111より“L”レベルのRESET信号が出力されるとAFIC112内部の各ブロックは初期化され、“H”レベルのRESET信号に同期して蓄積動作が開始する。前述のように各画素の蓄積レベルのピークに対応する画素出力が端子MDATAに出力される。
【0055】
図7に示すa,bは、入射光量の大小を示し、相対的にaが入射光量大、bが入射光量小である。CPU111では蓄積開始後、MDATA信号をADコンバータによりAD変換して蓄積レベルをモニタする。そして、適正な蓄積量となる時間にCPU111はEND信号を“H”レベルから“L”レベルとして蓄積動作を停止させる。CPU111は、この蓄積している時間、即ちRESET信号が“L”から“H”レベルとなり、END信号が“H”から“L”レベルとなるまでの時間を内部のカウンタでカウントして、積分時間として記憶する。
【0056】
図7にMDATAとして示すように、入射光量に応じて積分時間は変化するのでCPU111ではこの積分時間に基づいて被写体が低輝度であるか否かの判別を行う。次にCPU111は端子CLKに画素信号を読み出すためのクロックを出力する。画素信号は上記端子CLKのクロックに対応して順次、端子SDATAに出力され、CPU111では、このSDATA信号をAD変換して内部のRAMに画素データとして記憶していく。
【0057】
次に図8にはストロボユニット16の詳細な構成を示し説明する。
同図において、電源Eには電源電圧をストロボが発光可能な電圧まで昇圧するDC/DCコンバータ52が並列に接続されている。DC/DCコンバータ52の出力にはメインコンデンサMCの両端の電圧を測定するためのメインコンデンサ電圧測定回路53が接続されている。上記DC/DCコンバータ52の出力にはXe(キセノン)管57を発光させるためのトリガを印加するトリガ回路54も接続されており、更にダイオードD1を介して発光エネルギーを蓄えるメインコンデンサMCも接続されている。上記ダイオードD1のカソードにはメインコンデンサMCのエネルギーを消費して発光するXe管57とこのXe管57の発光光量を制御する発光光量制御回路55が直列に接続されている。電源供給制御回路56は昇圧した電圧を発光光量制御回路55に対して供給している。上記DC/DCコンバータ52、メインコンデンサ電圧測定回路53、トリガ回路54、発光制御回路55と電源供給制御回路56の制御は、上記CPU111がIFIC17をインターフェイスとして行っている。
【0058】
次に図9のフローチャートを参照して、本発明のカメラにより実行されるサブルーチン“ファーストレリーズ”のシーケンスについて説明する。
まず、CPU111は、後述するサブルーチン“焦点検出”を実行し(ステップS1)、検出不能フラグを参照して焦点検出結果が検出不能であるか否かを判別する(ステップS2)。この判定で焦点検出可能である時は、合焦フラグを参照して合焦か否か判別する(ステップS3)。ここで、合焦の場合は、CPU111はファインダ内のLED表示やブザーの発音等により合焦表示を行った後(ステップS6)、リターンする。
【0059】
一方、上記ステップS3の判定において、非合焦の場合には、CPU111はサブルーチン“レンズ駆動”を実行し、上記焦点検出結果に基づいてフォーカシングレンズを移動させる(ステップS4)。このサブルーチン“レンズ駆動”では、レンズ駆動量が所定値より小さい場合に、合焦したか否かを再度焦点検出して確認することなく合焦とみなして合焦フラグをセットする。次に、CPU111は合焦フラグを参照して合焦か否か判別し(ステップS5)、合焦であれば前述のように合焦表示を行い(ステップS6)、非合焦の場合には上記ステップS1に戻って再度、サブルーチン“焦点検出”を実行する。
【0060】
また、ステップS2において検出不能であった場合には、CPU111はレンズを駆動しながら焦点検出可能なレンズ位置を探すレンズスキャンを行う(ステップS7)。このレンズスキャンを実行して焦点検出可能なレンズ位置が検出されなかった場合は、CPU111はファインダ内のLED表示により非合焦表示を行い(ステップS9)、リターンする。一方、ステップS8において焦点検出可能なレンズ位置が検出された場合は、上記ステップS1に戻り、CPU111は、当該レンズ位置において再度焦点検出を行う。
【0061】
この図9の上記ステップS1で実行されるサブルーチン“焦点検出”のシーケンスは図10のフローチャートにより示される通りである。
まず、後述するサブルーチン“補助光判定”(ステップS14)にて設定される補助光要求フラグを参照して補助光が必要な低輝度であるか否かを判別する(ステップS11)。ここで、補助光要求フラグがセットされている場合は、補助光オンフラグセットして、補助光を被写体に照射しながら積分を行い(ステップS25,S26)、データ読み出しを行い(ステップS13)、後述するサブルーチン“補助光判定”を実行する(ステップS14)。
【0062】
一方、上記ステップS11にて、補助光の要求がない場合は、CPU111はAFIC112に対して通常の積分動作を実行させる(ステップS12)。この時、CPU111は内部カウンタによりAFIC112の積分時間を測定する。次いで、CPU111はAFIC112に対して、光強度分布情報である画素データを読み出すために読み出しクロックを出力し、同時にAFIC112はこの読み出しクロックに応じて画素データを順次出力する。CPU111は各画素データを内部のA/DコンバータによりA/D変換し、内部のRAMに格納していく(ステップS13)。
【0063】
次いで、サブルーチン“補助光判定”を実行し、補助光が必要な低輝度であるか否かの判定を行い、補助光要求フラグの設定を行う(ステップS14)。
即ち、図11に示されるように、サブルーチン“補助光判定”に入ると、補助光要求フラグをクリアし(ステップS30)、図10のステップS24で設定される補助光オンフラグを参照して今回の積分は補助光を照射して行ったか否かを判別し(ステップS31)、補助光オンの場合は補助光要求フラグをセットして(ステップS34)、図10のステップS15にリターンする。
【0064】
一方、ステップS31において補助光なしの場合は、次にレンズスキャンの効果が小さい低輝度であるか否かあるいは補助光が必要な更なる低輝度判別するために、上記AFIC112の積分時間を第1の所定時間と比較する。そして、第1の所定時間より小さければ低輝度ではないのでそのままリターンし、第1の所定時間以上であれば、積分時間を第1の所定時間より大きい第2の所定時間と比較する(ステップS33)。ここで、第2の所定時間より小さければ補助光は不要であり、ステップS35にて低輝度フラグをセットして図10のステップS15にリターンする。一方、第2の所定時間以上であれば、補助光要求フラグをセットし図10のステップS15にリターンする。
【0065】
図10のステップS15では、補助光オンフラグを参照して焦点検出エリアの選択を行う。ここで、補助光がオフであれば、後述するサブルーチン“相関演算b”を実行し、より大きい焦点検出エリアbによる相関演算を行う(ステップS16)。そして、焦点検出可能である場合にはステップS20に移行する。
【0066】
一方、上記ステップS15にて補助光オフである場合、及びステップS17にて焦点検出不可能である場合には、後述するサブルーチン“相関演算a”を実行し、より小さい焦点検出エリアaによる相関演算を行う(ステップS18)。続いて、このサブルーチン“相関演算a”の結果、焦点検出可能であるか否かを参照し(ステップS19)、検出可能であれば、この焦点検出結果に基づいて撮影レンズのデフォーカス量を計算する(ステップS20)。
【0067】
一方、ステップS19にて検出不能である場合は、検出不能フラグをセットして(ステップS23)、図9のステップS2にリターンする。上記ステップS20において、デフォーカス量計算を行った後はデフォーカス量を合焦しきい値と比較して合焦か否かを判定する(ステップS21)。ここで、合焦であれば、合焦フラグをセットし(ステップS24)、非合焦であれば、上記デフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を計算して(ステップS22)、図9のステップS2にリターンする。
【0068】
次に図12のフローチャートを参照して、図10の上記ステップS16で実行されるサブルーチン“相関演算b”の動作について説明する。
この動作では、2つの被写体像の相関演算を行い2像の間隔を検出する。フォトダイオードアレイ34L上の被写体像をL像、フォトダイオードアレイ34R上の被写体像をR像とし、L像の光強度分布を示すフォトダイオードアレイ34Lの各画素信号をセンサデータL(i)、R像の光強度分布を示すフォトダイオードアレイ34Rの各画素信号をセンサデータR(i)とする。iは画素番号で本実施例では配置順に0,1,2,…,99としている。即ち、各フォトダイオードアレイ34L,34Rは各100個の画素を有する。
【0069】
先ず、変数SL,SR,Jに初期値としてそれぞれ“0”,“60”,“7”を設定する(ステップS40,S41)。このSLは被写体像信号L(i)のうち相関検出するブロック画素列の先頭番号を記憶する変数であり、SRは被写体像信号R(i)のうち相関検出するブロック画素列の先頭番号を記憶する変数である。また、Jは被写体像信号R(i)でのブロックの移動回数をカウントする変数である。相関出力F(S)は次式により計算する(ステップS42)。この場合、ブロックの画素数は40である。
【0070】
【数1】
【0071】
続いて、相関出力F(S)の最小値を検出するためにF(S)とFmin とを比較してF(S)がFmin よりも小さければFmin にF(S)を代入し、その時のSL,SRをSLM,SRMとして記憶する(ステップS43,44)。さらに、SRをデクリメントし、Jをデクリメントする(ステップS45)。
【0072】
次に、Jが“0”でなければ相関演算を繰り返すためステップS42に戻る(ステップS46)。つまり、ここでは被写体像L(i)でのブロックの位置を固定したまま被写体像R(i)でのブロック位置を1画素ずつずらせながら相関をとる(図9のS42〜S45)。
【0073】
そして、ステップS46においてJが“0”となると、次にSLに4を加算し、SRに3を加算して(ステップS47)、SLが56ではない場合は相関演算を繰り返す(ステップS48)。つまり、被写体像L(i)でのブロック位置を4画素ずらせて設定している。そして、ステップS48においてSLの値が“56”になると相関検出のブロックの位置シフトを終了する。
【0074】
以上の動作によって効率的に相関検出を行い相関出力の最小値を検出することができる。この相関出力の最小値を示すブロックの位置SLM,SRMが最も相関性の高い被写体像信号の位置を示している。尚、図14には、図12のステップS40〜48での被写体像L(i),R(i)上での相関検出するブロックの位置の変化を模式的に示している。但し、図面の都合でブロック位置は図12のフローチャートと正確には一致していない。
こうして検出した最も相関性の高いブロックの像信号についての信頼性の判定を行うために次式で示すFM,FPを計算する(ステップS49)。
【0075】
【数2】
【0076】
つまり、被写体像R(i)について、最も相関性の高いブロック位置に対し±1画素だけシフトしたブロックと被写体像L(i)の最も相関性の高いブロック位置との相関出力を計算する。この時、FM,Fmin ,FPは図15に示すような関係となる。図15の縦軸は相関出力F(S)、横軸は被写体像L(i)とR(i)との相関をとるブロックの位置ずれ量を表わす。
続いて、信頼性を判定するために次式で示す信頼性指数SKを求める(ステップS50)。
【0077】
【数3】
【0078】
信頼性指数SKは信頼性が高い時はSK=1となり、信頼性が低い時はSK>1となるので、この信頼性指数SKの値により相関演算の信頼性の判定、つまり検出可能か否かの判定を行う。
【0079】
次に図13のフローチャートを参照して、サブルーチン“相関演算a”のシーケンスを説明する。ここでは、図12と重複する部分は省略し、異なる部分のみ説明する。まず、変数SL,SR,Jに初期値としてそれぞれ“0”,“80”,“7”を設定する(ステップS51,52)。次に相関出力F(S)は次式により計算する(ステップS53)。この場合、ブロックの画素数は20である。
【0080】
【数4】
【0081】
以下、ステップS58までは相関演算aと全く同様である。そして、ステップS59においてSLが“76”に等しくなるまで相関演算を繰り返して実行する。尚、図14の下段には“相関演算a”によるブロック位置の変化を模式的に示している。同図において“相関演算b”,“相関演算a”による検出可能なデフォーカス量に相当する像ずれ量範囲は、それぞれ(Zb2−Zb1),(Za2−Za1)となり“相関演算a”はより大きいデフォーカス量検出範囲を有する。
【0082】
こうして、ステップS60,S61では“相関演算b”と同様にFM,FP計算、SK計算を行い、図10のステップS19にリターンする。
尚、本実施例において検出可能な像ずれ量範囲は、
“相関演算a”では、
“相関演算b”では、
である。
【0083】
以上説明したように、本発明では、相関演算bで焦点検出不能である時によりデフォーカス量検出範囲が大きい相関演算aで焦点検出動作を行うので、デフォーカス量が大きい被写体であっても焦点検出を可能としている。
【0084】
また、被写体が低輝度である場合には、デフォーカス量検出範囲がより大きい相関演算aにより焦点検出動作を行うことにより、デフォーカス量が大きい被写体であっても焦点検出を可能としている。
【0085】
さらに、補助光を被写体に照射して焦点検出を行う場合にはデフォーカス量検出範囲がよい大きい相関演算aにより焦点検出を行うことにより、デフォーカス量が大きい被写体であっても焦点検出を可能としている。
【0086】
尚、本発明の上記実施態様によれば、以下のごとき構成が得られる。
(1)被写体像を2像に分割して2像の光強度分布に基づいて撮影レンズの焦点状態、もしくは被写体までの距離を測定する自動焦点調節装置において、
焦点検出用受光手段と、
上記焦点検出用受光手段上に設定された第1の焦点検出エリアと、
上記焦点検出用受光手段上に設定され、上記第1の焦点検出エリアより小さい第2の焦点検出エリアと、
上記第1の焦点検出エリアと上記第2の焦点検出エリアとを切換える焦点検出エリア切換手段と、
上記第1の焦点検出エリア、または上記第2の焦点検出エリアに基づき焦点検出を行う焦点検出実行手段と、
上記第1の焦点検出エリアによる焦点検出実行手段の焦点検出結果が焦点検出不能であるとき、上記焦点検出エリア切換手段は上記第2の焦点検出エリアに切換えて、上記焦点検出実行手段は上記第2の焦点検出エリアにより焦点検出を行うことを特徴とする自動焦点調節装置。
(2)被写体像を2像に分割し、2像の光強度分布に基づいて撮影レンズの焦点状態、もしくは被写体までの距離を測定する自動焦点調節装置において、
焦点検出用受光手段と、
被写体を照明するための補助光手段と、
上記焦点検出用受光手段上に設定された第1の焦点検出エリアと、
上記焦点検出用受光手段上に設定され、上記第1の焦点検出エリアより小さい第2の焦点検出エリアと、
上記第1の焦点検出エリアと上記第2の焦点検出エリアとを切換える焦点検出エリア切換手段と、
上記第1の焦点検出エリア、または上記第2の焦点検出エリアに基づき焦点検出を行う焦点検出実行手段と、
上記補助光手段により被写体を照射して焦点検出を行う場合には上記焦点検出エリア切換手段は上記第2の焦点検出エリアに切換えて、上記焦点検出実行手段は上記第2の焦点検出エリアにより焦点検出を行うことを特徴とする自動焦点調節装置。
(3)被写体像を2像に分割して、2像の光強度分布に基づいて撮影レンズの焦点状態、もしくは被写体までの距離を測定する自動焦点調節装置において、
焦点検出用受光手段と、
被写体の輝度を検出し、低輝度であるか否かを判定する低輝度判定手段と、
上記焦点検出用受光手段上に設定された第1の焦点検出エリアと、
上記焦点検出用受光手段上に設定され、上記第1の焦点検出エリアより小さい第2の焦点検出エリアと、
上記第1の焦点検出エリアと上記第2の焦点検出エリアとを切換える焦点検出エリア切換手段と、
上記第1の焦点検出エリア、または上記第2の焦点検出エリアによって焦点検出を行う焦点検出実行手段と、
上記低輝度判定手段により低輝度であると判定された場合は上記焦点検出エリア切換手段は第2の焦点検出エリアに切換えて上記焦点検出実行手段は第2の焦点検出エリアにより焦点検出を行うことを特徴とする自動焦点調節装置。
【0087】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、焦点検出不能となってもむやみにローコンスキャンを行うことなく、焦点検出を可能としてタイムラグを短縮することができ、また撮影者に違和感を与えることがなく、被写体が低輝度且つデフォーカス量が大きい被写体であっても焦点検出を可能とし、被写体が低輝度であるため補助光を用いて焦点検出を行う場合においてデフォーカス量が大きい被写体であっても焦点検出を可能とする自動焦点調節装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動焦点調節装置の概念図である。
【図2】本発明の自動焦点調節装置の概念図である。
【図3】本発明の自動焦点調節装置の概念図である。
【図4】本発明の自動焦点調節装置の概念図である。
【図5】本発明による第1実施例に係る自動焦点調節装置を採用したカメラの制御系の構成を示す図である。
【図6】図5におけるAFIC112の詳細な構成を示す図である。
【図7】図6の各端子の信号の状態を示す図である。
【図8】図5におけるストロボユニット16の詳細な構成を示す図である。
【図9】実施例のカメラにより実行されるサブルーチン“ファーストレリーズ”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図10】サブルーチン“焦点検出”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図11】サブルーチン“補助光判定”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図12】サブルーチン“相関演算b”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図13】サブルーチン“相関演算a”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図14】図12のステップS40〜48での被写体像L(i),R(i)上での相関検出するブロックの位置の変化を模式的に示す図である。
【図15】FM,Fmin ,FPの関係を示すグラフである。
【図16】従来技術に係る自動焦点調節装置の光学系の構成を示す図である。
【図17】従来技術に係る自動焦点調節装置の光学系の構成を示す図である。
【図18】図16,17のイメージセンサ34L,34R上の2つの光強度分布に焦点検出エリアを設定し最良相関位置を求めるための動作の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…焦点検出用受光部、2…焦点検出エリア切換部、3…第1の焦点検出エリア、4…第2の焦点検出エリア、5…焦点検出実行部、6…補助光部、7…選択部、8…第1の焦点検出部、9…第2の焦点検出部。
Claims (1)
- 2像に分割した被写体像に基づいて撮影レンズの焦点調節状態を検出する自動焦点調節装置において、
上記2像を受光する複数画素を備えた受光手段と、
上記受光手段上に設定されていて、第1の所定デフォーカス量検出可能範囲を有する1対の第1焦点検出領域と、
この第1焦点検出領域よりも小さくかつ上記受光手段上に設定されていて、上記第1の所定デフォーカス量検出可能範囲よりも広い第2の所定デフォーカス量検出可能範囲を有する1対の第2焦点検出領域と、
上記第1焦点検出領域と第2焦点検出領域とを切り換える焦点領域設定手段と、
被写体輝度を測定する手段と、
被写体輝度が所定値より大きいときは、最初に上記第1焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行するようにして、この焦点検出動作による焦点検出結果が検出不能である場合にはさらに上記焦点領域設定手段により上記第2焦点検出領域に切換えて焦点検出動作を実行するようにし、また、被写体輝度が所定値以下であるときは、上記第1焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行することなく第2焦点検出領域に基づく焦点検出動作を実行するよう制御する制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動焦点調節装置。
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