JPH10153602A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

Info

Publication number
JPH10153602A
JPH10153602A JP31066096A JP31066096A JPH10153602A JP H10153602 A JPH10153602 A JP H10153602A JP 31066096 A JP31066096 A JP 31066096A JP 31066096 A JP31066096 A JP 31066096A JP H10153602 A JPH10153602 A JP H10153602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sampling
counter
counter value
output
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31066096A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoko Hisada
菜穂子 久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP31066096A priority Critical patent/JPH10153602A/ja
Publication of JPH10153602A publication Critical patent/JPH10153602A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】任意に設定したサンプリング範囲の全域に亘っ
て常に等間隔に分割したサンプリングパルスを生成可能
な走査型プローブ顕微鏡を提供する。 【解決手段】アナログ振幅波形のデジタルカウンタ値A
を出力してアクチュエータ2を変位させるアップダウン
カウンタ6と、デジタルカウンタ値に基づいて、サンプ
リング範囲全域を等分割したサンプリングパルスを生成
するサンプリングパルス生成手段26とを備え、この生
成手段は、デジタルカウンタ値とアナログ振幅波形半周
期のサンプリングパルス数Bを乗算する第1の乗算器2
8と、現在のサンプリングパルス数をカウントするアッ
プカウンタ30と、このカウンタの第2のカウンタ値D
とアナログ振幅波形の振幅値Cを乗算する第2の乗算器
32と、これら乗算結果に比較演算処理を施す比較器3
4と、比較演算結果に基づいてサンプリングパルスを出
力する第3のナンドゲート回路36を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子オーダ
ーの分解能で試料の表面情報等を測定することが可能な
走査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の走査型プローブ顕微鏡(SP
M)として、例えば走査型トンネル顕微鏡(STM)や
原子間力顕微鏡(AFM)等が知られており、いずれの
顕微鏡においても、3軸方向(例えば、図5に示すXY
Z方向)に高い分解能が要求される。
【0003】このため、図5に示すように、走査型プロ
ーブ顕微鏡(図示しない)には、探針を試料に対して相
対的に移動させるアクチュエータ(例えば圧電体スキャ
ナ)2が設けられている。なお、同図では、探針及び試
料は図示しない。
【0004】走査型プローブ顕微鏡によって試料の表面
情報等を測定する場合、一般的には、SPM測定開始前
にフォースカーブ測定と呼ばれる試料に対する探針圧設
定プロセスが行われる。そして、探針圧設定プロセスに
おいて設定した探針圧を維持するように、アクチュエー
タ2をフィードバック制御しながら探針を試料に沿って
XY走査することによってSPM測定が行われる(仮
に、XY走査プロセスという)。
【0005】このような探針圧設定プロセス及びXY走
査プロセスにおいて、アクチュエータ2には、電圧印加
回路(図5参照)から三角波形の電圧(図3参照)が印
加されるが、この印加電圧(三角波)の振幅や周期は、
試料や測定状況に応じて変化させている。
【0006】電圧印加回路は、マイクロコンピュータ4
と、このマイクロコンピュータ4からの信号に基づい
て、アクチュエータ2をX方向又はY方向又はZ方向に
変位させるアップダウンカウンタ6とを備えており、ア
ップダウンカウンタ6は、デジタル/アナログ変換器
(D/A)8からローパスフィルタ10を介してアクチ
ュエータ2に接続されている。
【0007】また、アクチュエータ2のアナログ振幅
(アナログ印加電圧)の初期カウンタ値Kと最終カウン
タ値Jは、マイクロコンピュータ4によって予め設定さ
れ、その初期カウンタ値Kがアップダウンカウンタ6の
ロード用端子(LOAD)に入力され、その最終カウンタ値
Jが比較器12に入力される。
【0008】比較器12には、アップダウンカウンタ6
から出力されるデジタルカウンタ値Aが入力されてお
り、このデジタルカウンタ値Aと最終カウンタ値Jとの
間の比較演算結果に基づいて、マイクロコンピュータ4
のアナログ振幅の初期カウンタ値Kと最終カウンタ値J
を更新するように制御されている。
【0009】また、電圧印加回路には、マイクロコンピ
ュータ4によって設定されたトリガタイミングに同期し
てトリガ信号P(図2(a)参照)を出力するトリガ生
成手段(具体的には、クロック信号発生器)14が設け
られている。
【0010】クロック信号発生器14は、第1及び第2
のナンドゲート回路16,18を介してアップダウンカ
ウンタ6のアップ端子(UP)及びダウン端子(DOWN)に
接続されている。
【0011】なお、第1のナンドゲート回路16には、
マイクロコンピュータ4からのディレクション信号E
(図2(c)参照)がインバータ20を介して入力され
るようになっており、一方、第2のナンドゲート回路1
8には、ディレクション信号Eが直接入力されるように
なっている。なお、ディレクション信号Eは、一定のタ
イミングで“L”から“H”に反転しているものとする
(図2(c)参照)。
【0012】以下、探針圧設定プロセスやXY走査プロ
セスにおいて、アクチュエータ2を一定時間T(図2
(b)参照)内で且つX方向又はY方向又はZ方向に一
定範囲で変位させながら一定間隔でサンプリングする場
合について図5を参照して説明する。
【0013】まず、図2(b)に示すように、アクチュ
エータ2のアナログ振幅(アナログ印加電圧)Mの初期
カウンタ値KをM1とし最終カウンタ値JをM2とし、
アクチュエータ2を初期カウンタ値M1から最終カウン
タ値M2まで変位させる場合について説明する。
【0014】この場合、クロック信号発生器14から出
力されたトリガ信号即ちクロック信号P(図2(a)参
照)は、ディレクション信号Eによってゲートをかけら
れた後、アップ信号G1又はダウン信号G2となってア
ップダウンカウンタ6のアップ端子(UP)又はダウン端
子(DOWN)に入力される。
【0015】具体的には、いま、マイクロコンピュータ
4から“L”のディレクション信号Eが出力されている
ものとすると、第1のナンドゲート回路16には、イン
バータ20を介して信号“H”が入力され、一方、第2
のナンドゲート回路18には、信号“L”が入力され
る。この場合、第2のナンドゲート回路18からダウン
端子(DOWN)に出力されるダウン信号G2は、常時
“H”に固定され、一方、第1のナンドゲート回路16
からアップ端子(UP)に出力されるアップ信号G1は、
クロック信号Pのクロックタイミングに同期して“L”
と“H”が交互に繰り返される。
【0016】この場合、アップダウンカウンタ6は、
“L”のディレクション信号が出力されている時間中、
例えばクロック信号Pの立ち上がりタイミングに同期し
たアップ用デジタルカウンタ値Aを出力する(図2
(a),(b),(c)参照)。
【0017】続いて、アップ用デジタルカウンタ値A
は、デジタル/アナログ変換器(D/A)8を介してア
ップ用アナログ電圧信号(図2(b)参照)に変換され
た後、ローパスフィルタ10を介してアクチュエータ2
に印加される。
【0018】このとき、アクチュエータ2に印加される
三角波状電圧(図3参照)によって、アクチュエータ2
は、X方向又はY方向又はZ方向に変位することにな
る。また、“L”のディレクション信号が出力されてい
る時間中、アップダウンカウンタ6からのアップ用デジ
タルカウンタ値Aは、比較器12にも出力されており、
比較器12は、アナログ振幅Mの最終カウンタ値M2
(=J)とデジタルカウンタ値Aとを比較演算する。そ
して、これら双方の値M2,Aが等しくなったとき、更
新信号Rをマイクロコンピュータ4に出力する。このと
き、アクチュエータ2は、アナログ振幅Mのうち、初期
カウンタ値M1(=K)から最終カウンタ値M2までX
方向又はY方向又はZ方向に変位したことになる。
【0019】次に、更新信号Rの出力タイミングに同期
して、マイクロコンピュータ4は、新たな初期カウンタ
値K(=M2)をアップダウンカウンタ6のロード用端
子(LOAD)に出力すると共に、新たな最終カウンタ値J
(=M1)を比較器12に出力する。
【0020】このとき、マイクロコンピュータ4から
“H”のディレクション信号Eが出力され、第1のナン
ドゲート回路16には、インバータ20を介して信号
“L”が入力される。そして、第2のナンドゲート回路
18には、信号“H”が入力される。この場合、アップ
ダウンカウンタ6は、“H”のディレクション信号Eが
出力されている時間中、例えばクロック信号Pの立ち上
がりタイミングに同期したダウン用デジタルカウンタ値
Aを出力する。この結果、アクチュエータ2は、アナロ
グ振幅Mのうち、初期カウンタ値M2から最終カウンタ
値M1までXY方向又はZ方向に変位することになる。
【0021】このようにアナログ振幅(M1〜M2)に
亘ってアクチュエータ2を時間T内でアナログ振幅させ
ている間(図2(b)参照)、第1のナンドゲート回路
16から出力されるアップ信号G1と第2のナンドゲー
ト回路18から出力されるダウン信号G2は、1/n分
周器22を介して反転入力型ノア回路24に入力され
る。そして、この反転入力型ノア回路24から出力され
るサンプリングパルスに基づいて、試料の表面情報等が
測定されることになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サンプリン
グパルスに基づいて測定された試料の表面情報等は、画
像メモリ(図示しない)に格納してモニタ表示されるた
め、通常、サンプリングパルス数は、例えば256や5
12等の一定値となっている。
【0023】これに対して、アクチュエータ2のアナロ
グ振幅Mは、試料の種類や測定状況(測定範囲)等に応
じて任意に設定される。このため、任意に設定されたア
ナログ振幅Mは、上記サンプリングパルス数によって割
り切れるような切りの良い値となるとは限らない。
【0024】従って、従来のような1/n分周器22に
よってサンプリングパルス数を設定した場合、割り切れ
ずに残った部分がサンプリングできない誤差値となり、
結果的に、設定したアナログ振幅とは異なる振幅データ
が測定値に取り込まれ、正確な測定データを得ることが
困難になってしまうといった問題が生じる。
【0025】本発明は、このような課題を解決するため
に成されており、その目的は、任意に設定したサンプリ
ング範囲の全域に亘って常に等間隔に分割したサンプリ
ングパルスを生成可能な走査型プローブ顕微鏡を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、アクチュ
エータを所定方向に所定量だけ変位させるように、任意
に設定したアナログ振幅波形の第1のカウンタ値を出力
する第1のカウンタと、この第1のカウンタから出力さ
れる第1のカウンタ値に基づいて、任意に設定したサン
プリング範囲の全域に亘って常に等間隔に分割したサン
プリングパルスを生成可能なサンプリングパルス生成手
段とを備えている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る走査型プローブ顕微鏡について、図1〜図4を参照し
て説明する。本実施の形態の走査型プローブ顕微鏡は、
1/n分周器22(図5参照)の代わりにサンプリング
パルス生成手段26を備えて構成したことを特徴として
おり、このサンプリングパルス生成手段26は、任意に
設定したサンプリング範囲の全域に亘って常に等間隔に
分割したサンプリングパルスを生成するように制御され
ている。なお、他の構成は、上記従来の走査型プローブ
顕微鏡(図5参照)と同一であるため、同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0028】図1に示すように、本実施の形態の走査型
プローブ顕微鏡は、アクチュエータ2を所定方向に所定
量だけ変位させるように、任意に設定したアナログ振幅
波形の第1のカウンタ値A(即ち、デジタルカウンタ値
A)を出力する第1のカウンタ(即ちアップダウンカウ
ンタ6)と、このアップダウンカウンタ6から出力され
る第1のカウンタ値Aに基づいて、任意に設定したサン
プリング範囲の全域に亘って常に等間隔に分割したサン
プリングパルスを生成可能なサンプリングパルス生成手
段26とを備えている。
【0029】サンプリングパルス生成手段26は、第1
のカウンタ値Aとアナログ振幅波形半周期に生成させる
サンプリングパルス数Bとに所定の乗算処理を施す第1
の乗算器28と、現在のサンプリングパルス数(図2
(e)参照)をカウントする第2のカウンタ30(即
ち、アップカウンタ30)と、このアップカウンタ30
から出力される第2のカウンタ値Dとアナログ振幅波形
の振幅値Cとに所定の乗算処理を施す第2の乗算器32
と、第1及び第2の乗算器28,32の夫々の乗算結果
に比較演算処理を施す比較器34と、この比較器34の
比較演算結果に基づいて、サンプリング範囲の全域に亘
って等間隔に分割したサンプリングパルスを出力する出
力手段36(即ち、第3のナンドゲート回路36)とを
備えている。
【0030】アップカウンタ30には、ディレクション
信号E(図2(c)参照)が入力されており、信号
“L”,“H”の反転タイミングに同期して、第2のカ
ウンタ値Dがクリア(初期化)されるように制御されて
いる。
【0031】比較器34は、 D/A≦B/C …(1) なる比較演算処理を実行するように制御されている。
【0032】そして、第3のナンドゲート回路36は、
条件式(1)を満足したときに、サンプリングパルスを
出力するように制御されている。なお、本実施の形態に
おいて、上記サンプリングパルス数B及びアナログ振幅
波形の振幅値Cは、夫々、マイクロコンピュータ4によ
って予め設定されているものとする。そして、サンプリ
ングパルス数Bは、アナログ振幅波形の半周期(アナロ
グ振幅波形の1周期T(図2(b)参照)の半分の時
間)に第3のナンドゲート回路36から出力させるべき
サンプリングパルス数を意味しており、一方、アナログ
振幅波形の振幅値Cは、図2(b)のアナログ振幅Mの
初期カウンタ値と最終カウンタ値の差|M2−M1|を
意味している。
【0033】以下、本実施の形態に適用したサンプリン
グパルス生成手段26の動作について説明する。まず、
マイクロコンピュータ4から“L”のディレクション信
号Eが出力されているものとすると(図2(c)参
照)、アップダウンカウンタ(第1のカウンタ)6から
出力されたデジタルカウンタ値(第1のカウンタ値)A
は、第1の乗算器28に入力された後、サンプリングパ
ルス数Bと乗算(A×B)される。
【0034】同時に、アップカウンタ(第2のカウン
タ)30から出力された第2のカウンタ値D(現在のサ
ンプリングパルス数(図2(e)参照))は、第2の乗
算器32に入力された後、アナログ振幅波形の振幅値C
と乗算(C×D)される。
【0035】続いて、これら第1及び第2の乗算器2
8,32の乗算結果は、比較器34に入力された後、 (A×B)≧(C×D) …(2) なる比較演算処理が施される。そして、この条件式
(2)を満足されたとき比較器34から信号“H”が出
力され、これに対して、上記条件式を満足しないとき比
較器34から信号“L”が出力される(図2(d)参
照)。
【0036】図2(d),(e)に示すように、比較器
34から信号“L”が出力された場合、第3のナンドゲ
ート回路36からは、信号“H”のみが出力される。こ
れに対して、比較器34から信号“H”が出力された場
合には、第3のナンドゲート回路36からは、クロック
信号P(図2(a)参照)に同期した“H,L”の反転
信号即ちサンプリングパルスが出力される。
【0037】このとき、第3のナンドゲート回路36か
ら出力されたサンプリングパルスの立上がり成分が、ア
ップカウンタ30によってカウントされ、その第2のカ
ウンタ値Dが、現在のサンプリングパルス数を示すこと
となる。
【0038】具体的には、マイクロコンピュータ4から
“L”のディレクション信号Eが出力されている間(図
2(b)の時間t1〜t2の間)、サンプリングパルス
の立上がり成分をクロック信号Pに従って{1,2,
3,4…}とカウントする(図2(e)参照)。なお、
本実施の形態では、その一例として、サンプリングパル
ス数は、{1〜4}となっている。
【0039】この結果、アナログ振幅Mの初期カウンタ
値M1から最終カウンタ値M2に亘る振幅(サンプリン
グ範囲)について等間隔に分割したサンプリングパルス
を出力させることが可能となる。
【0040】次に、マイクロコンピュータ4から“H”
のディレクション信号Eが出力されたとき、アップカウ
ンタ30の第2のカウンタ値Dは、クリア(初期化)さ
れ、再び、上述した信号処理プロセスと同様に、サンプ
リングパルスが{1,2,3…}とカウントし直される
ことになる。
【0041】なお、この場合には、アップダウンカウン
タ(第1のカウンタ)6から出力されたダウン用デジタ
ルカウンタ値が第1のカウンタ値Aとなるが、上記同様
に、(A×B)≧(C×D)なる比較演算処理に基づい
て出力されたサンプリングパルスは、アナログ振幅Mの
初期カウンタ値M2から最終カウンタ値M1に亘る振幅
(サンプリング範囲)について等間隔に分割したサンプ
リングパルスとなる(図2(b),(e)参照)。
【0042】このように本実施の形態によれば、任意に
設定したサンプリング範囲の全域(即ち、アナログ振幅
波形の1周期T(図2(b)参照)の振幅全域)に亘っ
て常に等間隔に分割したサンプリングパルスを生成する
ことができるため、常に正確な測定データを得ることが
可能となる。
【0043】なお、図4に示すように、横軸にアナログ
振幅Mの振幅値C、縦軸にサンプリングパルス数をとる
と、直線Sは、アナログ振幅Mの全域(|M2−M1
|)で等間隔にサンプリングパルスが出力されているこ
とを意味する。即ち、上述した条件式(1),(2)
は、夫々、「図4中斜線部分の値となっているときは、
サンプリングパルスを出力し、そうでないときはサンプ
リングパルスを出力しない」という制御を行うことを意
味している。従って、本実施の形態に適用したサンプリ
ングパルス生成手段26によれば、理想直線Sに沿うよ
うにサンプリングパルスを出力させることが可能とな
る。
【0044】また、本発明は、上述した実施の形態に限
定されることは無く、新規事項を追加しない範囲で種々
変更することが可能である。例えば、トリガ生成手段
(クロック信号発生器14)の代わりに例えばマイクロ
コンピュータ4のタイマー割り込み素子(図示しない)
を用いると共に、第1のカウンタ(アップダウンカウン
タ6)及び第2のカウンタ(アップカウンタ30)の代
わりにマイクロコンピュータ4のレジスタ(図示しな
い)を用いても良い。この場合、タイマー割り込み素子
の割り込みタイミングに同期して上記条件式(1),
(2)の比較演算処理が行われ、サンプリングパルス
は、マイクロコンピュータのポート(図示しない)から
直接出力されることになる。
【0045】このような変形例によれば、マイクロコン
ピュータ4のソフトウェアによって上述した信号処理を
行うことができるため、第1及び第2の乗算器28,3
2や比較器34等から成る複雑な回路構成を簡略化でき
る点で有効である。なお、他の効果は、上記実施の形態
と同様であるため、その説明は省略する。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、任意に設定したサンプ
リング範囲の全域に亘って常に等間隔に分割したサンプ
リングパルスを生成可能な走査型プローブ顕微鏡を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る走査型プローブ顕
微鏡の構成を概略的に示す図。
【図2】(a)は、クロック信号発生器から出力された
クロック信号の出力状態を示す図、(b)は、アップダ
ウンカウンタから出力されたカウンタ値の出力状態を示
す図、(c)は、マイクロコンピュータから出力された
ディレクション信号の出力状態を示す図、(d)は、比
較器から出力された信号の出力状態を示す図、(e)
は、サンプリングパルス生成手段から出力されたサンプ
リングパルスの出力状態を示す図。
【図3】アクチュエータに印加される三角波形の電圧の
特性を示す図。
【図4】サンプリングパルス数とアナログ振幅の振幅値
との関係を示す図。
【図5】従来の走査型プローブ顕微鏡の構成を概略的に
示す図。
【符号の説明】
6 アップダウンカウンタ 26 サンプリングパルス生成手段 28 第1の乗算器 30 アップカウンタ 32 第2の乗算器 34 比較器 36 第3のナンドゲート回路 A デジタルカウンタ値(第1のカウンタ値) B サンプリングパルス数 C アナログ振幅波形の振幅値 D 第2のカウンタ値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータを所定方向に所定量だけ
    変位させるように、任意に設定したアナログ振幅波形の
    第1のカウンタ値を出力する第1のカウンタと、 この第1のカウンタから出力される第1のカウンタ値に
    基づいて、任意に設定したサンプリング範囲の全域に亘
    って常に等間隔に分割したサンプリングパルスを生成可
    能なサンプリングパルス生成手段とを備えていることを
    特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記サンプリングパルス生成手段は、 前記第1のカウンタ値と前記アナログ振幅波形の半周期
    に生成させるサンプリングパルス数とに所定の乗算処理
    を施す第1の乗算器と、 現在のサンプリングパルス数をカウントする第2のカウ
    ンタと、 この第2のカウンタから出力される第2のカウンタ値と
    前記アナログ振幅波形の振幅値とに所定の乗算処理を施
    す第2の乗算器と、 前記第1及び第2の乗算器の夫々の乗算結果に比較演算
    処理を施す比較器と、 この比較器の比較演算結果に基づいて、サンプリング範
    囲の全域に亘って等間隔に分割したサンプリングパルス
    を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする請
    求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記比較器は、前記第1のカウンタ値を
    A、前記第2のカウンタ値をD、前記アナログ振幅波形
    の半周期に生成させるサンプリングパルス数をB、前記
    アナログ振幅波形の振幅値をCとすると、 D/A≦B/C なる比較演算処理を実行するように制御されており、 また、前記出力手段は、前記条件式を満足したときに、
    サンプリングパルスを出力するように制御されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
JP31066096A 1996-11-21 1996-11-21 走査型プローブ顕微鏡 Withdrawn JPH10153602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31066096A JPH10153602A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 走査型プローブ顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31066096A JPH10153602A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 走査型プローブ顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10153602A true JPH10153602A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18007929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31066096A Withdrawn JPH10153602A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 走査型プローブ顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10153602A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002014025A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Canon Inc プローブの走査制御装置、該走査制御装置による走査型プローブ顕微鏡、及びプローブの走査制御方法、該走査制御方法による測定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002014025A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Canon Inc プローブの走査制御装置、該走査制御装置による走査型プローブ顕微鏡、及びプローブの走査制御方法、該走査制御方法による測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08220144A (ja) サンプリング信号発生回路
EP0455294A2 (en) Self-aligning sampling system and logic analyser comprising a number of such sampling systems
US4758781A (en) DA converter testing system
JPH10153602A (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JPH0420528B2 (ja)
JP4955196B2 (ja) 交流信号測定装置
JPH0312803B2 (ja)
JPH0151197B2 (ja)
JPS6263885A (ja) 時間幅計測装置
JPH0743406A (ja) パルス位相測定装置
JPH1033530A (ja) 超音波診断装置
JPS631040A (ja) ストロボ電子ビ−ム装置
JP2004286511A (ja) 光サンプリング装置および光波形観測システム
JP2812322B2 (ja) D/a変換器の試験方法及びその装置
KR100213584B1 (ko) 펄스 신호열의 체배 회로 및 체배화 방법
JP3057734B2 (ja) 遅延掃引回路
JPH01136203A (ja) ディジタル一次ホールド回路
JP3945389B2 (ja) 時間電圧変換器及び方法
JPH0514213Y2 (ja)
JPH0630445B2 (ja) D/a変換器の試験方法
JPH08107338A (ja) 周波数変換回路
JP2810253B2 (ja) D/a変換器の試験装置
JPH05264659A (ja) 遅延時間発生制御回路
JP2634092B2 (ja) 回路の評価方法および評価装置
JPS6041557B2 (ja) モ−タの速度制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040203