JPH0743406A - パルス位相測定装置 - Google Patents

パルス位相測定装置

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JPH0743406A
JPH0743406A JP18835793A JP18835793A JPH0743406A JP H0743406 A JPH0743406 A JP H0743406A JP 18835793 A JP18835793 A JP 18835793A JP 18835793 A JP18835793 A JP 18835793A JP H0743406 A JPH0743406 A JP H0743406A
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JP
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pulse
measured
measurement
frequency
ckm
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JP18835793A
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Masami Izeki
正己 井関
Motoaki Kawasaki
素明 川崎
Hironari Ehata
裕也 江幡
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 被測定パルスP1の繰り返し周期Toに対
し、To・(N+1)/Nの周期をもつ非同期クロック
CKMを用いて、被測定パルスのデューティを保存した
まま周期をN倍に拡大し、なおかつ、非同期クロックに
同期したパルスに変換するという時間軸拡大処理を行う
ことによって、要求される測定分解能のN倍の時間単位
で位相測定を行う。 【効果】 ・時間軸拡大後の信号の扱いは容易で、 ・測定分解能は微少周期差(数十psec)単位と飛躍
的に向上し、 ・小規模なデジタル回路でのみで構成でき、 ・測定時間も高速になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定パルスにおける
パルス幅,エッジ間の時間,デューティ比などの位相情
報を測定するのに好適な、パルス位相測定装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】パルス技術の高周波化に伴ってデジタル
回路はIC化・高密度化され、それと同時に多量生産に
よるコストダウンが図られている。
【0003】しかし、高周波化が進むとICの検査が難
しくなるため、ICの単価に占める検査コストが大きく
なり、IC化のメリットを減じてしまうことになる。
【0004】ここで、図6に示すようなパルス幅変調
(PWM)パルスP1のパルス幅測定について説明す
る。いま、P1は基準クロック信号fo周期内を8ビッ
トの精度で変調されたものであり、foの周波数は20
MHz、最小パルス幅5%、最大パルス幅95%とする
と、最小パルス幅は2.5nsec、1LSBに相当す
るパルス幅変位は176psecとなる。
【0005】このような仕様のパルス幅を測定するに
は、従来、図5の(A),(B)に示したような方法が
とられていた。まず図5(A)はPWMパルスP1を高
速サンプリングデジタルオシロスコープに入力してパル
ス幅測定するものであり、図5(B)はPWMパルスP
1をローパスフィルタで平滑し、パルス幅−電圧変換し
て測定を行う方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来例とし
て示した図5(A)の方法では、デジタルオシロスコー
プとICテスターとの間のデータ転送に時間がかかった
り、テストラインにデジタルオシロスコープを占有して
おかねばならないため、検査コストを上昇させてしまう
という欠点がある。
【0007】また、図5(B)に示した方法では、パル
ス幅の積分値として電圧を測定するため、高周波になる
と、図7に示すように理想的な波形に対してリンギング
の占める割合いが無視できなくなり、入力パルス幅に対
する出力電圧の直線性を劣化させてしまうという欠点が
ある。さらに、リンギングを安定化させることはほとん
ど不可能であるので、安定性が保証しきれないという大
きな問題がある。
【0008】よって本発明の目的は上述の点に鑑み、検
査コストを上昇させることなく正確かつ高分解能な位相
測定を可能としたパルス位相測定装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明に係るパルス位相測定装置は、被測定パル
スの周期と比べて所定の微小時間だけ周期が異なる非同
期クロックパルスを発生するクロック信号発生手段と、
前記被測定パルスおよび前記非同期クロックパルスのエ
ッジが一致した時点から作動を開始し、前記被測定パル
スのデューティ比を保持したまま時間軸を伸長した伸長
パルスを発生する時間軸伸長手段と、前記伸長パルスの
エッジに基づいて、前記被測定パルスのエッジ間位相差
を算出する演算手段とを具備したものである。
【0010】
【作用】本発明の上記構成によれば、被測定パルスの繰
り返し周期Toに対し、To・(N+1)/Nの周期を
もつ非同期クロックパルスを用いて、被測定パルスのデ
ューティ比を保存したまま周期をN倍に拡大し、なおか
つ、非同期クロックパルスに同期したパルスに変換する
という時間軸拡大処理を行うことによって、要求される
測定分解能のN倍の時間単位で位相測定を行うことがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0012】実施例1 図1は、パルス幅測定を行うための第1の実施例を示
す。本図において、1は被測定パルスP1を発生するパ
ルス変調装置である。たとえば、パルス変調装置1は、
周波数foの発振器2の出力(fo)に同期した、周波
数foのPWM信号P1を出力するものとする。発振器
3はfoと微少周波数差dfをもつ、周波数fxのクロ
ック信号CKMを出力する。
【0013】被測定パルスP1(以下、単にP1とい
う。その他の信号等においても、符号のみを記す)はD
FF(D型フリップフロップ)4のデータ入力端子に入
力され、非同期クロック信号CKMでラッチされる。ラ
ッチ出力QP1は、リセット信号発生回路7に入力され
る。リセット信号発生回路7は、QP1の立ち上がりエ
ッジからCKMの1クロック分だけハイレベルとなるリ
セットパルスRPHを出力するほか、QP1の立ち下が
りエッジからCKMの1クロック分だけハイレベルとな
るリセットパルスRPLを出力する。
【0014】QP1はさらにカウンタ5,カウンタ6の
ホールド信号入力端子に入力され、カウンタ5はQP1
がHI(ハイレベル)の時RPHでリセットされたの
ち、CKMによってカウントを開始し、QP1がLO
(ローレベル)になった時のカウント値DH(n)をホ
ールドする。また、カウンタ6はQP1がLOになった
とき、RPLでリセットされたのちCKMによってカウ
ントを開始し、QP1がHIになった時のカウント値D
L(n)をホールドする。
【0015】図1に示したブロック図の動作を示すタイ
ミングチャートを図2および図3に示す。ここで図2は
カウンタ6の動作を説明し、図3はカウンタ5の動作を
説明するものである。
【0016】図2において、時刻t1の時点でP1の立
ち下がりエッジとCKMの立ち上がりエッジの位相が一
致している。P1はfoと同一周波数であるので、fo
と微少周波数差をもつCKMとは互いに次のエッジでd
tだけ位相差が生じる。その位相差は時間にして、
【0017】
【数1】dt=(fo−fx)/(fo・fx) である。
【0018】QP1は時刻t1でLOとなり、時刻t2
でP1の立ち上りエッジとCKMの立ち上がりエッジが
一致したところでHIになる。時刻t1からt2までに
CKMがnクロックある。すなわち、これはP1のLO
区間が(dt・N)であり、P1のLO区間をdtの時
間分解能で測定したことにほかならない。
【0019】上記Nは、カウンタ6のカウンタ値を、t
2のタイミングでホールドすることにより、デジタルデ
ータとして出力できるので、これをSRAM等に格納し
てハード的に高速処理することも、コンピュータ等に転
送しソフトウェア処理することも可能である。
【0020】QP1の変化点はCKMからは予期できな
いため、カウンタ6のリセットはQP1がLOになって
から行う。但し、本実施例では、QP1のLO区間の2
クロック分をカウンタリセット動作に要するため、カウ
ンタ初期値としてカウンタリセット動作に必要なクロッ
ク分にセットしておく。
【0021】図3はQP1のHI区間測定動作を示した
タイミング図である。本図は、図2におけるQP1のL
O区間測定動作とホールド信号が極性反転しているの
と、リセット信号の立ち上がりエッジがQP1の立ち上
がりエッジになっただけであるので、詳細な説明は省略
する。
【0022】図4は、fo/fx=1.1である場合の
タイミングチャートを示す。図4において、ta=3/
(10・fo)、tb=7/(10・fo)である。f
oと同一周波数のP1と、fxの周波数比によってP1
の位相に対し、CKMの位相はクロック毎に1/(10
・fo)ずつステップする。
【0023】したがって、P1をCKMでラッチしたQ
P1は、デューティがP1のデューティと同じで周期が
10倍に拡大されたものとなる。このデューティを保存
して時間軸拡大を行うことが、本実施例の大きな特徴で
ある。
【0024】本実施例における測定の分解能dtは、f
oとfxの比で決定され、測定絶対値精度はfoおよび
fxの周波数精度による。
【0025】被測定周期(1/fo)に対し、要求され
る測定時間分解能が1/(Nfo)とすると、fx,d
tは、
【0026】
【数2】fx=fo/(1+1/N) dt=(fo−fx)/(fo・fx) である。
【0027】たとえば、fo=20MHz、N=256
(8ビット)として、測定の分解能NmをNm=512
(9ビット)とすると、
【0028】
【数3】fx=19,961,014Hz dt=97.66psec となる。現在、温度補償X’tal(水晶)発振器とし
て周波数偏差が−10℃〜60℃で±1.0ppmとい
う安定度のものが市販されている。foが+1ppm、
fxが−1ppmだけ周波数変動したとすると、測定時
間分解能dt′は、
【0029】
【数4】dt′=97.76psec となり、測定分解能安定度は0.1psecと非常に安
定なものが得られる。パルス幅測定の測定範囲は、10
0%に相当する1周期まででよい。その測定結果に対し
上記の誤差を考えると、理想的に周波数精度がとれてい
るとき1周期に相当するカウンタ5または6のカウント
値は512(N1)である。
【0030】foおよびfxに+1,−1ppmの周波
数誤差があると、カウント値N1′は
【0031】
【数5】 f0(1+1ppm)/((f0(1+1ppm)-fx(1-1ppm))/f0(1+1ppm)fx(1-1ppm)) から511.5→512となり、±1ppmの周波数精
度の発振器をfo,fxに用いれば測定値の絶対値も安
定する。
【0032】実際の測定では、測定エッジ等のジッタ、
測定の±1クロックの測定誤差があるので、QP1を数
周期測定し平均化することにより、なお一層の安定度が
得られる。
【0033】以上のように第1の実施例として正負パル
ス幅測定を例に挙げて説明したが、本発明はパルス幅測
定に留まらず、また立ち上がり・立ち下がりを問わず任
意のエッジの位相差を測定することができる。
【0034】さらに、測定エッジは一つの信号のものに
は限らず、複数の信号間のエッジの位相差測定も可能で
あり、原理的には、パルスの時間軸で管理されるものは
すべてある基準からの位相差にみたてられるので、本発
明を実施することにより、パルスエッジの時間軸に関す
るものはすべて測定可能であるといえる。
【0035】実施例2 複数のパルス変調装置の出力を切り替えて変調出力とし
て得るようなシステムの場合、各パルス変調処理の遅延
量の差などにより、各パルス変調出力間の相対位相誤差
が発生する。そこで、本発明の第2の実施例として、こ
の相対位相誤差の測定システムを説明する。
【0036】図8は、2つのパルス変調装置出力を切り
替えて出力するシステムの基本ブロック図を示す。変調
装置として、第1の変調装置に第1の実施例と同じ変調
装置、第2の変調装置に、図9に示したタイミングチャ
ートのような動作をする変調装置をもつシステムを例に
とる。
【0037】図9において、fo/2はfoを1/2カ
ウントダウンしたものであり、第2の変調出力はfo/
2に同期したPWM信号とする。
【0038】図10は、変調システムおよび相対位相誤
差測定システムのブロック図を示す。この図10におい
て、変調システムは、発振器2,第1のPWM変調装置
1,1/2カウンタ8,第2のPWM変調装置9,SW
(切り替えスイッチ)11で構成してあり、その動作は
図9に示すとおりである。
【0039】図10において、図1と同じ動作をする箇
所には同じ番号を付けてある。発振器3はfoと微少周
波数差をもつクロック信号CKM(周波数fx)を出力
し、SW12の入力端子と1/2カウンタ10に入力さ
れ、1/2カウンタ10の出力CKM2はSW12のも
う一方の入力端子に入力されている。
【0040】SW12はSW11と連動し、SW11が
制御信号S1によって第1の変調出力P1が選択されて
いる場合(S1=L0)CKMを、第2の変調出力P2
が選択されている場合(S1=HI)CKM2を出力す
るようになっている。
【0041】SW11の変調出力P12は、ST信号で
マスクされた後(ゲート13)、時間軸拡大用DFF4
のデータ入力端子に入力される。DFF4クロック入力
端子はSW12出力であるパルス変調周期に対応したク
ロック信号CKMまたはCKM2を得、第1の実施例の
説明の通り、変調出力をfo,fxの比に応じて時間軸
拡大を行っている。
【0042】DFF4の出力Q2は、ブランキング信号
BL1によってBL1信号HIのとき強制的にHIにさ
れ(ゲート15)、QP12として出力される。
【0043】DFF4と同じ動作をするDFF14のデ
ータ入力端子にはfo、クロック入力端子にはCKMが
入力されており、P1,P2とQP12の関係と同様な
関係となるようfoがQfoに拡大される。この際、P
1,P2とfoの関係がQP12とQfoも同様に保存
される。
【0044】リセット回路17は、QP12の立ち上が
りエッジでSW12出力のCKM12の1クロック分の
負パルスRP1を出力する。ただし、ブランキング信号
BL2がLOでRP1は強制的にHIとなる。
【0045】RP1は、トグル動作をするDFF20の
クロック入力端子に入力される。DFF20はST信号
で出力LOにリセットされ、RP1の立ち下がりエッジ
入力毎に極性を反転するSW11,SW12の制御信号
S1を発生する。
【0046】BL2はBL1の立ち上がりエッジでQ2
をラッチし、ラッチ出力BL2がLOであった場合、次
のQfoの立ち上がりエッジでBL2をHIにする。
【0047】BL1は、RP1立ち下がりエッジでLO
になり、次のQfoの立ち上がりエッジJでHIになる
ブランキング信号である。RP1の立ち下がりエッジを
トリガにSW11,SW12は極性を変えるが、変調出
力P1とP2の立ち下がり、立ち上がりエッジはそれぞ
れ相関がなく、非同期測定クロックCKM12はCKM
2がトグル動作によって得られるため、その位相は0°
と180°の区別がつけられない。従って、SW11,
SW12の極性反転直後のQ2(図11の斜線部)は不
定である。
【0048】測定はQfoの立ち上がりエッジを基準と
するため(後述)、SW11,SW12極性反転直後か
ら次のQfo立ち上がりエッジまで、QP12をBL2
でブランキングする。
【0049】相対位相誤差の測定は、Qfoの立ち上が
りエッジの位相を基準に、P1,P2の負パルスの中心
位相を測定することによって行うことにする。実際に
は、Qfoの立ち上がりエッジからP12の立ち上がり
エッジまでの時間(t1,t3,t5・・・)と、各パ
ルス幅(t2,t4,t6,・・・)より求める。
【0050】パルス幅の測定は、第1の実施例の説明と
同様、QP12の負パルス幅を測定する。DFF16の
クロック入力Qfoとクリア入力QP12による動作に
より、DFF16の出力に図11に示すようなQ1を得
ることができ、Q1の負パルス幅を測定することによ
り、Qfo立ち上がりエッジからQP12立ち上がりエ
ッジまでの時間を測定することができる。
【0051】図11に示したQ2のAは第2の変調出力
に相当するが、A部においてQfoに立ち上がりエッジ
を含んでしまっているため、Qfo立ち上がりエッジか
らP12立ち下がりエッジまでの時間測定が不可能であ
る。
【0052】しかし、リセット回路17がQP12のA
部の終わりに相当する立ち上がりエッジを検知し、S1
の極性を切り替えてしまうので、Q2LO区間はQfo
の立ち上がりエッジを含んでいる場合はBL2によって
RP1をブランキングしておく。
【0053】以上の説明で、ST信号がHIになってか
ら、Qfoに対する第1の変調出力P1の立ち下がりエ
ッジ位相、P1の負パルス幅、Qfoに対する第2の変
調出力P2の立ち下がりエッジ位相、P2の負パルス幅
を順次測定できる。
【0054】P1,P2の負パルス中心位相をTC1,
TC2とすると、
【0055】
【数6】TC1=t1+t2/2 TC2=t3+t4/2 相対位相誤差をTxとすると、
【0056】
【数7】Tx=Tc2−Tc1 となる。第1の実施例でも述べたように、測定を数回繰
り返しデータを平均化することにより、なおいっそうの
測定データの安定化が図れる。
【0057】実施例3 交流信号を微少時間で管理する項目に周波数のゆらぎを
示すジッタがある。たとえば、数百psecのジッタを
測定するには、数十psecの時間単位で測定する必要
がある。そこで、本発明の第3の実施例として、ジッタ
測定のシステムを例にとって説明する。
【0058】図12は、測定すべきジッタを示す。ここ
で、P1(A)は被測定パルスであり、図示したような
ジッタをもっている。周波数のゆらぎであるジッタは、
その周期のバラツキとして測定できる。またP1(B)
は、P1(A)の立ち上がりエッジをトリガに重ね書き
したものを示す。P1(A)のt1,t2,t3,・・
・の測定値の最大値(tmax)と最小(tmin)も
差がジッタtjとなる。
【0059】図14は、ジッタ測定のブロック図を示
す。本図において、図1と同じ動作をする箇所には同番
号が付けられている。
【0060】図13は、図14の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【0061】図14と図1の相違点は、DFF4の出力
QP1がトグル動作をするDFF21を介して1/2に
カウントダウン(QP1/2)され、カウンタ5および
6、リセットパルス発生回路7に入力されることであ
る。QP1は1/2にカウントダウンされることによ
り、QP1の周期情報がQP1/2の正パルス幅、負パ
ルス幅情報に変換される。
【0062】したがって、第1の実施例で述べたような
QP1/2のパルス幅測定を行えば、P1の周期を測定
したことになり、その測定データの最大最小値の差を演
算して求めれば、ジッタ量が測定されることになる。
【0063】DFF21をDFF4の前に挿入しても原
理的には同じであるが、測定するジッタそのものが微少
時間であるため、DFF21によってP1の位相情報に
影響を与えてしまうおそれがある。そこで、時間軸拡大
を行ったDFF4の後に挿入する。
【0064】測定の分解能は第1の実施例と同様である
が、ジッタ測定の測定分解能を絶対時間dtjと表す
と、被測定パルスの周波数foと測定クロック周波数f
xの関係は、
【0065】
【数8】fx=fo/(fo・dtj+1) と表せる。
【0066】たとえば、fo=20MHz、dtj=5
0psecとすると、
【0067】
【数9】fx=19,980,019Hz となる。
【0068】また、本実施例におけるジッタ測定は1/
dtjでサンプリングしていることに等しいので、測定
分解能はdtjであるが、測定精度はサンプリング回数
に依存する。
【0069】実施例4 本発明の第4の実施例として、同期ジッタの測定システ
ムを説明する。ここでいう同期ジッタとは、ある同期ト
リガ信号位相に対する同期信号位相の位相誤差である。
図15に、同期トリガ信号に同期ジッタtj1で同期し
ているクロック信号を示す。
【0070】図17は、同期ジッタ測定システムのブロ
ック図を示す。図16は図17の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【0071】図17において、図1と同じ動作をする箇
所には同じ番号がつけられている。ここで同期回路24
は、基準クロック信号周波数で、同期トリガ信号HDに
任意の位相で同期した同期クロック信号SCKを発生す
るものとする。HDおよびSCKはDFF4,DFF2
2によって他の実施例同様時間軸拡大され、QHD,Q
SCKとなる。
【0072】QHDはDFF23のクロック入力端子
に、QSCKはデータ入力端子にそれぞれ入力されてお
り、DFF23はQHDの立ち上がりエッジで立ち上が
り、次のQSCK立ち上がりエッジで立ち下がるパルス
Q2を出力する。
【0073】Q2の正パルス幅はQHDの立ち上がり位
相とQSCKの立ち上がり位相の位相差を表しており、
このパルス幅の最大最小値の差を求めることにより、同
期ジッタを測定することができる。
【0074】同期ジッタ測定の分解能および測定精度の
考え方については、第3の実施例と同じである。
【0075】実施例5 本発明における時間軸拡大動作では、被測定パルスの周
波数foおよび非同期測定クロック周波数比によって分
解能がきまり、foの周波数精度で測定絶対値が決定す
る。しかし、x’tal振動子を用いればfoの周波数
の製造偏差を±30ppmとするのは容易であり、±1
0ppmも困難ではない。温度偏差を±20ppm程度
見込むとき、foおよびfxの周波数精度は設計値に対
して±50ppm程度を見込んでおけば良い。
【0076】時間分解能の設計値をdt、実際の時間分
解能をdt1、被測定パルス1周期のカウント値の設計
値をN、実際の被測定パルスの1周期のカウント値をN
1とすると、
【0077】
【数10】 dt1=(fo1−fx1)・(fo1・fx1) fo1=(1+x)fo fx1=(1+y)fx N1=(1/fo(1+x))/dt1 x;foの周波数偏差(ppm) =1/((1+1/N)・(1+x)/(1+y)-1) 周波数を上述の誤差で無管理にすると、被測定パルス1
周期のカウント値N1は設計値Nに対して、図18に示
すように周波数偏差の影響を受ける。
【0078】図18はfo,fxがそれぞれ±逆方向に
周波数偏差を持った場合の最悪値を示している。fo,
fxの発振器に温度補償x’tal発振器を用いず、
x’tal振動子を用いると、上記の周波数偏差に気を
つけなければならない。
【0079】そこで、第5の実施例として、パルス幅測
定において周波数偏差による測定誤差の補正処理につい
て説明する。
【0080】図19には、第5の実施例による処理手順
を表したフローチャートを示す。
【0081】まず、測定パルスの基準クロックとなるf
oの周波数を測定しておく(S50,S51)。
【0082】次に、時間軸拡大後のfoの周期を第3の
実施例で説明したような方法で測定し、1周期のカウン
ト値N1を得る(S52)。
【0083】fo,N1よりfxは、
【0084】
【数11】fx=fo/(1+1/N1) であることから、fxを間接的に測定したと同じことで
ある。従って、たとえば、パルス幅測定値としてNP1
というカウント値を得た場合(S53)、そのパルス幅
絶対値TP1は
【0085】
【数12】TP1=NP1・1/(fo・N1) となる(S54)。
【0086】なお、foの測定は毎回行う必要はない。
なぜなら、foの値は測定値を得るので、その値の温度
等の環境変化に対する周波数偏差を気にすればよいが、
それは、−10℃〜60℃で±20ppmの安定度は十
分確保できるので、必要な精度に応じてfoの測定回数
を増やしてやればよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、被
測定パルスのデューティを保存したまま周期をN倍に拡
大し、なおかつ、非同期クロックに同期したパルスに変
換するという時間軸拡大処理を行う構成としてあるの
で、検査コストを上昇させることなく正確かつ高分解能
な位相測定を可能としたパルス位相測定装置を実現する
ことができる。
【0088】更に詳述すれば、被測定パルスの周波数と
微少周波数差をもつ非同期クロックを用い、被測定パル
スのデューティを保存したまま周期を時間軸拡大し、時
間軸拡大後のパルス信号の、または、複数のパルス信号
間の立ち上がりエッジ−立ち上がりエッジ、あるい
は、立ち上がりエッジ−立ち下がりエッジの時間を測
定することができるので、 ・時間軸拡大後の信号の扱いは容易で、 ・測定分解能は微少周期差(数十psec)単位と飛躍
的に向上し、 ・小規模なデジタル回路でのみで構成でき、 ・測定時間も高速になる という利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示したブロック図であ
る。
【図2】図1の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図3】図1の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図4】時間軸拡大の状態を説明するタイミングチャー
トである。
【図5】従来のパルス幅測定例を示した図である。
【図6】測定するパルスの一例を示した図である。
【図7】高周波パルスのリンギング波形を示す図であ
る。
【図8】複数のパルス変調装置をもつ被測定システムの
一例を示す図である。
【図9】図8の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図10】第2の実施例を示したブロック図である。
【図11】図10の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図12】周波数ジッタを説明するタイミングチャート
である。
【図13】図14の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図14】第3の実施例を示したブロック図である。
【図15】同期ジッタを説明するタイミングチャートで
ある。
【図16】図17の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図17】第4の実施例を示したブロック図である。
【図18】周波数偏差と測定精度の関係を示す図であ
る。
【図19】第5の実施例を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 パルス変調装置 2 発振器 3 発振器 5,6 カウンタ 7,71,72 リセットパルス発生回路 8,10 1/2カウンタ 18,19 ブランキングパルス発生回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定パルスの周期と比べて所定の微小
    時間だけ周期が異なる非同期クロックパルスを発生する
    クロック信号発生手段と、 前記被測定パルスおよび前記非同期クロックパルスのエ
    ッジが一致した時点から作動を開始し、前記被測定パル
    スのデューティ比を保持したまま時間軸を伸長した伸長
    パルスを発生する時間軸伸長手段と、 前記伸長パルスのエッジに基づいて、前記被測定パルス
    のエッジ間位相差を算出する演算手段とを具備したこと
    を特徴とするパルス位相測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記非同期クロック
    パルスの周期を単位として前記伸長パルスの所定エッジ
    間における位相差測定を行うことを特徴とするパルス位
    相測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、時間軸伸長後におけ
    る被測定パルスの測定結果に基づいて、該測定結果を補
    正する手段をさらに具備したことを特徴とするパルス位
    相測定装置。
JP18835793A 1993-07-29 1993-07-29 パルス位相測定装置 Pending JPH0743406A (ja)

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