JPH10151955A - シフトレバーブッシュ - Google Patents

シフトレバーブッシュ

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Publication number
JPH10151955A
JPH10151955A JP32593896A JP32593896A JPH10151955A JP H10151955 A JPH10151955 A JP H10151955A JP 32593896 A JP32593896 A JP 32593896A JP 32593896 A JP32593896 A JP 32593896A JP H10151955 A JPH10151955 A JP H10151955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
shaft
upper bush
resin member
shift lever
Prior art date
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Pending
Application number
JP32593896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Okajima
欣哉 岡島
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Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP32593896A priority Critical patent/JPH10151955A/ja
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトレバーに対する装着が容易でコスト的
に有利で、金属の衝接音が発生することがなく、更に系
の固有振動数を低く設定することができて優れた防振性
を発揮することが可能なシフトレバーブッシュ1を提供
する。 【解決手段】 トランスミッション側に連結される軸5
2と軸52に外挿される筒状部53aを備えた把手部5
3との間に下部ブッシュ54とともに介装される上部ブ
ッシュ2を有し、この上部ブッシュ2が、筒状部53a
と軸52との間に介装されるとともに筒状部53aとの
間および軸52との間にそれぞれ所定の大きさの間隙
4,5を形成する環状部3aを備えた樹脂部材3と、筒
状部53aと環状部3aとの間または軸52と環状部3
aとの間に介装されるゴム状弾性部材6とを有すること
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車部品等とし
て用いられるシフトレバーブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のトランスミッション側に発生す
る振動がシフトレバーを操作する人の手元に直接伝わる
ことがないように従来から、図9に示すシフトレバーブ
ッシュ51が開発されており、このシフトレバーブッシ
ュ51は、トランスミッション側に連結される軸52と
この軸52に外挿される筒状部53aを備えた把手部5
3との間に下部ブッシュ54とともに介装される上部ブ
ッシュ55を有している(実開平4−124520号公
報参照)。
【0003】しかしながらこの従来技術では、上部ブッ
シュ55が、軸52の外周に嵌合されるとともに軸52
に接着材(図示せず)で固定される金属製のスリーブ5
6の外周にゴム状弾性材57を焼き付けて、このゴム状
弾性材57を筒状部53aの内周面に密接させる構造で
あることから、以下の不都合を有している。
【0004】 軸52にスリーブ56を接着材で固定
するために、固定作業に多くの手間と時間がかかり、か
つコストが高い。
【0005】 軸52とスリーブ56とが金属同士で
接触するために、固定が適切に行なわれずにガタが発生
すると、シフトレバーの操作時に金属の衝接音が発生す
る。
【0006】 スリーブ56にゴム状弾性材57を焼
き付けているために、コストが高い。
【0007】 上記シフトレバーブッシュ51では、
上部ブッシュ55のゴム状弾性材57と下部ブッシュ5
4のゴム状弾性材58とによって系の固有振動数を設定
して主に上下方向(軸方向)のシフトレバーのビビリ振
動を防止している。系の固有振動数は次式で求められる
ものである。
【数1】 但し、fe :系の固有振動数 k1 :下部ブッシュ54のバネ定数 k2 :上部ブッシュ55のバネ定数 m :把手部53およびシフトノブの質量 したがって、k1 +k2 で決定される系のバネ定数が比
較的高いために系の固有振動数fe も比較的高くなり、
よってこれが共振周波数と重なることがあるために、更
なる防振性の向上を望むことができない。またバラツキ
が多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、シフトレバーに対する装着が容易でコスト的に有利
で、金属の衝接音が発生することがなく、更に系の固有
振動数を低く設定することができて優れた防振性を発揮
することが可能なシフトレバーブッシュを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシフトレバーブッシュは、トランスミッシ
ョン側に連結される軸と前記軸に外挿される筒状部を備
えた把手部との間に下部ブッシュとともに介装される上
部ブッシュを有し、前記上部ブッシュが、前記筒状部と
前記軸との間に介装されるとともに前記筒状部との間お
よび前記軸との間にそれぞれ所定の大きさの間隙を形成
する環状部を備えた樹脂部材と、前記筒状部と前記環状
部との間または前記軸と前記環状部との間に介装される
ゴム状弾性部材とを有することにした。
【0010】上記構成を備えた本発明のシフトレバーブ
ッシュは、以下の作用を奏する。
【0011】 把手部の筒状部と樹脂部材の環状部と
の間または軸と樹脂部材の環状部との間に介装されるゴ
ム状弾性部材の圧縮力(嵌合代)によって上部ブッシュ
が把手部または軸に固定されるとともにその装着位置が
保持されるために、上部ブッシュをシフトレバーに装着
する際に、単に上部ブッシュを把手部または軸に押し込
むだけで装着作業を完了することが可能となる。接着材
は一切不要である。
【0012】 上部ブッシュが樹脂部材とゴム状弾性
部材との組合せ品であって金属部品を備えていないため
に、シフトレバーの操作時に金属の衝接音が発生する虞
がない。
【0013】 上部ブッシュが樹脂部材とゴム状弾性
部材との組合せ品であって両者を互いに嵌合するだけで
上部ブッシュの組立作業を完了することが可能となる。
【0014】 軸側から上下方向のビビリ振動が入力
したとき、ゴム状弾性部材が把手部の筒状部と樹脂部材
の環状部との間に介装されていて上部ブッシュが把手部
側に固定されている場合は、軸と樹脂部材とが軸方向に
相対変位し、またゴム状弾性部材が軸と樹脂部材の環状
部との間に介装されていて上部ブッシュが軸側に固定さ
れている場合は、把手部と樹脂部材とが軸方向に相対変
位し、何れにしても上部ブッシュを介しては振動が軸か
ら把手部に伝達されない。したがって上下方向について
の系の固有振動数fe が次式で求められることになる。
【数2】 但し、fe :系の固有振動数 k1 :下部ブッシュ54のバネ定数 m :把手部53およびシフトノブの質量 したがって、上記従来技術のようにk1 +k2 ではな
く、k1 のみで決定される系のバネ定数が従来より低く
なるために、系の固有振動数fe を従来より下げること
が可能となる。
【0015】 シフト入力時(径方向荷重入力時)に
入力方向について内外径の間隙がなくなり、上部ブッシ
ュが高剛性のストッパとして作用する。したがって従来
と変わらない硬めのシフトフィーリングを得ることが可
能となる。
【0016】樹脂部材の材質はナイロンまたはポリアセ
タールが好適であり、ゴム状弾性部材には市販のOリン
グを用いるのが好適である。間隙の大きさは実寸で1m
m前後とし、1mm以下であることが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0018】第一実施形態・・・図1は、当該実施形態
に係るシフトレバーブッシュ1を軸52と把手部53と
の間に装着した状態の断面を示している。図2は図1の
要部拡大図である。
【0019】図1に示すように、シフトレバーブッシュ
1は、上部ブッシュ2と下部ブッシュ54とを備えてい
る。
【0020】上部ブッシュ2は先ず、樹脂部材3を備え
ており、この樹脂部材3が、把手部53の筒状部53a
と軸52との間に介装されるとともに筒状部53aの内
周面との間および軸52の外周面との間にそれぞれ所定
の大きさの環状の間隙4,5を形成する断面略矩形状の
環状部3aを備えている。すなわち環状部3aの外径寸
法が筒状部53aの内径寸法より若干小さく設定され
て、筒状部53aと樹脂部材3との間に実寸で1mm程
度の間隙4が形成されるとともに、環状部3aの内径寸
法が軸52の小径部52aの外径寸法より若干大きく設
定されて、軸52と環状部3aとの間に実寸で1mm程
度の間隙4が形成されている。
【0021】環状部3aの外周面に環状の装着溝3bが
設けられており、この装着溝3bにOリングよりなる環
状のゴム状弾性部材6が嵌着されている。このゴム状弾
性部材6は環状部3aおよび筒状部53aに対してそれ
ぞれ所定の嵌合代を設定されており、よって樹脂部材3
およびこのゴム状弾性部材6よりなる上部ブッシュ2を
筒状部53aに対して下側から押し込むと、押し込んだ
位置で上部ブッシュ2が筒状部53aに対して固定され
るとともにその装着位置が保持されることになる。
【0022】下部ブッシュ54は図9に示した従来技術
と同一の構成を備えており、すなわち筒状部53aの内
周に嵌着される外周スリーブ59と軸52の外周に嵌着
される内周スリーブ60との間に環状のゴム状弾性材5
8を加硫接着し、更に環状のストッパ61を備えてい
る。但し本発明において、この下部ブッシュ54の構造
は要旨を外れるため、何ら限定されない。
【0023】上記構成を備えたシフトレバーブッシュ1
は、以下の作用効果を奏する。
【0024】 把手部53の筒状部53aと樹脂部材
3の環状部3aとの間に介装されるゴム状弾性部材6の
嵌合代によって上部ブッシュ2が把手部53に固定され
るとともにその装着位置が保持されるために、上部ブッ
シュ2をシフトレバーに装着する際に、単に上部ブッシ
ュ2を把手部53に押し込むだけで装着作業を完了する
ことが可能である。接着材は一切不要である。したがっ
て上部ブッシュ2の装着作業を容易化することができ、
コスト的にも有利である。
【0025】 上部ブッシュ2が樹脂部材3とゴム状
弾性部材6との組合せ品であって金属部品を備えていな
いために、シフトレバーの操作時に金属の衝接音が発生
する虞がない。したがって静粛性に優れたシフトレバー
ブッシュを提供することができる。
【0026】 上部ブッシュ2が樹脂部材3とゴム状
弾性部材6との組合せ品であって両者3,6を互いに嵌
合するだけで上部ブッシュ2の組立作業を完了すること
が可能である。したがって専用の加硫成形型が不要であ
る等、コスト的に有利なものとなる。
【0027】 軸52側から上下方向のビビリ振動が
入力したとき、軸52と樹脂部材3とが互いにフリーで
あって振動の入力に合わせて軸方向に相対変位するため
に、上部ブッシュ2を介しては振動が軸52から把手部
53に伝達されない。したがって上下方向についての系
の固有振動数fe が上記イ式ではなく上記ロ式で求めら
れることになって、上記従来技術のようにk1 +k2
はなく、k1 のみで決定される系のバネ定数が従来より
低くなるために、系の固有振動数fe を従来より下げる
ことできる。したがって防振性に優れたシフトレバーブ
ッシュを提供することができる。また製品毎の性能のバ
ラツキも小さくなる。
【0028】 シフト入力時(径方向荷重入力時)に
入力方向について内外径の間隙4,5がなくなり、上部
ブッシュ2が高剛性のストッパとして作用する。したが
って従来と変わらない硬めのシフトフィーリングを備え
たシフトレバーブッシュを提供することができる。
【0029】第二実施形態・・・図3は、当該実施形態
に係るシフトレバーブッシュ1を軸52と把手部53と
の間に装着した状態の断面を示している。図4は図3の
要部拡大図である。
【0030】図3に示すように、シフトレバーブッシュ
1は、上部ブッシュ2と下部ブッシュ54とを備えてい
る。
【0031】上部ブッシュ2は先ず、樹脂部材3を備え
ており、この樹脂部材3が先ず、把手部53の筒状部5
3aと軸52との間に介装されるとともに筒状部53a
の内周面との間および軸52の外周面との間にそれぞれ
所定の大きさの環状の間隙4,5を形成する環状部3a
を備えている。すなわち環状部3aの外径寸法が筒状部
53aの内径寸法より若干小さく設定されて、筒状部5
3aと樹脂部材3との間に実寸で1mm程度の間隙4が
形成されるとともに、環状部3aの内径寸法が軸52の
小径部52aの外径寸法より若干大きく設定されて、軸
52と環状部3aとの間に実寸で1mm程度の間隙4が
形成されている。
【0032】またこの環状部3aに、この環状部3aの
軸孔3dを上部開口で塞ぐ蓋部3cが一体に成形されて
いる。軸52の上端面と蓋部3cの下面とは互いに非接
触であり、また上下方向の振動が入力しても両者52,
3cが接触しないように、両者の間の間隙が大きく設定
されている。
【0033】環状部3aの外周面に環状の装着溝3bが
設けられており、この装着溝3bにOリングよりなる環
状のゴム状弾性部材6が嵌着されている。このゴム状弾
性部材6は環状部3aおよび筒状部53aに対してそれ
ぞれ所定の嵌合代を設定されており、よって樹脂部材3
およびこのゴム状弾性部材6よりなる上部ブッシュ2を
筒状部53aに対して下側から押し込むと、押し込んだ
位置で上部ブッシュ2が筒状部53aに対して固定され
るとともにその装着位置が保持される。
【0034】下部ブッシュ54は図9に示した従来技術
と同一の構成を備えており、すなわち筒状部53aの内
周に嵌着される外周スリーブ59と軸52の外周に嵌着
される内周スリーブ60との間に環状のゴム状弾性材5
8を加硫接着し、更に環状のストッパ61を備えてい
る。但し上記したように本発明において、この下部ブッ
シュ54の構造は要旨を外れるため、何ら限定されるも
のではない。
【0035】上記構成を備えたシフトレバーブッシュ1
は、以下の作用効果を奏する。
【0036】 把手部53の筒状部53aと樹脂部材
3の環状部3aとの間に介装されるゴム状弾性部材6の
嵌合代によって上部ブッシュ2が把手部53に固定され
るとともにその装着位置が保持されるために、上部ブッ
シュ2をシフトレバーに装着する際に、単に上部ブッシ
ュ2を把手部53に押し込むだけで装着作業を完了する
ことが可能である。接着材は一切不要である。したがっ
て上部ブッシュ2の装着作業を容易化することができ、
コスト的にも有利である。
【0037】 上部ブッシュ2が樹脂部材3とゴム状
弾性部材6との組合せ品であって金属部品を備えていな
いために、シフトレバーの操作時に金属の衝接音が発生
する虞がない。したがって静粛性に優れたシフトレバー
ブッシュを提供することができる。
【0038】 上部ブッシュ2が樹脂部材3とゴム状
弾性部材6との組合せ品であって両者3,6を互いに嵌
合するだけで上部ブッシュ2の組立作業を完了すること
が可能である。したがって専用の加硫成形型が不要であ
る等、コスト的に有利なものとなる。
【0039】 軸52側から上下方向のビビリ振動が
入力したとき、軸52と樹脂部材3とが互いにフリーで
あって振動の入力に合わせて軸方向に相対変位するため
に、上部ブッシュ2を介しては振動が軸52から把手部
53に伝達されない。したがって上下方向についての系
の固有振動数fe が上記イ式ではなく上記ロ式で求めら
れることになって、上記従来技術のようにk1 +k2
はなく、k1 のみで決定される系のバネ定数が従来より
低くなるために、系の固有振動数fe を従来より下げる
ことできる。したがって防振性に優れたシフトレバーブ
ッシュを提供することができる。また製品毎の性能のバ
ラツキも小さくなる。
【0040】 シフト入力時(径方向荷重入力時)に
入力方向について内外径の間隙4,5がなくなり、上部
ブッシュ2が高剛性のストッパとして作用する。したが
って従来と変わらない硬めのシフトフィーリングを備え
たシフトレバーブッシュを提供することができる。
【0041】 樹脂部材3に蓋部3cが備えられてい
るために、この蓋部3cがない場合より樹脂部材3の強
度を高めることができる。
【0042】第三実施形態・・・図5は、当該実施形態
に係るシフトレバーブッシュ1を軸52と把手部53と
の間に装着した状態の断面を示している。図6は図5の
要部拡大図である。
【0043】図5に示すように、シフトレバーブッシュ
1は、上部ブッシュ2と下部ブッシュ54とを備えてい
る。
【0044】上部ブッシュ2は先ず、樹脂部材3を備え
ており、この樹脂部材3が、把手部53の筒状部53a
と軸52との間に介装されるとともに筒状部53aの内
周面との間および軸52の外周面との間にそれぞれ所定
の大きさの環状の間隙4,5を形成する断面略矩形状の
環状部3aを備えている。すなわち環状部3aの外径寸
法が筒状部53aの内径寸法より若干小さく設定され
て、筒状部53aと樹脂部材3との間に実寸で1mm程
度の間隙4が形成されるとともに、環状部3aの内径寸
法が軸52の小径部52aの外径寸法より若干大きく設
定されて、軸52と環状部3aとの間に実寸で1mm程
度の間隙4が形成されている。
【0045】環状部3aの内周面に環状の装着溝3bが
設けられており、この装着溝3bにOリングよりなる環
状のゴム状弾性部材6が嵌着されている。このゴム状弾
性部材6は環状部3aおよび軸52に対してそれぞれ所
定の嵌合代を設定されており、よって樹脂部材3および
このゴム状弾性部材6よりなる上部ブッシュ2を軸52
に対して上側から押し込むと、押し込んだ位置で上部ブ
ッシュ2が軸52に対して固定されるとともにその装着
位置が保持されることになる。
【0046】下部ブッシュ54は図9に示した従来技術
と同一の構成を備えており、すなわち筒状部53aの内
周に嵌着される外周スリーブ59と軸52の外周に嵌着
される内周スリーブ60との間に環状のゴム状弾性材5
8を加硫接着し、更に環状のストッパ61を備えてい
る。但し上記したように本発明において、この下部ブッ
シュ54の構造は要旨を外れるため、何ら限定されるも
のではない。
【0047】上記構成を備えたシフトレバーブッシュ1
は、以下の作用効果を奏する。
【0048】 軸52と樹脂部材3の環状部3aとの
間に介装されるゴム状弾性部材6の嵌合代によって上部
ブッシュ2が軸52に固定されるとともにその装着位置
が保持されるために、上部ブッシュ2をシフトレバーに
装着する際に、単に上部ブッシュ2を軸52に押し込む
だけで装着作業を完了することが可能である。接着材は
一切不要である。したがって上部ブッシュ2の装着作業
を容易化することができ、コスト的にも有利である。
【0049】 上部ブッシュ2が樹脂部材3とゴム状
弾性部材6との組合せ品であって金属部品を備えていな
いために、シフトレバーの操作時に金属の衝接音が発生
する虞がない。したがって静粛性に優れたシフトレバー
ブッシュを提供することができる。
【0050】 上部ブッシュ2が樹脂部材3とゴム状
弾性部材6との組合せ品であって両者3,6を互いに嵌
合するだけで上部ブッシュ2の組立作業を完了すること
が可能である。したがって専用の加硫成形型が不要であ
る等、コスト的に有利なものとなる。
【0051】 軸52側から上下方向のビビリ振動が
入力したとき、把手部53の筒状部53aと樹脂部材3
とが互いにフリーであって振動の入力に合わせて軸方向
に相対変位するために、上部ブッシュ2を介しては振動
が軸52から把手部53に伝達されない。したがって上
下方向についての系の固有振動数fe が上記イ式ではな
く上記ロ式で求められることになって、上記従来技術の
ようにk1 +k2 ではなく、k1 のみで決定される系の
バネ定数が従来より低くなるために、系の固有振動数f
e を従来より下げることできる。したがって防振性に優
れたシフトレバーブッシュを提供することができる。ま
た製品毎の性能のバラツキも小さくなる。
【0052】 シフト入力時(径方向荷重入力時)に
入力方向について内外径の間隙4,5がなくなり、上部
ブッシュ2が高剛性のストッパとして作用する。したが
って従来と変わらない硬めのシフトフィーリングを備え
たシフトレバーブッシュを提供することができる。
【0053】第四実施形態・・・図7は、当該実施形態
に係るシフトレバーブッシュ1を軸52と把手部53と
の間に装着した状態の断面を示している。図8は図7の
要部拡大図である。
【0054】図7に示すように、シフトレバーブッシュ
1は、上部ブッシュ2と下部ブッシュ54とを備えてい
る。
【0055】上部ブッシュ2は先ず、樹脂部材3を備え
ており、この樹脂部材3が先ず、把手部53の筒状部5
3aと軸52との間に介装されるとともに筒状部53a
の内周面との間および軸52の外周面との間にそれぞれ
所定の大きさの環状の間隙4,5を形成する環状部3a
を備えている。すなわち環状部3aの外径寸法が筒状部
53aの内径寸法より若干小さく設定されて、筒状部5
3aと樹脂部材3との間に実寸で1mm程度の間隙4が
形成されるとともに、環状部3aの内径寸法が軸52の
小径部52aの外径寸法より若干大きく設定されて、軸
52と環状部3aとの間に実寸で1mm程度の間隙4が
形成されている。
【0056】またこの環状部3aに、この環状部3aの
軸孔3dを上部開口で塞ぐ蓋部3cが一体に成形されて
いる。軸52の上端面と蓋部3cの下面とは互いに非接
触であり、また上下方向の振動が入力しても両者52,
3cが接触しないように、両者の間の間隙が大きく設定
されている。
【0057】環状部3aの内周面に環状の装着溝3bが
設けられており、この装着溝3bにOリングよりなる環
状のゴム状弾性部材6が嵌着されている。このゴム状弾
性部材6は環状部3aおよび軸52に対してそれぞれ所
定の嵌合代を設定されており、よって樹脂部材3および
このゴム状弾性部材6よりなる上部ブッシュ2を軸52
に対して上側から押し込むと、押し込んだ位置で上部ブ
ッシュ2が軸52に対して固定されるとともにその装着
位置が保持される。
【0058】下部ブッシュ54は図9に示した従来技術
と同一の構成を備えており、すなわち筒状部53aの内
周に嵌着される外周スリーブ59と軸52の外周に嵌着
される内周スリーブ60との間に環状のゴム状弾性材5
8を加硫接着し、更に環状のストッパ61を備えてい
る。但し上記したように本発明において、この下部ブッ
シュ54の構造は要旨を外れるため、何ら限定されるも
のではない。
【0059】上記構成を備えたシフトレバーブッシュ1
は、以下の作用効果を奏する。
【0060】 軸52と樹脂部材3の環状部3aとの
間に介装されるゴム状弾性部材6の嵌合代によって上部
ブッシュ2が軸52に固定されるとともにその装着位置
が保持されるために、上部ブッシュ2をシフトレバーに
装着する際に、単に上部ブッシュ2を軸52に押し込む
だけで装着作業を完了することが可能である。接着材は
一切不要である。したがって上部ブッシュ2の装着作業
を容易化することができ、コスト的にも有利である。
【0061】 上部ブッシュ2が樹脂部材3とゴム状
弾性部材6との組合せ品であって金属部品を備えていな
いために、シフトレバーの操作時に金属の衝接音が発生
する虞がない。したがって静粛性に優れたシフトレバー
ブッシュを提供することができる。
【0062】 上部ブッシュ2が樹脂部材3とゴム状
弾性部材6との組合せ品であって両者3,6を互いに嵌
合するだけで上部ブッシュ2の組立作業を完了すること
が可能である。したがって専用の加硫成形型が不要であ
る等、コスト的に有利なものとなる。
【0063】 軸52側から上下方向のビビリ振動が
入力したとき、把手部53の筒状部53aと樹脂部材3
とが互いにフリーであって振動の入力に合わせて軸方向
に相対変位するために、上部ブッシュ2を介しては振動
が軸52から把手部53に伝達されない。したがって上
下方向についての系の固有振動数fe が上記イ式ではな
く上記ロ式で求められることになって、上記従来技術の
ようにk1 +k2 ではなく、k1 のみで決定される系の
バネ定数が従来より低くなるために、系の固有振動数f
e を従来より下げることできる。したがって防振性に優
れたシフトレバーブッシュを提供することができる。ま
た製品毎の性能のバラツキも小さくなる。
【0064】 シフト入力時(径方向荷重入力時)に
入力方向について内外径の間隙4,5がなくなり、上部
ブッシュ2が高剛性のストッパとして作用する。したが
って従来と変わらない硬めのシフトフィーリングを備え
たシフトレバーブッシュを提供することができる。
【0065】 樹脂部材3に蓋部3cが備えられてい
るために、この蓋部3cがない場合より樹脂部材3の強
度を高めることができる。
【0066】尚、上記各実施形態に共通して、筒状部5
3aは各図に示したように、下側の円筒部53bと、上
側のテーパ筒部53cとを一体に備えている。したがっ
て樹脂部材3が円筒部53bの内周側に配置される場合
は樹脂部材3の外周面は円筒状で良いが、樹脂部材3が
円筒部53bおよびテーパ筒部53cの内周側に配置さ
れる場合は樹脂部材3の外周面の上部に一部テーパを付
けて、樹脂部材3の全長に亙って間隙4の大きさが一定
となるようにする。また樹脂部材3がテーパ筒部53c
の内周側に配置される場合は樹脂部材3の外周面全面に
テーパを付けて、樹脂部材3の全長に亙って間隙4の大
きさが一定となるようにする。また円筒部53bとテー
パ筒部53cとの境の段部内周にゴム状弾性部材6を配
置するようにすると、装着作業時の位置決めが容易なも
のとなる。
【0067】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0068】 把手部の筒状部と樹脂部材の環状部と
の間または軸と樹脂部材の環状部との間に介装されるゴ
ム状弾性部材の圧縮力(嵌合代)によって上部ブッシュ
が把手部または軸に固定されるとともにその装着位置が
保持されるために、上部ブッシュをシフトレバーに装着
する際に、単に上部ブッシュを把手部または軸に押し込
むだけで装着作業を完了することが可能である。接着材
は一切不要である。したがって上部ブッシュの装着作業
を容易化することができ、コスト的にも有利である。
【0069】 上部ブッシュが樹脂部材とゴム状弾性
部材との組合せ品であって金属部品を備えていないため
に、シフトレバーの操作時に金属の衝接音が発生する虞
がない。したがって静粛性に優れたシフトレバーブッシ
ュを提供することができる。
【0070】 上部ブッシュが樹脂部材とゴム状弾性
部材との組合せ品であって両者を互いに嵌合するだけで
上部ブッシュの組立作業を完了することが可能である。
したがって専用の加硫成形型が不要である等、コスト的
に有利なものとなる。
【0071】 軸側から上下方向のビビリ振動が入力
したとき、ゴム状弾性部材が把手部の筒状部と樹脂部材
の環状部との間に介装されていて上部ブッシュが把手部
側に固定されている場合は、軸と樹脂部材とが互いにフ
リーであって振動の入力に合わせて軸方向に相対変位す
るために、上部ブッシュを介しては振動が軸から把手部
に伝達されない。また軸側から上下方向のビビリ振動が
入力したとき、ゴム状弾性部材が軸と樹脂部材の環状部
との間に介装されていて上部ブッシュが軸側に固定され
ている場合は、把手部の筒状部と樹脂部材とが互いにフ
リーであって振動の入力に合わせて軸方向に相対変位す
るために、上部ブッシュを介しては振動が軸から把手部
に伝達されない。したがって何れにしても上下方向につ
いての系の固有振動数fe が上記イ式ではなく上記ロ式
で求められることになって、上記従来技術のようにk1
+k2 ではなく、k1 のみで決定される系のバネ定数が
従来より低くなるために、系の固有振動数fe を従来よ
り下げることできる。したがって防振性に優れたシフト
レバーブッシュを提供することができる。また製品毎の
性能のバラツキも小さくなる。
【0072】 シフト入力時(径方向荷重入力時)に
入力方向について内外径の間隙がなくなり、上部ブッシ
ュが高剛性のストッパとして作用する。したがって従来
と変わらない硬めのシフトフィーリングを備えたシフト
レバーブッシュを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るシフトレバーブッ
シュの装着状態を示す断面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】本発明の第二実施形態に係るシフトレバーブッ
シュの装着状態を示す断面図
【図4】図3の要部拡大図
【図5】本発明の第三実施形態に係るシフトレバーブッ
シュの装着状態を示す断面図
【図6】図5の要部拡大図
【図7】本発明の第四実施形態に係るシフトレバーブッ
シュの装着状態を示す断面図
【図8】図7の要部拡大図
【図9】従来例に係るシフトレバーブッシュの装着状態
を示す断面図
【符号の説明】
1 シフトレバーブッシュ 2 上部ブッシュ 3 樹脂部材 3a 環状部 3b 装着溝 3c 蓋部 3d 軸孔 4,5 間隙 6 ゴム状弾性部材 52 軸 52a 小径部 53 把手部 53a 筒状部 53b 円筒部 53c テーパ筒部 54 下部ブッシュ 58 ゴム状弾性材 59,60 スリーブ 61 ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッション側に連結される軸
    (52)と前記軸(52)に外挿される筒状部(53
    a)を備えた把手部(53)との間に下部ブッシュ(5
    4)とともに介装される上部ブッシュ(2)を有し、 前記上部ブッシュ(2)が、前記筒状部(53a)と前
    記軸(52)との間に介装されるとともに前記筒状部
    (53a)との間および前記軸(52)との間にそれぞ
    れ所定の大きさの間隙(4)(5)を形成する環状部
    (3a)を備えた樹脂部材(3)と、前記筒状部(53
    a)と前記環状部(3a)との間または前記軸(52)
    と前記環状部(3a)との間に介装されるゴム状弾性部
    材(6)とを有することを特徴とするシフトレバーブッ
    シュ。
JP32593896A 1996-11-22 1996-11-22 シフトレバーブッシュ Pending JPH10151955A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6783297B2 (en) * 2001-01-25 2004-08-31 Kurashiki Kako Co., Ltd. Shift lever bush
JP2005106285A (ja) * 2003-09-27 2005-04-21 Atlas Copco Construction Tools Gmbh 打撃機構に設けられた少なくとも2つの機械部分を結合するための装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6783297B2 (en) * 2001-01-25 2004-08-31 Kurashiki Kako Co., Ltd. Shift lever bush
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