JP4117787B2 - シートスプリングラバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒部と、この筒部から張出すフランジとから成り、
前記筒部は、懸架装置のコイルスプリングの一端部に挿入可能で、かつ、前記懸架装置の車体側又は車輪側の支持部材の被嵌合部に外嵌可能に形成され、
前記フランジは、前記支持部材の受け座とコイルスプリングの一端部とに挟持されるとともに、前記受け座の外周部に連設された周壁に、前記フランジの径方向で受止められるよう構成されているシートスプリングラバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のシートスプリングラバーは車両の懸架装置に組付けられ、振動や騒音が車体に伝わるのを防止している。従来、この種のシートスプリングラバーでは、懸架装置への組付け前の状態で、支持部材の周壁に受け止められるフランジ部分が周壁の内径とほぼ同径に形成されており、懸架装置への組付けの際に、周壁から成る環状凹部に内嵌されていた。
【0003】
この構成によれば、懸架装置が車体に組付けられ、シートスプリングラバーが車体の荷重を受けると、フランジがその軸芯方向だけでなく径方向でも大きな力で圧縮される。そのために、図4に示すように、周壁7に受け止められるフランジ部分9の外周部が支持部材1の周壁7を乗り越えて膨出し(20はその膨出部である)、次のような不具合が生じることがあった。
【0004】
フランジ5は車体の振動に伴ってコイルスプリング2から繰返し押圧されるために、上記の膨出状態になると、フランジ5がコイルスプリング2によって径方向外方側(図4の矢印A方向)に押し出されやすくなる。そして、いったん押し出され始めると、押出しが徐々に進んで筒部4もフランジ5に引張られ、筒部4の一部分がコイルスプリング2の内周部や一端部から外れる(図4は筒部4が引張られてその下端部が少し上昇した状態を示している)。さらに、コイルスプリング2が支持部材1の受け座6や被嵌合部3に接近又は接触し、振動や騒音を抑制しにくくなる。図4において、12は、周壁7に連設された小さなフランジである。
【0005】
これらの問題を解消するために、筒部に、この筒部と同芯の円環状の金具を埋設して筒部の変形を抑制するという特許文献1の技術が提案されていた。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−323078号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1の技術によれば、円環状の金具が必要で部品点数が多くなっていた。そして、加硫成形の際には、筒部に対して金具を正確に位置決めしなければならなかったり、金具に接着剤を塗布しなければならなかったりして製作に手間がかかり、製作コストが高くなっていた。さらに、シートスプリングラバーの重量が金具の分だけ重くなるという問題もあった。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みて成されたもので、その目的は、部品点数の増加や重量化や製作コストの増大を招来することなく、振動・騒音抑制効果を長期にわたって得ることができるシートスプリングラバーを提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は、
筒部と、この筒部から張出すフランジとから成り、
前記筒部は、懸架装置のコイルスプリングの上端部に挿入可能で、かつ、前記懸架装置の車体側支持部材の被嵌合部に外嵌可能に形成され、
前記フランジは、厚肉部と、前記厚肉部の下端外周部に連設された薄肉部とから成り、前記厚肉部は上窄まりの円錐台状に形成され、前記薄肉部は前記フランジの軸芯に対して直角な円板状に形成され、前記厚肉部は、前記支持部材の受け座とコイルスプリングの上端部とに挟持されるとともに、前記受け座の外周部に連設された周壁に、前記フランジの径方向で受止められ
前記周壁に受け止められる厚肉部部分は、前記懸架装置への組付け前の状態で、前記支持部材の周壁の内径よりも設定値だけ小径に形成され、
前記懸架装置に組付けられて車体に組付けられると、前記フランジが前記車体の荷重で拡径して、前記厚肉部部分が前記支持部材の周壁に当接し、
前記車体への組付け状態では、前記厚肉部の外周面と薄肉部の外周面とがなだらかに連なり、前記薄肉部が、上窄まりのテーパー状に形成された前記コイルスプリングの上端部の傾斜面に当接して前記傾斜面を覆うように構成されている点にある。

【0010】
この構成によれば、支持部材の周壁に受け止められる厚肉部部分は、懸架装置への組付け前の状態で、周壁の内径よりも設定値だけ小径に形成されており、シートスプリングラバーが車体の荷重を受けて拡径することで、厚肉部部分が支持部材の周壁に当接するから、周壁に対するフランジの圧接力を弱くすることができる。すなわち、フランジに加わる径方向の圧縮力を小さくできて、フランジの外周部が支持部材の周壁を乗り越えて膨出するのを抑制することができる。
【0011】
このようにフランジの外周部の膨出が抑制されると、フランジが車体の振動に伴ってコイルスプリングから繰返し押圧されても、フランジがコイルスプリングによって径方向外方側に押し出されにくくなる。その結果、筒部がコイルスプリングの内周部や一端部から外れる不具合を回避できるとともに、コイルスプリングがシートブラケットの受け座や被嵌合部に接近又は接触する不具合を回避できて、振動や騒音の抑制効果が低下するのを回避することができる。
【0012】
上記の構成によれば、筒部の変形を抑制するための金具が不要であるから、部品点数が増大したり重量化したりすることがない。そして、加硫成形の際の金具の位置決め作業や金具に対する接着剤の塗布作業が不要であり、成形工程での作業の数が増えることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施に形態を図面に基づいて説明する。図3に、懸架装置の車体側のシートブラケット1(支持部材に相当)と懸架装置のコイルスプリング2の上端部2A(一端部に相当)との間に介在した自動車用のアッパーシートスプリングラバー10を示してある。
【0014】
前記シートブラケット1は金属板をプレス成形して製作されており、径方向中央部の下向き円錐台状の被嵌合凸部3と、被嵌合凸部3の周りの受け座6とから成る。受け座6の外周部に下向きの浅い周壁7が連設され、周壁7の下端部に小さいフランジ12が形成されている。そして、受け座6が取付けボルト(図示せず)で車体に固定されている。コイルスプリング2の上端部2Aは上窄まりのテーパー状に形成されている。
【0015】
図1,図2に示すように、アッパーシートスプリングラバー10は、円筒部4と、この円筒部4の上端部から張出すフランジ5とから成る。
【0016】
円筒部4は、コイルスプリング2の上端部2Aに挿入・内嵌可能で、かつ、シートブラケット1の被嵌合凸部3に外嵌可能に形成されている。すなわち、コイルスプリング2の上端部2Aの内径よりも少し大径の直胴状に形成され、内周部が下窄まりのテーパー孔部に形成されている。円筒部4の下端は被嵌合凸部3の下端よりも少し下方に位置し、被嵌合凸部3とコイルスプリング2との干渉を円筒部4で防いでいる。
【0017】
フランジ5は、径方向内方側の厚肉部16と、その厚肉部16の下端外周部に連設された薄肉部17とから成る。厚肉部16は上窄まりの円錐台状に形成され、薄肉部17はフランジ5の軸芯に対して直角な円板状に形成されている。円筒部4及びフランジ5の上端面に、ばね定数を所望の値に設定するための複数の溝8が放射状に形成されている。前記厚肉部16は、シートブラケット1の受け座6とコイルスプリング2の一端部2Aとに挟持されるとともに、受け座6の周壁7に、フランジ5の径方向で受止められるよう構成されている。
【0018】
周壁7に受け止められるフランジ部分9は、懸架装置への組付け前の状態で、シートブラケット1の周壁7の内径よりも設定値だけ小径に形成されている。そして、懸架装置にアッパーシートスプリングラバー10が組付けられて車体に組付けられると、フランジ5が車体の荷重で拡径して、図3に示すように、フランジ部分9がシートブラケット1の周壁7に当接する。
【0019】
このようにしてフランジ部分9を側壁7に当接させることで、周壁7対するフランジ5の圧接力を弱くすることができる。すなわち、フランジ5に加わる径方向の圧縮力を小さくできて、フランジ5の外周部がシートブラケット1の周壁7を乗り越えて膨出するのを抑制することができる。車体からアッパーシートスプリングラバー10に加わる上下方向の荷重は3800N〜7000Nである。
【0020】
車体への組付け状態では、厚肉部6の外周面と薄肉部7の外周面とがなだらかに連なる。そして、薄肉部7がコイルスプリング2の上端部2Aの傾斜面11に当接してこれを覆う。これにより、コイルスプリング2とシートスプリングラバーとが径方向で位置ずれしにくくなる。
【0021】
上記のように、懸架装置に組付けられて車体に組付けられると、フランジ5が車体の荷重で拡径してフランジ部分9がシートブラケット1の周壁7に当接するように構成されている。
【0022】
[別実施形態]
上記の実施形態で挙げた数値は一例であり、別の数値であってもよい。本発明は、懸架装置の車輪側のシートブラケット(支持部材に相当)と懸架装置のコイルスプリング2の下端部との間に介在されるロアーシートスプリングラバーにも適用することができる。
【0023】
シートスプリングラバーの材質としては、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等が挙げられる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、部品点数の増加や重量化や製作コストの増大を招来することなく、振動・騒音抑制効果を長期にわたって得ることができるシートスプリングラバーを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートスプリングラバーの平面図
【図2】図1のA−O−A断面図
【図3】シートスプリングラバーの組付け図。
【図4】従来のシートスプリングラバーの組付け図
【符号の説明】
1 支持部材
2 コイルスプリング
2A コイルスプリングの一端部
3 被嵌合部
4 筒部
5 フランジ
6 受け座
7 周壁
9 フランジ部分

Claims (1)

  1. 筒部と、この筒部から張出すフランジとから成り、
    前記筒部は、懸架装置のコイルスプリングの上端部に挿入可能で、かつ、前記懸架装置の車体側支持部材の被嵌合部に外嵌可能に形成され、
    前記フランジは、厚肉部と、前記厚肉部の下端外周部に連設された薄肉部とから成り、前記厚肉部は上窄まりの円錐台状に形成され、前記薄肉部は前記フランジの軸芯に対して直角な円板状に形成され、前記厚肉部は、前記支持部材の受け座とコイルスプリングの上端部とに挟持されるとともに、前記受け座の外周部に連設された周壁に、前記フランジの径方向で受止められ
    前記周壁に受け止められる厚肉部部分は、前記懸架装置への組付け前の状態で、前記支持部材の周壁の内径よりも設定値だけ小径に形成され、
    前記懸架装置に組付けられて車体に組付けられると、前記フランジが前記車体の荷重で拡径して、前記厚肉部部分が前記支持部材の周壁に当接し、
    前記車体への組付け状態では、前記厚肉部の外周面と薄肉部の外周面とがなだらかに連なり、前記薄肉部が、上窄まりのテーパー状に形成された前記コイルスプリングの上端部の傾斜面に当接して前記傾斜面を覆うように構成されているシートスプリングラバー。
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