JPH04224328A - 車両部分の受け口に組込まれた支持ブラケットの保安装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、端部が受け口から突出
してブラケット心部を備えたゴムブシュを有し、このゴ
ムブシュが、上部または内部の加硫された薄板ケーシン
グのフランジによって受け口の一方の側に支持され、フ
ランジと反対の側の受け口のリングビード状ブシュ端部
が、受け口の他方の側において受け口の縁部にかぶさっ
た、車両部品の受け口に組込まれた支持ブラケットの保
安装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】そのような支持ブラケットのゴムブシュ
は組込まれた状態において、せん断荷重を受ける。この
ゴムブシュは、車両部分内に支持ブラケットを組込む場
合、相応する受け口に締りばめ方式によって押込む必要
がある。この目的のため、コーティングのフランジと反
対の側のリングビード状ブシュ端部によって、ゴムブシ
ュが受け口にはめ込まれ、そのためにブシュ端部が半径
方向に相応して圧縮される。

【０００３】ゴムブシュが、その最終の構成位置に達し
たとき、リングビード状ブシュ端部が受け口から抜け出
して半径方向に膨張し、受け口の縁部にかぶさり、した
がって軸方向ストッパを形成し、このストッパが、受け
口の対向する縁部に接するゴムブシュのフランジと共に
、ゴムブシュをその取付け位置に確保する。

【０００４】この軸方向ストッパは、同時に、ブラケッ
ト心部を貫通し他の車両部分と共にねじ止めする止めね
じの上に設けられた止め板用のバッファを形成し、この
止め板は一方向における支持ブラケットの軸方向の行程
を限定する。

【０００５】組立のための垂直方向の軸を有するサブフ
レームに達する支持ブラケットの場合、ゴムブシュが軸
方向に特に高い応力（せん断応力）を受ける。

【０００６】その場合、驚くべきことに、サブフレーム
と車両構造との間の極めて厳しい垂直相対運動時にフラ
ンジおよびリングビード状ブシュ端部が全く心配のない
軸方向の保持を保証し得ることが判った。これに対して
、軸方向に向いた高い振動数の振動によって、ゴムブシ
ュが受け口に半径方向の大きな事前応力によって組込ま
れていても、ゴムブシュが受け口の内部において軸方向
に変位するようになる。その場合、受け口の縁部を捕捉
するリングビード状ブシュ端部によって形成されたスト
ッパが作用せずにブシュ端部が受け口に引き込まれる。 その結果、受け口と止めねじ上にある止め板との間に設
けられる緩衝要素がなくなり、従って１つの軸方向にお
けるブラケットの可撓性が相応して減少する。

【０００７】本発明の出発点であるドイツ連邦共和国実
用新案第２１２２５５５号に記載されている支持ブラケ
ットのほかに、米国特許第３４７９０８１号明細書から
支持ブラケットがすでに知られており、このゴムブシュ
は、これを収容する穴の内部においてゴムブシュが変位
することを防止する支持要素を有している。

【０００８】この場合、支持要素はブラケット心部を構
成する双円錐状を呈するスリーブの構成要素を形成し、
その双円錐にサーフェースラインに沿ってスリットが切
られている。スリーブを貫通する止めねじが、スリーブ
内部ねじにねじ込まれている。

【０００９】止めねじを締めることによって、同時にス
リーブが軸方向に短縮された場合、スリットによって形
成されたスリーブリブが曲がり、これを収容する穴内に
おける軸方向の運動が不可能になるような程度にゴムブ
シュが半径方向に膨張する。

【００１０】その場合、ブシュと共に止めねじをねじ込
むことによっては、一定の押圧力でブラケット心部を車
両部分に固定することは不可能である。さらに、このブ
ラケット構造の場合、ゴムブシュに薄板ケーシングを備
えることが不可能である。最後に、軸方向の可撓性はゴ
ムブシュの半径方向残留応力に依存する。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】本発明の基本的な課題
は、比較的に強力な軸方向振動の影響を受ける場合でも
、ゴムブシュが受け口の内部において他の車両部分の方
向に変位することができないように保証された、特許請
求の範囲請求項１の上位概念に記載された構成の支持ブ
ラケットの保安装置を提供することである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、特許請求の範囲請求項１の特徴部分に記載の構成
によって解決される。

【００１３】リングビード状のブシュ端部の周囲溝には
め込まれた止め輪の場合、このブシュ端部が受け口の縁
部にかぶさり、したがって受け口の内部へブシュ端部が
引き込まれることを防止する。

【００１４】その場合、ブシュ端部における周囲溝を内
周側またはブシュ端部の外周に形成することができる。 前者の場合、半径方向に押圧された状態において止め輪
の外径を受け口の内径より大きな寸法にする必要があり
、後者の場合、止め輪の内径を受け口の内径より大きな
寸法にする必要がある。

【００１５】ドイツ連邦共和国特許第９６０４０１号公
報（図１）から、弾性合成樹脂からなるブシュを、ブラ
ケット本体の穴に止め輪によって軸方向に保持すること
が、すでに知られている。この目的のため、ブシュの外
周およびブラケット本体の穴の内周に溝が形成される。 ブシュを組み立てるため、止め輪がブシュの周囲溝には
め込まれ、半径方向に押圧される。

【００１６】ブシュおよびブラケット本体の穴の溝が互
いに反対側にある場合、止め輪が開き、その場合、一方
の半分が２つの溝のうちの一方の溝に係合し、他方の半
分が他方の溝に係合する。

【００１７】そのようなブラケットの場合に設けられる
薄板ケーシングは、ゴムブシュの周囲上に加硫されるか
、またはゴムブシュ上に単に薄いゴム層が残るようにゴ
ムブシュ内に加硫されるため、このような保安装置は支
持ブラケットには実用的でない。

【００１８】その場合薄板ケーシングーによって止め輪
に軸方向の力が作用し、この軸方向の力によって、止め
輪の半径方向の押圧を防止する２つの溝の壁部の間の締
付けを行うようになるため、ゴムブシュと受け口との間
にはめ込まれた止め輪が、軸受の分解を防止する。

【００１９】

【実施例】本発明による保持装置の実施例が図に示され
ている。

【００２０】乗用車の車体が全体として符号１０で示さ
れていおり、例えばこの車体に弾性的に結合されたサブ
フレームが符号１２で示されている。

【００２１】この結合は、スラスト軸受として作用しそ
れぞれサブフレーム１２の受け口１６の内部に押し込め
られた支持ブラケット１４によって行われる。

【００２２】支持ブラケット１４は、外周が薄いゴム被
覆層２２によって被覆されるように加硫された薄板ケー
シング２０を有するゴムブシュ１８を備えている。しか
しながら、薄板ケーシング２０は、ゴムブシュ１８の外
周に加硫されるようにすることもできる。薄板ケーシン
グ２０の一方の端部においてフランジ２４が一体的に形
成されているが、その他方の端部は、例えば受け口１６
の下側と同列に集結している。

【００２３】フランジ２４と反対の側のリングビード状
に形成されたブシュ端部が、符号１８′で示されている
。同様に、他方のブシュ端部１８″がリングビードを形
成し、このブシュ端部１８″はフランジ２４を被覆し、
ストップバッファを形成している。

【００２４】符号２８は、平坦な端部２８″がリングビ
ード１８″から突出したブラケット心部を示しており、
この図には見られないが公知の形態で互いに対立的に設
けられたゴムブシュ１８の結合腹板に加硫されている。

【００２５】ブラケット心部２８に、止めねじ３２を受
け入れる穴３０が軸方向に貫通している。この止めねじ
３２の端部が、ブラケット心部２８の端部２８′におい
てこの端面側から手の届く凹部３４内に突出している。

【００２６】図から判るように、サブフレーム１２内に
支持ブラケットが組み込まれた状態において、リングビ
ード状のブシュ端部１８′が受け口１６の縁部を捕捉し
ている。受け口１６の反対側の縁部がフランジ２４にか
ぶさっている。したがって、このフランジ２４およびブ
シュ端部１８′が、サブフレーム１２内への支持ブラケ
ット１４の組込み位置を固定する。

【００２７】ゴムブシュ１８の外側のゴム被覆層２２が
、受け口１６の穴１７に締りばめ方式ではめ合わされる
ように、ケーシング２０の直径が受け口１６の内径に調
整される。

【００２８】車体１０におけるサブフレーム１２の機内
側に、下方に突出し内部ねじを有するカラー３８を備え
た板状の結合要素３６が設けられている。カラー３８は
、軸受心部２８の端面側の凹部３４と定心的に係合され
、したがって、軸受心部２８に支持されるストッププレ
ート３７を取り付ける止めねじ３２をブラケット心部２
８の内部ねじにねじこむことができ、このため、ブラケ
ット心部２８とカラー３８とを互いに固く締付けること
ができる。

【００２９】支持ブラケット１４を組み立てるため、リ
ングビード状のブシュ端部１８′を有するゴムブシュ１
８を、かどが丸められて若干広げられた受け口１６の穴
１７に差し込むことができ、その場合、このブシュ端部
１８′は、ゴムブシュ１８を押し込んだときに半径方向
の変形によって直径が相応に縮小される。

【００３０】最後に、ブシュ端部１８′を受け口１６の
開口部１７から再び取り出した場合、解放されて半径方
向に相応に膨張し、開口部の縁後部を捕捉する。

【００３１】押し込み方向（矢Ａ）と反対の方向に作用
するせん断力または高い振動数の軸方向振動によって、
受け口１６内における支持ブラケット１４が矢Ａの方向
にずれることがないように、受け口１６が安全に装備さ
れている。

【００３２】図１に示す実施例の場合、リングビード状
のブシュ端部１８′の内周に設けられた周囲溝４０を有
し、この溝の内部に、ひろげばね式の止め輪４２がはめ
込まれている。その場合、周囲溝４０および止め輪４２
は、少なくとも止め輪４２が内側に広げられた状態にお
いてリング外径が受け口１６の内径より大きくなるよう
に、受け口１６の内径が設計されている。

【００３３】その場合、止め輪４２は、サブフレーム１
２における穴１７の縁部において支持されることによっ
て、支持ブラケット１４の相応する軸方向の変位時に止
め作用を行う。

【００３４】図２に示す構造変形例の場合、止め輪４３
を収容する周囲溝４４が、リングビード状ブシュ端部１
８′の外周に形成されている。この場合、止め輪４３の
内径が、内側へ突っ張った状態において受け口１６の内
径より大きくなるように、止め輪４３の直径を定めるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。

【図２】図１に示す装置を構成するリングビード状ブシ
ュ端部の別の実施例を示す部分的な断面図である。

【符号の説明】

１４　　ブシュ端部 １６　　受け口 １８′　　ブシュ端部 ４０　　周囲溝 ４２、４３　　止め輪 ４４　　周囲溝。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　端部が受け口から突出してブラケット
   心部を備えたゴムブシュを有し、このゴムブシュが、上
   部または内部の加硫された薄板ケーシングのフランジに
   よって受け口の一方の側に支持され、フランジと反対の
   側の受け口のリングビード状ブシュ端部が、受け口の他
   方の側において受け口の縁部にかぶさった、車両部品の
   受け口に組込まれた支持ブラケットの保安装置において
   、リングビード状ブシュ端部（１８′）に周囲溝（４０
   または４４）が形成され、受け口（１６）内に支持ブラ
   ケット（１４）を組込んだ後、周囲溝（４０又は４４）
   に止め輪（４２または４３）をはめ込むことができ、こ
   の止め輪（４２又は４３）は、内側へ突っ張った状態に
   おいて、受け口（１６）の内径より大きな直径を有する
   ことを特徴とする、車両部品の受け口に組込まれた支持
   ブラケットの保安装置。
2. 【請求項２】　　周囲溝（４０）が、リングビード状ブ
   シュ端部（１８′）の内周側に形成されることを特徴と
   する、請求項１記載の保安装置。
3. 【請求項３】　　周囲溝（４４）が、リングビード状ブ
   シュ端部（１８′）の外周側に形成されることを特徴と
   する、請求項１記載の保安装置。