JPH1014678A - 洗面化粧台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ボールをキャビネット上面に備えた洗面化粧台
において、ボールから飛散する水滴が使用者にかからな
いようにすること。 【解決手段】キャビネット１上面にボール２が載置され
てなる洗面化粧台において、内面には湾曲した水がえし
部３ａを有し、下面にはボール上端縁と嵌合する嵌合部
３ｂがボール２の形状に合わせて形成されたボールカバ
ー３を少なくともボール２の上端縁前部に着脱自在に嵌
合した洗面化粧台。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗面や洗髪を行な
う洗面化粧台に関し、ボールからの水滴の飛散を防止す
る技術である。

【０００２】

【従来の技術】従来より収納部となるキャビネット上面
に洗面・洗髪あるいは軽い洗濯などを行なうボールが載
置された洗面化粧台が用いられている。しかし、洗面化
粧台で洗面・洗髪などを行なうと、その周辺の壁面や床
面に水滴が飛散してしまうため、洗面化粧台を使用した
後飛散した水滴を拭き取らなくてはならず、後始末が大
変であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そのような洗面化粧台
を使用したときの水滴の飛散を防止するために、ボール
の左右のカウンターに水滴の飛散を防止するパネルやカ
ーテンを設けた洗面化粧台が提案されていた。（実公平
６−２９２５５号公報、実開平２−１０９４７７号公報
参照）

【０００４】これらのパネルやカーテンはいずれも洗面
化粧台の左右方向への水滴の飛散を防止するためのもの
であって、使用者自身への水滴の飛散を防止するための
手段はなかった。本発明はこのような課題に鑑み、洗面
化粧台で洗面・洗髪をする使用者、言い換えれば洗面化
粧台前面への水滴の飛散を防止することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の発明者は、キャビネット１上面にボール
２が載置されてなる洗面化粧台において、内面には湾曲
した水がえし部３ａを有し、下面にはボール２上端縁と
嵌合する嵌合部３ｂがボール２の形状に合わせて形成さ
れたボールカバー３を少なくともボール２の上端縁前部
に着脱自在に嵌合した洗面化粧台を発明したものであ
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下図面に基づいて説明する。図
１において、Ａは洗面化粧台であって、収納部となるキ
ャビネット１の上面にボール２が載置されている。キャ
ビネット１は物品などを収納する収納部を有し、その前
面には収納部を閉そくする扉が設けられている。キャビ
ネット上面および収納部内部には、棚や引き出しなどが
設けられても良い。キャビネットは無垢木材、合板、繊
維板、パーティクルボード、集成材、単板積層材などの
木質系材料、塩化ビニールなどの合成樹脂系材料、アル
ミニウム、ステンレスなどの金属系材料などを単独であ
るいは複合して用いて板材を得て、該板材を地板、側
板、幕板、桟材などとし箱体に構成される。

【０００７】キャビネット１の上面に載置されるボール
２は、陶器あるいは合成樹脂を成型して製造されるもの
であって、キャビネット１とはボール２の下面にて固定
ビスや接着剤などで固着されている。キャビネット１
は、図１のようにキャビネット１上面にはボール２しか
載置されていないタイプでも、図５のようにボールの脇
に石けんや化粧品などの物品を置くためのカウンターＫ
がキャビネット１の一部として形成されたタイプでも良
い。

【０００８】３はボールカバーであって、内面に湾曲し
た水がえし部３ａを有し、下面にはボール上端縁と嵌合
する嵌合部３ｂがボール２の形状に合わせて形成され
る。該ボールカバー３は少なくともボール２の上端縁前
部に着脱自在に嵌合して取り付けられる。該ボールカバ
ー３は、ボール２の材質と同様の陶器あるいは硬質の合
成樹脂やゴム、軟質の合成樹脂などで構成されるもので
ある。

【０００９】ボールカバー３は、内面には湾曲した水が
えし部３ａを有し、水栓から吐出した水がボール２底面
にあたってはねかえった水しぶきや、作業者が作業する
ことによって生じる水滴などが作業者の方向すなわち洗
面化粧台前面に飛散することを防止する。

【００１０】また、ボールカバー３下面にはボール２上
端縁と嵌合する嵌合部３ｂがボール２の形状に合わせて
形成され、嵌合部３ｂがボール２上端縁と嵌合すること
によってボールカバー３がボール２に固定される。ボー
ルカバー３はボール２と嵌合してボール２上端縁に固定
されるときに、そのすき間から水漏れなどがないよう防
水密閉性も必要であり、ボールカバー３のうち少なくと
もボール２に当接する部分である嵌合部３ｂ下面はゴム
やウレタン他の軟質合成樹脂などの弾性を持っ密着性の
良い素材を用いた方が良い。

【００１１】ボールカバー３のボール２への実際の嵌合
固定方法は種々考えられるが、例えばボールカバー３の
嵌合部３ｂ下面の厚さをボール２の厚さよりもやや小さ
めにしておき、ボールカバー３の嵌合部３ｂをゴムや合
成樹脂を成型して得られる弾性を持つものとしておけ
ば、ボール２にボールカバー３をはめ込むだけでボール
カバー３はボール２に密着してすき間からの水漏れなど
がなく良好に使用することができる。

【００１２】ボールカバー３は少なくともボール２の上
端縁前部に嵌合されるものであるが、図３のように、ボ
ールカバー３を略半円形に形成し、ボール２の上端縁前
部からボール２の左右、バックガード４にかけてボール
２の上端縁全周にわたって嵌合することもでき、このよ
うにすればボール２前面に加えて、ボール２の左右に対
する水滴の飛散も防止することができる。

【００１３】また図４のようにボールカバー３の高さを
高くし、水栓５も高さ調整が可能なタイプを用いること
によって、子供やお年寄りなどの背が低い人が洗面化粧
台を用いる場合はボールカバー３を取り外すとともに、
水栓５も低い状態で使用し、背の高い人が洗面化粧台Ａ
を用いる場合はボールカバー２を取り付けて水栓５を高
い位置で使用すれば、背の高い人は腰をかがめることな
く楽な姿勢で洗面・洗髪などの作業を行なうことができ
るものであって、ボールカバー３を簡易な洗面化粧台の
高さ調整手段としても用いることができる。

【００１４】さらにボールカバー３は、着脱自在に構成
され、ボールカバー３が必要ない場合や、ボールカバー
３がボール２に嵌合されているとかえって邪魔になる場
合はボール２より取り外しておくことができる。

【００１５】

【効果】ボール２の形状に合わせて形成されたボールカ
バー３を少なくともボール２の上端縁前部に着脱自在に
嵌合したので、使用者（洗面化粧台前面の）に水滴が飛
散することがなく、今まで防止できなかった洗面化粧台
の使用者の衣服が飛散した水滴で濡れたり、洗面化粧台
前面の床面が濡れることを防止できる。

【００１６】また陶器製のボール２には、型を用いて製
造するという製造方法上の理由から、ボール２の上端縁
に内面の湾曲した水がえしを形成することは難しかった
が、このボールカバーを用いれば、従来からのボールに
特別な加工が必要としないで容易に水がえしを形成する
ことができる。

【００１７】ボールカバー３を洗面化粧台の上端縁に取
り付けることによって、ボール２の底面からの高さ、し
いては洗面化粧台自体の高さを調整することができ、作
業者個々の異なる身長に対応できるようになり、ボール
カバー３を洗面化粧台の高さ調整手段としても用いるこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】▲ａ▼ ボール２だけを載置したキャビネット
とボールカバー３の斜視図、▲ｂ▼ ボールカバー３の
斜視図、

【図２】 ボールカバー３の側面図、

【図３】 ボールの左右、バックガード４にかけてボー
ルカバー３を嵌合した場合の斜視図、

【図４】 高さ調節可能の水栓５のあるボール２とボー
ルカバー３の側面図、

【図５】 カウンターを有するキャビネットの斜視図、

【符号の説明】

１：キャビネット、２：ボール、３：ボールカバー、３
ａ：水がえし部、３ｂ：嵌合部、４：バックガード、
５：水栓。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャビネット上面にボールが載置されて
   なる洗面化粧台において、内面には湾曲した水がえし部
   を有し、下面にはボール上端縁と嵌合する嵌合部がボー
   ルの形状に合わせて形成されたボールカバーを少なくと
   もボールの上端縁前部に着脱自在に嵌合した洗面化粧
   台。