JPH0748142Y2 - 洗面台の水はね防止プレート - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、洗面台における水はねを防止するためのプレ
ートに関する。

〔従来の技術〕

近年、水栓蛇口の他にシャワーを取付けて洗髪機能を付
加した洗面化粧台が広く普及するようになった。

ところが、洗髪時にシャワーを使用するに際しては、水
のはね返りが大きく洗面化粧台周辺を濡らすことが多
い。そこで、例えば実開昭63−103377号公報に記載され
ているように、洗面ボウルから飛散する水滴等を遮断す
るために、プレート（パネル）を洗面ボウルの側縁部に
取付けることが提案されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、このようなプレートは単に水のはね返り防止
の目的で使用されるのみであって、不使用時には取り外
したり、あるいは展開状態にして、洗面台の両端部への
起立状態から退避状態にしておく必要がある。

本考案において解決すべき課題は、かかる洗面台におけ
る水はね防止プレートを、単に水はねを防止するという
単目的のみならず、他の用途にも使用できるようにし
て、洗面台の多機能化に合わせた補助機能を拡大させる
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、洗面ボウルを有する洗面台において、前記洗
面ボウルの幅方向の少なくとも一端に水はね防止用のプ
レートを配置し、前記プレートを前記洗面ボウルの端縁
から立ち上がる姿勢及び該洗面ボウルの上に被さる姿勢
に起倒可能とし、前記プレートが倒れた姿勢のとき前記
洗面ボウルの上面に載りほぼ水平に設定可能としてなる
ことを特徴とする。

このような構成において、洗面ボウルの幅方向の一端側
に偏らせて水栓を配置し、プレートを前記水栓の偏り方
向とは反対側の端部に配置したものとすることもでき
る。

プレートを起立させると洗面ボウルの幅方向の端部から
立ち上がるので、洗面ボウルを使うときの水の飛散を遮
ることができ、洗面ボウルに被さるように倒せば水平姿
勢となるのでその上面に化粧道具等を置いて使うことが
できる。そして、水栓を洗面ボウルの幅方向の一端側に
偏らせ、プレートを反対側の一端に設ける場合では、プ
レートを被せたときでも水栓を使うことができる。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら、実施例により本考案の特徴
を具体的に説明する。

第１図は、本考案の水はね防止プレートを装着した洗面
化粧台の斜視図である。

洗面化粧台１のフロアキャビネットの側板２に、水はね
防止プレート３を設けている。この水はね防止プレート
３は、少なくとも洗面ボウル５側は防止性のある材料、
たとえばプラスチック製とし、洗面ボウル５の奥行きと
略同じ奥行きと少なくとも洗面ボウル５上部の一部を覆
う広さを有手段、第２図に示すように、２枚の板材を蝶
番４で連結し、展開、折り畳み可能になっている。な
お、蝶番４は洗面ボウル５側を向く面に取り付けるもの
とし、これにより水はね防止プレート３の上下の２枚の
板が互いに対向し合う辺を突き合わせることによって起
立した姿勢に保持できると共に、洗面ボウル５の上面に
被せる姿勢に倒すことができる。

この水はね防止プレート３を設けた洗面化粧台１におい
て、洗面ボウル５を使用するときには、第１図に示すよ
うに、水はね防止プレート３を起立状態にして、洗面ボ
ウル５からの水はね防止する。他方、洗面ボウル５を使
用しないときには、第３図に示すように、この水はね防
止プレート３を洗面ボウル５側に倒す。このとき、水は
ね防止プレート３は洗面ボール５上部の一部を覆い、た
とえば化粧道具等の置台として使用することができる。

ここで、洗面ボウル５には、水はね防止プレート３を設
けた側とは反対側の幅方向の端部に少し偏らせて水栓６
を配置している。そして、水はね防止プレート３の大き
さは、第３図に示すようにこれを倒したときでも水栓６
に当たらない程度とすることで、水はねプレート３を洗
面ボウル５の上面に水平姿勢で被せることできる。した
がって、水栓６を使うときでも水はね防止プレート３の
上面に物を置いたまま手洗いや化粧等が行える。

また、水はね防止プレート３を洗面ボウル５の両縁部に
設ける場合には、両プレート３を倒したときに両プレー
ト３で洗面ボウル５の上部全面を覆うように、両プレー
ト３の広さを定め、且つ、水栓蛇口を洗面ボール５の一
方の縁寄りに設けるようにすれば、一方の水はね防止プ
レート３は起立した状態で、他方の水はね防止プレート
３は倒した状態で、吐水しながらの作業を行うことがで
き、使い勝手が一層良くなる。

水はね防止プレート３は上記のように構成されており、
洗面化粧ユニットの使用状況に合わせて、多機能を発揮
できるようになっている。

なお、上記実施例は洗面ボウルの両側にカウンターが設
けられていないタイプの洗面化粧台の例であるが、カウ
ンター付きの洗面化粧台の場合にも同様にして、カウン
ターの一方または両方の端部に水はね防止プレートを取
り付けることができる。この場合も、水はね防止プレー
トは、洗面ボウルの奥行きと略同じ奥行きと少なくとも
洗面ボウル上部の一部を覆う広さを有するものとするこ
とは上記実施例と同様である。

〔考案の効果〕

以上に説明したように本考案の水はね防止プレートは、
洗髪，洗顔時の水はね防止するばかりでなく、このプレ
ートを洗面ボウル側に倒したときには化粧道具等の置場
としても利用でき、洗面化粧台の使い勝手を良くする。

また、水栓を洗面ボウルの幅方向の一端側に偏らせると
共に水はね防止プレートを他端側に配置すると、このプ
レートを洗面ボウルに被せたときでも水栓を使うことが
でき、少量の水しか使わないような場合には、いちいち
水はね防止プレートを起立させることも不要となるほ
か、プレート上に物を置いたまま手洗いなどができ、使
い勝手が更に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の水はね防止プレートを装着した
洗面化粧台の斜視図、第２図は蝶番により２枚のプレー
トを連結して構成した水はね防止プレートを洗面ボウル
側から見たときの斜視図、第３図は水はね防止プレート
を倒した状態の洗面化粧台の斜視図である。 1:洗面化粧台、2:キャビネット側板 3:水はね防止プレート 4:蝶番、5:洗面ボウル 6:水栓

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗面ボウルを有する洗面台において、前記
   洗面ボウルの幅方向の少なくとも一端に水はね防止用の
   プレートを配置し、前記プレートを前記洗面ボウルの端
   縁から立ち上がる姿勢及び該洗面ボウルの上に被さる姿
   勢に起倒可能とし、前記プレートが倒れた姿勢のとき前
   記洗面ボウルの上面に載りほぼ水平に設定可能としてな
   る洗面台の水はね防止プレート。
2. 【請求項２】前記洗面ボウルの幅方向の一端側に偏らせ
   て水栓を配置し、前記プレートを前記水栓の偏り方向と
   は反対側の端部に配置してなる洗面台の水はね防止プレ
   ート。