JPH0750525Y2 - 変形大便器カウンター付ユニットバス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は変形大便器カウンター付ユニットバスに関す
る。

（従来の技術） ユニットバスは、建物躯体内に床パンを設置し、この床
パンの外周部に壁パネルを建廻らし、この壁パネルによ
って画成される空間に洋式大便器、洗面器、浴槽などを
配設した構成になっている。そして仕様に応じてカウン
ター付の大便器を設置したり、カウンターと洗面器が一
体になったものを設置している。

（考案が解決しようとする課題） このカウンター付の大便器の場合、直方体状のカウンタ
ーの前面を臨んで大便器を設置するため、大便器と壁パ
ネル、又はドアとの間の距離を充分にとることができ
ず、身体の移動や自由が制限され、使い勝手が悪くなる
不都合が生じる。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために本考案は、床パンの外周部に
壁パネルを立設し、ドアを設けて形成した空間にカウン
ター、洋式便器及び浴槽を備えたユニットバスにおい
て、ドア正面の壁パネルに沿ってカウンターを設置し、
このカウンターの前面はカウンターから垂下された前板
と前板の下に設けられ前板よりも後方に凹まして形成さ
れた幕板とから構成すると共に、カウンター、前板、及
び幕板の幅方向中間部を平面視壁パネル側に左右対称に
凹まして屈曲部を形成し、この屈曲部の幕板に洋式便器
を取付け、屈曲部を設けることで形成される左右の張り
出し部の一方に洗面器を設置し、この洗面器に隣接して
浴槽を配設した。

（作用） 上記手段によれば洋式便器と壁パネル、又はドアとの間
の距離を充分にとることができる。

（実施例） 次に本考案の一実施例を添付した図面に基づいて説明す
る。

第１図は本考案の変形大便器カウンター付ユニットバス
の平面図、第２図は同じく要部の斜視図である。

変形大便器カウンター付ユニットバス１は、建物躯体Ｂ
内に床パン３を設置し、床パン３の外周部に壁パネル５
…を建廻らして、ドア７を取付け、壁パネル５…の上部
間には天井パネル９を張設している。壁パネル５…によ
って画成される空間内のドア７の右手側には浴槽11が設
置され、浴槽11の短手側の一方の壁パネル５には浴槽11
を臨んで混合水栓13が取付けられている。又、浴槽11の
長手側の一方の縁11aを臨む壁パネル５には手摺り15が
設けられている。

ドア７の正面には壁パネル５に沿ってカウンター17が設
置されている。カウンター17は、幅方向中間部が壁パネ
ル５側に凹んで平面視略台形状の屈曲部17aが形成さ
れ、この屈曲部17aを設けることで形成される張り出し
部の内向って右手の上面には前記浴槽11に隣接する水栓
19付の洗面器21が設けられている。

カウンター17の前面は第２図に示すように、カウンター
17から垂下された前板17bと、前板17bの下に設けられ前
板17bよりも平面視後方（壁パネル５側）に凹まして形
成される幕板23とから構成され、この屈曲部17aが形成
されている前面の幕板23には、洋式便器25が取付けられ
ている。洋式便器25は、側方の壁パネル５に設けた図示
せざる押ボタンによって作動するフラッシュバルブによ
って水道から給水を受け、使用後の水を流せるようにな
っている。

この変形大便器カウンター付ユニットバス１によれば、
カウンター17の幅方向中間部を凹ませて屈曲部17aを形
成したので、右手上面に洗面器21を設置する上で何ら支
障はなく、又、屈曲部17aの左手のカウンターは充分に
スペースもあるので、洗面器21や浴槽11を利用する際に
石けん、歯ぶらし、ひげ剃りや着換えの衣服などを置く
ことができ、しかも浴槽11や洗面器21からは離れている
ので、濡れる心配が無い。更にカウンター17の屈曲部17
aが形成されている前面の幕板23に洋式便器25を取付け
るようにしたので、例えユニットバスが充分なスペース
をとれない場合でも、この屈曲している分だけ洋式便器
25を壁パネル５側に寄せて設置することができ、洋式便
器25とドア７との距離を充分に取れるため、利用する人
の身体の移動や自由を制限することがなく、使い勝手が
良くなる。

尚、27はタオル、トイレットペーパーなどを載せる台、
29は手ふきなどを吊るすバーである。

（考案の効果） 以上詳述したように本考案によれば、洋式便器と壁パネ
ル、又はドアとの間の距離を充分にとれるので、利用す
る人の身体の移動や自由を制限することなく、又、足元
の幕板が前板よりも凹んでいるので、利用者が洗面器の
前に立った場合、洗面器に近づいて利用することができ
るから、腰を曲げる等の無理な姿勢を取らずに済み、腰
等を傷める虞が無い。そして屈曲部の幕板に洋式便器を
取付けることで、カウンター上部の前板の部分を洋式便
器に凭せて荷重を分散させることができる。

更に洋式便器の左右に張り出し部が設けられているの
で、洋式便器より立上がる際両手を掛けて身体を支持す
ることができるから、高齢者や足の不自由な人にも使い
勝手の良いものにすることができる。更に又カウンター
には屈曲部を設けることで左右に張り出し部が形成され
るので、浴槽や洗面器から遠い側の張り出し部に石け
ん、歯ぶらし、ひげ剃りや着替え等の衣服、小物等を置
くことができるから、これらの衣服、小物等を濡らさず
に安心して利用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は本考案
の変形大便器カウンター付ユニットバスの平面図、第２
図は同じく要部の斜視図である。 尚、図面で１は本考案の変形大便器カウンター付ユニッ
トバス、５は壁パネル、11は浴槽、17はカウンター、17
aはカウンターの屈曲部、25は大便器である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】床パンの外周部に壁パネルを立設し、ドア
   を設けて形成した空間にカウンター、洋式便器及び浴槽
   を備えたユニットバスにおいて、 前記ドア正面の壁パネルに沿ってカウンターを設置し、
   このカウンターの前面はカウンターから垂下された前板
   と前板の下に設けられ前板よりも後方に凹まして形成さ
   れた幕板とから構成すると共に、カウンター、前板、及
   び幕板の幅方向中間部を平面視壁パネル側に左右対称に
   凹まして屈曲部を形成し、この屈曲部の幕板に前記洋式
   便器を取付け、屈曲部を設けることで形成される左右の
   張り出し部の一方に洗面器を設置し、この洗面器に隣接
   して前記浴槽を配設したことを特徴とする変形大便器カ
   ウンター付ユニットバス。