JPH0755984Y2 - スクリーン付収納ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は浴室に設けられ、浴槽内の湯水が浴槽の外側に
飛散するのを防止するスクリーンを備えた収納ユニット
に関する。

（従来の技術） 浴槽と洗面エリア或いはトイレエリア等を一体化した浴
室にあっては、浴槽内の湯水が洗面エリア等に飛散する
のを防止するスクリーンを設けるとともに、洗面エリア
等には石けんやタオル等を収納するための収納棚等を設
けるようにしたものが知られている。

（考案が解決しようとする課題） 上述したスクリーンは浴槽と洗面エリアの一部を仕切る
べく浴槽の側縁部上端面に立設され、他方収納棚は洗面
エリア等のコーナ部に立設されるが、かかるスクリーン
と収納棚の位置関係にあっては、浴槽から収納ユニット
に手が届かず、従って浴槽を使用しながら収納ユニット
のタオルや石けん等を取ることができず不便であった。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決すべく本考案は、浴室に設けられ石けん
やタオル等を収納する浴室用収納ユニットにおいて、浴
室の洗い場の床面に浴槽のエプロンの略中央部に沿って
天井まで届く収納ユニットを設け、この収納ユニットの
側部と一方の壁面との間に浴槽の縁に沿って浴槽内の湯
水が浴槽の外側に飛散するのを防止するスクリーンを設
けた。

（作用） 浴室の洗い場の床面に浴槽のエプロンの略中央部に沿っ
て天井まで届く収納ユニットを設け、この収納ユニット
の側部と一方の壁面との間に浴槽の縁に沿って浴槽内の
湯水が浴槽の外側に飛散するのを防止するスクリーンを
設けたので、浴室自体が強度部材として機能する収納ユ
ニットによって補強され、天井がたわむ心配がなくな
り、地震等の外力に対して強くなる。又、スクリーンに
よって、浴槽内の湯水が洗い場に飛散する虞が少ない。

（実施例） 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は本考案の収納ユニットを備えた浴室の斜視図、
第２図は収納ユニットを示す断面平面図である。

浴室１内には浴槽２を設置し、この浴槽２の外側エリア
をトイレエリア３とし、このトイレエリア３の奥に便器
４を設けている。そしてトイレエリア３の床面3aには浴
槽２のエプロン2aの略中央部に沿って収納ユニット５が
立設されている。

この収納ユニット５は床面3aに立設されるボード６に収
納棚7a,11a、照明灯取付部８を形成してなり、その側部
と壁面12との間には浴槽２の縁に沿ってスクリーン９
が、又下端には目皿部10が一体的に設けられている。

上記収納棚7aはボード６の下部に半円状に膨出する膨出
部７を設けて構成され、その高さは浴槽のエプロン2aの
高さに一致している。膨出部７の上面は、老人等が入浴
する際に腰掛けることもできる。

上記照明灯取付部８はボード６の上端に半円筒状部材11
を取り付け、浴室の天井1aに当接するその上端部に不図
示のランプを支持するとともに、その下端に浴槽２側に
臨む収納棚11aを設けてなる。半円筒状部材11の上部に
は明かり窓8aが設けられている。

上記スクリーン９は、収納ユニット５の側部に位置する
上記半円筒状部材11の端部に溝11bを設け、この溝11bに
スクリーン９の一側端部9aを嵌込んで固定される。この
スクリーン９の外形寸法は、収納ユニット５の設置に際
してスクリーン９の外周枠9b,9c,9dが夫々浴室の壁面1
2、天井1a及びエプロン2aの上端側部2bに当接するよう
に定められている。

上記目皿部10は収納ユニット５の設置によってトイレエ
リアの床上に形成された排水口を覆うものである。尚、
かかる排水口はトイレエリアを洗浄等する場合に使用さ
れるものである。

而して本実施例によれば、スクリーンを一体化した収納
ユニットを浴槽側部に設けるようにしたので、浴槽の中
から石けんやタオル等を取り出すことができ便利であ
る。又スクリーンや目皿部の施工作業が不要となり全体
の施工作業の効率化が図り得る。更にかかる収納ユニッ
トはその本体を浴室の天井と床間に設けることで補強部
材としても機能し得る。

尚、収納ユニットの構成等において本考案は図示例に限
定されず、又トイレエリアは洗面エリアであっても良
い。

（考案の効果） 以上の説明より明らかなように本考案によれば、浴室に
設けられ石けんやタオル等を収納する浴室用収納ユニッ
トにおいて、浴室の洗い場の床面に浴槽のエプロンの略
中央部に沿って天井まで届く収納ユニットを設け、この
収納ユニットの側部と一方の壁面との間に浴槽の縁に沿
って浴槽内の湯水が浴槽の外側に飛散するのを防止する
スクリーンを設けたので、浴室自体が強度部材として機
能する収納ユニットによって補強されるから、天井がた
わむ心配がなくなり、地震等の外力に対して強くなる。
又、スクリーンによって、浴槽内の湯水が洗い場に飛散
する虞が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の収納ユニットを備えた浴室の斜視図、
第２図は収納ユニットの断面平面図である。 尚、図面中１は浴室、２は浴槽、2aはエプロン、３はト
イレエリア、５は収納ユニット、６はボード、7a,11aは
収納棚、８は照明灯取付部、９はスクリーンである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤木 由加利 神奈川県茅ケ崎市本村２丁目８番１号 東 陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (56)参考文献 実開 昭62−102488（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−26465（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浴室に設けられ石けんやタオル等を収納す
   る浴室用収納ユニットにおいて、前記浴室の洗い場の床
   面に浴槽のエプロンの略中央部に沿って天井まで届く収
   納ユニットを設け、この収納ユニットの側部と一方の壁
   面との間に浴槽の縁に沿って浴槽内の湯水が浴槽の外側
   に飛散するのを防止するスクリーンを設けたことを特徴
   とするスクリーン付収納ユニット。
2. 【請求項２】前記収納ユニットは上面が浴槽の縁と面一
   の膨出部を備えたことを特徴とする請求項１に記載のス
   クリーン付収納ユニット。