JP3528447B2 - 浴室用収納棚 - Google Patents

浴室用収納棚

Info

Publication number
JP3528447B2
JP3528447B2 JP20302696A JP20302696A JP3528447B2 JP 3528447 B2 JP3528447 B2 JP 3528447B2 JP 20302696 A JP20302696 A JP 20302696A JP 20302696 A JP20302696 A JP 20302696A JP 3528447 B2 JP3528447 B2 JP 3528447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
storage
bathroom
bathtub
storage shelf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20302696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1023936A (ja
Inventor
一朗 矢野
秀典 永井
健 武藤
Original Assignee
東陶機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東陶機器株式会社 filed Critical 東陶機器株式会社
Priority to JP20302696A priority Critical patent/JP3528447B2/ja
Publication of JPH1023936A publication Critical patent/JPH1023936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3528447B2 publication Critical patent/JP3528447B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴室用収納棚に
関するものであり、更に詳しくは、後部側を浴室の壁面
内方に嵌め込むことにより、この浴室に設置される浴室
用収納棚に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の浴室用収納棚の一例を示
している。この収納棚200は、樹脂成形によって一体
的に形成された収納棚本体210に、化粧鏡220と、
給水栓221と、落下防止部材222とが取り付けられ
たものである。収納棚本体210は、浴室の壁面S内方
に配置される正面壁213の下部側に、浴槽2上方から
洗い場A側に亘って、左右に長い第1棚部211を有し
ているとともに、この正面壁213の、第1棚部211
の洗い場A側上方に、第2棚部212を有している。落
下防止部材222は、第2棚部212上の収納物が落下
するのを防止するものであり、第2棚部212の外周部
に沿うように(コ)の字形に曲げられた棒状部材から形
成されている。
【0003】なお、図12はこの収納棚200の下部側
の断面を示している。収納棚200は、収納棚本体21
0の後部側(正面壁213側)を、浴室の壁部材3の開
口部3a内に嵌め込んだ後、収納棚本体210の下縁部
214を壁部材3側にビスBで固定することにより取り
付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の収納棚20
0では、浴槽2上方と洗い場A側とに亘って設けられた
第1棚部211の上面が、水平、又は前端面211a側
に下り勾配で傾斜するように形成されているため、この
第1棚部211上に生じた排水、例えば、飛散したシャ
ワー水が、この第1棚部211の上面を通って、浴槽側
に流れ落ち易く、この排水によって、浴槽2内を汚して
しまうという問題があった。特に、第1棚部211上の
洗い場A側には、排水が生じ易く、この排水が、第1棚
部211上を浴槽2側に流れて、浴槽2内に落下し易い
という問題があった。
【0005】また、この収納棚200では、図12で示
されるように、収納棚本体210が真空成形等によって
薄肉に形成されているため、浴室の壁面S側に支持され
ることのない第1棚部211等は、荷重に弱く、撓んだ
り、変形しやすいという問題があった。
【0006】さらに、この収納棚200では、(コ)の
字形をした棒状の落下防止部材222が、両端側で支持
されているのみであるため、この両端の支持部に大きな
荷重(モーメント等)が作用し易く、この落下防止部材
222の両端側が破壊され易いという問題があった。
【0007】この発明は、以上の点に鑑み、浴槽上方か
ら洗い場側に亘って棚部が設けられていても、この棚部
上の排水の浴槽側への落下を防止できる浴室用収納棚を
提供することを第1の目的とする。
【0008】また、この発明は、上記第1の目的に加
え、棚部を簡単に補強できる浴室用収納棚を提供するこ
とを目的とする。
【0009】さらに、この発明は、上記第1の目的に加
え、棚部の突出部周りに棒状の落下防止部材を使用した
場合でも、この落下防止部材の両端の取付部側を簡単に
保護することができる浴室用収納棚を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、樹脂成形によって一体的に形成された収納棚
本体の後部側を、浴室の壁面内方に嵌め込むことによ
り、浴室内に設置される浴室用収納棚において、浴槽上
方から洗い場側に亘って配置される収納棚本体の棚部
の、少なくとも浴槽と洗い場との境界部周りの上面を、
洗い場に面したこの棚部の所定の前端面側又はこの前端
面周りの棚部の所定の上面側に向かって、下り勾配で傾
斜させていることである。
【0011】この発明では、収納棚本体の浴槽上方から
洗い場側に亘って配置される棚部上の洗い場側に、例え
ばシャワー水を排水として飛散させた場合、この棚部の
浴槽と洗い場との境界部周りの排水は、この棚部の傾斜
に沿って、この棚部の所定の前端面側又はこの前端面周
りの棚部の上面側に移動した後、この所定の前端面側か
ら洗い場側に落下する。したがって、この棚部上の洗い
場側の排水が、この棚部上を浴槽側まで流れて、浴槽側
に落下するのを防止できる。また、この棚部は、上面が
傾斜しているのみであるため、一般の棚部と外観上の差
異はほとんどなく、見栄えもよい。なお、この棚部上の
傾斜角度は小さなものであるため、この棚部上に石鹸や
シャンプー等を置いても、これらが滑り落ちるといった
不都合は生じない。
【0012】この発明の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、棚部の上面全体を、所定
の前端面側又は所定の上面側に向かって、下り勾配で傾
斜させていることである。
【0013】この発明では、浴槽上方から洗い場側に亘
って配置される棚部上の、どの場所に排水が生じても、
この排水の大部分のものは、この棚部の上面の傾斜に沿
って洗い場側に排出される。したがって、例えば、この
棚部を清掃するために、この棚部上全体に水を流して
も、この水を浴槽側にほとんど落下させることなく、洗
い場側に流すことができる。
【0014】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、収納棚本体の下縁部を補
強するために、この下縁部と浴室の壁面との間に置かれ
る補強部材を、収納棚本体の最下部に形成されている棚
部の下面側まで延出し、この補強部材を棚部の支持部材
として利用していることである。
【0015】この発明では、収納棚本体の最下部の棚部
を、この収納棚本体の下縁部を補強する補強部材によっ
て簡単に支持することができる。したがって、収納棚本
体が樹脂成形によって薄肉に形成されても、最下部の棚
部はこの支持部材によってしっかり支持されるため、こ
の棚部に撓みや変形が生じることはない。
【0016】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、収納棚本体の棚部の前方
への突出部周りに設けられる棒状の落下防止部材に屈曲
部又は湾曲部を設けることにより、両端側の取付部を除
いた、落下防止部材の中間部側のいずれかの位置に、棚
部上に支持される支持部又は棚部上に近接して配置され
る支持部を形成していることである。
【0017】この発明では、棒状の落下防止部材を棚部
の突出部周りに設ける場合に、この落下防止部材に屈曲
部や湾曲部からなる支持部を設けることにより、取付部
となる両端部以外の中間部側をも、この支持部によって
支持している。このため、この落下防止部材の中間部に
荷重を加えても、この落下防止部材の両端部に大きな荷
重がかかることはなく、この支持部によって落下防止部
材の両端部を簡単に保護することができる。なお、支持
部は棚部に近接して設けられておれば、荷重の作用で落
下防止部材が弾性変形することにより、この支持部が棚
部に支持されるため、この場合においても、落下防止部
材の両端部に大きな荷重がかかるのを防止できる。
【0018】この発明の請求項5記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、収納棚本体の浴槽側に、
吐水部がこの浴槽側に向くように取り付けられた浴槽用
給水栓を有していることである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図1はこの発明の一実施の形
態に係る収納棚を備えた浴室の部分的な外観斜視図であ
る。
【0020】図1において、浴室は例えば組立式浴室で
ある浴室ユニットから形成されており、床パン1の一方
側に洗い場Aが形成され、洗い場Aに隣接する床パン1
の浴槽設置部(図示せず)側に、浴槽2が設置されてい
る。そして、床パン1の外周部に壁パネル3が設置され
ており、この壁パネル3上に天井パネル(図示せず)が
設置されている。
【0021】浴槽2には、図1で示されるように、凹状
の湯溜め部2aの上縁部周りに浴槽リム2bが形成され
ており、洗い場Aには、浴槽リム2bより一段低い床面
A1(床パン1の上面)の浴槽2側の角部に、この床面
A1上の排水を集める排水部A2が形成されている。そ
して、この排水部A2の下方の床パン1の裏面側には排
水トラップ(図示せず)が設置されている。また、洗い
場Aと浴槽2とに接する浴室の壁面S側には、洗い場A
側の下部に洗い場用給水栓4が取り付けられ、浴槽2側
上方から洗い場A側に亘って収納棚5が取り付けられて
いる。なお、この洗い場用給水栓4には、図2で示され
るように、ホース6を介して、シャワーヘッド7が接続
されている。
【0022】収納棚5は、図1ないし図3で示されるよ
うに、樹脂成形によって一体的に形成された薄肉の収納
棚本体10と、この収納棚本体10に取り付けられる化
粧鏡11、浴槽用給水栓12、及びガード部材13と、
収納棚本体10を補強する第1及び第2補強部材14,
15(図4参照)と、取付バネ16(図4参照)とから
構成されている。
【0023】収納棚本体10は、図1で示されるよう
に、奥行きの浅い凹状の第1収納部10Aの左右両側
に、奥行きのある凹状の第2収納部10B,10Bを形
成したものを、外縁部10Cで囲った形状をしており、
上下方向の中心線Lを中心に左右対称に形成されてい
る。
【0024】第1収納部10Aには、下部側に、前端面
100bが外縁部10Cより前方に突出した第1棚部1
00が、左右幅一杯に亘って設けられており、この第1
棚部100の後端の垂直な後壁部101に、化粧鏡11
と浴槽用給水栓12とが取り付けられている。この場
合、化粧鏡11は、図2で示されるように、後壁部10
1の洗い場A側の位置に取り付けられ、浴槽用給水栓1
2は、後壁部101の浴槽2側の位置に、吐水部12a
を浴槽2側に向けた状態で取り付けられる。そして、第
1棚部100の上面100aは、図1や図2で示される
ように、前端面100bの中央部100cに接する水平
な小上面部100dに向かって、下り勾配で傾斜してい
る。
【0025】第2収納部10Bは、図1で示されるよう
に、第1収納部10Aとの間に、外縁部10Cと同じ位
置まで前方に突出する仕切壁102を有しているととも
に、上下方向に、第2棚部103と第3棚部104とを
有していて、内部が上下に2分割されている。第2収納
部10Bの中程に形成された第2棚部103は、前端部
103a側が仕切壁102や外縁部10Cより前方に突
出しており、これには、この前端部103aの外縁に沿
って、収納物の落下防止用のガード部材13が設置され
ている。第2収納部10Bの下部側の第3棚部104
は、第1収納部10Aの第1棚部100と、上下面位置
及び前端面位置を一致させた状態で、この第1棚部10
0に続くように形成されている。
【0026】ガード部材13は、図5及び図7で示され
るように、例えば金属製の丸棒を屈曲させた落下防止部
材としての本体部130と、この本体部130の両端に
取り付けられる一対の止め具131,132とから構成
されている。本体部130は、図6で示されるように、
平面形状が第2棚部103の前端部103a外周に沿っ
た(コ)の字形をしており、図7で示されるように、取
付部130aと、支持部となる一対の第1水平部130
bと、一対の垂直部130cと、第2水平部130dと
が屈曲によって形成されている。
【0027】垂直な取付部130aは本体部130の両
端側に形成されており、その外周面には、止め具13
1,132をねじ込むための雄ねじ部が形成されてい
る。取付部130aから90度だけ屈曲されて、第2棚
部103の前端部103aの側端面側に沿って延びる第
1水平部130bは、この第2棚部103の上面に近接
するように配置されている。第1水平部130bから上
向きに屈曲された垂直部130cは、前端部103aの
角部において上方に立ち上がり、垂直部130cから水
平に屈曲された第2水平部130dは、前端部103a
の前端面に沿って配置されている。なお、このガード部
材13を第2棚部103に取り付けるには、この第2棚
部103の上部に形成された孔に、止め具131がねじ
込まれた本体部130の取付部130aを差し込んだ
後、この取付部130aに、第2棚部103の内側から
止め具132をねじ込めばよい。
【0028】第1補強部材14は、図4で示されるよう
に、下端側が収納棚本体10の下部側の外縁部10C
(以下、この部分を下縁部105という)内に嵌め込ま
れ、この下縁部105に剛性を持たせて、これを補強す
るとともに、上端側が第1収納部10Aの第1棚部10
0の上部100A側の下面に当接するように延びてい
て、この第1棚部100を支持している。この第1補強
部材14は、第1棚部100の左右幅一杯に亘って設け
られており、収納棚本体10の下縁部105とともに、
ビスBにより、浴室の壁パネル3側に取り付けられる。
【0029】第2補強部材15は、図4で示されるよう
に、収納棚本体10の下縁部105を除く外縁部10C
内に嵌め込まれ、この外縁部10Cに剛性を持たせて、
これを補強する役割を有している。取付バネ16は、図
4で示されるように、断面が略L形をしていて、収納棚
本体10の上部側の外縁部10Cに嵌め込まれた第2補
強部材15にビスにより取り付けられ、この収納棚5の
上端側を浴室の壁パネル3側に位置決め支持するもので
ある。なお、図1中符合102aは仕切壁102の切り
欠き部であり、浴槽用給水栓12を取り付ける工具が仕
切壁102と干渉するのを防止するためのものである。
【0030】つぎに、この収納棚5の浴室への取り付け
手順について説明する。まず、収納棚本体10に第1及
び第2補強部材14,15を接着剤を用いて取り付ける
とともに、収納棚本体10の上部側の第2補強部材15
に、ビスにより取付バネ16を取り付け、かつ、収納棚
本体10に、化粧鏡11、浴槽用給水栓12及びガード
部材13を取り付けて、収納棚5を完成させる。つづい
て、図4で示されるように、浴槽2と洗い場Aとに接し
た壁面S側の壁パネル3に、浴槽2の上方側から洗い場
A側に亘って、収納棚5の嵌め込み用の開口3aを形成
し、この開口3aの壁パネル3の裏面側周りに、板状の
補強材Pを接着等によって取り付ける。
【0031】つぎに、収納棚5の上端側の、取付バネ1
6と第2補強部材15等とで形成される凹部Q内に、開
口3aの上縁部側を取付バネ16で加圧するように差し
込んで、接着剤を塗布した第1及び第2補強部材14,
15の内面側が、壁面Sに突き当たるまで、収納棚5の
後部側を開口3a内に嵌め込む。つづいて、収納棚5の
下縁部105側から、壁パネル3側にビスBをねじ込ん
だ後、収納棚5と壁面Sとの間にシール剤を塗布すれ
ば、収納棚5の取り付け作業は終了する。
【0032】この場合、収納棚5は、第1棚部100の
前端面100bの中央部100cが、浴槽2側でなく、
洗い場Aに配置されるように,位置決めされる必要があ
る。
【0033】つぎに、この収納棚5の作用・効果につい
て説明する。この収納棚5では、第1収納部10Aの第
1棚部100上に、入浴時に使用する石鹸やシャンプー
を置くことができるとともに、化粧鏡11を使用して、
洗顔や洗髪を行なうことができる。また、この収納棚5
では、浴槽用給水栓12を使用して、浴槽2の湯溜め部
2a内に湯を供給することができる。さらに、この収納
棚5では、第2収納部10B内に、浴室清掃用の洗剤等
を収納することができるとともに、使用後の石鹸やシャ
ンプーをここに収納することもできる。
【0034】また、この収納棚5では、浴槽2上方から
洗い場A側に亘って配置される第1棚部100の上面1
00aに傾斜をつけ、この第1棚部100上の排水を、
図1中矢印で示されるように、この第1棚部100の小
上面部100d側に集めた後、ここから第1棚部100
の前端面100bの中央部100cを通って、洗い場A
の床面A1に落下させるようにしている。したがって、
この収納棚5では、入浴中に、この第1棚部100上に
飛散した排水や、この第1棚部100の清掃時の排水
が、この第1棚部100上を通って、浴槽2側に流れ落
ちてしまうのを防止でき、浴槽2の湯溜め部2a内が、
第1棚部100上の排水によって汚されるのを防止でき
る。
【0035】なお、この棚部100は、上面100aが
傾斜しているのみであるため、一般の棚部と外観上の差
異はほとんどなく、見栄えもよい。また、この棚部10
0上の傾斜角度は、排水が浴槽2側に落下するのを防止
できる程度のものであるため、小さなものであり、この
棚部100上に石鹸やシャンプー等を置いても、これら
が滑り落ちるといった不都合は生じない。
【0036】さらに、この収納棚5では、この収納棚本
体10の下部側に配置される第1棚部100の上部10
0Aの下面側まで、下縁部105を補強する第1補強部
材14を延長し、この第1補強部材14によって、第1
棚部100をも支持している。したがって、この収納棚
5では、収納棚本体10が樹脂成形によって薄肉に形成
されていても、この第1棚部100が第1補強部材14
によってしっかり補強され、この第1棚部100の上部
100Aに物を置いても、これが撓んだり、変形してし
まうことはない。
【0037】また、この収納棚5では、第2棚部103
の前端部103a周りに設けられるガード部材13の本
体部130に屈曲部を設けることによって、この本体部
130の、両端側の取付部130aを除いた中間部側の
位置に、第2棚部103上に近接して配置される第1水
平部130bを形成しているので、このガード部材13
の本体部130に下向き荷重が作用しても、第1水平部
130bが軽く弾性変形して、この前端側が第2棚部1
03の上面に支持される。したがって、この収納棚5で
は、本体部130の取付部130a側に大きな荷重が作
用することはなく、本体部130の両端側を充分に保護
することができる。もちろん、このガード部材13は、
本体部130を屈曲等させることにより、これを第2棚
部103の外方に突出する前端周りに簡単に配置できる
ため、この第2棚部103上からの収納物の落下も、充
分に防止できる。
【0038】さらに、この収納棚5では、これに、前も
って、浴槽用給水栓12を取り付けることができるた
め、この浴槽用給水栓12を浴室の壁パネル3に直接取
り付ける場合に比べて、この浴槽用給水栓12の取り付
けの容易化を図ることができる。
【0039】また、この収納棚5では、収納棚本体10
を左右対称に形成しているため、この収納棚5を図1で
示される壁面Sに対向した壁面(図示せず)に取り付け
る場合でも、化粧鏡11や浴槽用給水栓12の位置を変
えるだけで、これを同じ状態で取り付けることができ
る。したがって、この収納棚5では、取り付け場所の違
いによる収納棚5の形状の違いを無くすことができ、収
納棚本体10を形成する成形型の数も一式で済ますこと
ができる。
【0040】なお、第1棚部100の上面100aの傾
斜を、この第1棚部100の全上面100aについて設
けず、浴槽2側と洗い場A側との境界部周りにのみに設
けるようにしてもよい。入浴時においては、第1棚部1
00上の排水は、浴槽2側にはほとんど生じず、主とし
て洗い場A側に生じるため、第1棚部100上の洗い場
A側の排水が浴槽2側に移動しないようにすれば、その
目的のかなりの部分を達成できるからである。この場合
でも、最も低い位置となる小上面部100dは、浴槽2
側でなく、洗い場A側に配置するようにする。もちろ
ん、第1棚部100上に最も低い位置となる小上面部1
00dを設けず、第1棚部100の所定の前端面100
b側(この実施の形態では前端面100bの中央部10
0c)を最も低くするようにしてもよい。
【0041】また、ガード部材13の本体部130は、
屈曲部でなく弓形の湾曲部により支持部を形成し、この
支持部によって、本体部130にかかる荷重を支持する
ようにしても、前述のガード部材13の場合と同様な効
果を得ることができる。
【0042】図8ないし図10は第2棚部103の前端
部103aに設けられるガード部材13の他の実施形態
を示している。このガード部材13の本体部133も、
例えば、金属の棒状部材から形成されており、仕切壁1
02の端面側と外縁部10Cの端面側とに止め具13
1,132により取り付けられる両端の取付部133a
間に、屈曲部である支持部133bが形成され、この支
持部133bにより、本体部133の中間部側が第2棚
部103側に支持されている。したがって、このガード
部材13においても、図5等で示されるガード部材13
の場合と同様な効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】この発明の請求項1記載の発明によれば、
樹脂成形によって一体的に形成された収納棚本体の後部
側を、浴室の壁面内方に嵌め込むことにより、浴室内に
設置される浴室用収納棚において、浴槽上方から洗い場
側に亘って配置される収納棚本体の棚部の、少なくとも
浴槽と洗い場との境界部周りの上面を、洗い場に面した
この棚部の所定の前端面側又はこの前端面周りの棚部の
所定の上面側に向かって、下り勾配で傾斜させているの
で、浴槽上方から洗い場側に亘って設けられた棚部上
の、洗い場側の排水が、この棚部上を浴槽側に移動し
て、浴槽側に落下するのを防止できる。
【0045】この発明の請求項2記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、棚部の上面全体
を、所定の前端面側又は所定の上面側に向かって、下り
勾配で傾斜させているので、浴槽上方から洗い場側に亘
って設けられた棚部上のいずれの場所に排水が生じて
も、この排水を浴槽側にほとんど落下させることなく、
棚部上の傾斜に沿って洗い場側に落下させることができ
る。
【0046】この発明の請求項3記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、収納棚本体の下縁
部を補強するために、この下縁部と浴室の壁面との間に
置かれる補強部材を、収納棚本体の最下部に形成されて
いる棚部の下面側まで延出し、この補強部材を棚部の支
持部材として利用しているので、収納棚本体の最下部の
棚部をこの補強部材によって簡単に補強することができ
る。
【0047】この発明の請求項4記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、収納棚本体の棚部
の前方への突出部周りに設けられる棒状の落下防止部材
に屈曲部又は湾曲部を設けることにより、両端側の取付
部を除いた、落下防止部材の中間部側のいずれかの位置
に、棚部上に支持される支持部又は棚部上に近接して配
置される支持部を形成しているので、棚部の突出部周り
に棒状の落下防止部材を使用した場合でも、この落下防
止部材の両端の取付部側を簡単に保護することができ
る。
【0048】この発明の請求項5記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、収納棚本体の浴槽
側に、吐水部がこの浴槽側に向くように取り付けられた
浴槽用給水栓を有しているので、収納棚の設置ととも
に、浴槽用給水栓も設置でき、この浴槽用給水栓の取付
の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る収納棚を備えた
浴室内の外観斜視図である。
【図2】図1で示される浴室の収納棚周りの正面図であ
る。
【図3】図1で示される浴室の収納棚周りの平面図であ
る。
【図4】図3のXーX矢視断面図である。
【図5】ガード部材が取り付けられた第2棚部周りの外
観斜視図である。
【図6】図5で示される第2棚部周りの平面図である。
【図7】図6のYーY矢視断面図である。
【図8】別のガード部材が取り付けられた第2棚部周り
の外観斜視図である。
【図9】図8で示される第2棚部周りの平面図である。
【図10】図9のZーZ矢視断面図である。
【図11】従来の収納棚を備えた浴室内の外観斜視図で
ある。
【図12】図11で示される収納棚の下部側周りの断面
図である。
【符号の説明】
2 浴槽 5 収納棚 10 収納棚本体 12 浴槽用給水栓 13 ガード部材 14 第1補強部材(補強部材) 100 第1棚部(棚部) 100a 上面 100b 前端面 100c 中央部(所定の前端面) 100d 小上面部(所定の上面) 103 第2棚部(棚部) 103a 前端部(突出部) 130,133 本体部(ガード部材の主要部) 130a,133a 取付部 130b,133b 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−75255(JP,A) 特開 平8−56760(JP,A) 実開 平1−75541(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 81/00 A47K 3/00 - 4/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形によって一体的に形成された収
    納棚本体の後部側を、浴室の壁面内方に嵌め込むことに
    より、浴室内に設置される浴室用収納棚において、 浴槽上方から洗い場側に亘って配置される上記収納棚本
    体の棚部の、少なくとも浴槽と洗い場との境界部周りの
    上面を、洗い場に面したこの棚部の所定の前端面側又は
    この前端面周りの上記棚部の所定の上面側に向かって、
    下り勾配で傾斜させていることを特徴とする浴室用収納
    棚。
  2. 【請求項2】 前記棚部の上面全体を、前記所定の前端
    面側又は前記所定の上面側に向かって、下り勾配で傾斜
    させていることを特徴とする請求項1記載の浴室用収納
    棚。
  3. 【請求項3】 前記収納棚本体の下縁部を補強するため
    に、この下縁部と浴室の壁面との間に置かれる補強部材
    を、上記収納棚本体の最下部に形成されている棚部の下
    面側まで延出し、この補強部材を上記棚部の支持部材と
    して利用していることを特徴とする請求項1記載の浴室
    用収納棚。
  4. 【請求項4】 前記収納棚本体の棚部の前方への突出部
    周りに設けられる棒状の落下防止部材に屈曲部又は湾曲
    部を設けることにより、両端側の取付部を除いた、上記
    落下防止部材の中間部側のいずれかの位置に、上記棚部
    上に支持される支持部又は上記棚部上に近接して配置さ
    れる支持部を形成していることを特徴とする請求項1記
    載の浴室用収納棚。
  5. 【請求項5】 前記収納棚本体の前記浴槽側に、吐水部
    がこの浴槽側に向くように取り付けられた浴槽用給水栓
    を有していることを特徴とする請求項1記載の浴室用収
    納棚。
JP20302696A 1996-07-12 1996-07-12 浴室用収納棚 Expired - Fee Related JP3528447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20302696A JP3528447B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 浴室用収納棚

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20302696A JP3528447B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 浴室用収納棚

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1023936A JPH1023936A (ja) 1998-01-27
JP3528447B2 true JP3528447B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=16467126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20302696A Expired - Fee Related JP3528447B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 浴室用収納棚

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3528447B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020051135A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 フクビ化学工業株式会社 壁面収納パネル取付構造、壁面収納パネル取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1023936A (ja) 1998-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3528447B2 (ja) 浴室用収納棚
US5070554A (en) Cover assembly for a sanitary fixture
JP2001061700A (ja) 浴室の洗い場カウンター
JP4475123B2 (ja) 凹部の浸水防止機能付き浴室
JPH09228455A (ja) 手洗器付小便器設備
JP3759840B2 (ja) 浴室
JP4315098B2 (ja) 浴室用カウンターパネル
JPH0421515Y2 (ja)
KR200368916Y1 (ko) 세면대
JP3349472B2 (ja) 鏡の取付構造
JP3503667B2 (ja) 石鹸受け
JP3320002B2 (ja) 洗面器置き台の取り付け構造
JP2940550B2 (ja) 浴室の洗い場カウンター
JPH10127510A (ja) 浴 槽
JPS6112876Y2 (ja)
JP2024115357A (ja) 洗面ユニット
JPH0755984Y2 (ja) スクリーン付収納ユニット
JP2006006814A (ja) 洗面化粧台のカウンターユニット
KR200302429Y1 (ko) 세면대
JP3503518B2 (ja) 出窓付き浴室
JPH0726455Y2 (ja) ユニットルームの排水構造
JPH07217234A (ja) 浴室装置
JPH11324358A (ja) 浴室カウンター構造
JPH1080376A (ja) 浴室ユニット
JP2003275113A5 (ja) 洗面設備

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040216

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees