JPH10145965A - 電流制限回路 - Google Patents

電流制限回路

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JPH10145965A
JPH10145965A JP30192696A JP30192696A JPH10145965A JP H10145965 A JPH10145965 A JP H10145965A JP 30192696 A JP30192696 A JP 30192696A JP 30192696 A JP30192696 A JP 30192696A JP H10145965 A JPH10145965 A JP H10145965A
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淳一 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に影響されず、且つ、出力用と電流
検出用の両トランジスタの動作点を一致させて、高精度
の電流制限が可能な電流制限回路を提供する。 【解決手段】 電流制限回路は、負荷1に電流を流す出
力トランジスタ2と、この出力トランジスタ2に対して
ドレインとゲートが共通接続された電流検出用トランジ
スタ3と、上記両トランジスタ2,3のゲートに抵抗R
を介してゲート電圧を供給する信号線Lと、非反転入力
端子が出力トランジスタ2のソースに接続され、反転入
力端子が電流検出用トランジスタ3のソースに接続され
た演算増幅器OPと、電流検出用トランジスタ3のソー
スと演算増幅器OPの出力端子との間に直列に接続され
た第1のトランジスタ4と、この第1のトランジスタ4
と共にカレントミラー回路CM1を構成する第2のトラ
ンジスタ5とを備えており、第2のトランジスタ5のコ
レクタが信号線Lに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気負荷に供給す
る負荷電流を所定値に制限する電流制限回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電流制限回路とし
て、特開平5−327442号公報に開示されているよ
うなものがある。即ち、上記公報に開示の電流制限回路
は、電気負荷に負荷電流を供給するための電流経路にド
レインとソースからなる2つの出力端子が直列に接続さ
れた出力MOSトランジスタと、この出力MOSトラン
ジスタと同種且つ同極性であり、そのドレインとゲート
が、夫々、出力MOSトランジスタのドレインとゲート
に共通接続された電流検出用MOSトランジスタと、出
力MOSトランジスタと電流検出用MOSトランジスタ
のゲートからなる制御端子に抵抗を介して制御信号を供
給する信号線と、ベースが電流検出用MOSトランジス
タのソースに抵抗を介して接続され、エミッタが出力M
OSトランジスタのソースに接続され、更にコレクタが
上記信号線(即ち、出力MOSトランジスタ及び電流検
出用MOSトランジスタのゲート)に接続された電流制
御用のNPNトランジスタと、を備えている。
【0003】そして、この電流制限回路では、出力MO
Sトランジスタ(詳しくは、そのドレイン−ソース間)
に流れる負荷電流が大きくなり、それに応じて電流検出
用MOSトランジスタに流れる電流が大きくなると、N
PNトランジスタにより出力MOSトランジスタ及び電
流検出用MOSトランジスタのゲート−ソース間電圧を
制御して、出力MOSトランジスタに流れる負荷電流を
所定値に制限するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電流制限回路では、1つのNPNトランジスタによ
り過電流時の電流制限を行っており、電流検出用MOS
トランジスタの電流がNPNトランジスタのベース電流
となり、このベース電流が該NPNトランジスタの電流
増幅率倍されたものが、該NPNトランジスタの出力で
あるコレクタ−エミッタ間電流となり、このコレクタ−
エミッタ間電流によって電流制限が行われるものである
が、電流増幅率は温度依存性を有しているため、温度が
変化すると、ベース電流とコレクタ−エミッタ間電流の
関係も変動することになり、そのNPNトランジスタの
温度特性により電流制限を行う場合の精度が低下すると
いう問題がある。
【0005】そして更に、上記従来の電流制限回路で
は、出力MOSトランジスタのソースと電流検出用MO
Sトランジスタのソースとの間に上記NPNトランジス
タを介在させているため、出力MOSトランジスタと電
流検出用MOSトランジスタのゲート−ソース間電圧及
びドレイン−ソース間電圧に差が生じて、両MOSトラ
ンジスタの動作点がずれてしまい、この結果、出力MO
Sトランジスタに流れる負荷電流に応じた電流が、電流
検出用MOSトランジスタに流れなくなり、電流制限動
作が不安定になってしまう。
【0006】一方、特開平1−227520号公報や特
開昭62−247268号公報には、この種の電流制限
回路において、互いのドレイン同士とゲート同士が共通
接続された2つのMOSトランジスタの各ソースを、演
算増幅器(オペアンプ)によって仮想接続するように構
成して、両MOSトランジスタのゲート−ソース間電圧
を等しくさせることが記載されているが、あらゆる条件
下で電流制限を精度良く行うことのできる回路構成は考
えられていなかった。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、温度変化に影響されず、且つ、出力トランジ
スタと電流検出用トランジスタの動作点を一致させて、
極めて精度良く電流制限を行うことのできる、新規な構
成の電流制限回路を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の電流制限
回路においては、出力トランジスタの第1出力端子と第
2出力端子が、所定の第1電圧と該第1電圧よりも低い
第2電圧との間に電気負荷を介して直列に接続されてい
る。そして、この出力トランジスタと同種且つ同極性で
あり、その第1出力端子が出力トランジスタの第1出力
端子に接続され、その制御端子が出力トランジスタの制
御端子に接続された電流検出用トランジスタを備えてお
り、出力トランジスタと電流検出用トランジスタの制御
端子には、信号線により抵抗を介して制御信号が供給さ
れる。
【0009】ここで特に、請求項1に記載の電流制限回
路では、出力トランジスタの第2出力端子(即ち、電流
検出用トランジスタに接続されない方の出力端子)が演
算増幅器の非反転入力端子に接続され、電流検出用トラ
ンジスタの第2出力端子(即ち、出力トランジスタに接
続されない方の出力端子)が前記演算増幅器の反転入力
端子に接続されており、この演算増幅器の出力端子と電
流検出用トランジスタの第2出力端子との間に、カレン
トミラー回路の一部を成す第1のトランジスタの2つの
出力端子が直列に接続されている。
【0010】そして更に、この第1のトランジスタと共
にカレントミラー回路を構成し、電流検出用トランジス
タを介して第1のトランジスタに流れる電流に対し所定
倍となる電流を流す第2のトランジスタを備えており、
この第2のトランジスタにより前記信号線に電流を流し
て、その電流による前記抵抗の電圧変化にて制御信号の
電圧レベルを変化させることにより、出力トランジスタ
によって電気負荷に供給される負荷電流を所定値に制限
する。
【0011】このような請求項1に記載の電流制限回路
では、出力トランジスタの第2出力端子と電流検出用ト
ランジスタの第2出力端子とが互いに同電位となるよう
に、演算増幅器の出力電圧(出力端子の電圧)が変化
し、この演算増幅器の出力端子と電流検出用トランジス
タの第1出力端子との間に、第1のトランジスタを経由
して、出力トランジスタに流れる負荷電流に応じた電流
が流れることとなる。
【0012】即ち、演算増幅器の作用によって、出力ト
ランジスタと電流検出用トランジスタにおける各端子間
の電位差が全て等しくなるため、電流検出用トランジス
タには、出力トランジスタに流れる負荷電流に対して、
当該電流検出用トランジスタと出力トランジスタとのト
ランジスタサイズの比に応じた電流が正確に流れること
となり、この電流が第1のトランジスタに流れる。
【0013】そして、第1のトランジスタと共にカレン
トミラー回路を構成する第2のトランジスタには、第1
のトランジスタに流れる電流(即ち、電流検出用トラン
ジスタに流れる電流)を所定倍した電流が流れ、この第
2のトランジスタに流れる電流に応じて、出力トランジ
スタ及び電流検出用トランジスタの制御端子に供給され
る制御信号の電圧レベルが変化して、出力トランジスタ
により電気負荷に供給される負荷電流が所定値に制限さ
れることとなる。
【0014】尚、第1のトランジスタに流れる電流と第
2のトランジスタに流れる電流との比(上記所定倍)
は、第1及び第2の両トランジスタのトランジスタサイ
ズによって決まるカレントミラー回路のカレントミラー
比であり、1或いは1より小さい値であっても良く、様
々な値に適宜設定することができる。
【0015】このような請求項1に記載の電流制限回路
において、カレントミラー回路では、カレントミラー回
路を構成する第1及び第2のトランジスタの温度特性が
相殺される。しかも、出力トランジスタと電流検出用ト
ランジスタでは、各端子間の電位差が全て等しくなる。
よって、請求項1に記載の電流制限回路によれば、温度
変化に影響されず、且つ、出力トランジスタと電流検出
用トランジスタの動作点を一致させて、極めて精度良く
電流制限を行うことができるようになる。
【0016】尚、出力トランジスタと電流検出用トラン
ジスタを、Nチャンネル型のMOSトランジスタとした
場合には、請求項2に記載のように、第2のトランジス
タに流れる電流を前記信号線から引き込むように構成
し、また、出力トランジスタと電流検出用トランジスタ
を、Pチャンネル型のMOSトランジスタとした場合に
は、請求項3に記載のように、第2のトランジスタに流
れる電流を前記信号線へ流し込むように構成すれば良
い。そして、いずれの場合であっても、信号線に設けら
れた抵抗に流れる電流により電圧変化が生じ、制御信号
の電圧レベルが変化して、負荷電流を所定値に制限する
ことができる。
【0017】ところで、請求項2又は請求項3に記載の
如く、出力トランジスタと電流検出用トランジスタをM
OSトランジスタとした場合には、請求項4に記載のよ
うに、出力トランジスタと電流検出用トランジスタを、
ドレインを前記第1出力端子とし、ソースを前記第2出
力端子とし、ゲートを前記制御端子として接続し、前記
信号線と演算増幅器の出力端子との間に、第2のトラン
ジスタの2つの出力端子を直列に接続するよう構成する
ことができる。
【0018】つまり、請求項4に記載の電流制限回路で
は、出力トランジスタと電流検出用トランジスタのドレ
イン同士とゲート同士を共通接続すると共に、出力トラ
ンジスタのソースと電流検出用トランジスタのソース
を、演算増幅器の非反転入力端子と反転入力端子とに夫
々接続し、更に、電流検出用トランジスタのソースと演
算増幅器の出力端子との間に、第1のトランジスタの2
つの出力端子を直列に接続すると共に、この第1のトラ
ンジスタと共にカレントミラー回路を構成する第2のト
ランジスタの2つの出力端子を、信号線と演算増幅器の
出力端子との間に直列に接続するようにしている。
【0019】ところで、請求項4に記載の電流制限回路
において、出力トランジスタと電流検出用トランジスタ
をNチャンネル型のMOSトランジスタとし、且つ、出
力トランジスタをハイサイド接続(電気負荷よりも高電
位側に接続)した場合、或いは、出力トランジスタと電
流検出用トランジスタをPチャンネル型のMOSトラン
ジスタとし、且つ、出力トランジスタをロウサイド接続
(電気負荷よりも低電位側に接続)した場合には、演算
増幅器の出力電圧が第1電圧から第2電圧までの範囲で
変化すれば良いため、演算増幅器の電源電圧として特別
なものを用意する必要が無い。
【0020】これに対し、請求項4に記載の電流制限回
路において、出力トランジスタと電流検出用トランジス
タをNチャンネル型のMOSトランジスタとし、且つ、
出力トランジスタをロウサイド接続した場合には、出力
トランジスタのソースが第2電圧に接続されるため、演
算増幅器が第2電圧よりも低い電圧を出力しなければな
らず、演算増幅器の電源電圧として第2電圧よりも低い
ものを用意しなければならない。また同様に、請求項4
に記載の電流制限回路において、出力トランジスタと電
流検出用トランジスタをPチャンネル型のMOSトラン
ジスタとし、且つ、出力トランジスタをハイサイド接続
した場合には、出力トランジスタのソースが第1電圧に
接続されるため、演算増幅器が第1電圧よりも高い電圧
を出力しなければならず、演算増幅器の電源電圧として
第1電圧よりも高いものを用意しなければならない。
【0021】そこで、請求項5,6に記載の如く構成す
れば、Nチャンネル型MOSトランジスタによるロウサ
イド接続の場合に、演算増幅器の電源電圧として特別な
ものを用意する必要が無く、また、請求項7,8に記載
の如く構成すれば、Pチャンネル型MOSトランジスタ
によるハイサイド接続の場合に、演算増幅器の電源電圧
として特別なものを用意する必要が無い。
【0022】まず、請求項5に記載の電流制限回路で
は、請求項2に記載の如く出力トランジスタと電流検出
用トランジスタをNチャンネル型のMOSトランジスタ
とした場合において、出力トランジスタと電流検出用ト
ランジスタを、ソースを前記第1出力端子とし、ドレイ
ンを前記第2出力端子とし、ゲートを前記制御端子とし
て接続すると共に、出力トランジスタのドレインを電気
負荷の第1電圧とは反対側の端部に接続し、出力トラン
ジスタのソースを第2電圧に接続するようにしている。
つまり、出力トランジスタと電流検出用トランジスタの
ソース同士とゲート同士を共通接続すると共に、出力ト
ランジスタのドレインと電流検出用トランジスタのドレ
インを、演算増幅器の非反転入力端子と反転入力端子と
に夫々接続し、更に、出力トランジスタを電気負荷より
も低電位側に接続する、所謂ロウサイド接続するように
している。
【0023】そして、請求項5に記載の電流制限回路で
は、第1及び第2のトランジスタが、PNP型のバイポ
ーラトランジスタ或いはPチャンネル型のMOSトラン
ジスタであって、演算増幅器の出力端子に、第2のトラ
ンジスタの一方の出力端子が接続されており、更に、第
2のトランジスタの他方の出力端子と第2電圧との間に
電流経路を形成すると共に、第2のトランジスタに流れ
る電流に応じた電流を信号線から第2電圧側へ引き込む
電流引き込み手段を設けている。
【0024】このような請求項5に記載の電流制限回路
では、電気負荷の第1電圧とは反対側の端部から出力ト
ランジスタ(ドレイン→ソース)を介して第2電圧へ電
流が流れることにより、電気負荷に負荷電流が流れる。
そして、出力トランジスタと電流検出用トランジスタの
両ドレインが互いに同電位となるように演算増幅器の出
力電圧が変化して、演算増幅器の出力端子から第1のト
ランジスタ及び電流検出用トランジスタを経由して第2
電圧へ、負荷電流に応じた電流が流れる。
【0025】すると、演算増幅器の出力端子から第2の
トランジスタ及び電流引き込み手段にて形成される電流
経路を経由して第2電圧へ、第1のトランジスタに流れ
る電流を所定倍した電流が流れ、電流引き込み手段が、
この電流に応じた電流を信号線から第2電圧側へ引き込
む。
【0026】つまり、請求項5に記載の電流制限回路で
は、Nチャンネル型MOSトランジスタによるロウサイ
ド接続の場合に、出力トランジスタと電流検出用トラン
ジスタのソース同士とゲート同士を共通接続すると共
に、その両トランジスタの各ドレインを演算増幅器の非
反転入力端子と反転入力端子とに夫々接続するように
し、更に、電流引き込み手段を設けて、第2のトランジ
スタに流れる電流の方向を反転させて、信号線から電流
を引き込むようにしている。
【0027】そして、このような電流制限回路によれ
ば、請求項4に記載の電流制限回路においてPチャンネ
ル型MOSトランジスタによるロウサイド接続を行った
場合と全く同様に、演算増幅器の出力電圧が第1電圧か
ら第2電圧までの範囲で変化すれば良いため、演算増幅
器の電源電圧として特別なものを用意する必要が無い。
【0028】ここで、電流引き込み手段は、請求項6に
記載のように、第2のトランジスタの前記他方の出力端
子(演算増幅器とは反対側の出力端子)と出力トランジ
スタ及び電流検出用トランジスタのソース(第2電圧)
との間に、2つの出力端子が直列に接続されたNPN型
のバイポーラトランジスタ或いはNチャンネル型のMO
Sトランジスタである第3のトランジスタと、この第3
のトランジスタと同種且つ同極性であって該第3のトラ
ンジスタと共に第2のカレントミラー回路を構成し、前
記信号線と出力トランジスタ及び電流検出用トランジス
タのソースとの間に2つの出力端子が直列に接続され
て、第2のトランジスタを介して第3のトランジスタに
流れる電流に対し所定倍となる電流を信号線から第2電
圧側へ流す第4のトランジスタと、から構成することが
できる。
【0029】つまり、請求項6に記載の電流制限回路で
は、電流引き込み手段を、第3及び第4のトランジスタ
からなる第2のカレントミラー回路によって構成してお
り、第3のトランジスタにより前記電流経路を形成する
と共に、第4のトランジスタにより、第2のトランジス
タに流れる電流に応じた電流を信号線から第2電圧側へ
流す(引き込む)ようにしている。
【0030】そして、このように第3及び第4のトラン
ジスタからなる第2のカレントミラー回路によって、電
流引き込み手段を構成すれば、負荷電流の制限精度を低
下させることなく、請求項5に記載の電流制限回路によ
る効果を得ることができる。一方、請求項7に記載の電
流制限回路では、請求項3に記載の如く出力トランジス
タと電流検出用トランジスタをPチャンネル型のMOS
トランジスタとした場合において、出力トランジスタと
電流検出用トランジスタを、ソースを前記第1出力端子
とし、ドレインを前記第2出力端子とし、ゲートを前記
制御端子として接続すると共に、出力トランジスタのソ
ースを第1電圧に接続し、出力トランジスタのドレイン
を電気負荷の第2電圧とは反対側の端部に接続するよう
にしている。つまり、請求項5,6に記載の電流制限回
路と同様に、出力トランジスタと電流検出用トランジス
タのソース同士とゲート同士を共通接続すると共に、出
力トランジスタのドレインと電流検出用トランジスタの
ドレインを、演算増幅器の非反転入力端子と反転入力端
子とに夫々接続しており、更に、出力トランジスタを電
気負荷よりも高電位側に接続する、所謂ハイサイド接続
するようにしている。
【0031】そして、請求項7に記載の電流制限回路で
は、第1及び第2のトランジスタが、NPN型のバイポ
ーラトランジスタ或いはNチャンネル型のMOSトラン
ジスタであって、演算増幅器の出力端子に、第2のトラ
ンジスタの一方の出力端子が接続されており、更に、第
2のトランジスタの他方の出力端子と第1電圧との間に
電流経路を形成すると共に、第2のトランジスタに流れ
る電流に応じた電流を第1電圧側から信号線へ流し込む
電流供給手段を設けている。
【0032】このような請求項7に記載の電流制限回路
では、第1電圧から出力トランジスタ(ソース→ドレイ
ン)を介して電気負荷に負荷電流が流れる。そして、出
力トランジスタと電流検出用トランジスタの両ドレイン
が互いに同電位となるように演算増幅器の出力電圧が変
化して、第1電圧から電流検出用トランジスタ及び第1
のトランジスタを経由して演算増幅器の出力端子へ、負
荷電流に応じた電流が流れる。
【0033】すると、第1電圧から電流引き込み手段に
て形成される電流経路及び第2トランジスタを経由して
演算増幅器の出力端子へ、第1のトランジスタに流れる
電流を所定倍した電流が流れ、電流供給手段が、この電
流に応じた電流を第1電圧側から信号線へ流し込む。
【0034】つまり、請求項7に記載の電流制限回路で
は、Pチャンネル型MOSトランジスタによるハイサイ
ド接続の場合に、出力トランジスタと電流検出用トラン
ジスタのソース同士とゲート同士を共通接続すると共
に、その両トランジスタの各ドレインを演算増幅器の非
反転入力端子と反転入力端子とに夫々接続するように
し、更に、電流供給手段を設けて、第2のトランジスタ
に流れる電流の方向を反転させて、信号線へ電流を流し
込むようにしている。
【0035】そして、このような電流制限回路によれ
ば、請求項4に記載の電流制限回路においてNチャンネ
ル型MOSトランジスタによるハイサイド接続を行った
場合と全く同様に、演算増幅器の出力電圧が第1電圧か
ら第2電圧までの範囲で変化すれば良いため、演算増幅
器の電源電圧として特別なものを用意する必要が無い。
【0036】ここで、電流供給手段は、請求項8に記載
のように、第2のトランジスタの前記他方の出力端子
(演算増幅器とは反対側の出力端子)と出力トランジス
タ及び電流検出用トランジスタのソース(第1電圧)と
の間に、2つの出力端子が直列に接続されたPNP型の
バイポーラトランジスタ或いはPチャンネル型のMOS
トランジスタである第3のトランジスタと、この第3の
トランジスタと同種且つ同極性であって該第3のトラン
ジスタと共に第2のカレントミラー回路を構成し、信号
線と出力トランジスタ及び電流検出用トランジスタのソ
ースとの間に2つの出力端子が直列に接続されて、第2
のトランジスタを介して第3のトランジスタに流れる電
流に対し所定倍となる電流を第1電圧側から信号線へ流
す第4のトランジスタと、から構成することができる。
【0037】つまり、請求項8に記載の電流制限回路で
は、請求項6に記載の発明と同様に、電流供給手段を、
第3及び第4のトランジスタからなる第2のカレントミ
ラー回路によって構成しており、第3のトランジスタに
より前記電流経路を形成すると共に、第4のトランジス
タにより、第2のトランジスタに流れる電流に応じた電
流を第1電圧側から信号線へ流す(流し込む)ようにし
ている。
【0038】そして、このように第3及び第4のトラン
ジスタからなる第2のカレントミラー回路によって、電
流供給手段を構成すれば、負荷電流の制限精度を低下さ
せることなく、請求項7に記載の電流制限回路による効
果を得ることができる。ところで、請求項6又は請求項
8に記載の電流制限回路に対して、請求項9に記載のよ
うな電位差生成手段、即ち、カレントミラー回路を構成
するに当り互いに接続される第1及び第2のトランジス
タのベース或いはゲートと、電流検出用トランジスタの
ドレインとの間に、第3のトランジスタのベース−エミ
ッタ間電圧或いはゲート−ソース間電圧と同等の電位差
を生じさせる手段を設けるようにすれば、出力トランジ
スタの両出力端子間(ドレイン−ソース間)の電位差が
ほぼ0Vの状態でも、電流制限動作を行うことができる
ようになる。
【0039】この理由について、第1〜第4のトランジ
スタがバイポーラトランジスタである場合を例に挙げて
説明する。まず、一般的に、2つのバイポーラトランジ
スタによってカレントミラー回路を構成する場合には、
両トランジスタのベース同士とエミッタ同士が接続され
ると共に、基準となる電流が流れる方のトランジスタ
(本発明では第1のトランジスタと第3のトランジスタ
であり、以下、基準トランジスタともいう)のコレクタ
とベースが互いに接続される。よって、このようなカレ
ントミラー回路が作動するためには、基準トランジスタ
の出力端子であるコレクタとエミッタとの間に、ベース
−エミッタ間電圧である0.6V程度の電位差を与える
必要がある。
【0040】ここで、請求項6又は請求項8に記載の電
流制限回路において、第1のトランジスタ(詳しくは、
そのコレクタとエミッタ)が直列に接続される演算増幅
器の出力端子と電流検出用トランジスタのドレイン(第
2出力端子)との間には、第1のトランジスタのベース
−エミッタ間電圧である0.6V程度の電位差が生じ
る。そして、出力トランジスタの両出力端子間の電位差
が0Vであるとすると、本発明では電流検出用トランジ
スタの両出力端子間の電位差も0Vとなるため、演算増
幅器の出力端子と電流検出用トランジスタのソース(第
1出力端子)との電位差も、上記0.6V程度となる。
【0041】ところが、請求項6又は請求項8に記載の
電流制限回路では、演算増幅器の出力端子と電流検出用
トランジスタのソースとの間に、第1のトランジスタと
共にカレントミラー回路を構成する第2のトランジスタ
と、第2のカレントミラー回路の基準トランジスタであ
る第3のトランジスタとが直列に接続されるため、上記
のように演算増幅器の出力端子と電流検出用トランジス
タのソースとの電位差が0.6V程度では、第2のトラ
ンジスタと第3のトランジスタとを両方共に作動させる
ことができず、電流制限動作を行うことができなくなっ
てしまう。
【0042】そこで、請求項9に記載の電位差生成手段
を設ければ、出力トランジスタの両出力端子間の電位差
が0Vであっても、演算増幅器の出力端子と電流検出用
トランジスタのソースとの間に、第1のトランジスタの
ベース−エミッタ間電圧と、電位差生成手段により生成
される電位差(この場合は、第3のトランジスタのベー
ス−エミッタ間電圧と同等の電位差)とを加えた1.2
V程度の電位差を発生させることができ、これにより、
第2のトランジスタと第3のトランジスタを確実に動作
させて、電流制限動作を行うことができるようになる。
【0043】尚、2つのMOSトランジスタによってカ
レントミラー回路を構成する場合には、一般的に、両ト
ランジスタのゲート同士とソース同士が接続されると共
に、基準トランジスタのドレインとゲートが互いに接続
される。そして、第1〜第4のトランジスタがMOSト
ランジスタである場合には、電位差生成手段により、第
1及び第2のトランジスタのゲートと電流検出用トラン
ジスタのドレインとの間に、第3のトランジスタのゲー
ト−ソース間電圧と同等の電位差を生じさせるようにす
れば良い。このように構成すれば、演算増幅器の出力端
子と電流検出用トランジスタのソースとの間の電位差
が、第3のトランジスタのゲート−ソース間電圧と同等
の電位差分だけ大きくなり、出力トランジスタの両出力
端子間の電位差がほぼ0Vであっても電流制限動作を確
実に行うことができるようになる。
【0044】一方、請求項2〜請求項9に記載の電流制
限回路では、出力トランジスタと電流検出用トランジス
タをMOSトランジスタとしているが、出力トランジス
タと電流検出用トランジスタは、請求項10に記載のよ
うに、MOSトランジスタに代えて、バイポーラトラン
ジスタであっても良い。そして、この場合には、ドレイ
ンに代えてコレクタが、ソースに代えてエミッタが、ゲ
ートに代えてベースが、夫々、回路接続に用いられるよ
うにすれば良い。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形
態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明
の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ること
は言うまでもない。
【0046】「第1実施例」まず図1は、第1実施例の
電流制限回路を表す回路図である。図1に示すように、
本第1実施例の電流制限回路は、電気負荷(以下、単
に、負荷という)1に負荷電流を供給するための電流経
路にドレインとソースが直列に接続された出力トランジ
スタ2と、この出力トランジスタ2と同種且つ同極性で
あり、ドレインとゲートが出力トランジスタ2のドレイ
ンとゲートに夫々接続された電流検出用トランジスタ3
と、出力トランジスタ2と電流検出用トランジスタ3の
ゲートに、抵抗Rを介して制御信号としてのゲート電圧
を供給する信号線Lとを備えている。
【0047】そして更に、本第1実施例の電流制限回路
は、非反転入力端子(+端子)が出力トランジスタ2の
ソースに接続され、反転入力端子(−端子)が電流検出
用トランジスタ3のソースに接続された演算増幅器OP
と、電流検出用トランジスタ3のソースと演算増幅器O
Pの出力端子との間にコレクタとエミッタが直列に接続
され、コレクタとベースが互いに接続された第1のトラ
ンジスタ4と、ベースとエミッタが第1のトランジスタ
4のベースとエミッタに夫々接続されて、この第1のト
ランジスタ4と共にカレントミラー回路CM1を構成す
ると共に、コレクタが信号線Lに接続された第2のトラ
ンジスタ5とを備えている。
【0048】尚、本実施例の電流制限回路では、上記各
素子が同一の半導体チップ上に形成されている。そし
て、出力トランジスタ2及び電流検出用トランジスタ3
として、Nチャンネル型のMOSトランジスタを用い、
第1及び第2のトランジスタ4,5として、NPN型の
バイポーラトランジスタを用いている。
【0049】また、本実施例では、負荷1の一端が第2
電圧としての接地電位(GND=0V)に接続されてお
り、出力トランジスタ2のドレインが、端子10を介し
て、接地電位よりも高い第1電圧としての電源電圧VD
(例えば5V)に接続され、出力トランジスタ2のソー
スが、端子20を介して、負荷1の接地電位とは反対側
の端部に接続されている。つまり、本第1実施例の電流
制限回路は、Nチャンネル型MOSトランジスタによる
ハイサイド接続の構成を採っている。
【0050】また更に、この電流制限回路は、抵抗Rに
接続された端子30を介して、定電圧電源回路40が接
続されている。そして、この定電圧電源回路40から出
力される所定の定電圧VGが、抵抗R及び信号線Lを介
して、出力トランジスタ2と電流検出用トランジスタ3
のゲートに供給される。
【0051】次に、上記のように構成された電流制限回
路の動作について説明する。まず、負荷1を駆動しない
場合には、定電圧電源回路40により端子30に定電圧
VGが印加されず、出力トランジスタ2は、そのゲート
−ソース間電圧が0Vになるため、オフ状態となり、負
荷1には電流が流れない。
【0052】一方、負荷1を駆動する場合には、定電圧
電源回路40から抵抗R及び信号線Lを介して、出力ト
ランジスタ2と電流検出用トランジスタ3のゲートにハ
イレベルのゲート電圧が供給され、電源電圧VDから出
力トランジスタ2(ドレイン→ソース)を介して、負荷
1に負荷電流I1 が流れる。
【0053】ここで、この時には、出力トランジスタ2
と電流検出用トランジスタ3の両ソースが互いに同電位
となるように演算増幅器OPの出力電圧(出力端子の電
圧)が変化し、電源電圧VDから演算増幅器OPの出力
端子へ、電流検出用トランジスタ3(ドレイン→ソー
ス)及び第1のトランジスタ4(コレクタ→エミッタ)
を介して、負荷電流I1 に応じた電流I2 が流れる。
【0054】即ち、演算増幅器OPの作用によって、出
力トランジスタ2と電流検出用トランジスタ3における
各端子間の電位差が全て等しくなるため、両トランジス
タ2,3は、飽和/非飽和の全動作領域にて、その動作
点が一致する。よって、電流検出用トランジスタ3に
は、出力トランジスタ2に流れる負荷電流I1 に対し
て、両トランジスタ2,3のトランジスタサイズ比に応
じた電流I2 が正確に流れることとなり、この電流I2
が第1のトランジスタ4にも流れる。
【0055】すると、第1のトランジスタ4に流れる電
流(即ち、電流検出用トランジスタ3に流れる電流)I
2 を所定倍した電流I3 が、第2のトランジスタ5によ
って信号線Lから演算増幅器OPの出力端子へ引き込ま
れ、この電流I3 による抵抗Rでの電圧降下によって、
出力トランジスタ2及び電流検出用トランジスタ3のゲ
ート電圧が低下して、出力トランジスタ2により流され
る負荷電流I1 が所定値に制限される。
【0056】尚、第1のトランジスタ4に流れる電流I
2 と第2のトランジスタ5に流れる電流I3 との比(上
記所定倍)は、第1及び第2の両トランジスタ4,5の
トランジスタサイズによって決まるカレントミラー回路
CM1のカレントミラー比である。
【0057】このような第1実施例の電流制限回路にお
いて、出力トランジスタ2と電流検出用トランジスタ3
とのトランジスタサイズの比をm:1とすると、出力ト
ランジスタ2に流れる負荷電流I1 と電流検出用トラン
ジスタ3に流れる電流I2 との関係は、下記の式1のよ
うになる。
【0058】
【数1】I1 =m×I2 …(式1) また、カレントミラー回路CM1のカレントミラー比を
1:n(=n倍)とすると、第2のトランジスタ5によ
って抵抗Rに流される電流I3 は、下記の式2のように
なる。
【0059】
【数2】I3 =n×I2 …(式2) そして、出力トランジスタ2のゲート−ソース間電圧V
GSは、下記の式3の如く表される。尚、式3において
「R0 」は、抵抗Rの抵抗値である。
【0060】
【数3】VGS=VG−R0 ×I3 …(式3) よって、上記式1〜式3より、出力トランジスタ2によ
って負荷1に流される負荷電流I1 は、下記の式4のよ
うになる。
【0061】
【数4】 I1 =(VG−VGS)×m/(n×R0 ) …(式4) 式4から分かるように、負荷電流I1 は、出力トランジ
スタ2と電流検出用トランジスタ3のトランジスタサイ
ズ比mと、カレントミラー回路CM1のカレントミラー
比nと、抵抗Rの抵抗値R0 だけに依存し、電源電圧V
Dや出力トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧等に
全く関係なく決定されることが分かる。
【0062】そして、カレントミラー回路CM1では、
第1及び第2のトランジスタ4,5の温度特性が相殺さ
れ、また、出力トランジスタ2と電流検出用トランジス
タ3においても、互いの温度特性が相殺されるため、温
度変化に影響されずに、上記式1及び式2が成立する。
【0063】よって、抵抗Rとして、抵抗値精度及び温
度特性に優れたものを用いれば、極めて精度良く負荷電
流I1 の電流制限を行うことができる。以上詳述したよ
うに第1実施例の電流制限回路では、カレントミラー回
路CM1を構成する第1及び第2のトランジスタ4,5
の温度特性が相殺され、しかも、出力トランジスタ2と
電流検出用トランジスタ3では、演算増幅器OPにより
各端子間の電位差が全て等しくなる。
【0064】よって、この電流制限回路によれば、温度
変化に影響されず、且つ、出力トランジスタ2と電流検
出用トランジスタ3の動作点を一致させて、極めて精度
良く負荷電流I1 の電流制限を行うことができる。また
更に、本第1実施例の電流制限回路によれば、出力トラ
ンジスタ2のドレイン−ソース間電圧がほぼ0Vの状態
でも、演算増幅器OPにより、電流検出用トランジスタ
3及び第1のトランジスタ4に負荷電流I1 に応じた電
流I2 を流すことができ、更に、信号線Lに上記電流I
2 を所定倍した電流I3 を流すことができる。よって、
出力トランジスタ2のあらゆる動作領域で電流制限動作
を行うことができ、負荷電流I1 の制限値を様々な値に
設定することが容易となる。
【0065】「第2実施例」上記第1実施例の電流制限
回路は、Nチャンネル型のMOSトランジスタである出
力トランジスタ2を負荷1よりも高電位側に接続したハ
イサイド接続のものであったが、次に、第2実施例とし
て、出力トランジスタ2を負荷1よりも低電位側に接続
するロウサイド接続の構成を採用した電流制限回路につ
いて説明する。
【0066】図2に示すように、第2実施例の電流制限
回路は、第1実施例の電流制限回路に対して、下記の
(1)〜(3)の3点が異なっており、その他について
は全く同様である。 (1)出力トランジスタ2と電流検出用トランジスタ3
をとして、Pチャンネル型のMOSトランジスタを用い
ている。
【0067】(2)カレントミラー回路CM1を構成す
る第1及び第2のトランジスタ4,5として、PNP型
のバイポーラトランジスタを用いている。 (3)負荷1の一端が電源電圧VGに接続されており、
出力トランジスタ2のソースが、端子10を介して負荷
1の電源電圧VDとは反対側の端部に接続され、出力ト
ランジスタ2のドレインが、端子20を介して接地電位
に接続されている。
【0068】このような第2実施例の電流制限回路は、
前述した第1実施例の電流制限回路に対し、各部に流れ
る電流の方向が逆になるだけで同様に動作する。即ち、
負荷1を駆動する場合には、定電圧電源回路40から抵
抗R及び信号線Lを介して、出力トランジスタ2と電流
検出用トランジスタ3のゲートに、電源電圧VDよりも
低いロウレベルのゲート電圧が供給され、負荷1の電源
電圧VDとは反対側の端部から出力トランジスタ2(ソ
ース→ドレイン)を介して接地電位へ電流が流れること
により、負荷1に負荷電流I1 が流れる。
【0069】そしてこの時、出力トランジスタ2と電流
検出用トランジスタ3の両ソースが互いに同電位となる
ように演算増幅器OPの出力電圧が変化して、演算増幅
器OPの出力端子から接地電位へ、第1のトランジスタ
4(エミッタ→コレクタ)及び電流検出用トランジスタ
3(ソース→ドレイン)を介して、負荷電流I1 に応じ
た電流I2 が流れ、更に、この電流I2 を所定倍した電
流I3 が、第2のトランジスタ5によって演算増幅器O
Pの出力端子から信号線Lへ流し込まれる。そして、こ
の電流I3 による抵抗Rでの電圧上昇によって、出力ト
ランジスタ2及び電流検出用トランジスタ3のゲート電
圧が上昇して、出力トランジスタ2により流される負荷
電流I1 が所定値に制限される。
【0070】この第2実施例の電流制限回路でも、第1
実施例の電流制限回路と全く同様に、カレントミラー回
路CM1を構成する第1及び第2のトランジスタ4,5
の温度特性が相殺され、しかも、出力トランジスタ2と
電流検出用トランジスタ3では、演算増幅器OPにより
各端子間の電位差が全て等しくなるため、温度変化に影
響されず、且つ、出力トランジスタ2と電流検出用トラ
ンジスタ3の動作点を一致させて、極めて精度良く負荷
電流I1 の電流制限を行うことができる。
【0071】ところで、出力トランジスタ2と電流検出
用トランジスタ3をNチャンネル型のMOSトランジス
タとした第1実施例の電流制限回路において、第2実施
例の如く出力トランジスタ2を負荷1よりも低電位側に
接続(ロウサイド接続)するようにしても良いが、この
場合には、出力トランジスタ2のソースが接地電位に接
続されるため、演算増幅器OPが接地電位(=0V)よ
りも低い電圧を出力しなければならず、このため、演算
増幅器OPの電源電圧として、0Vより低いものを用意
しなければならない。
【0072】また同様に、出力トランジスタ2と電流検
出用トランジスタ3をPチャンネル型のMOSトランジ
スタとした第2実施例の電流制限回路において、第1実
施例の如く出力トランジスタ2を負荷1よりも高電位側
に接続(ハイサイド接続)するようにしても良いが、こ
の場合には、出力トランジスタ2のソースが電源電圧V
Dに接続されるため、演算増幅器OPが電源電圧VDよ
りも高い電圧を出力しなければならず、このため、演算
増幅器OPの電源電圧として、電源電圧VDより高いも
のを用意しなければならない。
【0073】そこで、後述する第3実施例の如く構成す
れば、出力トランジスタ2と電流検出用トランジスタ3
をNチャンネル型のMOSトランジスタとし、且つ、出
力トランジスタ2をロウサイド接続した場合に、演算増
幅器OPの電源電圧として特別なものを用意する必要が
無く、また、後述する第4実施例の如く構成すれば、出
力トランジスタ2と電流検出用トランジスタ3をPチャ
ンネル型のMOSトランジスタとし、且つ、出力トラン
ジスタ2をハイサイド接続した場合に、演算増幅器OP
の電源電圧として特別なものを用意する必要が無い。
【0074】「第3実施例」まず、第3実施例の電流制
限回路は、図3に示すように、第1実施例の電流制限回
路に対して、下記の(A)〜(C)の3点が異なってい
る。(A)出力トランジスタ2と電流検出用トランジス
タ3のソース同士とゲート同士を共通接続すると共に、
出力トランジスタ2のドレインと電流検出用トランジス
タ3のドレインを、演算増幅器OPの非反転入力端子と
反転入力端子とに夫々接続し、更に、出力トランジスタ
2のドレインを負荷1の電源電圧VDとは反対側の端部
に接続し、出力トランジスタ2のソースを接地電位に接
続するようにしている。
【0075】(B)カレントミラー回路CM1を構成す
る第1及び第2のトランジスタ4,5として、PNP型
のバイポーラトランジスタを用いており、第1のトラン
ジスタ4のコレクタが、電流検出用トランジスタ3のド
レインに接続されている。そして、カレントミラー回路
CM1では、第1のトランジスタ3のコレクタとベース
が直接接続されておらず、その代わりに、エミッタが第
1及び第2のトランジスタ4,5のベースに接続され、
ベースが第1のトランジスタ4のコレクタに接続され、
コレクタが出力トランジスタ2及び電流検出用トランジ
スタ3のソース(本第3実施例では、接地電位)に接続
された、PNP型のバイポーラトランジスタである電位
差生成用トランジスタ6を追加して備えている。
【0076】(C)そして更に、第3実施例の電流制限
回路は、第2のトランジスタ5のコレクタと出力トラン
ジスタ2及び電流検出用トランジスタ3のソースとの間
にコレクタとエミッタが直列に接続され、コレクタとベ
ースが互いに接続された第3のトランジスタ7と、ベー
スとエミッタが第3のトランジスタ7のベースとエミッ
タに夫々接続されて、この第3のトランジスタ7と共に
第2のカレントミラー回路CM2を構成する第4のトラ
ンジスタ8と、を追加して備えており、第4のトランジ
スタ8のコレクタが信号線Lに接続されている。尚、第
3及び第4のトランジスタ7,8は、共にNPN型のバ
イポーラトランジスタである。
【0077】このように構成された第3実施例の電流制
限回路では、負荷1の電源電圧VDとは反対側の端部か
ら出力トランジスタ2(ドレイン→ソース)を介して接
地電位へ電流が流れることにより、負荷1に負荷電流I
1 が流れる。そして、出力トランジスタ2と電流検出用
トランジスタ3の両ドレインが互いに同電位となるよう
に演算増幅器OPの出力電圧が変化して、演算増幅器O
Pの出力端子から第1のトランジスタ4(エミッタ→コ
レクタ)及び電流検出用トランジスタ3(ドレイン→ソ
ース)を経由して接地電位へ、負荷電流I1 に応じた電
流I2 が流れ、更に、この電流I2 を所定倍した電流I
3 が、演算増幅器OPの出力端子から第2のトランジス
タ5(エミッタ→コレクタ)及び第3のトランジスタ7
(コレクタ→エミッタ)を経由して接地電位へ流れる。
【0078】すると、第3のトランジスタ7と共に第2
のカレントミラー回路CM2を構成する第4のトランジ
スタ8が、第2のトランジスタ5及び第3のトランジス
タ7に流れる電流I3 を所定倍した電流I3 ’を、信号
線Lから接地電位側へ引き込む。そして、この電流I3
’による抵抗Rでの電圧降下によって、出力トランジ
スタ2及び電流検出用トランジスタ3のゲート電圧が低
下して、出力トランジスタ2により流される負荷電流I
1 が所定値に制限される。
【0079】尚、第3のトランジスタ7に流れる電流I
3 と第4のトランジスタ8に流れる電流I3 ’との比
(上記所定倍)は、第3及び第4の両トランジスタ7,
8のトランジスタサイズによって決まる第2のカレント
ミラー回路CM2のカレントミラー比である。そして、
このカレントミラー比は、1に設定するようにしても良
いし、それ以外の値に設定するようにしても良い。
【0080】つまり、第3実施例の電流制限回路では、
Nチャンネル型MOSトランジスタによるロウサイド接
続の場合に、出力トランジスタ2と電流検出用トランジ
スタ3のソース同士とゲート同士を共通接続すると共
に、その両トランジスタ2,3の各ドレインを演算増幅
器OPの非反転入力端子と反転入力端子とに夫々接続す
るようにし、更に、電流引き込み手段としての第2のカ
レントミラー回路CM2を設けて、第2のトランジスタ
5に流れる電流I3 の方向を反転させて、信号線Lから
電流I3 ’を引き込むようにしている。
【0081】そして、このような電流制限回路によれ
ば、図2に示した第2実施例の電流制限回路と同様に、
演算増幅器OPの出力電圧が電源電圧VDから接地電位
までの範囲で変化すれば良いため、演算増幅器OPの電
源電圧として特別なものを用意する必要が無い。
【0082】また、本第3実施例の電流制限回路では、
第3及び第4のトランジスタ7,8からなる第2のカレ
ントミラー回路CM2によって、信号線Lから電流を引
き込むようにしているため、負荷電流I1 の制限精度を
低下させることも無い。ところで、本第3実施例の電流
制限回路では、カレントミラー回路CM1を構成する第
1のトランジスタ4のコレクタとベースが直接接続され
ておらず、その代わりに、電位差生成手段としての電位
差生成用トランジスタ6を設けているため、出力トラン
ジスタ2のドレイン−ソース間電圧がほぼ0Vの状態で
も、電流制限動作を行うことができる。
【0083】以下、この理由について説明する。まず、
図3において、電位差生成用トランジスタ6を設けず
に、第1のトランジスタ4のコレクタとベースを直接接
続するようにした場合には、演算増幅器OPの出力端子
と電流検出用トランジスタ3のドレインとの間に、第1
のトランジスタ4のベース−エミッタ間電圧である0.
6V程度の電位差が生じることとなる。そして、出力ト
ランジスタ2のドレイン−ソース間電圧が0Vであると
すると、本実施例では電流検出用トランジスタ3のドレ
イン−ソース間電圧も0Vとなるため、演算増幅器OP
の出力端子と電流検出用トランジスタ3のソースとの電
位差も、上記0.6V程度となる。
【0084】ここで、本第3実施例の電流制限回路で
は、演算増幅器OPの出力端子と電流検出用トランジス
タ3のソースとの間に、第1のトランジスタ4と共にカ
レントミラー回路CM1を構成する第2のトランジスタ
5と、第2のカレントミラー回路CM2を構成する第3
のトランジスタ7とが直列に接続されるため、上記のよ
うに演算増幅器OPの出力端子と電流検出用トランジス
タ3のソースとの電位差が0.6V程度では、第2のト
ランジスタ5と第3のトランジスタ7とを両方共に作動
させることができず、電流制限動作を行うことができな
くなってしまう。
【0085】そこで、図3の如く電位差生成用トランジ
スタ6を設ければ、出力トランジスタ2のドレイン−ソ
ース間電圧がたとえ0Vであっても、演算増幅器OPの
出力端子と電流検出用トランジスタ3のソースとの間
に、第1のトランジスタ4のベース−エミッタ間電圧
と、電位差生成用トランジスタ6のベース−エミッタ間
電圧(即ち、第3のトランジスタ7のベース−エミッタ
間電圧と同等の電位差)とを加えた1.2V程度の電位
差を発生させることができる。そして、これにより、出
力トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧がたとえ0
Vであっても、第2のトランジスタ5と第3のトランジ
スタ7を確実に動作させて、前述した電流制限動作を行
うことが可能となるのである。
【0086】尚、電位差生成用トランジスタ6を設ける
ことに代えて、第1のトランジスタ4のコレクタとベー
スを直接接続すると共に、その接続点から、電流検出用
トランジスタ3のドレインと演算増幅器OPの反転入力
端子との接続点へ至る電流経路に、ダイオードを順方向
に挿入するようにしても良い。但し、図3の如く電位差
生成用トランジスタ6を設けるようにすれば、カレント
ミラー回路CM1のカレントミラー比を一層正確に設定
することができるという点で有利である。
【0087】「第4実施例」次に、第4実施例の電流制
限回路は、図4に示すように、前述した第3実施例の電
流制限回路に対して、下記の(a)〜(c)の3点が異
なっており、その他については全く同様である。
【0088】(a)出力トランジスタ2と電流検出用ト
ランジスタ3として、Pチャンネル型のMOSトランジ
スタを用いている。 (b)カレントミラー回路CM1を構成する第1及び第
2のトランジスタ4,5として、NPN型のバイポーラ
トランジスタを用いると共に、電位差生成用トランジス
タ6も、NPN型のバイポーラトランジスタとしてい
る。
【0089】そして更に、第2のカレントミラー回路C
M2を構成する第3及び第4のトランジスタ7,8とし
て、PNP型のバイポーラトランジスタを用いている。 (c)負荷1の一端が接地電位に接続されており、出力
トランジスタ2のソースが、端子10を介して電源電圧
VDに接続され、出力トランジスタ2のドレインが、端
子20を介して負荷1の接地電位とは反対側の端部に接
続されている。
【0090】このような第4実施例の電流制限回路は、
前述した第3実施例の電流制限回路に対し、各部に流れ
る電流の方向が逆になるだけで同様に動作する。即ち、
電源電圧VDから出力トランジスタ2(ソース→ドレイ
ン)を介して、負荷1に負荷電流I1 が流れると共に、
この時、出力トランジスタ2と電流検出用トランジスタ
3の両ドレインが互いに同電位となるように演算増幅器
OPの出力電圧が変化して、電源電圧VDから電流検出
用トランジスタ3(ソース→ドレイン)及び第1のトラ
ンジスタ4(コレクタ→エミッタ)を経由して演算増幅
器OPの出力端子へ、負荷電流I1 に応じた電流I2 が
流れ、更に、この電流I2を所定倍した電流I3 が、電
源電圧VDから第3のトランジスタ7(エミッタ→コレ
クタ)及び第2のトランジスタ5(コレクタ→エミッ
タ)を経由して演算増幅器OPの出力端子へ流れる。
【0091】すると、第3のトランジスタ7と共に第2
のカレントミラー回路CM2を構成する第4のトランジ
スタ8が、第2のトランジスタ5及び第3のトランジス
タ7に流れる電流I3 を所定倍した電流I3 ’を、電源
電圧VD側から信号線Lへ流し込む。そして、この電流
I3 ’による抵抗Rでの電圧上昇によって、出力トラン
ジスタ2及び電流検出用トランジスタ3のゲート電圧が
上昇して、出力トランジスタ2により流される負荷電流
I1 が所定値に制限される。
【0092】つまり、第4実施例の電流制限回路では、
Pチャンネル型MOSトランジスタによるハイサイド接
続の場合に、出力トランジスタ2と電流検出用トランジ
スタ3のソース同士とゲート同士を共通接続すると共
に、その両トランジスタ2,3の各ドレインを演算増幅
器OPの非反転入力端子と反転入力端子とに夫々接続す
るようにし、更に、電流供給手段としての第2のカレン
トミラー回路CM2を設けて、第2のトランジスタ5に
流れる電流I3 の方向を反転させて、信号線Lへ電流I
3 ’を流し込むようにしている。
【0093】そして、このような電流制限回路によれ
ば、図1に示した第1実施例の電流制限回路と同様に、
演算増幅器OPの出力電圧が電源電圧VDから接地電位
までの範囲で変化すれば良いため、演算増幅器OPの電
源電圧として特別なものを用意する必要が無い。
【0094】また、本第4実施例の電流制限回路におい
ても、第3実施例のものと同様に、第3及び第4のトラ
ンジスタ7,8からなる第2のカレントミラー回路CM
2によって、信号線Lに電流を流すようにしているた
め、負荷電流I1 の制限精度を低下させることも無い。
【0095】そして更に、本第4実施例の電流制限回路
においても、カレントミラー回路CM1を構成する第1
のトランジスタ4のコレクタとベースが直接接続されて
おらず、その代わりに、電位差生成手段としての電位差
生成用トランジスタ6を設けているため、出力トランジ
スタ2のドレイン−ソース間電圧がほぼ0Vの状態で
も、電流制限動作を行うことができる。
【0096】「その他の変形例」上記第1〜第4実施例
では、カレントミラー回路CM1を、バイポーラトラン
ジスタによって構成したが、MOSトランジスタを用い
て構成するようにしても良い。
【0097】また同様に、第3及び第4実施例では、第
2のカレントミラー回路CM2を、バイポーラトランジ
スタによって構成したが、MOSトランジスタを用いて
構成するようにしても良い。尚、例えば第3実施例にお
いて、カレントミラー回路CM2をMOSトランジスタ
で構成した場合(つまり、第3及び第4のトランジスタ
7,8をMOSトランジスタとした場合)には、カレン
トミラー回路CM1を構成する第1及び第2のトランジ
スタ4,5のベースと、電流検出用トランジスタ3のド
レインとの間に、MOSトランジスタである第3のトラ
ンジスタ7のゲート−ソース間電圧と同等の電位差を生
じさせるように構成すれば良い。
【0098】具体的には、図3において、PNPトラン
ジスタからなる電位差生成用トランジスタ6の代わり
に、ソースが第1及び第2のトランジスタ4,5のベー
スに接続され、ゲートが第1のトランジスタ4のコレク
タに接続され、ドレインが出力トランジスタ2及び電流
検出用トランジスタ3のソースに接続された、Pチャン
ネル型のMOSトランジスタを設ければ良い。また、こ
のようなPチャンネル型のMOSトランジスタを設ける
ことに代えて、第1のトランジスタ4のコレクタとベー
スを直接接続すると共に、その接続点から、電流検出用
トランジスタ3のドレインと演算増幅器OPの反転入力
端子との接続点へ至る電流経路に、ゲートとドレインが
接続されたMOSトランジスタを直列に挿入して、上記
電流経路に第3のトランジスタ7のゲート−ソース間電
圧に相当する電位差を生じさせるようにしても良い。
【0099】一方、前述した各実施例の電流制限回路
は、出力トランジスタ2及び電流検出用トランジスタ3
として、MOSトランジスタを用いたものであったが、
出力トランジスタ2及び電流検出用トランジスタ3とし
て、バイポーラトランジスタを用いるようにしても良
い。尚、この場合には、ドレインに代えてコレクタを、
ソースに代えてエミッタを、ゲートに代えてベースを、
夫々、回路接続に用いれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の電流制限回路を表す回路図であ
る。
【図2】 第2実施例の電流制限回路を表す回路図であ
る。
【図3】 第3実施例の電流制限回路を表す回路図であ
る。
【図4】 第4実施例の電流制限回路を表す回路図であ
る。
【符号の説明】
1…電気負荷(負荷) 2…出力トランジスタ 3…電流検出用トランジスタ L…信号線 R…抵
抗 OP…演算増幅器 4…第1のトランジスタ 5…
第2のトランジスタ CM1…カレントミラー回路 6…電位差生成用トラ
ンジスタ 7…第3のトランジスタ 8…第4のトランジスタ CM2…第2のカレントミラー回路 10,20,3
0…端子 40…定電圧電源回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御端子と電流の入出力を行う第1出力
    端子及び第2出力端子とを有し、所定の第1電圧と該第
    1電圧よりも低い第2電圧との間に、電気負荷を介して
    前記両出力端子が直列に接続された出力トランジスタ
    と、 該出力トランジスタと同種且つ同極性であり、その第1
    出力端子が前記出力トランジスタの第1出力端子に接続
    され、その制御端子が前記出力トランジスタの制御端子
    に接続された電流検出用トランジスタと、 前記出力トランジスタと前記電流検出用トランジスタの
    制御端子に抵抗を介して制御信号を供給する信号線と、 非反転入力端子が前記出力トランジスタの第2出力端子
    に接続され、反転入力端子が前記電流検出用トランジス
    タの第2出力端子に接続された演算増幅器と、 前記電流検出用トランジスタの第2出力端子と前記演算
    増幅器の出力端子との間に、2つの出力端子が直列に接
    続された第1のトランジスタと、 該第1のトランジスタと共にカレントミラー回路を構成
    し、前記電流検出用トランジスタを介して前記第1のト
    ランジスタに流れる電流に対し所定倍となる電流を流す
    第2のトランジスタとを備え、 前記第2のトランジスタにより前記信号線に電流を流
    し、当該電流による前記抵抗の電圧変化にて前記制御信
    号の電圧レベルを変化させて、前記出力トランジスタに
    より前記電気負荷に供給される負荷電流を所定値に制限
    するように構成したこと、 を特徴とする電流制限回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電流制限回路におい
    て、 前記出力トランジスタと前記電流検出用トランジスタ
    は、Nチャンネル型のMOSトランジスタであり、前記
    第2のトランジスタに流れる電流を前記信号線から引き
    込むように構成されていること、 を特徴とする電流制限回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電流制限回路におい
    て、 前記出力トランジスタと前記電流検出用トランジスタ
    は、Pチャンネル型のMOSトランジスタであり、前記
    第2のトランジスタに流れる電流を前記信号線へ流し込
    むように構成されていること、 を特徴とする電流制限回路。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の電流制限
    回路において、 前記出力トランジスタと前記電流検出用トランジスタ
    は、ドレインを前記第1出力端子とし、ソースを前記第
    2出力端子とし、ゲートを前記制御端子として接続され
    ており、 前記信号線と前記演算増幅器の出力端子との間に、前記
    第2のトランジスタの2つの出力端子が直列に接続され
    ていること、 を特徴とする電流制限回路。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の電流制限回路におい
    て、 前記出力トランジスタと前記電流検出用トランジスタ
    は、ソースを前記第1出力端子とし、ドレインを前記第
    2出力端子とし、ゲートを前記制御端子として接続され
    ていると共に、 前記出力トランジスタは、ドレインが前記電気負荷の前
    記第1電圧とは反対側の端部に接続され、ソースが前記
    第2電圧に接続されており、 前記第1及び第2のトランジスタは、PNP型のバイポ
    ーラトランジスタ或いはPチャンネル型のMOSトラン
    ジスタであって、前記演算増幅器の出力端子に、前記第
    2のトランジスタの一方の出力端子が接続されており、 更に、前記第2のトランジスタの他方の出力端子と前記
    第2電圧との間に電流経路を形成すると共に、前記第2
    のトランジスタに流れる電流に応じた電流を前記信号線
    から前記第2電圧側へ引き込む電流引き込み手段を設け
    たこと、 を特徴とする電流制限回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電流制限回路におい
    て、 前記電流引き込み手段は、 前記第2のトランジスタの前記他方の出力端子と前記出
    力トランジスタ及び前記電流検出用トランジスタのソー
    スとの間に、2つの出力端子が直列に接続されたNPN
    型のバイポーラトランジスタ或いはNチャンネル型のM
    OSトランジスタである第3のトランジスタと、 該第3のトランジスタと同種且つ同極性であって該第3
    のトランジスタと共に第2のカレントミラー回路を構成
    し、前記信号線と前記出力トランジスタ及び前記電流検
    出用トランジスタのソースとの間に2つの出力端子が直
    列に接続されて、前記第2のトランジスタを介して前記
    第3のトランジスタに流れる電流に対し所定倍となる電
    流を前記信号線から前記第2電圧側へ流す第4のトラン
    ジスタとからなること、 を特徴とする電流制限回路。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の電流制限回路におい
    て、 前記出力トランジスタと前記電流検出用トランジスタ
    は、ソースを前記第1出力端子とし、ドレインを前記第
    2出力端子とし、ゲートを前記制御端子として接続され
    ていると共に、 前記出力トランジスタは、ソースが前記第1電圧に接続
    され、ドレインが前記電気負荷の前記第2電圧とは反対
    側の端部に接続されており、 前記第1及び第2のトランジスタは、NPN型のバイポ
    ーラトランジスタ或いはNチャンネル型のMOSトラン
    ジスタであって、前記演算増幅器の出力端子に、前記第
    2のトランジスタの一方の出力端子が接続されており、 更に、前記第2のトランジスタの他方の出力端子と前記
    第1電圧との間に電流経路を形成すると共に、前記第2
    のトランジスタに流れる電流に応じた電流を前記第1電
    圧側から前記信号線へ流し込む電流供給手段を設けたこ
    と、 を特徴とする電流制限回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電流制限回路におい
    て、 前記電流供給手段は、 前記第2のトランジスタの前記他方の出力端子と前記出
    力トランジスタ及び前記電流検出用トランジスタのソー
    スとの間に、2つの出力端子が直列に接続されたPNP
    型のバイポーラトランジスタ或いはPチャンネル型のM
    OSトランジスタである第3のトランジスタと、 該第3のトランジスタと同種且つ同極性であって該第3
    のトランジスタと共に第2のカレントミラー回路を構成
    し、前記信号線と前記出力トランジスタ及び前記電流検
    出用トランジスタのソースとの間に2つの出力端子が直
    列に接続されて、前記第2のトランジスタを介して前記
    第3のトランジスタに流れる電流に対し所定倍となる電
    流を前記第1電圧側から前記信号線へ流す第4のトラン
    ジスタとからなること、 を特徴とする電流制限回路。
  9. 【請求項9】 請求項6又は請求項8に記載の電流制限
    回路において、 前記カレントミラー回路を構成するに当り互いに接続さ
    れる前記第1及び第2のトランジスタのベース或いはゲ
    ートと、前記電流検出用トランジスタのドレインとの間
    に、前記第3のトランジスタのベース−エミッタ間電圧
    或いはゲート−ソース間電圧と同等の電位差を生じさせ
    る電位差生成手段を設けたこと、 を特徴とする電流制限回路。
  10. 【請求項10】 請求項2〜請求項9の何れかに記載の
    電流制限回路において、 前記出力トランジスタと前記電流検出用トランジスタ
    は、前記MOSトランジスタに代えてバイポーラトラン
    ジスタであり、ドレインに代えてコレクタが、ソースに
    代えてエミッタが、ゲートに代えてベースが、夫々、回
    路接続に用いられていること、 を特徴とする電流制限回路。
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