JPH10144493A - 除電器の接地方法 - Google Patents

除電器の接地方法

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JPH10144493A
JPH10144493A JP29682296A JP29682296A JPH10144493A JP H10144493 A JPH10144493 A JP H10144493A JP 29682296 A JP29682296 A JP 29682296A JP 29682296 A JP29682296 A JP 29682296A JP H10144493 A JPH10144493 A JP H10144493A
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Nobuo Nomura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除電器を接地するにあたり、特にアース線を
使用しなくとも、接地したのと同様の疑似接地状態にで
き、しかもその状態を常時保つことができるようにす
る。 【解決手段】 商用交流電源を降圧トランス15で降圧
して整流回路16で整流し、その直流電圧で高周波発振
回路5を発振させて高周波昇圧トランス6で高電圧に昇
圧し、これを放電電極11・12に印加してプラス・マ
イナスのイオンを発生させることができる除電器におい
て、高周波昇圧トランス6の一次側と二次側の一方の極
性同士を接続して共通の電位基準ライン13を形成し、
この電位基準ライン13を降圧トランス15の一次側に
接続することにより、商用交流電源を利用して接地す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電電極からプラ
ス・マイナス両方又は一方のイオンを発生して帯電物
(気体を含む)を除電する除電器において、安全性や除
電性能向上のために接地(アース)する除電器の接地方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公平7−4797号公報
に開示されているような除電器においては、除電しよう
とする帯電物からの電位が除電器側に誘導されたとき、
危険であるとともに、放電電極に印加される電圧も誘電
電位のために不安定になることから、接地するための専
用のアース端子を別に設け、このアース端子にアース線
を接続して接地するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、時にはアース
線の断線や接触不良等のために、感電事故等が発生して
いた。また、使用場所によってはアース線を長く引き回
さなければならないとか、障害物のためにアース線の設
置が困難であるなどの作業上の問題もあった。
【0004】更に、上記公報に記載の除電器では、直流
電圧で高周波発振回路を発振させて高周波昇圧トランス
で高電圧に昇圧し、これを放電電極に印加しているが、
高周波発振回路のための直流電圧を既製のAC/DCア
ダプタを用いて得る場合、AC/DCアダプタ内の降圧
トランスは高電圧条件下で使用される仕様にはなってい
ないため、除電器のアースが充分にとれていないと、除
電器へ誘導された高電位がAC/DCアダプタまで到達
するので、その内部の降圧トランスが破壊される恐れが
あった。
【0005】本発明の目的は、除電器を接地するにあた
り、特にアース線を使用しなくとも、接地したのと同様
の疑似接地状態にでき、しかもその状態を常時保つこと
ができる除電器の接地方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、商用交流電源
を降圧トランスで降圧して整流回路で整流し、その直流
電圧で高周波発振回路を発振させて高周波昇圧トランス
で高電圧に昇圧し、これを放電電極に印加してプラス・
マイナスのイオンを発生させることができる除電器を対
象とし、高周波昇圧トランスの一次側と二次側の一方の
極性同士を接続して共通の電位基準ラインを形成し、こ
の電位基準ラインを降圧トランスの一次側に接続するこ
とにより、商用交流電源を利用して接地する。
【0007】降圧トランス及び整流回路としてAC/D
Cアダプタを使用する場合には、その降圧トランスの一
次側に高抵抗を介して電位基準ラインを接続し、商用交
流電源からの障害も防止する。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1に回路構成を示すように、除電器1を
AC/DCアダプタ2を介して例えば100Vの商用交
流電源に接続し、その交流電圧をAC/DCアダプタ2
で例えば12Vの直流電圧に降圧及び整流して除電器1
の電源とする。
【0010】除電器1は、電圧安定化のためのコンデン
サ4と、高周波発振回路5と、高周波昇圧トランス6
と、プラス側倍電圧整流回路7及びマイナス側倍電圧整
流回路8と、プラス・マイナスの針状放電電極11・1
2とから構成されている。
【0011】高周波発振回路5は、起動用トランジスタ
10、抵抗R1、コンデンサC1等からなり、高周波昇
圧トランス6の一次側に接続されている。電源スイッチ
9をオンにすると、直流電圧が高周波発振回路5に印加
されてその起動用トランジスタ10がオンとなり、高周
波発振回路5が自励発振により高周波発振し、高周波昇
圧トランス6の二次側に交流の高電圧が得られる。
【0012】高周波昇圧トランス6の二次側には、プラ
ス側倍電圧整流回路7とマイナス側倍電圧整流回路8が
並列接続されている。これら倍電圧整流回路7・8は、
それぞれダイオードDとコンデンサCとを直列に積み重
ねるように接続することにより、積み重ねた段数だけ、
トランスの二次電圧の倍数の高圧直流電圧が得られる。
プラス・マイナスの除電条件を同じにするため、マイナ
ス側倍電圧整流回路8よりもプラス側倍電圧整流回路7
の増幅段数を多くしてある。図の例では、プラス側倍電
圧整流回路7が5段、マイナス側倍電圧整流回路8が4
段になっている。これらプラス・マイナスの倍電圧整流
回路7・8の出力端は、プラス・マイナスの放電電極1
1・12とそれぞれ抵抗結合するため、抵抗R2を介し
てプラス・マイナス別々に放電電極11・12に接続さ
れている。
【0013】また、高周波昇圧トランス6の一次側のマ
イナスタップ6aと二次側のマイナスタップ6bとは接
続されて、一次側と二次側とで共通の電位基準ライン1
3が形成されている。この電位基準ライン13は、高周
波昇圧トランス6に対する一次側の回路と二次側の回路
とで共通の電位の基準となるところであって、除電器1
の回路内部では、この電位基準ライン13を基準として
電位の極性及び大きさが決まる。
【0014】AC/DCアダプタ2は、ヒューズ14を
介して加わる商用交流電圧を降圧トランス15で降圧
し、ダイオードとコンデンサによる整流回路16で整流
して例えば12Vの直流電圧とするものである。このA
C/DCアダプタ2内において、除電器1側の電位基準
ライン13は、高抵抗(例えば4.7MΩ)17を介し
て降圧トランス15の一次側の一方の入力端に接続さ
れ、また降圧トランス15の二次側の中間タップもこの
高抵抗15を介して同様に接続されている。
【0015】図2にAC/DCアダプタ2の構造の具体
例を示す。AC/DCアダプタ2は、ヒューズ14、降
圧トランス15、整流回路16及び高抵抗17を絶縁ケ
ース18内に収納し、絶縁ケース18の外面にプラグ1
9を設けるとともに、絶縁ケース18から出力コード2
0を引き出したもので、この出力コード20により除電
器1と接続する。
【0016】次に、図1を参照して作用について説明す
る。除電するために放電電極11・12を帯電物に向け
たところ、帯電物(図示せず)の電位が、プラス・マイ
ナスの倍電圧整流回路7・8に共通の入力端21に誘導
された場合、更にこの電位は、高周波昇圧トランス6を
介してその一次側にも誘導される。この誘導電位は、帯
電物の帯電電位の高低に応じたものとなるので、高電位
になると危険である。また、高周波昇圧トランス6につ
いては、充分な耐圧性をもった仕様に製作するが、AC
/DCアダプタ2については、既製のものではその降圧
トランス15の高電位に対する耐圧性を全く考慮してい
ないため、帯電物からの誘導電位により降圧トランス1
5の破壊を招く。更に、入力端21に帯電物からの電位
が誘導されると、その分だけ放電電極11・12への印
加電圧が変動するため、除電性能も低下する。
【0017】このようなことを回避するため、従来の除
電器では、上述したようにアース端子を別に設け、アー
ス線で接地して使用するように使用者に義務づけている
が、前述したような問題があった。
【0018】本発明によれば、アース線で接地しなくと
も接地したのと同じ効果がある。すなわち、高周波昇圧
トランス6の一次側及び二次側に共通の電位基準ライン
13が高抵抗17を介して商用交流電源に接続されるた
め、商用交流電源は供給側で接地されていることから、
電位基準ライン13を接地したのとを同様の結果とな
る。また、電位基準ライン13と商用交流電源との間は
高抵抗17で接続されるため、商用交流電源からの電流
を制限することができるので、安全であるとともに、降
圧トランス15及び高周波発振回路5を保護できる。な
お、電位基準ライン13と商用交流電源との間を高抵抗
17で接続しても、除電器1の除電性能には影響しない
ことを実験により確認している。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、除
電器の高周波昇圧トランスの一次側及び二次側に共通の
電位基準ラインを、商用交流電源を利用して擬似的に接
地するので、除電器に専用のアース端子を別に設けてア
ース線で接地しなくとも、接地したのと同じ効果が常に
得られるため、除電器の安全性及び除電性能の向上を従
来よりも経済的にかつ簡便に図れる。また、商用交流電
源からの障害を回避できるとともに、AC/DCアダプ
タを使用した場合、その降圧トランスを保護することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施する回路構成例の電気
回路図である。
【図2】AC/DCアダプタの構造の具体例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 除電器 2 AC/DCアダプタ 5 高周波発振回路 6 高周波昇圧トランス 7 プラス側倍電圧整流回路 8 マイナス側倍電圧整流回路 11 プラス側放電電極 12 マイナス側放電電極 13 電位基準ライン 15 降圧トランス 16 整流回路 17 高抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用交流電源を降圧トランスで降圧して整
    流回路で整流し、その直流電圧で高周波発振回路を発振
    させて高周波昇圧トランスで高電圧に昇圧し、これを放
    電電極に印加してプラス・マイナスのイオンを発生させ
    ることができる除電器において、前記高周波昇圧トラン
    スの一次側と二次側の一方の極性同士を接続して共通の
    電位基準ラインを形成し、この電位基準ラインを前記降
    圧トランスの一次側に接続することにより、前記商用交
    流電源を利用して接地することを特徴とする除電器の接
    地方法。
  2. 【請求項2】降圧トランス及び整流回路としてAC/D
    Cアダプタを使用し、その降圧トランスの一次側に高抵
    抗を介して電位基準ラインを接続することを特徴とする
    請求項1に記載の除電器の接地方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR20120056762A (ko) * 2010-11-25 2012-06-04 가스가 덴끼 가부시끼가이샤 제전 장치
CN109479367A (zh) * 2016-08-09 2019-03-15 株式会社村田制作所 电源装置以及除电器
EP4007094A1 (en) * 2020-11-26 2022-06-01 Illinois Tool Works, Inc. Anti-static apparatus

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CN109479367B (zh) * 2016-08-09 2022-04-26 株式会社村田制作所 电源装置以及除电器
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