JPH10143559A - 診療順位決定装置 - Google Patents

診療順位決定装置

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Publication number
JPH10143559A
JPH10143559A JP30298796A JP30298796A JPH10143559A JP H10143559 A JPH10143559 A JP H10143559A JP 30298796 A JP30298796 A JP 30298796A JP 30298796 A JP30298796 A JP 30298796A JP H10143559 A JPH10143559 A JP H10143559A
Authority
JP
Japan
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order
medical
medical treatment
patient
absolute
Prior art date
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Application number
JP30298796A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Adachi
和幸 安立
Yasuhiko Hokkezu
泰彦 法華津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10143559A publication Critical patent/JPH10143559A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 病院において、一人の患者が多数の診療を受
ける場合に効率的に各診療を受ける。 【解決手段】 診療予定メモリ32と、一人の患者に対
する診療行為の診療順位を定めるための診療順位テーブ
ル12と、各診療行為の絶対順位を記憶する絶対順位メ
モリ11とを設け、患者指定入力に応動して、該当患者
の診療予定メモリから実施すべき診療行為を読出して、
診療順位テーブルに書込み、実施される必須の診療行為
を診療順位テーブルに追加書込み、診療順位テーブルの
各診療行為に絶対順位を付加し、診療順位テーブル内に
書込まれた各診療行為の診療順位を該当診療行為に設定
された絶対順位に従って並べ替える。そして、最終的に
並べ替えられた各診療行為及び該当診療行為の並び順位
からなる各診療順位を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院における診療
業務を円滑に行うための病院情報処理システムに係わ
り、特に、病院で患者が複数の診療行為を受ける場合に
おける患者の診療順位を決定する診療順位決定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】大規模病院においては、患者の受付業
務、診療業務、検査業務、薬剤業務、会計業務等の各業
務を、それぞれ独立した複数の実施部門でかつそれぞれ
異なる医師や職員が行っている。したがって、各業務相
互間の連絡を密にするために、各業務の実施部門にコン
ピュータからなる情報端末装置を備え、各情報端末装置
相互間をネットワーク接続している。
【0003】このような大規模病院においては、過去一
定期間内に一度でも診療を受けた入院患者又は通院患者
毎に、該当患者の病歴や現在の病気や診療行為の経過が
記憶された患者データベースが構築されている。
【0004】そして、患者によっては、複数の科目で診
療を受けたり、複数種類の検査を受ける場合もある。通
常、各患者は診察室で医師の診察を受ける。そして医師
は次の診察の日を指定したり、検査項目を指定する。こ
の指定項目は前記個人データベースの該当患者の診療予
定メモリに登録される。
【0005】そして、患者は指定された日に病院を訪れ
て、医師の診察を受けたり、指定された検査を受ける。
この場合、1日のうちに複数の医師(複数の科目)の診
察を受けたり、複数の検査を受ける場合もある。通常、
病院を訪れた患者は、受付窓口で、今日1日に受ける診
察や検査の項目を職員から告げられて、各診察室及び検
査室を巡る。
【0006】なお、診察や検査の項目が多い場合は、項
目を記載されたメモを渡される場合もある。そして、受
付窓口の職員によって該当患者の各診察や各検査の診療
順位を指定される場合もある。
【0007】この場合、受付窓口の職員は、下記の事項
を考慮して該当患者の診療順位を決める。 (1) 診療行為の内容により、実施順位に優先度が発生
する場合があり、実施優先度が発生する診療行為につい
ては、実施優先度順に移動順序を決定する。
【0008】(2) 実施順位に優先度が発生しない場合
は、病院内の各診察室や各検査室等の各実施部門位置関
係と患者の移動距離に基づいて、病院内における患者の
流れが円滑に。かつ患者の移動距離が最短となるように
診療順位を決定する。
【0009】(3) 各診察室や各検査室等の各実施部門
の診療行為の実施状況によっては、たとえ移動距離が長
くなったとしても、結果的に診療開始から帰宅までの所
要時間が最短となるように診療順位を決定する。
【0010】(4) 患者によっては、歩行が困難で松葉
杖を必要とする者や、ベッドに寝たきりの者や、たとえ
健康者であっても、老人のように、階段等を何回も移動
させることができない者もある。このような患者に対し
ては身体に与える負担が最小になるように診療順位を決
定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受付窓
口の職員が、上述した例えば(1) 〜(4) の条件を同時に
満足するように各患者の診療順位を決めるためには、各
実施部門に対して予約状況や待ち時間状況を電話で問い
合せ、受付窓口に設置された情報端末装置の画面検索に
よる照合等の作業が必要であり、かつ各方面からそれぞ
れ個別に得られた情報を組合わせる必要がある。
【0012】この各情報を優先度を考慮して組合わせて
一人の患者の診療順位を決定するには、多大の時間と労
力が必要であり、受付窓口の職員の負担が増大するのみ
ならず、受付窓口で患者を長時間待たせることになり、
患者に対するサービスが低下する。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、診療予定メモリに登録された医師の診察や
検査等の各医療行為を予め定められた種々の条件で自動
的に並べ替えることによつて、患者にとって診察室や検
査室等の各実施部門を効率的にかつ短時間で巡ることが
でき、病院の滞在時間を短縮でき、かつ病院の受付窓口
の職員の負担が大幅に軽減され、患者の受付窓口のおけ
る待ち時間を短縮でき、患者に対するサービスを向上で
きる診療順位決定装置、及び各患者の診療順位を決定す
るためのプログラムを記録した記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は病院で患者が複
数の診療行為を受ける場合における患者の診療順位を決
定する診療順位決定装置に適用される。そして、上記課
題を解消するために請求項1の発明においては、患者に
対する実施すべき診療行為を記憶する診療予定メモリ
と、一人の患者に対する診療行為の診療順位を定めるた
めに複数の診療行為を一時記憶するための診療順位テー
ブルと、この病院で実施される各診療行為に対して予め
設定された絶対順位を記憶する絶対順位メモリと、患者
指定入力に応動して、診療予定メモリから該当患者の実
施すべき診療行為を読出して、診療順位テーブルに書込
む診療行為書込手段と、少なくとも会計行為等の各患者
に対して必ず実施される必須の診療行為を診療順位テー
ブルに追加して書込む追加書込手段と、診療順位テーブ
ルに書込まれた各診療行為に対応する絶対順位を絶対順
位メモリから読出して、診療順位テーブルの対応する診
療行為に付加する絶対順位設定手段と、診療順位テーブ
ル内に書込まれた各診療行為の診療順位を該当診療行為
に設定された絶対順位に従って並べ替える絶対順位並べ
替手段と、診療順位テーブル内において最終的に並べ替
えられた各診療行為及び該当診療行為の並び順位からな
る各診療順位を出力する診療順位出力手段とを備えてい
る。
【0015】また、請求項2においては、請求項1の診
療順位決定装置に対して、さらに、各診療行為の実施時
間及び該当診療行為を行う実施部門における該当診療行
為の現在の予約情報及び実施状況を記憶する実施状況テ
ーブルと、実施状況テーブルに記憶された実施時間、予
約情報及び実施状況に基づいて現在時点で該当実施部門
で新規に診療行為を実施するまでの待ち時間を算出する
待ち時間算出手段と、診療順位テーブル内に書込まれた
各診療行為の実施状況テーブルから読出された実施時間
及び算出された待ち時間を診療順位テーブル内の対応す
る診療行為に付加する時間設定手段と、設定された各実
施時間及び各待ち時間を該当する各診療行為の診療順位
と共に出力する時間出力手段とを付加している。
【0016】請求項3においては、請求項2の診療順位
決定装置に対して、さらに、診療順位テーブル内におい
て最終的に並べ替えられた各診療順位の診療行為の実施
予定時刻を該当診療順位の前の各診療順位の各実施時間
及び各待ち時間に基づいて算出する予定時刻算出手段
と、算出された各予定時刻を該当する各診療行為の診療
順位と共に出力する予定時刻出力手段とを付加してい
る。
【0017】請求項4においては、請求項3の診療順位
決定装置に対して、さらに、診療順位テーブル内におい
て最終的に並べ替えられた各診療行為と算出された該当
診療行為の予定時刻及び患者指定情報を、該当する診療
行為の実施部門の実施状況テーブル内に予約情報として
登録する予約登録手段を付加している。
【0018】請求項5においては、請求項2の診療順位
決定装置に対して、さらに、絶対順位並ベ替手段にて並
べ替られた後の同一絶対順位内に所属する各診療行為を
待ち時間の短い順に並べ替える待ち時間並べ替手段を付
加している。
【0019】請求項6においては、請求項5の診療順位
決定装置に対して、さらに、各実施部門の病院内におけ
る基準位置からの移動距離の順位で示される建屋順位を
記憶する建屋順位テーブルと、診療順位テーブルに書込
まれた各診療行為の実施部門に対応する建屋順位を建屋
順位テーブルから読出して、診療順位テーブル内の対応
する診療行為に付加する建屋順位設定手段と、待ち時間
並べ替手段にて並べ替られた後の同一絶対順位内でかつ
同一待ち時間内に所属する各診療行為を建屋順位の高い
順に並べ替える建屋順位並べ替手段とを付加している。
【0020】さらに、請求項7においては、請求項5の
診療順位決定装置に対して、各患者毎に該当患者の病院
内を移動する能力に関する患者状態を記憶する患者状態
メモリと、各患者状態毎に、該当患者状態が採用可能な
階相互間の移動手段を記憶する移動手段メモリと、各実
施部門の病院内における各移動手段を採用した場合にお
ける基準位置からの移動距離の順位で示される建屋順位
を記憶する建屋順位テーブルと、患者指定入力に応じ
て、該当患者の患者状態を患者状態メモリから読出し、
かつ読出した患者状態が採用可能な移動手段を移動手段
メモリから読出す移動手段読出手段と、診療順位テーブ
ルに書込まれた各診療行為の実施部門に対応し、かつ読
出された移動手段に対応する建屋順位を建屋順位テーブ
ルから読出して、診療順位テーブル内の対応する診療行
為に付加する建屋順位設定手段と、待ち時間並べ替手段
にて並べ替られた後の同一絶対順位内でかつ同一待ち時
間内に所属する各診療行為を建屋順位の高い順に並べ替
える建屋順位並べ替手段とを付加している。
【0021】また、請求項8の発明は、病院で患者が複
数の診療行為を受ける場合における該当患者の診療順位
を決定するための機械読取り可能なプログラムを記録し
た記録媒体である。
【0022】そして、このプログラムは、コンピュータ
に、患者指定入力に応動して、診療予定メモリから該当
患者の実施すべき診療行為を読出して、該当患者の診療
順位テーブルに書込む診療行為書込手段と、少なくとも
会計行為等の各患者に対して必ず実施される必須の診療
行為を診療順位テーブルに追加して書込む追加書込手段
と、この病院で実施される各診療行為に対して予め設定
された絶対順位を記憶する絶対順位メモリから、診療順
位テーブルに書込まれた各診療行為に対応する絶対順位
を読出して、診療順位テーブルの対応する診療行為に付
加する絶対順位設定手段と、診療順位テーブル内に書込
まれた各診療行為の診療順位を該当診療行為に設定され
た絶対順位に従って並べ替える絶対順位並べ替手段と、
診療順位テーブル内において最終的に並べ替えられた各
診療行為及び該当診療行為の並び順位からなる各診療順
位を出力する診療順位出力手段とを実行させる。
【0023】請求項9の発明は、請求項8のプログラム
に対して、さらに、各診療行為の実施時間及び該当診療
行為を行う実施部門における該当診療行為の現在の予約
情報及び実施状況を記憶する実施状況テーブルに記憶さ
れた実施時間、予約情報及び実施状況に基づいて現在時
点で該当実施部門で新規に診療行為を実施するまでの待
ち時間を算出する待ち時間算出手段と、診療順位テーブ
ル内に書込まれた各診療行為の実施状況テーブルから読
出された実施時間及び算出された待ち時間を診療順位テ
ーブル内の対応する診療行為に付加する時間設定手段
と、設定された各実施時間及び各待ち時間を該当する各
診療行為の診療順位と共に出力する時間出力手段とを付
加している。
【0024】さらに、請求項10の発明は、請求項9の
プログラムに対して、さらに、各実施部門の病院内にお
ける基準位置からの移動距離の順位で示される建屋順位
を記憶する建屋順位テーブルから診療順位テーブルに書
込まれた各診療行為の実施部門に対応する建屋順位を読
出して、診療順位テーブル内の対応する診療行為に付加
する建屋順位設定手段と、絶対順位並べ替手段にて並べ
替られた後の同一絶対順位内に所属する各診療行為を建
屋順位の高い順に並べ替える建屋順位並べ替手段とを付
加している。
【0025】このように構成された請求項1の診療順位
決定装置においては、一人の患者に対する診療行為の診
療順位を定めるために複数の診療行為を一時記憶するた
めの診療順位テーブルが設けられている。また、絶対順
位メモリ内にこの病院で実施される各診療行為に対して
予め設定された絶対順位が記憶されている。
【0026】そして、例えば病院の受付窓口の職員がこ
の診療順位決定装置のキーボード等を介して患者を指定
すると、該当患者の診療予定メモリから実施すべき診療
行為が読出されて診療順位テーブルに書込まれる。さら
に、この診療順位テーブルに対して会計行為等の各患者
に対して必ず実施される必須の診療行為が追加して書込
まれる。
【0027】次に、この診療順位テーブルに書込まれた
必須の診療行為を含む各診療行為が絶対順位に従って並
べ替えられる。この最終的に並べ替えられた各診療行為
と並び順位からなる各診療順位とが例えば表示画面に表
示出力されたり、プリンタで印字出力される。
【0028】したがって、受付窓口の職員は患者指定を
行うのみで、自動的に該当患者が受診すべき各診療行為
及び最良の診療順位が表示出力されたり、印字出力され
るので、職員の負担を大幅に軽減できると共に、患者に
とっても受付窓口における待ち時間がなくなり、患者に
対するサービスを向上できる。
【0029】請求項2の発明においては、診察室や検査
室等の患者に対して診療行為を行う各実施部門には、該
当実施部門で行う診療行為の実施時間及び現在の予約情
報及び実施状況を記憶する実施状況テーブルが設けられ
ている。
【0030】そして、この実施状況テーブルの記憶内容
から該当患者が該当実施部門で指定された医療行為を行
う場合の待ち時間が算出され、実施時間とこの待ち時間
とが、各医療行為の診療順位と共に出力される。
【0031】したがって、患者は各医療行為を受ける場
合の概略の所要時間を把握することができる。請求項3
の発明においては、前記算出された各医療行為の実施時
間と待ち時間から各医療行為の予定時刻が算出され、実
施時間と待ち時間と予定時刻とが、前記各医療行為の診
療順位と共に出力される。
【0032】したがって、患者は各医療行為を受ける場
合の概略の所要時間と予定時刻を把握することができ
る。請求項4の発明においては、最終的に並べ替えられ
た各医療行為の予定時刻及び患者指定情報が各実施部門
の実施状況テーブル内に予約情報として自動的に登録さ
れる。したがって、別途各実施部門に対して予約の登録
処理を実施する必要がない。
【0033】請求項5の発明においては、診療順位テー
ブル内の各診療行為が待ち時間の短い順に並べ替えられ
る。したがって、患者が各実施部門を巡る場合における
総所要時間がさらに短縮される。
【0034】請求項6の発明においては、各実施部門の
病院内における基準位置からの移動距離の順位で示され
る建屋順位を記憶する建屋順位テーブルが設けられてい
る。そして、診療順位テーブル内の各診療行為が建屋順
位に従って並べ替えられる。
【0035】なお、この建屋順位の並べ替えは、前述し
た絶対順位に従う並べ替え、及び待ち時間に従う並べ替
えの後に実施されれる。従って、絶対順位が一致し、か
つ待ち時間が一致した条件の医療行為が存在した場合に
のみ、この建屋順位に従った並べ替が有効になる。
【0036】したがって、患者が各実施部門を巡る場合
における総所要時間がさらに短縮される。請求項7の発
明においては、各実施部門の病院内における各移動手段
を採用した場合における基準位置からの移動距離の順位
で示される建屋順位を記憶する建屋順位テーブルが設け
られている。さらに、各患者毎に、該当患者の病院内を
移動する能力に関する患者状態を記憶する患者状態メモ
リが設けられている。
【0037】そして、患者の移動能力に応じた例えば階
段、エスカレータ、エレベータ等の移動手段が選択さ
れ、選択された移動手段に対応する建屋順位で診療順位
テーブル内の診療行為が並べ替えられる。
【0038】したがって、足腰の弱い老人や松葉杖使用
者や車椅子使用者やベット使用者に対しても最大の考慮
を払った診療順位を設定できる。また、請求項8乃至1
0に示すようなプログラムを記録した記録媒体を用いる
ことによって、上述した機能を有していない従来の病院
の管理システムに対して、簡単に各患者の診療順位を決
定できる機能を付加できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面を
用いて説明する。図2は実施形態の診療順位決定装置が
組込まれた病院情報処理システムの概略構成図である。
例えばLAN等の伝送路1に対して、医師が患者に対し
て診察を行う各診察室2、各種の検査を行う検査部3、
薬局5、会計部6、予約センター7に対してそれぞれ設
けられた各端末装置が接続されている。予約センター7
内には受付7aが設けられている。
【0040】そして、前記各診察室2、各検査部3,薬
局5、会計部6は患者に対して診療行為を実施するそれ
ぞれの実施部門を構成し、各実施部門内に設けられた各
端末装置には、該当実施部門で実施される各医療行為の
実施状況を記憶する実施状況テーブル8が形成されてい
る。
【0041】そして、実施形態の診療順位決定装置は図
2に示す病院情報処理システム内における予約センター
7内に主に構築されている。図1は予約センター7内に
主に構築された診療順位決定装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【0042】この診療順位決定装置において、例えばH
DD等の外部補助記憶装置内に患者データベース9が形
成され、RAM等の主記憶部内に、必須診療行為メモリ
10、絶対順位メモリ11、診療順位テーブル12、移
動手段メモリ13、建屋順位テーブル14が形成されて
いる。
【0043】さらに、入出力装置としてのCRT表示装
置15aとキーボード15bとマウス15cからなるマ
ンマシン(M/M)装置15及びプリンタ16が組込ま
れている。
【0044】さらに、この診療順位決定装置内の例えば
磁気ディスク等の記録媒体に記録されたアプリケーショ
ンプログラム上に複数の処理部17〜30が形成されて
いる。
【0045】前記データベース9内には、診療順位決定
条件メモリ31、診療予定メモリ31,患者状態メモリ
33等が収納されている。次に各部の構成及び動作を順
を追って説明していく。
【0046】患者データベース9には、図3に示すよう
に、この病院で例えば過去5〜7年の一定期間内に、入
院又は通院した全ての患者に対して、患者名、患者コー
ド、年齢等が記憶されている。
【0047】診療順位決定条件メモリ31内には、該当
患者に対して診療順位を決定する各条件が記憶されてい
る。例えば「実施日」に対して本日までの未実施分が指
定された場合は、本日実施指定された診療行為の他に、
例えば前回に実施すべき検査であるが、患者の体調が悪
くて実施を見送った診療行為(検査)も含むことを示
す。
【0048】さらに、この診療順位決定条件メモリ31
内には「予約情報」を考慮して診療順位を決定するか否
か、各実施部門における「待ち時間」を考慮して診療順
位を決定するか否か、該当患者の「身体情報(患者情
報)」を考慮して診療順位を決定するか否か、階段,エ
スカレータ,エレベータ等の「移動手段」を考慮して診
療順位を決定するか否かの情報が予め各患者の意向に従
って選択設定されている。
【0049】診療予定メモリ32内には、当日(今日)
以前に医師にて該当患者に指定された各診療行為が診療
区分,実施指定日ととも記憶されている。患者状態メモ
リ33内には、該当患者の病院内を移動する能力に関す
る患者情報が記憶されている。具体的には、患者情報と
して、図5に示すよに、「通常」「松葉杖」「車椅子」
「ベッド」等が設定される。また、場合によっては「老
人」と設定される場合もある。
【0050】RAM内に形成された一人の患者の診療順
位を決めるための診療順位テーブル12においては、図
4に示すように、1番からN番までの診療順位が付され
たN個の領域12aが形成されている。各領域12aに
は、該当患者の診療予定メモリ32から読出された各診
療行為が書込まれると共に、必要に応じて、該当診療行
為の予定時刻,実施時間,実施部門、絶対順位.待ち時
間,建屋順位、採用移動手段等が書込まれる。
【0051】必須診療行為メモリ10内には、図5に示
すように、この病院において、会計行為等の各患者に対
して必ず実施される必須の診療行為が記憶されている。
絶対順位メモリ11内には、図5に示すように、この病
院で実施される全部の診療行為に対して例えば1番から
9番までの1桁の診療順番に関する絶対順位が記憶され
ている。一般に検査に関する診療行為は高い絶対順位が
付され、医師の診察に関する診療行為は低い絶対順位が
付されている。そして、会計等の診療行為の絶対順位は
例えば[9]の最低の絶対順位が付されている。
【0052】さらに、移動手段メモリ13内には、図5
に示すように、前述した患者状態メモリ33に設定され
る可能性のある「通常」「松葉杖」「車椅子」「ベッ
ド」等の患者状態に対して、該当患者状態の患者が病院
の階相互間を移動する「エレベータ」「階段」「エスカ
レータ」等の複数の移動手段のうちどの移動手段を優先
的に採用するかを記憶する。
【0053】例えば、健康な「通常」の患者の場合は、
「エスカレータ」,[エレベータ」,「階段」の順で採
用され、「松葉杖」の患者は「エスカレータ」は危険で
あるので、[エレベータ」,「階段」の順で採用され
る。そして、「車椅子」「ベッド」の患者は[エレベー
タ」のみに限定される。
【0054】建屋順位テーブル14内には、図6に示す
ように、「中央採血室」「生理受付」「X線受付」「歯
科受付」……等の各実施部門の病院内における「エレベ
ータ」「階段」「エスカレータ」等の各移動手段を採用
した場合における基準位置として「エレベータ」「階
段」「エスカレータ」の設置位置からの移動距離の順位
で示される例えば2桁の建屋順位が記憶されている。
【0055】そして、[AB]で示される2桁の建屋順
位のうち、1桁目の[A]は病院の階を示す。A=1は
2階を示し、A=2は地下1階を示し、A=3は2階を
示す。すなわち、この実施形態の病院は2階に受付7a
が設けられている。一方、[AB]で示される2桁の建
屋順位のうち、2桁目[B]は該当階における該当移動
手段の設置位置からの距離の短い順位を示す。
【0056】例えば、階の移動に「エスカレータ」を採
用した場合は、2階においては、中央採血室が「エスカ
レータ」に最も近く、その次に生理受付が続く。地下1
階においては、X線受付けが「エスカレータ」に最も近
く、その次にCT受付が続く。
【0057】図2に示す各診察室2、各検査部3,薬局
5、会計部6等の各実施部門に設けられた実施状況テー
ブル8内には、図7に示すように、該当実施部門におけ
る現在時点における診療状況及び予約情報が記憶されて
いる。同時に、この実施部門で実施可能な各診療行為の
実施時間も記憶されている。
【0058】具体的には、各診療行為毎に、現在の実施
状況、予定時刻、実施時間、患者名、終了時刻等が記憶
されている。したがって、終了時刻が記録されていない
診療行為は実施中か又は予約状態である。
【0059】次に、各処理部17〜30の処理動作を図
8及び図9の流れ図に従って説明する。P(プログラム
・ステップ)1にて、マンマシン装置15を介して患者
名が入力されると、診療行為書込部17が起動して、患
者データベース9の該当患者の診療予定メモリ32の記
憶内容を読出して(P2)、図4に示す診療順位テーブ
ル12の各領域12aに書込む(P3)。
【0060】次に、追加書込部18が起動して、図5に
示す必須診療行為メモリ10に記憶されている必須診療
行為を診療順位テーブル12の空の領域12aへ追加し
て書込む(P4)。この実施形態においては、必須診療
行為として、納付書類交付及び会計が空き領域12aに
書込まれる。
【0061】P5にて、絶対順位書込部19が起動し
て、診療順位テーブル12に書込まれている各診療行為
に対応する絶対順位を図5に示す絶対順位メモリ11か
ら読出して該当医療行為に対応する領域12aに書込む
(P6)。さらに、診療順位テーブル12に書込まれて
いる各診療行為に対応する実施時間を該当診療行為を実
施する実施部門の図7に示す実施状況テーブル8の該当
実施行為の欄から読出して(P7)、診療順位テーブル
12の該当診療行為の領域12aに書込む(P8)。
【0062】この各実施時間までが各領域12aに書込
まれた状態の診療順位テーブル12を図10に示す。例
えば先頭の診療順位1の領域には歯科診察の医療行為が
書込まれ、同一領域に、実施時間15分、歯科受付の実
施部門、1〜7の絶対順位がそれぞれ書込まれている。
なお、1〜7の絶対順位とは、最終の8,9番目以外で
あればどの診療順位であってもよいことを示す。
【0063】P9にて、絶対順位並べ替部19が起動し
て、診療順位テーブル12に記憶された各診療行為の絶
対順位を読出して、読出した各絶対順位を比較する(P
10)。そして、各診療行為を絶対順位に従って並べ替
える(P11)。図11は各診療行為が絶対順位に従っ
て並べ替えられた後の診療順位テーブル12の記憶内容
を示す図である。図示するように、絶対順位が[1]で
ある生理検査B及び生理検査Aが検査順位1,2の領域
12aに移動する。
【0064】なお、同一絶対順位が複数存在する場合
は、該当患者の診療予定メモリ32に登録された順番と
する。さらに、絶対順位として複数の順位が許可されて
いる場合は、絶対順位は許可されたなかの最も順位が低
い絶対順位であると見なして、該当医療行為を並べ替え
る。この実施形態においては歯科診療は5番目の診療順
位に並べ替えられている。
【0065】絶対順位に従った各診療行為の並べ替処理
が終了すると、P12へ進み、待ち時間算出部21が起
動して、診療順位テーブル12に記憶された各診療行為
に対応する実施部門の図7に示す各実施状況テーブル8
を読出して、実施状況テーブル8に記憶された該当診療
行為に対応する実施時間、及び該当実施部門における予
約情報及び実施状況に基づいて現在時点で該当実施部門
で新規にこの患者に対する診療行為を実施するまでの待
ち時間を算出する。
【0066】例えば、図7において、現在時刻が9:0
0とすると、X線受付の待ち時間Tは下式で求まる。 T=[最新の終了時刻−実施中診療行為の実施時間]−[現在時刻] +[未実施(予約中)の実施時間の累積] =[終了時刻(2) +実施時間(3) ]−[現在時刻(9:00)] +[実施時間(4) +実施時間(4) ] =15分 なお、場合によっては、1診療行為当りの平均実施時間
を用いた待ち時間Tmの算出方法もある。
【0067】 Tm=[実施中及び未実施の診療行為の平均実施時間] ×[実施中及び未実施の診療行為数] =[(実施時間(3) + …… +実施時間(5) )/3]×3 =18分 時間設定部22が起動して、上述した手法で求めた各待
ち時間を診療順位テーブル12の対応する診療行為の領
域12aに書込む。
【0068】図12は各待ち時間の書込み処理が終了し
た状態の診療順位テーブル12の記憶内容を示す図であ
る。この実施形態の患者に対しては、画像検査Bの診療
行為が最大の60分の待ち時間となる。また、会計や納
付書交付の診療行為はその業務の性質上待ち時間は0で
ある。一般に、待ち時間が短い診療行為を先に実施した
方が効率的である。
【0069】待ち時間の診療順位テーブル12に対する
書込処理が終了すると、P14にて待ち時間並べ替部2
7が起動して、各同一絶対順位内での各診療行為の診療
順位を待ち時間の短い順に従って並べ替える。この理由
は、絶対順位の制約の方が待ち時間の長短より優先度が
高いからである。
【0070】図13は各診療行為が待ち時間の短い順に
従って並べ替えられた後の状態の診療順位テーブル12
の記憶内容を示す図である。この実施形態の患者に対し
ては、は、[5]の同一絶対順位に所属する画像検査B
と画像検査Aとの診療順位が変更される。また、[9]
の同一絶対順位に所属する投薬Aと会計との診療順位が
変更される。
【0071】次に、P15にて予定時刻算出部24が起
動して、診療順位テーブル12に書込まれている各診療
行為の予定時刻(開始予定時刻)を実施時間及び待ち時
間に基づいて算出する。具体的には、自己の所属する診
療順位の一つ前の診療順位に所属する診療行為の予定時
刻に待ち時間及び実施時間を加算して該当診療行為の予
定時刻を求める。求めた各予定時刻を診療順位テーブル
12に書込む(P16)。
【0072】図14は各診療行為に対してそれぞれ予定
時刻が書込まれた状態の診療順位テーブル12の記憶内
容を示す図である。次に、P17へ進み、患者データベ
ース9の患者状態メモリ33から該当患者の患者状態を
読取る。そして、移動手段読出部28が起動して、移動
手段メモリ13内から読取った患者状態に対応する最良
の移動手段を選択する(P18)。
【0073】P19にて、図6に示す建屋順位テーブル
14内から、診療順位テーブル12に記憶している各診
療行為の実施部門の、先に選択したエレベータ,階段,
エスカレータ等の移動手段に対応する各建屋順位を読出
す。そして、建屋順位設定部29が起動して、読出した
各建屋順位を診療順位テーブル12内の対応する診療行
為の領域12aに書込む(P20)。
【0074】図15は各診療行為に対してそれぞれ建屋
順位が書込まれた状態の診療順位テーブル12の記憶内
容を示す図である。この患者は歩行に対して[通常]の
患者状態であるので、移動手段としてエスカレータが選
択されている。したがって、エスカレータを採用した場
合における各建屋順位が書込まれる。
【0075】P21にて、建屋順位並べ替部30が起動
して、同一絶対順位内で、かつ同一待ち時間に所属する
各診療行為の診療順位を並べ替える。この理由は、絶対
順位の制約及び待ち時間の長短による優先度の方が、建
屋位置による優先度より高いからである。
【0076】図16は各診療行為が待ち時間の短い順に
従って並べ替えられた後の状態の診療順位テーブル12
の記憶内容を示す図である。この患者に対する生理検査
Bの中央採血室と検体検査Aの生理受付とは、図15に
示すように、絶対順位が共に[1]で等しく、かつ待ち
時間も[5分]で互いに等しい。そして、実施部門の建
屋位置のみが[12]と[11]とで異なる。そして、
検体検査Aの建屋順位が生理検査Bの建屋順位より高
い。
【0077】したがって、図16に示すように、生理検
査Bと検体検査Aの診療順位を並べ替える。すなわち、
この病院においては、受付7aは2階であり、中央採血
室と生理受付とは共に2階であるが、生理受付の方がエ
スカレータにより近い。
【0078】そして、P22にて、診療順位出力部2
0、時間出力部23、予定時刻出力部26を起動して、
マンマシン装置15のCRT表示装置15aの表示画面
に図16に示す、各診療行為が最終的に並べ替えられた
状態の診療順位テーブル12の記憶内容を表示出力する
(P22)。
【0079】次に、P23にて、予約登録部25が起動
して、診療順位テーブル12内に記憶された各診療行為
の予定時刻,診療行為名、実施時間、患者名からなる予
約情報を、該当診療行為に対応する実施部門の実施状況
テーブル8へ書込む。
【0080】各診療行為の対応する実施部門の実施状況
テーブル8への予約登録処理が終了すると、診療順位テ
ーブル12内の記憶内容を診療予定表としてプリンタ1
6で印字出力する(P24)。なお、印字出力する場合
は、診療予定表を簡素化するために、絶対順位、建屋順
位等を削除して印字出力する。
【0081】その後、診療順位テーブル12内の記憶内
容を患者データベース9の該当患者の領域へ書込む。こ
のように構成された診療順位決定装置においては、病院
の受付窓口の職員は、来院した患者の患者名を聞き、患
者名をマンマシン装置15のキーボードを用いて入力す
ると、患者データベース9の診療予定メモリ32から実
施すべき診療行為が読出されて診療順位テーブル12に
書込まれる。さらに、この診療順位テーブル12に対し
て会計行為等の各患者に対して必ず実施される必須の診
療行為が追加して自動的に書込まれる。
【0082】次に、この診療順位テーブル12に書込ま
れた必須の診療行為を含む各診療行為が絶対順位に従っ
て並べ替えられる。そして、この最終的に並べ替えられ
た各診療行為と並び順位からなる各診療順位とがマンマ
シン装置15のCRT表示装置15aに表示出力される
と共に、プリンタ16で診療予定表として印字出力され
る。そして、職員は印字出力された診療予定表を該当患
者に手渡す。
【0083】患者は手渡された診療予定表を見ながら各
予定時刻に達した時点で指定された各実施部門へ行けば
よい。したがって、受付窓口の職員は、患者名を入力す
るのみで、自動的に該当患者が受診すべき各診療行為及
び最良の診療順位が表示出力されたり、診療予定表とし
て印字出力されるので、職員の負担を大幅に軽減でき
る。
【0084】また、患者にとっても受付窓口における待
ち時間がなくなり、患者に対するサービスを向上でき
る。さらに、上述した絶対順位が同一の診療行為が複数
存在すれば、各診療行為を行う場合の待ち時間を該当診
療行為を実施する実施部門における実施状況テーブル8
を参照して算出し、この待ち時間の短い方の診療行為の
診療順位を上げるようにしている。
【0085】一般的に、同一条件の二つの業務を実施す
る場合は、待ち時間の短い業務を先に実施する方が、後
に実施する方より、より能率的に実施できる。したがっ
て、患者にとって、結果的に、指定された全部の診療行
為を効率的に受診できる。
【0086】また、大規模病院の場合は、膨大な数の診
療行為を実施可能であり、かつ各診療行為を実施する実
施部門は、建屋の複数階に亘って分散配置されている。
したがって、同一条件においては、どの実施部門からど
の実施部門へ巡るかも重要な選択項目となる。
【0087】この課題を解消するために、各実施部門を
例えば受付7aの位置を基準位置として、この基準位置
からの患者の移動距離の順位で示される建屋順位の概念
を導入して、この建屋順位が少ない順に診療順位を並べ
替えている。この場合、階の情報も建屋順位に組込んで
いる。
【0088】その結果、前述した絶対順位や待ち時間が
同一条件の場合は、全体の移動距離が短くなるように診
療順位が自動的に決定される。したがって、患者にとっ
て、移動距離が短くなり、身体的負担が軽減される。
【0089】さらに、この場合、3次元的な位置情報を
簡単に大小判断で比較でき、装置全体のプログラム処理
が大幅に簡素化される。さらに、各患者の病院内を移動
する能力に関する例えば「通常」「松葉杖」「車椅子」
「ベッド」等の患者状態によって、「エレベータ」「階
段」「エスカレータ」等の移動手段のうち最適な移動手
段を選択して、選択された移動手段を採用することによ
って、先の建屋順位に従って、診療順位を並べ替えてい
る。
【0090】したがって、各患者毎に、患者の身体的状
態を考慮した診療順位を決定でき、各患者に対してより
細かいサービスを提供できる。なお、上述した実施形態
において記載した手法は、コンピュータに実行させるこ
とのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フ
ロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク
(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録
媒体に書込んで各種装置に適用したり、通信媒体により
伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置
を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプロ
グラムを読込み、このプログラムによって動作が制御さ
れることにより、上述した処理を実行する。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の診療順位
決定装置においては、診療予定メモリに登録された医師
の診察や検査等の各医療行為を予め定められた種々の条
件で自動的に並べ替えて、並べ替えた各診療行為及び該
当診療行為の診療順位を表示装置やプリンタに出力して
いる。
【0092】したがって、患者にとって診察室や検査室
等の各実施部門を効率的にかつ短時間で巡ることがで
き、病院の滞在時間を短縮できる。また、病院の受付窓
口の職員にとっても、診療順位を決定するための負担が
大幅に軽減され、患者の受付窓口のおける待ち時間を短
縮でき、患者に対するサービスを大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の診療順位決定装置の概
略構成を示すブロック図
【図2】 同診療順位決定装置が組込まれた医療情報処
理システム全体を示す模式図
【図3】 同診療順位決定装置内に形成された患者デー
タベースの記憶内容を示す図
【図4】 同診療順位決定装置内に形成された診療順位
テーブルを示す図
【図5】 同診療順位決定装置内に形成された各メモリ
の記憶内容を示す図
【図6】 同診療順位決定装置内に形成された建屋順位
テーブルを示す図
【図7】 同診療順位決定装置の各実施部門内に形成さ
れた実施状況テーブルを示す図
【図8】 同診療順位決定装置の全体動作を示す流れ図
【図9】 同じく同診療順位決定装置の全体動作を示す
流れ図
【図10】 同診療順位決定装置内に形成された診療順
位テーブルに診療予定、実施時間及び絶対順位が書き込
まれた状態を示す図
【図11】 同診療順位テーブルにおける各診療行為が
絶対順位に従って並べ替えられた状態を示す図
【図12】 同診療順位テーブルにおける各診療行為に
対して各待ち時間が設定された状態を示す図
【図13】 同診療順位テーブルにおける各診療行為が
待ち時間に従って並べ替えられた状態を示す図
【図14】 同診療順位テーブルにおける各診療行為に
対して各予定時刻が設定された状態を示す図
【図15】 同診療順位テーブルにおける各診療行為に
対して各建屋順位が設定された状態を示す図
【図16】 同診療順位テーブルにおける各診療行為が
建屋順位に従って並べ替えられた状態を示す図
【符号の説明】
8…実施状況テーブル、9…患者データベース、10…
必須医療行為メモリ、11…絶対順位メモリ、12…診
療順位テーブル、13…移動手段メモリ、14…建屋順
位テーブル、15…マンマシン装置、16…プリンタ、
17…診療行為書込部、18…追加書込部、19…絶対
順位並べ替部、27…待ち時間並べ替部、30…建屋順
位並べ替部、31…診療順位決定条件メモリ、32…診
療予定メモリ、33…患者状態メモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 病院で患者が複数の診療行為を受ける場
    合における前記患者の診療順位を決定する診療順位決定
    装置において、 前記患者に対する実施すべき診療行為を記憶する診療予
    定メモリと、 一人の患者に対する診療行為の診療順位を定めるために
    複数の診療行為を一時記憶するための診療順位テーブル
    と、 この病院で実施される各診療行為に対して予め設定され
    た絶対順位を記憶する絶対順位メモリと、 患者指定入力に応動して、前記診療予定メモリから該当
    患者の実施すべき診療行為を読出して、前記診療順位テ
    ーブルに書込む診療行為書込手段と、 少なくとも会計行為等の各患者に対して必ず実施される
    必須の診療行為を前記診療順位テーブルに追加して書込
    む追加書込手段と、 前記診療順位テーブルに書込まれた各診療行為に対応す
    る絶対順位を前記絶対順位メモリから読出して、前記診
    療順位テーブルの対応する診療行為に付加する絶対順位
    設定手段と、 前記診療順位テーブル内に書込まれた各診療行為の診療
    順位を該当診療行為に設定された絶対順位に従って並べ
    替える絶対順位並べ替手段と、 前記診療順位テーブル内において最終的に並べ替えられ
    た各診療行為及び該当診療行為の並び順位からなる各診
    療順位を出力する診療順位出力手段とを備えた診療順位
    決定装置。
  2. 【請求項2】 前記各診療行為の実施時間及び該当診療
    行為を行う実施部門における該当診療行為の現在の予約
    情報及び実施状況を記憶する実施状況テーブルと、 この実施状況テーブルに記憶された実施時間、予約情報
    及び実施状況に基づいて現在時点で該当実施部門で新規
    に診療行為を実施するまでの待ち時間を算出する待ち時
    間算出手段と、 前記診療順位テーブル内に書込まれた各診療行為の前記
    実施状況テーブルから読出された実施時間及び前記算出
    された待ち時間を前記診療順位テーブル内の対応する診
    療行為に付加する時間設定手段と、 前記設定された各実施時間及び各待ち時間を該当する各
    診療行為の診療順位と共に出力する時間出力手段とを備
    えた請求項1記載の診療順位決定装置。
  3. 【請求項3】 前記診療順位テーブル内において最終的
    に並べ替えられた各診療順位の診療行為の実施予定時刻
    を該当診療順位の前の各診療順位の各実施時間及び各待
    ち時間に基づいて算出する予定時刻算出手段と、 この算出された各予定時刻を該当する各診療行為の診療
    順位と共に出力する予定時刻出力手段とを備えた請求項
    2記載の診療順位決定装置。
  4. 【請求項4】 前記診療順位テーブル内において最終的
    に並べ替えられた各診療行為と前記算出された該当診療
    行為の予定時刻及び患者指定情報を、該当する診療行為
    の実施部門の実施状況テーブル内に予約情報として登録
    する予約登録手段を備えた請求項3記載の診療順位決定
    装置。
  5. 【請求項5】 前記絶対順位並ベ替手段にて並べ替られ
    た後の同一絶対順位内に所属する各診療行為を前記待ち
    時間の短い順に並べ替える待ち時間並べ替手段を備えた
    請求項2記載の診療順位決定装置。
  6. 【請求項6】 前記各実施部門の病院内における基準位
    置からの移動距離の順位で示される建屋順位を記憶する
    建屋順位テーブルと、 前記診療順位テーブルに書込まれた各診療行為の実施部
    門に対応する建屋順位を前記建屋順位テーブルから読出
    して、前記診療順位テーブル内の対応する診療行為に付
    加する建屋順位設定手段と、 前記待ち時間並べ替手段にて並べ替られた後の同一絶対
    順位内でかつ同一待ち時間内に所属する各診療行為を前
    記建屋順位の高い順に並べ替える建屋順位並べ替手段と
    を備えた請求項5記載の診療順位決定装置。
  7. 【請求項7】 各患者毎に該当患者の病院内を移動する
    能力に関する患者状態を記憶する患者状態メモリと、 前記各患者状態毎に、該当患者状態が採用可能な階相互
    間の移動手段を記憶する移動手段メモリと、 前記各実施部門の病院内における前記各移動手段を採用
    した場合における基準位置からの移動距離の順位で示さ
    れる建屋順位を記憶する建屋順位テーブルと、 前記患者指定入力に応じて、該当患者の患者状態を前記
    患者状態メモリから読出し、かつ読出した患者状態が採
    用可能な移動手段を前記移動手段メモリから読出す移動
    手段読出手段と、 前記診療順位テーブルに書込まれた各診療行為の実施部
    門に対応し、かつ前記読出された移動手段に対応する建
    屋順位を前記建屋順位テーブルから読出して、前記診療
    順位テーブル内の対応する診療行為に付加する建屋順位
    設定手段と、 前記待ち時間並べ替手段にて並べ替られた後の同一絶対
    順位内でかつ同一待ち時間内に所属する各診療行為を前
    記建屋順位の高い順に並べ替える建屋順位並べ替手段と
    を備えた請求項5記載の診療順位決定装置。
  8. 【請求項8】 病院で患者が複数の診療行為を受ける場
    合における前記患者の診療順位を決定するための機械読
    取り可能なプログラムを記録した記録媒体であって、 患者指定入力に応動して、診療予定メモリから該当患者
    の実施すべき診療行為を読出して、該当患者の診療順位
    テーブルに書込む診療行為書込手段と、 少なくとも会計行為等の各患者に対して必ず実施される
    必須の診療行為を前記診療順位テーブルに追加して書込
    む追加書込手段と、 この病院で実施される各診療行為に対して予め設定され
    た絶対順位を記憶する絶対順位メモリから、前記診療順
    位テーブルに書込まれた各診療行為に対応する絶対順位
    を読出して、前記診療順位テーブルの対応する診療行為
    に付加する絶対順位設定手段と、 前記診療順位テーブル内に書込まれた各診療行為の診療
    順位を該当診療行為に設定された絶対順位に従って並べ
    替える絶対順位並べ替手段と、 前記診療順位テーブル内において最終的に並べ替えられ
    た各診療行為及び該当診療行為の並び順位からなる各診
    療順位を出力する診療順位出力手段とをコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記各診療行為の実施時間及び該当診療
    行為を行う実施部門における該当診療行為の現在の予約
    情報及び実施状況を記憶する実施状況テーブルに記憶さ
    れた実施時間、予約情報及び実施状況に基づいて現在時
    点で該当実施部門で新規に診療行為を実施するまでの待
    ち時間を算出する待ち時間算出手段と、 前記診療順位テーブル内に書込まれた各診療行為の前記
    実施状況テーブルから読出された実施時間及び前記算出
    された待ち時間を前記診療順位テーブル内の対応する診
    療行為に付加する時間設定手段と、 前記設定された各実施時間及び各待ち時間を該当する各
    診療行為の診療順位と共に出力する時間出力手段とを前
    記プログラムに付加したことを特徴とする請求項8記載
    のプログラムを記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記各実施部門の病院内における基準
    位置からの移動距離の順位で示される建屋順位を記憶す
    る建屋順位テーブルから、前記診療順位テーブルに書込
    まれた各診療行為の実施部門に対応する建屋順位を読出
    して、前記診療順位テーブル内の対応する診療行為に付
    加する建屋順位設定手段と、 前記絶対順位並べ替手段にて並べ替られた後の同一絶対
    順位内に所属する各診療行為を前記建屋順位の高い順に
    並べ替える建屋順位並べ替手段とを前記プログラムに付
    加したことを特徴とする請求項9記載のプログラムを記
    録した記録媒体。
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