JPH10142245A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットInfo
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- JPH10142245A JPH10142245A JP8298991A JP29899196A JPH10142245A JP H10142245 A JPH10142245 A JP H10142245A JP 8298991 A JP8298991 A JP 8298991A JP 29899196 A JP29899196 A JP 29899196A JP H10142245 A JPH10142245 A JP H10142245A
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- wheel
- magnetic flux
- sensor
- peripheral surface
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/007—Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
- F16C19/183—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
- F16C19/186—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2326/00—Articles relating to transporting
- F16C2326/01—Parts of vehicles in general
- F16C2326/02—Wheel hubs or castors
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/723—Shaft end sealing means, e.g. cup-shaped caps or covers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気感応素子24に多くの磁束を流し、セン
サ21の出力増大を図る。 【解決手段】 エンコーダ14は、1対の永久磁石16
a、16bを有する。これら両永久磁石16a、16b
は、それぞれの周面にS極とN極とを円周方向に亙って
交互に配置している。センサ21は、第一、第二の集磁
素子22、23の基端部により磁気感応素子24を挟持
している。これら各集磁素子22、23の先端部は、上
記各永久磁石16a、16bの周面に対向する。第一の
集磁素子22の先端部が対向する磁極と第二の集磁素子
16bの先端部が対向する磁極とは、互いに逆である。
サ21の出力増大を図る。 【解決手段】 エンコーダ14は、1対の永久磁石16
a、16bを有する。これら両永久磁石16a、16b
は、それぞれの周面にS極とN極とを円周方向に亙って
交互に配置している。センサ21は、第一、第二の集磁
素子22、23の基端部により磁気感応素子24を挟持
している。これら各集磁素子22、23の先端部は、上
記各永久磁石16a、16bの周面に対向する。第一の
集磁素子22の先端部が対向する磁極と第二の集磁素子
16bの先端部が対向する磁極とは、互いに逆である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットは、アンチロックブレーキシ
ステム(ABS)、或はトラクションコントロールシス
テム(TCS)に組み込んで、自動車の車輪を懸架装置
に対し回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度
を検出する為に利用する。
装置付転がり軸受ユニットは、アンチロックブレーキシ
ステム(ABS)、或はトラクションコントロールシス
テム(TCS)に組み込んで、自動車の車輪を懸架装置
に対し回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度
を検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪は、懸架装置に対して回転
自在に支持しなければならない。又、アンチロックブレ
ーキシステム(ABS)、或はトラクションコントロー
ルシステム(TCS)を制御する為には、上記車輪の回
転速度を検出する必要がある。この為の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットとして従来から、例えば米国特
許第5451869号明細書等に記載されたものが知ら
れている。
自在に支持しなければならない。又、アンチロックブレ
ーキシステム(ABS)、或はトラクションコントロー
ルシステム(TCS)を制御する為には、上記車輪の回
転速度を検出する必要がある。この為の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットとして従来から、例えば米国特
許第5451869号明細書等に記載されたものが知ら
れている。
【0003】この明細書に記載された回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットを構成する転がり軸受ユニット
は、使用時に回転しない静止輪と、この静止輪と同心に
設けられ、使用時に車輪と共に回転する回転輪と、上記
静止輪の周面でこの回転輪の周面と対向する部分に形成
された静止軌道と、上記回転輪の周面で上記静止輪の周
面と対向する部分に形成された回転軌道と、これら静止
軌道と回転軌道との間に設けられた複数の転動体とを備
える。又、回転速度検出装置は、上記回転輪に支持され
てこの回転輪と共に回転する、S極とN極とを円周方向
に亙って交互に且つ等間隔に配置した永久磁石を組み込
んだエンコーダと、このエンコーダに対向させた状態で
上記静止輪に支持されたセンサとから成る。そして、こ
のエンコーダは、磁気感応素子を備える。
付転がり軸受ユニットを構成する転がり軸受ユニット
は、使用時に回転しない静止輪と、この静止輪と同心に
設けられ、使用時に車輪と共に回転する回転輪と、上記
静止輪の周面でこの回転輪の周面と対向する部分に形成
された静止軌道と、上記回転輪の周面で上記静止輪の周
面と対向する部分に形成された回転軌道と、これら静止
軌道と回転軌道との間に設けられた複数の転動体とを備
える。又、回転速度検出装置は、上記回転輪に支持され
てこの回転輪と共に回転する、S極とN極とを円周方向
に亙って交互に且つ等間隔に配置した永久磁石を組み込
んだエンコーダと、このエンコーダに対向させた状態で
上記静止輪に支持されたセンサとから成る。そして、こ
のエンコーダは、磁気感応素子を備える。
【0004】上述の様な回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットの場合には、上記回転輪が回転すると、上記セ
ンサが対向する磁極が交互に変化し、磁気感応素子を組
み込んだセンサの出力が変化する。この様にセンサの出
力が変化する周波数は、車輪の回転速度に比例する。従
って、上記センサの出力を取り出し、ABSやTCSの
制御器に入力すれば、これらABSやTCSを適正に制
御できる。
ユニットの場合には、上記回転輪が回転すると、上記セ
ンサが対向する磁極が交互に変化し、磁気感応素子を組
み込んだセンサの出力が変化する。この様にセンサの出
力が変化する周波数は、車輪の回転速度に比例する。従
って、上記センサの出力を取り出し、ABSやTCSの
制御器に入力すれば、これらABSやTCSを適正に制
御できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ABSやTCSの制御
を確実に行なう為には、磁気感応素子を組み込んだセン
サの出力を確保しなければならない。一方、このセンサ
の出力を確保する為には、上記磁気感応素子を通過する
磁束の量を多くする(或は磁束密度を高くする)必要が
ある。又、この磁束の量を多くする為には、上記センサ
とエンコーダとの距離を短くする(センサとエンコーダ
との間の隙間の厚さを小さくする)事が好ましい。但
し、これらセンサとエンコーダとの距離は、構成各部の
製作誤差、組み付け誤差、転がり軸受ユニットの構成部
材の弾性変形等に拘らず、これらセンサとエンコーダと
が接触する事を防止する事を考慮するとあまり小さくで
きない。そこで、センサとエンコーダとの距離を確保し
たまま、このセンサの出力を大きくできる構造の実現が
望まれている。本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、この様な事情に鑑みて発明したものであ
る。
を確実に行なう為には、磁気感応素子を組み込んだセン
サの出力を確保しなければならない。一方、このセンサ
の出力を確保する為には、上記磁気感応素子を通過する
磁束の量を多くする(或は磁束密度を高くする)必要が
ある。又、この磁束の量を多くする為には、上記センサ
とエンコーダとの距離を短くする(センサとエンコーダ
との間の隙間の厚さを小さくする)事が好ましい。但
し、これらセンサとエンコーダとの距離は、構成各部の
製作誤差、組み付け誤差、転がり軸受ユニットの構成部
材の弾性変形等に拘らず、これらセンサとエンコーダと
が接触する事を防止する事を考慮するとあまり小さくで
きない。そこで、センサとエンコーダとの距離を確保し
たまま、このセンサの出力を大きくできる構造の実現が
望まれている。本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、この様な事情に鑑みて発明したものであ
る。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、前述した米国特許第5451
869号明細書等に記載されて従来から知られている回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットと同様に、使用時
に回転しない静止輪と、この静止輪と同心に設けられ、
使用時に車輪と共に回転する回転輪と、上記静止輪の周
面でこの回転輪の周面と対向する部分に形成された静止
軌道と、上記回転輪の周面で上記静止輪の周面と対向す
る部分に形成された回転軌道と、これら静止軌道と回転
軌道との間に設けられた複数の転動体と、上記回転輪に
支持されてこの回転輪と共に回転する、S極とN極とを
円周方向に亙って交互に且つ等間隔に配置した永久磁石
を組み込んだエンコーダと、磁気感応素子を備え、この
エンコーダに対向させた状態で上記静止輪に支持された
センサとから構成される。
付転がり軸受ユニットは、前述した米国特許第5451
869号明細書等に記載されて従来から知られている回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットと同様に、使用時
に回転しない静止輪と、この静止輪と同心に設けられ、
使用時に車輪と共に回転する回転輪と、上記静止輪の周
面でこの回転輪の周面と対向する部分に形成された静止
軌道と、上記回転輪の周面で上記静止輪の周面と対向す
る部分に形成された回転軌道と、これら静止軌道と回転
軌道との間に設けられた複数の転動体と、上記回転輪に
支持されてこの回転輪と共に回転する、S極とN極とを
円周方向に亙って交互に且つ等間隔に配置した永久磁石
を組み込んだエンコーダと、磁気感応素子を備え、この
エンコーダに対向させた状態で上記静止輪に支持された
センサとから構成される。
【0007】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットに於いては、上記エンコーダは、上記回転
輪の回転中心をそれぞれの中心とする第一の着磁面及び
第二の着磁面にS極とN極とを、それぞれ円周方向に亙
って交互に且つ等間隔に配置して成る。又、上記センサ
は、磁性材製でその先端部を上記第一の着磁面に対向さ
せる第一の集磁素子と、同じく磁性材製でその先端部を
上記第二の着磁面に対向させる第二の集磁素子と、これ
ら第一、第二の集磁素子の基端部同士の間に挟持された
上記磁気感応素子とから成る。そして、上記第一の集磁
素子の先端部が対向する磁極と上記第二の集磁素子の先
端部が対向する磁極とを互いに逆としている。
軸受ユニットに於いては、上記エンコーダは、上記回転
輪の回転中心をそれぞれの中心とする第一の着磁面及び
第二の着磁面にS極とN極とを、それぞれ円周方向に亙
って交互に且つ等間隔に配置して成る。又、上記センサ
は、磁性材製でその先端部を上記第一の着磁面に対向さ
せる第一の集磁素子と、同じく磁性材製でその先端部を
上記第二の着磁面に対向させる第二の集磁素子と、これ
ら第一、第二の集磁素子の基端部同士の間に挟持された
上記磁気感応素子とから成る。そして、上記第一の集磁
素子の先端部が対向する磁極と上記第二の集磁素子の先
端部が対向する磁極とを互いに逆としている。
【0008】更に、好ましくは、上記第一、第二の集磁
素子の先端部を、それぞれ複数ずつの第一、第二の舌片
に分割する。そして、第一の集磁素子の先端部に形成し
た複数の第一の舌片を、上記第一の着磁面に円周方向に
亙って間欠的に配置し、これら各第一の舌片が、それぞ
れこの第一の着磁面に設けた同極に対向する様にする。
これに対して上記第二の集磁素子の先端部に形成した複
数の第二の舌片を、上記第二の着磁面に円周方向に亙っ
て間欠的に配置し、これら各第二の舌片が、それぞれこ
の第二の着磁面に設けた同極で、上記各第一の舌片が対
向する磁極とは異なる磁極に対向する様にする。
素子の先端部を、それぞれ複数ずつの第一、第二の舌片
に分割する。そして、第一の集磁素子の先端部に形成し
た複数の第一の舌片を、上記第一の着磁面に円周方向に
亙って間欠的に配置し、これら各第一の舌片が、それぞ
れこの第一の着磁面に設けた同極に対向する様にする。
これに対して上記第二の集磁素子の先端部に形成した複
数の第二の舌片を、上記第二の着磁面に円周方向に亙っ
て間欠的に配置し、これら各第二の舌片が、それぞれこ
の第二の着磁面に設けた同極で、上記各第一の舌片が対
向する磁極とは異なる磁極に対向する様にする。
【0009】
【作用】上述の様に構成される本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットの使用時、車輪と共にエンコー
ダが回転した場合、第一、第二の集磁素子の先端部が対
向する磁極が交互に変化する。そして、これら第一、第
二の集磁素子と磁気感応素子とに、交互に逆方向の磁束
が流れる。そして、この磁気感応素子を組み込んだセン
サの出力が、上記磁束の流れの方向が変わるのに伴って
変化する。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの場合には、上記エンコーダに第一、第二の
着磁面を設けると共に、上記センサを構成する第一、第
二の集磁素子の先端部をこれら第一、第二の着磁面に対
向させているので、上記磁気感応素子に流れる磁束を多
くして、上記センサの出力を大きくできる。更に、上記
第一、第二の集磁素子の先端部をそれぞれ複数ずつの第
一、第二の舌片に分割した場合には、上記磁気感応素子
に流れる磁束をより多くして、上記センサの出力をより
大きくできる。
置付転がり軸受ユニットの使用時、車輪と共にエンコー
ダが回転した場合、第一、第二の集磁素子の先端部が対
向する磁極が交互に変化する。そして、これら第一、第
二の集磁素子と磁気感応素子とに、交互に逆方向の磁束
が流れる。そして、この磁気感応素子を組み込んだセン
サの出力が、上記磁束の流れの方向が変わるのに伴って
変化する。特に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの場合には、上記エンコーダに第一、第二の
着磁面を設けると共に、上記センサを構成する第一、第
二の集磁素子の先端部をこれら第一、第二の着磁面に対
向させているので、上記磁気感応素子に流れる磁束を多
くして、上記センサの出力を大きくできる。更に、上記
第一、第二の集磁素子の先端部をそれぞれ複数ずつの第
一、第二の舌片に分割した場合には、上記磁気感応素子
に流れる磁束をより多くして、上記センサの出力をより
大きくできる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。内周面に複列の外輪軌道1、1
(静止軌道)を有する静止輪2は、その外周面に形成し
たフランジ3により、懸架装置に支持自在としている。
この静止輪2の内側には、外周面に上記外輪軌道1、1
と対向する内輪軌道4、4(回転軌道)を有する回転輪
5を配置している。これら内輪軌道4、4のうち、内側
(車両に組み付けた状態で中央となる側を言い、図1の
右側)の内輪軌道4は、上記回転輪5の内端部外周面に
外嵌した内輪6の外周面に形成している。上記回転輪5
の内端部に形成した雄ねじ部7には、内輪6を外嵌した
状態でナット8を螺合緊締し、上記内輪6を回転輪5に
固定している。
の第1例を示している。内周面に複列の外輪軌道1、1
(静止軌道)を有する静止輪2は、その外周面に形成し
たフランジ3により、懸架装置に支持自在としている。
この静止輪2の内側には、外周面に上記外輪軌道1、1
と対向する内輪軌道4、4(回転軌道)を有する回転輪
5を配置している。これら内輪軌道4、4のうち、内側
(車両に組み付けた状態で中央となる側を言い、図1の
右側)の内輪軌道4は、上記回転輪5の内端部外周面に
外嵌した内輪6の外周面に形成している。上記回転輪5
の内端部に形成した雄ねじ部7には、内輪6を外嵌した
状態でナット8を螺合緊締し、上記内輪6を回転輪5に
固定している。
【0011】そして、上記静止輪2の外輪軌道1、1と
回転輪5の内輪軌道4、4との間に、それぞれ保持器
9、9により保持された複数の転動体10、10を設
け、上記静止輪2の内径側に回転輪5を、回転自在に支
持している。上記回転輪5の外端寄り(図1の左寄り)
部分の外周面と、上記静止輪2の外端部(車両への組み
付け状態で幅方向外側になる端部を言い、図1の左端)
内周面との間には、シール環11を装着して、上記転動
体10、10を設置した空間12部分の外端(図1の左
端)開口部を塞いでいる。又、上記回転輪5の外端部
で、上記静止輪2の外端開口から突出した部分には、こ
の回転輪5に車輪を固定する為のフランジ13を設けて
いる。
回転輪5の内輪軌道4、4との間に、それぞれ保持器
9、9により保持された複数の転動体10、10を設
け、上記静止輪2の内径側に回転輪5を、回転自在に支
持している。上記回転輪5の外端寄り(図1の左寄り)
部分の外周面と、上記静止輪2の外端部(車両への組み
付け状態で幅方向外側になる端部を言い、図1の左端)
内周面との間には、シール環11を装着して、上記転動
体10、10を設置した空間12部分の外端(図1の左
端)開口部を塞いでいる。又、上記回転輪5の外端部
で、上記静止輪2の外端開口から突出した部分には、こ
の回転輪5に車輪を固定する為のフランジ13を設けて
いる。
【0012】一方、上記内輪6の内端部(図1の右端
部)で、上記内輪軌道4から外れた部分には、エンコー
ダ14を設けている。このエンコーダ14は、支持環1
5と1対の永久磁石16a、16bとから成る。このう
ちの支持環15は、軟鋼板等の磁性金属板をプレス成形
する事により、断面がクランク型で、全体を円環状に形
成している。この支持環15は、上記内輪6の内端部に
外嵌固定する為の支持筒部17と、この支持筒部17の
内端縁から直径方向外方に折れ曲がった、円輪部18
と、この円輪部18の外周縁から内方に向けて連続し
た、円筒状の保持部19とを備える。そして、この保持
部19の内外両周面に、上記1対の永久磁石16a、1
6bを、それぞれ全周に亙って添設している。
部)で、上記内輪軌道4から外れた部分には、エンコー
ダ14を設けている。このエンコーダ14は、支持環1
5と1対の永久磁石16a、16bとから成る。このう
ちの支持環15は、軟鋼板等の磁性金属板をプレス成形
する事により、断面がクランク型で、全体を円環状に形
成している。この支持環15は、上記内輪6の内端部に
外嵌固定する為の支持筒部17と、この支持筒部17の
内端縁から直径方向外方に折れ曲がった、円輪部18
と、この円輪部18の外周縁から内方に向けて連続し
た、円筒状の保持部19とを備える。そして、この保持
部19の内外両周面に、上記1対の永久磁石16a、1
6bを、それぞれ全周に亙って添設している。
【0013】これら1対の永久磁石16a、16bは、
それぞれ円周方向に亙ってS極及びN極を、交互に且つ
等ピッチで配置している。これら1対の永久磁石16
a、16bのうち、外周面側の永久磁石16aの外周面
が第一の着磁面に、内周面側の永久磁石16bの内周面
が第二の着磁面に、それぞれ相当する。これら永久磁石
16aの外周面と永久磁石16bの内周面とには、互い
に同じピッチ(中心角ピッチ)で、S極とN極とを交互
に配置している。又、永久磁石16aの外周面と永久磁
石16bの内周面とでは、着磁の位相を半ピッチ分だけ
ずらせている。従って、上記エンコーダ14の円周方向
の特定個所を見た場合には、外周面にS極(又はN極)
が存在し、内周面にN極(又はS極)が存在する。尚、
好ましくは、円周方向に隣り合うS極とN極との間に非
着磁部分を介在させて、N極から出てS極に流れる磁束
が、上記エンコーダ14の外周面及び内周面から直径方
向に離れた部分にまで達する様にする。
それぞれ円周方向に亙ってS極及びN極を、交互に且つ
等ピッチで配置している。これら1対の永久磁石16
a、16bのうち、外周面側の永久磁石16aの外周面
が第一の着磁面に、内周面側の永久磁石16bの内周面
が第二の着磁面に、それぞれ相当する。これら永久磁石
16aの外周面と永久磁石16bの内周面とには、互い
に同じピッチ(中心角ピッチ)で、S極とN極とを交互
に配置している。又、永久磁石16aの外周面と永久磁
石16bの内周面とでは、着磁の位相を半ピッチ分だけ
ずらせている。従って、上記エンコーダ14の円周方向
の特定個所を見た場合には、外周面にS極(又はN極)
が存在し、内周面にN極(又はS極)が存在する。尚、
好ましくは、円周方向に隣り合うS極とN極との間に非
着磁部分を介在させて、N極から出てS極に流れる磁束
が、上記エンコーダ14の外周面及び内周面から直径方
向に離れた部分にまで達する様にする。
【0014】又、前記静止輪2の内端開口部(図1の右
端開口部)には、カバー29を内嵌固定している。この
カバー29は、金属板を絞り成形する事により、有底円
筒状に形成している。そして、このカバー29の内側に
合成樹脂製のホルダ20を支持固定し、このホルダ20
内に包埋したセンサ21を構成する第一、第二の集磁素
子22、23の先端部を、それぞれ上記エンコーダ14
を構成する永久磁石16aの外周面及び永久磁石16b
の内周面に、微小隙間を介して対向させている。
端開口部)には、カバー29を内嵌固定している。この
カバー29は、金属板を絞り成形する事により、有底円
筒状に形成している。そして、このカバー29の内側に
合成樹脂製のホルダ20を支持固定し、このホルダ20
内に包埋したセンサ21を構成する第一、第二の集磁素
子22、23の先端部を、それぞれ上記エンコーダ14
を構成する永久磁石16aの外周面及び永久磁石16b
の内周面に、微小隙間を介して対向させている。
【0015】上記センサ21は、上記第一、第二の集磁
素子22、23と磁気感応素子24とから構成する。こ
のうちの第一、第二の集磁素子22、23は、軟鋼板等
の磁性材にプレスによる打ち抜き加工を施す事により造
られたもので、先端部にはそれぞれ複数個(図示の例で
は3個)ずつの、第一、第二の舌片25、26を形成し
ている。又、上記各集磁素子22、23の基端部27
a、27bは、互いに近づき合う方向に、クランク状に
折れ曲がっている。尚、これら第一、第二の集磁素子2
2、23は、上記エンコーダ14の曲率に見合う曲率
で、円周方向に亙って円弧状に湾曲させている。従っ
て、上記第一、第二の舌片25、26とエンコーダ14
の内外両周面との間の間隙の寸法は、円周方向に亙って
ほぼ均一である。上記磁気感応素子24は、これら両基
端部27a、27b同士の間に、サンドイッチ状に挟持
している。尚、この磁気感応素子24は、磁束の量若し
くは方向に応じて特性を変化させるもので、例えばホー
ル素子と電子回路とを一体にしたホールIC、或は磁気
抵抗素子と電子回路とを一体にした磁気抵抗IC等を利
用できる。
素子22、23と磁気感応素子24とから構成する。こ
のうちの第一、第二の集磁素子22、23は、軟鋼板等
の磁性材にプレスによる打ち抜き加工を施す事により造
られたもので、先端部にはそれぞれ複数個(図示の例で
は3個)ずつの、第一、第二の舌片25、26を形成し
ている。又、上記各集磁素子22、23の基端部27
a、27bは、互いに近づき合う方向に、クランク状に
折れ曲がっている。尚、これら第一、第二の集磁素子2
2、23は、上記エンコーダ14の曲率に見合う曲率
で、円周方向に亙って円弧状に湾曲させている。従っ
て、上記第一、第二の舌片25、26とエンコーダ14
の内外両周面との間の間隙の寸法は、円周方向に亙って
ほぼ均一である。上記磁気感応素子24は、これら両基
端部27a、27b同士の間に、サンドイッチ状に挟持
している。尚、この磁気感応素子24は、磁束の量若し
くは方向に応じて特性を変化させるもので、例えばホー
ル素子と電子回路とを一体にしたホールIC、或は磁気
抵抗素子と電子回路とを一体にした磁気抵抗IC等を利
用できる。
【0016】上記第一、第二の集磁素子22、23と磁
気感応素子24とを組み合わせて上記センサ21を構成
した状態で、上記第一の舌片25、25と第二の舌片2
6、26とは、互いに対向する。更に、このセンサ21
を上記ホルダ20を介して前記静止輪2の内端開口部に
嵌合固定したカバー29内に支持した状態で、これら第
一の舌片25、25と第二の舌片26、26とは、上記
エンコーダ14を介して、このエンコーダ14の直径方
向に亙って互いに対向する。前述の様に、永久磁石16
aの外周面と永久磁石16bの内周面とでは、着磁の位
相を半ピッチ分だけずらせている。従って、上記第一の
集磁素子22の先端部に形成した第一の舌片25、25
が対向する磁極と上記第二の集磁素子23の先端部に形
成した第二の舌片26、26が対向する磁極とは、互い
に逆になる。
気感応素子24とを組み合わせて上記センサ21を構成
した状態で、上記第一の舌片25、25と第二の舌片2
6、26とは、互いに対向する。更に、このセンサ21
を上記ホルダ20を介して前記静止輪2の内端開口部に
嵌合固定したカバー29内に支持した状態で、これら第
一の舌片25、25と第二の舌片26、26とは、上記
エンコーダ14を介して、このエンコーダ14の直径方
向に亙って互いに対向する。前述の様に、永久磁石16
aの外周面と永久磁石16bの内周面とでは、着磁の位
相を半ピッチ分だけずらせている。従って、上記第一の
集磁素子22の先端部に形成した第一の舌片25、25
が対向する磁極と上記第二の集磁素子23の先端部に形
成した第二の舌片26、26が対向する磁極とは、互い
に逆になる。
【0017】上述の様に構成される本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットの使用時、車輪を固定した
回転輪5と共にエンコーダ14が回転した場合、第一、
第二の集磁素子22、23の先端部に形成した第一、第
二の舌片25、26が対向する磁極が交互に変化する。
即ち、或る瞬間には第一の舌片25、25がS極に、第
二の舌片26、26がN極に、それぞれ対向する。従っ
てこの瞬間には、上記第二の集磁素子23から第一の集
磁素子22に向けて磁束が流れる。これに対して、次の
(上記エンコーダ14が着磁ピッチの半ピッチ分だけ回
転した)瞬間には、第一の舌片25、25がN極に、第
二の舌片26、26がS極に、それぞれ対向する。従っ
てこの瞬間には、上記第一の集磁素子22から第二集磁
素子23に向けて磁束が流れる。この結果、上記回転輪
5の回転に伴って、上記第一、第二の集磁素子22、2
3と磁気感応素子24とに、交互に逆方向の磁束が流れ
る。そして、この磁気感応素子24を組み込んだセンサ
21の出力が、上記磁束の流れの方向が変わるのに伴っ
て変化する。
出装置付転がり軸受ユニットの使用時、車輪を固定した
回転輪5と共にエンコーダ14が回転した場合、第一、
第二の集磁素子22、23の先端部に形成した第一、第
二の舌片25、26が対向する磁極が交互に変化する。
即ち、或る瞬間には第一の舌片25、25がS極に、第
二の舌片26、26がN極に、それぞれ対向する。従っ
てこの瞬間には、上記第二の集磁素子23から第一の集
磁素子22に向けて磁束が流れる。これに対して、次の
(上記エンコーダ14が着磁ピッチの半ピッチ分だけ回
転した)瞬間には、第一の舌片25、25がN極に、第
二の舌片26、26がS極に、それぞれ対向する。従っ
てこの瞬間には、上記第一の集磁素子22から第二集磁
素子23に向けて磁束が流れる。この結果、上記回転輪
5の回転に伴って、上記第一、第二の集磁素子22、2
3と磁気感応素子24とに、交互に逆方向の磁束が流れ
る。そして、この磁気感応素子24を組み込んだセンサ
21の出力が、上記磁束の流れの方向が変わるのに伴っ
て変化する。
【0018】そこで、この出力を取り出し、ABSやT
CSの制御器に入力すれば、これらABSやTCSを適
正に制御できる。尚、上記センサ21の出力は、前記カ
バー29外に設けたコネクタ28を通じて取り出す。車
両への組み付け状態でこのコネクタ28には、上記制御
器に通じる図示しないハーネスの端部に設けたプラグを
差し込む。又、上記コネクタ28を構成する合成樹脂
と、前記ホルダ20を構成する合成樹脂とは、上記カバ
ー29に形成した透孔部分で、互いに一体的に結合して
いる。従って、これらコネクタ28及びホルダ20は、
上記カバー29に対して分離しない様に結合している。
CSの制御器に入力すれば、これらABSやTCSを適
正に制御できる。尚、上記センサ21の出力は、前記カ
バー29外に設けたコネクタ28を通じて取り出す。車
両への組み付け状態でこのコネクタ28には、上記制御
器に通じる図示しないハーネスの端部に設けたプラグを
差し込む。又、上記コネクタ28を構成する合成樹脂
と、前記ホルダ20を構成する合成樹脂とは、上記カバ
ー29に形成した透孔部分で、互いに一体的に結合して
いる。従って、これらコネクタ28及びホルダ20は、
上記カバー29に対して分離しない様に結合している。
【0019】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合には、上記エンコーダ14の内外両
周面にS極とN極とを交互に、且つ両周面同士の間で互
いに位相を半ピッチ分ずらせて配置すると共に、上記セ
ンサ21を構成する第一、第二の集磁素子22、23の
先端部に形成した第一、第二の舌片25、26をこのエ
ンコーダ14の内外両周面に対向させているので、上記
磁気感応素子24に流れる磁束を多くして、上記センサ
21の出力を大きくできる。特に、図示の例の様に、上
記第一、第二の集磁素子22、23の先端部をそれぞれ
複数ずつの第一、第二の舌片25、26に分割し、これ
ら各舌片25、26を所望の磁極に対向させた場合に
は、上記磁気感応素子24に流れる磁束をより多くし
て、上記センサ21の出力をより大きくできる。
軸受ユニットの場合には、上記エンコーダ14の内外両
周面にS極とN極とを交互に、且つ両周面同士の間で互
いに位相を半ピッチ分ずらせて配置すると共に、上記セ
ンサ21を構成する第一、第二の集磁素子22、23の
先端部に形成した第一、第二の舌片25、26をこのエ
ンコーダ14の内外両周面に対向させているので、上記
磁気感応素子24に流れる磁束を多くして、上記センサ
21の出力を大きくできる。特に、図示の例の様に、上
記第一、第二の集磁素子22、23の先端部をそれぞれ
複数ずつの第一、第二の舌片25、26に分割し、これ
ら各舌片25、26を所望の磁極に対向させた場合に
は、上記磁気感応素子24に流れる磁束をより多くし
て、上記センサ21の出力をより大きくできる。
【0020】更に、図示の例の場合には、上記第一、第
二の集磁素子22、23をエンコーダ14を構成する1
対の永久磁石16a、16bの直径方向の内外に分けて
配置している。従って、転がり軸受ユニットの構成部材
の弾性変形に拘らず、これら第一、第二の集磁素子2
2、23の先端部に形成した第一、第二の舌片25、2
6とエンコーダ14の周面との距離の合計があまり変化
しない。即ち、車両の走行に伴って上記転がり軸受ユニ
ットの構成部材が僅かとは言え弾性変形し、静止輪2側
に支持したセンサ21と回転輪5側に支持したエンコー
ダ14との位置関係が変化する。この位置変化に基づい
て磁気回路中の空隙の寸法が変化すると、上記センサ2
1の出力が変化し、正確な回転速度検出を行ないにくく
なる場合がある。これに対して、図示の実施例の場合に
は、上記弾性変形に伴って第一の舌片25、25とエン
コーダ14の外周面との距離が短く(或は長く)なる
と、第二の舌片26、26とエンコーダ14の内周面と
の距離が、その分だけ長く(或は短く)なる。従って、
磁気回路全体としての空隙の寸法は殆ど変化せず、上記
センサ21の出力が変化する事はない。
二の集磁素子22、23をエンコーダ14を構成する1
対の永久磁石16a、16bの直径方向の内外に分けて
配置している。従って、転がり軸受ユニットの構成部材
の弾性変形に拘らず、これら第一、第二の集磁素子2
2、23の先端部に形成した第一、第二の舌片25、2
6とエンコーダ14の周面との距離の合計があまり変化
しない。即ち、車両の走行に伴って上記転がり軸受ユニ
ットの構成部材が僅かとは言え弾性変形し、静止輪2側
に支持したセンサ21と回転輪5側に支持したエンコー
ダ14との位置関係が変化する。この位置変化に基づい
て磁気回路中の空隙の寸法が変化すると、上記センサ2
1の出力が変化し、正確な回転速度検出を行ないにくく
なる場合がある。これに対して、図示の実施例の場合に
は、上記弾性変形に伴って第一の舌片25、25とエン
コーダ14の外周面との距離が短く(或は長く)なる
と、第二の舌片26、26とエンコーダ14の内周面と
の距離が、その分だけ長く(或は短く)なる。従って、
磁気回路全体としての空隙の寸法は殆ど変化せず、上記
センサ21の出力が変化する事はない。
【0021】次に、図4は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。上述の第1例では、センサ21を構成
する第一、第二の集磁素子22、23をそれぞれの先端
縁部まで合成樹脂製のホルダ20内に包埋している。こ
れに対して本例の場合には、これら各集磁素子22、2
3の先端部に形成した第一、第二の舌片25、26を、
ホルダ20aから突出させている。この様な本例の場合
には、温度上昇時にこれら第一、第二の舌片25、26
が、軟鋼と合成樹脂との熱膨張差に基づいて変形する事
を防止できる。従って、これら第一、第二の舌片25、
26とエンコーダ14(図1〜2)の内外両周面との間
の空隙の寸法を一定に保持して、温度変化に拘らず、安
定した出力を得られる。
例を示している。上述の第1例では、センサ21を構成
する第一、第二の集磁素子22、23をそれぞれの先端
縁部まで合成樹脂製のホルダ20内に包埋している。こ
れに対して本例の場合には、これら各集磁素子22、2
3の先端部に形成した第一、第二の舌片25、26を、
ホルダ20aから突出させている。この様な本例の場合
には、温度上昇時にこれら第一、第二の舌片25、26
が、軟鋼と合成樹脂との熱膨張差に基づいて変形する事
を防止できる。従って、これら第一、第二の舌片25、
26とエンコーダ14(図1〜2)の内外両周面との間
の空隙の寸法を一定に保持して、温度変化に拘らず、安
定した出力を得られる。
【0022】次に、図5は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、エンコーダ14aを
構成する支持環15aを、断面略コ字形で全体を円環状
に形成すると共に、この支持環15aの外周面に添着し
た永久磁石16aの外周面を第一の着磁面とし、同じく
内側面に添着した永久磁石16b´の内側面を第二の着
磁面としている。そして、上記永久磁石16aの外周面
に、断面形状を平坦にした第一の集磁素子22aの先端
部に形成した複数の第一の舌片25aを対向させてい
る。又、上記永久磁石16b´の内側面に、断面形状を
L字形にした第二の集磁素子23aの先端部に形成した
複数の第二の舌片26aを対向させている。エンコーダ
14a及び上記第一、第二の集磁素子22a、23aと
磁気感応素子24とから成るセンサ21aの構造が若干
異なる事に伴う以外の作用・効果は、前述した第1例の
場合と同様である。
例を示している。本例の場合には、エンコーダ14aを
構成する支持環15aを、断面略コ字形で全体を円環状
に形成すると共に、この支持環15aの外周面に添着し
た永久磁石16aの外周面を第一の着磁面とし、同じく
内側面に添着した永久磁石16b´の内側面を第二の着
磁面としている。そして、上記永久磁石16aの外周面
に、断面形状を平坦にした第一の集磁素子22aの先端
部に形成した複数の第一の舌片25aを対向させてい
る。又、上記永久磁石16b´の内側面に、断面形状を
L字形にした第二の集磁素子23aの先端部に形成した
複数の第二の舌片26aを対向させている。エンコーダ
14a及び上記第一、第二の集磁素子22a、23aと
磁気感応素子24とから成るセンサ21aの構造が若干
異なる事に伴う以外の作用・効果は、前述した第1例の
場合と同様である。
【0023】尚、図示の例は何れも、非駆動輪(FR車
の前輪、FF車の後輪)を支持する為の転がり軸受ユニ
ットに本発明を適用している。但し、本発明は非駆動輪
用の転がり軸受ユニットに限らず、駆動輪(FR車の後
輪、FF車の前輪)用の転がり軸受ユニットに適用する
事も可能である。駆動輪用の転がり軸受ユニットに本発
明を適用する場合には、静止輪の内端部に固定し、セン
サを支持するカバーの中央部に通孔を形成し、この通孔
の内側に回転輪を駆動する為の駆動軸を挿通する。
の前輪、FF車の後輪)を支持する為の転がり軸受ユニ
ットに本発明を適用している。但し、本発明は非駆動輪
用の転がり軸受ユニットに限らず、駆動輪(FR車の後
輪、FF車の前輪)用の転がり軸受ユニットに適用する
事も可能である。駆動輪用の転がり軸受ユニットに本発
明を適用する場合には、静止輪の内端部に固定し、セン
サを支持するカバーの中央部に通孔を形成し、この通孔
の内側に回転輪を駆動する為の駆動軸を挿通する。
【0024】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、セ
ンサとエンコーダとの距離を確保したままセンサの出力
を大きくできて、車輪の回転速度検出を確実に行なえ
る。
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、セ
ンサとエンコーダとの距離を確保したままセンサの出力
を大きくできて、車輪の回転速度検出を確実に行なえ
る。
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】センサの分解斜視図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、一部を省
略して図2と同様部分を見た図。
略して図2と同様部分を見た図。
【図5】同第3例を示す、図1の右部に相当する図。
1 外輪軌道 2 静止輪 3 フランジ 4 内輪軌道 5 回転輪 6 内輪 7 雄ねじ部 8 ナット 9 保持器 10 転動体 11 シール環 12 空間 13 フランジ 14、14a エンコーダ 15、15a 支持環 16a、16b、16b´ 永久磁石 17 支持筒部 18 円輪部 19 保持部 20、20a ホルダ 21、21a センサ 22、22a 第一の集磁素子 23、23a 第二の集磁素子 24 磁気感応素子 25、25a 第一の舌片 26、26a 第二の舌片 27a、27b 基端部 28 コネクタ 29 カバー
Claims (1)
- 【請求項1】 使用時に回転しない静止輪と、この静止
輪と同心に設けられ、使用時に車輪と共に回転する回転
輪と、上記静止輪の周面でこの回転輪の周面と対向する
部分に形成された静止軌道と、上記回転輪の周面で上記
静止輪の周面と対向する部分に形成された回転軌道と、
これら静止軌道と回転軌道との間に設けられた複数の転
動体と、上記回転輪に支持されてこの回転輪と共に回転
する、S極とN極とを円周方向に亙って交互に且つ等間
隔に配置した永久磁石を組み込んだエンコーダと、磁気
感応素子を備え、このエンコーダに対向させた状態で上
記静止輪に支持されたセンサとから成る回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットに於いて、上記エンコーダは、
上記回転輪の回転中心をそれぞれの中心とする第一の着
磁面及び第二の着磁面にS極とN極とを、それぞれ円周
方向に亙って交互に且つ等間隔に配置したものであり、
上記センサは、磁性材製でその先端部を上記第一の着磁
面に対向させる第一の集磁素子と、同じく磁性材製でそ
の先端部を上記第二の着磁面に対向させる第二の集磁素
子と、これら第一、第二の集磁素子の基端部同士の間に
挟持された上記磁気感応素子とから成るものであり、上
記第一の集磁素子の先端部が対向する磁極と上記第二の
集磁素子の先端部が対向する磁極とを互いに逆とした事
を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8298991A JPH10142245A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8298991A JPH10142245A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10142245A true JPH10142245A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17866819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8298991A Pending JPH10142245A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10142245A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003194048A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-09 | Nsk Ltd | センサ付き転がり軸受 |
JP2003329523A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-11-19 | Denso Corp | トルクセンサ |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP8298991A patent/JPH10142245A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003194048A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-09 | Nsk Ltd | センサ付き転がり軸受 |
JP2003329523A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-11-19 | Denso Corp | トルクセンサ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041102 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050329 |