JP2002122445A - エンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニット - Google Patents

エンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニット

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JP2002122445A
JP2002122445A JP2000312899A JP2000312899A JP2002122445A JP 2002122445 A JP2002122445 A JP 2002122445A JP 2000312899 A JP2000312899 A JP 2000312899A JP 2000312899 A JP2000312899 A JP 2000312899A JP 2002122445 A JP2002122445 A JP 2002122445A
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JP2000312899A
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Kaoru Katano
薫 片野
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NSK Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石製エンコーダ18の着磁装置の構造
を簡略化できる構造を実現して、コスト低減を図る。 【解決手段】 エンコーダ18は、磁性金属板製の支持
環19の外周面に永久磁石20を設けて成る。この永久
磁石20は、それぞれが円弧形である複数のセグメント
21、21を円周方向に直列に配置して成る。これら各
セグメント21、21を、上記支持環19の外周面に組
み付けるのに先立って着磁しておく事により、上記課題
を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るエンコーダ
は、自動車の車輪を懸架装置に対し回転自在に支持する
為の転がり軸受ユニットに組み込んだ状態で使用する。
そして、エンコーダ付転がり軸受ユニットとセンサとを
組み合わせる事により、転がり軸受ユニットにより支持
された車輪の回転速度を検出する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
(ABS)やトラクションコントロールシステム(TC
S)を制御すべく、この車輪の回転速度を検出する為に
従来から、各種構造のエンコーダ付転がり軸受ユニット
が知られている。車輪の回転速度検出を磁気的に行なう
場合、上記エンコーダとして、円周方向に亙り磁気特性
が交互に(一般的には等間隔に)変化するものを使用す
る。この様に円周方向に亙って磁気特性が交互に変化す
るエンコーダとして、円周方向に関してS極とN極とを
交互に配置した永久磁石を使用するエンコーダは、セン
サ側の構造を簡単にし、しかも低速時の検出精度を確保
する面から、近年使用される場合が増大している。
【0003】上述の様な用途に使用する永久磁石製のエ
ンコーダは、磁性材製で全体を円環状に形成された支持
環の一部に、ゴム磁石、プラスチック磁石等の永久磁石
を、全周に亙り添着する事により構成している。即ち、
円環状(円輪状、円筒状等を含み、全体を円形の環状に
形成した形状を言う。本明細書全体で同じ。)の支持環
の一部に、ゴム或は合成樹脂中にフェライト等の強磁性
粉末を混入したゴム磁石或はプラスチック磁石等の永久
磁石を、焼き付け或は接着等により結合固定している。
そして、この永久磁石の表面にS極とN極とを、円周方
向に関して交互に配置している。この為に、この永久磁
石の着磁方向を、円周方向に関して交互に変化させてい
る。
【0004】この様な永久磁石製のエンコーダを造るの
に従来は、上記支持環の一部に上記永久磁石を全周に亙
って添着した後、この永久磁石を着磁する様にしてい
た。この着磁作業は、例えば特開平10−115628
号公報に記載されている様に、円周方向に亙って多数の
着磁端子を配列した着磁装置により、一挙に行なう。こ
の様にして造られたエンコーダは、上記支持環を、転が
り軸受ユニットを構成する回転輪の一部に嵌合する事に
より、この回転輪に対し同心に支持固定する。そして、
静止輪或は懸架装置等の静止部分に支持したセンサの検
知部を上記永久磁石の着磁面に近接対向させる。この構
成により、上記回転輪と共に回転する車輪の回転速度検
出を自在とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来構造の様
に、支持環の一部に予め全周に亙って添着した永久磁石
を一挙に着磁する場合には、着磁装置として構造が複雑
で大型のものを使用する必要がある。この為、永久磁石
製のエンコーダを製造する為の設備費用が嵩み、このエ
ンコーダ並びにこのエンコーダを組み込んだエンコーダ
付転がり軸受ユニットのコストが嵩む事が避けられな
い。本発明は、この様な事情に鑑みて、エンコーダ及び
エンコーダ付転がり軸受ユニットのコスト低減を図るべ
く発明したものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明のエンコーダ及びエ
ンコーダ付転がり軸受ユニットのうち、請求項1に記載
したエンコーダは、従来から知られているエンコーダと
同様に、全体を円環状に形成された永久磁石を備える。
そして、この永久磁石の着磁方向を、円周方向に関して
交互に変化させている。特に、本発明のエンコーダに於
いては、上記永久磁石は、それぞれが円弧状に形成され
て予め着磁された複数のセグメントを、円周方向に関し
て直列に配列したものである。
【0007】又、請求項2に記載したエンコーダ付転が
り軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有する静
止輪と、回転側周面に回転側軌道を有する回転輪と、こ
れら静止側軌道と回転側軌道との間に転動自在に設けら
れた複数の転動体と、上記回転輪の一部にこの回転輪と
同心に支持されたエンコーダとから成る。そして、この
エンコーダが、上記請求項1に記載したエンコーダであ
る。
【0008】
【作用】上述の様に構成する本発明によれば、永久磁石
を円周方向に関して交互に逆方向に着磁する為の着磁装
置の構造を簡略化できて、エンコーダ及びエンコーダ付
転がり軸受ユニットのコスト低減を図れる。即ち、それ
ぞれが円弧状である複数のセグメントは、完成後のエン
コーダに組み込まれている円環状の永久磁石に比べて小
さく、磁極の数も少ない為、上記各セグメントを着磁す
る為の着磁装置としては、着磁端子の少ない小型のもの
で足りる。この為、着磁装置の簡略化によるコスト低減
を図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。先ず、エンコーダを組み込む、
車輪支持用の転がり軸受ユニット1の構造に就いて、図
1により説明する。本例の場合には回転輪を、ハブ2と
内輪3とにより構成している。このうちのハブ2には、
外端部(外とは、車両への組み付け状態で幅方向外側を
言い、図1、3、5、7の左。反対に、車両への組み付
け状態で幅方向中央側となる、図1、3、5、7の右側
を内と言う。)の外周面に車輪を支持固定する為のフラ
ンジ4を、内端部に雄ねじ部5を、それぞれ設けてい
る。又、上記ハブ2の中間部には、上記フランジ4の側
から順に、第一の内輪軌道6と、円筒面部7と、小径段
部8とを、軸方向に関して互いに直列に設けている。上
記内輪3は、この小径段部8に外嵌した状態で、上記雄
ねじ部5に螺合したナット9により内端面を抑え付け
て、上記ハブ2に対し固定している。
【0010】一方、上記ハブ2と内輪3とから成る回転
輪の周囲には、静止輪である外輪10を配置している。
この外輪10の外周面には、この外輪10を図示しない
懸架装置に対し結合支持する為の、外向フランジ状の取
付部11を設けている。又、上記外輪10の内周面で、
上記第一の内輪軌道6と、上記内輪3の外周面に設けた
第二の内輪軌道12とに対向する部分に、それぞれ外輪
軌道13、13を設けている。そして、これら両外輪軌
道13、13と、上記第一、第二の内輪軌道6、12と
の間に、それぞれ複数個ずつの転動体14、14を、そ
れぞれ保持器15、15により保持した状態で転動自在
に設けている。又、上記外輪10の外端部内周面と上記
ハブ2の中間部外周面との間にシールリング16を、こ
の外輪10の内端開口部にキャップ17を、それぞれ嵌
着して、上記各転動体14、14を設置した内部空間と
外部とを遮断し、この内部空間内に存在するグリースの
漏洩防止とこの内部空間内への異物の侵入防止とを図っ
ている。
【0011】更に、上記ハブ2の中間部に設けた円筒面
部7には、円環状(短円筒状)のエンコーダ18を、締
り嵌めにより外嵌固定している。このエンコーダ18
は、SPCCの如き軟鋼板等の磁性金属板製の支持環1
9の外周面に、ゴム磁石、プラスチック磁石等の永久磁
石20を、全周に亙り添着する事により構成している。
特に、本発明のエンコーダ18を構成する永久磁石20
は、図2に示す様に、それぞれが円弧状に形成されて予
め着磁された複数(図示の例では8枚)のセグメント2
1、21を、円周方向に関して直列に配列して成る。
【0012】これら各セグメント21、21は、ゴム或
は合成樹脂中にフェライト等の強磁性粉末を混入したゴ
ム磁石或はプラスチック磁石等の永久磁石で、それぞれ
が1/8円弧状に形成されている。この様な各セグメン
ト21、21は、組み合わせて上記永久磁石20を構成
する以前に、それぞれ径方向に着磁している。着磁方向
は、円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させてい
る。従って、上記各セグメント21、21の外周面、更
にはこれら各セグメント21、21を組み合わせて成る
円環状の永久磁石20の外周面には、S極とN極とが、
円周方向に関して交互に配置されている。
【0013】上記各セグメント21、21は上記支持環
19の外周面に、自身の磁気吸着力により、更に必要と
すれば接着剤により、全周に亙って添着している。この
状態で、各セグメント21、21内では勿論、円周方向
に隣り合うセグメント21、21同士の連続部でも、S
極とN極とが円周方向に関して等間隔に配置される様
に、上記各セグメント21、21の着磁のピッチ及び位
相を規制している。尚、これら各セグメント21、21
は、単体では完成後のエンコーダ18を構成する永久磁
石20に比べて遥かに小さく、しかも着磁方向が変化し
ている回数もこの永久磁石20よりも少ない(図示の例
では1/8)。従って、上記各セグメント21、21を
着磁する為の着磁装置は、比較的構造が簡単な、小型の
もので足りる。
【0014】一方、前記外輪10の一部で、前記1対の
外輪軌道13、13の間に位置し、上記エンコーダ18
の外周面に対向する部分に取付孔22を、上記外輪10
を径方向に貫通する状態で形成している。又、この外輪
10の外周面で上記取付孔22の開口部を囲む部分に
は、取付座23を形成している。そして、これら取付孔
22及び取付座23部分に、回転速度検出用のセンサ2
4を組み付けている。即ち、このセンサ24の検出部2
5を上記取付孔22を通じ上記外輪10内に挿入して、
その先端面に設けた検出面を、上記エンコーダ18に微
小隙間を介してラジアル方向に対向させると共に、基端
部(図1の上端部)に設けた取付部26を上記取付座2
3に、ねじ止め等により固定している。
【0015】上述の様に構成する、エンコーダ18を組
み込んだ転がり軸受ユニット1は、前記取付部11によ
り上記外輪10を懸架装置に結合固定すると共に、前記
フランジ4により前記ハブ2に車輪を支持固定する。こ
の状態で、この車輪が上記懸架装置に対し回転自在に支
持される。車輪が回転すると、上記センサ24の検出面
の近傍を、上記エンコーダ18の外周面に存在するS極
とN極とが交互に通過し、上記センサ24の出力信号が
変化する。この様にセンサ24の出力信号が変化する周
波数は、上記車輪の回転速度に比例するので、この出力
信号を図示しない制御器に送れば、この車輪の回転速度
を求め、ABSやTCSを適切に制御できる。
【0016】尚、図示の例では、支持環19の外周面に
永久磁石20を設置してエンコーダ18としている。こ
の様な構成を採用すれば、このエンコーダ18をハブ2
に対し外嵌固定する以前に1個の部品として取り扱う事
ができ、部品としてのエンコーダ18の取り扱い性の向
上を図れる。これに対して、複数のセグメント21、2
1から成る永久磁石20を、上記ハブ2の中間部に形成
した円筒面部7に直接添着して、支持環を持たないエン
コーダとする事もできる。この場合には、部品としての
エンコーダの取り扱い性が多少悪化する代わりに、部品
コストの低減とエンコーダ付転がり軸受ユニットの軽量
化とを図れる。
【0017】次に、図3〜4は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例の場合は、ハブ2aの中間部
で第一の内輪軌道6と小径段部8aとの間に段差面27
を形成し、この段差面27に円環状(円輪状)のエンコ
ーダ18aを、磁気吸着力或は接着剤により添設してい
る。このエンコーダ18aは、SPCCの如き軟鋼板等
の磁性金属板製の支持環19aの軸方向片側面(図3の
右面)に、ゴム磁石、プラスチック磁石等の永久磁石2
0aを、全周に亙り添着する事により構成している。本
例の場合も、この永久磁石20aは、図4に示す様に、
それぞれが円弧状に形成されて予め着磁された複数(図
示の例では8枚)のセグメント21a、21aを、円周
方向に関して直列に配列して成る。
【0018】これら各セグメント21a、21aも、ゴ
ム或は合成樹脂中にフェライト等の強磁性粉末を混入し
たゴム磁石或はプラスチック磁石等の永久磁石で、それ
ぞれが1/8円弧状に形成されている。この様な各セグ
メント21a、21aは、組み合わせて上記永久磁石2
0aを構成する以前に、それぞれ軸方向(図3の左右方
向、図4の表裏方向)に着磁している。着磁方向は、円
周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。従
って、上記各セグメント21a、21aの軸方向片側
面、更にはこれら各セグメント21a、21aを組み合
わせて成る円環状の永久磁石20aの軸方向片側面に
は、S極とN極とが、円周方向に関して交互に配置され
ている。
【0019】上記各セグメント21a、21aは上記支
持環19aの軸方向片側面に、自身の磁気吸着力によ
り、更に必要とすれば接着剤により、全周に亙って添着
している。この状態で、各セグメント21a、21a内
では勿論、円周方向に隣り合うセグメント21a、21
a同士の連続部でも、S極とN極とが円周方向に関して
等間隔に配置される様に、上記各セグメント21a、2
1aの着磁のピッチ及び位相を規制している。本例の場
合も、これら各セグメント21a、21aは、単体では
完成後のエンコーダ18aを構成する永久磁石20aに
比べて遥かに小さく、しかも着磁方向が変化している回
数もこの永久磁石20aよりも少ない(図示の例では1
/8)。従って、上記各セグメント21a、21aを着
磁する為の着磁装置は、比較的構造が簡単な、小型のも
ので足りる。
【0020】本例の場合には、上記エンコーダ18aを
円輪状に構成してその軸方向片側面にS極とN極とを交
互に配置したのに合わせて、外輪10側に支持固定する
センサ24aの形状を、前述した第1例の場合とは異な
らせている。即ち、このセンサ24aの先端部の幅を狭
くして前記段差面27に対しアキシアル方向に対向する
部分にまで挿入し、この先端部に設けた検出面を上記エ
ンコーダ18aの軸方向片側面に対し、アキシアル方向
の微小隙間を介して対向させている。その他の構成及び
作用は、支持環19aを省略できる事を含めて、前述し
た第1例の場合と同様であるから、同等部分には同一符
号を付して、重複する説明を省略する。
【0021】次に、図5〜6は、本発明の実施の形態の
第3例を示している。本例は、本発明を駆動輪用の転が
り軸受ユニットに適用した場合に就いて示している。こ
の為に本例の場合には、内輪3と共に回転輪を構成する
ハブ2bの中心部に、スプライン孔28を形成してい
る。そして、このスプライン孔28に、等速ジョイント
29に付属のスプライン軸30を挿入している。そし
て、このスプライン軸30の先端部外周面に形成した内
径側係止溝31と上記スプライン孔28の外端部内周面
に形成した外径側係止溝32との間に止め輪33を掛け
渡して、上記スプライン軸30が上記スプライン孔28
から抜け出るのを防止している。この状態で、上記等速
ジョイント29を構成する等速ジョイント用外輪34の
外端面が上記内輪3の内端面に当接して、この内輪3が
上記ハブ2bから抜け出るのを防止する。
【0022】上記ハブ2b及び内輪3により構成する回
転輪の周囲に配置した、静止輪である外輪10の内端部
内周面と上記内輪3の内端部外周面との間には組み合わ
せシールリング35を設けて、転動体14、14を設置
した部分の内端側開口部を塞いでいる。又、上記外輪1
0の内端部には、カバー36の基端部を外嵌固定してい
る。このカバー36は、ステンレス鋼板等の金属板を曲
げ形成する事により、円筒部37とこの円筒部37の内
端から径方向内方に折れ曲がった円輪部38とを設けた
もので、断面略L字形で全体が円環状である。上記円筒
部37の先端寄り(図5の左寄り)部分の内周面には、
上記金属板を座屈変形する事により形成した鍔部39を
設けており、上記円筒部37の先端部は、この鍔部39
を上記外輪10の内端面に突き当てるまで、この外輪1
0の内端部に締り嵌めで外嵌している。更に、上記円輪
部38の内周縁部には、ゴム等のエラストマーの如き弾
性材製のシール材40を、全周に亙って添設している。
そして、このシール材40の内周縁を、上記等速ジョイ
ント用外輪34の外端部外周面に形成した円筒面部41
の内端寄り部分に全周に亙り摺接させて、上記カバー3
6内に、雨水等の異物が入り込むのを防止している。
【0023】又、上記円筒面部41の中間部には、前述
した第1例の場合と同様のエンコーダ18を、締り嵌め
により外嵌固定している。又、上記カバー36を構成す
る円筒部37の一部には平坦部42を形成し、この平坦
部42に形成した通孔43を通じて、センサ24bの検
出部25bを、上記カバー36内に挿入し、その先端に
設けた検出面を、上記エンコーダ18の外周面にラジア
ル方向の微小隙間を介して対向させている。上記センサ
24bの基端部に設けた取付部26aと上記平坦部42
との間にはOリング等のシール材を介在させて、上記通
孔43を通じて上記カバー36内に雨水等の異物が入り
込むのを防止している。その他の構成及び作用は、支持
環19を省略できる事を含めて、前述した第1例の場合
と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重
複する説明を省略する。
【0024】次に、図7〜8は、本発明の実施の形態の
第4例を示している。本例も、上述した第3例の場合と
同様に、本発明を駆動輪用の転がり軸受ユニットに適用
した場合に就いて示している。第3例と異なる部分を中
心に説明すると、本例の場合には、スプライン軸30a
の外端部に雄ねじ部44を形成し、この雄ねじ部44に
螺合したナット45により、ハブ2bの外端面を抑え付
けている。このハブ2bの内端部に外嵌した内輪3は、
上記ナット45の緊締に伴って等速ジョイント用外輪3
4の外端面により押圧され、各転動体14、14に適正
な予圧付与を行なう。
【0025】外輪10の内端部内周面と上記内輪3の内
端部外周面との間を塞ぐ組み合わせシールリング35a
を構成するスリンガ46は、SPCCの如き炭素鋼板、
或はステンレス鋼板等の磁性金属板を曲げ形成する事に
より、断面クランク形で全体を円環状に構成している。
即ち、上記スリンガ46は、軸方向中間部に内径側が開
口した断面U字形若しくはコ字形の折り返し部47を設
けると共に、この折り返し部47の両端部を互いに反対
方向に向け直角に折り曲げて、固定用円筒部48とシー
ル用円筒部49とを構成している。上記スリンガ46
は、このうちの固定用円筒部48を上記内輪3の内端部
に締り嵌めで外嵌する事により、この内輪3に固定して
いる。これに対して、上記シール用円筒部49は、その
先端縁にゴム等のエラストマーの如き弾性材製のシール
材40aを、全周に亙って添設している。そして、この
シール材40aの先端縁を、上記外輪10の内端部に外
嵌固定したカバー36aを構成する円輪部38の外側面
に、全周に亙り摺接させて、このカバー36a内に、雨
水等の異物が入り込むのを防止している。
【0026】更に、上記折り返し部47の内側面には、
図8に示す様に、それぞれが円弧状に形成されて予め着
磁された複数(図示の例では8枚)のセグメント21
a、21aを、円周方向に関して直列に配列して成る永
久磁石20aを添着し、上記スリンガ46をエンコーダ
として機能させる様にしている。この永久磁石20aの
構造自体は、前述の図3〜4に示した第2例の場合と同
様である。本例の場合、上記スリンガ46を構成するシ
ール用円筒部49の先端縁に上記シール材40aを設け
る為、このスリンガ46に永久磁石を添着してからこの
永久磁石を着磁する従来構造を採用した場合には、永久
磁石付スリンガの製造作業が面倒になる(着磁後に上記
シール材40aの形成作業を行なう必要がある)が、本
発明を適用する事により、上記製造作業の容易化を図れ
る。又、スリンガ46の形状が複雑であっても、このス
リンガ46に永久磁石を添着する作業を容易に行なえる
ので、このスリンガ46の設計の自由度が向上する。
【0027】又、上記カバー36aを構成する円筒部3
7aの一部に形成した平坦部42aに形成した通孔43
を通じて、センサ24cの検出部25cを、上記カバー
36a内に挿入し、その先端部外側面に設けた検出面
を、上記永久磁石20aの内側面に、アキシアル方向の
微小隙間を介して対向させている。その他の構成及び作
用は、前述した第3例の場合と同様であるから、同等部
分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上に述べた通り構成され作用
するので、エンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニ
ットの低コスト化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分断面
図。
【図2】エンコーダのみを取り出して図1の側方から見
た図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す部分断面
図。
【図4】エンコーダのみを取り出して図3の右方から見
た図。
【図5】本発明の実施の形態の第3例を示す部分断面
図。
【図6】エンコーダのみを取り出して図5の側方から見
た図。
【図7】本発明の実施の形態の第4例を示す部分断面
図。
【図8】エンコーダとなるスリンガのみを取り出して図
7の右方から見た図。
【符号の説明】
1 転がり軸受ユニット 2、2a、2b ハブ 3 内輪 4 フランジ 5 雄ねじ部 6 第一の内輪軌道 7 円筒面部 8、8a 小径段部 9 ナット 10 外輪 11 取付部 12 第二の内輪軌道 13 外輪軌道 14 転動体 15 保持器 16 シールリング 17 キャップ 18、18a エンコーダ 19、19a 支持環 20、20a 永久磁石 21、21a セグメント 22 取付孔 23 取付座 24、24a、24b、24c センサ 25、25a、25b、25c 検出部 26、26a 取付部 27 段差面 28 スプライン孔 29 等速ジョイント 30、30a スプライン軸 31 内径側係止溝 32 外径側係止溝 33 止め輪 34 等速ジョイント用外輪 35、35a 組み合わせシールリング 36、36a カバー 37、37a 円筒部 38 円輪部 39 鍔部 40、40a シール材 41 円筒面部 42、42a 平坦部 43 通孔 44 雄ねじ部 45 ナット 46 スリンガ 47 折り返し部 48 固定用円筒部 49 シール用円筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01P 3/487 G01P 3/487 L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体を円環状に形成された永久磁石を備
    え、この永久磁石の着磁方向を円周方向に関して交互に
    変化させたエンコーダに於いて、この永久磁石は、それ
    ぞれが円弧状に形成されて予め着磁された複数のセグメ
    ントを、円周方向に関して直列に配列したものである事
    を特徴とするエンコーダ。
  2. 【請求項2】 静止側周面に静止側軌道を有する静止輪
    と、回転側周面に回転側軌道を有する回転輪と、これら
    静止側軌道と回転側軌道との間に転動自在に設けられた
    複数の転動体と、上記回転輪の一部にこの回転輪と同心
    に支持されたエンコーダとから成り、このエンコーダが
    請求項1に記載したエンコーダであるエンコーダ付転が
    り軸受ユニット。
JP2000312899A 2000-10-13 2000-10-13 エンコーダ及びエンコーダ付転がり軸受ユニット Pending JP2002122445A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247072A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Jtekt Corp 車輪支持装置
US8010427B2 (en) 2006-07-31 2011-08-30 International Business Machines Corporation Computer system connected to electronic-commerce server and method and program for supporting input of numerical value required for performance of electronic-commerce transaction
US8066337B2 (en) 2006-12-28 2011-11-29 Jtekt Corporation Wheel supporting system

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