JPH112639A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットInfo
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- JPH112639A JPH112639A JP9222342A JP22234297A JPH112639A JP H112639 A JPH112639 A JP H112639A JP 9222342 A JP9222342 A JP 9222342A JP 22234297 A JP22234297 A JP 22234297A JP H112639 A JPH112639 A JP H112639A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/007—Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
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- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
- F16C19/185—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with two raceways provided integrally on a part other than a race ring, e.g. a shaft or housing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
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Abstract
コストで造れ、しかも磁性金属粉等の異物により性能が
劣化しにくい構造を実現する。 【解決手段】 上記ステータ5aは、磁性金属板を打ち
抜き加工した後、曲げ形成する事により造る。この様な
ステータ5aを含み、支持環22により内輪3に支持し
たセンサ4aの周囲には、シール用板33を設ける。外
輪2に支持した第二のシールリング38のシールリップ
40の先端縁を、上記シール用板33に摺接させる。
Description
装置付転がり軸受ユニットは、アンチロックブレーキシ
ステム(ABS)、或はトラクションコントロールシス
テム(TCS)に組み込んで、自動車の車輪の回転速度
を検出する為に利用する。
(ABS)、或はトラクションコントロールシステム
(TCS)を制御する為には、車輪の回転速度を検出す
る必要がある。この為の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットが、例えば米国特許第5200697号明細書
等に記載されている様に、従来から各種知られている。
図11〜12は、この米国特許明細書に記載された構造
を示している。
コーダ1は、回転輪である外輪2に、この外輪2と同心
に支持されて、この外輪2と共に回転する。このエンコ
ーダ1の側面には、S極とN極とを円周方向に亙り交互
に且つ等ピッチで配置している。一方、静止輪である内
輪3に上記外輪2と同心に支持されて回転する事のない
センサ4は、磁性材製のステータ5を含んで構成してい
る。このステータ5の両端縁にはそれぞれ、突出部6
a、6bと切り欠き7a、7bとを円周方向に亙り交互
に、且つ上記エンコーダ1に設けたS極及びN極と等ピ
ッチで設ける事により、凹凸端縁部8a、8bを形成し
ている。円周方向に亙るこれら両凹凸端縁部8a、8b
の位相は、互いに半ピッチ分だけずれている。従って、
例えば外径側の凹凸端縁部8aを構成する突出部6a、
6aがS極に対向する瞬間には、内径側の凹凸端縁部8
bを構成する突出部6b、6bがN極に対向する。この
結果上記ステータ5には、上記エンコーダ1の回転に伴
って交番磁束が流れる。
凸端縁部8a、8bで直径方向に関して内外両側から挟
持する状態で添設する事により、パッシブ型のセンサ4
を構成している。このコイル9には、上記交番磁束に対
応して、交互に逆方向の電圧が惹起される。この電圧が
変化する周波数は、上記エンコーダ1の回転速度に比例
する。従って、上記コイル9に惹起される電圧を上記セ
ンサ4の出力信号として取り出し、ABSやTCSの制
御器に送れば、これらABSやTCSを制御できる。
尚、転がり軸受ユニットへの組み付け時に上記ステータ
5は、回転しない内輪3の端部に外嵌固定する。
との間にはシールリング10を設けて、上記センサ4と
外輪2との間の隙間を塞いでいる。上記シールリング1
0は、断面略J字形で全体が円環状の芯金11と、この
芯金11に支持されたシール材12とから成る。そし
て、このシール材12の内径側半部に設けられ、上記芯
金11の内周縁よりも直径方向内方に突出したシールリ
ップ13、13の先端縁を、上記ステータ5の外周面
に、全周に亙り摺接させている。
用する従来構造の場合には、ステータ5の加工が面倒
で、このステータ5及びこのステータ5を組み込んだ回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットの製作費が嵩む事
が避けられない。即ち、図11〜12に示した従来構造
の場合には、上記ステータ5の外周面にシールリップ1
3、13の内周縁を摺接させる必要上、外径側の凹凸端
縁部8aを構成する為の切り欠き7a、7aを、加工の
手間を要する切削加工により形成しなければならない。
この理由は、加工コストの安い打ち抜き加工により上記
切り欠き7a、7aを形成しようとしても、外径側と内
径側とに比較的近接配置した両凹凸端縁部8a、8b同
士の間に挿入可能な受型(ダイス)の強度を確保する事
が難しい為である。
には、ステータ5が外部に露出している為、このステー
タ5に鉄片或は磁性金属粉等の異物が付着し易い。そし
て、付着した場合には、ステータ5から周囲に漏れ出す
漏洩磁束が増大し、センサ4の出力が低下する可能性が
ある。本発明は、この様な不都合を何れも解消して、安
価でしかも安定した性能を得られる回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットを実現すべく、考えたものである。
付転がり軸受ユニットは、従来から知られている回転速
度検出装置付転がり軸受ユニットと同様に、回転輪と、
静止輪と、複数の転動体と、エンコーダと、センサとを
備える。このうちの回転輪は、回転側周面に回転側軌道
を有し、使用時に回転する。又、静止輪は、上記回転側
周面と対向する静止側周面に静止側軌道を有し、使用時
にも回転しない。又、上記複数の転動体は、上記回転側
軌道と上記静止側軌道との間に転動自在に設けて、上記
静止輪に対する上記回転輪の回転を許容する。又、上記
エンコーダは、磁気特性を円周方向に亙り交互に且つ等
間隔で変化させて成り、上記回転輪の一部に、この回転
輪と同心に固定している。又、上記センサは、上記エン
コーダと対向する状態で上記静止輪の一部に支持され
て、このエンコーダの回転に伴って出力信号を変化させ
る。
軸受ユニットに於いては、上記センサは、上記静止輪に
対し支持板を介して支持している。又、この支持板と上
記回転輪との間には円環状のシール用板を、この回転輪
と同心に設けている。そして、このシール用板と上記回
転輪との間に弾性材製のシールリングを設ける事によ
り、上記シール用板と回転輪との間の隙間を全周に亙っ
て塞いでいる。更に、上記シール用板と上記支持板との
間にシール材を設ける事により、これらシール用板と上
記支持板との間から上記センサを設置した部分への異物
の侵入防止を図っている。
付転がり軸受ユニットが、車輪と共に回転する回転輪の
回転速度を検出する際の作用は、例えば前述の図11〜
12に示した様な、従来構造の場合と同様である。特
に、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの
場合には、シールリングの先端縁をシール用板に摺接さ
せる為、センサを構成する部材の一部にシールリングの
先端縁を摺接させる必要がなくなる。又、センサの構成
部材を外部から隔てる事ができる為、このセンサの構成
部材に異物が付着する事を防止できる。
の第1例を示している。本例は、非駆動輪(FR車の前
輪、FF車の後輪)を支持する為の転がり軸受ユニット
に、本発明を適用したものである。この回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、回転輪である外輪2と、そ
れぞれが静止輪である1対の内輪3、3と、複数の転動
体14、14と、エンコーダ1aと、センサ4aとを備
える。このうちの外輪2は、回転側周面である内周面
に、それぞれが回転側軌道である複列の外輪軌道15、
15を有する。又、上記各内輪3、3は、それぞれが静
止側周面である外周面に、それぞれ静止側軌道である内
輪軌道16、16を有する。又、上記複数の転動体1
4、14は、それぞれ保持器17、17に転動自在に保
持した状態で上記各外輪軌道15、15と上記各内輪軌
道16、16との間に転動自在に設ける事により、上記
各内輪3、3の周囲での上記外輪2の回転を許容する。
又、この外輪2の外周面には、車輪を固定する為の取付
フランジ18を固設している。尚、図示の例では、転動
体14、14として玉を示しているが、重量の嵩む自動
車用の転がり軸受ユニットの場合には、転動体としてテ
ーパころを使用する場合もある。
周方向に亙り交互に且つ等間隔で変化させて成り、上記
外輪2の内端部(自動車への組み付け状態で幅方向中央
寄りとなる端部を言い、図1の右端部)に、この外輪2
と同心に固定している。即ち、このエンコーダ1aは、
芯金19と永久磁石20とを組み合わせて成る。このう
ちの芯金19は、SPCCの如き軟鋼板等の磁性金属板
により、断面L字形で全体を円環状に形成したもので、
外周縁部に形成した円筒部を締嵌により、上記外輪2の
内端部に内嵌固定している。又、上記永久磁石20は、
上記芯金19の円輪部にゴム磁石を、全周に亙って焼き
付けにより固定して成る。この永久磁石20は、軸方向
(図1〜2の左右方向)に亙って着磁しており、着磁方
向は、円周方向に亙って交互に、且つ等間隔で変化させ
ている。従って、上記永久磁石20の内側面(自動車へ
の組み付け状態で幅方向中央側の側面を言い、図1の右
側面)には、S極とN極とが、円周方向に亙って交互
に、且つ等間隔で配置されている。
aと対向する状態で、内側(図1の右側)の内輪3に支
持されており、このエンコーダ1aの回転に伴って出力
信号を変化させる。即ち、上記内側の内輪3の内端部に
設けた肩部21に、支持環22を固定し、この支持環2
2に上記センサ4aを支持固定している。請求項に記載
した支持板に相当する、この支持環22は、アルミニウ
ム合金板、ステンレス鋼板等の非磁性金属板を曲げ形成
する事により、全体を略L字形に形成したもので、円筒
部23と、この円筒部23の内端部から直径方向外方に
向け直角に折れ曲がった円輪部24とを備える。このう
ちの円筒部23の先半部(図1〜2の左半部)には、上
記非磁性金属板を180度折り返す事により厚肉部25
を形成し、この厚肉部25を上記肩部21に締嵌で外嵌
する事により、上記支持環22を上記内輪3に固定して
いる。
ており、上記円筒部23の基半部(図1〜2の右半部)
に外嵌支持している。本例のセンサ4aは、前述の図1
1〜12に示した従来構造の場合と同様に、磁性材製の
ステータ5aによりコイル9aを包み込む様にして構成
した、パッシブ型のセンサである。このうちのステータ
5aの両端縁にはそれぞれ、複数ずつの突出部6a´、
6b´と切り欠き7a´、7b´とを円周方向に亙り交
互に、且つ上記エンコーダ1aに設けたS極及びN極と
等ピッチで設ける事により、凹凸端縁部8a´、8b´
を形成している。円周方向に亙るこれら両凹凸端縁部8
a´、8b´の位相は、互いに半ピッチ分だけずれてい
る。従って、例えば外径側の凹凸端縁部8a´を構成す
る突出部6a´、6a´がS極に対向する瞬間には、内
径側の凹凸端縁部8b´を構成する突出部6b´、6b
´がN極に対向する。この結果上記ステータ5aには、
前記エンコーダ1aの回転に伴って交番磁束が流れる。
CC等の磁性金属製の原料板を打ち抜き加工する事によ
り、図3に示す様な素板26を形成する。この素板26
は、円輪部27の外周縁に複数の外径側舌片28、28
を、同じく内周縁に複数の内径側舌片29、29を、そ
れぞれ上記円輪部27の直径方向に突出形成している。
これら外径側舌片28、28の数と内径側舌片29、2
9の数とは互いに同じとし、円周方向に亙る位相を、外
径側舌片28、28と内径側舌片29、29とで半ピッ
チ分だけずらせている。上述の様な素板26に設けた、
それぞれ複数ずつの外径側舌片28、28及び内径側舌
片29、29は、図4に示す様に、各舌片28、29の
基端寄り部分で互いに同じ方向に直角に折り曲げる。そ
して、上記各外径側舌片28、28により前記突出部6
a´を、上記各内径側舌片29、29により前記突出部
6b´を、それぞれ形成する。又、円周方向に隣り合う
突出部6a´同士の間を前記切り欠き7a´とし、円周
方向に隣り合う突出部6b´同士の間を前記切り欠き7
b´とする。尚、上記各突出部6a´、6b´の先端縁
の位置は、前記内輪3の中心軸に対して直交する同一平
面上に配置している。そして、回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットを構成した状態で、上記各突出部6a
´、6b´の先端縁が、前記エンコーダ1aを構成する
永久磁石20の内側面に、それぞれ微小隙間を介して対
向する。又、前記ステータ5aの円輪部27と前記支持
環22の円輪部24とは、互いに当接させると共に当接
部の円周方向複数個所をスポット溶接して、上記支持環
22に対して上記ステータ5aを不離に結合固定してい
る。
テータ5aの内部に設けた環状空間、即ち、上記円輪部
27と前記両凹凸端縁部8a´、8b´とにより三方を
囲まれる環状空間内に前記コイル9aを配置する事によ
り構成している。回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
トを構成する前記外輪2が回転すると、前述の様に上記
ステータ5aに交番磁束が流れ、この交番磁束に鎖交す
る状態で配置した上記コイル9aに交番電流が惹起され
る。そこで、この交番電流を、前記支持環22の円輪部
24の内側面に設けた配線取り出し部30から取り出し
たハーネス31により図示しない制御器に送れば、上記
外輪2の周囲に支持した車輪の回転速度を検出できる。
尚、本例の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを懸
架装置に組み付けた状態で、前記内側の内輪3の内端面
(図1〜2の右端面)に突設したスプリングピン32
と、懸架装置側に設けた図示しない係合孔とが係合す
る。この係合に基づき、上記内輪3が回転して上記ハー
ネス31に引っ張り方向の力が作用する事を防止する。
又、上記配線取り出し部30部分では、上記円輪部24
に形成した図示しない通孔を通じて、上記コイル9aを
構成する導線を取り出し、この導線の両端部と上記ハー
ネス31とを接続している。又、上記通孔の周縁部には
グロメットを装着すると共に、このグロメット装着部分
を覆う状態で、上記配線取り出し部30を構成する合成
樹脂をモールド成形している。従って、この配線取り出
し部30設置部分を通じて、雨水等、支持環22の周囲
に存在する異物がこの支持環22内に入り込む事がなく
なる。
シール用板33を、前記外輪2と同心に設けている。こ
のシール用板33は、合成樹脂等の非金属板、或はアル
ミニウム合金、ステンレス鋼板等の非磁性金属板によ
り、断面L字形で全体を円環状に形成している。そし
て、このシール用板33を構成する円筒部34を上記セ
ンサ4aに外嵌し、円輪部35を、前記支持環22を構
成する円輪部24の外側面に重ね合わせている。そし
て、上記両円輪部35、24同士を、接着、或は溶接等
により結合している。尚、上記支持環22を構成する円
輪部24の外側面には係止溝36を全周に亙って形成
し、この係止溝36内に第一のシールリング37を装着
している。この第一のシールリング37は、請求項に記
載したシール材に相当するもので、上記両円輪部35、
24同士を結合した状態でこれら両円輪部35、24同
士の間で弾性的に圧縮され、これら両円輪部35、24
同士の間をシールする。従って、これら両円輪部35、
24同士の間に存在する微小な隙間を通じて、雨水等、
支持環22の周囲に存在する異物がこの支持環22内に
入り込む事がなくなる。又、シール用板33と支持環2
2との間を、第一のシールリング37等のシール材を用
いて密封しているので、上記シール用板33と支持環2
2とを結合するのに、これら両部材33、22同士を全
周溶接等を行なう必要がなく、安価なスポット溶接によ
る結合が可能になる。又、スポット溶接は全周溶接と比
較すると発熱が少ない為、溶接後の変形が小さく、シー
ル用板33に摺接する第二のシールリング38の密封性
能を維持する事ができる。
の間に、請求項1に記載したシールリングに相当する第
二のシールリング38を設ける事により、上記シール用
板33と外輪2との間の隙間を全周に亙って塞いでい
る。上記第二のシールリング38は、芯金39と、ゴ
ム、エラストマー等の弾性材製のシールリップ40とか
ら成る。上記芯金39は、軟鋼板等の金属板を曲げ形成
する事により、断面略L字形で全体を円環状に形成して
いる。そして、外周縁部に形成した円筒部41を上記外
輪2の内端部に、締嵌で外嵌する事により、上記外輪2
の内端部に固定している。又、上記シールリップ40
は、上記芯金39を構成する円輪部42の内周縁部に添
着しており、複数(図示の例では3箇所)の先端縁を、
それぞれ上記シール用板33を構成する円筒部34の外
周面並びに円輪部35の外側面に、それぞれ全周に亙っ
て摺接させている。この様に、上記シールリップ40の
複数の先端縁を上記シール用板33に、それぞれ全周に
亙って摺接させる事により、上記シール用板33と外輪
2との間の隙間を全周に亙って確実に塞いでいる。
上記外輪2の内端部に外嵌固定しているが、この内端部
に内嵌固定する事も可能である。但し、上記外輪2には
エンコーダ1aを内嵌固定している為、上記内端部に上
記芯金39を内嵌固定する為には、上記外輪2の軸方向
寸法を大きくしなければならず、好ましくない。又、内
嵌固定する場合には、上記芯金39の直径が小さくな
り、その分、前記センサ4a及びシールリップ40のラ
ジアル方向に亙る幅寸法を小さくしなければならなくな
り、上記センサ4aやシールリップ40の設計を困難に
する為、やはり好ましくない。逆に言えば本例の構造
は、上記芯金39を上記外輪2の内端部に外嵌固定する
事により、上記センサ4aやシールリップ40の設計を
容易にし、出力の大きなセンサ4aや密封性能の良好な
シールリップ40の設計を容易にしている。
出装置付転がり軸受ユニットの場合には、上記シールリ
ップ40に設けた複数の先端縁を、上記センサ4aとは
別個に設けた上記シール用板33に摺接させる為、前記
ステータ5a等、上記センサ4aを構成する部材の一部
に上記シールリップ40の先端縁を摺接させる必要がな
くなる。従って、上記センサ4aを構成するステータ5
aを、前述の様に、磁性金属板に打ち抜き加工及び曲げ
加工を施す事により容易に、且つ能率良く造れる。従っ
て、上記ステータ5aを含むセンサ4a、並びにこのセ
ンサ4aを組み込んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニットの製作費が嵩む事がない。
aの構成部材を外部から隔てる事ができる為、上記ステ
ータ5a等のセンサ4aの構成部材に異物が付着する事
を防止できる。即ち、上記ステータ5aには磁束が流れ
る為、上記センサ4aの周囲部分に砂鉄等の磁性金属粉
が入り込むと、この磁性金属粉が上記ステータ5aの表
面に付着し、漏洩磁束を増大させる等、前記コイル9a
に惹起される交番電流が弱く(センサ4aの出力が低
く)なり易い。これに対して本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットの場合には、上記ステータ5aに
磁性金属粉等の異物が付着する事を防止できるので、長
期間に亙ってセンサ4aの出力を十分に確保できる。
尚、図示は省略したが、実際の場合に上記センサ4a
は、合成樹脂中にモールドしている。
例を示している。本例の場合には、支持環22とシール
用板33との間に合成樹脂製のホルダ43を挟持し、こ
のホルダ43の両面と上記支持環22及びシール用板3
3との間に、それぞれ第一のシールリング37、37を
挟持している。センサ4a(図1〜2参照)は、上記ホ
ルダ43内に包埋している。その他の構成及び作用は、
上述した第1例の場合と同様である。
例を示している。本例の場合には、支持環22aの円筒
部23aの軸方向長さを短くし、センサ4aの一部をこ
の円筒部23aの先端縁よりも外方に突出させている。
そして、このセンサ4aを構成するステータ5aを、内
側の内輪3の肩部21に直接外嵌している。又、上記円
筒部23aの先端縁を、上記内側の内輪3の内端面に突
き当てて、この内輪3に対する上記センサ4aの位置決
めを図っている。本例の場合には、前述した第1例の場
合に比べて、上記支持環22aの加工が容易になり、よ
り大きなコスト削減を図れる。その他の構成及び作用
は、前述した第1例の場合と同様である。
第4例を示している。本例の構造は、センサ4bとし
て、磁気抵抗素子(MR素子)、ホール素子等、磁束の
変化(方向或は密度)を検出して特性を変化させる素子
と、この素子の特性変化を処理し易い波形に変換する為
の回路とを組み込んだICを利用した、所謂アクティブ
型のセンサを使用している。この様なアクティブ型のセ
ンサ4bは、合成樹脂製のホルダ43a内に包埋した状
態で、支持環22bの円周方向一部に、直径方向内方に
突出する状態で設けた膨出部44に内嵌固定している。
く、上記ホルダ43aの内面(図8の右面)に取り出し
杆部45を突設し、この取り出し杆部45内に、上記セ
ンサ4bから信号を取り出す為の導線(図示省略)を配
設している。又、この取り出し杆部45は、上記膨出部
44の内壁部に形成した通孔46を通じてこの膨出部4
4外に突出させている。上記取り出し杆部45の先端部
で上記膨出部44外に突出した部分には係合溝47を形
成している。この係合溝47には、上記膨出部44外に
配線取り出し部30aを、合成樹脂により二次成形する
際に、この合成樹脂の一部を食い込ませ、上記ホルダ4
3aと配線取り出し部30aとの結合強度を確保する。
上記取り出し杆部45を通じて上記配線取り出し部30
aに引き込んだ導線は、この配線取り出し部30aの円
周方向端面から引き出したハーネス31を通じて、図示
しない制御器に送る様にしている。
成する芯金19は、円筒部を外輪軌道15の側に向けた
状態で、外輪2の内端部に締まり嵌めにより内嵌してい
る。この理由は、上記センサ4bと上記エンコーダ1b
を近接対向させた場合に、上記ホルダ43a、或はこの
ホルダ43aの周囲に、上記外輪2及び内輪3と同心に
配置したシール用板33が、上記芯金19を構成する円
筒部の先端縁と干渉する事を防止する為である。センサ
の構造を円環状のパッシブ型からピース状のアクティブ
型に変更し、それに伴って支持環22bの形状を一部変
更した以外の構成及び作用は、前述した第1例の場合と
同様であるから、同等部分に関しては同一符号を付して
重複する説明を省略する。尚、以上の実施の形態の各例
では、シール用板と支持環との結合部を密封するのに、
弾性材製のシール材を用いた例を示したが、液体パッキ
ン等のシール材を塗布する事で、上記結合部を密封する
事も可能である。
明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合に
は、支持板に相当する支持環22cとシール用板33a
とを、ステンレス鋼板等の1枚の金属板を折り曲げ形成
する事により、一体に形成している。即ち、上記支持環
22cの外周縁部と上記シール用板33aの内周縁部と
の間に、上記金属板を180度折り返して互いに重ね合
わせて成る折り返し部48を設けている。そして、この
折り返し部48の内径側にセンサ4aを支持すると共
に、上記折り返し部48の外周面にシールリップ40の
一部先端縁を摺接させている。本例の場合、支持環22
cとシール用板33aとを一体に形成している為、部品
加工、部品管理、組立作業の簡略化によるコスト低減を
図れる。それ以外の構成及び作用は、前述の図1〜4に
示した第1例の場合と同様であるから、同等部分には同
一符号を付して重複する説明を省略する。
る、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の
場合も、支持板に相当する支持環22dとシール用板3
3bとを、ステンレス鋼板等の1枚の金属板を折り曲げ
形成する事により、一体に形成している。即ち、上記金
属板を、上記支持環22dの外周縁部で180度折り返
して互いに重ね合わせる事により折り返し部49とし、
更にこの折り返し部49の先端部分を外輪2の内端面に
向け90度折り曲げて円筒部34aを形成し、上記シー
ル用板33bとしている。そして、この円筒部34aの
内径側にセンサ4bを支持すると共に、この円筒部34
aの外周面及び上記折り返し部49の外側面にシールリ
ップ40の先端縁を摺接させている。支持環22dとシ
ール用板33bとを一体に形成した以外の構成及び作用
は、前述の図7〜8に示した第4例の場合と同様である
から、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省
略する。尚、上述した第1〜6例に示した支持環22、
22a、22b、22c、22dとこの支持環22、2
2a、22b、22c、22dに支持されたセンサ4
a、4bとの組み合わせは、適宜組み変え可能である。
例えば、第5例の支持環22cにセンサ4bを、第6例
の支持環22dにセンサ4aをそれぞれ使用することも
できる。
用するので、例えばパッシブ型のセンサを組み込む場合
にはステータの製作が容易で安価になる。更に、センサ
の構造に関係なく、エンコーダやセンサに、磁性金属粉
等の異物が付着する事を防止して、長期間に亙り安定し
た性能を発揮させる事が可能な回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットを実現できる。
事により造った素板の平面図。
タを、一部を簡略化して示す部分断面図。
面図。
面図。
ンサを、一部を省略した状態で示す部分切断斜視図。
ットに組み込んだ状態を示す断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 回転側周面に回転側軌道を有し、使用時
に回転する回転輪と、上記回転側周面と対向する静止側
周面に静止側軌道を有し、使用時に回転しない静止輪
と、上記回転側軌道と上記静止側軌道との間に転動自在
に設けられた複数の転動体と、磁気特性を円周方向に亙
り交互に且つ等間隔で変化させて成り、上記回転輪の一
部に、この回転輪と同心に固定されたエンコーダと、こ
のエンコーダと対向する状態で上記静止輪の一部に支持
されて、このエンコーダの回転に伴って出力信号を変化
させるセンサとを備えた回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットに於いて、上記センサは上記静止輪に対し支持
板を介して支持されており、この支持板と上記回転輪と
の間には円環状のシール用板が、この回転輪と同心に設
けられており、このシール用板と上記回転輪との間に弾
性材製のシールリングを設ける事により、上記シール用
板と回転輪との間の隙間を全周に亙って塞いでおり、上
記シール用板と上記支持板との間にシール材を設ける事
により、これらシール用板と上記支持板との間から上記
センサを設置した部分への異物の侵入防止を図っている
事を特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
ト。 - 【請求項2】 支持板とシール用板とが1枚の金属板を
折り曲げ形成する事により一体に造られている、請求項
1に記載した回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9222342A JPH112639A (ja) | 1997-04-18 | 1997-08-19 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-101559 | 1997-04-18 | ||
JP10155997 | 1997-04-18 | ||
JP9222342A JPH112639A (ja) | 1997-04-18 | 1997-08-19 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112639A true JPH112639A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=26442428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9222342A Pending JPH112639A (ja) | 1997-04-18 | 1997-08-19 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH112639A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003501604A (ja) * | 1999-06-04 | 2003-01-14 | エス.エヌ.エール.ルールマン | 情報感知装置を備えたベアリング |
JP2006029529A (ja) * | 2004-07-21 | 2006-02-02 | Koyo Seiko Co Ltd | センサ付きシール装置およびそれを用いた転がり軸受装置 |
JP2006077919A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Ntn Corp | 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 |
KR100624331B1 (ko) | 2005-03-11 | 2006-09-19 | 한국하니웰 주식회사 | 회전속도 센서 |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP9222342A patent/JPH112639A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003501604A (ja) * | 1999-06-04 | 2003-01-14 | エス.エヌ.エール.ルールマン | 情報感知装置を備えたベアリング |
JP4776840B2 (ja) * | 1999-06-04 | 2011-09-21 | エヌテエヌ−エス.エヌ.エール.ルルモン | 情報感知装置を備えたベアリング |
JP2006029529A (ja) * | 2004-07-21 | 2006-02-02 | Koyo Seiko Co Ltd | センサ付きシール装置およびそれを用いた転がり軸受装置 |
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JP4628049B2 (ja) * | 2004-09-10 | 2011-02-09 | Ntn株式会社 | 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050628 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050729 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051101 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060307 |