JPH10140965A - アースドリル機 - Google Patents

アースドリル機

Info

Publication number
JPH10140965A
JPH10140965A JP29511096A JP29511096A JPH10140965A JP H10140965 A JPH10140965 A JP H10140965A JP 29511096 A JP29511096 A JP 29511096A JP 29511096 A JP29511096 A JP 29511096A JP H10140965 A JPH10140965 A JP H10140965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
front frame
boom
slider
earth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29511096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3576721B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kusumi
宏 久住
Shuichi Ajiro
秀一 網代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP29511096A priority Critical patent/JP3576721B2/ja
Publication of JPH10140965A publication Critical patent/JPH10140965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576721B2 publication Critical patent/JP3576721B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削時におけるケリーバによる突き上げ力を
十分に支持でき、補助吊り作業での前方の資材の吊り込
みも円滑に行えるアースドリル機を提供する。 【解決手段】 ケリーバ3をケリーバ回転駆動装置5で
回転駆動しながら下降させて掘削バケット4で縦穴を掘
削するようにしたアースドリル機において、ケリーバ回
転駆動装置5を搭載するためのフロントフレーム6と、
このフロントフレーム6を支持し起伏させるための起伏
シリンダ7と、自走車本体1に取り付けられ、起伏シリ
ンダ7を軸支するための軸支部とこの軸支部を自走車本
体1に対して前後方向に移動させ位置固定できるように
するための摺動シリンダとを有する起伏シリンダ支持装
置34とを設け、摺動可能でかつその摺動を阻止するよ
うにロックすることのできるスライダ21を介して起伏
シリンダ7の上部側をフロントフレーム6に回動可能に
軸着するとともに、起伏シリンダ7の下部側を起伏シリ
ンダ支持装置34の軸支部で軸支するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下端に掘削バケッ
トを取り付けたケリーバを回転駆動しながら下降させる
ことにより掘削バケットで地中を掘削するようにしたア
ースドリル機の技術分野に属するもので、特に場所打ち
杭工法に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】土木建築工事においては、構造物の地盤
による支持力を増大するため、地盤の良好な地中域まで
縦穴を掘削し、この縦穴に鉄筋コンクリートを打設して
基礎杭を造成するいわゆる場所打ち杭工法が実施されて
いる。こうした場所打ち杭工法には、従来、アースドリ
ルと称する縦穴掘削機が常用されている。このアースド
リル機は、ベースマシンとなる自走車本体に俯仰可能に
立設したブームの上部からケリーバを垂下するととも
に、ケリーバの下端に掘削バケットを取り付け、ケリー
バをブーム下部に配置したケリーバ回転駆動装置で回転
駆動しながら下降させることにより、掘削バケットで地
中を掘進して縦穴を掘削するようにしたものである。こ
うして縦穴を掘削した後は、鉄筋コンクリートを打設す
るためのコンクリート流し込み用トレミー管や鉄筋の吊
り込み作業等が行われるが、こうした補助吊り作業は、
掘削作業の終了後、アースドリル機を用いてその掘削作
業と連続して行えるようにするのが望ましい。
【0003】従来、こうした要請に応えられる技術とし
て、実開昭62−176284号公報に記載されている
アースドリル機が提案されていた。この実開昭62−1
76284号公報に記載のアースドリル機は、大凡、図
13の側面図に示すような構造を採用したものである。
すなわち、前記したような「ベースマシンとなるクロー
ラ式の自走車本体1に俯仰可能に立設したブーム2の上
部からケリーバ3を垂下するとともに、ケリーバ3の下
端に掘削バケット4を取り付け、ケリーバ3をブーム2
下部に配置したケリーバ回転駆動装置5で回転駆動しな
がら下降させることにより、掘削バケット4で縦穴を掘
削するようにしたアースドリル機」において、「基端を
ブーム2の下部側に軸支したリンク61 をケリーバ回転
駆動装置5に連結するとともに、基端をブーム2の回動
軸と同軸に軸支した起伏シリンダ7のロッドをリンク6
1 の中間部に接続することによりこのリンク61 を下方
から支持するようにした」ものである。また、前記の公
報には、別の実施例として、同様のアースドリル機にお
いて、「基端をブーム2の下部側に軸支したリンク61
をケリーバ回転駆動装置5に連結するとともに、基端を
リンク61 の軸支点よりも上方でブーム2に軸支した起
伏シリンダ7のロッドを、リンク61 の先端部に接続す
ることによりこのリンク61 を上方から支持するように
した」(符号は図13の符号を引用)ものも開示されて
いる。こうしたアースドリル機を用いると、縦穴の掘削
終了後、起伏シリンダ7のロッドを伸長してリンク61
をブーム2に近付けるように回動させることにより、ケ
リーバ回転駆動装置5を補助吊り作業の邪魔にならない
ようにブーム2に近接した位置に格納することができ
る。そして、リンク61 と起伏シリンダ7は、共にブー
ム2に取り付けられていて、ブーム2の傾動動作に随伴
して傾動するため、このようにケリーバ回転駆動装置5
を格納した状態のまま、ブーム2を前傾させて補助吊り
作業用資材を吊り込むこともでき、補助吊り作業を掘削
作業と連続して円滑に行うことができる。
【0004】ところで、アースドリル機は、掘削時にケ
リーバ3が撓むため、原状態に回復しようとする際に突
き上げ力が発生する。また、掘削バケット4での掘削領
域に硬質地層と軟質地層とが併存する等その掘削領域内
で地層が変化したり、玉石が入り混じっていたりする
と、掘削時に、掘削バケット4が硬質地層や玉石に乗り
上げる等して突き上げ力が発生する。前記の実開昭62
−176284号公報に記載されているアースドリル機
は、起伏シリンダ7がブーム2に軸支されていて、こう
した突き上げ力を、ブーム2の限られた重量により支持
するようにしているため、突き上げ力が発生すると、図
13に図示するように、ブーム2がその軸支部を中心に
回動してしまい、突上げ力を十分支持できないこととな
る。その結果、掘削バケット4がその突き上げ力により
跳上って掘削位置が当初の位置よりもずれるため、こう
したアースドリル機にあっては、縦穴を、正確な位置に
正確な形状で掘削することができなくなるという問題が
生じる。
【0005】一方、こうした問題を解決した技術とし
て、従来、実開昭58−63281に記載されているア
ースドリル機が提案されていた。この第2従来例のアー
スドリル機は、「クレーン本体(ベースマシン)に俯仰
可能に立設したジブ(ブーム)の上部からケリーバを垂
下するとともに、ケリーバの下端に回転バケット(掘削
バケット)を取り付け、ケリーバをジブ下部に配置した
ケリードライブ装置(ケリーバ回転駆動装置)で回転駆
動しながら下降させることにより、回転バケットで縦穴
を掘削するようにしたアースドリル機」において、「基
端をジブ(ブーム)の基端に軸支したフロントフレーム
をケリードライブ装置(ケリーバ回転駆動装置)に連結
するとともに、基端をクレーン本体前部に固定のフロン
トブラケットに軸支したシリンダ(起伏シリンダ)をフ
ロントフレームの略中間部に接続することによりこのフ
ロントフレームを下方から支持するようにした」もので
ある。この第2従来例のアースドリル機は、起伏シリン
ダがクレーン本体前部に固定されているフロントブラケ
ットに軸支されていることから、前記の突上げ力をブー
ムの限られた重量により支持するのではなく、ブームの
重量を含むベースマシン全体の重量で支持できてその突
上げ力を十分に支持することができ、前記した第1従来
例にみられるような問題は生じない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】冒頭で述べたように、
アースドリル機は、掘削作業の終了後、コンクリート流
し込み用トレミー管や鉄筋の吊り込み作業等の補助吊り
作業を連続して行えるようにするのが望ましいが、こう
した補助吊り作業を効果的に行えるようにするために
は、アースドリル機の前方位置に置いているトレミー管
や鉄筋等の補助吊り作業用資材を、その位置が遠くても
円滑に吊り込めるにすることが望ましい。特に都市部で
行う建設作業では、資材置き場の制約上、補助吊り作業
用資材を、アースドリル機の前部から離れた位置に置か
なければならないことも多い。こうしたことから、アー
スドリル機は、補助吊り作業用資材がアースドリル機の
前部から離れた位置にあっても吊り込めるようにするた
め、ブームに随伴してフロントフレームを可能な限り前
傾させ得るようにして、ブームを大きく前傾させること
のできるようにすることが必要である。しかるに、第2
従来例のアースドリル機にあっては、クレーン本体前部
に固定されているフロントブラケットで起伏シリンダが
支持されているため、掘削時に発生する突上げ力は十分
に支持できるものの、フロントフレームの前傾範囲が制
約されてブームを大きく前傾させることができないとい
う新たな問題が生じる。
【0007】本発明は、こうした従来の技術にみられる
問題を解決するために創作されたものであって、その目
的は、掘削時に発生するケリーバによる突き上げ力を十
分に支持することができて正確な掘削が行えるという第
2従来例の特長を備えたものでありながら、ブームを大
きく前傾させることができて、補助吊り作業用資材がア
ースドリル機の前部から離れた位置にあっても円滑に吊
り込めるようにしたアースドリル機を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の前記の目的は、
ベースマシンに俯仰可能に立設したブームの上部からケ
リーバを垂下するとともに、このケリーバの下端に掘削
バケットを取り付け、ケリーバをブーム下部に配置した
ケリーバ回転駆動装置で回転駆動しながら下降させるこ
とにより掘削バケットで縦穴を掘削するようにしたアー
スドリル機において、「アースドリル機の前方に回動可
能に軸支しケリーバ回転駆動装置を搭載するフロントフ
レームと、このフロントフレームを支持し、伸縮するこ
とによりこれを起伏させる起伏シリンダと、ベースマシ
ンに取り付けられ、起伏シリンダを軸支するための軸支
部とこの軸支部をベースマシンに対して前後方向に移動
させ位置固定できるようにするための移動手段とを有す
る起伏シリンダ支持装置とを設け、起伏シリンダの上部
側をフロントフレームに回動可能に軸着するとともに、
起伏シリンダの下部側を起伏シリンダ支持装置の軸支部
で軸支するようにした」ことにより達成される。
【0009】本発明のアースドリル機は、このような技
術手段を採用しているので、縦穴の掘削作業を行う場合
には、起伏シリンダ支持装置の移動手段により、起伏シ
リンダを軸支するための軸支部をベースマシンから離れ
た前方位置へ移動して位置固定し、しかる後、ケリーバ
をケリーバ回転駆動装置で回転駆動しながら下降させて
掘削バケットで縦穴を掘削する。縦穴の掘削時には、起
伏シリンダがベースマシンの前部に取付けられた起伏シ
リンダ支持装置に軸支されていることから、掘削による
突き上げ力を、ベースマシンを通じてアースドリル機の
全体の重量で支持できて十分に支持することができ、そ
の結果、その突き上げ力によるフロントフレームの姿勢
の変動を防止できて正確な掘削が行える。本発明のアー
スドリル機は、縦穴の掘削を行うに際し、起伏シリンダ
支持装置の移動手段により、起伏シリンダの軸支部を、
特に、ベースマシンから離れた前方位置に移動してフロ
ントフレームと起伏シリンダとのなす角度を大きくして
いるため、安定した掘削作業姿勢で掘削を行うことがで
きる。また、このようにフロントフレームと起伏シリン
ダとのなす角度を大きくしているため、その掘削の過程
で、掘削による突き上げ力が起伏シリンダに作用するこ
とにより、起伏シリンダが圧油の内部リークによって縮
小しても、その縮小によるフロントフレームの前傾量
は、起伏シリンダの軸支部をベースマシンの前方位置に
移動しない場合に比べて小さくすることができる。
【0010】こうして、縦穴の掘削作業を完了した後、
補助吊り作業を行う場合には、ケリーバから掘削バケッ
トを取り外した後、起伏シリンダを伸長することによ
り、フロントフレームをブームに近付けるように回動さ
せて、ケリーバ回転駆動装置を補助吊り作業の邪魔にな
らないようブームに近接した位置に格納することができ
る。補助吊り作業用資材を吊り込むために、ブームを前
傾させる場合には、このようにケリーバ回転駆動装置を
格納した状態において、起伏シリンダ支持装置の移動手
段により、起伏シリンダを軸支するための軸支部をベー
スマシン側に近付けるようにすれば、ブームを大きく前
傾させることができ、補助吊り作業用資材がアースドリ
ル機前方の離れた位置に置いてある場合でも、これを吊
り込むことができる。したがって、本発明のアースドリ
ル機によれば、縦穴の掘削作業に引き続いて補助吊り作
業を連続的に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明が実際上どのように
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図12に基
づいて説明することにより、本発明の実施の形態を明ら
かにする。図1は本発明の具体化例のアースドリル機の
全体構造を示す側面図、図2は本発明の具体化例のアー
スドリル機における摺動機構及びロック機構を示す拡大
斜視図、図3は図2における摺動機構の部分だけを拡大
して示す拡大斜視図、図4は本発明の具体化例のアース
ドリル機における摺動機構及びロック機構を示す図1の
矢印A方向の拡大矢視図、図5は図4のB−B線断面
図、図6はロック用シリンダを縮小させてスライダのロ
ック機構を解除した状態を示す図5と同様の図、図7は
起伏シリンダ支持装置を自走車体に取付けて起伏シリン
ダの軸支部を自走車本体から離れた前方位置に移動した
状態を示す図1の矢印C方向の拡大矢視図、図8は起伏
シリンダの軸支部を自走車体側に近付けた状態を示す図
7と同様の図、図9はケリーバ回転駆動装置をブームに
近接した位置に格納して補助吊り作業を行っている状態
を示す図1と同様の図、図10はブームを前方に傾けた
状態を示す図1と同様の図、図11はフロントフレーム
を倒してフロント部を地上に降ろした状態を概略的に示
す本発明の具体化例のアースドリル機の要部の側面図、
図12は掘削時に突き上げ力が作用している状態を示す
図1と同様の図である。なお、図11ではアースドリル
機の要部のみを詳細に示し、自走車本体については概略
的に図示している。
【0012】まず、図1及び図11を用いて、本発明の
具体化例のアースドリル機に関する技術内容のうち、一
般的な技術内容について説明する。図1において、1は
ペースマシンとなるクローラ式の自走車本体、2はこの
自走車本体1に俯仰可能に立設したブーム、3はこのブ
ーム2に掛け回されたロープ3aに吊り下げることによ
り垂下したケリーバ、4はこのケリーバ3の下端部に取
り付けられた掘削バケット、5はケリーバ3を回転駆動
するためのケリーバ回転駆動装置である。ブーム2は、
図11によく表されているように、自走車体1の前部に
設けたブラケット13にピン14で回動可能に軸支さ
れ、ブーム起伏ロープ2aにより俯仰できるように設置
されている。掘削バケット4は、底蓋の下面にカッタを
有しカッタによる掘削土砂を内部に取り込めるようにな
っているとともに、底蓋を開放してその掘削土砂を排出
できるようになっている。ケリーバ回転駆動装置5は、
そのトルク伝達部にケリーバ3を挿通して回転駆動する
ことにより掘削バケット4に回転力を付与する。したが
って、ケリーバ回転駆動装置5によりケリーバ3を回転
駆動しながらロープ3aを除々に繰り出してケリーバ3
や掘削バケット4等の自重により掘削バケット4に推力
を付与すると、掘削バケット4は、掘削土砂を取り込み
つつ地中を掘進して縦穴を掘削することができる。ま
た、こうして地中を掘進する過程で掘削バケット4内に
所定量の掘削土砂が溜った場合には、ロープ3aを巻き
上げて掘削バケット4を地上に引上げ、掘削土砂を排出
する。アースドリル機においては、こうした工程を繰り
返すことにより所定の深さの縦穴を掘削する。
【0013】次に、図1乃至図8及び図11を用いて、
本発明の具体化例特有の技術内容やこの技術内容に直接
関連するアースドリル機の具体的な構造について説明す
る。これらの図において、6はこのケリーバ回転駆動装
置5を搭載するためのフロントフレーム、7はこのフロ
ントフレーム6を支持し伸縮することによりこれを起伏
させるための起伏シリンダ、8は補助吊り作業用資材を
吊り下げるための補巻きロープ、9はこの補巻きロープ
8の先端に設けられ補助吊り作業用資材を引き掛ける補
巻きフック、10は補助吊り作業用資材としてのトレミ
ー、18はフロントフレーム6を倒してケリーバ回転駆
動装置5のアースドリル機のフロント部を着地させる際
に接地させるための受け部である。フロントフレーム6
は、本具体化例ではブーム2の下部に回動可能に軸支さ
れ、俯仰可能に設置されている。すなわち、図11によ
く表されているように、ブーム2には、これを軸支した
ブラケット13よりも若干上方部位にブラケット11が
固着され、フロントフレーム6がこのブラケット11に
ピン12で回動可能に軸支されている。フロントフレー
ム6は、揺動できるように設けられた下フレーム6aと
この下フレーム6aに取り付けられた上フレーム6bと
を有し、上フレーム6aには、推力シリンダ(図示せ
ず)で上下するケリーバ回転駆動装置5が搭載されてい
る。起伏シリンダ7は、所定間隔を置いて一対設けられ
ており、内部又は外部にチェック弁(図示せず)を設け
て、このチェック弁で圧油をロックできるようにしてい
る。これら一対の起伏シリンダ7は、それぞれ、上端部
がフロントフレーム6に設けた摺動機構(図2乃至図6
で次に詳述)のブラケット21aを介してフロントフレ
ーム6にピン17で軸着されて摺動可能に連結されると
ともに、下端部が自走車本体1に取り付けた起伏シリン
ダ支持装置34(図7及び図8で後に詳述)のブラケッ
ト15にピン16で連結されている。フロントフレーム
6には、摺動機構による起伏シリンダ7の上端部の摺動
を阻止することのできるロック機構(図2乃至図6で次
に詳述)を設けている。
【0014】そこで、まず、図2乃至図6を用いて摺動
機構及びロック機構につき説明する。フロントフレーム
6に設けた摺動機構について説明すると、21は一対の
起伏シリンダ7の各ピストンロッド上端部を軸着させた
スライダ、22はこのスライダ21を摺動自在に案内す
るための受けブラケット,25,26は摩擦係数の小さ
いナイロン等で製作されたスライドプレートである。ス
ライダ21は、前面の両側にそれぞれ一対ずつブラケッ
ト21aが固着されており、これら各一対のブラケット
21aを介して起伏シリンダ7の各ピストンロッドがピ
ン17で回動可能に軸着されている。受けブラケット2
2は基板22aとこの基板22aの前面の両側に沿って
それぞれ設けられたガイド部材22bとからなってい
て、フロントフレーム6の前面に固着されている。スラ
イダ21及び受けブラケット22の基板22aの下端中
央にはそれぞれ台形状の切欠き凹部27が形成されてい
る。受けブラケット22の各ガイド部材22bは、スラ
イダ21を摺動自在に案内するための案内溝が形成され
るように横断面カギ括弧形をなしている。スライダ21
の前後両側には、それぞれスライドプレート25,26
が固着されており、スライダ21は、これらスライドプ
レート25,26を介してガイド部材22bの案内溝内
を円滑に摺動することができるようになっている。スラ
イダ21とブラケット21aとスライドプレート25,
26との構造上の関係は、図3に拡大して図示してい
る。30は、一端がフロントフレーム6に取付けたブラ
ケット31に軸着され、もう一端がスライダ21に取り
付けたブラケット32に軸着された摺動シリンダであ
る。摺動シリンダ30は、スライダ21が位置決めした
所定位置から移動するのを抑止するとともに、スライダ
21を把持しながら摺動させることにより、その摺動
時、スライダ21が勝手に移動するのを抑制して、フロ
ントフレーム6が急激に前傾するのを防止する。
【0015】ロック機構について説明すると、20はス
ライダ21を摺動できなくするようにロックするため
の、フロントフレーム6に取付けられたロックシリン
ダ、23は一端がスライダ21の前面に固着され他端に
ロックシリンダ20のピストンロッドを嵌挿するための
嵌挿孔を有する受座,24はフロントフレーム6の前面
に固着されたロックシリンダ20のピストンロッドを嵌
挿するための嵌挿孔を有するブラケットである。ロック
シリンダ20は、フロントフレーム6の前面に固着され
た台座6cを介してフロントフレーム6に取付けられて
いる。ロックシリンダ20は図5に示すようにピストン
ロッドを伸長させてその先端のロックピン20aを受座
23の嵌挿孔に嵌挿することにより、スライダ21を受
けブラケット22に対して摺動させないようにロックす
る。ブラケット24は、受座23を挾むように一対設け
られており、ロックシリンダ20のピストンロッド先端
のロックピン20aを受座23に嵌挿した際に嵌挿さ
れ、そのロックピン20aをフロントフレーム6側に不
動状態に強固に固定する働きをする。ロックシリンダ2
0及び受座23は、スライダ21及び受けブラケット2
2の基板22aに形成された台形状の切欠き凹部27内
に配置して、納まりよく設置されるようにしている。
【0016】次に、自走車本体1に設けられた起伏シリ
ンダ支持装置34につき図7及び図8を用いて説明す
る。34は起伏シリンダを支持するための前述の起伏シ
リンダ支持装置、35は、自走車体1の旋回主フレーム
前部に取り付けられ後記スライダ36を支持して摺動自
在に案内するスライダ支持フレーム、36はこのスライ
ダ支持フレーム35内に摺動自在に装着されたスライ
ダ、39は伸縮によりスライダ36を前後方向に摺動さ
せるように駆動する摺動シリンダである。起伏シリンダ
支持装置34は、大別すると、これらスライダ支持フレ
ーム35、スライダ36及び摺動シリンダ39とからな
る。スライダ支持フレーム35は、基板35aとこの基
板35aの両側に沿って立設した一対の側板35bとで
断面倒コ字状に形成され、各側板35bには係止ピン3
7を挿通するためのピン挿通孔35cを設けている。ス
ライダ36は、基板36aとこの基板36aの両側に沿
って立設した一対の側板36bとでスライダ支持フレー
ム35より若干幅狭の断面倒コ字状に形成され、スライ
ダ支持フレーム35内に摺動自在に嵌入される。スライ
ダ36の各側板36bには、ピン挿通孔35cに挿通し
た係止ピン40を係止させるためのピン係止孔36c,
36dを前後に間隔を置いて設けている。また、スライ
ダ36の基板36aには、起伏シリンダ7を軸支するた
めの軸支部としてのブラケット15が付設され、ブラケ
ット15に起伏シリンダ7が回動自在にピン16により
軸支されている。摺動シリンダ39は、ピン37及びピ
ン38でそれぞれ自走車体1及びスライダ36に軸着し
ている。
【0017】したがって、摺動シリンダ39を伸ばして
スライダ36を前方に摺動させることにより、スライダ
36の後方のピン係止孔36cをスライダ支持フレーム
35のピン挿通孔35cに合致させ、しかる後、係止ピ
ン40をピン挿通孔35cに挿通してピン係止孔36c
に係止させると、図7に示すように、起伏シリンダ7を
軸支するための軸支部としてのブラケット15を自走車
本体1から離れた前方位置に位置固定することができ
る。また、この状態において、摺動シリンダ39を縮め
てスライダ36を後方に摺動させることにより、スライ
ダ36の前方のピン係止孔36dをスライダ支持フレー
ム35のピン挿通孔35cに合致させ、係止ピン40を
ピン挿通孔35cに挿通してピン係止孔36dに係止さ
せると、図8に示すように、ブラケット15を自走車本
体1に近い後方位置に位置固定することができる。この
ように、起伏シリンダ支持装置34の摺動シリンダ39
は、起伏シリンダ7を軸支するための軸支部を自走車本
体1に対して前後方向に移動させ位置固定できるように
するための移動手段としての働きをする。
【0018】本具体化例のアースドリル機は、以上のよ
うな構成を備えているので、縦穴の掘削作業を行う場合
は、その縦穴の掘削作業に適する図1に示すような標準
の姿勢にセットする。すなわち、図7で示すように、起
伏シリンダ支持装置34の摺動シリンダ39を伸長し
て、起伏シリンダ7の軸支部としてのブラケット15
を、スライダ36とともに自走車本体1から離れた前方
位置に移動させ、スライダ36をスライダ支持フレーム
35に後方のピン係止孔36cを用いてピン40で固定
する。これとともに、摺動機構の摺動シリンダ30を伸
長して、スライダ21をロック機構でロック可能な所定
位置に位置決めし、しかる後、図5に示すように、ロッ
ク用シリンダ20を伸長させてロックピン20aを受座
23の嵌挿孔に嵌挿することにより、起伏シリンダ7が
所定位置から移動するのをロック機構で確実に阻止す
る。摺動シリンダ30は、適宜の手段で圧油をロックで
きるようにしていて、スライダ21が位置決めした所定
位置から移動するのを一応阻止できるようになっている
が、その場合でも、掘削時に、外力が作用すると、圧油
の内部リークにより縮小してスライダ21が移動し、フ
ロントフレーム6の姿勢に微妙な変化をもたらす恐れが
ある。こうしたことから、例え、摺動シリンダ30が圧
油の内部リークにより縮小しても、起伏シリンダ7が移
動するのを前記ロック機構で確実に阻止できるようにし
て、掘削時にフロントフレーム6の姿勢が変動しないよ
うにした。縦穴の掘削作業を行う場合、フロントフレー
ム6を、こうして図1に示すような標準の姿勢にセット
してから、ケリーバ回転駆動装置5でケリーバ3を回転
駆動しながらロープ3aを徐徐に繰り出して掘削バケッ
ト4で縦穴を掘削する。
【0019】縦穴の掘削時には、起伏シリンダ7が自走
車本体1の前部に取付けられた起伏シリンダ支持装置3
4に軸支されていることから、図12を図13と対比す
ると明らかなように、掘削による突き上げ力を、自走車
本体1を通じてアースドリル機の全体の重量で支持でき
て、図13の従来のアースドリル機よりも十分に支持す
ることができ、その結果、その突き上げ力によるフロン
トフレーム6の姿勢の変動を防止できて正確な掘削が行
える。また、起伏シリンダ7の軸支部を自走車本体1か
ら離れた前方位置に移動してフロントフレーム6と起伏
シリンダ7とのなす角度を大きくしているため、安定し
た掘削作業姿勢で掘削を行うことができる。前述したよ
うに、起伏シリンダ7は、チェック弁を設けて圧油をロ
ックできるようにしていて、掘削による突き上げ力によ
り容易に縮小しないようになっている。しかしながら、
例え、起伏シリンダ7が圧油の内部リークによって縮小
しても、前記のようにフロントフレームと起伏シリンダ
とのなす角度を大きくしているため、その縮小によるフ
ロントフレーム6の前傾量(前傾する角度の大きさ)
は、起伏シリンダ7の軸支部を前方位置に移動しない場
合に比べてきわめて小さくすることができる。このよう
に、本具体化例のアースドリル機では、起伏シリンダ支
持装置34により、掘削による突き上げ力を十分に支持
できるようにしたでけでなく、安定した掘削作業姿勢で
掘削が行え、かつ、起伏シリンダ7の縮小によるフロン
トフレーム7の前傾量を小さくできるようにし、これら
の積み重ねによりフロントフレーム7の姿勢の変動を防
ぐようにしているため、掘削精度を著しく向上させるこ
とができる。
【0020】こうして、縦穴の掘削作業を完了した後、
補助吊り作業、例えば鉄筋コンクリートを打設するため
のトレミー管10の吊り込み作業を行おうとする場合に
は、アースドリル機を掘削作業可能に操作した図1のよ
うな状態において、まず、ケリーバ3から掘削バケット
4を取り外す。次いで、スライダ21の摺動を阻止する
ようにそのロック機構を働かせた状態のままで起伏シリ
ンダ7を伸長すると、フロントフレーム6がブーム2に
近付くように回動して図9に示すような姿勢を採ること
となり、ケリーバ回転駆動装置5を補助吊り作業の邪魔
にならないようにブーム2に近接した位置に格納するこ
とができる。しかる後、この後の段で詳述するような方
法でブーム2を前傾させて、アースドリル機の前方位置
に置いているトレミー管10を補巻きロープ8の先端の
フック9で吊り込み、ブーム2を再び当初に位置に戻す
ように後傾させれば、図9に示すように、コンクリート
の流し込み作業を行えるような状態にトレミー管10を
アースドリル機にセットすることができる。このよう
に、本具体化例のアースドリル機を用いれば、縦穴の掘
削作業の引き続いて、トレミー管10の吊り込み作業等
の補助吊り作業を連続して行うことができる。
【0021】補助吊り作業時において、アースドリル機
の前方位置に置いているトレミー管10や鉄筋等の補助
吊り作業用資材を吊り込むために、ブーム2を前傾させ
る場合には、ケリーバ回転駆動装置5を図9のように補
助吊り作業の邪魔にならないようにブーム2に近接した
位置に格納した状態において、前方位置に移動させて位
置固定しているスライダ36からピン40を取り外した
後、ブーム2を前傾させながらこれに同調させて起伏シ
リンダ支持装置34の摺動シリンダ39を縮小し、起伏
シリンダ7を軸支しているブラケット15を自走車本体
1側に近付けるようにすれば、ブーム2を図10に示す
ように大きく前傾させることができる。本具体化例で
は、こうした方法によるほか、前記のようにケリーバ回
転駆動装置5を格納した状態において、図6に示すよう
に、ロック用シリンダ20を縮小させてロックピン20
aを受座23の嵌挿孔から抜くことによりスライダ21
のロック機構を解除し、しかる後、ブーム2を前傾させ
ながらこれに同調させて摺動シリンダ30を縮小させて
も、ブーム2をフロントフレーム6とともに前傾させる
ことができる。ブーム2を前傾させる場合、本具体化例
では、これら二通りの方法のうち、オペレータの希望に
応じて任意の方法を用いることができるが、必要に応じ
てこれらの方法を併用することもできる。なお、前述の
第2従来例では、ブーム2を前傾させようとする場合、
その前傾過程で起伏シリンダ7を縮小させるようにすれ
ば前傾させることが可能であるが、本具体化例でも、以
上の方法でブーム2を前傾させる過程において、こうし
た方法を併用して起伏シリンダ7を縮小させれば、ブー
ム2を更に前傾させることができる。
【0022】したがって、本具体化例によれば、起伏シ
リンダ7を軸支するための軸支部としてのブラケット1
5を自走車本体1に対して前後方向に移動できるように
した起伏シリンダ支持装置34を自走車本体1に取り付
けて、そのブラケット15を自走車本体1側に近付け得
るようにしたことにより、フロントフレーム6の前傾限
度を第2従来例のものより拡大することができるため、
ブーム2を大きく前傾させることができ、補助吊り作業
用資材がアースドリル機の前部から離れた位置にあって
も円滑に吊り込めるようにすることができる。加えて、
起伏シリンダの上部側をフロントフレームに回動可能に
軸着する場合に、スライダ21と、このスライダ21を
把持しながら駆動する摺動シリンダ30等で構成された
摺動機構を設けて、起伏シリンダ7をこの摺動機構のス
ライダ21を介してフロントフレームに軸着し摺動可能
に連結したことによっても、同様のことを達成すること
ができる。このように、本具体化例によれば、補助吊り
作業時、オペレータがこれら二通りの手段のうちから所
望のものを選択的に用いて、アースドリル機前方の遠く
に置いてある補助吊り作業用資材を吊り込むことができ
るため、補助吊り作業を一層円滑に行える。
【0023】さらに、ケリーバ回転駆動装置5等のアー
スドリル機のフロント部を、点検、分解、修理等のため
に着地させたい場合には、図1又は図9に示すように、
スライダ21がロック機構でロックされスライダ36が
ピン40で前方位置に位置固定されている状態におい
て、まず、スライダ36からピン40を取り外す。しか
る後、起伏シリンダ支持装置34の摺動シリンダ39を
縮小して、起伏シリンダ7を軸支しているブラケット1
5を自走車本体1側に近付けるようにして、ブーム2は
そのままの状態でフロントフレーム6だけを図10に図
示のように大きく前傾させる。次いで、スライダ21の
摺動を阻止するようにそのロック機構を働かせた状態の
ままで起伏シリンダ7を縮小させて、フロントフレーム
6を倒してケリーバ回転駆動装置5等のフロント部を地
上間近に接近させる。さらに、スライダ21のロック機
構を解除してから摺動機構の摺動シリンダ30を縮小さ
せると、フロントフレーム6が地面側に引き寄せられ、
図11に示すように、受け部18が地面に接触してケリ
ーバ回転駆動装置5等のフロント部を着地させることの
できる状態にまでフロントフレーム6を前に倒すことが
できる。以上、説明の便のため、起伏シリンダ支持装置
34の摺動シリンダ39、起伏シリンダ7及び摺動機構
の摺動シリンダ30を順次縮小させてケリーバ回転駆動
装置5等のフロント部を着地させる方法を説明したが、
スライダ21のロック機構を解除し、かつ、スライダ3
6からピン40を取り外した後、これらのシリンダ7,
30,39を同時に縮小させるようにしても、フロント
部を着地させることができる。したがって、本具体化例
によれば、ケリーバ回転駆動装置5等のアースドリル機
のフロント部を、点検、分解、修理等のために着地させ
たい場合、ブーム2を地上に倒さなくても着地させるこ
とができ、掘削作業現場の制約からブーム2を地上に倒
せない場合でも、フロント部を着地させることができ
て、その点検、分解、修理等の作業を円滑に行うことが
できる。なお、本具体化例では、ケリーバ回転駆動装置
5等のアースドリル機のフロント部を特に着地させる例
を示したが、フロント部の点検、分解、修理等の作業を
する場合、フロント部は、地上の作業員がこうした作業
を行いやすい位置まで降下できるようにすればよいか
ら、地面に完全に接触できるようにする必要はない。
【0024】本具体化例では、起伏シリンダ支持装置3
4とともに摺動機構やロック機構を設けた例を示した
が、摺動機構やロック機構を設けないで起伏シリンダ7
の上部側を直接フロントフレーム6に軸着しても、本発
明の目的が達成されることは、以上の説明から明らかで
あるから、摺動機構やロック機構は、本発明にとって必
ずしも不可欠の技術手段ではない。フロントフレーム6
を回動可能に軸支する場合、本具体化例ではブーム2の
下部に軸支した例を示したが、自走車本体1に直接軸支
しても本発明の目的が達成されることは明らかであるか
ら、必ずしも、この例に限定される必要ははなく、要
は、本発明の目的を達成できる範囲においてアースドリ
ル機の前方に軸支するようにすればよく、フロントフレ
ーム6をどこに軸支するかは、設計上の選択事項であ
る。
【0025】〔発明の効果〕以上の説明から明らかなよ
うに、本発明は、アースドリル機において、「アースド
リル機の前方に回動可能に軸支しケリーバ回転駆動装置
を搭載するフロントフレームと、このフロントフレーム
を支持し、伸縮することによりこれを起伏させる起伏シ
リンダと、ベースマシンに取り付けられ、起伏シリンダ
を軸支するための軸支部とこの軸支部をベースマシンに
対して前後方向に移動させ位置固定できるようにするた
めの移動手段とを有する起伏シリンダ支持装置とを設
け、起伏シリンダの上部側をフロントフレームに回動可
能に軸着するとともに、起伏シリンダの下部側を起伏シ
リンダ支持装置の軸支部で軸支するようにした」ので、
掘削時に発生するケリーバによる突き上げ力を十分に支
持することができて正確な掘削が行えるという第2従来
例の特長を備えたものでありながら、ブームを大きく前
傾させることができて、補助吊り作業用資材がアースド
リル機の前部から離れた位置にあっても円滑に吊り込め
るようにしたアースドリル機が得られる。本発明を具体
化する場合に、特許請求の範囲の請求項2の技術手段を
採用して「フロントフレームと起伏シリンダとを摺動可
能に連結するための摺動機構を設けて、起伏シリンダの
上部側をこの摺動機構を介してフロントフレームに回動
可能に軸着するとともに、フロントフレームと起伏シリ
ンダとが摺動するのを阻止することのできるロック機構
を設け」るようにすれば、こうした基本的な効果を発揮
するほか、掘削作業現場の制約からブームを地上に倒せ
ない状況のもとにおいても、アースドリル機のフロント
部を着地させることができ、そのフロント部の点検、分
解、修理等の作業を円滑に行えるという効果を併せ発揮
することができる。また、補助吊り作業時、オペレータ
が起伏シリンダ支持装置及び摺動機構に関する手段のう
ちから所望のものを選択的に用いて、アースドリル機前
方の遠くに置いてある補助吊り作業用資材を吊り込むこ
とができるため、補助吊り作業を一層円滑に行えるとい
う効果を発揮することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体化例のアースドリル機の全体構造
を示す側面図である。
【図2】本発明の具体化例のアースドリル機における摺
動機構及びロック機構を示す拡大斜視図である。
【図3】図2における摺動機構の部分だけを拡大して示
す拡大斜視図である。
【図4】本発明の具体化例のアースドリル機における摺
動機構及びロック機構を示す図1の矢印A方向の拡大矢
視図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】ロック用シリンダを縮小させてスライダのロッ
ク機構を解除した状態を示す図5と同様の図である。
【図7】起伏シリンダ支持装置を自走車体に取付けて起
伏シリンダの軸支部を自走車本体から離れた前方位置に
移動した状態を示す図1の矢印C方向の拡大矢視図であ
る。
【図8】起伏シリンダの軸支部を自走車体側に近付けた
状態を示す図7と同様の図である。
【図9】ケリーバ回転駆動装置をブームに近接した位置
に格納して補助吊り作業を行っている状態を示す図1と
同様の図である。
【図10】ブームを前方に傾けた状態を示す図1と同様
の図である。
【図11】フロントフレームを倒してフロント部を地上
に降ろした状態を概略的に示す本発明の具体化例のアー
スドリル機の要部の側面図である。
【図12】掘削時に突き上げ力が作用している状態を示
す運転室のキャブ前方省略の図1と同様の図である。
【図13】第1従来例のアースドリル機の全体構造を示
す運転室のキャブ前方省略の側面図で、掘削時に突き上
げ力が作用している状態を示す図である。
【符号の説明】
1 自走車本体 2 ブーム 3 ケリーバ 4 掘削バケット 5 ケリーバ回転駆動装置 6 フロントフレーム 7 起伏シリンダ 8 補巻きロープ 9 補巻きフック 10 トレミー管 20 ロック用シリンダ 20a ロックピン 21 スライダ 22 受けブラケット 23 受け板 24 ブラケット 25,26 スライド板 30 摺動シリンダ 34 起伏シリンダ支持装置 35 スライダ支持フレーム 35c ピン挿通孔 36 スライダ 36c,36d ピン係止孔 39 摺動シリンダ 40 係止ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースマシンに俯仰可能に立設したブー
    ムの上部からケリーバを垂下するとともに、このケリー
    バの下端に掘削バケットを取り付け、ケリーバをブーム
    下部に配置したケリーバ回転駆動装置で回転駆動しなが
    ら下降させることにより掘削バケットで縦穴を掘削する
    ようにしたアースドリル機において、アースドリル機の
    前方に回動可能に軸支しケリーバ回転駆動装置を搭載す
    るフロントフレームと、このフロントフレームを支持
    し、伸縮することによりこれを起伏させる起伏シリンダ
    と、ベースマシンに取り付けられ、起伏シリンダを軸支
    するための軸支部とこの軸支部をベースマシンに対して
    前後方向に移動させ位置固定できるようにするための移
    動手段とを有する起伏シリンダ支持装置とを設け、起伏
    シリンダの上部側をフロントフレームに回動可能に軸着
    するとともに、起伏シリンダの下部側を起伏シリンダ支
    持装置の軸支部で軸支するようにしたことを特徴とする
    アースドリル機。
  2. 【請求項2】 起伏シリンダの上部側をフロントフレー
    ムに回動可能に軸着する場合に、フロントフレームと起
    伏シリンダとを摺動可能に連結するための摺動機構を設
    けて、起伏シリンダの上部側をこの摺動機構を介してフ
    ロントフレームに回動可能に軸着するとともに、フロン
    トフレームと起伏シリンダとが摺動するのを阻止するこ
    とのできるロック機構を設けたことを特徴とする請求項
    1のアースドリル機。
JP29511096A 1996-11-07 1996-11-07 アースドリル機 Expired - Lifetime JP3576721B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29511096A JP3576721B2 (ja) 1996-11-07 1996-11-07 アースドリル機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29511096A JP3576721B2 (ja) 1996-11-07 1996-11-07 アースドリル機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10140965A true JPH10140965A (ja) 1998-05-26
JP3576721B2 JP3576721B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=17816430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29511096A Expired - Lifetime JP3576721B2 (ja) 1996-11-07 1996-11-07 アースドリル機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3576721B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106241620A (zh) * 2016-08-30 2016-12-21 徐工集团工程机械股份有限公司 一种履带起重机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106241620A (zh) * 2016-08-30 2016-12-21 徐工集团工程机械股份有限公司 一种履带起重机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3576721B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1498576B1 (en) Drilling device for earth drill
JP3576721B2 (ja) アースドリル機
JP3615892B2 (ja) 掘削機の排土装置
JP6559374B1 (ja) 低空頭掘削機及びその組立工法
JP7359344B2 (ja) 削孔作業車及び削孔方法
JP3466380B2 (ja) アースドリル機
JP3680957B2 (ja) 掘削作業車両
JP2004183312A (ja) 杭打ち装置
JP4080226B2 (ja) 移動式桟橋
JP3901420B2 (ja) 縦穴掘削機の据付装置及び据付方法
JP4230396B2 (ja) 回転圧入装置と走行式作業機との連結装置およびその使用方法
JPH06221077A (ja) 回転式掘削具の振れ止め方法とその装置
JP3129537B2 (ja) 縦穴の掘削装置
JPH0830396B2 (ja) 油圧式ショベル系掘削機用削孔装置
JP3250373B2 (ja) 掘削装置及び掘削装置による掘削体の貫入方法
JP2709913B2 (ja) 削孔機
JPS6346549Y2 (ja)
JP3091134B2 (ja) 立坑の掘削装置及び構築方法
JPH10205261A (ja) 掘削機の昇降装置
JPH0791830B2 (ja) オールケーシング工法による杭施工機
JP2003090191A (ja) アースドリル
JP3001783B2 (ja) 穴掘装置およびこれを用いた穴掘工法
JP2529859Y2 (ja) 車輌搭載型建設機械
JPH0257194B2 (ja)
JP3192011B2 (ja) アースドリルのケリーバ振れ止め装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040708

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6