JPH10140040A - 樹脂組成物用顔料及びその製造方法並びにこれを用いた樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物用顔料及びその製造方法並びにこれを用いた樹脂組成物

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JPH10140040A
JPH10140040A JP29531196A JP29531196A JPH10140040A JP H10140040 A JPH10140040 A JP H10140040A JP 29531196 A JP29531196 A JP 29531196A JP 29531196 A JP29531196 A JP 29531196A JP H10140040 A JPH10140040 A JP H10140040A
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resin composition
carbon black
pigment
composition according
resin
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JP29531196A
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Michihiro Ikeda
道弘 池田
Tadashi Hashiguchi
正 橋口
Masaru Tobinaga
勝 飛永
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂組成物用顔料の基本特性を損なうことな
く、コンパクト性に優れ、取り扱いに適した樹脂組成物
用顔料を得る。 【解決手段】 被覆されたカーボンブラック加圧成型体
からなる樹脂組成物用顔料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーボンブラック
からなる樹脂組成物用顔料、及びこれを顔料として用い
た樹脂組成物の製造方法に関する。カーボンブラックを
型に充填し、特定の圧力で加圧成型して得られた成型体
を包装してこれを顔料として用いて樹脂組成物を製造す
ることにより、顔料であるカーボンブラックの樹脂への
分散が大きく向上し、得られた樹脂組成物は黒色度、光
沢、着色力を大幅に向上することができる。また、該顔
料は、輸送・貯蔵コストが大幅に削減でき、しかも使用
時の環境汚染を大きく低減できるものである。
【0002】
【従来技術】樹脂組成物に顔料として配合される樹脂用
カーボンブラックの課題としては、『混練、ハンドリン
グ時のカーボンブラック汚染の解消とカーボンブラック
自身が持っている各種機能をプラスチックの中で100
%発現させる易分散化の2点に絞られる。』(カーボン
ブラック便覧第3版 P.535(カーボンブラック協会発
行)より。)とされる。
【0003】ここで、カーボンブラックを樹脂中に分散
させる機構としては、 (1)樹脂ペレットとカーボンブラックの混合 (2)樹脂の溶解及びカーボンブラックの濡れ (3)カーボンブラック(アグロメレート)の分散 の3つの工程で進行すると考えられている。
【0004】(1)の混合工程は樹脂とカーボンブラック
を均一に混合し、溶融後の樹脂でカーボンブラック全体
が濡れるようにもっていくための工程でカーボンブラッ
クの大きな集合体(アグロメレート)を形成させない工
夫が必要である。(2)はカーボンブラック集合体の空隙
を溶融した樹脂が浸透していく工程で、集合体の空隙を
満遍なく濡らし所謂「継粉」を作らないことが重要。
(3)の分散工程は樹脂で濡れた集合体を機械的せん断応
力でアグリゲートの状態まで破砕する工程で、せん断応
力が重要であるが、更に重要なことはせん断応力を如何
に樹脂・カーボンブラック混合物へ伝達させるかで、混
練温度、カーボンブラック充填量等の調整で、系内の粘
度を出来る限り高くして練ることが重要であるとされ
る。
【0005】したがってカーボンブラックの分散性向上
対策としては、 (1)できるだけ比表面積を小さくし、濡れ易くする。 (2)カーボンブラック表面を混練する樹脂の表面エネル
ギーに近づけ濡れ性を向上させる (3)アグリゲートサイズをサイズを浸透性及びせん断応
力による破砕性を良くする の3項目が重要である。』(カーボンブラック便覧
P.549より。)とされる。
【0006】以上(1)〜(3)の項目の各々について、従来
より様々な試みがされている。まず(1)(樹脂ペレット
とカーボンブラックの混合)については、特開昭56−
65027号公報でフィブリル化したポリテトラフルオ
ロエチレン存在下で熱可塑性樹脂と導電性カーボンブラ
ックとを混合することにより分散性の向上を図る試み
が、特開昭59−74147号公報で塩化ビニル樹脂と
カーボンブラックとの混合物を水中で剪断攪拌すること
により極めて分散した粉体状の塩化ビニル混合物を得る
ことが試みられている。しかしながらこれらの方法はい
ずれも、極めて特殊な分野において有効であったり、そ
の操作が極めて特殊なものであったりするために汎用的
に使用することはできず、しかもその処理費用は極めて
高価となることが予想される。
【0007】次に(2)(樹脂の溶解及びカーボンブラッ
クの濡れ)については、特開昭53−94581号公報
で塩化ビニルモノマーと重合開始剤とをカーボンブラッ
クに添加してカーボンブラックの表面を塩化ビニルポリ
マーで被覆し、樹脂中の分散性を改良する試みが、特開
昭58−76412号公報でカーボンブラックをビニル
系モノマーに混合し、水性媒体中に前記混合物を分散・
重合することによりカーボンブラックが均一に分散した
均一粒度の樹脂組成物を製造する試みが、特開平1−6
0673号公報でポリオキサゾリンで表面処理したカー
ボンブラック分散液を樹脂混練時に添加する試み等があ
る。しかしながら、これら何れの技術もかなり高度な処
理を必要とするため、一般用途の着色樹脂の製造におい
てはコスト的に採用が困難と考えられる。
【0008】(3)(カーボンブラック(アグロメレー
ト)の分散)については、特開昭59−174225号
公報で熱可塑性樹脂とカーボンブラックを連続的に混練
押し出しする装置において軸トルクの変化を原料供給用
の駆動モーターにフィードバックして最適な混合状態を
得る試みが提案されている。一方、カーボンブラックの
使用全般に関する問題点として、カーボンブラックの嵩
密度が低いことから輸送・貯蔵に要する経費が高くなる
こと、及びカーボンブラックの取扱いに際して発生する
粉塵による環境汚染が非常に大きな問題であった。これ
に対し従来は、カーボンブラックを造粒して、顆粒状
(フレーク状を含む)とすることにより嵩密度を上げて
対処することが試みられている。しかしながら、例えば
一般的な造粒方法である乾式造粒、あるいは湿式造粒に
より得られる造粒品は嵩密度が0.3〜0.5cc/g
と未処理のカーボンブラックに比較すればかなり嵩密度
が高いものの、輸送・使用時等の粉化、粉塵発生の抑制
は未だ十分とは言えない。しかも、造粒によって塗料使
用した際にビヒクルであるワニス・樹脂等への分散性が
低下するため造粒品は使用できない場合がある。これに
関して本発明者らの知見によれば、造粒品はその造粒工
程において、長いストラクチャーが相互に絡まりながら
造粒されるため、分散性が劣るものとなることも考えら
れる。ローラーコンパクタ等によりカーボンブラックを
圧縮して得られるフレーク状の造粒品においても、使用
時等の粉化、粉立ちの抑制は十分ではなく、またカーボ
ンブラック造粒物間の空隙が40〜50%程度残留する
ことは避けられず、造粒物自体の密度を高くしても見か
けの嵩密度を上げることは困難であった。
【0009】このように、カーボンブラック、特に小粒
径とすることができるファーネスブラックのハンドリン
グ性すなわち取り扱いの容易さと、ビヒクルへの分散性
は、二律背反関係にあり、ハンドリング性と分散性とを
同時に解決することは、極めて困難であると考えられて
きた。例えば、カーボンブラック協会編「カーボンブラ
ック便覧<第三版>」(P.563)には、『汚染が少
なくハンドリング性の優れるカーボンブラック、インキ
の生産や品質を更に向上させる為の易分散性カーボンブ
ラックの開発が大きなニーズとなって来るものと考えら
れる。カーボンブラックのハンドリング性と分散性は二
率背反関係にあり、界面化学やレオロジー、カーボンブ
ラック形態や包装、出荷形態等の垣根を越えた改善が必
要である。』と記載されていることからも判るように、
カーボンブラック業界において、ハンドリング性と分散
性を同時に解決することは極めて困難であると広く認識
されており、従来から様々な提案がなされているが、こ
の2つの問題を同時に解決した例は無い。
【0010】以上説明したように、顔料であるカーボン
ブラック自体のハンドリング性及び塗料として用いた際
のビヒクルへの分散性を同時に満足することは、極めて
困難であると考えられてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来より樹脂中のカーボンブラックを分散する試みは様々
に提案されてきたが未だに満足すべきレベルに達してい
ない。更に、その使用可能な分野も一部の樹脂やカーボ
ンブラックに限定される技術やかなりコストがかかる処
理が殆どである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討を重ねた結果、カーボンブラックを加圧
して成型し、更にこれに被覆を設けたものを樹脂組成物
用顔料として用いれば、意外なことに従来二律背反と考
えられてきたハンドリング性とビヒクルへの分散性とが
同時に満足すべきものとなる顔料が得られることを見出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、被覆され
たカーボンブラック加圧成型体からなる樹脂組成物用顔
料、その製造方法並びにこれを用いた樹脂組成物の製造
方法に存する。
【0013】これにより、カーボンブラックの分散性の
高い着色樹脂を容易に製造することができる。しかも、
本発明は極めて汎用性が高く、適用される樹脂組成物の
種類を問わないという利点をも有する。なお、本発明に
よりカーボンブラックが樹脂中で高い分散性を示す理由
は完全には明らかではないが、加圧成型することにより
カーボンブラック粒子間の空気の量が減少し樹脂溶融物
との濡れが向上すること、用いているカーボンブラック
加圧成型体は従来一般的に使用されてきた乾式転動造粒
品や湿式転動造粒品等のカーボンブラック造粒物に比べ
て内部の密度むらが少なく、アグロメレートの分散が容
易であることが考えられる。いずれにしても、本発明の
樹脂組成物用顔料を用いることにより、顔料であるカー
ボンブラックのハンドリング性向上、取扱い時の粉塵等
による環境汚染防止、更には貯蔵・輸送コスト低減とい
う効果と同時に、得られる樹脂組成物における分散性、
黒色度、光沢性も大幅に向上するという、極めて画期的
な効果を達成することができる。
【0014】また、本発明の樹脂組成物用顔料であるカ
ーボンブラック加圧成型体を従来より使用されてきた製
品形態である未造粒品や乾式造粒品、湿式造粒品、油添
加造粒品等を用いて製造し、その成型体の密度を成型前
の嵩密度の約1.8〜3.2倍とした場合でも、分散性
や光沢が低下しないことをも、本発明者らの更なる検討
により明らかとなった。従って、分散性等を犠牲とする
ことなく嵩密度を十分に上げることができるので、顔料
であるカーボンブラックの輸送・貯蔵等に要する経費が
大幅に削減できる。また、顔料であるカーボンブラック
の取扱い時の粉化、粉塵発生を防止でき、環境汚染の問
題も解決できる。もちろん、従来カーボンブラックを造
粒する際に必要であったな膨大なエネルギーや巨大な装
置も必要ではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明においては、カーボンブラックを加圧成型
して加圧成型体とし、これを樹脂組成物用顔料とする。
加圧成型に供されるカーボンブラックとしては、従来よ
り顔料用として用いられているものを制限なく使用する
ことができ、例えばファーネス法で製造したカーボンブ
ラック、アセチレンブラック、ランプブラック、チャネ
ルブラック、ケッチェンブラック、等が挙げられる。こ
れら種々のカーボンブラックを目的とする樹脂組成物の
特性に応じて適宜選択すれば良い。
【0016】なお上記の各カーボンブラックのうち特
に、ファーネス法で製造したファーネスブラックを用い
た場合、その分散性の保持に極めて顕著な効果を発揮す
る。更に、得られる塗料の黒色度、光沢向上の効果も大
きなものとなる。また、これら各種のカーボンブラック
を各種の酸化剤等で後処理したものを使用することもで
きる。これら各種のカーボンブラックの粉末状、顆粒状
のものを特に制限なく使用することができる。この場合
の顆粒状のものとしては、通常の湿式造粒、乾式造粒で
得られる造粒物の他、例えば特開平2−142858号
公報、特開平3−193129号公報に記載されている
ようにローラーコンパクタ等を用いて得られるフレーク
状カーボンブラックでもよい。
【0017】カーボンブラックの粒子径は、特に制限さ
れないが、特に1〜60nm、就中1〜50nmの小粒
子径の範囲で分散性、ハンドリング性向上の効果が高
く、また塗料の黒色度、光沢の向上にも高い効果を発揮
する。かかる範囲の微細な粒子径を有するカーボンブラ
ックは、カーボンブラック同士の凝集性が強く、塗料を
製造する際に分散が特に困難であった。これらの分散が
困難なカーボンブラック程、本技術の利点が大いに発揮
できるという利点も挙げられる。カーボンブラックの基
本特性、特に粒子径とDBP吸油量の選択は、目的とす
る塗料の特性に応じて適宜選択すればよく、一般に粒子
径1〜100nm、DBP吸油量40〜400ml/1
00g程度である。
【0018】本発明においては、これらカーボンブラッ
クを加圧して成型する。この際使用する型としては、成
型時の印加圧力に耐えうる強度を有していれば如何なる
材質の型でもよい。例えば金属製の型としてはSUS3
04、SUS316等のステンレス製金型、炭素鋼製金
型、タングステンカーバイド等の超鋼等が使用できる。
又、樹脂製型としては、ポリ四フッ化エチレン(PTF
E)、ポリ三フッ化塩化エチレン(PCTFE)、ポリ
四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン(FEP)等の
フッ素樹脂(商標:「テフロン」)製型、ナイロン、ポ
リエチレン、ポリカーボネイト、フェノール樹脂等のプ
ラスチック類、更に複合材料としてCFRP、GFRP
等のFRP、セラミックス製型としては、アルミナ、ジ
ルコニア、ムライト等が使用挙げられる。成型に用いる
型を、摺動可能なものとすることにより、加圧成型を容
易に行うことができる。
【0019】型の大きさは制限されないが、実用的には
1cc以上、好ましくは100cc以上のものが挙げら
れる。1cc未満では輸送が煩雑となるためである。ま
た、必要に応じて、大型の成型体を作製し、これを適当
な大きさに切断し、その集合体として輸送・使用しても
よい。得られる成型体が1cc以上となるべく成型する
のが好ましい。なお、目的、使用状況に応じた成型体の
形状とするべく、各種形状の型を用いることができる。
例えば、大量を積載するのに適した角柱状の他、転がり
性、使用時の釜への投入の容易さを考慮した円柱状、ビ
ヒクルへの分散性を考慮して孔、切れ目等を入れてあっ
てもよい。
【0020】カーボンブラック成型体の形状を多角形の
断面を有する柱状体、特に直方体或いは立方体とすれ
ば、カーボンブラックを輸送するトラックや貨車或いは
倉庫が一般的に直方体であることから、これらの空間を
隙間無くカーボンブラック成型体で充填できるため、輸
送コストや倉庫保管費用の削減には特に好ましい。加圧
に使用するプレス機としては、油圧機械式プレス機等の
機械プレス機、油圧ハンドプレス機、機械式プレス機、
エアーシリンダー式プレス機、乾式ラバープレス機、湿
式ラバープレス機、フレーム式ラバープレス機、ブリー
チ式ラバープレス機、ラバーパッド粉末成型プレス機
等、粉体を加圧できるものであれば特に制限されない。
【0021】カーボンブラックを上述の型に入れ、加圧
することにより成型する。加圧成型時の圧力(成型圧
力)は2〜500Kgf/cm2、好ましくは5〜400Kgf/cm
2とするのがよい。成型圧力が2Kgf/cm2を下回ると、コ
ンパクト性が低下、粉化率が増加する傾向にある。一
方、成型圧力が500Kgf/cm2よりも高い場合、通常の
塗料等の製造時に使用される分散機では、分散性が十分
でないことがある。一方、これ以上圧力を高くしてもコ
ンパクト性向上の効果は殆ど得ることができない。この
ため、塗料を工業的に製造する際に顔料として使用する
カーボンブラック成型体としては、2〜500Kgf/cm2
で加圧成型するのが適当である。
【0022】なお、加圧成型に際しては、予めカーボン
ブラック粒子間の気体を減圧チャンバーを用いて脱気し
た後、加圧成型する態様を採ることもできる。例えば図
1に示す装置を用いて説明すると、以下の如き方法を採
ることができる。まず、図1に本発明に用いることので
きる成型機及び一連の成型操作(充填・真空脱気・加圧
・終了)を示す。ここで図1中、1は油圧シリンダ
(上)、2はシリンダー、3は真空チャンバー、4は上
パンチ、5は下パンチ、6はダイ、7は油圧シリンダ
(下)である。図1に示すように、摺動可能なシリンダ
ーとピストンとを有する型に、成型しようとする原料で
あるカーボンブラック粉末を充填する。シリンダー上部
にセットした真空チャンバー内及びシリンダー内はガス
ケット材によりその外部と実質的に遮断される。次に、
真空チャンバーに接続した真空ポンプを機動させて真空
状態を保持したまま、ピストンを下降させシリンダー内
のカーボンブラックを加圧成型する。その後、真空ポン
プの運転を停止し、チャンバー及びシリンダー内の雰囲
気圧力を大気圧に戻す。その後、真空チャンバーとピス
トンを上昇させてカーボンブラック成型体を取り出すこ
とにより、減圧チャンバーによるカーボンブラック粒子
間の気体の脱気及びこれに引き続くカーボンブラックの
加圧成型を行うことができる。
【0023】この際、減圧時の圧力は、0.01〜50
0Torrで行うのが好ましい。500Torr以下に
おいて、粒子間の脱気が非常に容易であり、一方0.0
1Torr以下としても格別の優位性を示すことなく、
高真空にする煩雑性が増すのみであるためである。得ら
れる成型体の密度を、用いるカーボンブラックのDBP
吸油量及び粒子径に対して以下の関係にある範囲とする
のが望ましい。
【0024】すなわち、密度ρ(g/cc)を、 ρ=8.190×10-3D−3.824×10-3L+
0.516 以上、 ρ=3.265×10-3D−3.334×10-3L+
1.173 以下、とするのがよい。
【0025】より好ましくは、 ρ=8.686×10-3D−4.031×10-3L+
0.543 以上、 ρ=3.123×10-3D−3.189×10-3L+
1.072 以下、が特によい。
【0026】上記の各式において、D(nm)はカーボ
ンブラックの電子顕微鏡による算術平均粒子径、L(m
l/100g)とする)はDBP吸油量である。ここ
で、DBP吸油量は、JIS K6221−1982に
準拠した方法で測定した値である。また、カーボンブラ
ックの粒子径は、以下に示す方法による測定値である。
カーボンブラックをクロロホルムに投入し200KHz
の超音波を20分間照射し分散させた後、分散試料を支
持膜に固定する。これを透過型電子顕微鏡で写真撮影
し、写真上の直径と写真の拡大倍率により粒子径を計算
する。この操作を約1500回にわたって実施し、それ
らの値の算術平均により求める。
【0027】密度を上記の範囲とした場合、ビヒクルへ
の分散性等カーボンブラックの基本特性を損なうことな
く、取り扱い性に優れた成型体とすることができる。更
に、樹脂組成物用顔料として用いた際の漆黒度が原料粉
末に比べ、向上させることができるという、意外な効果
をも発揮する。これらの効果は、上記のより好ましい範
囲として記載した範囲において、特に顕著に発現され
る。すなわち、密度が上記範囲より小さい場合にはハン
ドリング性、粉立ち防止効果が十分ではない場合があ
る。一方、密度が上記範囲より大きい場合には、ハンド
リング性、粉立ち防止効果が更に向上する割合は少な
く、またワニスへの分散性も低下する傾向にある。
【0028】なお、本発明の樹脂組成物用顔料であるカ
ーボンブラック成型体は、粉化率が40%以下、より好
ましくは20%以下としたものが特に好ましい。粉化率
は、以下に説明する測定方法で求めるものである。すな
わち、カーボンブラック加圧成型体を25±1g(W)
迄精秤し、JISK−6221に準拠した直径200m
m、目開き1mmの篩に入れる。この篩に受け皿と蓋を
取り付け、JIS K−6221に準拠した振とう機で
20秒間打撃を与えながら振とうする。振とう機から受
け皿を取り外し、受け皿中のカーボンブラックの重量を
0.01g迄精秤し、これを振とう後の重量(WR)と
し、次式によって求めた値である。 粉化率(%) = (WR/W)×100 粉化率を40%以下とすることにより、輸送中に成型体
に加わる振動や摩擦等の外力による粉化を防止でき、ハ
ンドリング性が特に優れたものとなる。
【0029】また、加圧成型に供される粉状又は顆粒状
カーボンブラツクの嵩密度とカーボンブラツク成型体の
密度との比(以下、「嵩密度比」ともいう。)が2.5
〜8倍、より好ましくは3〜7倍とするのが良い。この
嵩密度比が2.5よりも低い場合、成型体のコンパクト
性が低下する傾向にある。また、成型体の強度も劣るこ
とがある。一方、嵩密度比が8を超えると、分散性が低
下する傾向にある。嵩密度比が2.5以上8以下とすれ
ば、コンパクト性とビヒクルへの分散性とが同時に極め
て好ましい範囲で満足される。
【0030】こうして得られたカーボンブラック加圧成
型体をさらに被覆することにより、本発明の樹脂組成物
用顔料とする。上述のカーボンブラック加圧成型体は、
ビヒクルへの分散性等カーボンブラックの基本特性を保
持し、更に樹脂組成物とした際の黒色度が向上したもの
とすることができると同時に、ハンドリング性が極めて
優れ、取り扱いに際しても実質的に粉立ちの問題がな
く、更にコンテナ等に充填して積載しても崩壊すること
なくその形状を保持しうる程の十分な強度を有するもの
である。このため、かかるカーボンブラック加圧成型体
に以下に説明する被覆を設けるのは容易であり、得られ
た被覆を有する樹脂組成物用顔料は取り扱い性に特に優
れる。
【0031】ここで被覆としては特に限定されず、カー
ボンブラック成型体表面に何らかの覆いが存在し、成型
体を外部と遮断していればよい。被覆の程度も限定され
ず、使用・輸送・貯蔵環境により適宜選択することがで
きる。例えば各種の膜形成樹脂、紙等を用いた被覆が代
表的であるがこれらに限定されず、各種の材質、例えば
多孔質体等でもよく、成型体の全表面を覆う必要はな
く、また成型体に密着している必要もない。
【0032】被覆を形成する手段も特に制限されない。
シート状の材質での包装・樹脂組成物等硬化性液状物で
のコーティングが代表的であるがこれらに制限されるも
のではない。包装の形態としても特に限定されず、例え
ば熱収縮性の材料で被覆して加熱することにより包装を
形成するシュリンク包装、あるいは真空包装の他、成型
体を硬化性の液状物でコーティングして成型体表面に被
膜を形成し、これを包装とすることもできる。
【0033】包装は、必ずしも密閉していなくともよ
い。使用目的、作業環境等に応じて、適宜選択すればよ
い。包装方法も特に限定されない。例えば縦ピロー包
装、横ピロー包装、上包み包装、真空包装、カートン包
装、ブリスター包装、スキンパッカー、シュリンク包装
等が使用できる。これらのうち特に真空包装、シュリン
ク包装あるいは膜形成性を有する硬化性液状物でのコー
ティングにより、実質的にカーボンブラック成型体に密
着させた被覆を形成するのが、成型体の表面からの酸化
等品質劣化防止、強度向上、ハンドリング性、輸送・貯
蔵費用削減の効果が大きく、しかも被覆の形成が容易で
ある。
【0034】こうしてカーボンブラック成型体に被覆を
設けることにより、カーボンブラックを使用する際に発
生する発塵による環境汚染を防止する効果が得られる。
本発明ではカーボンブラック成型体が十分な強度を有し
ていることから、これを被覆するにも様々な手段を採る
ことができる。しかも得られた被覆されたカーボンブラ
ック成型体も更に十分な強度を有し、型崩れすることも
ない。被覆を、カーボンブラック成型体に密着させて形
成されることも容易であるし、被覆の厚さもまた、任意
に調整できる。このため被覆材料を適宜選択することに
より強度を向上したり、衝撃を吸収しやすいものとする
こともでき、カーボンブラック成型体が輸送中に破損す
ることを防止する効果も大きい。
【0035】特に、適当な材質を被覆材料として選択し
て被覆することにより、カーボンブラックを使用する際
に被覆を剥がさずに使用でき、環境汚染に対してきわめ
て有効な防止策となる。例えば樹脂組成物のビヒクルに
溶解、或いは混和する材質である溶解性材料で被覆すれ
ば、包装を解く必要なくそのままビヒクルに投入するこ
とができ、作業効率上も非常に好ましい。ここで溶解と
は実質的に溶け込んでいる状態をいうが、一旦溶解した
ものが析出を生じている等、微細な固形分が含まれてい
る状態であっても、それが異物として樹脂組成物の特性
に悪影響を与えるほどでなければ問題はない。また、混
和とは、外観上均一な状態に混合されることを指す。特
に、例えば樹脂着色用途には着色しようとしている樹脂
で包装したり、或いは樹脂に混合してもその適性、例え
ば強度、審美性等に悪影響を与えない樹脂とするの好ま
しい。具体的には、ポリスチレン。アルキド樹脂類とし
ては脂肪酸変性アルキド樹脂、ロジン変性アルキド樹
脂、アマニ油変性アルキド樹脂、脱水ヒマシ油変性アル
キド樹脂、大豆油変性アルキド樹脂、フタル酸樹脂、ス
チレン化アルキド樹脂等が挙げられる。アミノーアルキ
ド樹脂として尿素ーメラミン樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等が挙げられる。ポリエス
テル樹脂。エポキシ樹脂類として、エポキシーフェノー
ル樹脂、エポキシーアミノ樹脂、エポキシーアミン樹
脂、エポキシーアミド樹脂、エポキシ樹脂エステル、エ
ポキシーイソシアネート樹脂等が挙げられる。ポリウレ
タン樹脂。シリコーン樹脂類としてアルキド変性シリコ
ーン樹脂、エポキシ変性シリコーン樹脂、フェノール変
性シリコーン樹脂等が挙げられる。キシレン樹脂類とし
てメタキシレンーホルムアルデヒド樹脂、フェノール変
性キシレン樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、脂肪酸変
性フェノール樹脂、100%フェノール樹脂、変性フェ
ノール樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。アクリル
樹脂類としてニトロセルロース変性アクリル樹脂、セル
ロースアセテートブチレート変性アクリル樹脂、アルキ
ド変性アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリロニトリリ
ル、ポリアクリロニトリルエステル、スチレン、ポリメ
タクリルアミド、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸
エステル、ポリメタクリリロニトリルが挙げられる。酢
酸ビニル樹脂。塩化ビニル樹脂。ポリオレフィン類とし
ては、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチ
レン、高分子量ポリエチレン、低分子量ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン、低分子量ポリエチレンホモポリマータイプ等
のポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、低分子ポリプ
ロピレン等のポリプロピレン等が挙げられる。ウレタン
樹脂。塩化ビニル。ブチラール樹脂。塩化ビニリデン樹
脂。ラテックス類として、天然ゴム、SBRゴム、ブチ
ルゴム、クロロプレン、ネオプレン、塩酸ゴム、環化ゴ
ム等が挙げられる。ロジン樹脂としてガムロジン、ウッ
ドロジン、トール油ロジン、ロジン変性マレイン酸樹
脂、スチレン変性マレイン酸樹脂、等が挙げられる。セ
ルロース類として、アルカリセルロース、セルロースエ
ステル、アエルロースアセテート、セルロースアセテー
トブチレート、セルロースザンテート、セルロースニト
レート、セルロースエーテル、カルボキシメチルセルロ
ール、セルロースエーテルエステル、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシポロピルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、再生セルロース、セルロイド、ニトロセ
ルロース等が挙げられる。ポリビニルエステル類として
ポリビニルアルコール、ポリケイ皮酸ビニル、ポリ酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、ポリビニルステアレー
ト、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルピロリドン等が挙げられる。ポリビニルエーテ
ル類としてポリイソブチルビニルエーテル、ポリメチル
ビニルエーテル等が挙げられる。ポリスルホン類として
ポリエーテルスルホン、ポリスルホンアミド等のポリス
ルホンが挙げられる。フッ素樹脂として、FEP、ポリ
クロロトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル等が挙
げられる。ポリアミドとして、ナイロン11、ナイロン
12、ナイロン6、ナイロン610、ナイロン612、
ナイロン66等の脂肪族ポリアミドやポリフェニレンテ
レフタルアミド、ポリフェニレンテレフタルアミド等、
ポリアミドイミド、ポリアミド酸等が挙げられる。アミ
ノ樹脂としてアニリン樹脂、尿素樹脂、ポリスルホンア
ミド、メラニン樹脂等が使用できる。アリル樹脂として
はCRー39、フタル酸ジアリル樹脂等が挙げられる。
フェノール樹脂としてノボラック樹脂、レソルシノール
樹脂等が挙げられる。その他ポリアリレート、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ABS樹脂、アイオノマー、
塩素化ポリエーテル、クマロンーインデン樹脂、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リメチルスチレン、ポリメチレン、不飽和ポリエステル
樹脂、フラン樹脂ポリビニルステアレート、アラビアガ
ム、コパールガム、ジアリルフタレート樹脂、ユリア樹
脂、メラニン樹脂、ブタジエン樹脂、ポリブチレンテレ
フタレート、石油樹脂、ギルソナイト、変性アルキド樹
脂、セラック、ダンマル、でんぷん、糖類、液晶ポリマ
ー等が挙げられる。水溶性樹脂としてポリビニルアルコ
ール、ポリエチレンオキサイド、デキストリン、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、ゼラチン、
キトサン、カゼイン、コラーゲン、卵白、海藻、カラギ
ーナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、キサンタンガ
ム、プルラン等が挙げられる。
【0036】共重合体として例えば以下の樹脂が使用で
きる。低分子量ポリエチレン/アクリル酸コポリマータ
イプ、低分子量ポリエチレン/酢酸ビニルコポリマータ
イプ、エチレン/酢酸ビニル共重合体、メチルビニルエ
ーテル/マレイン酸共重合体、エチレン/エチルアクリ
レート共重合体、エチレン/メタクリル酸ランダム重合
体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/エチレ
ンアクリレート共重合体、エチレン/塩化ビニル共重合
体、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸
ビニル/塩化ビニルグラフト樹脂、エチレン/ビニルア
ルコール共重合体、カルボキシビニルコポリマー、ポリ
アセタール、N−ビニルピロリドン/ビニルアセテート
共重合体、メチルビニルエーテル/ビニルアセテート共
重合体等が挙げられる。更に、これらの樹脂の混合物或
いは各種添加物を加えたものであってもよい。
【0037】これらの樹脂成分に被覆されたカーボンブ
ラック加圧成型体を樹脂に添加し、必要に応じて混練す
る。この際、ゴムの混練機として通常ゴムの混練機とし
て使用されているもの、例えば、バッチ式開放型ではロ
ールミキサー、バッチ式密閉型ではバンバリータイプミ
キサー、連続スクリュー式では、単軸混練押出機、2軸
混練押出機、連続ローター式では単軸混練機、連続ロー
ター式では2軸混練機等を使用することもできる。樹脂
組成物の調製に際しては、予めマスターバッチを調製し
て用いても、直接配合することもできる。
【0038】本発明の樹脂組成物用顔料であるカーボン
ブラック成型体の樹脂への分散方法も特に限定されず、
成型に使用した型から取り出したままの大きさで使用し
ても、混練機の投入口の大きさ以下とするために直径
0.1mm〜1cm程度に解砕したものを混練機に投入
してもよい。解砕したものを用いても、黒色度、光沢向
上の効果は発揮することができる。ここで解砕方法も特
に限定されないが、例えば、カッティングミル、ロータ
リークラッシャー、剪断ロールミル等の剪断粉砕型粉砕
機を使用すれば、粉砕時に粒子の密度が圧密されること
がないので、好適である。
【0039】なお、本発明の樹脂組成物用顔料は被覆の
材質を適宜選択して被覆を取り除くことなくビヒクルへ
の分散を行うことができ、これにより作業環境向上、操
作効率の向上が大きいことは上述のとおりであるが、被
覆を取り除いて用いることも勿論可能である。この場
合、作業工程は増えるものの被覆材質の選択の幅は広が
ることになる。なお、上述の樹脂組成物用顔料及び樹脂
成分の他、ステアリン酸カルシウム、鉄安定剤、酸化防
止剤その他の添加剤を必要に応じて適宜添加してもよ
い。
【0040】これら各成分の配合比は、マスターバッチ
を調製して用いる場合には顔料であるカーボンブラック
30〜60%、添加剤数%とし、残りを樹脂成分とする
のが適当である。こうして調製したマスターバッチを溶
融樹脂に添加してカーボンブラック濃度を数%とするの
が適当である。一方、直接配合して樹脂組成物とする場
合には0.1〜5%、添加剤数%、残りを樹脂成分とす
るのが適当である。なお以上の配合比における百分率
は、全て重量百分率である。以上説明したように、本発
明の樹脂組成物用顔料を用いて本発明の樹脂組成物を調
製するのであるが、適用対象となる樹脂組成物は特に限
定されるものではなく、従来より存在する樹脂組成物に
適用することができる。具体的には例えば着色樹脂、電
子写真用トナー、人造繊維の紡糸原料、シーリング剤等
が挙げられる。
【0041】ここで「着色樹脂」とは、各種樹脂にカー
ボンブラックを添加して樹脂本来の色以外の色とした樹
脂を指す。その目的として例えば(1)商品価値の向上を
目的とする装飾効果、(2)顔料の紫外線吸収機能を利用
した紫外線保護効果、(3)導電性を利用した静電防止効
果、(4)補強効果等、を樹脂に賦与することが挙げられ
る。また、「電子写真用トナー」とは、電子写真法で画
像を形成する複写機、プリンター、ファクシミリ等に使
用される着色剤である。トナーは熱可塑性バインダー樹
脂、着色剤(カーボンブラック)、電荷制御剤から成
り、一般に凝集粒子径5〜20μmのカーボンブラック
が使用されている。バインダー樹脂はトナー成分の約8
0%を占め、一般にポリエチレン系、メタクリル酸系あ
るいはその共重合体、ポリエステル、エポキシ系樹脂等
が使用される。カーボンブラックは通常約510wt%
程度添加される。
【0042】「人造繊維の紡糸原料」とは、人造繊維
(化学繊維、合成繊維)の紡糸原液中に着色剤を加え、
この原液を紡糸することにより着色繊維を得る方法であ
る原液着色に用いる紡糸原料を指す。繊維としてはビス
コースレイヨン、アセテート、アクリル繊維、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン等が通常用いられ、
一般に溶融紡糸、湿式紡糸、乾式紡糸の3つの方法で紡
糸される。着色剤の形態としては、マスターパウダー、
ペースト、マスターバッチ、カラーペレットの4形態が
用いられているが、最近ではカーボンブラックによる汚
染を低減するためマスターバッチが多用される傾向にあ
る。また、カーボンブラックの種類としては汎用から中
級クラスのカーボンブラックが多用される。着色繊維の
用途は、作業服、学生服、海水着、スポーツウェアー、
傘地、靴下、カーペット、帆布、魚網等が挙げられる。
【0043】「シーリング剤」とは、自動車の窓ガラス
等のシーリングあるいは鋼板の接着剤などに用いられる
ものである。なお、以上説明した樹脂組成物は本発明が
適用される樹脂組成物の例示であり、本発明が適用され
る樹脂組成物はこれらのものに限定されず、極めて広範
に適用することができる。
【0044】(実施例1) (1) 成型体の作製 油研株式会社製炭素鋼金型(内法150mm×150mm、
高さ360mm)に三菱化学社製カーボンブラック「#4
5」(粒子径24nm、DBP吸油量53cc/100gカー
ボンブラック、嵩密度0.218g/cc)を1Kg入
れ、油研株式会社製20ton油圧プレスにセットし
た。成型圧力40〓f/cm2で加圧成型し、成型密度
を測定した所0.761g/ccであった。
【0045】(2) 包装 上記カーボンブラック成型体から77.66gに切り出
したカーボンブラック成型体を、厚さ16μmの二軸延
伸ポリスチレンフィルムをセットした共和機械製ユニバ
ーサルシーラー(型式;「T−600」)に上記記載の
カーボンブラック成型体をセットし180℃で2秒間熱
溶断シールを実施して製袋した。このカーボンブラック
成型体を入れたポリスチレンフィルムを150℃に設定
した共和機械製ウニバーサルシュリンクトンネル(型
式;「NS−450」)に入れ、10秒間で熱収縮させ
た。
【0046】(3) 着色樹脂の作製 東洋精機製作所社製バンバリーミキサー(「Bー250
型」)に三菱化学社製ABS樹脂(「サンレックスSA
N−C」)114.21g、Ciba−Geigy社製
老化防止剤(「イルガノックス1010」)1.14
g、ステアリン酸カルシウム1.14gと前項で記載し
た包装したカーボンブラック成型体を入れた。ミキサー
温度を165℃に設定して、12分間混練し、カーボン
ブラック濃度が40wt%のマスターバッチを作製し
た。
【0047】この40%マスターバッチ2.5gに三菱
化学社製ABS樹脂(「タフレックス450」)を9
7.5gを加え、150℃に設定した安田精機製作所製
2本ロールミル(「No.191ーTM型」)で10分
間混練し、着色樹脂試料を作製した。着色樹脂試料は、
0.3mmの厚みにシート化し、3×3mm角の小片を
切り出した。240℃に設定したホットプレート上にス
ライドガラスを置いた。3×3mmに切り出した小片を
乗せ、更に別のスライドガラスで挟んだ。加重を10分
間加えて、小片を引き伸ばした。
【0048】(4) 分散度測定 引き伸ばした試料は三菱化学社製画像処理装置(「MK
SIPSー1000」)を用いて、直径7μm以上の粒
子の面積をカウントした。観察視野面積と7μm以上の
粒子総面積から以下の式に従って分散指数を算出した。 分散指数=粗大粒子総面積/観察視野面積×10000
0 その結果、分散指数は1336であった。表1に結果を
記載した。
【0049】(実施例2) (1) 成型体の作製 実施例1と同様の操作でカーボンブラック成型体を作製
した。 (2) 包装 上記カーボンブラック成型体から69.44gに切り出
したカーボンブラック成型体を、厚さ16μmの二軸延
伸ポリエチレンフィルムをセットした共和機械製ユニバ
ーサルシーラー(型式;「T−600」)に上記記載の
カーボンブラック成型体をセットし180℃で2秒間熱
溶断シールを実施して製袋した。このカーボンブラック
成型体を入れたポリエチレンフィルムを150℃に設定
した共和機械製ウニバーサルシュリンクトンネル(型
式;「NS−450」)に入れ、10秒間で熱収縮させ
た。
【0050】(2) 着色樹脂の作製 東洋精機製作所製バンバリーミキサー(Bー250型)
に三菱化学社製低密度ポリエチレン樹脂(「LF440
HA」)101.49g、Ciba−Geigy社製老
化防止剤(イルガノックス1010)0.87g、ステ
アリン酸カルシウム1.39gと前項で記載した包装し
たカーボンブラック成型体を入れた。ミキサー温度を1
15℃に設定して、7分間混練し、カーボンブラック濃
度が40wt%のマスターバッチを作製した。
【0051】この40%マスターバッチ1.5gに三菱
化学社製低密度ポリエチレン樹脂(「F120」)を5
8.3gを加え、130℃に設定した安田精機製作所製
2本ロールミル(「No.191ーTM型」)で10分
間混練し、着色樹脂試料を作製した。着色樹脂試料は、
0.3mmの厚みにシート化し、3×3mm角の小片を
切り出した。240℃に設定したホットプレート上にス
ライドガラスを置いた。3×3mmに切り出した小片を
乗せ、更に別のスライドガラスで挟んだ。加重を10分
間加えて、小片を引き伸ばした。
【0052】(3) 分散度測定 実施例1と同様の操作で測定した。その結果、分散指数
は334であった。 (比較例1-a)三菱化学社製カーボンブラック乾式造粒
品「#45B」(粒子径24nm、DBP吸油量53cc
/100gカーボンブラック、嵩密度0.481g/cc)を成
型、包装する事無く使用する以外は実施例1と全く同様
の操作をおこなった。その結果、分散性指数は1739
であった。また、カーボンブラック造粒品は計量時に造
粒品に混在している微粉が飛散し、周囲の環境を汚染し
た。表1に結果を記載した。
【0053】(比較例1-b)カーボンブラック成型体を
包装する事無く使用する以外は実施例1と全く同様の操
作をおこなった。その結果、分散性指数は1380であ
った。また、カーボンブラック成型体は原料パウダーと
比較して粉立ちは大幅に低下したものの、実施例1で使
用した包装されたカーボンブラック成型体と比較して、
環境汚染対策は充分ではなかった。表1に結果を記載し
た。
【0054】
【表1】 表1 実施例及び比較例 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ カーボンブラック 分散指数 環境汚染 ─────────────────────────────────── 実施例1 包装されたカーボンブラック成型体 1336 無し 比較例1a カーボンブラック乾式造粒品 1739 汚染大 比較例1b カーボンブラック成型体 1380 汚染小 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0055】(比較例2-a)三菱化学社製カーボンブラ
ック乾式造粒品「#45B」(粒子径24nm、DBP
吸油量53cc/100gカーボンブラック、嵩密度0.48
1g/cc)を成型、包装する事無く使用する以外は実施
例1と全く同様の操作をおこなった。その結果、分散性
指数は533であった。また、カーボンブラック造粒品
は計量時に造粒品に混在している微粉が飛散し、周囲の
環境を汚染した。表2に結果を記載した。
【0056】(比較例2b)カーボンブラック成型体を
包装する事無く使用する以外は実施例1と全く同様の操
作をおこなった。その結果、分散性指数は346であっ
た。また、カーボンブラック成型体は原料パウダーと比
較して粉立ちは大幅に低下したものの、実施例1で使用
した包装されたカーボンブラック成型体と比較して、環
境汚染対策は充分ではなかった。表2に結果を記載し
た。
【0057】
【表2】 表2 実施例及び比較例 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ カーボンブラック 分散指数 環境汚染 ─────────────────────────────────── 実施例2 包装されたカーボンブラック成型体 334 無し 比較例2a カーボンブラック乾式造粒品 533 汚染大 比較例2b カーボンブラック成型体 346 汚染小 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0058】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物用顔料を用いて樹脂
組成物とすれば、カーボンブラックの分散性の高い着色
樹脂を製造することができる。本本発明は汎用性が高く
しかも安価な投資で製造できる。更に、この樹脂組成物
用顔料である加圧成型されたカーボンブラックは、従来
使用されてきた造粒品等に比較しても嵩密度が大きく向
上しているため、カーボンブラックに関する費用の大き
な割合を占めていた輸送・貯蔵に要する経費を大幅に削
減できる。また、カーボンブラックによる粉塵発生・環
境汚染も回避できる画期的な発明である。カーボンブラ
ックを造粒する際に必要な膨大なエネルギーや巨大な装
置も必要ではない。また、顔料であるカーボンブラック
は粉化率の非常に小さい成型体を形成し更に包装されて
いるので粉塵汚染はほぼゼロとすることができ、作業環
境が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いることのできる成型機及び一連の
成型操作を示す図
【符号の説明】
1 油圧シリンダ(上) 2 シリンダー 3 真空チャンバー 4 上パンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D01F 1/04 D01F 1/04 G03G 9/09 G03G 9/08 361

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被覆されたカーボンブラック加圧成型体か
    らなる樹脂組成物用顔料。
  2. 【請求項2】被覆が熱収縮性材料からなる請求項1記載
    の樹脂組成物用顔料。
  3. 【請求項3】被覆が樹脂に溶解或いは混和する材料から
    なる請求項1又は2記載の樹脂組成物用顔料。
  4. 【請求項4】体積が1cc以上である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  5. 【請求項5】粉末状及び/又は顆粒状カーボンブラック
    を2〜500〓f/cm2で加圧成型してなる樹脂組成
    物用顔料。
  6. 【請求項6】密度ρ(g/cc)が、 ρ=8.190×10-3D−3.824×10-3L+
    0.516 以上、 ρ=3.265×10-3D−3.334×10-3L+
    1.173 以下(ただしカーボンブラックの電子顕微鏡による算術
    平均粒子径をD(nm)、DBP吸油量をL(ml/1
    00g)とする)で表される請求項1〜5のいずれかに
    記載の樹脂組成物用顔料。
  7. 【請求項7】密度ρ(g/cc)が、 ρ=8.686×10-3D−4.031×10-3L+
    0.543 以上、 ρ=3.123×10-3D−3.189×10-3L+
    1.072 以下(ただしカーボンブラックの電子顕微鏡による算術
    平均粒子径をD(nm)、DBP吸油量をL(ml/1
    00g)とする)で表される請求項6記載の樹脂組成物
    用顔料。
  8. 【請求項8】カーボンブラックがファーネス法により得
    られたものである請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂
    組成物用顔料。
  9. 【請求項9】カーボンブラックのDBP吸油量が40〜
    400ml/100g、粒子径が1〜100nmである
    請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  10. 【請求項10】カーボンブラックの粒子径が1〜60n
    mである請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂組成物用
    顔料。
  11. 【請求項11】粉化率が40%以下である請求項1〜1
    0のいずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  12. 【請求項12】加圧成型して得られた成型体の密度が原
    料カーボンブラックの嵩密度の2.58倍である請求項
    1〜11のいずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  13. 【請求項13】加圧成型して得られた成型体の形状が三
    角形あるいはその他の多角形の断面を有する柱状体であ
    る請求項1〜12のいずれかに記載の樹脂組成物用顔
    料。
  14. 【請求項14】加圧成型して得られた成型体の形状が立
    方体あるいは直方体である請求項13記載の樹脂組成物
    用顔料。
  15. 【請求項15】カーボンブラックの加圧成型に、摺動可
    能な型を用いて得られたものである請求項1〜14のい
    ずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  16. 【請求項16】請求項1〜15のいずれかに記載の樹脂
    組成物用顔料を顔料として用いることを特徴とする樹脂
    組成物の製造方法。
  17. 【請求項17】樹脂組成物が人造繊維の紡糸原料である
    請求項16記載の樹脂組成物の製造方法。
  18. 【請求項18】樹脂組成物がシーリング剤である請求項
    16記載の樹脂組成物の製造方法。
  19. 【請求項19】樹脂組成物が電子写真用トナーである請
    求項16記載の樹脂組成物の製造方法。
  20. 【請求項20】樹脂組成物が着色されていることを特徴
    とする請求項16〜19のいずれかに記載の樹脂組成物
    の製造方法。
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