JPH10114868A - 樹脂組成物用顔料及びこれを用いた樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

樹脂組成物用顔料及びこれを用いた樹脂組成物の製造方法

Info

Publication number
JPH10114868A
JPH10114868A JP27018496A JP27018496A JPH10114868A JP H10114868 A JPH10114868 A JP H10114868A JP 27018496 A JP27018496 A JP 27018496A JP 27018496 A JP27018496 A JP 27018496A JP H10114868 A JPH10114868 A JP H10114868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
carbon black
pigment
composition according
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27018496A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiro Ikeda
道弘 池田
Tadashi Hashiguchi
正 橋口
Masaru Tobinaga
勝 飛永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP27018496A priority Critical patent/JPH10114868A/ja
Publication of JPH10114868A publication Critical patent/JPH10114868A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/44Carbon
    • C09C1/48Carbon black
    • C09C1/56Treatment of carbon black ; Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/44Carbon
    • C09C1/48Carbon black
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/60Particles characterised by their size
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/10Solid density

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂中での分散性に優れ、高黒色、高光沢を発
揮する樹脂組成物用顔料を得る。 【解決手段】 粉末状及び/又は顆粒状カーボンブラッ
クを2〜500〓f/cm2で加圧成型してなる樹脂組
成物用顔料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーボンブラック
からなる樹脂組成物用顔料、及びこれを顔料として用い
た樹脂組成物の製造方法に関する。カーボンブラックを
型に充填し、特定の圧力で加圧成型して得られた成型体
を顔料として用いて樹脂組成物を製造することにより、
顔料であるカーボンブラックの樹脂への分散が大きく向
上し、得られた樹脂組成物は黒色度、光沢、着色力を大
幅に向上することができる。また、該顔料は、輸送・貯
蔵コストが大幅に削減でき、しかも使用時の環境汚染を
大きく低減できるものである。
【0002】
【従来技術】樹脂組成物に顔料として配合される樹脂用
カーボンブラックの課題としては、『混練、ハンドリン
グ時のカーボンブラック汚染の解消とカーボンブラック
自身が持っている各種機能をプラスチックの中で100
%発現させる易分散化の2点に絞られる。』(カーボン
ブラック便覧第3版 P.535(カーボンブラック協会発
行)より。)とされる。ここで、カーボンブラックを樹
脂中に分散させる機構としては、 (1)樹脂ペレットとカーボンブラックの混合 (2)樹脂の溶解及びカーボンブラックの濡れ (3)カーボンブラック(アグロメレート)の分散 の3つの工程で進行すると考えられている(同p.535以
降より。)。
【0003】(1)の混合工程は樹脂とカーボンブラック
を均一に混合し、溶融後の樹脂でカーボンブラック全体
が濡れるようにもっていくための工程で、カーボンブラ
ックの大きな集合体(アグロメレート)を形成させない
工夫が必要である。(2)はカーボンブラック集合体の空
隙を溶融した樹脂が浸透していく工程で、集合体の空隙
を満遍なく濡らし所謂「継粉」を作らないことが重要で
ある。(3)の分散工程は樹脂で濡れた集合体を機械的剪
断応力でアグリゲート(注・前記のアグロメレートがVa
n der Waals力の相互作用により凝集した2次凝集体を
いうのに対し、アグリゲートは永久に融着した2次凝集
体を指す。)の状態まで破砕する工程で、剪断応力が重
要であるが、更に重要なことは剪断応力を如何に樹脂・
カーボンブラック混合物へ伝達させるかで、混練温度、
カーボンブラック充填量等の調整により、系内の粘度を
できる限り高くして練ることが重要であるとされる(同
p.535以降より。)。
【0004】したがってカーボンブラックの分散性向上
対策としては、 (1)できるだけ比表面積を小さくし、濡れ易くする。 (2)カーボンブラック表面を混練する樹脂の表面エネル
ギーに近づけ濡れ性を向上させる。 (3)アグリゲートサイズをサイズを大きくし、浸透性及
び剪断応力による破砕性を良くする。 の3項目が重要である。』(カーボンブラック便覧
P.549より。)とされる。以上(1)〜(3)の項目の各
々について、従来より様々な試みがされている。
【0005】まず(1)(樹脂ペレットとカーボンブラッ
クの混合)については、特開昭56−65027号公報
でフィブリル化したポリテトラフルオロエチレン存在下
で熱可塑性樹脂と導電性カーボンブラックとを混合する
ことにより分散性の向上を図る試みが、特開昭59−7
4147号公報で塩化ビニル樹脂とカーボンブラックと
の混合物を水中で剪断攪拌することにより極めて分散し
た粉体状の塩化ビニル混合物を得ることが試みられてい
る。しかしながらこれらの方法はいずれも、極めて特殊
な分野において有効であったり、その操作が極めて特殊
なものであったりするために汎用的に使用することはで
きず、しかもその処理費用は極めて高価となることが予
想される。
【0006】次に(2)(樹脂の溶解及びカーボンブラッ
クの濡れ)については、特開昭53−94581号公報
で塩化ビニルモノマーと重合開始剤とをカーボンブラッ
クに添加してカーボンブラックの表面を塩化ビニルポリ
マーで被覆し、樹脂中の分散性を改良する試みが、特開
昭58−76412号公報でカーボンブラックをビニル
系モノマーに混合し、水性媒体中に前記混合物を分散・
重合することによりカーボンブラックが均一に分散した
均一粒度の樹脂組成物を製造する試みが、特開平1−6
0673号公報でポリオキサゾリンで表面処理したカー
ボンブラック分散液を樹脂混練時に添加する試み等があ
る。しかしながら、これら何れの技術もかなり高度な処
理を必要とするため、一般用途の着色樹脂の製造におい
てはコスト的に採用が困難と考えられる。(3)(カーボ
ンブラック(アグロメレート)の分散)については、特
開昭59−174225号公報で熱可塑性樹脂とカーボ
ンブラックを連続的に混練押し出しする装置において軸
トルクの変化を原料供給用の駆動モーターにフィードバ
ックして最適な混合状態を得る試みがなされている。
【0007】一方、カーボンブラックの使用全般に関す
る問題点として、カーボンブラックの嵩密度が低いこと
から輸送・貯蔵に要する経費が高くなること、及びやカ
ーボンブラックの取扱いに際して発生する粉塵による環
境汚染が非常に大きな問題であった。これに対し従来
は、カーボンブラックを造粒して、顆粒状(フレーク状
を含む)とすることにより嵩密度を上げて対処すること
が試みられている。しかしながら、例えば一般的に造粒
方法である乾式造粒、あるいは湿式造粒により得られる
造粒品は嵩密度が0.3〜0.5cc/gと未処理のカ
ーボンブラックに比較すればかなり嵩密度が高いもの
の、輸送・使用時等の粉化、粉塵発生の抑制は未だ十分
とは言えない。しかも、造粒によって塗料使用した際に
ビヒクルであるワニス・樹脂等への分散性が低下するた
め造粒品は使用できない場合がある。これに関して本発
明者らの知見によれば、造粒品はその造粒工程におい
て、長いストラクチャーが相互に絡まりながら造粒され
るため、分散性が劣るものとなることも考えられる。ロ
ーラーコンパクタ等によりカーボンブラックを圧縮して
得られるフレーク状の造粒品においても、使用時等の粉
化、粉立ちの抑制は十分ではなく、またカーボンブラッ
ク造粒物間の空隙が40〜50%程度残留することは避
けられず、造粒物自体の密度を高くしても見かけの嵩密
度を上げることは困難であった。
【0008】このように、カーボンブラック、特に小粒
径とすることができるファーネスブラックのハンドリン
グ性すなわち取り扱いの容易さと、ビヒクルへの分散性
は、二律背反関係にあり、ハンドリング性と分散性とを
同時に解決することは、極めて困難であると考えられて
きた。例えば、カーボンブラック協会編「カーボンブラ
ック便覧<第三版>」(P.563)には、『汚染が少
なくハンドリング性の優れるカーボンブラック、インキ
の生産や品質を更に向上させる為の易分散性カーボンブ
ラックの開発が大きなニーズとなって来るものと考えら
れる。カーボンブラックのハンドリング性と分散性は二
率背反関係にあり、界面化学やレオロジー、カーボンブ
ラック形態や包装、出荷形態等の垣根を越えた改善が必
要である。』と記載されていることからも判るように、
カーボンブラック業界において、ハンドリング性と分散
性を同時に解決することは極めて困難であると広く認識
されており、従来から様々な提案がなされているが、こ
の2つの問題を同時に解決した例は無い。以上説明した
ように、顔料であるカーボンブラック自体のハンドリン
グ性及び樹脂組成物として用いた際のビヒクルへの分散
性を同時に満足することは、極めて困難であると考えら
れてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来より樹脂中のカーボンブラックを分散する試みは様々
に提案されてきたが未だに満足すべきレベルに達してい
ない。更に、その使用可能な分野も一部の樹脂やカーボ
ンブラックに限定される技術やかなりコストがかかる処
理が殆どである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討を重ねた結果、特定圧力でカーボンブラ
ックを加圧成型してなるカーボンブラック加圧成型体を
顔料として用いることにより、カーボンブラックの分散
性の高い着色樹脂を容易に製造することができることを
見いだし、本発明に到達した。すなわち、本発明は、粉
末状及び/又は顆粒状カーボンブラックを2〜500〓
f/cm2で加圧成型してなる樹脂組成物用顔料に存す
る。このように本発明は上記課題を解決し、しかも極め
て汎用性が高く、適用される樹脂組成物の種類を問わな
いという利点をも有する。なお、本発明によりカーボン
ブラックが樹脂中で高い分散性を示す理由は完全には明
らかではないが、加圧成型することによりカーボンブラ
ック粒子間の空気の量が減少し樹脂溶融物との濡れが向
上すること、用いているカーボンブラック加圧成型体は
従来一般的に使用されてきた乾式転動造粒品や湿式転動
造粒品等のカーボンブラック造粒物に比べて内部の密度
むらが少なく、アグロメレートの分散が容易であること
が考えられる。いずれにしても、本発明の塗料用顔料を
用いることにより、顔料であるカーボンブラックのハン
ドリング性向上、取扱い時の粉塵等による環境汚染防
止、更には貯蔵・輸送コスト低減という効果と同時に、
得られる樹脂組成物における分散性、黒色度、光沢性も
大幅に向上するという、極めて画期的な効果を達成する
ことができる。
【0011】また、本発明の塗料用顔料であるカーボン
ブラック加圧成型体を従来より使用されてきた製品形態
である未造粒品や乾式造粒品、湿式造粒品、油添加造粒
品等を用いて製造し、その成型体の密度を成型前の嵩密
度の約1.8〜3.2倍とした場合でも、分散性や光沢
が低下しないことをも、本発明者らの更なる検討により
明らかとなった。従って、分散性等を犠牲とすることな
く嵩密度を十分に上げることができるので、顔料である
カーボンブラックの輸送・貯蔵等に要する経費が大幅に
削減できる。また、顔料であるカーボンブラックの取扱
い時の粉化、粉塵発生を防止でき、環境汚染の問題も解
決できる。もちろん、従来カーボンブラックを造粒する
際に必要であったな膨大なエネルギーや巨大な装置も必
要ではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明においては、カーボンブラックを加圧成型
して加圧成型体とし、これを樹脂組成物用顔料とする。
加圧成型に供されるカーボンブラックとしては、従来よ
り顔料用として用いられているものを制限なく使用する
ことができ、例えばファーネス法で製造したカーボンブ
ラック、アセチレンブラック、ランプブラック、チャネ
ルブラック、ケッチェンブラック、等が挙げられる。こ
れら種々のカーボンブラックを目的とする塗料の特性に
応じて適宜選択すれば良い。なお上記の各カーボンブラ
ックのうち特に、ファーネス法で製造したファーネスブ
ラックを用いた場合、その分散性の保持に極めて顕著な
効果を発揮する。更に、得られる塗料の黒色度、光沢向
上の効果も大きなものとなる。
【0013】また、これら各種のカーボンブラックを各
種の酸化剤等で後処理したものを使用することもでき
る。これら各種のカーボンブラックの粉末状、顆粒状の
ものを特に制限なく使用することができる。この場合の
顆粒状のものとしては、通常の湿式造粒、乾式造粒で得
られる造粒物の他、例えば特開平2−142858号公
報、特開平3−193129号公報に記載されているよ
うにローラーコンパクタ等を用いて得られるフレーク状
カーボンブラックでもよい。カーボンブラックの粒子径
は、特に制限されないが、特に1〜60nm、就中1〜
50nmの小粒子径の範囲で分散性、ハンドリング性向
上の効果が高く、また塗料の黒色度、光沢の向上にも高
い効果を発揮する。かかる範囲の微細な粒子径を有する
カーボンブラックは、カーボンブラック同士の凝集性が
強く、塗料を製造する際に分散が特に困難であった。こ
れらの分散が困難なカーボンブラック程、本技術の利点
が大いに発揮できるという利点も挙げられる。カーボン
ブラックの基本特性、特に粒子径とDBP吸油量の選択
は、目的とする塗料の特性に応じて適宜選択すればよ
く、一般に粒子径1〜100nm、DBP吸油量40〜
400ml/100g程度である。
【0014】本発明においては、これらカーボンブラッ
クを加圧して成型する。この際使用する型としては、成
型時の印加圧力に耐えうる強度を有していれば如何なる
材質の型でもよい。例えば金属製の型としてはSUS3
04、SUS316等のステンレス製金型、炭素鋼金
型、タングステンカーバイド等の超鋼等が使用できる。
又、樹脂製型としては、ポリ四フッ化エチレン(PTF
E)(商標:「テフロン」)、ポリ三フッ化塩化エチレ
ン(PCTFE)、ポリ四フッ化エチレン・六フッ化プ
ロピレン(FEP)等のフッ素系樹脂製型、ナイロン、
ポリエチレン、ポリカーボネイト、フェノール樹脂等の
プラスチック類、更に複合材料としてCFRP、GFR
P等のFRP、セラミックス製型としては、アルミナ、
ジルコニア、ムライト等が使用挙げられる。成型に用い
る型を、摺動可能なものとすることにより、加圧成型を
容易に行うことができる。
【0015】型の大きさは制限されないが、実用的には
1cc以上、好ましくは100cc以上のものが挙げら
れる。1cc未満ではカーボンブラックの輸送が煩雑と
なるためである。また、必要に応じて、大型の成型体を
作製し、これを適当な大きさに切断し、その集合体とし
て輸送・使用してもよい。得られるカーボンブラック成
型体の体積が1cc以上、好ましくは100cc以上と
するのが、取扱いやすく好適である。加圧に使用するプ
レス機としては、油圧機械式プレス機等の機械プレス
機、油圧ハンドプレス機、機械式プレス機、エアーシリ
ンダー式プレス機、乾式ラバープレス機、湿式ラバープ
レス機、フレーム式ラバープレス機、ブリーチ式ラバー
プレス機、ラバーパッド粉末成型プレス機等、粉体を加
圧できるものであれば特に制限されない。
【0016】型の形状も特に制限されず、所望の成型体
の形状にしたがって、三角形あるいはその他の多角形の
断面を有する柱状体、特に立方体あるいは直方体の成型
体とすることができ、取り扱いの点からも好適である。
カーボンブラックを上述の型に入れ、加圧することによ
り成型する。加圧成型時の圧力(成型圧力)は、2〜5
00Kgf/cm2 、好ましくは5〜400Kgf/cm2とするの
がよい。成型圧力が2Kgf/cm2を下回ると、コンパクト
性が低下、粉化率が増加する傾向にある。一方、成型圧
力が500Kgf/cm2よりも高い場合、通常の塗料等の製
造時に使用される分散機では、分散性が十分でないこと
がある。一方、これ以上圧力を高くしてもコンパクト性
向上の効果は殆ど得ることができない。このため、塗料
を工業的に製造する際に顔料として使用するカーボンブ
ラック成型体としては、2〜500Kgf/cm2で加圧成型
するのが適当である。
【0017】得られる成型体の密度を、用いるカーボン
ブラックのDBP吸油量及び粒子径に対して以下の関係
にある範囲とするのが望ましい。すなわち、密度ρ(g
/cc)を、 ρ=8.190×10-3D−3.824×10-3L+
0.516 以上、 ρ=3.265×10-3D−3.334×10-3L+
1.173 以下、とするのがよい。より好ましくは、 ρ=8.686×10-3D−4.031×10-3L+
0.543 以上、 ρ=3.123×10-3D−3.189×10-3L+
1.072 以下、が特によい。なお成型体の密度とは、成型体の質
量を成型体の体積で割って得た値である。
【0018】上記の各式において、D(nm)はカーボ
ンブラックの電子顕微鏡による算術平均粒子径、L(m
l/100g)とする)はDBP吸油量である。ここ
で、DBP吸油量は、JIS K6221−1982に
準拠した方法で測定した値である。また、カーボンブラ
ックの粒子径は、以下に示す方法による測定値である。
カーボンブラックをクロロホルムに投入し200KHz
の超音波を20分間照射し分散させた後、分散試料を支
持膜に固定する。これを透過型電子顕微鏡で写真撮影
し、写真上の直径と写真の拡大倍率により粒子径を計算
する。この操作を約1500回にわたって実施し、それ
らの値の算術平均により求める。密度を上記の範囲とし
た場合、ビヒクルへの分散性等カーボンブラックの基本
特性を損なうことなく、取り扱い性に優れた成型体とす
ることができる。
【0019】更に、インキ、塗料等に用いた際の漆黒度
が原料粉末に比べ、向上させることができるという、意
外な効果をも発揮する。これらの効果は、上記のより好
ましい範囲として記載した範囲において、特に顕著に発
現される。すなわち、密度が上記範囲より小さい場合に
はハンドリング性、粉立ち防止効果が十分ではない場合
がある。一方、密度が上記範囲より大きい場合には、ハ
ンドリング性、粉立ち防止効果が更に向上する割合は少
なく、またワニスへの分散性も低下する傾向にある。な
お、本発明の塗料用顔料であるカーボンブラック成型体
は、粉化率が40%以下、より好ましくは20%以下と
したものが特に好ましい。粉化率としては、以下の測定
方法で求めることができる。
【0020】カーボンブラック加圧成型体を25±1g
(W)まで精秤し、JIS K−6221に準拠した直
径200mm、目開き1mmの篩に入れる。この篩に受
皿と蓋とを取付け、JIS K−6221に準拠した震
盪機で20秒間打撃を与えながら震盪する。震盪機から
受皿を取り外し、受皿中のカーボンナブラックの重量を
0.01gまで精秤し、これを震盪後の重量(WR)と
し、次式によって粉化率を算出する。 粉化率(%)=(WR/W)×100 粉化率を40%以下とすることにより、輸送中に成型体
に加わる振動や摩擦等の外力による粉化を防止でき、ハ
ンドリング性が特に優れたものとなる。また、加圧成型
に供される粉状又は顆粒状カーボンブラツクの嵩密度と
カーボ
【0021】ンブラツク成型体の密度との比(以下、
「嵩密度比」ともいう。)が2.5〜8倍、より好まし
くは3〜7倍とするのが良い。この嵩密度比が2.5よ
りも低い場合、成型体のコンパクト性が低下する傾向に
ある。一方、嵩密度比が8を超えると、分散性が低下す
る傾向にある。嵩密度比が2.5以上8以下とすれば、
コンパクト性とワニスへの分散性とが同時に極めて好ま
しい範囲で満足される。以上説明した本発明の樹脂組成
物用顔料を顔料として用い、樹脂組成物を作製する。こ
こで用いることのできる樹脂も特に限定されず、例え
ば、熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビニ
ル樹脂、ポリビニルアルコール、塩化ビニリジン樹脂、
メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ
アセタール、ポオリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、変性ポリフェニレンエーテル、ナ
イロン等が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、フェノ
ール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ウレタンフォーム、ABS樹脂等が挙げられ
る。更に、これらの樹脂の混合物或いは各種添加物を加
えたものであってもよい。
【0022】これらの樹脂成分に本発明のカーボンブラ
ック加圧成型体を添加し、必要に応じて混練する。この
際、ゴムの混練機として通常ゴムの混練機として使用さ
れているもの、例えば、バッチ式開放型ではロールミキ
サー、バッチ式密閉型ではバンバリータイプミキサー、
連続スクリュー式では、単軸混練押出機、2軸混練押出
機、連続ローター式では単軸混練機、連続ローター式で
は2軸混練機等を使用することもできる。樹脂組成物の
調製に際しては、予めマスターバッチを調製して用いて
も、直接配合することもできる。
【0023】本発明の樹脂組成物用顔料であるカーボン
ブラック成型体のビヒクル(樹脂)への分散方法も特に
限定されず、成型に使用した型から取り出したままの大
きさで使用しても、混練機の投入口の大きさ以下とする
ために直径0.1mm〜1cm程度に解砕したものを混
練機に投入してもよい。解砕したものを用いても、黒色
度、光沢向上の効果は発揮することができる。ここで解
砕方法も特に限定されないが、例えば、カッティングミ
ル、ロータリークラッシャー、剪断ロールミル等の剪断
粉砕型粉砕機を使用すれば、粉砕時に粒子の密度が圧密
されることがないので、好適である。なお、上述の樹脂
組成物用顔料及び樹脂成分の他、ステアリン酸カルシウ
ム、鉄安定剤、酸化防止剤その他の添加剤を必要に応じ
て適宜添加してもよい。
【0024】これら各成分の配合比は、マスターバッチ
を調製して用いる場合には顔料であるカーボンブラック
30〜60%、添加剤数%とし、残りを樹脂成分とする
のが適当であるこうして調製したマスターバッチを溶融
樹脂に添加してカーボンブラック濃度を数%とするのが
適当である。一方、直接配合して樹脂組成物とする場合
には0.1〜5%、添加剤数%、残りを樹脂成分とする
のが適当である。なお以上の配合比における百分率は、
全て重量百分率である。マスターバッチの調製方法は、
公知の各種方法を採用することができる。以上説明した
ように、本発明の樹脂組成物用顔料を用いて本発明の樹
脂組成物を調製するのであるが、適用対象となる樹脂組
成物は特に限定されるものではなく、従来より存在する
樹脂組成物に適用することができる。具体的には例えば
着色樹脂、電子写真用トナー、人造繊維の紡糸原料、シ
ーリング剤等が挙げられる。
【0025】ここで「着色樹脂」とは、各種樹脂にカー
ボンブラックを添加して樹脂本来の色以外の色とした樹
脂を指す。その目的として例えば(1)商品価値の向上を
目的とする装飾効果、(2)顔料の紫外線吸収機能を利用
した紫外線保護効果、(3)導電性を利用した静電防止効
果、(4)補強効果等、を樹脂に賦与することが挙げられ
る。また、「電子写真用トナー」とは、電子写真法で画
像を形成する複写機、プリンター、ファクシミリ等に使
用される着色剤である。トナーは熱可塑性バインダー樹
脂、着色剤(カーボンブラック)、電荷制御剤から成
り、一般に粒子径5〜20μmのカーボンブラックが使
用されている。バインダー樹脂はトナー成分の約80%
を占め、一般にポリエチレン系、メタクリル酸系あるい
はその共重合体、ポリエステル、エポキシ系樹脂等が使
用される。カーボンブラックは通常約510wt%程度
添加される。
【0026】「人造繊維の紡糸原料」とは、人造繊維
(化学繊維、合成繊維)の紡糸原液中に着色剤を加え、
この原液を紡糸することにより着色繊維を得る方法であ
る原液着色に用いる紡糸原料を指す。繊維としてはビス
コースレイヨン、アセテート、アクリル繊維、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン等が通常用いられ、
一般に溶融紡糸、湿式紡糸、乾式紡糸の3つの方法で紡
糸される。着色剤の形態としては、マスターパウダー、
ペースト、マスターバッチ、カラーペレットの4形態が
用いられているが、最近ではカーボンブラックによる汚
染を低減するためマスターバッチが多用される傾向にあ
る。また、カーボンブラックの種類としては汎用から中
級クラスのカーボンブラックが多用される。着色繊維の
用途は、作業服、学生服、海水着、スポーツウェアー、
傘地、靴下、カーペット、帆布、魚網等が挙げられる。
【0027】「シーリング剤」とは、自動車の窓ガラス
等のシーリングあるいは鋼板の接着剤などに用いられる
ものである。なお、以上説明した樹脂組成物は本発明が
適用される樹脂組成物の例示であり、本発明が適用され
る樹脂組成物はこれらのものに限定されず、極めて広範
に適用することができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
ない。 [実施例1] (1) 成型体の作製 油研株式会社製炭素鋼金型(内法150mm×150mm、
高さ360mm)に三菱化学(株)製カーボンブラック
「#45」(嵩密度0.218g/cc)を1Kg入れ、油
研株式会社製20ton油圧プレスにセットした。成型
圧力40〓f/cm2で加圧成型し、成型密度を測定し
た所0.761g/ccであった。このカーボンブラック
成型体を粉砕し、100メッシュ(150μm)、60
メッシュ(250μm)、30メッシュ(500μ
m)、16メッシュ(1mm)、8.6メッシュ(2m
m)の標準ふるいで分級した。
【0029】(2) 着色樹脂の作製 東洋精機製作所社製バンバリーミキサー(「B−250
型」)に三菱化学(株)製ABS樹脂(「サンレックス
SAN−C」)114.21g、Ciba−Geigy
(株)製老化防止剤(「イルガノックス1010」)
1.14g、ステアリン酸カルシウム1.14gと前記
(1)で得られたカーボンブラックを成型、粉砕、1〜2
mmに分級したもの77.66gを入れた。ミキサー温
度を165℃に設定して、12分間混練し、カーボンブ
ラック濃度が40wt%のマスターバッチを作製した。
この40%マスターバッチ2.5gに三菱化学(株)製
ABS樹脂(「タフレックス450」)を97.5gを
加え、150℃に設定した安田精機製作所製2本ロール
ミル(「No.191−TM型」)で10分間混練し、
着色樹脂試料を作製した。着色樹脂試料は、0.3mm
の厚みにシート化し、3×3mm角の小片を切り出し
た。240℃に設定したホットプレート上にスライドガ
ラスを置いた。3×3mmに切り出した小片を乗せ、更
に別のスライドガラスで挟んだ。加重を10分間加え
て、小片を引き伸ばした。
【0030】(3) 分散度測定 引き伸ばした試料は三菱化学(株)製画像処理装置
(「MKSIPS−1000」)を用いて、直径7μm
以上の粒子の面積をカウントした。観察視野面積と7μ
m以上の粒子総面積から以下の式に従って分散指数を算
出した。
【数1】分散指数=粗大粒子総面積/観察視野面積×1
00000 その結果、分散指数は1336であった。
【0031】[実施例2]実施例1におけるカーボンブ
ラックの粒度を500μm〜1mmとした以外は全く同
様の操作で分散指数を測定した。その結果、分散指数は
1884であった。 [実施例3]実施例1におけるカーボンブラックの粒度
を250μm〜500μmとした以外は全く同様の操作
で分散指数を測定した。その結果、分散指数は1113
であった。 [実施例4]実施例1におけるカーボンブラックの粒度
を150μm〜250μmとした以外は全く同様の操作
で分散指数を測定した。その結果、分散指数は1268
であった。
【0032】[実施例5]油研(株)製炭素鋼金型(内
法150mm×150mm、高さ360mm)に三菱化学
(株)製カーボンブラック「#45」(嵩密度0.21
8g/cc)を1Kg入れ、油研(株)製20ton油圧
プレス機にセットした。成型圧力88〓f/cm2で加
圧成型し、成型密度を測定した所0.850g/ccであ
った。このカーボンブラック成型体を粉砕、分級し、1
〜2mmの粒を作製した。この粒を用いて実施例1と同
様の操作で分散指数を測定した。その結果、分散指数は
1157であった。
【0033】[実施例6]実施例5におけるカーボンブ
ラックの粒度を500μm〜1mmとした以外は全く同
様の操作で分散指数を測定した。その結果、分散指数は
1520であった。 [実施例7]実施例5におけるカーボンブラックの粒度
を250μm〜500μmとした以外は全く同様の操作
で分散指数を測定した。その結果、分散指数は1520
であった。 [実施例8]実施例5におけるカーボンブラックの粒度
を150μm〜250μmとした以外は全く同様の操作
で分散指数を測定した。その結果、分散指数は1478
であった。
【0034】[実施例9] (1) 成型体の作製 実施例1と同様の操作でカーボンブラック成型体を作製
し、粉砕、分級した。 (2) 着色樹脂の作製 東洋精機製作所製バンバリーミキサー(「B−250
型」)に三菱化学(株)製低密度ポリエチレン樹脂
(「LF440HA」)101.49g、Ciba−G
eigy(株)製老化防止剤(「イルガノックス101
0」)0.87g、ステアリン酸カルシウム1.39g
と前記(1)で得られたカーボンブラックを成型、粉砕、
1〜2mmに分級したもの69.44gを入れた。ミキ
サー温度を115℃に設定して、7分間混練し、カーボ
ンブラック濃度が40wt%のマスターバッチを作製し
た。
【0035】この40%マスターバッチ1.5gに三菱
化学(株)製低密度ポリエチレン樹脂(「F120」)
を58.3gを加え、130℃に設定した安田精機製作
所製2本ロールミル(「No.191−TM型」)で1
0分間混練し、着色樹脂試料を作製した。着色樹脂試料
は、0.3mmの厚みにシート化し、3×3mm角の小
片を切り出した。240℃に設定したホットプレート上
にスライドガラスを置いた。3×3mmに切り出した小
片を乗せ、更に別のスライドガラスで挟んだ。加重を1
0分間加えて、小片を引き伸ばした。 (3) 分散度測定 実施例1と同様の操作で測定した。その結果、分散指数
は334であった。
【0036】[実施例10]実施例9におけるカーボン
ブラックの粒度を500μm〜1mmとした以外は全く
同様の操作で分散指数を測定した。その結果、分散指数
は347であった。 [実施例11]実施例9におけるカーボンブラックの粒
度を250μm〜500μmとした以外は全く同様の操
作で分散指数を測定した。その結果、分散指数は327
であった。 [実施例12]実施例1におけるカーボンブラックの粒
度を150μm〜25μmとした以外は全く同様の操作
で分散指数を測定した。その結果、分散指数は341で
あった。
【0037】[実施例13]油研株式会社製炭素鋼金型
(内法150mm×150mm、高さ360mm、)に三菱化
学(株)製カーボンブラック「#45」(嵩密度0.2
18g/cc)を1Kg入れ、油研(株)製20ton油
圧プレス機にセットした。成型圧力88〓f/cm2
加圧成型し、成型密度を測定した所0.850g/ccで
あった。このカーボンブラック成型体を粉砕、分級し、
1〜2mmの粒を作製した。この粒を用いて実施例1と
同様の操作で分散指数を測定した。その結果、分散指数
は242であった。 [実施例14]実施例13におけるカーボンブラックの
粒度を500μm〜1mmとした以外は全く同様の操作
で分散指数を測定した。その結果、分散指数は405で
あった。 [実施例15]実施例13におけるカーボンブラックの
粒度を250μm〜500μmとした以外は全く同様の
操作で分散指数を測定した。その結果、分散指数は44
6であった。
【0038】[比較例1]三菱化学(株)製乾式造粒品
「#45B」を1〜2mmに分級した。この粒子を用い
て、実施例1と全く同様の操作で分散指数を測定した。
その結果、1739であった。 [比較例2]三菱化学(株)製乾式造粒品「#45B」
を粉砕後、500μm〜1mmに分級した。この粒子を
用いて、実施例2と全く同様の操作で分散指数を測定し
た。その結果、1676であった。 [比較例3]三菱化学(株)製乾式造粒品「#45B」
を粉砕後、250μm〜500μmに分級した。この粒
子を用いて、実施例3と全く同様の操作で分散指数を測
定した。その結果、1953であった。
【0039】[比較例4]三菱化学(株)製乾式造粒品
「#45B」を粉砕後、150μm〜250μmに分級
した。この粒子を用いて、実施例4と全く同様の操作で
分散指数を測定した。その結果、2110であった。 [比較例5]三菱化学(株)製乾式造粒品「#45B」
を1mm〜2mmに分級した。この粒子を用いて、実施
例5と全く同様の操作で分散指数を測定した。その結
果、553であった。 [比較例6]三菱化学(株)製乾式造粒品「#45B」
を粉砕後、500μm〜1mmに分級した。この粒子を
用いて、実施例6と全く同様の操作で分散指数を測定し
た。その結果、530であった。
【0040】[比較例7]三菱化学(株)製乾式造粒品
「#45B」を粉砕後、250μm〜500μmに分級
した。この粒子を用いて、実施例7と全く同様の操作で
分散指数を測定した。その結果、646であった。 [比較例8]三菱化学(株)製乾式造粒品「#45B」
を粉砕後、150μm〜250μmに分級した。この粒
子を用いて、実施例3と全く同様の操作で分散指数を測
定した。その結果、734であった。 [比較例9]三菱化学(株)製湿式造粒品「#45B
W」を1mm〜2mmに分級した。この粒子を用いて、
実施例9と全く同様の操作で分散指数を測定した。その
結果、2141であった。
【0041】[比較例10]三菱化学(株)製湿式造粒
品「#45BW」を粉砕後、500μm〜1mmに分級
した。この粒子を用いて、実施例10と全く同様の操作
で分散指数を測定した。その結果、2086であった。 [比較例11]三菱化学(株)製湿式造粒品「#45B
W」を粉砕後、250μm〜500μmに分級した。こ
の粒子を用いて、実施例11と全く同様の操作で分散指
数を測定した。その結果、2168であった。 [比較例12]三菱化学(株)製湿式造粒品「#45B
W」を粉砕後、150μm〜250μmに分級した。こ
の粒子を用いて、実施例10と全く同様の操作で分散指
数を測定した。その結果、2307であった。
【0042】[比較例13]三菱化学(株)製湿式造粒
品「#45BW」を1mm〜2mmに分級した。この粒
子を用いて、実施例13と全く同様の操作で分散指数を
測定した。その結果、541であった。 [比較例14]三菱化学(株)製湿式造粒品「#45B
W」を粉砕後、500μm〜1mmに分級した。この粒
子を用いて、実施例14と全く同様の操作で分散指数を
測定した。その結果、584であった。 [比較例15]三菱化学(株)製湿式造粒品「#45B
W」を粉砕後、250μm〜500μmに分級した。こ
の粒子を用いて、実施例15と全く同様の操作で分散指
数を測定した。その結果、584であった。実施例1〜
15、比較例1〜15の結果を表1にまとめた。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】表1からも明らかなように、本発明の樹
脂組成物用顔料を用いて樹脂組成物とすれば、カーボン
ブラックの分散性の高い着色樹脂を製造することができ
る。本本発明は汎用性が高くしかも安価な投資で製造で
きる。更に、この樹脂組成物用顔料である加圧成型され
たカーボンブラックは、従来使用されてきた造粒品等に
比較しても嵩密度が大きく向上しているため、カーボン
ブラックに関する費用の大きな割合を占めていた輸送・
貯蔵に要する経費を大幅に削減できる。また、カーボン
ブラックによる粉塵発生・環境汚染も回避できる画期的
な発明である。カーボンブラックを造粒する際に必要な
膨大なエネルギーや巨大な装置も必要ではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08L 55/02 G03G 9/08 361

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末状及び/又は顆粒状カーボンブラック
    を2〜500〓f/cm2で加圧成型してなる樹脂組成
    物用顔料。
  2. 【請求項2】体積が1cc以上である請求項1記載のの
    樹脂組成物用顔料。
  3. 【請求項3】密度ρ(g/cc)が、 ρ=8.190×10-3D−3.824×10-3L+
    0.516 以上、 ρ=3.265×10-3D−3.334×10-3L+
    1.173 以下(ただしカーボンブラックの電子顕微鏡による算術
    平均粒子径をD(nm)、DBP吸油量をL(ml/1
    00g)とする)で表される請求項1又は2記載の樹脂
    組成物用顔料。
  4. 【請求項4】密度ρ(g/cc)が、 ρ=8.686×10-3D−4.031×10-3L+
    0.543 以上、 ρ=3.123×10-3D−3.189×10-3L+
    1.072 以下(ただしカーボンブラックの電子顕微鏡による算術
    平均粒子径をD(nm)、DBP吸油量をL(ml/1
    00g)とする)で表される請求項3記載の樹脂組成物
    用顔料。
  5. 【請求項5】カーボンブラックがファーネス法により得
    られたものである請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂
    組成物用顔料。
  6. 【請求項6】カーボンブラックのDBP吸油量が40〜
    400ml/100g、粒子径が1〜100nmである
    請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  7. 【請求項7】カーボンブラックの粒子径が1〜60nm
    である請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物用顔
    料。
  8. 【請求項8】粉化率が40%以下である請求項1〜7の
    いずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  9. 【請求項9】加圧成型して得られた成型体の密度が原料
    カーボンブラックの嵩密度の2.58倍である請求項1
    〜8のいずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  10. 【請求項10】加圧成型して得られた成型体の形状が三
    角形あるいはその他の多角形の断面を有する柱状体であ
    る請求項1〜9のいずれかに記載の樹脂組成物用顔料。
  11. 【請求項11】加圧成型して得られた成型体の形状が立
    方体あるいは直方体である請求項10記載の樹脂組成物
    用顔料。
  12. 【請求項12】カーボンブラックの加圧成型に、摺動可
    能な型を用いて得られたものである請求項11記載の樹
    脂組成物用顔料。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の樹脂
    組成物用顔料を顔料として用いることを特徴とする樹脂
    組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】樹脂組成物が人造繊維の紡糸原料である
    請求項13記載の樹脂組成物の製造方法。
  15. 【請求項15】樹脂組成物がシーリング剤である請求項
    13記載の樹脂組成物の製造方法。
  16. 【請求項16】樹脂組成物が電子写真用トナーである請
    求項13記載の樹脂組成物の製造方法。
  17. 【請求項17】樹脂組成物が着色樹脂組成物である請求
    項13〜16のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方
    法。
JP27018496A 1996-10-11 1996-10-11 樹脂組成物用顔料及びこれを用いた樹脂組成物の製造方法 Pending JPH10114868A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27018496A JPH10114868A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 樹脂組成物用顔料及びこれを用いた樹脂組成物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27018496A JPH10114868A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 樹脂組成物用顔料及びこれを用いた樹脂組成物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10114868A true JPH10114868A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17482701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27018496A Pending JPH10114868A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 樹脂組成物用顔料及びこれを用いた樹脂組成物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10114868A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4598303B2 (ja) 顆粒状無機質充填剤及びその製造方法並びに該顆粒状無機質充填剤を配合してなる樹脂組成物
DE19649756B4 (de) Verfahren zur Herstellung von Brikettier- und Preßgranulaten aus Rußpigmenten und deren Verwendung
US7790079B2 (en) Thermoplastic molding material and molding elements containing nanometric Inorganic particles for making said molding material and said molding elements, and uses thereof
US5589531A (en) Preparation and use of pelletized submicron pigment powder/polymer compositions
EP1852473B1 (en) Granulated nigrosine colorant and related art thereof
JP2866049B2 (ja) 樹脂着色剤の製造方法
CN106062089A (zh) 颗粒状乙炔黑
JPH10114868A (ja) 樹脂組成物用顔料及びこれを用いた樹脂組成物の製造方法
WO2005054344A1 (en) Masterbatch
JP3316243B2 (ja) 粉末シリカの高分散性造粒物及びその製造方法
US6224799B1 (en) Method for new additive concentrates
DE19638042B4 (de) Verfahren zur Herstellung von Brikettier- und Preßgranulaten aus anorganischen Pigmenten
JP5097191B2 (ja) 樹脂用無機充填剤及び複合樹脂組成物の製造方法
JPH10140040A (ja) 樹脂組成物用顔料及びその製造方法並びにこれを用いた樹脂組成物
JPS5953291B2 (ja) 熱可塑性樹脂の混練方法
JP3681253B2 (ja) 粒子状カーボンブラックの製造方法
EP0012599B1 (en) Method of treating mica
JPH10114869A (ja) 塗料用顔料及びこれを用いた塗料の製造方法
EP1419192A1 (en) Method for making masterbatch
JP3394062B2 (ja) 酸化チタン粉末の高分散性造粒物の製造方法。
JPH107930A (ja) インク用顔料及びこれを用いたインクの製造方法
JP3525646B2 (ja) カーボンブラック含有ゴム組成物
DE1454755A1 (de) Verfahren zur Herstellung von pulverfoermigen Pigmentzubereitungen
DE10004461A1 (de) Metalloxide enthaltende Kunststoffkomponente
JPH11181299A (ja) 古紙配合樹脂フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040323