JP3394062B2 - 酸化チタン粉末の高分散性造粒物の製造方法。 - Google Patents

酸化チタン粉末の高分散性造粒物の製造方法。

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化チタン粉末の造粒物
の製造方法であって、例えば塗料、合成樹脂その他各種
の材料中に配合するとき該材料に対し優れた分散性を有
する造粒物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉末状の酸化チタンは、塗料、顔料、合
成樹脂、製紙等において配合剤として広く使用されてい
る。通常は酸化チタンの微粉末をそのまま使用している
が、配合に当たって定量切出しを行う際、ホッパーの内
壁に付着してブリッジングいわゆる棚吊り現象を生じ定
量切出しが正しく行われ難いため作業性が悪く、配合す
る目的物の品質が安定しない欠点があり、かつ嵩高のた
め発塵し易く作業環境が悪化するなどの問題点がある。
【0003】そこで、粉末を予め小さい粒状に造粒した
ものとすることが試みられており、例えば結合剤及び造
粒促進剤を添加してペレタイザーその他圧縮成形機など
を用いて造粒する方法が知られている(特開昭53−3
7586号)。しかしながら、造粒物とすることで粉体
そのままを用いる場合の作業性の欠点は一応解決できる
ものの、従来のものは造粒に当たっていずれもバインダ
ーその他の添加物を配合するため、それらが造粒物中に
残留すると、造粒物を着色剤、或いは充填剤として塗料
や合成樹脂に配合した際、造粒時の添加物が合成樹脂又
は塗料成分と反応して変質させるおそれがあり、使用範
囲が制約されて汎用性に欠ける欠点がある。また造粒物
は一般的に嵩密度が高くなるため、粉末に比べると樹脂
や塗料中での分散性が悪くなり、マトリックス中で部分
的に凝集物を生ずるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の酸化チタン粉末や造粒された酸化チタンにおける
欠点を改良し、配合する材料(マトリックス)中での分
散性がきわめて良好でかつ定量切出しが確実になし得ら
れると共に配合時の作業性がよく、酸化チタンのみから
なるので、配合対象物の制約を受けない利用範囲の広い
酸化チタン粉末の造粒物の製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するためなされたもので酸化チタン粉末に水又は有
機溶媒或いは両者の混合液を分散媒として加え、攪拌型
造粒機により造粒した後乾燥することを特徴とする酸化
チタン粉末の高分散性造粒物の製造方法である。本発明
ではさらに前記酸化チタン粉末の高分散性造粒物は、嵩
密度が0.7〜1.5kg/lで、粒径が0.1〜5m
mφの範囲であり、分散性指数が200g/個以下であ
ることが好ましい。
【0006】有機溶媒としては乾燥により除去されるも
ので、メタノール又はトルエンが好ましく、造粒後は回
収して再使用される。造粒時に使用する分散媒中にはP
VAなどのバインダーや造粒促進剤、その他界面活性剤
など添加物は全く含有せず、したがって造粒物は酸化チ
タン粉末のみからなるものである。なお、原料の酸化チ
タン粉末は通常粒子径が100μm以下の微粉末が好ま
しい。また表面改質した疎水性酸化チタンを用いる場合
は、水のみよりも有機溶媒又はこれを併用することが好
ましい。
【0007】そして造粒物は嵩密度が1.5kg/lを
超えると合成樹脂や塗料に配合するときマトリックス中
での分散性が悪くなり、0.7より小さい場合は流動性
が低下し定量切出しが正しく行われ難くなる。また嵩密
度がこの範囲にあっても粒径が0.1mmに満たないも
のは充分な流動性が得られず取扱い難くなり、5mmを
超えるものはマトリックス中での分散性が不良となるの
でこの範囲内にあることが好ましい
【0008】
【実施例1〜4】酸化チタン粉末(一次粒子径0.3μ
m,JIS R形3類)を原料とし、水、メタノール、
トルエン及び水とメタノール混合液(1:1)の4種を
用い、それぞれ表1の実施例1〜4に示す量を添加して
攪拌型造粒機(ヘンシェルミキサー)に投入し、215
0〜2250rpmにて5分間攪拌して造粒した後、熱
風循環式乾燥機により乾燥して球状造粒物を得た。
【0009】
【比較例1〜2】前記原料と同一の酸化チタン粉末を原
料とし、0.5%及び1.0%のPVA水溶液を表1の
比較例1〜2に示す割合で添加して、それぞれ攪拌型造
粒機(ヘンシェルミキサー)に投入し、2150〜22
50rpmにて5分間攪拌して造粒した後、熱風循環式
乾燥機により乾燥して球状造粒物を得た。実施例1〜4
及び比較例1〜2の造粒物及び造粒しない酸化チタン粉
末についての粉体物性及びマトリックス中での分散性は
表1に示すとおりである。
【0010】
【表1】
【0011】表中、「マトリックス中での分散性の評
価」は、マトリックス(ポリプロピレン樹脂)に各造粒
物を30wt%混合し、二軸押出機でコンパウンドを作
製し、このコンパウンドをホットプレスにより厚さ50
±10μmのフイルム状とした後、軟X線装置で撮影
後、超微粒子酸化チタンの凝集物の有無を顕微鏡(10
0倍)で観察し、凝集物が生じないものを良とし、凝集
物が生じたものを不良とした。不良のものの凝集物の最
大径は約50μmであった。なお、攪拌造粒に際し、分
散媒として使用する液体は、メタノールと水を比較する
と造粒物の分散性指数は前者の方が小さく、後者は高
い。トルエンとメタノールとは略同等であり、水に比べ
て有機溶媒の方が分散性指数が小さいものが得られる。
【0012】本発明において前記「分散性指数」とは、
製造した造粒物からフルイ分けにより4.75〜4.0
0mmの球状粒子を12個(粒)採取し、1個の球状粒
子を台秤上に置き、底面が平滑な押し棒を用いて球状粒
子に徐々に荷重を加えて球状粒子が破壊又は崩壊した時
の荷重(g)を台秤で読み取り、この操作を12個の球
状粒子についてそれぞれ実施し、最大荷重と最小荷重を
除く10個(n=10)の荷重の算術平均値を求め、こ
れをg/個で表したものである。
【0013】本発明方法により得られた造粒物と、他の
造粒物について、嵩密度、分散性指数を測定し、マトリ
ックス中での分散性を評価した結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】表2から明らかなとおり、本発明の方法に
よって得られた造粒物(No.1〜4,9)は200g
/個以下の分散性指数を示し、マトリックス中での分散
性は良好な結果が得られた。ディスクペレタイザーを用
いたNo.7,10については、嵩密度が1.5kg/
l以下でも200g/個を超える分散性指数を示し、マ
トリックス中での分散性が低下した。したがって、マト
リックス中での高分散性を付与させるためには、嵩密度
は0.7〜1.5kgの範囲でかつ分散性指数が200
g/個以下であることが好ましいといえる
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の方法によっ
て得られる造粒物は、嵩密度が小さく、マトリックス中
において、粉末のまま使用した場合に匹敵する高度の分
散性を有し、しかも良好な流動性を有する粒状体である
から、粉末で使用する場合のような発塵がなく作業環境
が改善され、取扱い易く、かつ定量切出しを確実に行う
ことができ、配合のバラツキがなくなり、マトリックス
の品質が安定化し生産性を向上させることができる。そ
して、従来の造粒物のようにバインダーその他の添加物
を全く含まないから、マトリックスの性質に関係なく配
合することができるので利用範囲がきわめて広い。また
本発明の造粒方法によれば、このような酸化チタンのみ
からなる造粒物を容易に得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 1/00 - 23/08 WPI(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタン粉末に水又は有機溶媒又は両
    者の混合液を分散媒として加え、攪拌型造粒機により造
    粒した後乾燥することを特徴とする酸化チタン粉末の高
    分散性造粒物の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化チタン粉末の高分散性造粒物
    は、嵩密度が0.7〜1.5kg/lで、粒径が0.1
    〜5mmφの範囲であり、分散性指数が200g/個以
    下であることを特徴とする請求項1に記載の酸化チタン
    粉末の高分散性造粒物の製造方法。
JP04878793A 1993-02-16 1993-02-16 酸化チタン粉末の高分散性造粒物の製造方法。 Expired - Fee Related JP3394062B2 (ja)

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