JPH10130640A - 14面体型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体および放射線像変換パネル - Google Patents

14面体型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体および放射線像変換パネル

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JPH10130640A
JPH10130640A JP30114896A JP30114896A JPH10130640A JP H10130640 A JPH10130640 A JP H10130640A JP 30114896 A JP30114896 A JP 30114896A JP 30114896 A JP30114896 A JP 30114896A JP H10130640 A JPH10130640 A JP H10130640A
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phosphor
stimulable phosphor
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alkaline earth
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JP30114896A
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English (en)
Inventor
Yuji Isoda
勇治 礒田
Masato Funahashi
真人 舟橋
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線像記録再生方法に利用した場合に、紫
外線かぶりが発生しにくい輝尽性蛍光体と放射線像変換
パネルを提供する。 【解決手段】基本組成式(I): Ba1-x Cax FBr1-yy :aEu,bM,cA …(I) [Mはアルカリ金属を表わし、AはSn、Siあるいは
Hfを表わし、x、y、a、b、cは、0≦x≦0.0
3、0<y≦0.30、0.0001≦a≦0.01、
0≦b≦0.001、0<c≦0.1の範囲の数値であ
る。]で表わされる14面体型希土類賦活アルカリ土類
金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体、とそれを利用す
る放射線像変換パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な14面体型
の希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽
性蛍光体、そしてその輝尽性蛍光体を用いた放射線像変
換パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線写真法に代わる方法とし
て、たとえば特開昭55−12145号公報に記載され
ているような輝尽性蛍光体を用いる放射線像記録再生方
法が知られている。この方法は、輝尽性蛍光体を含有す
る放射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シート)を利用す
るもので、被写体を透過した、あるいは被検体から発せ
られた放射線を該パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、そ
ののちに輝尽性蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁波
(励起光)で時系列的に励起することにより、該輝尽性
蛍光体中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(輝
尽発光光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取
って電気信号を得、次いで得られた電気信号に基づいて
被写体あるいは被検体の放射線画像を可視像として再生
するものである。読み取りを終えた該パネルは、残存す
る画像の消去が行なわれた後、次の撮影のために備えら
れる。すなわち、放射線像変換パネルは繰り返し使用す
ることができる。
【0003】上記の放射線像記録再生方法によれば、従
来の放射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放
射線写真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝
線量で情報量の豊富な放射線画像を得ることができると
いう利点がある。さらに、従来の放射線写真法では一回
の撮影ごとに放射線写真フィルムを消費するのに対し
て、この放射線像変換方法では放射線像変換パネルをく
り返し使用するので、資源保護、経済効率の面からも有
利である。
【0004】輝尽性蛍光体は、放射線を照射した後、励
起光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用
上では、波長が400〜900nmの範囲にある励起光
によって300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示
す蛍光体が一般的に利用される。従来より放射線像変換
パネルに用いられてきた輝尽性蛍光体の代表例として
は、希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍
光体を挙げることができる。
【0005】放射線像記録再生方法に用いられる放射線
像変換パネルは、基本構造として、支持体とその表面に
設けられた輝尽性蛍光体層とからなるものである。ただ
し、蛍光体層が自己支持性である場合には必ずしも支持
体を必要としない。輝尽性蛍光体層は、通常は輝尽性蛍
光体とこれを分散状態で含有支持する結合剤とからな
る。ただし、輝尽性蛍光体層としては、蒸着法や焼結法
によって形成される結合剤を含まないで輝尽性蛍光体の
凝集体のみから構成されるものが知られている。また、
輝尽性蛍光体の凝集体の間隙に高分子物質が含浸されて
いる輝尽性蛍光体層を持つ放射線像変換パネルも知られ
ている。これらのいずれの蛍光体層でも、輝尽性蛍光体
はX線などの放射線を吸収したのち励起光の照射を受け
ると輝尽発光を示す性質を有するものであるから、被写
体を透過したあるいは被検体から発せられた放射線は、
その放射線量に比例して放射線像変換パネルの輝尽性蛍
光体層に吸収され、パネルには被写体あるいは被検体の
放射線像が放射線エネルギーの蓄積像として形成され
る。この蓄積像は、上記励起光を照射することにより輝
尽発光光として放出させることができ、この輝尽発光光
を光電的に読み取って電気信号に変換することにより放
射線エネルギーの蓄積像を画像化することが可能とな
る。
【0006】なお、輝尽性蛍光体層の表面(支持体に面
していない側の表面)には通常、ポリマーフィルムある
いは無機物の蒸着膜などからなる保護膜が設けられてい
て、蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的な衝撃から
保護している。
【0007】前記の希土類付活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系輝尽性蛍光体は、感度が優れ、また放射線
像変換パネルとして使用した場合に鮮鋭度の高い放射線
再生画像をもたらすため、実用上において優れた輝尽性
蛍光体ということができる。しかしながら、放射線像記
録再生方法の実用化が進むにつれて、更に高性能の輝尽
性蛍光体への要望が高まっている。
【0008】特開平7−233369号公報は、従来用
いられている希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン
化物系輝尽性蛍光体が板状粒子からなっていることに注
目して、その問題点を明らかにし、その問題の解決策と
して、特定の基本組成式を有し、14面体型形状にある
希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性
蛍光体と、その輝尽性蛍光体を放射線像変換パネルに利
用することを提案している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、放射線像記
録再生方法に利用した場合において、上記の特開平7−
233369号公報に具体的に記載されている14面体
型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽
性蛍光体に比べて、特に紫外光かぶり、即ち、外部環境
中の蛍光灯や太陽光などに露出状態で放置あるいは移動
した場合などにおいて発生しやすい「かぶり」が低減さ
れた14面体型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系輝尽性蛍光体を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本組成式
(I): Ba1-x Cax FBr1-yy :aEu,bM,cA …(I) [但し、Mはアルカリ金属(例、Li、K、Na、C
e)を表わし、AはSn、SiあるいはHfを表わし、
x、y、a、bそしてcはそれぞれ、0≦x≦0.0
3、0<y≦0.30、0.0001≦a≦0.01、
0≦b≦0.001、そして0<c≦0.1の範囲の数
値である。]で表わされる14面体型希土類賦活アルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体、およびそ
れを含む放射線像変換パネルにある。なお、本明細書中
に記載した蛍光体組成における上記のx、y、a、b、
cなどの係数は、得られた蛍光体を分析して求めた数値
である。蛍光体製造時の焼成工程の前後で、組成の変化
が生じるため、蛍光体製造時に用いた各原料の各成分の
比と出来上がった蛍光体の各成分の比は若干異なる。
【0011】上記基本組成式(I)におけるx、y、
a、b、そしてcは、それぞれ特に、0.001≦x≦
0.02、0.10≦y≦0.20、0.001≦a≦
0.01、0<b≦0.0003、そして0.0001
<c≦0.05の範囲の数値であることが好ましい。な
お、上記の基本組成式(I)の輝尽性蛍光体は、その輝
尽性蛍光体としての基本的な特性を変えない限り、所望
により、ストロンチウムなどの他のアルカリ土類金属、
もしくはそれら以外の元素を含んでいてもよい。また、
アルカリ金属や、Sn、Si、あるいはHfは、それぞ
れ二種以上のものが組み合されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の14面体型希土類賦活ア
ルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体は、バ
リウム、カルシウム、ユーロピウム、アルカリ金属など
の各種金属のハロゲン化物、そしてさらに、Sn、S
i、あるいはHfの酸化物などを各成分の原料として利
用し、特開平7−233369号公報に記載の方法に準
じる方法を利用して製造することができる。なお、本発
明の14面体型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物系輝尽性蛍光体にSn、SiあるいはHfを導入
するためには、通常は、上記のように、それぞれの成分
の原料として、それらの酸化物(例、SnO2 、SiO
2 、あるいはHfO2 )が用いられるが、その酸化物
は、その酸化物を含まない14面体型希土類賦活アルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体を製造した
のち、これに当該酸化物、そして例えば、焼結防止剤と
して用いるアルミナ微粒子などを添加混合して更に焼成
する方法などを利用して、目的の輝尽性蛍光体中に導入
される。
【0013】本発明の14面体型の希土類賦活アルカリ
土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体は、正六面体
と正八面体との中間多面体であり、通常は、アスペクト
比は1.0〜5.0の範囲にあり、その形状は、上記の
特開平7−733369号公報に写真で示されたものと
同様である。
【0014】本発明の放射線像変換パネルは、その輝尽
性蛍光体層に、前記の基本組成式で表わされる14面体
型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽
性蛍光体を含むものであり、その輝尽性蛍光体層は通
常、輝尽性蛍光体とこれを分散状態で含有支持する結合
剤とからなるのものである。蛍光体層中には更に、他の
輝尽性蛍光体および/または着色剤などの添加剤が含ま
れていてもよい。
【0015】次に、輝尽性蛍光体層が輝尽性蛍光体とこ
れを分散状態で含有支持する結合剤とからなる場合を例
にとり、本発明の放射線像変換パネルを製造する方法を
説明する。
【0016】蛍光体層は、次のような公知の方法により
支持体上に形成することができる。まず、輝尽性蛍光体
と結合剤とを溶剤に加え、これを充分に混合して、結合
剤溶液中に輝尽性蛍光体が均一に分散した塗布液を調製
する。塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体との混合比
は、目的とする放射線像変換パネルの特性、蛍光体の種
類などによって異なるが、一般には結合剤と蛍光体との
混合比は、1:1乃至1:100(重量比)の範囲から
選ばれ、そして特に1:8乃至1:40(重量比)の範
囲から選ぶのが好ましい。上記のようにして調製された
蛍光体と結合剤とを含有する塗布液を、次に、支持体の
表面に均一に塗布することにより塗膜を形成する。この
塗布操作は、通常の塗布手段、たとえば、ドクターブレ
ード、ロールコーター、ナイフコーターなどを用いるこ
とにより行なうことができる。
【0017】支持体としては、従来の放射線像変換パネ
ルの支持体として公知の材料から任意に選ぶことができ
る。公知の放射線像変換パネルにおいて、支持体と蛍光
体層の結合を強化するため、あるいは放射線像変換パネ
ルとしての感度もしくは画質(鮮鋭度、粒状性)を向上
させるために、蛍光体層が設けられる側の支持体表面に
ゼラチンなどの高分子物質を塗布して接着性付与層とし
たり、あるいは二酸化チタンなどの光反射性物質からな
る光反射層、もしくはカーボンブラックなどの光吸収性
物質からなる光吸収層などを設けることが知られてい
る。本発明において用いられる支持体についても、これ
らの各種の層を設けることができ、それらの構成は所望
の放射線像変換パネルの目的、用途などに応じて任意に
選択することができる。さらに特開昭58−20020
0号公報に記載されているように、得られる画像の鮮鋭
度を向上させる目的で、支持体の蛍光体層側の表面(支
持体の蛍光体層側の表面に接着性付与層、光反射層また
は光吸収層などが設けられている場合には、その表面を
意味する)には微小凹凸が形成されていてもよい。
【0018】上記のようにして支持体上に塗膜を形成し
たのち塗膜を乾燥して、支持体上への輝尽性蛍光体層の
形成を完了する。蛍光体層の層厚は、目的とする放射線
像変換パネルの特性、蛍光体の種類、結合剤と蛍光体と
の混合比などによって異なるが、通常は20μm乃至1
mmとする。ただし、この層厚は50乃至500μmと
するのが好ましい。なお、輝尽性蛍光体層は、必ずしも
上記のように支持体上に塗布液を直接塗布して形成する
必要はなく、たとえば、別に、ガラス板、金属板、プラ
スチックシートなどのシート上に塗布液を塗布し乾燥す
ることにより蛍光体層を形成したのち、これを、支持体
上に押圧するか、あるいは接着剤を用いるなどして支持
体と蛍光体層とを接合してもよい。
【0019】前述のように、通常は蛍光体層の上に保護
膜が付設される。保護膜としては、セルロース誘導体や
ポリメチルメタクリレートなどのような透明な有機高分
子物質を適当な溶媒に溶解して調製した溶液を蛍光体層
の上に塗布することで形成されたもの、あるいはポリエ
チレンテレフタレートなどの有機高分子フィルムや透明
なガラス板などの保護膜形成用シートを別に形成して蛍
光体層の表面に適当な接着剤を用いて設けたもの、ある
いは無機化合物を蒸着などによって蛍光体層上に成膜し
たものなどが用いられる。また、有機溶媒可溶性のフッ
素系樹脂の塗布膜により形成され、パーフルオロオレフ
ィン樹脂粉末もしくはシリコーン樹脂粉末を分散、含有
させた保護膜であってもよい。
【0020】なお、得られる画像の鮮鋭度を向上させる
ことを目的として、本発明の放射線像変換パネルを構成
する上記各層の少なくとも一つの層が励起光を吸収し、
輝尽発光光は吸収しないような着色剤によって着色され
ていてもよく、独立した着色中間層を設けてもよい(特
公昭54−23400号公報参照)。
【0021】上記の方法により、支持体上に、前記基本
組成式(I)で表わされる14面体型希土類賦活アルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体とこれを分
散状態で含有支持する結合剤とからなる蛍光体層が付設
されてなる本発明の放射線像変換パネルを製造すること
ができる。
【0022】
【実施例】
[比較例1]Ba0.841 Ca0.149 FBr0.850.15
0.004Eu, 0.0001Kの製造 1)1150mLのBaBr2 水溶液(2.5モル/
L)、72.37gのCaBr2 ・2H2 O、36mL
のEuBr3 水溶液(0.2モル/L)、4.95gの
KBr、及び1812mLの水を容積4000mLの反
応容器に入れた。この反応容器中の反応母液を60℃に
保温し、直径60mmのスクリュー型撹拌羽根を500
rpmで回転させて、反応母液を撹拌した。288mL
のNH4 F水溶液(5モル/mL)を、撹拌下に保温し
ている上記の反応母液中にローラーポンプを用いて4.
8mL/分の送液速度で注入し、沈殿物を生成させた。
注入の完了後も保温と撹拌を2時間続けて沈殿物の熟成
を行なった。次に沈殿物を濾別し、メタノール2Lで洗
浄した。次いで、洗浄した沈殿物を取り出し、120℃
で4時間真空乾燥させて、320gの蛍光体前駆体結晶
(以下、BFB結晶という)を得た。得られた結晶を走
査型電子顕微鏡で観察したところ、その大部分が14面
体型の結晶であった。
【0023】2)上記のBFB結晶を20.6gとり、
これに、BaI2 を4.4g、BaF2 を0.18g、
KBrを0.0012g、そして焼成時の焼結による粒
子形状の変化や粒子間融着による粒子サイズ分布の変化
を防止するためのアルミナの超微粒子粉体を0.125
g添加し、乳鉢で混合したのち、プラスチックビンに入
れ、充分に振って撹拌した。これを取って石英ボートに
充填し、チューブ炉を用い、窒素ガス雰囲気中、800
℃で2時間焼成して標記の組成式で表わされるユーロピ
ウム賦活弗化臭化バリウム蛍光体粒子を得た。得られた
蛍光体粒子を走査型電子顕微鏡で観察したところ、その
大部分が原料結晶と同じく14面体の形状にあった。
【0024】[実施例1]Ba0.841 Ca0.149 FBr
0.850.15: 0.004Eu, 0.0001K,0.02Siの製造 比較例1の工程1)で得られたBFB結晶を用い、これ
に添加する物質に、更に0.013gのSiO2 を付加
した以外は、比較例1と同様にして標題の組成式で表わ
される14面体型のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム
蛍光体粒子を得た。
【0025】[実施例2]Ba0.841 Ca0.149 FBr
0.850.15: 0.004Eu, 0.0001K,0.006 Hfの製造 比較例1の工程1)で得られたBFB結晶を用い、これ
に添加する物質に、更に0.013gのHfO2 を付加
した以外は、比較例1と同様にして標題の組成式で表わ
される14面体型のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム
蛍光体粒子を得た。
【0026】[実施例3]Ba0.841 Ca0.149 FBr
0.850.15: 0.004Eu, 0.0001K,0.00016 Snの製
造 比較例1の工程1)で得られたBFB結晶を用い、これ
に添加する物質に、更に0.003gのSnO2 を付加
した以外は、比較例1と同様にして標題の組成式で表わ
される14面体型のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム
蛍光体粒子を得た。
【0027】[実施例4]Ba0.841 Ca0.149 FBr
0.850.15: 0.004Eu, 0.0001K,0.0008Snの製造 比較例1の工程1)で得られたBFB結晶を用い、これ
に添加する物質に、更に0.013gのSnO2 を付加
した以外は、比較例1と同様にして標題の組成式で表わ
される14面体型のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム
蛍光体粒子を得た。
【0028】[実施例5]Ba0.841 Ca0.149 FBr
0.850.15: 0.004Eu, 0.0001K,0.0016Snの製造 比較例1の工程1)で得られたBFB結晶を用い、これ
に添加する物質に、更に0.025gのSnO2 を付加
した以外は、比較例1と同様にして標題の組成式で表わ
される14面体型のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム
蛍光体粒子を得た。
【0029】[比較例2]Ba0.841 Ca0.149 FBr
0.850.15: 0.004Eu, 0.0001K,0.0016Tiの製造 比較例1の工程1)で得られたBFB結晶を用い、これ
に添加する物質に、更に0.013gのTiO2 を付加
した以外は、比較例1と同様にして標題の組成式で表わ
される14面体型のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム
蛍光体粒子を得た。
【0030】[比較例3]Ba0.841 Ca0.149 FBr
0.850.15: 0.004Eu, 0.0001K,0.001 Zrの製造 比較例1の工程1)で得られたBFB結晶を用い、これ
に添加する物質に、更に0.013gのZrO2 を付加
した以外は、比較例1と同様にして標題の組成式で表わ
される14面体型のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム
蛍光体粒子を得た。
【0031】[14面体型Eu賦活弗化臭化バリウム輝
尽性蛍光体の紫外線かぶり評価]上記実施例と比較例の
それぞれで得られた14面体型ユーロピウム賦活弗化臭
化バリウム輝尽性蛍光体の紫外線かぶり特性を下記の方
法で評価した。予め上記輝尽性蛍光体に高圧ナトリウム
ランプ光を紫外線除去フィルターを通して照射して、カ
ブリを完全に消去しておいた。次に、その蛍光体を室内
で、蛍光灯下1000ルックスの光量が照射されるとこ
ろに1時間放置した後、He−Neレーザ光(632.
8nm)で励起して蛍光灯光に含まれる紫外線によって
生じたカブリによる輝尽発光量を測定した。得られた紫
外線カブリを第1表に示す。
【0032】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 付加添加物 (添加割合:wt.%) 紫外線カブリ量 ──────────────────────────────────── 比較例1 −− (0) 2.30×10-5 比較例2 TiO2 (0.05) 2.66×10-5 比較例3 ZrO2 (0.05) 2.89×10-5 ──────────────────────────────────── 実施例1 SiO2 (0.05) 1.63×10-5 実施例2 HfO2 (0.05) 2.24×10-5 実施例3 SnO2 (0.01) 2.15×10-5 実施例4 SnO2 (0.05) 1.56×10-5 実施例5 SnO2 (0.10) 2.17×10-5 ────────────────────────────────────
【0033】上記の第1表の結果から、14面体型のユ
ーロピウム賦活弗化臭化バリウム蛍光体の製造の際に、
微量成分としてSi、Sn、Hfを添加すると、得られ
る蛍光体の紫外線かぶりが低下することがわかる。一
方、それらと同様に4価の元素であるTiやZrの同程
度の量の添加は、むしろ紫外線かぶりの増大を引き起す
結果となることがわかる。
【0034】[実施例6]放射線像変換パネルの製造 蛍光体層形成材料として、上記のSi、Sn、Hfのう
ちのいずれかの成分を含む14面体型希土類賦活アルカ
リ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体358g、
ポリウレタン樹脂(住友バイエルウレタン(株)製、デ
スモラック4125)15.8g、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂2.0gをメチルエチルケトン−トルエン
(1:1)混合溶媒に添加し、プロペラミキサーによっ
て分散し、粘度25〜30PSの塗布液を調製した。こ
の塗布液をドクターブレードを用いて下塗り付ポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に塗布したのち、100
℃で15分間乾燥させて、厚さ200μmの蛍光体層を
形成した。
【0035】次に、保護膜形成材料として、フッ素系樹
脂:フルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体(旭
硝子(株)製ルミフロン LF100)70g、架橋剤:イソ
シアネート(住友バイエルウレタン(株)製デスモジュ
ールZ4370)25g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂5
g、およびシリコーン樹脂微粉末(KMP−590、信
越化学工業(株)製、粒子径1〜2μm)10gをトル
エン−イソプロピルアルコール(1:1)混合溶媒に添
加し、塗布液を作った。この塗布液を上記のようにして
予め形成しておいた蛍光体層上にドクターブレードを用
いて塗布し、次に120℃で30分間熱処理して熱硬化
させるとともに乾燥し、厚さ10μmの保護膜を設け
た。以上に記載の方法により、本発明に従う放射線像変
換パネルを得た。
【0036】
【発明の効果】本発明に従って、14面体型のユーロピ
ウム賦活弗化臭化バリウム蛍光体の製造の際に、微量成
分としてSi、Sn、Hfを添加すると、得られる輝尽
性蛍光体の紫外線かぶりが低下する。従って、その本発
明の14面体型のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム蛍
光体を用いた放射線像変換パネルは紫外線かぶりが少な
いという特徴を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本組成式(I): Ba1-x Cax FBr1-yy :aEu,bM,cA …(I) [ただし、Mはアルカリ金属を表わし、AはSn、Si
    あるいはHfを表わし、x、y、a、b、そしてcはそ
    れぞれ、0≦x≦0.03、0<y≦0.30、0.0
    001≦a≦0.01、0≦b≦0.001、そして0
    <c≦0.1の範囲の数値である。]で表わされる14
    面体型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系
    輝尽性蛍光体。
  2. 【請求項2】 基本組成式(I)におけるx、y、a、
    b、そしてcが、それぞれ、0.001≦x≦0.0
    2、0.10≦y≦0.20、0.001≦a≦0.0
    1、0<b≦0.0003、そして0.0001<c≦
    0.05の範囲の数値である請求項1に記載の14面体
    型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽
    性蛍光体。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは2に記載の14面体型
    希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性
    蛍光体を含む放射線像変換パネル。
JP30114896A 1996-10-25 1996-10-25 14面体型希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体および放射線像変換パネル Withdrawn JPH10130640A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10265774A (ja) * 1996-12-25 1998-10-06 Konica Corp 希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体及び放射線像変換パネル

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JPH10265774A (ja) * 1996-12-25 1998-10-06 Konica Corp 希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体及び放射線像変換パネル

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