JPH10126256A - クロック発生回路 - Google Patents

クロック発生回路

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JPH10126256A
JPH10126256A JP8275142A JP27514296A JPH10126256A JP H10126256 A JPH10126256 A JP H10126256A JP 8275142 A JP8275142 A JP 8275142A JP 27514296 A JP27514296 A JP 27514296A JP H10126256 A JPH10126256 A JP H10126256A
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Yoshimitsu Saka
坂  善光
Masaru Yasuda
勝 安田
Takashi Kakimoto
隆司 垣本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の安定なクロックが必要な電子機器にお
いて、一つの基準信号から複数のクロック信号を生成す
ることにより、必要な水晶発振子等の数を減らしてコス
ト低減および基板上の占有面積の低減を図る。 【解決手段】 水晶発振子等の安定な外付け発振子を用
いた発振器で生成される第一の基準信号の周波数f1を
基準とし、電圧制御発振器2の発振周波数を所定の範囲
内に制御する周波数制御回路1と、電圧制御発振器2の
出力信号f2と第二の基準信号f3とを位相比較する位
相比較器3とにより、電圧制御発振器2の出力信号f2
を第二の基準信号f3に位相同期させるPLL回路を構
成する。方式制御信号で周波数制御回路1の周波数制御
範囲を切り換えることにより、第二の基準信号が方式に
よって異なる場合でも常に電圧制御発振器2の出力を第
二の基準信号f3に位相同期させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の安定なクロッ
クを必要とする電子機器におけるクロック発生回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、映像信号を記録再生する磁気記
録再生装置(VTR等)において、映像信号処理用のク
ロックやシステムコントロール用のクロック等、種々の
クロックが使用されている。特に映像信号処理回路を世
界の各国で用いられている種々のテレビジョン方式(例
えばM−NTSC、GB−PAL、M−PAL,N−P
AL等)に対応させようとすると、それぞれの方式毎に
異なるクロックを生成する必要がある。
【0003】図7は、従来のVTRの記録時の映像信号
処理回路の一例を示すブロック図である。この映像信号
処理回路は三種類のテレビジョン方式に対応している。
図7において、2は電圧制御発振器(VCO)、3は色
信号と電圧制御発振器の出力とを位相比較する位相比較
器、20は輝度信号の振幅を所定のレベルに調節する自
動利得制御回路(AGC)、21は映像信号中の色信号
を除去する低域通過フィルタ(LPF1)、22は映像
信号をFM信号にするFM変調器、24は映像信号中の
輝度信号を除去する帯域通過フィルタ(BPF)、25
は色信号中のバースト信号の振幅を所定のレベルにする
自動利得制御回路(ACC)、26は色信号の周波数を
低域周波数に変換する周波数変換器(BM)、27は周
波数変換器の出力信号のうち、低域周波数成分のみを取
り出す低域通過フィルタ(LPF2)、23はFM変調
された輝度信号と低域周波数に変換された色信号とを加
算する加算器、28は色信号を周波数変換するためのキ
ャリア信号を生成するキャリア発生回路、29は複数の
水晶発振子のうちの一つを選択して接続するスイッチ回
路である。
【0004】VTRにおいて、輝度信号はFM変調さ
れ、色信号は低域周波数に変換され、これらの信号が加
算されたのち記録されることは良く知られている。色信
号はACC25でバースト振幅が一定にされて位相比較
器3に入力される。位相比較器3は、VCO2の出力f
2がACC25の出力であるバースト信号f3に位相同
期するようにVCO2をフィードバック制御する。この
制御は一般に、APC(Automatic Phase Control)と呼
ばれている。
【0005】色信号処理におけるAPCは、バースト信
号のみによるサンプル値制御系システムであり、VCO
2の周波数変動が大き過ぎると、サイドロックと呼ばれ
る擬似的なロック点(理論的には、NTSC方式はfH
周期、PAL方式はfH/2周期)の悪影響が生ずる。
そこで、VCO2は、周波数変動範囲が高々2kHz程
度となるように、水晶発振子を用いた発振器が使用され
る。したがって、複数の種類のテレビジョン方式に対応
させるためには、それぞれのテレビジョン方式に対応す
る周波数の水晶発振子が必要である。
【0006】図7では、三個の水晶発振子X1、X2及
びX3を切り換えることによりVCO2の出力信号周波
数を切り換えて信号処理を行うようにしている。例え
ば、水晶発振子X1がM−NTSC用、水晶発振子X2
がM−PAL用、水晶発振子X3がN−PAL用とすれ
ば、三個の水晶発振子X1、X2、X3のうちの一つを
選択して使用することにより、上記三方式に対応した映
像信号処理を行うことができる。VTRの場合、映像信
号処理だけでなく、システムコントロール用の集積回路
等、他の回路部分でも水晶発振子を用いた発振器が使用
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例のように、電子機器に必要なクロックの種類に対
応する数だけ水晶発振子を備えることはコスト上昇の要
因となる。また、発振回路を含む信号処理回路等が占有
する基板上の面積が大きくなるといった課題もある。本
発明はこのような従来の課題を解決するためのものであ
り、一つの基準信号から複数のクロック信号を生成する
ことにより、必要な水晶発振子の数を減らすことができ
るクロック発生回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるクロック発
生回路の第一の構成は、電圧によって発振周波数が制御
可能な電圧制御発振器と、水晶発振子等の安定な外付け
発振子を用いた発振器で生成される第一の基準信号に基
づいて前記電圧制御発振器の発振周波数を所定の範囲内
に制御する周波数制御回路と、前記電圧制御発振器の出
力信号と第二の基準信号とを位相比較する位相比較器と
を備える。前記電圧制御発振器と前記位相比較器とによ
って前記電圧制御発振器の出力信号を第二の基準信号に
位相同期させるPLL回路が構成される。そして、方式
制御信号で前記周波数制御回路の周波数制御範囲を切り
換えることにより、第二の基準信号が方式によって異な
る場合でも常に前記電圧制御発振器の出力信号を第二の
基準信号に位相同期させる。
【0009】この構成によれば、一つの基準信号より複
数の種類のクロック信号を作成することができる。即
ち、基準信号を水晶発振子(又は他の代替品)を用いて
生成すれば、1つの水晶発振子で複数の方式に対応する
複数のクロックを生成することができる。
【0010】本発明によるクロック発生回路の第二の構
成は、電圧によって発振周波数が制御可能な電圧制御発
振器と、水晶発振子等の安定な外付け発振子を用いた発
振器で生成される第一の基準信号に基づいて前記電圧制
御発振器の発振周波数を所定の範囲内に制御する周波数
制御回路と、前記電圧制御発振器の出力信号と第二の基
準信号とを位相比較する位相比較器とを備え、前記電圧
制御発振器と前記位相比較器とにより構成された第一の
PLL回路によって前記電圧制御発振器の出力信号を第
二の基準信号に位相同期させると共に、第一の制御信号
で前記周波数制御回路の周波数制御範囲を切り換える
(第一のクロック発生手段)。さらに、前記電圧制御発
振器の出力信号を分周する第一の分周器と、第一の基準
信号を分周する第二の分周器と、第一及び第二の分周器
の出力信号を位相比較する第二の位相比較器とにより構
成された第二のPLL回路を備え、前記電圧制御発振器
の出力信号を第一の基準信号の周波数と所定の関係を有
する周波数の信号に位相同期させる(第二のクロック発
生手段)。そして、第一のクロック発生手段と第二のク
ロック発生手段とを第二の制御信号によって切り換える
スイッチ回路が備えられている。
【0011】このようなクロック回路を例えばVTRの
色信号処理回路に適用すると、記録時はバースト信号と
位相同期させるAPC回路として動作させ、再生時は固
定発振(フリーラン)回路として動作させることができ
る。
【0012】上記の第一及び第二の構成における周波数
制御回路は、電圧制御発振器の出力信号をカウントする
第一のカウンタと、第一のカウンタの出力信号に基づい
て第一の所定期間T1を生成する第一のデコーダおよび
第二の所定期間T2を生成する第二のデコーダと、第一
の基準信号をカウントする第二のカウンタと、第二のカ
ウンタの出力信号に基づいて第三の所定期間T3を生成
する第三のデコーダと、第一、第二及び第三のデコーダ
の出力信号を位相比較する第二の位相比較器とを備え、
前記第二の位相比較器は、第三の所定期間T3が第一の
所定期間T1と第二の所定期間T2との間の値になるよ
うに前記電圧制御発振器の周波数を制御するように構成
することが好ましい。
【0013】本発明によるクロック発生回路の第三の構
成は、電圧によって発振周波数が制御可能な電圧制御発
振器と、前記電圧制御発振器の出力信号を分周する第一
の分周器と、第一の基準信号を分周する第二の分周器
と、第一の分周器の出力信号と第二の分周器の出力信号
とを位相比較する位相比較器とにより構成されたPLL
回路によって第一の電圧制御発振器の出力信号を第一の
基準信号の周波数と所定の関係を有する周波数の信号に
位相同期させるクロック発生手段を複数組備える。この
構成によって、一つの基準信号から複数のクロックを生
成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。本発明の第一の実施形態に係
るクロック発生回路のブロック図を図1に示す。図1に
おいて、クロック発生回路に入力される第一の基準信号
f1は、水晶発振子等を用いて生成される周波数変動の
少ない信号であり、周波数制御回路1は、この基準信号
f1の周波数とVCO2の出力信号の周波数とを比較し
て、VCO2の出力周波数f2が所定の範囲内になるよ
うにVCO2を制御する。さらに、VCO2の出力信号
f2は、第二の基準信号f3と位相比較器3とで構成さ
れるPLL回路によって、第二の基準信号f3に位相同
期させられる。
【0015】第二の基準信号f3が正弦波のような連続
波であれば周波数制御回路1が不要になる場合が多い
が、映像色信号処理回路のバースト信号のような間欠信
号でPLL制御を行う場合、サイドロックと呼ばれる疑
似的なロック状態が存在するため、VCO2の出力信号
周波数をサイドロックしない周波数にする必要がある。
したがって、周波数制御回路1は、VCO2の出力f2
の周波数が、第二の基準信号の周波数f3を含む所定の
範囲内になるように制御し、サイドロックしないように
している。
【0016】周波数制御回路1による制御とPLL回路
による制御との関係を図2に示す。図2において、サイ
ドロックする最近接の周波数をfSL、fSHとし、PLL
のキャプチャーレンジ(プルインレンジ)をfa、fd
とすると、VCO2の出力信号周波数f2は、周波数f
bからfcの間の周波数になるように周波数制御回路1
によって制御される。VCOの出力信号周波数f2は、
fb<f2<fcの関係を満たしている間はPLLによ
って制御され、第二の基準信号f3に位相同期する。こ
こで、第二の基準信号が方式によって異なる場合を考え
る。例えば、映像信号の色信号処理回路では、M−NT
SC、GB−PAL、M−PAL、N−PALといった
テレビジョン方式の違いにより、異なる信号が第二の基
準信号として与えられる。この場合、周波数制御回路1
の周波数制御範囲を方式毎に切り替えることにより、第
一の基準信号のみで全ての方式の信号処理を行うことが
できる。
【0017】以上のように本発明の第一の実施形態によ
れば、VCO2の出力信号f2を所定の周波数範囲内に
する周波数制御回路と、VCO2の出力信号f2と第二
の基準信号f3との位相比較を行いVCO2の出力信号
f2を第二の基準信号f3に位相同期させるPLL回路
との働きにより、方式制御信号を用いて周波数制御回路
の周波数制御範囲を切り換えるだけで種々の方式に対応
したクロックを生成することができる。
【0018】なお、本実施形態ではVCOの出力信号を
位相比較回路に直接入力しているが、VCO2の出力信
号を分周したのち位相比較回路に入力するように構成し
てももよい。
【0019】次に、本発明の第二の実施形態に係るクロ
ック発生回路のブロック図を図3に示す。図3におい
て、1は周波数制御回路、2は電圧制御発振回路(VC
O)、3は第一の位相比較器、4はVCO2の出力信号
を1/Nに分周する分周器、5は第二の位相比較器、6
は第一の基準信号を1/Mに分周する分周器、7および
8はVCO2の制御経路を切り替えるスイッチ回路であ
る。
【0020】まず、スイッチ回路の制御について説明す
る。第一のスイッチ回路7と第二のスイッチ回路8は第
二の制御信号により連動して動作する。図3に示すよう
に、それぞれのスイッチ回路7,8がA側に切り換えら
れているときは、第一のスイッチ回路7は周波数制御回
路1の出力をVCO2に接続し、第二のスイッチ回路8
は第一の位相比較器3の出力をVCO2に接続する。一
方、ぞれぞれのスイッチ回路7,8がB側に切り換えら
れているときは、第一のスイッチ回路7は第二の位相比
較器5の出力をVCO2に接続し、第二のスイッチ回路
8は所定の電圧V1をVCO2に与える。
【0021】スイッチ回路7,8がA側のときは、第一
の実施形態と同様の動作が行われる。スイッチ回路がB
側のときの動作について以下に説明する。VCO2の出
力f2は第一の分周器4で1/Nに分周されて第二の位
相比較器5に入力され、第一の基準信号f1は第二の分
周器6で1/Mに分周されて第二の位相比較器5に入力
される。第二の位相比較器5は、第一の分周器4の出力
信号と第二の分周器6の出力信号とを比較し、第二の分
周器6の出力信号が第一の分周器4の出力信号に位相同
期するように、第一のスイッチ回路7を介してVCO2
を制御する。すなわち、VCO2と分周器4,6と位相
比較器5とによってPLL回路が構成されている。
【0022】したがって、VCO2の出力(周波数)f
2は、 f2=f1・N/M となり、第一の基準信号(周波数)f1のN/M倍に等
しくなる。即ち、VCO2の出力f2は第二の基準信号
f3の影響を受けず、第一の基準信号f1のみによって
決まる固定周波数のクロックとなる。この場合、分周器
4,6の分周比N,Mを第一の制御信号を用いて方式毎
に切り替えることにより、それぞれの方式に対応するク
ロックを得ることができる。
【0023】以上のように本発明の第二の実施形態によ
れば、スイッチ回路7,8を切り替えることにより、第
二の基準信号f3に位相同期する第一のクロックと第一
の基準信号f1に位相同期する第二のクロックとを得る
ことができる。例えば、VTRの色信号処理において、
記録時はバースト信号に位相同期させるAPC回路とし
て使用し、再生時は固定発振(フリーラン)信号として
使用するような場合に適している。
【0024】次に、第一および第二の実施形態における
周波数制御回路1の構成例を図4に示す。図中、破線で
囲まれた部分が周波数制御回路1である。この周波数制
御回路1は、VCO2の出力信号をカウントする第一の
カウンタ9、第一のカウンタ9の出力信号から所定の期
間を生成する第一及び第二のデコーダ回路10,11、
第二の位相比較回路12、第一の基準信号をクロックと
する第二のカウンタ14、および、第二のカウンタの出
力信号から所定の期間を生成する第三のデコーダ回路1
3を備えている。
【0025】VCO2の出力信号f2が第一のカウンタ
9に入力され、このカウンタ9の出力に基づいて第一の
デコーダ10が期間T1を生成し、第二のデコーダ11
が期間T2を生成する。ここで、T1<T2とする。一
方、第一の基準信号f1は第二のカウンタ14に入力さ
れ、このカウンタ14の出力に基づいて第三のデコーダ
13が期間T3を生成する。第一から第三のデコーダ1
0,11,13の出力は第二の位相比較器12に入力さ
れ、第一および第二のデコーダ出力T1,T2が第三の
デコーダ出力T3と位相比較される。
【0026】第二の位相比較器12は、T3≦T1であ
るときは、VCO2の出力信号周波数f2を高くするよ
うに制御し、T3≧T2であるときは、VCO2の出力
信号周波数f2を低くするように制御する。この結果、
T1<T3<T2となるようにVCO2が制御される。
ここで、 T1=h/f2 T2=i/f2 T3=j/f1 (但し、h,i,jはデコードする定数であり、h<
i)とすると、上記のT1<T3<T2の関係から、 (h/f2)<(j/f1)<(i/f2) すなわち、 (h/j)・f1<f2<(i/j)・f1 の関係が得られる。この関係を満たすようにVCO2の
出力信号周波数f2が制御されることになる。従って、
図2において、 fb=(h/j)・f1 fc=(i/j)・f1 とすれば、VCO2の出力信号周波数f2は、周波数制
御回路1により、 fb<f2<fc となるように制御される。第一の実施形態で説明したよ
うに、fb<f2<fcのときVCO2の出力信号f2
は、第二の基準信号f3と第一の位相比較器3とで構成
されるPLL回路によって、第二の基準信号f3に位相
同期させられる。
【0027】なお、図4は周波数制御回路の一例を示す
ものであり、他の回路構成によって周波数制御回路を構
成することもできる。次に、本発明の第三の実施形態に
係るクロック発生回路のブロック図を図5に示す。図5
において、2,15は電圧制御発振器(VCO)、4,
6,16,18は分周器、5,17は位相比較器であ
る。
【0028】第一のVCO2の出力は第一の分周器4で
1/Nに分周されて第一の位相比較器5に入力され、第
一の基準信号は第二の分周器6で1/Mに分周されて第
一の位相比較器5に入力される。第一の位相比較器5
は、第一の分周器4の出力信号が第二の分周器6の出力
信号に位相同期するように第一のVCO2を制御する。
すなわち、第一のVCO2と第一及び第二の分周器4,
6と位相比較器5とによって第一のPLL回路が構成さ
れている。この結果、VCO2の出力f2は、 f2=f1・N/M なる周波数に制御される。同様に、第二のVCO15と
第三及び第四の分周器16,18と第二の位相比較器1
7とによって第二のPLL回路が構成され、第二のVC
O15の出力信号f4は f4=f1・K/L なる周波数に制御される。したがって、4つの分周器の
うち、少なくとも1つの分周比を変えることによって、
周波数の異なる2つのクロックを同時に得ることができ
る。
【0029】このようにVCOと2つの分周器と位相比
較器とで構成されるPLLを複数組持つことにより、安
定なクロックを複数必要とする電子機器においても、1
つの水晶発振子ですべてのクロックを生成することがで
きる。
【0030】次に、本発明の第四の実施形態に係るブロ
ック図を図6に示す。この回路は、VTRの色信号処理
回路の記録系に本発明のクロック発生回路を適用したも
のである。図6において、1は周波数制御回路、2,1
5は電圧制御発振器(VCO)、3,17は位相比較
器、16,18は分周器、20は輝度信号の振幅を所定
のレベルにする自動利得制御回路(AGC)、21は映
像信号中の色信号を除去する低域通過フィルタ(LPF
1)、22は映像信号をFM信号にするFM変調器、2
4は映像信号中の輝度信号を除去する帯域通過フィルタ
(BPF)、25は色信号中のバースト信号の振幅を所
定のレベルにする自動利得制御回路(ACC)、26は
色信号の周波数を低域周波数に変換する周波数変換器
(BM)、27は周波数変換器の出力信号のうち、低域
周波数成分のみを取り出す低域通過フィルタ(LPF
2)、23はFM変調された輝度信号と低域周波数に変
換された色信号を加算する加算器、28は色信号を周波
数変換するためのキャリア信号を作成するキャリア発生
回路、19は水晶発振回路である。
【0031】色信号はACC25でバースト振幅が一定
にされて第一の位相比較器3に入力される。第一の位相
比較器3は、第一のVCO2の出力f2がACC25の
出力であるバースト信号f3に位相同期するようにVC
O2を制御する。テレビジョン方式によって色信号周波
数が異なるため、方式制御信号で周波数制御回路1の周
波数制御範囲を切り替えることによって、異なるテレビ
ジョン方式に対応できるようにしている。また、第二の
VCO15と2つの分周器16,18と第二の位相比較
器17とによって、異なるクロック信号f4を作成し、
このクロックをシステムコントロール用ICに供給す
る。このような構成によって、1つの水晶発振器19だ
けで、映像信号処理回路用の複数のクロックとシステム
コントロールのクロックとを生成している。
【0032】なお、以上に説明した各実施形態におい
て、クロック発生回路は一つの集積回路の中に組み込む
ことができ、この場合、従来のクロック発生回路に付加
された回路部分によって基板上の占有面積が増加するこ
とはない。
【0033】また、第一の基準信号を提供するための発
振器は、水晶発振子を用いた発振器に限らず、他の種類
の安定な外付け発振子(振動子)を用いた発振器であっ
てもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明のクロック発生回路
によれば、一つの基準信号から複数のクロック信号を生
成することができる。したがって、必要な水晶発振子等
の数を減らすことができ、コスト低減および基板上の占
有面積の低減を図ることができる。外付けの水晶発振子
等の数が減れば、品質及び信頼性の向上等の波及的効果
も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るクロック発生回
路のブロック図
【図2】図1のクロック発生回路の動作を説明するため
の図
【図3】本発明の第二の実施形態に係るクロック発生回
路のブロック図
【図4】図1及び図3のクロック発生回路における周波
数制御回路の例を示すブロック図
【図5】本発明の第三の実施形態に係るクロック発生回
路のブロック図
【図6】本発明のクロック発生回路の適用例を示すブロ
ック図
【図7】従来のクロック発生回路によるVTRの映像信
号処理を示すブロック図
【符号の説明】
1 周波数制御回路 2,15 電圧制御発振器 3,5,12,17 位相比較器 4,6,16,18 分周器 7,8 スイッチ回路 9,14 カウンタ 10,11,13 デコーダ 19 水晶発振器 20,25 自動利得制御回路 21,27 低域通過フィルタ 22 FM変調器 23 加算器 24 帯域通過フィルタ 26 周波数変換器 28 キャリア発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧によって発振周波数が制御可能な電
    圧制御発振器と、水晶発振子等の安定な外付け発振子を
    用いた発振器で生成される第一の基準信号に基づいて前
    記電圧制御発振器の発振周波数を所定の範囲内に制御す
    る周波数制御回路と、前記電圧制御発振器の出力信号と
    第二の基準信号とを位相比較する位相比較器とを備え、
    前記電圧制御発振器と前記位相比較器とによって前記電
    圧制御発振器の出力信号を第二の基準信号に位相同期さ
    せるPLL回路が構成され、方式制御信号で前記周波数
    制御回路の周波数制御範囲を切り換えることにより、第
    二の基準信号が方式によって異なる場合でも常に前記電
    圧制御発振器の出力信号を第二の基準信号に位相同期さ
    せることを特徴とするクロック発生回路。
  2. 【請求項2】 電圧によって発振周波数が制御可能な電
    圧制御発振器と、水晶発振子等の安定な外付け発振子を
    用いた発振器で生成される第一の基準信号に基づいて前
    記電圧制御発振器の発振周波数を所定の範囲内に制御す
    る周波数制御回路と、前記電圧制御発振器の出力信号と
    第二の基準信号とを位相比較する位相比較器とを備え、
    前記電圧制御発振器と前記位相比較器とにより構成され
    た第一のPLL回路によって前記電圧制御発振器の出力
    信号を第二の基準信号に位相同期させると共に、第一の
    制御信号で前記周波数制御回路の周波数制御範囲を切り
    換える第一のクロック発生手段と、 前記電圧制御発振器の出力信号を分周する第一の分周器
    と、第一の基準信号を分周する第二の分周器と、第一及
    び第二の分周器の出力信号を位相比較する第二の位相比
    較器とにより構成された第二のPLL回路を備え、前記
    電圧制御発振器の出力信号を第一の基準信号の周波数と
    所定の関係を有する周波数の信号に位相同期させる第二
    のクロック発生手段と、 第一のクロック発生手段と第二のクロック発生手段とを
    第二の制御信号によって切り換えるスイッチ回路とを備
    えているクロック発生回路。
  3. 【請求項3】 前記周波数制御回路が、前記電圧制御発
    振器の出力信号をカウントする第一のカウンタと、第一
    のカウンタの出力信号に基づいて第一の所定期間T1を
    生成する第一のデコーダおよび第二の所定期間T2を生
    成する第二のデコーダと、第一の基準信号をカウントす
    る第二のカウンタと、第二のカウンタの出力信号に基づ
    いて第三の所定期間T3を生成する第三のデコーダと、
    第一、第二及び第三のデコーダの出力信号を位相比較す
    る第二の位相比較器とを備え、前記第二の位相比較器
    は、第三の所定期間T3が第一の所定期間T1と第二の
    所定期間T2との間の値になるように前記電圧制御発振
    器の周波数を制御する請求項1又は2記載のクロック発
    生回路。
  4. 【請求項4】 電圧によって発振周波数が制御可能な電
    圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号を分周
    する第一の分周器と、第一の基準信号を分周する第二の
    分周器と、第一の分周器の出力信号と第二の分周器の出
    力信号とを位相比較する位相比較器とにより構成された
    PLL回路によって第一の電圧制御発振器の出力信号を
    第一の基準信号の周波数と所定の関係を有する周波数の
    信号に位相同期させるクロック発生手段を複数組備え、
    一つの基準信号から複数のクロックを生成することを特
    徴とするクロック発生回路。
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CN110995248A (zh) * 2019-12-19 2020-04-10 深圳市紫光同创电子有限公司 提高时钟频率覆盖范围的方法

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