JPH10126174A - 高周波雑音およびインピーダンスの整合がとれた集積回路並びにその回路設計方法 - Google Patents

高周波雑音およびインピーダンスの整合がとれた集積回路並びにその回路設計方法

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JPH10126174A
JPH10126174A JP9264640A JP26464097A JPH10126174A JP H10126174 A JPH10126174 A JP H10126174A JP 9264640 A JP9264640 A JP 9264640A JP 26464097 A JP26464097 A JP 26464097A JP H10126174 A JPH10126174 A JP H10126174A
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noise
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emitter
integrated circuit
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JP9264640A
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Sorin P Voinigescu
ピー.ボイニジェスキュ ソリン
Michael C Maliepaard
シー.マリイパールド マイケル
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Northern Telecom Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノリシック集積回路、特にRFおよび無線
通信技術において高周波で使用されるシリコン集積回路
に適用して好適な雑音およびインピーダンスの整合の改
善、および、従来における制限を克服または回避するこ
と。 【解決手段】 トランジスタ−インダクタンスコイル構
造は、エミッタ接地バイポーラトランジスタまたはソー
ス接地MOSFETトランジスタよりなる第1トランジ
スタQ1 と、選択的に付加される第2トランジスタQ2
と、トランジスタQ1 のエミッタ(ソース)に接続され
た第1インダクタンスコイルLE と、トランジスタQ1
のベース(ゲート)に接続された第2インダクタンスコ
イルLB とで構成されている。トランジスタQ1 のエミ
ッタ長lE1またはそれに対応したゲート幅Wg は、その
最適雑音インピーダンスの実部が一般に50Ωであるシ
ステムの特性インピーダンスZ0 に等しくなるように設
計される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波雑音および
インピーダンスの整合がとれた集積回路並びにその回路
設計方法に関し、特にインダクタンスコイルを用いたR
F回路に適したシリコン集積回路に適用して好適な技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信用消費者製品の開発の成功は、
高集積かつ低コストの集積回路に負っている。トランジ
スタ特性が間断なく改善されてきていることと、より高
レベルの集積化が要求されていることにより、RF回路
および無線通信回路に対してシリコン技術がますます適
用されてきている。実際に、現在のところ〜1GHz 帯の
より低速のビットレートの無線個人通信システムに対し
て、低コストのシリコンベースの集積回路が使用できる
ようになっている。
【0003】最近の広帯域マルチメディア通信システム
における開発は、5GHz 帯の非同期転送モード(AT
M)の無線伝送技術に基づいている。GaAs回路はシ
リコン回路よりも数倍高価なままであるが、この周波数
帯域におけるより低コストのシリコンに基づく技術は、
GaAsに対してシリコンでは極めてより高い基板と相
互接続損失のため、制限されてきている。歴史的には、
シリコン技術ではQ値の高いインダクタンスコイルが得
られないという欠点があった。さらに近時では、マイク
ロストリップ伝送線でできたインダクタンスコイルを用
いることにより、特性が改善されたインダクタンスコイ
ルが得られてきている。
【0004】それにもかかわらず、高周波回路、例えば
無線通信システム用の同調低雑音増幅器(LNA)およ
びミキサ回路をGaAsベースで設計しようと、シリコ
ンベースで設計しようと、雑音およびインピーダンスの
両方の整合を満足することが特性の改善をもたらす。雑
音および入力インピーダンスの整合はトレードオフの関
係にあり、それについてはK.K.Koらによる「A co
mparative study on the various monolithic low nois
e amplifier circuit topologies for RF andmicrowave
Applications」(IEEE J. Solid State Circuits vol.
31、no. 8 、1996年8月、pp. 1220-1225 )に詳述さ
れている。
【0005】このトレードオフは、一般に従来、トラン
ジスタサイズが固定された設計パラメータとしてみなさ
れ、ある標準サイズのライブラリが利用されることによ
って生じる。従って、通常、雑音整合およびインピーダ
ンス整合の一方または両方を達成するために、与えられ
たトランジスタの周囲に受動回路網が設計される。受動
回路網自体は損失および雑音指数の低減に寄与する。そ
れについては、F.McGrathらによる「A 1.9GHz
GaAs Chip set for the personal handyphonesystem
」(IEEE Trans. MTT Vol. 43 、pp. 1733-1744 、199
5年)、およびA.Brunelらによる「A Downconve
rter for use in a dual mode AMPS/CDMAchip set 」
(Microwave J.、pp. 20-42 、1996年2月)に詳述され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】受動回路網を設けると
回路網がさらに複雑になるので、受動回路網における損
失は増大し、また整合回路によって集積回路の広範な領
域が占有されてしまう。例えば、上述したKoやMcG
rathやBrunelらの文献の中で検討されている
典型的な低雑音増幅器やGaAsミキサ回路では、雑音
指数または入力インピーダンスの整合はいずれも次善の
水準になっている、すなわち受動整合回路は極めて複雑
であり、半導体領域の占有面積が大きくなってしまう。
【0007】高周波損失は、半絶縁性GaAs基板と比
べて半導体シリコン基板にとって特に厳しい。他方、受
動構成部分はシリコン基板のほうがGaAs基板を用い
た場合よりも損低失であるが、現在のGaAs回路のコ
ストはシリコン回路よりも少なくとも2倍高価である。
その結果、高特性の無線通信回路を設計し得る程度にシ
リコン基板の整合損失が低減されれば、高特性の無線通
信回路はシリコンで作製され、同様のGaAs回路と比
較して著しくコストが節約される。
【0008】本発明は、モノリシック集積回路、特にR
Fおよび無線通信技術において高周波で使用されるシリ
コン集積回路に適用して好適な雑音およびインピーダン
スの整合の改善、および上述した制限を克服または回避
する集積回路の設計方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の1つによれば、
集積化されたトランジスタ−インダクタンスコイル構造
を含む集積回路であって、トランジスタ形状の寸法が特
性寸法を有し、該特性寸法がバイポーラトランジスタの
場合エミッタ長lE であり、また電界効果トランジスタ
の場合ゲート幅Wg であり、前記特性寸法が集積回路の
特性インピーダンスZ0 に等しい最適雑音インピーダン
スの実部をもたらすように選択され、それによって選択
された動作周波数およびバイアス電流密度での前記トラ
ンジスタの雑音の整合をもたらすようにしているトラン
ジスタと、入力インピーダンスの実部をZ0 に整合させ
るための第1インダクタンスコイルと、前記入力インピ
ーダンスと雑音のリアクタンスの虚部をそれぞれ相殺す
るための第2インダクタンスコイルとを備え、それによ
って雑音および入力インピーダンスを同時に整合させる
受動回路網と、を具備する集積回路が得られる。
【0010】トランジスタ形状の最適化はトランジスタ
の雑音整合をなすとともに、回路のインピーダンスおよ
び雑音の仕様を満たすのに必要な整合回路の構成素子数
を低減し、それによって回路の占有面積を著しく低減す
る。最適化されたトランジスタ−インダクタンスコイル
集積構造を含む雑音およびインピーダンスの整合がとれ
た集積回路は、遠隔通信のようなRF回路および無線通
信回路の適用に対して高周波で改善された特性を有す
る。
【0011】第1インダクタンスコイルは入力インピー
ダンスの実部を整合させるために設けられていて、LE
=Z0 /ωT に略等しくされる。第2インダクタンスコ
イルは、LB =1/ω2 in−LE に設定することによ
って入力インピーダンスおよび雑音インピーダンスの虚
部を0Ωに整合させる。
【0012】通常、このシステムの特性インピーダンス
0 は50Ωである。
【0013】集積回路が、エミッタ、ベースおよびコレ
クタを有し、かつエミッタ接地構成で接続されたバイポ
ーラトランジスタを含む場合には、そのエミッタの長さ
Eはそのトランジスタの雑音整合をもたらすように最
適化されてなり、また第1インダクタンスコイルは入力
インピーダンスZ0 の実部を整合させるためのエミッタ
接続インダクタンスコイルLE であり、さらに第2イン
ダクタンスコイルは入力インピーダンスおよび雑音リア
クタンスの虚部を0Ωに整合させるためのベース接続イ
ンダクタンスコイルLB である。
【0014】あるいは、トランジスタがゲート、ソース
およびドレインを有し、かつソース接地構成で接続され
た電界効果トランジスタでできている場合には、そのゲ
ートの幅WG はそのトランジスタの雑音整合をもたらす
ように最適化されてなり、また第1インダクタンスコイ
ルは入力インピーダンスZ0 の実部を整合させるための
ソース接続インダクタンスコイルLE であり、さらに第
2インダクタンスコイルは入力インピーダンスおよび雑
音リアクタンスの虚部を0Ωに整合させるためのゲート
接続インダクタンスコイルLB である。
【0015】実際には、第2トランジスタQ2 が入出力
バッファ用に付加され、その第2トランジスタは第1ト
ランジスタにカスケード接続されており、第2トランジ
スタQ2 に対する第1トランジスタQ1 のサイズ比はピ
ークfT 電流密度および最小雑音電流密度の比によって
決められる。
【0016】従って、本発明の他の1つによれば、集積
化されたトランジスタ−インダクタンスコイル構造を含
む集積回路であって、それぞれエミッタ、コレクタおよ
びベースを有し、カスケード接続されてなる第1および
第2のバイポーラトランジスタを具備し、該第1トラン
ジスタはエミッタ接地モードで接続され、また前記第2
トランジスタはベース接地モードで接続されており、前
記第1トランジスタはエミッタ長lE を有し、該エミッ
タ長lE は前記集積回路の特性インピーダンスZ0 に等
しい最適雑音インピーダンスの実部をもたらすように選
定されており、それによって選択された動作周波数での
雑音整合をもたらすようにしており、前記入力インピー
ダンスの実部をZ0 に整合させるために前記第1トラン
ジスタのエミッタに接続された第1インダクタンスコイ
ルLE と、入力インピーダンスおよび雑音リアクタンス
の虚部をそれぞれ相殺するために前記第1トランジスタ
のベースに接続された第2インダクタンスコイルLB
を具備し、それによって当該回路は雑音および入力イン
ピーダンスを同時に整合させるようにした集積回路が得
られる。
【0017】第2トランジスタのエミッタ長LE2は、利
得および動作周波数を最大化するためにその遮断周波数
が最大値となるような電流密度でバイアスされるように
選択される。そのサイズ比、すなわち第1および第2の
トランジスタのエミッタ長の比は最小雑音電流密度に対
するピークfT 電流密度の比で決められる。
【0018】トランジスタ−インダクタンスコイル構造
の設計は、まずトランジスタの最適雑音インピーダンス
の実部が所望の周波数およびコレクタ電流密度で通常5
0Ωのシステムの特性インピーダンスZ0 に雑音整合さ
れるようにトランジスタのサイズが設計されるという新
規な設計方法に基づいている。
【0019】トランジスタは能動デバイスであるため、
雑音整合は損失なしでかつ雑音指数の低減なしで達成さ
れる。従って、トランジスタの雑音整合の役割が受動回
路網から除去される。トランジスタの周囲の受動回路網
における損失が低減され、それゆえ、その結果生じる整
合回路は簡素になり、現状の公知の回路設計よりも低損
失となる。
【0020】雑音およびインピーダンスが整合されたト
ランジスタ構造を完成するために、2つの損失のないイ
ンダクタンスコイルのみからなる最小の受動回路網が、
可能な限り全体の雑音指数を低減させずにインピーダン
ス整合をなすように設計される。その簡素化された整合
回路は、構成素子数を減らして占有面積を縮小し、著し
くコスト低減に寄与する。
【0021】雑音およびインピーダンスの整合がとれた
トランジスタ−インダクタンスコイル構造は、高周波で
の特性が著しく改善された低雑音増幅回路およびミキサ
回路のような集積回路を構築するのに使用され得る。雑
音およびインピーダンスの整合がとれたシリコンのトラ
ンジスタ−インダクタンスコイルデバイスの、1〜12
GHz 範囲の周波数でのGaAsの特性に匹敵する特性が
得られてきている。
【0022】例えば、雑音整合されたトランジスタ−イ
ンダクタンスコイル構造は、第2インダクタンスコイル
B2を介して第1トランジスタのベースに接続されてな
る、第1の入力信号を供給するための手段を具備し、ト
ランジスタのエミッタが第1インダクタンスコイルLE
を含むエミッタ負帰還手段に接続され、出力手段は出力
信号を発生させるための第1トランジスタのコレクタに
接続されており、低雑音増幅器として動作可能な回路を
提供する。
【0023】それに対応して、トランジスタ−インダク
タンスコイル構造は、第2インダクタンスコイルLB
介して第1トランジスタのベースに接続されてなる、第
1の入力(RF)信号を供給するための手段と、第2ト
ランジスタのベースに接続された第2ベースインダクタ
ンスコイルと、第2ベースインダクタンスコイルを介し
て第2トランジスタに接続されてなる、第2の入力(L
O)信号を供給するための手段とを具備し、トランジス
タのエミッタが第1インダクタンスコイルLEを含むエ
ミッタ負帰還手段に接続され、第1トランジスタのコレ
クタに接続された出力手段で出力(IF)信号を発生す
るミキサ回路として動作可能な回路を提供するために使
用され得る。
【0024】例えば、各トランジスタはバイポーラ接合
トランジスタ(BJT)またはヘテロ接合バイポーラト
ランジスタ(HBT)からなるグループから選ばれたバ
イポーラトランジスタである。あるいは、そのトランジ
スタは電界効果トランジスタ、すなわちシリコンMOS
FETもしくはMESFET、JFETおよびHEMT
トランジスタであってもよい。
【0025】従って、雑音およびインピーダンスの整合
がとれた回路は、例えばシリコン、シリコン−ゲルマニ
ウムまたはIII −V族化合物半導体で実施されてもよ
い。同時に雑音およびインピーダンスの整合をとり、そ
れによって基板損失を低減することにより、その設計方
法はシリコンベースの回路の高周波特性における著しい
改善をもたらす。
【0026】シンプルでコンパクトな集積化されたトラ
ンジスタ−インダクタンスコイル構造は、雑音およびイ
ンピーダンスが同時に整合されてなる、コスト効果が高
く、高特性で、高速のシリコン集積回路を製造すること
が、実施可能であることを実証するために使用される。
【0027】本発明のさらに他の1つによれば、二重平
衡ミキサとして動作するための集積化されたトランジス
タ−インダクタンスコイル構造を含むシリコン集積回路
構造であって、エミッタ接地トランジスタQ1 ,Q1'
らなる入力対と、ベース接地トランジスタQ2 ,Q2'
よびベース接地トランジスタQ3 ,Q3'からなる2つの
差動対を含むミキシングカッドとを具備し、入力対
1 ,Q1'の各トランジスタがそれぞれのミキシングカ
ッドの前記差動対のうちの一つのエミッタに接続されて
おり、前記入力対のトランジスタQ1 ,Q1'のエミッタ
に接続された一対のエミッタインダクタンスコイルLE
と具備し、該エミッタインダクタンスコイルLE はエミ
ッタ負帰還手段を提供し、第1対のトランジスタQ1
1'の一方のベースに接続されたベースインダクタンス
コイルLB を具備し、もう一方のベースは交流的に接地
されており、前記第2インダクタンスコイルLB を介し
て前記入力トランジスタ対のベースに接続されてなる、
差動入力(RF)信号を供給するための入力手段と、前
記ミキシングカッドの各トランジスタ対のそれぞれのベ
ースに接続されてなる、差動第2入力(LO)信号を供
給するための入力手段と、前記ミキシングカッドのトラ
ンジスタ対のコレクタに接続されてなる、差動出力IF
信号を発生するための出力手段と、を具備し、前記入力
対の各トランジスタQ1 ,Q1'はエミッタ長lE を有
し、該エミッタ長lE は集積回路の特性インピーダンス
0 に等しい最適雑音インピーダンスの実部を提供する
ように選択されており、それによって選択された動作周
波数で当該トランジスタの雑音整合をなし、前記エミッ
タインダクタンスコイルLE は入力インピーダンスの実
部をZ 0 に整合させるために前記入力トランジスタのエ
ミッタに接続されており、また前記第2インダクタンス
コイルLB は前記入力トランジスタの一つのベースに接
続されていて前記入力インピーダンスおよび雑音リアク
タンスの虚部を相殺し、それによって当該回路は雑音お
よび入力インピーダンスを同時に整合させるようにした
集積回路が得られる。
【0028】ミキシングカッドと入力対におけるトラン
ジスタのサイズ比はピークfT 電流密度と最小雑音電流
密度の比に基づいている。
【0029】都合よく、その回路は、差動IF出力間に
接続された直列LCフィルターからなるLOリジェクト
フィルターと、入力対のエミッタに接続された交流電流
源として、前記第2のRF高調波に同調される並列LC
共振器を含む。
【0030】本発明の他の1つによれば、低雑音差動増
幅器として動作するためのトランジスタ−インダクタン
スコイル構造を含むシリコン集積回路構造であって、エ
ミッタ接地トランジスタQ1 ,Q1'からなる入力対と、
カスケード接続されたベース接地トランジスタQ2 ,Q
2'からなる出力対と、前記入力対のトランジスタQ1
1'のそれぞれのエミッタに接続された一対のエミッタ
インダクタンスコイルLE と、前記入力対のトランジス
タQ1 ,Q1'のそれぞれのベースに接続された一対のベ
ースインダクタンスコイルLB と、前記第2トランジス
タQ2 ,Q2'のコレクタに一対の出力信号を発生させる
ために、前記第2インダクタンスコイルLB を介して前
記第1トランジスタ対のベースにそれぞれ接続されてな
る、第1の入力信号対を供給する手段と、前記入力対の
各トランジスタQ1 ,Q1'はエミッタ長lE を有し、該
エミッタ長lE は集積回路の特性インピーダンスZ0
等しい最適雑音インピーダンスの実部を提供するように
選択されており、それによって選択された動作周波数で
当該トランジスタの雑音整合をなし、前記エミッタイン
ダクタンスコイルLE は入力インピーダンスの実部をZ
0 に整合させるために前記入力トランジスタのエミッタ
に接続されており、また前記ベースインダクタンスコイ
ルLB は前記入力トランジスタの一つのベースに接続さ
れていて前記入力インピーダンスおよび雑音リアクタン
スの虚部を相殺し、それによって当該回路は雑音および
入力インピーダンスを同時に整合させるようにした集積
回路が得られる。
【0031】第1および第2のトランジスタ対のエミッ
タ長は、対応するシングルエンド回路における対応する
エミッタ長の二倍の大きさに特徴づけられている。
【0032】従って、集積化されたトランジスタ−イン
ダクタンスコイル構造は、種々の入力インピーダンスお
よび雑音の整合がとれたシンプルでコンパクトな設計の
低雑音増幅回路およびミキサ回路を提供するのに、有利
に使用され得る。特に、その回路はシリコンで実施され
てもよく、その場合にはむしろ通常はGaAs回路にお
いてのみ得られる高周波特性が得られる。これらの構造
は公知のシリコンプロセス技術によって作製されてもよ
く、また高速シリコンバイポーラまたはシリコンMOS
FET技術の何れで実施されてもよい。代わりに、他の
高速シリコンベースのデバイス、例えばSiGeバイポ
ーラトランジスタが使用されてもよい。
【0033】特に、5.8GHz で動作するシリコンでで
きたモノリシックの低雑音増幅回路およびミキサ回路
は、以前はGaAsベースの回路に対してのみ報告され
ていた特性でもって実施可能であることを実証してい
る。シリコンベースの回路に対するこの記録的な高周波
での改善された特性は、幾つかの要因に依存している。
【0034】第1に、トランジスタのエミッタ長が設計
変更可能な寸法として扱われるという新規な設計方法が
この発明の中で与えられた。初めに、雑音整合をとるた
めにトランジスタのエミッタ長が最適化され、それによ
って整合回路が著しく簡素化される。
【0035】第2に、高特性シリコンバイポーラ技術の
採用によって、インダクタンスコイルおよびマイクロス
トリップ伝送線において複数の金属化層を設けるという
近時の進歩した技術を利用している。後者のマイクロス
トリップ伝送線は、接地用金属として第1層目の金属を
用いることによって、基板損失を低減するという利点を
得ている。
【0036】その結果、基板損失を低減でき、シリコン
ベースの集積回路の特性において、高周波RF回路の適
用に対して、従来の設計に比べて極めて著しい改善を達
成することができる。
【0037】GaAsおよび他の化合物半導体を用いた
実施においては基板損失はシリコンの場合よりも小さい
ので、得られる特性改善の程度はシリコンの場合よりも
小さい。しかし、その場合でも、最適な特性を得るため
にGaAsおよび他のIII −V族化合物半導体を用いて
設計する際に、本構造は雑音と入力インピーダンスの整
合におけるトレードオフの関係を回避するのに有功であ
る。
【0038】本発明の他の1つによれば、集積化された
トランジスタ−インダクタンスコイル構造を含む雑音お
よびインピーダンスが整合された集積回路を提供する方
法において、先ず、前記トランジスタの雑音インピーダ
ンスの実部が所望の周波数およびコレクタ電流密度で特
性インピーダンスZ0 と等しくなるように前記トランジ
スタ形状の寸法を決めるステップと、つぎに、入力イン
ピーダンスの実部を整合させるための第1インダクタン
スコイルと、前記構造の雑音リアクタンスおよび入力イ
ンピーダンスを相殺する第2インダクタンスコイルを含
む最小の受動整合回路を設計するステップと、を含む方
法が得られる。
【0039】上記設計方法は、I)所望の周波数での雑
音整合を最適化する雑音整合トランジスタの設計段階、
および、II)インピーダンスおよび雑音の両方の整合を
同時に満足させる回路設計段階の2ステージで達成され
る。
【0040】すなわち、トランジスタは特性寸法を有し
ており、その特性寸法はバイポーラトランジスタの場合
エミッタ長lE であり、電界効果トランジスタの場合は
ゲート幅Wg であり、その最適雑音インピーダンスの実
部がそのシステムの特性インピーダンスZ0 に等しくな
るように設計される。
【0041】第1ステージは、近時まで文献中において
は使用されていなかった寸法変更可能モデルの利用に依
存している。実際に、本設計手法は、バイポーラトラン
ジスタに対する物理的に基礎的な寸法変更可能モデル
と、回路設計に適した正確な閉じた同時多項式の雑音パ
ラメータの等式を必要とする。
【0042】第1および第2のインダクタンスコイルを
含む最小の受動インピーダンス整合回路の設計には、入
力インピーダンスの実部をZ0 に整合させるためにエミ
ッタインダクタンスコイルのインダクタンスLE を決め
るステップと、それから入力インピーダンスおよび雑音
インピーダンスの虚部を同時に0Ωに整合させるために
ベースインダクタンスコイルのインダクタンスLB を決
めるステップとが含まれる。
【0043】この設計手法は、トランジスタ形状を設計
変更可能なものとして扱う独特な手法である。特に、ト
ランジスタの特性寸法、すなわちバイポーラトランジス
タのエミッタ長、または電界効果トランジスタのゲート
幅が、トランジスタの雑音整合を達成するために最適化
される。この設計方法は、トランジスタのパラメータお
よび受動整合回路の構成要素のパラメータの両方を同時
に最適化することを可能とする。
【0044】ステージI、すなわち雑音が整合されたト
ランジスタを設計するステップは、以下の式(1)、
(2)に従って最適雑音電流密度JQ1を決めるステップ
と、最適雑音密度で前記トランジスタをバイアスさせる
ために寸法変更可能モデルを用いるシミュレーションを
実行することによって、RSOP (IE )=Z0 すなわち
回路の特性インピーダンスとなるまでlE を調整するス
テップと、それによってトランジスタサイズおよびバイ
アス電流を決めるステップとを含む。従って、log
(IC )に対するFMIN の関係を表す曲線を用いること
により最適雑音電流密度が決められる。
【0045】
【数3】
【0046】
【数4】
【0047】好ましくは、本設計は、HSPICETM
ような市販の入手可能な設計ツールを用いて行われる。
寸法変更可能モデルを用いることにより、標準的な設計
ツールを用いてトランジスタの雑音およびインピーダン
スパラメータ並びに受動構成要素を決めるための分析的
な式が得られる。
【0048】これらの等式は必要な設計パラメータを導
出するためのHSPICEに対する特別注文の入力デッ
キを開発するのに使用された。バイポーラトランジスタ
またはMOSFETに対するHSPICE用に開発され
た入力デッキの見本は、それぞれ付属資料AおよびBに
含まれている。その代わりに、前記等式を解くために適
切に特別注文されたデッキを他の設計ツールのために作
製してもよい。従って、市販の入手可能または特別注文
の設計ツールを用いて、最適化された特性を容易に得る
ことができる。
【0049】従って、集積回路の最適化された雑音およ
びインピーダンスの整合は、雑音が最適化されたトラン
ジスタとインピーダンス整合のために最小のインダクタ
ンスコイル網とをもたらす2ステージの設計手法により
なされた簡素な設計の集積回路で達成される。簡素なト
ランジスタ−インダクタンスコイル構造は、シリコンで
実施され、雑音とインピーダンスが同時に整合された。
都合よく、この構造は、以前はIII - V族化合物ベース
の技術で実施されていたLNAや二重平衡ミキサ回路に
対してのみ報告されていたような高周波特性を具えた低
雑音増幅回路およびミキサ回路をシリコンで実施するた
めに使用される。
【0050】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る高周波雑音
およびインピーダンスの整合がとれた集積回路並びにそ
の回路設計方法の実施の形態について図1〜図23を参
照しつつ詳細に説明する。
【0051】図1は、本発明の実施の形態1によるトラ
ンジスタ−インダクタンスコイル構造を含むモノリシッ
クシリコン集積回路の一部の回路図、図2は本発明の実
施の形態2によるトランジスタ−インダクタンスコイル
構造を含むモノリシックシリコン集積回路の一部の回路
図、図3は本発明の実施の形態3によるトランジスタ−
インダクタンスコイル構造を含むモノリシックシリコン
集積回路の一部の回路図、図4〜図8は実施の形態1の
トランジスタ−インダクタンスコイル構造に対する設計
の流れにおける一連の段階を表している。
【0052】すなわち、図4はトランジスタのコレクタ
電流IC に対する雑音パラメータF MIN およびトランジ
スタパラメータfT ,fMAX の依存性を示すグラフであ
り、このグラフより、与えられたトランジスタの形状l
E >>WE およびバイアス電圧VCEに対して、所望の周
波数ωT での最適なノイズ電流密度JC が得られる。
【0053】図5はエミッタ長lE を雑音パラメータF
MIN ,F50および最適ソースインピーダンスRSOP の関
数として示すグラフであり、トランジスタの雑音整合を
実現するために、このグラフよりエミッタ長が調節され
てRSOP (lE )が通常50Ωのシステムの特性インピ
ーダンスZ0 に等しくなるようにされる。
【0054】図6はトランジスタの最終設計段階におい
てスミスチャートにプロットされたトランジスタの最適
雑音インピーダンスを示すスミスインピーダンスチャー
トであり、図7は低雑音回路設計の流れの、入力インピ
ーダンスの実部をZ0 に整合させるためにエミッタイン
ダクタンスコイルLE を付加した段階を示しており、図
8は低雑音回路設計の流れの、入力インピーダンスおよ
び雑音インピーダンスの虚部を0に整合させるためにエ
ミッタインダクタンスコイルLE を付加した段階を示し
ている。
【0055】図9は本発明の実施の形態4によるLNA
(コア)回路の回路図であり、図10は本発明の実施の
形態5による二重平衡ミキサ(コア)回路の回路図であ
り、図11は実施の形態4の低雑音増幅器に対する変換
利得並びに入力および出力の反射損失の測定値を示すグ
ラフであり、図12は実施の形態5のミキサ回路に対す
る変換利得および入力反射損失の測定値を示すグラフで
あり、図13は雑音およびインピーダンスが5.8GHz
に整合された低雑音増幅回路の周波数に対する雑音指数
MIN の測定結果を示すグラフである。
【0056】図14は実施の形態4の低雑音増幅回路の
概略を示すレイアウト図であり、図15は図14の回路
レイアウトの縮小した縮尺での顕微鏡写真であり、図1
6は実施の形態5のミキサ回路の概略を示すレイアウト
図であり、図17は図16の回路レイアウトの縮小した
縮尺での顕微鏡写真であり、図18は寸法変更可能モデ
ルを用いて利得帯域幅および入力インピーダンスが最適
化されたダーリントン増幅器(8GHz での利得16dB)
の概略を示すレイアウト図であり、図19は図18の回
路レイアウトの縮小した縮尺での顕微鏡写真である。
【0057】図20は寸法変更可能モデルを用いてノイ
ズおよびインピーダンスが最適化されたダーリントン増
幅器(14GHz での利得8dB)の概略を示すレイアウト
図であり、図21は図20の回路レイアウトの縮小した
縮尺での顕微鏡写真であり、図22は帯域幅12.6GH
z のシリコン製のダーリントン増幅器の利得および入力
反射損失の測定結果を示すグラフであり、図23は帯域
幅12.6GHz のダーリントン増幅器の利得および群遅
延リプルの測定結果を示すグラフである。
【0058】図1には本発明の実施の形態1による集積
化されたトランジスタ−インダクタンスコイル構造12
を含むモノリシックシリコン集積回路10の一部が概略
的に示されている。
【0059】シリコン集積回路10は、低雑音増幅用の
エミッタ接地バイポーラトランジスタQ1 よりなる第1
トランジスタ14、および入出力バッファ用のベース接
地トランジスタQ2 よりなる第2トランジスタ16を備
えていて、この2つのトランジスタはカスケード接続さ
れており、第1トランジスタQ1 のエミッタ20に第1
インダクタンスコイル18LE が接続され、また第1ト
ランジスタQ1 のベース24に第2インダクタンスコイ
ル22LB が接続されている。
【0060】このトランジスタ−インダクタンスコイル
構造12の雑音およびインピーダンス整合は、第1トラ
ンジスタ14が特定の形状、特に所望の動作周波数およ
びコレクタ電流密度における最適な雑音インピーダンス
の実部がシステムすなわち集積回路の特性インピーダン
スZ0 に等しくなるような特定のエミッタ長lE を有す
るように設計することによって実現される。一旦雑音整
合をなすようにトランジスタ形状が決定されると、整合
回路の設計は2つのインダクタンスコイルのみを用いた
極めて簡素な受動整合回路を付加するように縮小され
る。
【0061】第1インダクタンスコイル18LE は入力
インピーダンスの実部を整合させ、また第2インダクタ
ンスコイル22LB はこの構造の雑音のリアクタンスお
よび入力インピーダンスのリアクタンスを相殺する。特
にそのインダクタンス値は、LE =Z0 /ωT およびL
B =1/ω2 in−LE に決定される。
【0062】第1および第2トランジスタのエミッタ長
のサイズ比は、最小雑音電流密度に対するfT 電流密度
の比によって決定される。図1に示す回路ではその比は
1に対して8であり、その値は技術に依存する。
【0063】従って、集積化されたトランジスタ−イン
ダクタンスコイル構造は、所望の動作周波数にて雑音整
合をなすように設計されたエミッタ長lE のトランジス
タQ 1 とその回路のインピーダンス整合をなすための適
切な値の2つのインダクタンスコイルLE ,LB からな
る簡素化された整合回路とを含み、雑音とインピーダン
スとが同時に整合された回路を提供する。この構造は、
特に無線通信およびRF回路の適用に好適なシリコンベ
ースの回路の特性を最適化するのに都合がよい。
【0064】トランジスタ−インダクタンスコイル構造
の設計は、ある設計方法、すなわち以下に詳細に説明す
る本発明の他の1つによる集積回路の設計方法に基づい
ている。その設計方法では、トランジスタの形状は設計
により決定される、すなわちトランジスタの形状は固定
設計パラメータではなくむしろ可変設計パラメータであ
るとみなされる。
【0065】すなわち、バイポーラトランジスタのエミ
ッタ長、またはそれに対応する電界効果トランジスタ
(FET)のゲート幅は、そのトランジスタが所望の動
作周波数において通常50Ωであるシステムの特性イン
ピーダンスに雑音整合されるように調整され、その結果
トランジスタの周囲の受動回路網における損失が最小化
される。トランジスタは能動デバイスであるため、雑音
整合は損失なしでまた雑音指数の低減なしで達成され
る。従って、雑音整合の役割が受動回路網から除去され
る。それゆえ、その結果生じる整合回路は簡素になり、
現状の公知の回路設計よりも低損失となる。
【0066】雑音およびインピーダンスが整合されたト
ランジスタ構造を完成するために、2つの損失のない集
積化されたインダクタンスコイルのみからなる最小の受
動回路網が、可能な限り全体の雑音指数を低減させずに
インピーダンス整合をなすように設計される。最小の整
合回路は、構成素子数を減らして占有面積を縮小し、そ
れゆえ著しくコスト低減に寄与する。
【0067】その整合回路の集積化されたトランジスタ
−インダクタンスコイル構造の最適化および設計は、バ
イポーラ回路およびテクノロジー会議、1996年9月
30日にて出版された文献「A scaleable high frequen
cy noise model for bipolartransistors with applica
tion to optimal transistor sizing for Low noiseamp
lifier design 」内に詳述されているように、トランジ
スタの寸法変更可能モデル(スケーラブルモデル)を利
用することによってのみ可能である。この文献は、本発
明者によって共同執筆されたものであり、この引用によ
って本明細書中に記載されたものとする。寸法変更可能
モデルからは雑音パラメータを最適雑音電流密度JQ1
関数として表す分析的な式が得られる。
【0068】この文献の中で説明しているように、雑音
抵抗Rn 、最適ソースアドミタンスYSOP および最適雑
音指数FMIN を散弾雑音電流源、トランジスタのYパラ
メータ、直列エミッタ抵抗rE および全ベース抵抗RB
の関数として定義する一連の3つの等式が導出された。
雑音パラメータに依存するバイアス電流は、IB および
C の項によって陽関数表示の同次多項式で表され、か
つまたrB およびYパラメータで陰関数的に表される。
これらの等式を導出するにあたっては、ベースとコレク
タの雑音電流には関連性がないと仮定している。これ
は、2つの雑音電流が異なる物理的起源により生じるた
め、妥当な簡素化である。
【0069】無線通信用の設計において使用されるバイ
アス電流および周波数範囲に対して、そのモデルは以下
の既に簡素化された精密な等式に簡素化する。
【0070】
【数5】
【0071】
【数6】
【0072】
【数7】
【0073】
【数8】
【0074】
【数9】
【0075】これらの等式はデバイスサイズを適合させ
るのに用いられる。通常、バイポーラトランジスタに対
しては、最適な低雑音特性および最小整合回路損失を実
現するためにエミッタ長lE を最適化することだけが要
求される。一旦雑音整合トランジスタが得られると、等
式(3),(5)によって決まるように2つのインダク
タンスコイルLE ,LB に対して適切な値を選択するこ
とによって、インピーダンス整合は極めて簡単に達成さ
れる。
【0076】これらの2つのインダクタンスコイルはイ
ンピーダンス整合のために単に必要とされて用いられる
受動素子に過ぎない。この構造はコンパクトであり、ま
た最小限度のインピーダンス整合回路は、単一的に集積
化されたトランジスタ−インダクタンスコイル構造全体
の雑音指数の低減が起こり得るのを緩和するのに著しく
寄与している。
【0077】等式(1),(2)により示されるよう
に、雑音抵抗および最適雑音アドミタンスはそれぞれl
E およびlE -1に比例する。βは直流の電流利得であ
り、nはコレクタ電流の理想的な因子であり通常n=1
である。トランジスタのFMIN は、エミッタストライプ
の幅に対する長さの比lE /WE が10よりも大きくな
るようにされたエミッタ長における変化に対して不変で
ある。
【0078】全雑音パラメータは、 IC (rE +rB
項を介するエミッタ幅WE の非線形的な関数である。物
理的に基礎的で測定可能なコンパクトなモデルを利用す
ることによって、雑音パラメータに及ぼすエミッタの幅
および長さの統計上の変化による強い影響を予測するこ
とができる。
【0079】雑音パラメータはLIBLAのようなマイ
クロ波回路のシミュレーターのポストプロセッサから得
られるが、シミュレーターのようなSPICEを用いて
直接モデル化され得るのは等価雑音の電圧および電流の
みである。従って、等式(1)〜(3)に基づき1回の
シミュレーション操作においてFMIN 、fT 、fMAX
n およびYSOP をIC の関数としてコンピュータによ
り同時に計算するために、特注のHSPICEの入力デ
ッキが開発された。そのHSPICEで計算された雑音
パラメータは、LIBRAによって得られた雑音パラメ
ータに10GHzまで0.25dB以内で一致することがわ
かった。
【0080】第1トランジスタと2つのインダクタンス
コイルの組合わせに対して、最小雑音指数FMIN および
理想入力インピーダンス整合を有する構造に至るlE1
Q1、LE およびLB の唯一の組合わせが決まる。第2
トランジスタは任意であり省略可能であるが、実際の目
的に対しては、第2トランジスタは電力利得および動作
周波数を最大化するために含まれる。第2トランジスタ
2 のサイズは、その遮断周波数が最大に達したときに
所定の電流密度でバイアスされるように選択される。第
2トランジスタQ2 に対する第1トランジスタQ1 のサ
イズ比は最小雑音電流密度に対するピークfT 電流密度
の比に依存する。
【0081】実際には、雑音およびインピーダンス整合
回路の設計は、I)雑音整合トランジスタの設計段階、
および、II)インピーダンスおよび雑音の両方の整合を
同時に満足させる回路設計段階の2ステージで達成され
る。
【0082】上述した文献の中で詳述された寸法変更可
能モデルに基づいて、設計プロセスの第1段階には、市
販の設計ツール、すなわちHSPICEを用いて、以下
に説明するように分析的な式から最適な雑音電流密度を
見い出すことが含まれる。
【0083】上記文献の中で分析的な様式で説明されて
いる雑音パラメータの等式は、コンピュータにより同時
に最小雑音指数FMIN 、遮断電流fT 、最大発振周波数
MA X 、雑音抵抗Rn および最適ソースアドミタンスY
SOP をバイポーラトランジスタのコレクタ電流IC の関
数として(あるいは、MOSFETトランジスタの場合
にはドレイン電流ID の関数として)求めるために、H
SPICEシミュレータの入力デッキに入力された。バ
イポーラおよびMOSFETトランジスタに対する見本
のHSPICEはそれぞれ付属資料AおよびBで与えら
れる。
【0084】以下に、図1に示す最適化された構造の設
計について、バイポーラトランジスタの場合を例に挙げ
て説明する。
【0085】(ステージI)最適雑音電流密度JQ1は、
コレクタ電流に対するFMIN 、fT 、およびfMAXの依
存性を表すグラフである図4に示すように、HSPIC
Eデッキを用いて等式(1)から得られる。このデータ
から、所望の動作周波数に対して最適雑音電流密度JQ1
が決まる。RSOP はエミッタ長lE の関数であるので、
このパラメータは、図5のグラフに示す等式(2)で表
されているように、最適ソース抵抗R SOP が最小雑音電
流密度および周波数fでシステムの特性インピーダンス
0 (50Ω)と等しくなるように調節される。
【0086】これらの2つの段階によって、トランジス
タサイズ、特にlE とバイアス電流が決まる。第1ステ
ージの最後ではトランジスタの最適雑音インピーダンス
は図6に示すスミスチャートにプロットされて示され
る。
【0087】(ステージII)雑音整合したトランジスタ
の最適形状が一旦決まると、エミッタインダクタンスコ
イルLE は図7に示すように入力インピーダンスの実部
がZ0 に一致するように付加され、等式(3)により周
波数fT の関数として決められる。
【0088】損失がない場合には、LE はRSOP の値を
変化させないが、等式(4)により決められるソースリ
アクタンスXSOP に影響を与える。最後に、図8に示す
ようにトランジスタQ1 のベースにインダクタンスコイ
ルLB を接続することにより、雑音と入力インピーダン
スの整合の両方が同時に満たされる。このインダクタン
スコイルはデバイスの入力キャパシタンスCinによるリ
アクタンスを相殺するとともに、同時に増幅器の最適雑
音リアクタンスを0Ωに変化させる。LB は等式(5)
により決まる。
【0089】本質的には、この設計方法は、トランジス
タの最適雑音インピーダンスの実部が所望の周波数およ
びコレクタ電流密度での特性インピーダンスZ0 に等し
くなるということを保証するものである。
【0090】最適な雑音および入力インピーダンスの整
合は最も簡素な整合回路で達成される。コレクタにおけ
る適切な整合回路を電力利得を最大化するために付加し
てもよい。寸法変更可能モデルによって、最適雑音整合
を達成するためにトランジスタサイズを独自に決めるこ
とが可能となる。最適なトランジスタサイズおよびバイ
アス電流は周波数が高くなるのに伴って減少する。
【0091】この設計手法は、トランジスタサイズが設
計変更可能ではあるが回路設計者によって最適化され得
ない固定パラメータであるという従来の設計とは著しく
異なる。以前は、上記文献において寸法変更可能な雑音
モデルは利用されていなかった。従来の低雑音に適した
回路設計は、時間を浪費する試行錯誤により行われてい
た。
【0092】エミッタインダクタンスコイルのみを有す
る単一のトランジスタテスト構造と、ベースおよびエミ
ッタインダクタンスコイルを有する単一のトランジスタ
テスト構造が、動作周波数1.9GHz 、2.4GHz およ
び5.8GHz でもって、本出願人であるNorther
n Telecomのシリコンバイポーラプロセス(N
T25)にて作製された。上述したVoinigesc
uの文献の中で説明されているように、テスト構造とし
て、種々の幅や長さのエミッタを有するものやエミッタ
の形状が単一(シングル)であったり縞模様状(マルチ
ストライプ)であるものが作製された。パラメータの測
定値とSpice Gummel Poonモデルのパ
ラメータとは、ウェハ雑音測定エラーについて典型的な
範囲内でよく一致した。
【0093】測定データにより雑音およびインピーダン
スの整合が同時に満たされることが確認された。入力反
射損失は全試料において−19dBよりも優れていた。シ
リコン基板上に作製されたインダクタンスコイルの有限
であるQ値は、典型的に7〜10の範囲内で1.4dBに
対して0.7dBまで雑音指数を低下させていた。ベース
インダクタンスコイルは、測定された全体の雑音指数に
関して0.7dBに対して0.4dBを寄与していることが
わかった。
【0094】図2には、本発明の実施の形態2による差
動増幅器として実施可能なモノリシックシリコン集積回
路の要部40が概略的に示されている。この回路は図1
に示すシングルエンド増幅器構造10からなる差動平衡
回路である。従って、この回路40は、低雑音増幅用の
エミッタ接地バイポーラトランジスタQ1 ,Q2 からな
る入力対42,44と、入出力バッファ用のベース接地
バイポーラトランジスタQ3 ,Q4 からなる出力対4
6,48とを備えており、それら2対のトランジスタが
カスケード接続されている。
【0095】差動RF信号RFN ,RFP が供給される
入力端子は入力対のトランジスタQ 1 ,Q2 のエミッタ
に接続されており、また生成された差動出力信号OUT
P ,OUTN は、出力対のトランジスタQ3 ,Q4 のコ
レクタに接続された出力端子から出力される。入力対の
トランジスタQ1 ,Q2 の雑音インピーダンスの実部の
整合は、適切なエミッタ長を有するトランジスタQ1
2 を設計して所望の動作周波数およびコレクタ電流密
度での最適雑音インピーダンスの実部が特性インピーダ
ンスZ0 に等しくなるようにすることによって、上記実
施の形態1のシングルエンド構造に対してなされた説明
内容と同じようにして達成される。
【0096】差動増幅段の最小雑音指数はシングルエン
ド増幅段の最小雑音指数に等しいようである。その結
果、各トランジスタのサイズ、すなわち差動増幅器の入
力対のトランジスタQ1 ,Q2 のエミッタ長lEDはシン
グルエンド段のエミッタ長のおおよそ2倍の大きさであ
る。それゆえ、そのエミッタ長は、図1に示す対応する
シングルエンド回路の入力トランジスタのエミッタ長を
E とすると、lED=2×lE として示される。
【0097】上記実施の形態1の構造について説明した
ように、雑音およびインピーダンス整合を完全に行うた
めに、エミッタインダクタンスコイル50LE およびエ
ミッタインダクタンスコイル52LE'は入力インピーダ
ンスの実部を整合させ、またベースインダクタンスコイ
ル54LB およびベースインダクタンスコイル56L B'
はこの構造の雑音リアクタンスと入力インピーダンスの
リアクタンスとを相殺する。特にそのインダクタンスの
値はLE =Z0 /ωT およびLB =1/ω2 in−LE
となるように決められる。
【0098】同様に、第1および第2のトランジスタ対
のサイズ比、すなわちトランジスタQ3 ,Q4 のエミッ
タ長に対するトランジスタQ1 ,Q2 のエミッタ長は、
シングルエンド増幅器に対して決められたように、最小
雑音電流密度に対するピークfT 電流密度の比によって
決まる。従って、トランジスタQ3 ,Q4 のエミッタ長
は、入力対のトランジスタQ1 ,Q2 のエミッタ長lED
の1/8、すなわち図1に示す対応するシングルエンド
回路の入力トランジスタのエミッタ長をlE とすると、
図2に示すようにlE /4である。
【0099】図3には、ミキサ回路として実施可能で本
発明の実施の形態3による集積化されたトランジスタ−
インダクタンスコイル構造110を含むモノリシックシ
リコン集積回路100の要部が概略的に示されている。
シリコン集積回路100は、低雑音増幅用のエミッタ接
地バイポーラトランジスタQ1 よりなる第1トランジス
タ112、およびミキシング用のベース接地トランジス
タQ2 よりなる第2トランジスタ114を備えていて、
この2つのトランジスタはカスケード接続されており、
第1トランジスタQ1 のエミッタ118に第1インダク
タンスコイル116LE が接続され、また第1トランジ
スタQ1 のベース122に第2インダクタンスコイル1
20LB が接続されている。
【0100】RF信号はLB を介して第1トランジスタ
1 のベースに連結された入力端子に供給され、またL
O入力信号がもう1つのベースインダクタンスコイル1
26LB2を介して第2トランジスタQ2 のベース124
に連結された入力端子に供給される。それゆえ、第2ト
ランジスタQ2 のコレクタ128に連結された出力端子
にIF出力信号が表れる。実施の形態1の低雑音増幅器
におけるように、このトランジスタ−インダクタンスコ
イル構造の雑音およびインピーダンスの整合は、第1ト
ランジスタ112が特定の形状、特に所望の動作周波数
およびコレクタ電流密度における最適な雑音インピーダ
ンスの実部がシステムすなわち集積回路の特性インピー
ダンスZ0 に等しくなるような特定のエミッタ長lE
有するように設計することによって実現される。
【0101】一旦雑音整合をなすようにトランジスタ形
状が決定されると、整合回路の設計は2つのインダクタ
ンスコイルのみを用いた極めて簡素な受動整合回路網を
付加するように縮小される。第1インダクタンスコイル
E は入力インピーダンスの実部を整合させ、また第2
インダクタンスコイルLB はこの構造の雑音のリアクタ
ンスおよび入力インピーダンスのリアクタンスを相殺す
る。特にそのインダクタンス値は、LE =Z0 /ωT
よびLB =1/ω2 in−LE に決定される。トランジ
スタQ1 ,Q2 のサイズ比、すなわち第1および第2ト
ランジスタのエミッタ長の比は、最小雑音電流に対する
ピークfT 電流密度の比によって決定される。本例では
そのエミッタ長の比は8:1であり、その値は技術に依
存する。
【0102】この整合したトランジスタ−インダクタン
スコイル構造の適用により達成される特性改善を実証す
るために、5.8GHz で動作する降圧コンバータに適用
するための、二重平衡ミキサと低雑音増幅器の2つのシ
リコン集積回路が設計された。その2つの回路は、雑音
およびインピーダンスがRF入力に同時に整合するよう
に設計され、本出願人であるNorthern Tel
ecomの25GHz シリコンバイポーラプロセス技術
(NT25)にて、ベースのイオン打込み、ダブルポリ
シリコントランジスタ、インダクタンスコイルおよびマ
イクロストリップ伝送線を用いて作製された。
【0103】厚さ2μmのアルミニウム製の最上部金属
層を備えた3層金属化層を設けることで、26GHz にお
いて、6〜10の範囲のQ値を有するインダクタンスコ
イルとQ値6を有する接地された金属1のマイクロスト
リップ線の作製が可能となる。トランジスタは、VCE
1Vでそれぞれ24GHz および38GHz のfT およびf
MAX を有している。NFMIN は通常、5.8GHz で2dB
であり、BVCE0 およびBVCB0 はそれぞれ4.2Vお
よび15Vである。
【0104】図9には、本発明の実施の形態4によるシ
リコン二重平衡ミキサのコアが概略的に示されている。
この回路はBrunelの文献の中で説明されているC
DMA(符号分割多重アクセス)GaAsMESFET
ミキサアーキテクチャに基づいて開発されたものであ
り、インダクタンスコイル/コンデンサ/抵抗からなる
整合回路を結合したギルバートセルミキサを改良したも
のである。
【0105】図9に示す回路は、雑音およびインピーダ
ンス整合のとれた、整合回路を簡素化してなるトランジ
スタ−インダクタンスコイル構造を結合している点で異
なり、上述したように、5.8GHz でのGaAsに匹敵
する特性を具えたシリコンで実施することを可能として
いる。
【0106】このミキサは、エミッタ接地トランジスタ
1 ,Q2 からなる入力対を備えており、各入力対は、
4個1組のミキシングカッドを構成するソース接地差動
対Q 3 ,Q4 およびソース接地差動対Q5 ,Q6 にそれ
ぞれ接続されている。差動RFの入力端子は入力対のベ
ースに連結されており、また差動LOの入力端子はミキ
シングカッドの差動対のベースに連結されていて、対を
なすミキシングカッドのコレクタに連結された出力端子
に差動IF出力信号を出力するようになっている。
【0107】Q1 およびQ2 のエミッタ長は、上述した
ように、雑音インピーダンスの実部が整合し、かつ第1
および第2のインダクタンスコイルが受動整合回路をな
すように設計されている。従って、エミッタインダクタ
ンスコイルLE ,LE'は入力インピーダンスの実部をZ
0 に整合させる。ベースインダクタンスコイルLB は入
力インピーダンスの虚部と雑音リアクタンスの虚部を相
殺する。RF入力端子の一方が交流的に接地されている
ので、単一のベースインダクタンスコイルLBのみが必
要とされる。
【0108】また、このミキサはLOリジェクト、差動
IF出力端子間の直列LCフィルター、および入力対の
エミッタにおける交流電流源として第2のRF高調波に
同調された並列なLC共振器を特徴としている。
【0109】インダクタンスコイルLE はエミッタの負
帰還に対して従来の抵抗を置き換える。そのインダクタ
ンスコイルはIIP3と雑音指数の間のトレードオフを
大幅に緩和する。しかしながら、入力第3オーダーのイ
ンターセプト点であるIIP3はωgm E に比例し、
また理想的な入力整合に対してはLE =Z0 /2πf T
であるので、IIP3および入力整合は相互に関連して
IIP3〜ωgm 0/2πfT となる。
【0110】必要に応じてIIP3をより一層改善する
ために、集積回路の実施においてZ 0 が通常50Ωから
増大され得る。
【0111】図10には、実施の形態5によるシリコン
低雑音増幅(LNA)回路が示されており、この回路は
通常GaAs回路で実施される低雑音回路と同様のアー
キテクチャを有している。この回路は、バイポーラトラ
ンジスタQ1 およびインダクタンスコイルLE ,LB
らなる、雑音およびインピーダンスの整合が同時にとれ
たトランジスタ−インダクタンスコイル構造を結合して
いることと、実施の形態1で説明したように、動作周波
数が5.8GHz であるのに対してシリコンで実施してい
る点で異なる。
【0112】図10に示すように、第1トランジスタQ
1 は2×0.5* 20μm2 のバイポーラデバイスであ
り、最小雑音電流2.2mAでバイアスされる。これは、
完全に差動型である実施の形態4のミキサ回路とは異な
る。差動段の最小雑音指数が半分の回路の最小雑音指数
と同じであり、また最適雑音インピーダンスが2倍大き
いということが実証され得る。
【0113】結果として、図9に示す二重平衡ミキサの
入力対におけるそれぞれのトランジスタのサイズは4×
0.5* 20μm2 であり、バイアス電流は4mAであ
り、LNA(図10に示す)のトランジスタのサイズお
よびバイアス電流のおおよそ2倍である。両回路は、雑
音および入力インピーダンスが50Ωに整合されてい
る。
【0114】利得および帯域幅を最大化するために、ミ
キシングカッドにおけるトランジスタのサイズは、図1
に示す基本的なトランジスタ−インダクタンスコイル構
造において示された入力対のトランジスタサイズよりも
8倍小さく選択された。そのサイズ比はピークfT 電流
密度と最小雑音電流密度の比に対応している。LNA内
のベース接地トランジスタQ2 についても、2dBに対し
て1dBまで利得を増大するために同様な手法が用いられ
る。
【0115】図14および図16には、LNAおよび二
重平衡ミキサ回路に対する集積回路の概略レイアウトが
示されている。図15および図17には、図14および
図16に対応する実際の集積回路レイアウトの顕微鏡写
真が縮小した縮尺で示されている。基板損失を最小化す
るとともに制御された分散のない伝送媒体を提供するた
めに、局部発振器の入力において接地用の金属1ででき
た50Ωのマイクロストリップ伝送線が使用された。
【0116】LNAおよび二重平衡ミキサを5.8GHz
で動作させた場合の特性の測定結果を表1に示す。図1
1および図12には、それぞれLNAミキサの利得およ
び入力反射損失が示されている。図13には、5.8GH
z で動作するLNAに対する雑音指数が周波数に対して
プロットされている。このミキサの変換利得は雑音指数
メータを用いて測定され、直流LO入力のみを有する増
幅器としてバイアスされたミキサを用いてSパラメータ
の測定値でもって確認された。
【0117】
【表1】
【0118】実施の形態4および5のミキサ回路および
LNA回路は、シリコンバイポーラトランジスタに基づ
いて構成されていた。
【0119】その代わりに、これらの回路はシリコンM
OSFETトランジスタを用いて実施されてもよい。上
述したバイポーラトランジスタ用の寸法変更可能モデル
はシリコンMOSFETにも適用可能である。シリコン
MOSFETに対しては、Northern Tele
com Limitedにより開発されたスケーラブル
MISNANモデルが用いられる。
【0120】従って、MOSFETベースの回路も、適
切に設計された雑音整合してなるシリコンMOSFET
でバイポーラトランジスタが置き換えられることを除い
て、上述した回路と同様である。MOSFETベースの
回路の特性のテスト測定は未だ利用できない。シリコン
MOSFET用のHSPICE入力デッキの見本は付属
資料Bで与えられる。
【0121】バイポーラおよびMOSFETの両デバイ
スの雑音パラメータに対する分析結果に基づいて、トラ
ンジスタ形状の設計により、与えられた周波数fおよび
システムインピーダンスZ0 での雑音整合デバイスを達
成することが可能となる。本発明者らが知る限りでは、
本明細書で説明されたLNAおよびミキサ回路は、従来
GaAsベースの回路を用いることによってのみ達成さ
れていた特性を具え、5.8GHz で使用できることが実
証された初めての十分に集積化されたシリコンベースの
ミキサ回路および低雑音増幅回路である、ということを
本発明者らは信じている。
【0122】さらには、それらの回路は、LNAおよび
ミキサ回路の占有面積が記録的に小さく、また同様の特
性を有する比較可能なGaAsの実施例と比較して少な
くとも2つのコスト低減の要因を提供する。
【0123】雑音およびインピーダンス整合のとれたイ
ンダクタンスコイル−トランジスタ構造は他のRF回路
および無線通信回路に対しても使用され得る。
【0124】寸法変更可能モデルの利用および雑音パラ
メータの分析的な式によって、無線周波数(RF)集積
回路およびマイクロ波モノリシック集積回路(MMI
C)に対する新しい設計理論が明らかになってきてい
る。
【0125】例えば、図18および図20にそれぞれ概
略的に示すレイアウトで、7.1GHz の帯域幅で16dB
の利得を有するシリコンベースダーリントン増幅器およ
び12.6GHz の帯域幅で8dBの利得を有するシリコン
ベースダーリントン増幅器の設計に対して寸法変更可能
モデルが適用された場合に、テスト結果から特性が改善
されていることが確認された。
【0126】図19および図21には、図18および図
20に対応するチップレイアウトの縮小した顕微鏡写真
が示されている。これらの回路は、それぞれ伝送速度が
10Gb/sおよび17.5Gb/sでの広帯域光ファイバ
ー通信分野において利用される可能性がある。出力トラ
ンジスタのサイズは、出力圧縮点の仕様を満たすように
選択され、一方、入力トランジスタ長は、エミッタフォ
ロワの負性抵抗に関連した共振回路のQ値を調節するこ
とによって群遅延リプルを3dBの帯域幅内に低減させる
ように最適化された。直列および並列のフィードバック
抵抗値は、利得および低周波の入力整合仕様を満たすよ
うに設計された。高周波での入力反射損失を改善するた
め、チップ上に入力インダクタンスコイルが設けられ
た。その特性の測定結果を図2に示す。
【0127】
【表2】
【0128】図22および図23には、12.6GHz の
帯域幅のダーリントン増幅器に対する利得の入力反射損
失および群遅延が周波数の関数としてプロットされてい
る。7.1GHz のダーリントン増幅器の雑音指数は2GH
z の5.7dBから増大して7GHz で8.17dBである。
帯域幅が12.6GHz のダーリントン増幅器の雑音指数
は2GHz および12GHz でそれぞれ7.1dBおよび1
2.5dBである。
【0129】利得8dBの増幅器に対する入力から出力ま
での利得および帯域幅の変化はそれぞれ0.8dBおよび
1GHz よりも良かった。
【0130】要するに、雑音および入力インピーダンス
の整合がとれたトランジスタ−インダクタンスコイル構
造の設計方法は、2つの主要な特徴に基づいている。第
1に、トランジスタ形状を、トランジスタの雑音インピ
ーダンスの実部を所望の周波数での特性インピーダンス
に整合させるために設計上変更し得るものとして扱って
いることである。すなわち、エミッタ長またはゲート幅
を調節することによって、トランジスタの雑音インピー
ダンスの実部を所望の周波数での特性インピーダンスに
整合させるようにしている。
【0131】この手法は、トランジスタの寸法(サイ
ズ)が固定パラメータとして扱われている従来の設計手
法と対照的である。従って、トランジスタサイズは用途
に合うように最初に選択される。第2に、雑音整合した
トランジスタの周囲には最小の受動回路網が設計される
ことである。このことは、雑音およびインピーダンスの
整合をなすために比較的複雑な受動回路網が必要となる
従来の設計手法と明らかに異なる。それゆえ従来の整合
回路は、本発明に係る方法により設計される比較的簡素
な構造の整合回路よりも、その損失がかなり大きく、ま
た占有面積も極めて大きい。
【0132】回路特性はより少ない数の素子を用いて最
適化され、かつ集積回路のチップ面積が小さくなり、両
方の要因によって集積回路の製造において重大なコスト
低減が達成される。
【0133】従って、コスト効果が高く、高特性の、5
〜6GHz 帯のRFおよび無線通信用シリコン集積回路の
製造は、実施可能であることが実証される。本発明はシ
リコンでできた集積化されたミキサおよびLNAの回路
に対して記録的に周波数が高い、ということを本発明者
らは信じている。
【0134】これの実現にあたっては、集積化されたイ
ンダクタンスコイルを備えた高速シリコンバイポーラプ
ロセスとともに、本明細書中で詳述された設計理論を採
用することによってのみ可能となった。また、低損失金
属3からなるマイクロストリップ伝送線構造を形成する
ための3層金属プロセスを採用し、二酸化シリコンの絶
縁体および接地用の金属1を用いることによって、回路
特性の改善が達成された。
【0135】回路がシリコンバイポーラ技術すなわちバ
イポーラ接合トランジスタ(BJT)やヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタ(HBT)で実施されようと、電界
効果トランジスタすなわちMOSFETやMESFET
やJFETやHEMTで実施されようと、最適な雑音整
合に対するトランジスタサイズは動作周波数およびバイ
アス電流密度に依存している。バイポーラおよびMOS
FETトランジスタの両方に対するHSPICEの入力
デッキの見本はこれらのトランジスタに適用され得る。
【0136】本発明に係る設計方法は、特に、著しく損
失を低減してシリコンまたはシリコン−ゲルマニウムの
ようなヘテロ構造を用いて設計された集積回路において
最適な特性を得るために、雑音および入力インピーダン
スを最適化するのに適用される。また、本発明方法は雑
音および入力インピーダンスの整合におけるトレードオ
フの関係を克服して、HBT、GaAs、InPおよび
他の化合物半導体集積回路において特性を改善するのに
有効である。
【0137】さらには、上記実施の形態ではHSPIC
Eに基づくシミュレーションについて詳細に説明した
が、他の市販の利用可能なツールや注文設計により作製
されたツールを用いてもよい。
【0138】上記実施の形態では特定の具体例について
説明したが、これらの具体例に対して特許請求の範囲に
記載した発明の範囲内で種々設計変更や変形が可能であ
るのはいうまでもない。
【0139】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る高周
波雑音およびインピーダンスの整合がとれた集積回路並
びにその回路設計方法にあっては、モノリシック集積回
路、特にRFおよび無線通信技術において高周波で使用
されるシリコン集積回路に適用して好適な雑音およびイ
ンピーダンスの整合の改善、および、従来の技術におけ
る制限を克服または回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるトランジスタ−イ
ンダクタンスコイル構造を含むモノリシックシリコン集
積回路の一部の回路図である。
【図2】本発明の実施の形態2によるトランジスタ−イ
ンダクタンスコイル構造を含むモノリシックシリコン集
積回路の一部の回路図である。
【図3】本発明の実施の形態3によるトランジスタ−イ
ンダクタンスコイル構造を含むモノリシックシリコン集
積回路の一部の回路図である。
【図4】トランジスタのコレクタ電流IC に対する雑音
パラメータFMIN およびトランジスタパラメータfT
MAX の依存性を示すグラフである。
【図5】エミッタ長lE を雑音パラメータFMIN ,F50
および最適ソースインピーダンスRSOP の関数として示
すグラフである。
【図6】トランジスタの最終設計段階においてスミスチ
ャートにプロットされたトランジスタの最適雑音インピ
ーダンスを示すスミスインピーダンスチャートである。
【図7】低雑音回路設計の流れの、入力インピーダンス
の実部をZ0 に整合させるためにエミッタインダクタン
スコイルLE を付加した段階を示す回路図である。
【図8】低雑音回路設計の流れの、入力インピーダンス
および雑音インピーダンスの虚部を0に整合させるため
にエミッタインダクタンスコイルLE を付加した段階を
示す回路図である。
【図9】本発明の実施の形態4によるLNA(コア)回
路の回路図である。
【図10】本発明の実施の形態5による二重平衡ミキサ
(コア)回路の回路図である。
【図11】実施の形態4の低雑音増幅器に対する変換利
得並びに入力および出力の反射損失の測定値を示すグラ
フである。
【図12】実施の形態5のミキサ回路に対する変換利得
および入力反射損失の測定値を示すグラフである。
【図13】雑音およびインピーダンスが5.8GHz に整
合された低雑音増幅回路の周波数に対する雑音指数F
MIN の測定結果を示すグラフである。
【図14】実施の形態4の低雑音増幅回路の概略を示す
レイアウト図である。
【図15】図14の回路レイアウトの縮小した縮尺での
顕微鏡写真である。
【図16】実施の形態5のミキサ回路の概略を示すレイ
アウト図である。
【図17】図16の回路レイアウトの縮小した縮尺での
顕微鏡写真である。
【図18】利得帯域幅および入力インピーダンスが最適
化されたダーリントン増幅器(8GHz での利得16dB)
の概略を示すレイアウト図である。
【図19】図18の回路レイアウトの縮小した縮尺での
顕微鏡写真である。
【図20】ノイズおよびインピーダンスが最適化された
ダーリントン増幅器(14GHz での利得8dB)の概略を
示すレイアウト図である。
【図21】図20の回路レイアウトの縮小した縮尺での
顕微鏡写真である。
【図22】帯域幅12.6GHz のシリコン製のダーリン
トン増幅器の利得および入力反射損失の測定結果を示す
グラフである。
【図23】帯域幅12.6GHz のダーリントン増幅器の
利得および群遅延リプルの測定結果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
B ,LB',LB2,LE ,LE' インダクタンスコイル Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 ,Q5 ,Q6 トランジスタ
フロントページの続き (72)発明者 ソリン ピー.ボイニジェスキュ カナダ国,ケイ2エム 2エル3,オンタ リオ,カナタ,エメラルド メドウズ ド ライブ 24 (72)発明者 マイケル シー.マリイパールド カナダ国,ケイ2エス 1エル9,オンタ リオ,スティッツビル,ランダル ジェー ムス ドライブ 51

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積化されたトランジスタ−インダクタ
    ンスコイル構造を含む集積回路であって、 トランジスタ形状の寸法が特性寸法を有し、該特性寸法
    がバイポーラトランジスタの場合エミッタ長lE であ
    り、また電界効果トランジスタの場合ゲート幅W g であ
    り、前記特性寸法が集積回路の特性インピーダンスZ0
    に等しい最適雑音インピーダンスの実部をもたらすよう
    に選択され、それによって選択された動作周波数および
    バイアス電流密度での前記トランジスタの雑音の整合を
    もたらすようにしているトランジスタと、 入力インピーダンスの実部をZ0 に整合させるための第
    1インダクタンスコイルと、前記入力インピーダンスと
    雑音のリアクタンスの虚部をそれぞれ相殺するための第
    2インダクタンスコイルとを備え、それによって雑音お
    よび入力インピーダンスを同時に整合させる受動回路網
    と、 を具備することを特徴とする集積回路。
  2. 【請求項2】 動作周波数がωT のときに前記第1イン
    ダクタンスコイルはLE =Z0 /ωT であり、さらに前
    記トランジスタの全入力キャパシタンスがC inのときに
    前記第2インダクタンスコイルはLB =1/ω2 in
    E であり、シリコンよりなることを特徴とする請求項
    1に記載の集積回路。
  3. 【請求項3】 前記トランジスタはエミッタ、ベースお
    よびコレクタを有し、エミッタ接地構成で接続され、前
    記エミッタの長さlE が該トランジスタの雑音整合をも
    たらすように最適化されてなるバイボーラトランジスタ
    でできており、 前記第1インダクタンスコイルは入力インピーダンスZ
    0 の実部を整合させるためのエミッタ接続インダクタン
    スコイルLE であり、また前記第2インダクタンスコイ
    ルは入力インピーダンスおよび雑音リアクタンスの虚部
    を0Ωに整合させるためのベース接続インダクタンスコ
    イルLB であることを特徴とする請求項1に記載の集積
    回路。
  4. 【請求項4】 前記トランジスタはゲート、ソースおよ
    びドレインを有し、ソース接地構成で接続され、前記ゲ
    ートの幅WG が前記トランジスタの雑音整合をもたらす
    ように最適化されてなるシリコン電界効果トランジスタ
    でできており、 前記第1インダクタンスコイルは入力インピーダンスZ
    0 の実部を整合させるためのソース接続インダクタンス
    コイルLE であり、また前記第2インダクタンスコイル
    は入力インピーダンスおよび雑音リアクタンスの虚部を
    0Ωに整合させるためのゲート接続インダクタンスコイ
    ルLB であることを特徴とする請求項1に記載の集積回
    路。
  5. 【請求項5】 入出力バッファ用の第2トランジスタを
    含み、該第2トランジスタは前記第1トランジスタにカ
    スケード接続されており、 前記第2トランジスタQ2 に対する前記第1トランジス
    タQ1 のサイズ比がピークfT 電流密度および最小雑音
    電流密度の比によって決められることを特徴とする請求
    項1に記載の集積回路。
  6. 【請求項6】 前記特性インピーダンスZ0 は50Ωで
    あることを特徴とする請求項1に記載の集積回路。
  7. 【請求項7】 前記バイポーラトランジスタはバイポー
    ラ接合トランジスタ(BJT)またはヘテロ接合バイポ
    ーラトランジスタ(HBT)からなるグループから選ば
    れることを特徴とする請求項3に記載の集積回路。
  8. 【請求項8】 シリコンで実施されたことを特徴とする
    請求項7に記載の集積回路。
  9. 【請求項9】 シリコン−ゲルマニウムで実施されたこ
    とを特徴とする請求項7に記載の集積回路。
  10. 【請求項10】 III −V族化合物半導体で実施された
    ことを特徴とする請求項7に記載の集積回路。
  11. 【請求項11】 GaAsで実施されたことを特徴とす
    る請求項7に記載の集積回路。
  12. 【請求項12】 前記電界効果トランジスタはMOSF
    ET、MESFET、JFET、およびHEMTトラン
    ジスタからなるグループから選ばれることを特徴とする
    請求項4に記載の集積回路。
  13. 【請求項13】 前記電界効果トランジスタがシリコン
    MOSFETであることを特徴とする請求項6に記載の
    集積回路。
  14. 【請求項14】 入出力バッファのためのカスケード形
    態で、ベース接地モードで接続された第2バイポーラト
    ランジスタを具備することを特徴とする請求項3に記載
    の集積回路。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2トランジスタのエ
    ミッタ長のサイズ比は最小雑音電流密度に対するピーク
    T 電流密度の比で決められることを特徴とする請求項
    14に記載の集積回路。
  16. 【請求項16】 入出力バッファのためのカスケード形
    態で、ゲート接地モードで接続された第2電界効果トラ
    ンジスタを具備することを特徴とする請求項4に記載の
    集積回路。
  17. 【請求項17】 前記第1および第2トランジスタのゲ
    ート幅のサイズ比は最小雑音電流密度に対するピークf
    T 電流密度の比で決められることを特徴とする請求項1
    6に記載の集積回路。
  18. 【請求項18】 集積化されたトランジスタ−インダク
    タンスコイル構造を含む集積回路であって、 それぞれエミッタ、コレクタおよびベースを有し、カス
    ケード接続されてなる第1および第2のバイポーラトラ
    ンジスタを具備し、該第1トランジスタはエミッタ接地
    モードで接続され、また前記第2トランジスタはベース
    接地モードで接続されており、前記第1トランジスタは
    エミッタ長lE を有し、該エミッタ長l E は前記集積回
    路の特性インピーダンスZ0 に等しい最適雑音インピー
    ダンスの実部をもたらすように選定されており、それに
    よって選択された動作周波数での雑音整合をもたらすよ
    うにしており、 前記入力インピーダンスの実部をZ0 に整合させるため
    に前記第1トランジスタのエミッタに接続された第1イ
    ンダクタンスコイルLE と、入力インピーダンスおよび
    雑音リアクタンスの虚部をそれぞれ相殺するために前記
    第1トランジスタのベースに接続された第2インダクタ
    ンスコイルLB とを具備し、それによって当該回路は雑
    音および入力インピーダンスを同時に整合させるように
    したことを特徴とする集積回路。
  19. 【請求項19】 前記第2トランジスタのエミッタ長L
    E2は、利得および動作周波数を最大化するためにその遮
    断周波数が最大値となるような電流密度でバイアスされ
    るように選択されることを特徴とする請求項18に記載
    の集積回路。
  20. 【請求項20】 前記第1および第2のトランジスタの
    エミッタ長の比は最小雑音電流密度に対するピークfT
    電流密度の比で決められることを特徴とする請求項18
    に記載の集積回路。
  21. 【請求項21】 前記第2インダクタンスコイルLB
    介して前記第1トランジスタのベースに接続されてな
    る、第1の入力信号を供給するための手段を具備し、 前記トランジスタのエミッタが前記第1インダクタンス
    コイルLE を含むエミッタ負帰還手段に接続され、出力
    手段は出力信号を発生させるための前記第1トランジス
    タのコレクタに接続されており、低雑音増幅器として動
    作可能であることを特徴とする請求項18に記載の集積
    回路。
  22. 【請求項22】 前記第2インダクタンスコイルLB
    介して前記第1トランジスタのベースに接続されてな
    る、第1の入力(RF)信号を供給するための手段と、 前記第2トランジスタのベースに接続された第2ベース
    インダクタンスコイルと、該第2ベースインダクタンス
    コイルを介して前記第2トランジスタに接続されてな
    る、第2の入力(LO)信号を供給するための手段とを
    具備し、 前記トランジスタのエミッタが前記第1インダクタンス
    コイルLE を含むエミッタ負帰還手段に接続され、 さらに、出力(IF)信号を発生するための前記第1ト
    ランジスタのコレクタに接続された出力手段とを具備
    し、ミキサ回路として動作可能であることを特徴とする
    請求項18に記載の集積回路。
  23. 【請求項23】 前記出力手段はLCフィルターを備え
    ていることを特徴とする請求項21に記載の集積回路。
  24. 【請求項24】 二重平衡ミキサとして動作するための
    集積化されたトランジスタ−インダクタンスコイル構造
    を含むシリコン集積回路構造であって、 エミッタ接地トランジスタQ1 ,Q1'からなる入力対
    と、ベース接地トランジスタQ2 ,Q2'およびベース接
    地トランジスタQ3 ,Q3'からなる2つの差動対を含む
    ミキシングカッドとを具備し、入力対Q1 ,Q1'の各ト
    ランジスタがそれぞれのミキシングカッドの前記差動対
    のうちの一つのエミッタに接続されており、 前記入力対のトランジスタQ1 ,Q1'のエミッタに接続
    された一対のエミッタインダクタンスコイルLE と具備
    し、該エミッタインダクタンスコイルLE はエミッタ負
    帰還手段を提供し、第1対のトランジスタQ1 ,Q1'
    一方のベースに接続されたベースインダクタンスコイル
    B を具備し、もう一方のベースは交流的に接地されて
    おり、 前記第2インダクタンスコイルLB を介して前記入力ト
    ランジスタ対のベースに接続されてなる、差動入力(R
    F)信号を供給するための入力手段と、 前記ミキシングカッドの各トランジスタ対のそれぞれの
    ベースに接続されてなる、差動第2入力(LO)信号を
    供給するための入力手段と、 前記ミキシングカッドのトランジスタ対のコレクタに接
    続されてなる、差動出力IF信号を発生するための出力
    手段と、 を具備し、 前記入力対の各トランジスタQ1 ,Q1'はエミッタ長l
    E を有し、該エミッタ長lE は集積回路の特性インピー
    ダンスZ0 に等しい最適雑音インピーダンスの実部を提
    供するように選択されており、それによって選択された
    動作周波数で当該トランジスタの雑音整合をなし、 前記エミッタインダクタンスコイルLE は入力インピー
    ダンスの実部をZ0 に整合させるために前記入力トラン
    ジスタのエミッタに接続されており、また前記第2イン
    ダクタンスコイルLB は前記入力トランジスタの一つの
    ベースに接続されていて前記入力インピーダンスおよび
    雑音リアクタンスの虚部を相殺し、それによって当該回
    路は雑音および入力インピーダンスを同時に整合させる
    ようにしたことを特徴とする集積回路。
  25. 【請求項25】 前記ミキシングカッドと入力対におけ
    るトランジスタのサイズ比はピークfT 電流密度と最小
    雑音電流密度の比に基づいていることを特徴とする請求
    項24に記載の集積回路。
  26. 【請求項26】 差動IF出力ポート間に接続された直
    列LCフィルターからなるLOリジェクトフィルターを
    含むことを特徴とする請求項24に記載の集積回路。
  27. 【請求項27】 前記入力対のエミッタに接続された交
    流電流源として、前記第2のRF高調波に同調される並
    列LC共振器を含むことを特徴とする請求項25に記載
    の集積回路。
  28. 【請求項28】 低雑音差動増幅器として動作するため
    のトランジスタ−インダクタンスコイル構造を含むシリ
    コン集積回路構造であって、 エミッタ接地トランジスタQ1 ,Q1'からなる入力対
    と、カスケード接続されたベース接地トランジスタ
    2 ,Q2'からなる出力対と、前記入力対のトランジス
    タQ1 ,Q1'のそれぞれのエミッタに接続された一対の
    エミッタインダクタンスコイルLE と、前記入力対のト
    ランジスタQ1 ,Q1'のそれぞれのベースに接続された
    一対のベースインダクタンスコイルLB と、 前記第2トランジスタQ2 ,Q2'のコレクタに一対の出
    力信号を発生させるために、前記第2インダクタンスコ
    イルLB を介して前記第1トランジスタ対のベースにそ
    れぞれ接続されてなる、第1の入力信号対を受信する手
    段と、 前記入力対の各トランジスタQ1 ,Q1'はエミッタ長l
    E を有し、該エミッタ長lE は集積回路の特性インピー
    ダンスZ0 に等しい最適雑音インピーダンスの実部を提
    供するように選択されており、それによって選択された
    動作周波数で当該トランジスタの雑音整合をなし、 前記エミッタインダクタンスコイルLE は入力インピー
    ダンスの実部をZ0 に整合させるために前記入力トラン
    ジスタのエミッタに接続されており、また前記ベースイ
    ンダクタンスコイルLB は前記入力トランジスタの一つ
    のベースに接続されていて前記入力インピーダンスおよ
    び雑音リアクタンスの虚部を相殺し、それによって当該
    回路は雑音および入力インピーダンスを同時に整合させ
    るようにしたことを特徴とする集積回路。
  29. 【請求項29】 前記差動増幅器の第1および第2のト
    ランジスタ対のエミッタ長は対応するシングルエンド増
    幅回路における対応するエミッタ長の二倍の大きさであ
    ることを特徴とする請求項28に記載の集積回路。
  30. 【請求項30】 集積化されたトランジスタ−インダク
    タンスコイル構造を含む雑音およびインピーダンスが整
    合された集積回路を提供する方法において、 先ず、前記トランジスタの雑音インピーダンスの実部が
    所望の周波数およびコレクタ電流密度で特性インピーダ
    ンスZ0 と等しくなるように前記トランジスタ形状の寸
    法を決めるステップと、 つぎに、入力インピーダンスの実部を整合させるための
    第1インダクタンスコイルと、前記構造の雑音リアクタ
    ンスおよび入力インピーダンスを相殺する第2インダク
    タンスコイルを含む最小の受動整合回路を設計するステ
    ップと、 を含むことを特徴とする方法。
  31. 【請求項31】 前記トランジスタは特性寸法を有して
    おり、該特性寸法はバイポーラトランジスタの場合エミ
    ッタ長lE であり、電界効果トランジスタの場合はゲー
    ト幅Wg であり、その最適雑音インピーダンスの実部が
    そのシステムの特性インピーダンスZ0 に等しくなるよ
    うに前記トランジスタの特性寸法を選択することを特徴
    とする請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 雑音が整合されたトランジスタを設計
    する前記ステップは、以下の式(1)、 【数1】 に従って最適雑音電流密度JQ1を決め、つぎに、最適雑
    音密度で前記トランジスタをバイアスさせるために寸法
    変更可能モデルを用いるシミュレーションを実行し、R
    SOP (IE )=Z0 すなわち回路の特性インピーダンス
    となるまでlE を調整し、RSOP を式(2)の通りとし
    て、最適エミッタ長lE を決め、 【数2】 それによってトランジスタサイズおよびバイアス電流を
    決めることを特徴とする請求項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 log(IC )に対するFMIN の関係
    を表す曲線を用いて最適雑音電流密度を決めるステップ
    を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 請求項32による前記方法のステップ
    はHSPICEシミュレーションを用いて行われること
    を特徴とする請求項32に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記トランジスタはバイポーラトラン
    ジスタであり、HSPICE入力デッキは付属資料Aに
    定義されている通りであることを特徴とする請求項34
    に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記トランジスタはMOFSETトラ
    ンジスタであり、前記HSPICE入力デッキは付属資
    料Bに定義されている通りであることを特徴とする請求
    項34に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記トランジスタはバイポーラトラン
    ジスタであり、第1および第2のインダクタンスコイル
    を含む最小受動インピーダンス整合回路を設計するステ
    ージIIのステップは、 前記入力インピーダンスの実部
    をZ0 に整合させるようにエミッタインダクタンスコイ
    ルLE のインダクタンスを決めるステップと、 前記入力インピーダンスおよび雑音インピーダンスの虚
    部を同時に0Ωに整合させるようにベースインダクタン
    スコイルLB のインダクタンスを決めるステップと、 を含むんでいることを特徴とする請求項30に記載の方
    法。
  38. 【請求項38】 動作周波数がωT のときにインダクタ
    ンス値LE =Z0 /ωT を有する第1インダクタンスコ
    イルと、前記トランジスタの全入力キャパシタンスがC
    inのときにインダクタンス値LB =1/ω2 in−LE
    を有する第2インダクタンスコイルを提供するステップ
    を含むことを特徴とする請求項37に記載の方法。
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