JP2007174442A - 差動増幅器 - Google Patents

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浩司 塚田
Naonori Uda
尚典 宇田
Hiroaki Hayashi
宏明 林
Hiromasa Katou
大誠 加藤
Yukiomi Tanaka
幸臣 田中
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Abstract

【課題】高周波増幅回路の小形化と回路設計の容易化を図ること。
【解決手段】トランジスタQ1のエミッタ端子に接続されたコンデンサC1の他端はアースされている。同様に、トランジスタQ2のエミッタ端子に接続されたコンデンサC2の他端はアースされている。コンデンサC1とC2の容量は勿論同じである。また、トランジスタQ1のコレクタ端子は、インダクタL1を介して直流電源に接続される。同様に、トランジスタQ2のコレクタ端子は、インダクタL2を介して直流電源に接続される。図示する符号Vccは、その直流電源の給電電位(>0)を示している。トランジスタQ1,Q2のエミッタ端子は、何れもインダクタL0の同一端に接続されており、このインダクタL0の他端は、定電流路y1を介してアースされている。コンデンサC1、C2とインダクタL0によって、本差動増幅器100の共振周波数帯域が制限される。
【選択図】図1

Description

本発明は、左右対称に差動対トランジスタを有する差動増幅器に関し、特に、RF(高周波)を増幅するための、単相入力/差動出力回路に関する。
この発明は、回路の小形化と回路設計の容易化に大いに有用なものである。
給電部または接地部にLC共振器を有する差動増幅器の構成例としては、例えば下記の特許文献1に開示されている回路等が公知である。このLC共振器は、この特許文献1においては、タンク回路などと呼ばれているものであり、増幅したい信号の周波数帯域を特定の帯域に設定する上で有効に作用する。
接地部にLC共振器を有する従来のその他の差動増幅器の構成例を図5に示す。この差動増幅器900では、コンデンサC8とインダクタL4とのCL並列接続によって、接地部のLC共振器が構成されており、インダクタ(L7,L8)を介して差動対トランジスタ(BJT1,BJT2)に接続される側とは反対側に位置するこのLC共振器(C8,L4)のもう一端は、トランジスタBJT3によって具現される定電流路を介してアースされている。
この様なLC共振器(C8,L4)の共振周波数を適当に設定することによって、増幅したい信号の周波数帯域を特定の帯域に設定することができる。
特許第3522630号
しかしながら、上記の様なLC共振器が有するインダクタンスの値が大きい場合、特に、そのインダクタを基板上に平面的に形成しようとする際などには、基板上のそのインダクタ周辺における配線の取り回しが必要以上に長くなってしまうことが多い。
図6に、図5の差動増幅器900の基板上における平面展開図(写真)を例示する。例えばこの様に、コンデンサC8とインダクタL4とを接続する線路Sは、図6の平面展開図上においては非常に長くなってしまっている。この様に、コンデンサC8とインダクタL4とを接続する線路S(図5、図6)が長くなってしまう原因の1つとしては、差動対トランジスタ(トランジスタBJT1,BJT2)と定電流路(トランジスタBJT3)とを接続する線路上に上記のLC共振器(C8,L4)を直列に挿入しなければならないと言う回路構成上の制約があるためである。
そして、この様な冗長な配線の取り回しが、基板上に存在する場合には、以下の様な問題が発生し易い。
(問題1)この様に長い配線Sは、不要なものであるので、この様に長い配線Sを基板上に備えることは、回路の小形化を促進する上で不利になる。
(問題2)この様に長い配線Sは、無視し難い抵抗成分やインダクタ成分を含むので、コンピュータを使ったシミュレーションによって増幅回路を設計したり最適化したりする場合に、そのシミュレーションによる誤差が無視し難くなり、その精度が低下する。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、増幅回路の小形化と回路設計の容易化を図ることである。
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、左右対称にnpn型/n型の差動対トランジスタ/FETを有する差動増幅器において、その差動対トランジスタ/FETの各エミッタ/ソース端子を左右それぞれ同容量のコンデンサを介して並行にアースし、かつ、その各エミッタ/ソース端子を同一のインダクタの同一端にそれぞれ接続して、そのインダクタの他端を定電流路を介してアースすることである。
また、本発明の第2の手段は、左右対称にpnp型/p型の差動対トランジスタ/FETを有する差動増幅器において、その差動対トランジスタ/FETの各エミッタ/ソース端子を左右それぞれ同容量のコンデンサを介して並行に直流電源接続し、かつ、その各エミッタ/ソース端子を同一のインダクタの同一端にそれぞれ接続して、そのインダクタの他端を定電流路を介して直流電源接続することである。
ただし、上記の第1または第2の各手段における上記のトランジスタ/FETとしては、例えばバイポーラ型のトランジスタの他にも、電界効果トランジスタ(FET)などを用いることができる。また、上記のエミッタ/ソースは、バイポーラトランジスタについてはエミッタを、FETについてはソースを意味している。同様に、コレクタ/ドレインは、バイポーラトランジスタについてはコレクタを、FETについてはドレインを意味する。同様に、ベース/ゲートは、バイポーラトランジスタについてはベースを、FETについてはゲートを意味する。いずれにしても、両者は半導体デバイスの増幅作用において同等の機能を有する部分であるので、任意に選択、組み合わせして使用することができる。
また、本発明の第3の手段は、上記の第1又は第2の手段において、上記の定電流路に、この定電流路上に流れる電流の量を制御する電流可変制御手段を備えることである。
また、本発明の第4の手段は、上記の第1乃至第3の何れか1つの手段において、各差動対トランジスタ/FETに左右それぞれ、差動対トランジスタ/FETのコレクタ/ドレイン端子の電位変動を更に増幅する縦続トランジスタ/FETを設け、その差動対トランジスタ/FETのコレクタ/ドレイン端子と上記の縦続トランジスタ/FETのベース/ゲート端子とを連結する各段間線路上にそれぞれ2つの段間コンデンサを直列に挿入し、これらの2つの段間コンデンサの接続点を、他のコンデンサと抵抗とを並列に接続したCR並列接続を介してアースすることである。
また、本発明の第5の手段は、上記の第1乃至第4の何れか1つの手段において、各差動対トランジスタ/FETまたは各縦続トランジスタ/FETの負荷を左右それぞれ、コレクタ/ドレイン端子に近い側より順にインダクタと抵抗とを直列に接続したLR直列接続によって構成することである。
なお、この抵抗の値は、数Ω〜数十Ω程度に留めておくことが望ましい。
また、本発明の第6の手段は、上記の第1乃至第5の何れか1つの手段において、各差動対トランジスタ/FETまたは各縦続トランジスタ/FETの負荷に左右それぞれ、複数段に直列接続された多段抵抗を設け、少なくともこの多段抵抗の段間の接続点には、一端がアースされたコンデンサの他端を接続することである。
また、本発明の第7の手段は、上記の第1乃至第6の何れか1つの手段において、各差動対トランジスタ/FETまたは各縦続トランジスタ/FETの負荷に左右それぞれ、負荷抵抗に並列に接続された並列線路を設け、この並列線路の両端をそれぞれ、コンデンサを介してアースすることである。
なお、この負荷抵抗の値は、数Ω〜数十Ω程度に留めておくことが望ましい。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、本発明の第1または第2の手段によれば、上記の定電流路と差動対トランジスタ/FETとを繋ぐ線路上に、容量を挿入する必要がなくなる。即ち、上記の同容量の2つのコンデンサの各一端は、直接グランドまたは直流電源に接続することができる。このため、従来必要であった例えば前述の配線S(図5、図6)などの様な冗長な配線を所望の差動増幅器から排除することができる。
したがって、本発明の第1または第2の手段によれば、従来必要とされていたそれらの冗長な配線に伴う寄生抵抗や寄生インダクタが排除されて、所望の差動増幅器の動作に関するシミュレーションにおける演算誤差が小さくなり、また、基板上に展開される回路の小形化を図る上でも有利になる。
また、本発明の第3の手段によれば、上記の定電流路に流れる電流量が可変制御できるので、これによって、当該差動増幅器の利得を自在に制御することができる。
また、本発明の第4の手段によれば、上記の差動対トランジスタ/FETのコレクタ/ドレイン端子と上記の縦続トランジスタ/FETのベース/ゲート端子とを連結する各段間線路上に挿入すべき整合回路を、インダクタを用いることなく構成することができる。このため、本発明の第4の手段によれば、所望の差動増幅器を更に小形に形成することができる。
また、本発明の第5の手段によれば、トランジスタ/FETの負荷にインダクタと共に抵抗が用いられるため、その抵抗によって、電源などの外部回路から当該差動増幅器への高周波ノイズの侵入を効果的に低減することができる。
また、本発明の第6の手段によれば、上記の多段抵抗とその段間に接続された上記のコンデンサによって、ローパスフィルタが構成されるため、これによって、電源などの外部回路へ当該差動増幅器から高周波(ノイズ)が漏れ出ることが効果的に防止される。
また、本発明の第7の手段によれば、上記の負荷抵抗の両端は上記の並列線路によって接続され、かつ、この並列線路に並行に接続された負荷抵抗がその両端のコンデンサと共にローパスフィルタの作用を奏するので、この負荷抵抗による電圧降下は解消され、かつ、電源などの外部回路からの高周波ノイズの侵入を効果的に低減することができる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
図1に本実施例1の差動増幅器100の回路図を示す。この差動増幅器100の差動対トランジスタは、npn型のバイポーラトランジスタQ1,Q2から成り、被増幅信号の入力部(Pin)を除けば、この回路は少なくとも論理的には左右対称に構成されている。トランジスタQ1のエミッタ端子に接続されたコンデンサC1の他端はアースされている。同様に、トランジスタQ2のエミッタ端子に接続されたコンデンサC2の他端はアースされている。コンデンサC1とC2の容量は勿論同じである。
また、トランジスタQ1のコレクタ端子は、インダクタL1を介して直流電源に接続される。同様に、トランジスタQ2のコレクタ端子は、インダクタL2を介して直流電源に接続される。図示する符号Vccは、その直流電源の給電電位(>0)を示している。トランジスタQ1,Q2のエミッタ端子は、何れもインダクタL0の同一端に接続されており、このインダクタL0の他端は、定電流路y1を介してアースされている。コンデンサC1、C2とインダクタL0によって、本差動増幅器100の共振周波数帯域が制限される。即ち、当該回路の共振周波数帯域は、これらのキャパシタンスやインダクタンスによって決定することができる。
なお、定電流路y1の具体的な構成は任意で良い。この様な定電流路は、例えばカレントミラー回路などを使って具現することができる。
入力側のトランジスタQ1のベース端子は、上記の入力部(Pin)に接続されているが、反対側(図面右側)のトランジスタQ2のベース端子は、アースされている。これらのベース端子には、適当なバイアス回路を接続しても良い。この差動増幅器100の出力は、トランジスタQ1のコレクタ端子の電位(Pout1)とトランジスタQ2のコレクタ端子の電位(Pout2)とからなり、この2つの電位(Pout1,Pout2)が差動形式の出力信号を構成する。
図2は、この差動増幅器100の主要部110の平面展開図である。図中の記号GNDは、アースされて電位が0vになっている導体部分を示している。インダクタL0は、基板上に渦巻き状に形成し、その内側端点L0aと外部の接続点p0とは基板中に形成した非常に短い線路σを介して接続する。接続点p0はトランジスタQ1,Q2の各エミッタ端子に接続されている。一方、インダクタL0の外側端点L0bは、図1の定電流路y1に接続する。
上記の線路σは非常に短いため、この線路σが有する抵抗成分やインダクタ成分は殆ど無視することができる。或いは、上記の様に渦巻き状に形成されたインダクタの平面パターンが規格標準化されて提供される場合には、その標準パターンが有するインダクタンスなどの公称値の中には、通常、上記の線路σが有する抵抗成分やインダクタ成分なども含まれている。
したがって、以上の回路構成に従えば、差動増幅器100の設計時には、その動作や特性を、コンピュータを用いたシミュレーションによって殆ど誤差なく推定することができる。また、以上の回路構成に従えば、この差動増幅器100の主要部110が占める基板上の面積を、例えば図2に例示する様に効果的に最小化することも容易となる。
図3に本実施例2の差動増幅器200の回路図を示す。この差動増幅器200は、利得やS/N比や利得制御手段(即ち、本発明の電流可変制御手段)などについても検討して、上記の実施例1の差動増幅器100を改良したものである。
例えば、電流可変制御手段205は、図1の定電流路y1を具現するものであるが、この電流可変制御手段205に対する入力である制御電位Vcontの高低を任意に制御することにより、図1の定電流路y1を流れる電流の量を自在に可変制御することができる。言い換えれば、図3に示す様にこの電流可変制御手段205は、2段のカレントミラー回路などから構成されており、これによって、npn型のトランジスタQ5に流れる電流を自在に可変制御することができる。したがって、この差動増幅器200の利得は、制御電位Vcontによって可変制御することができる。
差動対トランジスタの入力側のトランジスタQ1のベース端子には、バイアス回路203が接続されており、このベース端子に入力すべき被増幅信号は、入力端子PinからハイパスフィルタHPF3を介して入力される。もう一方のトランジスタQ2のベース端子には、バイアス回路204が接続されている。バイアス回路204が有するアースされたコンデンサCa′は、バイアス電位Vbに含まれるノイズを低減する作用がある。
トランジスタQ1のコレクタ電位は、ハイパスフィルタHPF1を介して出力端子Pout1に出力される。同様に、トランジスタQ2のコレクタ電位は、ハイパスフィルタHPF2を介して出力端子Pout2に出力される。負荷回路201はトランジスタQ1のコレクタの負荷を構成すると共に、ローパスフィルタを構成している。即ち、インダクタL1と直流電源(Vcc)との間には、負荷抵抗が直列に挿入されており、この負荷抵抗の両端は何れも、コンデンサを介してアースされている。このため、トランジスタQ1と直流電源との間における高周波(ノイズ)の伝達が制限される。
また同様に、負荷回路202はトランジスタQ2のコレクタの負荷を構成すると共に、ローパスフィルタを構成している。
これらの回路構成により、入力端子(Pin)から入力された高周波信号は、アースや電源に吸収されることなく増幅されて各出力端子(Pout1,Pout2)に出力される。
図4に本実施例3の差動増幅器300の回路図を示す。利得やS/N比などについて更に検討を重ねて、上記の実施例2の差動増幅器200を更に改良したものである。各差動対トランジスタQ1,Q2にはそれぞれ、差動対トランジスタのコレクタ端子の電位変動を更に増幅する縦続トランジスタQ3,Q4が設けられている。ここでは、その差動対トランジスタQ1,Q2のコレクタ端子と上記の縦続トランジスタQ3,Q4のベース端子とを連結する各段間の線路上には、それぞれ整合回路301、302が挿入されている。例えば、整合回路301中の主線路上の接続点x1においては、2つの段間コンデンサが直列に接続されており、整合回路301を構成するこれらの2つの段間コンデンサの接続点x1は、他のコンデンサと抵抗とを並列に接続したCR並列接続を介してアースされている。整合回路302についても同様に構成されている。
この様に整合回路301を用いて差動対トランジスタQ1の各コレクタ端子と縦続トランジスタQ3の各ベース端子とを縦続接続すれば、従来から多用されてきた長いインダクタを用いることなく、それらのトランジスタのコレクタ端子とベース端子とを整合させて、差動対トランジスタQ1と縦続トランジスタQ3とを縦続接続させることができる。差動対トランジスタQ2と縦続トランジスタQ4との間に挿入されている整合回路302についても全く同様である。したがって、この様な整合回路301、302の導入によって、利得の高い差動増幅器をよりコンパクトに形成することができる。
この様に2段階にて増幅された増幅信号は差動形式の出力信号として、縦続トランジスタQ3,Q4の各コレクタ端子(出力端子Pout1,Pout2)から出力される。
バイアス回路305,306,307,308は、各ベース端子に対して適当な直流バイアス電位を印加するための回路である。ただし、バイアス回路306は、コンデンサCaを更に有しており、一端がアースされたこのコンデンサCaの他端は、抵抗を介して差動対トランジスタQ2のベース端子に接続されている。各バイアス回路305,306,307,308が有するその他の各コンデンサは、与えられた各バイアス電位Vb1L,Vb1R,Vb2L,Vb2Rに含まれ得るノイズを除去するためのものである。
負荷回路303は、実施例2の負荷回路201を更に改良したものである。この負荷抵抗は2段直列に構成されており、インダクタL1側から数えて2段目の負荷抵抗の両端は、それぞれコンデンサを介してアースされている。また、この2段目の負荷抵抗には、線路σ′が並列に接続されている。この線路σ′により直流電源の給電電位は、2段目の負荷抵抗によって降下することがなくなる。しかしながら、2段目の負荷抵抗はその両端のコンデンサと組合わさって、高周波に対しては、ローパスフィルタの作用を維持する。このため、この様にして負荷回路303を用いれば、電源電圧に対する低い電圧降下と、ノイズカット効果(デカップリング効果)の両方を同時に簡単に効果的に得ることができる。この作用・効果は、その他の負荷回路303′,304,304′についても同様に得られるものである。
〔その他の変形例〕
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
例えば、以上の各実施例では、バイポーラ型のトランジスタを用いたが、差動対トランジスタQ1,Q2や縦続トランジスタQ3,Q4や、その他の例えば定電流路y1を具現するためのトランジスタなどについては、勿論FETなどを用いても良い。
(変形例2)
また、以上の各実施例では、npn型の差動対トランジスタを用いた回路構成について具体的に例示したが、本発明の第2の手段に基づいて構成することができる、左右対称にpnp型の差動対トランジスタを有する差動増幅器においても、論理の対称性に基づいて、上記と同様の作用により、上記と同様の効果を得ることができる。
実施例1の差動増幅器100の回路図。 差動増幅器100の主要部110の平面展開図。 実施例2の差動増幅器200の回路図。 実施例3の差動増幅器300の回路図。 従来の差動増幅器900の回路図。 従来の差動増幅器900の平面展開図。
符号の説明
100,200,300 : 差動増幅器
Q1,Q2 : 差動対トランジスタ
C1,C2 : コンデンサ
L0 : インダクタ
y1 : 定電流路

Claims (7)

  1. 左右対称にnpn型/n型の差動対トランジスタ/FETを有する差動増幅器において、
    前記差動対トランジスタ/FETの各エミッタ/ソース端子は、
    左右それぞれ同容量のコンデンサを介して並行にアースされ、かつ、
    同一のインダクタの同一端にそれぞれ接続されており、
    前記インダクタの他端は、
    定電流路を介してアースされている
    ことを特徴とする差動増幅器。
  2. 左右対称にpnp型/p型の差動対トランジスタ/FETを有する差動増幅器において、
    前記差動対トランジスタ/FETの各エミッタ/ソース端子は、
    左右それぞれ同容量のコンデンサを介して並行に直流電源接続され、かつ、
    同一のインダクタの同一端にそれぞれ接続されており、
    前記インダクタの他端は、
    定電流路を介して直流電源接続されている
    ことを特徴とする差動増幅器。
  3. 前記定電流路は、
    該定電流路上に流れる電流の量を制御する電流可変制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の差動増幅器。
  4. 各前記差動対トランジスタ/FETは左右それぞれ、
    前記差動対トランジスタ/FETのコレクタ/ドレイン端子の電位変動を更に増幅する縦続トランジスタ/FETを有し、
    前記差動対トランジスタ/FETの前記コレクタ/ドレイン端子と前記縦続トランジスタ/FETのベース/ゲート端子とを連結する各段間線路上にはそれぞれ、2つの段間コンデンサが直列に挿入されており、
    2つの前記段間コンデンサの接続点は、
    他のコンデンサと抵抗とを並列に接続したCR並列接続を介してアースされている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の差動増幅器。
  5. 各前記差動対トランジスタ/FETまたは各前記縦続トランジスタ/FETの負荷は左右それぞれ、
    前記コレクタ/ドレイン端子に近い側より順に、インダクタと抵抗とを直列に接続したLR直列接続によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の差動増幅器。
  6. 各前記差動対トランジスタ/FETまたは各前記縦続トランジスタ/FETの負荷は左右それぞれ、
    複数段に直列接続された多段抵抗を有し、
    少なくとも前記多段抵抗の段間の接続点には、
    一端がアースされたコンデンサの他端が接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の差動増幅器。
  7. 各前記差動対トランジスタ/FETまたは各前記縦続トランジスタ/FETの負荷は左右それぞれ、
    負荷抵抗に並列に接続された並列線路を有し、
    前記並列線路の両端はそれぞれ、
    コンデンサを介してアースされている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の差動増幅器。
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