JP2003258567A - 高周波回路 - Google Patents

高周波回路

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JP2003258567A
JP2003258567A JP2002057511A JP2002057511A JP2003258567A JP 2003258567 A JP2003258567 A JP 2003258567A JP 2002057511 A JP2002057511 A JP 2002057511A JP 2002057511 A JP2002057511 A JP 2002057511A JP 2003258567 A JP2003258567 A JP 2003258567A
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amplification
high frequency
frequency circuit
choke inductor
power supply
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Shinji Yamamoto
真司 山本
Katsuji Tara
勝司 多良
恒洋 ▲高▼木
Tsunehiro Takagi
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/60Amplifiers in which coupling networks have distributed constants, e.g. with waveguide resonators
    • H03F3/601Amplifiers in which coupling networks have distributed constants, e.g. with waveguide resonators using FET's, e.g. GaAs FET's
    • HELECTRICITY
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    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要ピークの発生を抑制でき、且つ、チップ
面積の縮小化に貢献し得る、高周波回路を提供すること
にある。 【解決手段】 増幅素子11、チョークインダクタ12
及びバイパスコンデンサ13で構成された増幅ブロック
10と、増幅素子21、チョークインダクタ22及びバ
イパスコンデンサ23で構成された増幅ブロック20と
で高周波回路を構成する。増幅素子21への電力供給は
共通の電源端子31からチョークインダクタ12を介し
て行ない、増幅素子11への電力供給は共通の電源端子
31からチョークインダクタ12及び抵抗素子37を介
して行なう。増幅素子11及び21、チョークインダク
タ12及び22、バイパスコンデンサ13及び23、抵
抗素子37を同一の基板上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅素子を備えた
高周波回路、特には、複数段の増幅ブロックを備えた高
周波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波回路について図7に基づい
て説明する。図7は、従来の高周波回路の一例を示す回
路図である。図7に示す高周波回路は、増幅ブロックが
2段で構成された例である。
【0003】図7に示すように、1段目の増幅ブロック
は、増幅素子101と、チョークインダクタ111と、
バイパスコンデンサ121とで構成されている。また、
2段目の増幅ブロックも、増幅素子102と、チョーク
インダクタ112と、バイパスコンデンサ122とで構
成されている。
【0004】1段目の増幅ブロックにおいて、増幅素子
101の電源端子は、チョークインダクタ111の一端
に接続され、チョークインダクタ111の他端は第1の
バイパスコンデンサ121の一端に接続され、又バイパ
スコンデンサ121の他端は接地されている。2段目の
増幅ブロックにおいても、増幅素子102の電源端子
は、チョークインダクタ112の一端に接続され、チョ
ークインダクタ112の他端は第1のバイパスコンデン
サ122の一端に接続され、又バイパスコンデンサ12
2の他端は接地されている。
【0005】チョークインダクタ111及び112は、
共通の電源端子143からの直流成分に対しては低イン
ピーダンスを実現し、それぞれ増幅素子101及び10
2への電源ラインを構成している。一方、入力端子14
1からの交流成分に対してはインピーダンスをオープン
にしている。バイパスコンデンサ121及び122は、
それぞれチョークインダクタ111及び112の電源電
圧側を高周波的に接地している。
【0006】この高周波回路において、入力端子141
から入力された信号は、整合回路131を介して増幅素
子101に入力され、増幅素子101で増幅されて出力
される。増幅素子101から出力された信号は、整合回
路132を介して増幅素子102に入力され、増幅素子
102で更に増幅されて出力される。増幅素子102か
ら出力された信号は、整合回路133及び出力端子14
2を介して外部へと出力される。
【0007】ところで、高周波回路において信号を効率
良く伝達するためには、インピーダンス・マッチングが
重要である。インピーダンス・マッチングとは、接続さ
れている2つの増幅ブロックのインピーダンスを共役整
合させることをいう。例えば増幅ブロックAと増幅ブロ
ックBとを接続する場合において、増幅ブロックAのイ
ンピーダンスを[R+jX(Ω)]とし、増幅ブロック
Bのインピーダンスを[R−jX(Ω)]とすることで
ある。この場合、信号が反射することなく100%伝達
されることになる。
【0008】通常、図7に示す高周波回路では、信号ラ
インのインピーダンスは50Ωで設計されており、ま
た、入出力のインピーダンスも50Ωに設計されてい
る。しかし、増幅素子のインピーダンスは50Ωと異な
ることが多い。そのため、整合回路131、132及び
133は、ブロック間のインピーダンスを共役整合させ
てインピーダンス・マッチングをとり、信号を効率よく
伝達するために配置されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】また、図7に示す2段
構成の高周波回路においては、電源端子数を低減するた
め、各増幅ブロックの増幅素子への電力の供給は共通の
電源端子143からチョークインダクタ111又は11
2を介して行なわれている。このため、1段目の増幅ブ
ロックと2段目の増幅ブロックとは直結された状態とな
るが、この場合、第1のバイパスコンデンサ121と第
2のバイパスコンデンサ122とが共に無限大の容量値
を持たない限り、周波数特性において所望の特性以外に
不要ピークが発生することがある。
【0010】図8は、図7に示す従来の高周波回路の周
波数特性シミュレーションの結果を示すグラフである。
図8において横軸は周波数(GHz)であり、0.1
(GHz)〜10.1(GHz)を1(GHz)刻みで
示している。また、縦軸は順方向利得[Gain](d
B)であり、−50(dB)〜50(dB)を10(d
B)刻みで示している。また、図8において、印「M
1」は設計周波数5.8(GHz)における順方向利得
を示しており、I1は測定ポイントの周波数(Hz)を
示している。
【0011】図8から分かるように、図7で示す高周波
回路においては、設計周波数5.8(GHz)で、順方
向利得は約18.6(dB)が実現されている。しかし
ながら、印「M2」が示すように、周波数が2.3(G
Hz)のときに、順方向利得は約−1.0(dB)とな
った後、落ち込んでおり、不要ピークが生じている。
【0012】この不要ピークの原因は、上述したように
各段のバイパスコンデンサ121及び122の容量値が
有限であるため、不要ピーク周波数において十分な高周
波接地が確保できていないことによると考えられる。つ
まり、第1のチョークインダクタ111及び第2のチョ
ークインダクタ112の高周波接地が完全でなく、1段
目の増幅ブロックと2段目の増幅ブロックとの間に回り
込みが生ずることにより、不要ピークが発生していると
考えられる。
【0013】しかし、チップ面積が有限である以上、バ
イパスコンデンサ121及び122の容量値もある程度
の値に制限され、容量値を無限大とするのは不可能に近
いと言える。そのため、図9に示す高周波回路において
は、1段目の増幅ブロックと2段目の増幅ブロックとの
間に高周波信号の回り込みが生じないように、これらの
間に高周波分離素子151を配置している。
【0014】図9は、従来の高周波回路の他の例を示す
回路図である。図9に示す高周波回路においては、不要
ピークを防止するため、1段目の増幅ブロックと2段目
の増幅ブロックとの間に高周波分離素子151が配置さ
れている。高周波分離素子151としては、通常、λ/
4線路やインダクタが用いられる。
【0015】この高周波回路においては、第1の増幅素
子101の電源端子への電力の供給は、共通の電源端子
143、高周波分離素子151、第1のチョークインダ
クタ111を介して行われている。第2の増幅素子10
2の電源端子への電力の供給は、第2のチョークインダ
クタ112を介して行われている。
【0016】しかしながら、λ/4線路やインダクタと
いった素子は、チップ上で大面積を占有する素子であ
る。このため、チップ面積の縮小化を促進する際の弊害
となり、高周波回路を形成したチップの小型化が図れな
いという問題が生じている。
【0017】本発明の目的は、上記問題を解決し、不要
ピークの発生を抑制でき、且つ、チップ面積の縮小化に
貢献し得る、高周波回路を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる高周波回路は、複数段の増幅ブロック
を有し、各増幅ブロックは増幅素子と、チョークインダ
クタと、バイパスコンデンサとを少なくとも有し、前記
増幅素子の電源端子と前記チョークインダクタの一端と
が接続され、前記チョークインダクタの他端と前記バイ
パスコンデンサの一端とが接続され、前記バイパスコン
デンサの他端が接地され、前記各増幅ブロックの前記増
幅素子への電力供給が共通の電源端子から前記各増幅ブ
ロックの前記チョークインダクタを介して行なわれる高
周波回路であって、最終段以外の増幅ブロックの前記増
幅素子への電力供給が、前記共通の電源端子と前記最終
段以外の増幅ブロックのチョークインダクタとの間に設
けられた抵抗素子を介して行なわれ、少なくとも前記増
幅素子、前記チョークインダクタ、前記バイパスコンデ
ンサ及び前記抵抗が同一の基板上に形成されていること
を特徴とする。
【0019】本発明にかかる高周波回路において、前記
増幅素子としては、電界効果型トランジスタ又はバイポ
ーラトランジスタを用いることができる。また、本発明
にかかる高周波回路においては、初段の増幅ブロックの
増幅素子に印加される電圧が前記初段の増幅ブロックの
増幅素子におけるニー電圧より高くなるように、前記共
通の電源端子に印加される電圧の値と前記抵抗素子の抵
抗値とが設定されているのが好ましい態様である。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1にかかる高周波回路について、図1〜図5
を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態
1にかかる高周波回路の一例を示す回路図である。
【0021】図1に示すように、本実施の形態1にかか
る高周波回路は、図7及び図9で示した従来例と同様
に、2段の増幅ブロック10及び20を備えた高周波回
路である。本実施の形態1にかかる高周波回路において
も、増幅ブロック10は、増幅素子11と、チョークイ
ンダクタ12と、バイパスコンデンサ13とを有してい
る。同様に、増幅ブロック20も、増幅素子21と、チ
ョークインダクタ22と、バイパスコンデンサ23とを
有している。
【0022】また、増幅ブロック10において、増幅素
子11の電源端子はチョークインダクタ12の一端に接
続され、チョークインダクタ12の他端はバイパスコン
デンサ13の一端に接続され、又バイパスコンデンサ1
3の他端は接地されている。増幅ブロック20において
も、増幅素子21の電源端子はチョークインダクタ22
の一端に接続され、チョークインダクタ22の他端はバ
イパスコンデンサ23の一端に接続され、又バイパスコ
ンデンサ23の他端は接地されている。
【0023】更に、図7及び図9で示した従来と同様
に、本実施の形態1にかかる高周波回路においても、入
力端子32から入力された信号は、整合回路34を介し
て増幅素子11に入力され、増幅素子11で増幅されて
出力される。増幅素子11から出力された信号は、整合
回路35を介して増幅素子21に入力され、増幅素子2
1で更に増幅されて出力される。増幅素子21から出力
された信号は、整合回路36及び出力端子33を介して
外部へと出力される。
【0024】また、本実施の形態1においても、各増幅
ブロックの増幅素子への電力の供給は共通の電源端子3
1から各増幅ブロックのチョークインダクタ12又は2
2を介して行なわれており、1段目の増幅ブロック10
と2段目の増幅ブロック20とは直結された状態にあ
る。
【0025】但し、本実施の形態1にかかる高周波回路
においては、図7及び図9で示した従来例と異なり、増
幅ブロック10と増幅ブロック20との間に、抵抗素子
37が設けられている。即ち、本実施の形態1では、入
力端子32側にある増幅ブロック10の増幅素子11へ
の電力供給が、共通の電源端子31と増幅ブロック10
のチョークインダクタ12との間に設けられた抵抗素子
37を介して行なわれている点で、従来例と異なってい
る。
【0026】このため、各増幅ブロックのバイパスコン
デンサ13及びバイパスコンデンサ23の容量値を無限
大とすることなく、増幅ブロック10と増幅ブロック2
0との間で高周波信号の回り込みが発生するのを抑制で
き、結果、図8で示した不要ピークが発生するのを抑制
できる。
【0027】また、本実施の形態1にかかる高周波回路
では、増幅素子11及び21、チョークインダクタ12
及び22、バイパスコンデンサ13及び23、抵抗素子
37、整合回路34〜36は同一の半導体基板上に形成
されており、これらは一つのチップ内に集積されてい
る。
【0028】チップの小型化を図るためには、各構成要
素のチップ(基板)上で占める面積を小さくする必要が
あるが、本実施の形態1で用いる抵抗素子は、図9で示
した高周波分離素子に比べてチップ上で占める面積を小
さくできる。このため、本実施の形態1にかかる高周波
回路を用いることで、チップの小型化を促進することが
可能となる。
【0029】更に、本実施の形態1にかかる高周波回路
では、最終段である2段目の増幅ブロック20のチョー
クインダクタ22と電源端子31との間には、抵抗素子
が配置されないため、増幅ブロック20には増幅ブロッ
ク10に比べて高い電圧が印加される。そのため、増幅
ブロック20で取り扱う電力量を増幅ブロック10で取
り扱う電力量よりも高くできる。
【0030】本発明において、増幅素子としては、電界
効果型トランジスタ(以下「FET」という。)、バイ
ポーラトランジスタ等を用いることができる。
【0031】図2は、実施の形態1にかかる高周波回路
において増幅素子として電界効果型トランジスタを用い
た例を示す回路図である。図2に示す高周波回路は、各
増幅ブロックを構成する増幅素子としてFET41及び
42が用いられている以外は、図1に示す高周波回路と
同様に構成されている。このため、図2に示す高周波回
路によっても、図1の説明において述べたのと同様の作
用及び効果を得ることができる。
【0032】図3は、図2に示す高周波回路の周波数特
性シミュレーションの結果を示すグラフである。図3に
おいて横軸は周波数(GHz)であり、0.1(GH
z)〜10.1(GHz)を1(GHz)刻みで示して
いる。また、縦軸は順方向利得[Gain](dB)で
あり、−50(dB)〜50(dB)を10(dB)刻
みで示している。図3において、印「M1」は設計周波
数5.8(GHz)における順方向利得を示している。
【0033】図3から分かるように、図8のグラフと略
同様に、図2に示す高周波回路においても、設計周波数
5.8(GHz)で順方向利得は約18.5(dB)が
実現されている。このことから、抵抗素子37による順
方向利得の減少は殆ど生じていないといえる。
【0034】また、図8の例では周波数が2.3(GH
z)のときに不要ピークが発生していたが、図3の例で
は2.3(GHz)のときの順方向利得は約−13(d
B)であり、その後の落ち込みも生じておらず、不要ピ
ークは発生していないといえる。
【0035】ここで、FETを増幅素子として用いる場
合の動作点について以下に説明する。図4は、電界効果
型トランジスタ(FET)を増幅素子として用いる場合
の動作点を示すグラフである。図4において、横軸はF
ETのドレイン・ソース間電圧(Vds)であり、縦軸
はFETのドレイン電流(Ids)である。
【0036】図4には、FETのゲート・ソース間電圧
(Vgs)をパラメータとし、これをVg1〜Vg5ま
で変化させたときのVds−Idsカーブが描画されて
いる。なお、図4中、401は負荷線、402は動作点
である。
【0037】図4から分かるように、Vgsを変化させ
て得られた各Vds−Idsカーブは、Vdsがある値
となるまではVdsの増加に合わせてIdsが増大する
二次曲線となる。しかし、Vdsがある値を超えるとI
dsが一定値の横軸に平行な直線となる。この二次曲線
から直線へと切り替わるポイントのVdsがニー電圧で
ある。図4においては各Vds−Idsカーブのニー電
圧は、Vk2〜Vk5で示している。なお、Vg1の場
合は常にIdsがゼロとなるのでVkは定義されない。
【0038】このFETをソース接地増幅素子として、
即ち、図2に示す高周波回路の増幅素子として使用する
場合、動作点(DCのバイアス点)402は、アイドル
電流(Idd)と電源電圧(Vdd)とを設定すること
によって定められる。また、FETの設計は、負荷線4
01が、Vg5のVds−Idsカーブ上のニー電圧V
k5を示す点と動作点402とを通る直線となるように
行なわれる。
【0039】このようにして設計されたFETにおいて
は、VdsとIdsとの交点が負荷線401上を動くよ
うに増幅動作が行なわれる。つまり、入力電圧となるV
gsを、Vg3を基準値として±ΔVgsの範囲で変動
させると、Idsは電源電圧(Idd)を基準値として
±ΔIdsの範囲で変動し、Vdsは電源電圧(Vd
d)を基準値として±ΔVdsの範囲で変動する。
【0040】従って、図2に示すようにFETを高周波
回路の増幅素子として動作させる場合は、電源電圧を少
なくともVk5以上に設定する必要がある。なお、ニー
電圧の値は、上記のようにVgsの値により若干異なる
が、例えば小信号FETでは一般的に0.5V程度、パ
ワーFETではこれ以上の値に設定される。
【0041】次に、図2に示すようにFETを高周波回
路の増幅素子として用いる場合の電源電圧(Vdd)及
び抵抗素子の抵抗値の設定について説明する。アイドル
電流の値をIdd、抵抗素子37の抵抗値をRとする
と、抵抗素子37における電圧降下は、[R×Idd]
で求めることができる。共通の電源端子31に印加する
電圧(集積回路全体に印加する電圧)の値をVとする
と、FET41に印加される電源電圧(Vdd)は[V
−R×Idd]となる。
【0042】従って、FET41を安定して動作させる
ためには[V−R×Idd]>Vkが成り立つように、
共通の電源端子31に印加する電圧の値Vと抵抗素子3
7の抵抗値Rとを設定する必要がある。例えば、FET
41が小信号FETであるならば、ニー電圧Vkは通常
約0.5Vである。よって、[V−R×Idd]>約
0.5Vとなるように、電源端子31に印加する電圧の
値Vと抵抗素子37の抵抗値Rとを設定すれば良い。但
し、実際には、ΔVdsの振幅を考慮する必要があるた
め、[V−R×Idd]>(1.0V〜1.5V以上)
となるように電圧の値Vと抵抗値Rとを設定するのが好
ましい。
【0043】なお、FET42に印加される電源電圧
(Vdd)はVとなるので、FET42ではΔVdsの
振幅がFET41に比べて大きく確保できる。また、F
ET42で取り扱われる電力量はFET41で取り扱わ
れる電力量よりも高くなる。
【0044】図5は、実施の形態1にかかる高周波回路
において増幅素子としてバイポーラトランジスタを用い
た例を示す回路図である。図5に示す高周波回路は、各
増幅ブロックを構成する増幅素子としてバイポーラトラ
ンジスタ51及び52が用いられている以外は、図1に
示す高周波回路と同様に構成されている。このため、図
5に示す高周波回路によっても、図1の説明において述
べたのと同様の作用及び効果を得ることができる。
【0045】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2にかかる高周波回路について、図6を参照しながら説
明する。図6は、本発明の実施の形態2にかかる高周波
回路を示す回路図である。
【0046】図6に示すように、本実施の形態2にかか
る高周波回路は、2段以上のN段の増幅ブロックを備え
た高周波回路である。各増幅ブロックは、実施の形態1
と同様に、増幅素子61(1〜N)と、チョークインダ
クタ62(1〜N)と、バイパスコンデンサ63(1〜
N)とで構成されている。また、各増幅ブロックにおい
て、増幅素子61(1〜N)、チョークインダクタ62
(1〜N)、バイパスコンデンサ63(1〜N)は実施
の形態1と同様にして接続されている。
【0047】本実施の形態2においても、電源ラインに
おける各増幅ブロック間には抵抗素子67(1)〜67
(N−1)が設けられている。更に、入力端子62から
出力端子63までの信号ラインには、整合回路64
(1)〜64(N+1)が設けられている。
【0048】このように、本実施の形態2においても、
最終段の増幅ブロック(N段目の増幅ブロック)以外の
増幅ブロックへの電力の供給は、共通の電源端子65と
チョークインダクタ63(1)〜(N)との間に設けら
れた抵抗素子67(1)〜(N−1)を介して行なわれ
ている。
【0049】このため、本実施の形態2にかかる高周波
回路によっても、実施の形態1と同様に、増幅ブロック
間における高周波信号の回り込みの発生を抑制して、不
要ピークが発生するのを抑制できる。また、チップの小
型化を図ることもできる。更に、本実施の形態2におい
ても、最終段であるN段目の増幅ブロックで取り扱う電
力量を最も高くできる。
【0050】また、本実施の形態2にかかる高周波回路
において、増幅素子67(1)〜(N−1)に印加され
る電源電圧(Vdd)のうち、初段(1段目)の増幅ブ
ロックの増幅素子62(1)に印加される電源電圧(V
dd)が、最も小さくなる。よって、共通の電源端子6
5に印加する電圧の値と抵抗素子67(1)〜(N−
1)の抵抗値は、増幅素子62(1)の電源電圧(Vd
d)が増幅素子62(1)のニー電圧よりも大きくなる
ように設定するのが良い。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バイパス
コンデンサの容量値を無限とすることなく、増幅ブロッ
ク間の高周波信号の回りこみを抑制して不要ピークの発
生を抑制できるため、動作の安定した高周波回路を提供
できる。また、高周波回路が組み込まれた半導体チップ
の小型化の促進を図ることもできる。更に、初段の増幅
ブロックの増幅素子に印加される電源電圧をその増幅素
子のニー電圧より高くした態様とすれば、より動作の安
定した高周波回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる高周波回路の一
例を示す回路図である。
【図2】実施の形態1にかかる高周波回路において増幅
素子として電界効果型トランジスタを用いた例を示す回
路図である。
【図3】図2に示す高周波回路の周波数特性シミュレー
ションの結果を示すグラフである。
【図4】電界効果型トランジスタ(FET)を増幅素子
として用いる場合の動作点を示すグラフである。
【図5】実施の形態1にかかる高周波回路において増幅
素子としてバイポーラトランジスタを用いた例を示す回
路図である。
【図6】本発明の実施の形態2にかかる高周波回路を示
す回路図である。
【図7】従来の高周波回路の一例を示す回路図である。
【図8】図7に示す従来の高周波回路の周波数特性シミ
ュレーションの結果を示すグラフである。
【図9】従来の高周波回路の他の例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
10、20 増幅ブロック 11、21、61(1)〜61(N) 増幅素子 12、22、62(1)〜61(N) チョークインダ
クタ 13、23、63(1)〜61(N) バイパスコンデ
ンサ 31、65 共通の電源端子 32 入力端子 33 出力端子 34、35、36、64(1)〜64(N+1) 整合
回路 37、67(1)〜67(N−1) 抵抗素子 41、42 FET 51、52 バイポーラトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼木 恒洋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J069 AA01 CA21 CA61 CA92 FA16 FA20 HA02 HA09 HA25 HA29 HA33 KA29 MA08 MA21 TA01 TA02 TA03 5J092 AA01 CA21 CA61 CA92 FA16 FA20 HA02 HA09 HA25 HA29 HA33 KA29 MA08 MA21 TA01 TA02 TA03 5J500 AA01 AC21 AC61 AC92 AF16 AF20 AH02 AH09 AH25 AH29 AH33 AK29 AM08 AM21 AT01 AT02 AT03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の増幅ブロックを有し、各増幅ブ
    ロックは増幅素子と、チョークインダクタと、バイパス
    コンデンサとを少なくとも有し、前記増幅素子の電源端
    子と前記チョークインダクタの一端とが接続され、前記
    チョークインダクタの他端と前記バイパスコンデンサの
    一端とが接続され、前記バイパスコンデンサの他端が接
    地され、前記各増幅ブロックの前記増幅素子への電力供
    給が共通の電源端子から前記各増幅ブロックの前記チョ
    ークインダクタを介して行なわれる高周波回路であっ
    て、 最終段以外の増幅ブロックの前記増幅素子への電力供給
    が、前記共通の電源端子と前記最終段以外の増幅ブロッ
    クのチョークインダクタとの間に設けられた抵抗素子を
    介して行なわれ、 少なくとも前記増幅素子、前記チョークインダクタ、前
    記バイパスコンデンサ及び前記抵抗素子が同一の基板上
    に形成されていることを特徴とする高周波回路。
  2. 【請求項2】 前記増幅素子が、電界効果型トランジス
    タである請求項1記載の高周波回路。
  3. 【請求項3】 前記増幅素子が、バイポーラトランジス
    タである請求項1記載の高周波回路。
  4. 【請求項4】 初段の増幅ブロックの増幅素子に印加さ
    れる電圧が前記初段の増幅ブロックの増幅素子における
    ニー電圧より高くなるように、前記共通の電源端子に印
    加される電圧の値と前記抵抗素子の抵抗値とが設定され
    ている請求項1記載の高周波回路。
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