JP2002171139A - 高周波増幅器 - Google Patents

高周波増幅器

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JP2002171139A
JP2002171139A JP2000366749A JP2000366749A JP2002171139A JP 2002171139 A JP2002171139 A JP 2002171139A JP 2000366749 A JP2000366749 A JP 2000366749A JP 2000366749 A JP2000366749 A JP 2000366749A JP 2002171139 A JP2002171139 A JP 2002171139A
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frequency
frequency amplifier
parallel
inductor
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JP2000366749A
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Mitsuru Tanabe
充 田邊
Junko Iwanaga
順子 岩永
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力から入力への負帰還が生じないようにし
て、利得を向上させた高周波増幅器を提供する。 【解決手段】 並列共振回路30は、インダクタ31と
キャパシタ32とを並列に接続した回路を備えており、
入力整合回路210の出力とFET10のドレインとの
間に接続されている。インダクタ31及びキャパシタ3
2の値は、高周波増幅器が動作することが必要な周波数
帯域内の周波数f0において、ゲート・ドレイン間容量
11と、並列共振回路30とが並列に接続された回路1
30が並列共振するようなものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号の増幅
に用いられる高周波増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、帰還回路を有する増幅器が知
られている。図13は、このような従来の高周波増幅器
の回路図である(G.D. Vendelin他著, "Microwave Circ
uit Design Using Linear and Nonlinear Techniques,"
WILEY-INTERSCIENCE, p.222,1990)。図13の高周波
増幅器は、バイポーラトランジスタ901のベースとコ
レクタとの間に抵抗902とインダクタ903とを直列
に接続した帰還回路を有している。また、トランジスタ
901のエミッタとグラウンドとの間には、電流調整用
抵抗931と高周波短絡容量932とが並列に接続され
たセルフバイアス回路930が接続されている。また、
トランジスタ901のベースは抵抗904を介して電源
Vbbに接続され、トランジスタ901のコレクタは抵
抗905を介して電源Vccに接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図13のような従来の
高周波増幅器では、トランジスタ901のコレクタ(出
力)の電圧がベース(入力)に負帰還されるため、利得
が低下してしまうという問題があった。また、帰還回路
を設けない場合であっても、トランジスタ901の入出
力間に存在する結合容量のために、負帰還をさせないよ
うにすることはできなかった。
【0004】本発明は、出力から入力への負帰還が生じ
ないようにして、利得を向上させた高周波増幅器を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明が講じた手段は、高周波増幅器とし
て、トランジスタと、前記トランジスタの入力と出力と
の間に接続された並列共振回路とを備え、所定の周波数
帯域内の周波数において、前記並列共振回路と前記トラ
ンジスタの入出力間容量とが並列共振をするように構成
されたものである。
【0006】請求項1の発明によると、トランジスタの
出力信号の入力側へのフィードバックを抑制することが
できる。したがって、高周波増幅器の利得を大きくする
ことができる。
【0007】また、請求項2の発明では、請求項1に記
載の高周波増幅器において、前記並列共振回路は、イン
ダクタ及びキャパシタが並列に接続された回路を有する
ことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明によると、トランジスタの
入出力間容量にインダクタ及びキャパシタを並列に接続
するので、インダクタ及びキャパシタの値の選択の自由
度が大きい。
【0009】また、請求項3の発明では、請求項2に記
載の高周波増幅器において、前記並列共振回路は、前記
インダクタ及びキャパシタが並列に接続された回路を複
数有し、これらの複数の回路は直列に接続され、かつ、
これらの複数の回路の共振周波数はそれぞれ異なること
を特徴とする。
【0010】請求項3の発明によると、共振周波数が複
数存在するので、大きな利得が得られる帯域の幅を広げ
ることができる。
【0011】また、請求項4の発明では、請求項1に記
載の高周波増幅器において、前記並列共振回路は、イン
ダクタにより構成されていることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明によると、並列共振回路の
構成が簡単になる。
【0013】また、請求項5の発明では、請求項1〜4
のいずれかに記載の高周波増幅器において、前記トラン
ジスタの出力にカスコード接続された別のトランジスタ
を更に備えたことを特徴とする。
【0014】請求項5の発明によると、高周波増幅器の
利得を更に大きくすることができる。
【0015】また、請求項6の発明は、複数の高周波増
幅器を縦続接続した高周波増幅器であって、請求項1〜
5のいずれかに記載の高周波増幅器を少なくとも初段の
増幅器として用いたものである。
【0016】請求項6の発明によると、多段の高周波増
幅器を低雑音化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は本発明の実施形態に係る高周波増幅
器の回路図である。図1の高周波増幅器は、n形の電界
効果トランジスタ(以下ではFETと称する)10と、
直流阻止キャパシタ201と、ゲートバイアス抵抗20
2と、並列共振回路30と、入力側整合回路210と、
出力側整合回路220と、セルフバイアス回路230
と、バイアス回路240とを備えている。
【0019】直流阻止キャパシタ201は、入力側整合
回路210の出力とFET10のゲートとの間に接続さ
れている。ゲートバイアス抵抗202は、FET10の
ゲートとグラウンドとの間に接続されている。並列共振
回路30は、インダクタ31とキャパシタ32とを並列
に接続した回路を備え、入力整合回路210の出力とF
ET10のドレインとの間に接続されている。
【0020】入力側整合回路210は、入力端子と直流
阻止キャパシタ201との間に接続されたキャパシタ2
11と、入力端子とグラウンドとの間に接続されたイン
ダクタ212とを備えている。出力側整合回路220
は、FET10のドレインと出力端子との間に接続され
たインダクタ221と、FET10のドレインとグラウ
ンドとの間に接続されたキャパシタ222とを備えてい
る。
【0021】セルフバイアス回路230は、電流調整抵
抗231と高周波短絡キャパシタ232とを並列に接続
した回路を備え、FET10のソースとグラウンドとの
間に接続されている。バイアス回路240は、電源Vd
dとFET10のドレインとの間に接続された高周波チ
ョークインダクタ241と、電源Vddとグラウンドと
の間に接続された高周波短絡キャパシタ242とを備え
ている。
【0022】トランジスタの入力とは、トランジスタに
信号の増幅をさせるときに信号を与える端子であり、こ
こではFET10のゲートである。トランジスタの出力
とは、トランジスタに信号の増幅をさせるときに信号を
取り出す端子であり、ここではFET10のドレインで
ある。
【0023】図2は、図1のFET10の高周波領域に
おける等価回路の回路図である。図2の等価回路におい
て、ゲートとドレインとの間には、ゲート・ドレイン間
容量11が接続されている。ゲートとソースの間には、
ゲート・ソース間容量12と入力抵抗13とが直列に接
続されている。ドレインとソースとの間には、電流源1
4とドレイン・ソース間抵抗15とドレイン・ソース間
容量16とが並列に接続されている。電流源14の電流
の大きさiは、ゲート・ソース間容量12に与えられる
入力電圧Viとトランスコンダクタンスgmとを用い
て、i=gmViで表される。
【0024】FET10は、ゲートとドレインとの間に
ゲート・ドレイン間容量11を有しているので、FET
10のドレインからの出力信号は入力側(ゲート)にフ
ィードバックされる。このため、FET10のみで増幅
を行う場合には、特に高周波信号を増幅する際に利得の
低下が生じる。
【0025】図3は、図1のFET10及び並列共振回
路30の高周波領域における等価回路の回路図である。
図3の回路は、ゲート・ドレイン間容量11と、並列共
振回路30とが並列に接続された回路130を有してい
る。図3の回路は高周波領域における等価回路であるの
で、直流阻止キャパシタ201及び高周波短絡キャパシ
タ232は短絡しているものとして省略してある。以下
では同様に、等価回路においては直流阻止キャパシタ2
01及び高周波短絡キャパシタ232を省略する。
【0026】ここで、並列共振回路30のインダクタ3
1及びキャパシタ32の値は、図1の高周波増幅器が動
作することが必要な周波数帯域内の周波数f0におい
て、回路130が並列共振するようなものとする。並列
共振とは、回路に与える信号の周波数を変化させていっ
た場合において、その回路のインピーダンスが極大にな
るときの状態である。回路130のインピーダンスは、
周波数f0において非常に大きくなるので、ゲート・ド
レイン間容量11の影響が小さくなり、FET10の出
力信号の入力側へのフィードバックを抑制することがで
きる。したがって、高周波増幅器の利得を向上させるこ
とができる。
【0027】インダクタ31及びキャパシタ32の値
は、例えば次のようにして求めることができる。すなわ
ち、図1の高周波増幅器に入力する信号の周波数を変化
させたときに、周波数f0において回路130のインピ
ーダンスが極大になるように、言い換えると、周波数f
0において並列共振回路30に流入する電流が極小にな
るように、インダクタ31及びキャパシタ32の値を求
める。
【0028】また、インダクタ31及びキャパシタ32
の抵抗成分を無視し、インダクタ31及びキャパシタ3
2のそれぞれの値L1及びC1を次のようにして求めて
もよい。すなわち、ゲート・ドレイン間容量11の値を
C0とすると、周波数f0(角周波数ω=2πf0)の
とき、回路130のインピーダンスは、{1/jωL1
+jω(C0+C1)}-1であるので、周波数f0付近
においてフィードバックを抑制したい場合には、L1
(C0+C1)=1/ω2を満たすように、L1及びC
1を選べばよい。
【0029】図4は、FETのゲート幅Wgと最大有能
電力利得(MAG)との関係を表すグラフである。図4
は、動作周波数を5.2GHzとして回路シミュレーシ
ョンを行って求められたものである。
【0030】一般にFETは、ゲート幅Wgが増加する
とトランスコンダクタンスgmが大きくなる。しかし、
ゲート幅Wgの増加に伴い、ゲート・ドレイン間容量が
増えるため、並列共振回路がない場合には、図4の並列
共振回路なしの場合のグラフのようにFETの最大有能
電力利得が低下する。すなわち、入力整合回路及び出力
整合回路における整合を完全なものとしても、ゲート幅
Wgが大きいFETでは十分な利得が得られない。
【0031】一方、図4の並列共振回路ありの場合のグ
ラフは、図1のように、FET10と並列に並列共振回
路30が接続されている場合のFET10の最大有能電
力利得のグラフである。この場合には、ゲート・ドレイ
ン間容量に応じてインダクタ31及びキャパシタ32の
値を最適なものとし、ゲート・ドレイン間容量の増加の
影響をなくすことができる。したがって、ゲート幅Wg
が増加すると、トランスコンダクタンスgmの増加に伴
ってFET10の最大有能電力利得が大きくなる。
【0032】図4の並列共振回路ありの場合のグラフ
は、インダクタ31としてAu(金)配線の6巻スパイ
ラルインダクタの実測値を用いて得られたものである。
具体的には、キャパシタ32の値C1=1pFとし、ゲ
ート幅Wg=100,200,300,400μmのと
き、それぞれインダクタ31の値L1=0.89,0.
89,0.84,0.82nHとした場合に得られた値
を示している。この場合、周波数5.2GHz付近にお
いて、並列共振回路30とFET10のゲート・ドレイ
ン間容量11とが並列共振をしている。
【0033】インダクタ31としては、例えばCu
(銅)配線、Ag(銀)配線、又は超伝導配線のスパイ
ラルインダクタを用いてもよい。この場合、Q値を改善
することができるので、更に大きく利得の改善を図るこ
とができる。
【0034】また、図1の高周波増幅器は、ゲート・ド
レイン間容量の影響を抑制するので、出力側に生じた雑
音が入力側にフィードバックされることも抑制でき、雑
音特性を改善することもできる。更に、直流阻止キャパ
シタ201を備えているので、インダクタ31を介して
ドレイン側から流入する直流電流がFET10のゲート
に流入し、ゲート電流が流れることによる利得の低下を
防ぐことができる。
【0035】このように、図1の高周波増幅器は、利得
特性及び雑音特性が優れている。このため、特に図示し
ないが、複数の高周波増幅器を縦続接続した高周波増幅
器において、図1の高周波増幅器を初段の増幅器として
用いれば、低雑音の多段の高周波増幅器を得ることがで
きる。この場合、更に初段以外の増幅器として図1の高
周波増幅器を用いてもよい。
【0036】(第1の変形例)図5は本実施形態の第1
の変形例に係る高周波増幅器の回路図である。図5の高
周波増幅器は、図1の高周波増幅器において、並列共振
回路30を並列共振回路40で置き換えたものである。
並列共振回路40は、インダクタ41,42,43と、
キャパシタ44,45,46とを備えており、インダク
タ41とキャパシタ44とが並列に接続された回路と、
インダクタ42とキャパシタ45とが並列に接続された
回路と、インダクタ43とキャパシタ46とが並列に接
続された回路とが直列に接続されている。
【0037】図6は、図5のFET10及び並列共振回
路40の高周波領域における等価回路の回路図である。
図6の回路は、ゲート・ドレイン間容量11と、並列共
振回路40とが並列に接続された回路140を有してい
る。
【0038】ここで、並列共振回路40のインダクタ4
1及びキャパシタ44の値は、インダクタ41とキャパ
シタ44とが並列に接続された回路が周波数f1で並列
共振するようなものとする。同様に、インダクタ42及
びキャパシタ45の値は、インダクタ42とキャパシタ
45とが並列に接続された回路が周波数f2で並列共振
するようなものとする。インダクタ43及びキャパシタ
46の値は、インダクタ43とキャパシタ46とが並列
に接続された回路が周波数f3で並列共振するようなも
のとする。周波数f1,f2及びf3はそれぞれ異なる
周波数であって、いずれも図5の高周波増幅器が動作す
ることが必要な周波数帯域BW内にあり、f1<f2<
f3の関係があるとする。
【0039】すると、回路140のインピーダンスは、
共振周波数f1付近からf3付近の間において非常に大
きくなるので、ゲート・ドレイン間容量11の影響が小
さくなり、出力信号の入力側へのフィードバックを抑制
することができる。
【0040】図7は、図1及び図5の高周波増幅器の周
波数特性を模式的に表すグラフである。図7(a)は図
1の高周波増幅器の周波数特性である。いま、増幅器と
して必要な帯域がBWであるとする。図1の高周波増幅
器の並列共振回路30は、並列共振となる周波数が1つ
のみであるので、図1の高周波増幅器の利得は、共振周
波数f0において最大になり、必要帯域BWの端に近づ
くと小さくなる。
【0041】図7(b)の実線は図5の高周波増幅器の
周波数特性である。図5の高周波増幅器の並列共振回路
40は、並列共振となる周波数が3つあり、それぞれが
異なる周波数である。このため、図5の高周波増幅器の
利得は、共振周波数f1付近からf3付近の間で大きな
値となり、かつ、ほぼ一定となる。共振周波数f1及び
f3をそれぞれ必要帯域BWの下端及び上端付近の周波
数とすれば、必要帯域BWの全域にわたって十分に大き
な利得を得ることができる。
【0042】なお、並列共振回路40は、インダクタと
キャパシタとが並列に接続された回路を2個又は4個以
上有していてもよい。
【0043】このように、図5の高周波増幅器による
と、大きな利得が得られる周波数帯域の幅を広げること
ができるので、広帯域を必要とするシステムに対応する
ことができる。
【0044】(第2の変形例)図8は本実施形態の第2
の変形例に係る高周波増幅器の回路図である。図8の高
周波増幅器は、図1の高周波増幅器において、並列共振
回路30を並列共振回路50で置き換えたものである。
並列共振回路50は、インダクタ51を備えている。
【0045】図9は、図8のFET10及び並列共振回
路50の高周波領域における等価回路の回路図である。
図9の回路は、ゲート・ドレイン間容量11と、インダ
クタ51とが並列に接続された回路150を有してい
る。
【0046】ここで、インダクタ51の値は、周波数f
0で回路150が並列共振するようなものとする。する
と、回路150のインピーダンスは、周波数f0におい
て非常に大きくなるので、ゲート・ドレイン間容量11
の影響が小さくなり、出力信号の入力側へのフィードバ
ックを抑制することができる。インダクタ51の値L1
の例を挙げると、動作周波数を5.2GHzとした場合
において、FET10のゲート幅Wg=100,20
0,300,400μmのとき、それぞれL1=31,
15.5,10.5,8nHである。
【0047】このように、図8の高周波増幅器による
と、並列共振回路の構成を簡単なものとすることができ
る。
【0048】(第3の変形例)図10は本実施形態の第
3の変形例に係る高周波増幅器の回路図である。図10
の高周波増幅器は、図1の高周波増幅器において、FE
T10の出力(ドレイン)にカスコード接続されたFE
T20を更に備え、並列共振回路30を並列共振回路6
0で置き換えたものである。
【0049】FET20のゲート及びソースは、FET
10のソース及びドレインにそれぞれ接続されている。
出力側整合回路220及びバイアス回路240は、FE
T10のドレインではなく、FET20のドレインに接
続されている。並列共振回路60は、インダクタ61と
キャパシタ62とを並列に接続した回路を備え、この回
路は、入力整合回路210の出力とFET10のドレイ
ンとの間に接続されている。
【0050】図11は、図10の2個のFET10及び
20の高周波領域における等価回路の回路図である。図
11の等価回路は、FET10に関しては図2の等価回
路と同様に、ゲート・ドレイン間容量11、ゲート・ソ
ース間容量12、入力抵抗13、電流源14、ドレイン
・ソース間抵抗15及びドレイン・ソース間容量16が
接続されている。電流源14の電流の大きさi1は、ゲ
ート・ソース間容量12に与えられる入力電圧Vi1と
FET10のトランスコンダクタンスgm1とを用い
て、i1=gm1Vi1で表される。
【0051】更に、FET20のゲート及びソースがF
ET10のソース及びドレインにそれぞれ接続されてい
ることを考慮して、FET20に関しても同様に、ゲー
ト・ドレイン間容量21、ゲート・ソース間容量22、
入力抵抗23、電流源24、ドレイン・ソース間抵抗2
5及びドレイン・ソース間容量26が図11のように接
続されている。電流源24の電流の大きさi2は、ゲー
ト・ソース間容量22に与えられる入力電圧Vi2とF
ET20のトランスコンダクタンスgm2とを用いて、
i2=gm2Vi2で表される。
【0052】FET10は、ゲートとドレインとの間に
ゲート・ドレイン間容量11を有しているので、FET
10の出力信号は入力側(ゲート)にフィードバックさ
れる。
【0053】図12は、図10の2個のFET10,2
0及び並列共振回路60の高周波領域における等価回路
の回路図である。図12の回路は、ゲート・ドレイン間
容量11と、並列共振回路60とが並列に接続された回
路160を有している。
【0054】ここで、並列共振回路60のインダクタ6
1及びキャパシタ62の値は、周波数f0で回路160
が並列共振するようなものとする。すると、回路160
のインピーダンスは、周波数f0において非常に大きく
なるので、ゲート・ドレイン間容量11の影響が小さく
なり、FET10の出力信号の入力側へのフィードバッ
クを抑制することができる。
【0055】このように図10の高周波増幅器による
と、FET20がカスコード接続されているので、図1
の高周波増幅器よりも利得を大きくすることができる。
【0056】なお、FET10及びカスコード接続され
たFET20の代わりに、デュアルゲートFETを用い
てもよい。
【0057】以上の実施形態においては、トランジスタ
としてn形のFETを用いた場合について説明したが、
p形のFETを用いた場合についても同様である。ま
た、トランジスタとしてバイポーラトランジスタを用い
てもよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、信号を
増幅することが必要な周波数帯域内において利得が高
く、低雑音な高周波増幅器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高周波増幅器の回路図
である。
【図2】図1のFETの高周波領域における等価回路の
回路図である。
【図3】図1のFET及び並列共振回路の高周波領域に
おける等価回路の回路図である。
【図4】FETのゲート幅Wgと最大有能電力利得(M
AG)との関係を表すグラフである。
【図5】第1の変形例に係る高周波増幅器の回路図であ
る。
【図6】図5のFET及び並列共振回路の高周波領域に
おける等価回路の回路図である。
【図7】図1及び図5の高周波増幅器の周波数特性を模
式的に表すグラフである。
【図8】第2の変形例に係る高周波増幅器の回路図であ
る。
【図9】図8のFET及び並列共振回路の高周波領域に
おける等価回路の回路図である。
【図10】第3の変形例に係る高周波増幅器の回路図で
ある。
【図11】図10の2個のFETの高周波領域における
等価回路の回路図である。
【図12】図10の2個のFET及び並列共振回路の高
周波領域における等価回路の回路図である。
【図13】従来の高周波増幅器の回路図である。
【符号の説明】
10,20 FET(トランジスタ) 11,21 ゲート・ドレイン間容量(入出力間容量) 30,40,50,60 並列共振回路 31,41〜43,51,61 インダクタ 32,44〜46,62 キャパシタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 AA13 CA18 CA35 CA41 DN02 FA20 HA02 HA09 HA25 HA29 HA33 KA05 KA12 KA13 KA29 MA11 MA17 MA21 MN01 NN12 TA02 TA03 5J092 AA01 AA13 CA18 CA35 CA41 FA20 HA02 HA09 HA25 HA29 HA33 KA05 KA12 KA13 KA29 MA11 MA17 MA21 TA02 TA03 UR01 VL07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタと、 前記トランジスタの入力と出力との間に接続された並列
    共振回路とを備え、 所定の周波数帯域内の周波数において、前記並列共振回
    路と前記トランジスタの入出力間容量とが並列共振をす
    るように構成された高周波増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高周波増幅器におい
    て、 前記並列共振回路は、 インダクタ及びキャパシタが並列に接続された回路を有
    することを特徴とする高周波増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の高周波増幅器におい
    て、 前記並列共振回路は、 前記インダクタ及びキャパシタが並列に接続された回路
    を複数有し、これらの複数の回路は直列に接続され、か
    つ、これらの複数の回路の共振周波数はそれぞれ異なる
    ことを特徴とする高周波増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の高周波増幅器におい
    て、 前記並列共振回路は、 インダクタにより構成されていることを特徴とする高周
    波増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の高周波
    増幅器において、 前記トランジスタの出力にカスコード接続された別のト
    ランジスタを更に備えたことを特徴とする高周波増幅
    器。
  6. 【請求項6】 複数の高周波増幅器を縦続接続した高周
    波増幅器であって、 請求項1〜5のいずれかに記載の高周波増幅器を少なく
    とも初段の増幅器として用いたことを特徴とする高周波
    増幅器。
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