JP2848449B2 - 広帯域増幅器 - Google Patents

広帯域増幅器

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JP2848449B2 JP17040596A JP17040596A JP2848449B2 JP 2848449 B2 JP2848449 B2 JP 2848449B2 JP 17040596 A JP17040596 A JP 17040596A JP 17040596 A JP17040596 A JP 17040596A JP 2848449 B2 JP2848449 B2 JP 2848449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATV等に使用
され、多チャンネルの映像信号を広い帯域にわたって増
幅できる広帯域増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、CATV等においては、例えば、
映像信号チャンネルを100チャンネル以上に増加させ
る試みが成されている。このような多チャンネル化に対
処するためには、広い帯域にわたって映像信号を増幅で
きる広帯域増幅器が要求される。即ち、各映像チャンネ
ルは約6MHz程度の帯域幅を要求されるから、広帯域
増幅器では、少なくとも600MHzの広い帯域にわた
って低歪、高利得で増幅できることが要求される。好ま
しくは、この種の広帯域増幅器では、チャンネル数の増
加をも見込んで1GHzの帯域にわたって、低歪の増幅
ができることが望ましい。
【0003】通常、上記したような広帯域増幅器は、イ
ンピーダンスの整合性を考慮して、前段及び後段に、ト
ランスを備えると共に、負帰還回路を有する増幅器によ
って実現されているのが実情である。この場合、負帰還
回路には、集積回路化しにくいコンデンサが設けられる
のが普通である。したがって、トランス、コンデンサに
ように、集積化しにくい素子を含む広帯域増幅器は、増
幅素子としてのトランジスタを含むチップ、トランス、
コンデンサをセラミック基板上において個々に接続した
所謂ハイブリッドICによって構成されている。
【0004】例えば、特開昭61−161,812号公
報(以下、引用例1と呼ぶ)には、電界効果トランジス
タ(FET)を使用した広帯域増幅器が開示されてい
る。この広帯域増幅器は、結合コンデンサを介してFE
Tを3段縦続接続(所謂、カスケード接続)し、3段目
のFETの出力側と、1段目のFETの入力側との間
に、負帰還回路を接続し、他方、2段目のFETの出力
側と1段目のFETの入力側との間に、正帰還回路を接
続した構成を有している。この構成では、2段目のFE
Tの出力側と1段目のFETとの間に設けられた正帰還
回路によって、高周波領域で利得のピーキングが行なわ
れ、高周波領域においても高い利得を有する広帯域増幅
器が実現できる。
【0005】また、特開平3−52,407号公報(以
下、引用例2と呼ぶ)には、2つのバイポーラトランジ
スタを含む平衡カスコード増幅器、並びに、トランス等
を回路基板上に、物理的に互いに鏡面対称に配置するこ
とによって、寄生容量、インダクタンス等を軽減するレ
イアウトが示されている。
【0006】更に、特開平5−199,048号公報
(以下、引用例3と呼ぶ)には、入力トランスを介して
与えられる入力信号を増幅する能動部として、プッシュ
プルカスコード回路を使用した高周波線形増幅器が開示
されている。ここで、プッシュプルカスコード回路は、
一対の増幅部を互いにプッシュプル接続する構成を備え
ており、各増幅部は、2つのバイポーラトランジスタを
カスコード接続すると共に、出力側から入力側へ帰還回
路を接続した構成を有している。このような構成を有す
る能動部は、帰還回路、入力変圧器、及び、出力変圧器
とは、個別に基板上に搭載されている。また、この増幅
器では、能動部のような発熱する部分を熱伝導性の高い
基板上に配置し、他方、変圧器等のように、発熱の少な
い部分を熱伝導性の低い基板上に配置することにより、
放熱性を改善することができる。また、複数の能動素子
を互いに隣接して配置し、これら能動素子と他の素子を
ワイヤ及び配線パターンを用いて接続することにより、
配線インダクタンス及び寄生容量を小さくでき、これに
よって、高周波における安定性を改善できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、引用例
1のように、正帰還回路によってピーキングを行った場
合、正帰還による発振を防止するために、正帰還回路を
構成する素子の定数を極めて厳密に設計する必要があ
る。更に、3段のFETを全てソース接地の形で使用す
る縦続接続を行っているため、2次歪が大きいと言う欠
点があり、且つ、直流的には3段のFETに並列に電流
が流れるため、大きな電流が流れると言う欠点もある。
【0008】また、高周波用FETはソース−ドレイン
間が極めて短いため耐圧を高くすることが困難である。
実際、高周波用GaAsFETの場合、一般に16V程
度の耐圧しかない。これに対し、CATV用広帯域増幅
器には、24Vの電源電圧が供給されるため、開示され
た回路構成をそのまま使うことはできない。したがっ
て、引用例1の回路を24Vの電源電圧が与えられるC
ATV用広帯域増幅器として使用するためには、電源電
圧を低電圧に変換する回路が必要である。更に、開示さ
れた広帯域増幅器の入力側及び出力側に接続される回路
とのインピーダンス整合については、何等、指摘されて
いない。
【0009】一方、引用例2に示された回路は、利得の
点で充分でなく、且つ、個別に分かれた部品が多いた
め、小型化するのが難しく、また、組み立てに時間がか
かるいう問題がある。
【0010】他方、引用例3に示された増幅器において
も、前述した引用例2に記載された回路と同様に、利得
が充分でないため、広い帯域にわたって大きな出力を得
ることができず、且つ、基板に搭載されるべき部品点数
が多いため、小形化できないと言う欠点がある。
【0011】また、通常、CATV用の広帯域増幅器で
は、入力及び出力インピーダンスを規定の値に整合する
することが重要な設計要素である。もし、インピーダン
スが不整合であると、そこで信号が反射し、電力が損失
したり、干渉歪の原因にもなる。従って、インピーダン
ス不整合による反射損失は−12dB以下であることが
要求されている。
【0012】しかしながら、引用例2及び3に示された
回路構成では、帰還回路の定数を変更すると、回路全体
の利得、入力インピーダンス、及び、出力インピーダン
スがそれぞれ変化する。従って、利得が希望する値にな
るように帰還抵抗を決めると、入力インピーダンスと出
力インピーダンスが規格を満たさなくなったり、逆に、
入力または出力インピーダンスを規定の値になるように
帰還抵抗を選ぶと、所望の利得が得られなくなってしま
うことがしばしば起こる。このように、所望の規格を全
て満たすように設計することは極めて困難であり、帰還
定数の設定や能動素子の選択には長い時間を要した。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、入力側
を構成する第1段の増幅部から、第2段の増幅部を介し
て、出力側を構成する第3段の増幅部を接続することに
よって構成された第1の増幅回路を含み、前記第1段の
増幅部は、ソース接地またはエミッタ接地型増幅回路に
よって構成されるとともに、前記第2段の増幅部と前記
第3段の増幅部とはカスコード接続され、前記第1段の
増幅部の出力側と前記第1段の増幅部の入力側との間に
第1の負帰還回路が接続され、前記第3段の増幅部の出
力側と前記第2段の増幅部の入力側との間に第2の負帰
還回路が接続され、前記第1段乃至前記第3段の増幅部
が交流的に縦続接続され、且つ、直流的には直列接続さ
れている広帯域増幅器が得られる。このように、第2段
と第3段の増幅部をカスコード接続すると共に、第1及
び第2の負帰還回路を前述したように接続することによ
り、利得、入力インピーダンス、及び、出力インピーダ
ンスを個々に調整することができる。
【0014】更に、本発明では、前記第1の増幅回路と
同一構成を有する第2の増幅回路を備え、当該第2の増
幅回路は第1の増幅回路に電気的に接続され、プッシュ
プル増幅器を構成した広帯域増幅器が得られる。プッシ
ュプル増幅器を構成する第1及び第2の増幅回路の各段
の増幅部の能動素子をFETによって構成することによ
り、二次歪及び三次歪を軽減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の一実施
の形態に係る広帯域増幅器の概略構成を説明する。図1
に示された広帯域増幅器は、入力端子INに接続された
第1段目の増幅部21、第1段目の増幅部21の出力側
に接続された第2段目の増幅部22、及び、第2段目の
増幅部22の出力側に接続されると共に、出力端子OU
Tに接続された第3段目の増幅部23とを備えている。
これら増幅部21〜23は、実際には、後述するよう
に、交流的には縦続接続され、且つ、直流的には直列接
続されている。 図示されているように、第1段目の増
幅部21の出力側と入力側との間には、第1の負帰還回
路26が接続されており、他方、第3段目の増幅部23
の出力側と第2段目の増幅部22の入力側との間には、
第2の負帰還回路27が接続されている。
【0016】このような回路構成によれば、第1の負帰
還回路26の定数を変えることにより、入力インピーダ
ンスと第1段目の増幅部21の利得を設定することがで
き、第2の負帰還回路27の定数を変えることにより、
出力インピーダンスと第2段目〜第3段目の増幅部2
2、23の利得を設定することができる。ここで、第1
の負帰還回路26の定数を変えても、出力インピーダン
スはほとんど変化しない。これは、第2段目〜第3段目
の増幅部22、23が出力端子OUTとのバッファの役
割を果たすためである。同様にして、第2の負帰還回路
27の定数を変えても、入力インピーダンスはほとんど
変化しない。
【0017】従来、帰還回路の定数を変えると、入力及
び出力インピーダンス、並びに、利得の3つの要素が変
化して、回路設計に時間がかかったのに対し、本実施の
形態では、入力及び出力インピーダンスを互いに独立し
て設定することができるため、入力または出力インピー
ダンスと利得の2つの要素だけに着目して回路設計すれ
ば良く、短時間で所望の規格に入るように設計できると
いう利点がある。
【0018】図2を参照すると、図1に示した広帯域増
幅器の具体的な回路構成が示されており、同図(a)に
は、交流的な等価回路が、同図(b)には、直流的な等
価回路が示されている。ここで、第1段目〜第3段目の
増幅部21乃至23は、それぞれFET31〜33によ
って構成されている。
【0019】図2(a)に示す交流的な等価回路を参照
すると、第1段目の増幅部21はFET31とソース抵
抗Ra1とからなり、ソース抵抗Ra1の一端はFET31
のソースに接続され、他端は接地されている。第1の負
帰還回路26はコンデンサC1 及び抵抗R1 によって構
成され、FET31のソースとドレインの間に接続され
ている。第2段目と第3段目の増幅部はFET32、3
3とソース抵抗Ra2、ゲート抵抗Ra3とからなり、FE
T32、33はカスコード接続され、ソース抵抗Ra2の
一端はFET32のソースに接続され、他端は接地され
ている。また、ゲート抵抗Ra3の一端はFET33のゲ
ートに接続され、他端は接地されている。第2の負帰還
回路27はコンデンサC2 及びR2 によって構成されて
おり、FET33のドレインとFET32のゲートとの
間に接続されている。更に、図2(a)では、出力端子
OUTと接地間に、負荷Lが接続されている。
【0020】図2(a)において、入力端子INに入力
された信号は、FET31のゲートに加えられ、ソース
接地型増幅部によって増幅される。増幅された信号は次
段のFET32のゲートに加えられると共に、第1の負
帰還回路26にも供給される。良く知られているよう
に、ソース接地の増幅器の入力信号と出力信号とは互い
に逆位相の関係にあるため、第1の負帰還回路26は負
帰還を行う回路であることは明らかである。
【0021】FET32に加えられた信号はソース接地
増幅された後、FET33でゲート接地増幅され、出力
端子OUTから出力されるとともに、一部が第2の負帰
還回路27に供給される。このように、カスコード接続
された増幅器の入力信号と出力信号は互いに逆位相の関
係にあるため、第2の負帰還回路27も、負帰還回路で
あることは明らかである。
【0022】この結果として、図示された広帯域増幅器
はソース接地増幅回路とカスコード接続増幅回路とが縦
続接続された構成となっている。このような構成にする
ことにより、広い帯域に亘って、充分な利得を得ること
ができる。
【0023】図2(a)に示された例では、第1の負帰
還回路26は、FET31のドレインとゲートとの間に
接続された、コンデンサC1及び抵抗R1の直列回路に
よって構成され、他方、第2の負帰還回路27は、FE
T33のドレインとFET32のゲートの間に接続され
た、コンデンサC2及び抵抗R2の直列回路によって構
成されている。このように、ソース接地増幅回路とゲー
ト接地増幅回路とをカスコード接続し、且つ、ソース接
地増幅増幅回路とカスコード接続増幅回路とを縦続接続
と、更に、2つの負帰還回路を接続することにより、広
い帯域に亘って安定で、充分な利得を得ることができ
る。
【0024】また、第1の負帰還回路26のコンデンサ
C1 は、直流的な帰還を阻止するためのものであり、抵
抗R1 は第1段目の増幅部21の利得と入力インピーダ
ンスを設定するためのものである。同様に、第2の負帰
還回路27のコンデンサC2は第2段目〜第3段目の増
幅部22、23の利得と出力インピーダンスを設定する
ためのものである。上記した2つの負帰還回路26及び
27の帰還量は独立に調整できるため、入出力インピー
ダンスを個々に調整できる。したがって、各負帰還回路
26及び27の帰還量を調整することによって、当該広
帯域増幅器の入力インピーダンス及び出力インピーダン
スを変更できる。このため、当該広帯域増幅器の入力及
び出力インピーダンスを他の回路のインピーダンスに整
合させることができる。
【0025】図1は、更に、図2(b)に示すような直
流的な等価回路によってあらわすことができる。図2
(b)からも容易に理解できるとおり、図1に示す広帯
域増幅器は、直流的には、FET31〜33のドレイン
からソース方向に電流が流れるように接続されている。
図2(b)に示された直流的な等価回路におけるFET
31〜33のソースに接続された抵抗は、図2(a)に
示された交流的な等価回路における抵抗とは互いに異な
った値を有しているため、図2(b)では、図2(a)
と異なる参照符号によって示している。図2(b)にお
ける他のコンデンサ及び抵抗も同様である。
【0026】図2(b)からも明らかなとおり、直流的
な電流は、電源端子VDD−負荷(L)−FET33のド
レイン−FET33のソース−FET32のドレイン−
FET32のソース−抵抗R41ーインダクタL2 −FE
T31のドレイン−FET31のソース−抵抗R3 −接
地端子の経路で流れる。
【0027】図2(b)において、抵抗R5 、R52、R
53はFET33にゲートバイアスを与えるためのもので
あり、同様に、抵抗R6 、R61、R62はFET32にゲ
ートバイアスを与え、且つ、抵抗R63、R64はFET3
1にゲートバイアスを供給するためのものである。ま
た、FET31のソースに接続された抵抗R31はゲート
バイアスを決めるためのものである。R31を除き、これ
らバイアス用の電流はFETに流す電流に比較して、1
/100程度であるので、消費電力にはほとんど影響し
ない。FET32のソースに接続された抵抗R41、コン
デンサC6 、インダクタL2 は交流信号が前段に戻らな
いようにするためのフィルタ回路を構成しており、FE
T31のドレイン及びFET32のゲート間に接続され
たコンデンサC5 は直流を阻止するためのコンデンサで
ある。図2(a)に示された抵抗及びコンデンサと図2
(a)に示された抵抗及びコンデンサについては、図3
及び図5の説明から明らかになるであろう。
【0028】図2(a)及び図2(b)に示すような構
成とすることにより、従来の3段増幅回路のように、各
段に並列に電流を流すことがなく、FET31〜33に
流れる電流の経路を1つにすることができるので、従来
に較べ回路電流を1/2〜1/3に低減できる。更に、
FET31〜33は直流的に直列に接続されているの
で、各FETの耐圧は低くても、直列接続した回路全体
の耐圧は高くすることができるので、電源端子VDDに2
4V程度の高い直流電圧が印加されても破壊しない。ま
た、低電圧化するための特別な回路を付加する必要もな
い。
【0029】図3を参照すると、本発明の他の実施の形
態に係る広帯域増幅器は、プッシュプル形式に接続され
た第1及び第2の増幅回路を含み、各増幅回路は図1に
示された増幅器と同様な構成を有している。より具体的
に言えば、図3の広帯域増幅器は、入力端子INに接続
された電力分配器36及び出力端子OUTに接続された
電力結合器37とを備え、2つの増幅回路は、電力分配
器36及び電力結合器37の間に接続されている。これ
ら電力分配器36及び電力結合器37は、実際には、そ
れぞれ入力側トランス及び出力側トランスによって構成
されている。
【0030】図示された例では、第1の増幅回路は、第
1段目の増幅部21a、第2段目の増幅部22a、第3
段目の増幅部23a、第1の負帰還回路26a、及び、
第2の負帰還回路27aを有しており、同様に、第2の
増幅回路は、第1の増幅回路に対応して、第1段目の増
幅部21b、第2段目の増幅部22b、第3段目の増幅
部23b、第1の負帰還回路26b、及び、第2の負帰
還回路27bを有している。各増幅回路は、図1に示さ
れた増幅器と同様に動作するが、第1及び第2の増幅回
路をプッシュプル形式に接続することにより、図1に示
された増幅器において生じる可能性のある二次歪を除去
することができる。
【0031】図4をも併せ参照して、図3の具体的な回
路構成を説明する。尚、図2に示す回路要素と同様な要
素については、同一の参照番号に、添字a又はbを付し
て説明する。
【0032】図からも明らかなように、第1及び第2の
増幅回路は、それぞれ第1及び第2の入力端子IN1及
びIN2を有すると共に、それぞれ第1及び第2の出力
端子OUT1及びOUT2を有し、第1及び第2の入力
端子IN1及びIN2間には、高周波の入力信号が与え
られ、第1及び第2の出力端子OUT1及びOUT2間
には、増幅された高周波の出力信号が出力される。
【0033】具体的にいえば、第1の増幅回路は、FE
T31a〜33a、第1の負帰還回路26aを構成する
コンデンサC1a及び抵抗R1a、及び、第2の負帰還
回路27aを構成するコンデンサC2a及び抵抗R2a
を備え、他方、第2の増幅回路は、FET31b〜33
b、第1の負帰還回路26bを構成するコンデンサC1
b及び抵抗R1b、及び、第2の負帰還回路27bを構
成するコンデンサC2b及び抵抗R2bを備えている。
【0034】また、第1段目の増幅部を構成する2つの
FET31a及び31bのソースは、抵抗R3を介して
相互に接続されており、第2段目の増幅部を構成する2
つのFET32a及び32bのソースは、同様に、抵抗
R4を介して相互に接続されている。更に、第3段目の
増幅部を構成する2つのFET33a及び33bのゲー
トも抵抗R5を介して互いに接続されている。
【0035】これらの抵抗R3及びR4は、これらの抵
抗によって相互に接続されたFETを仮想的に接地し
て、これらFETの特性のバラツキによる2次歪を除去
し、安定性を向上するのに役立つバランス抵抗であり、
R5はバイアス電圧を供給し、高域利得を落として、ゲ
ート接地動作の安定を図るバイアス抵抗である。図2
(a)に示されている抵抗Ra1、Ra2、及びRa2の2倍
の抵抗値を有している。したがって、Ra1、Ra2、及び
Ra2は、それぞれR3/2、R4/2、及びR5/2で
あらわすことができる。
【0036】この例において、例えば、FET31aの
増幅率がFET31bの増幅率と同じである場合、抵抗
R3 の中点が仮想接地点になるが、FET31aの増幅
率がFET31bの増幅率より大きい場合、或いは、F
ET31aに入力した信号レベルがFET31bに入力
した信号レベルより大きい場合、FET31aのソース
の振幅が大きくなり、抵抗R3 の仮想接地点はFET3
1bのソース側に近い方にシフトする。その結果、見掛
け上、FET31aのソース抵抗がFET31bのソー
ス抵抗より大きくなり、FET31aの利得を低く抑
え、FETbの利得を上げるように働く。このように、
図示された回路構成では、FETの特性がばらついた
り、入力信号のレベルや位相に差がある場合であって
も、出力にその差が生じないようになる。更に、第1の
増幅回路と第2の増幅回路とで発生する二次歪の大きさ
もほぼ同程度となり、プッシュプル接続することによ
り、これを打ち消すことができる。
【0037】したがって、抵抗R3によってソースを互
いに接続されたFET31a及び31b、並びに、抵抗
R4によってソースを互いに接続されたFET32a及
び32bは、それぞれ、仮想的にソース接地のプッシュ
プル増幅部として動作し、更に、抵抗R5によってゲー
トを互いに接続されたFET33a及び33bは、仮想
的にゲート接地のプッシュプル増幅部として動作する。
【0038】このように、プッシュプル接続された広帯
域増幅器は、単に、二次歪を除去できるだけでなく、各
増幅部を構成するトランジスタをFETによって形成す
ることにより、三次歪をも低減できる。更に、図2に関
して述べられたように、各増幅部には、2つの負帰還回
路が設けられているため、個々に帰還量を調整して、入
出力インピーダンスを調整できるため、第1及び第2の
入力端子IN1及びIN2間に接続される入力側回路、
及び、第1及び第2の出力端子OUT1及びOUT2間
に接続される出力側回路とのインピーダンス整合が取り
やすいという利点がある。
【0039】図5を参照すると、図4に示された回路に
基づいて構成された実際の広帯域増幅器が示されてい
る。図示された広帯域増幅部は、図4に示された広帯域
増幅器を増幅部40として備えると共に、電力分配器及
び電力結合器として、入力トランス回路55及び出力ト
ランス回路56をそれぞれ備えている。図示された増幅
部40は、2つの入力端子IN1及びIN2と、2つの
出力端子OUT1及びOUT2とを備えると共に、破線
で示されたチップ化されたチップ部分45と、チップ部
分45に外付けされる外付部分46a、46bを有して
いる。また、図5では、図2(b)に示された直流的な
回路素子も示されている。
【0040】チップ部分45は、第1及び第2の増幅回
路において互いに同一特性が要求されるFET31a、
31b;32a、32b;33a、33bを含んでい
る。更に、チップ部分45には、FET31a、31b
のソース間に接続されたバランス抵抗R3、FET32
a、32bのソース間に接続されたバランス抵抗R4、
並びに、FET33a、33bのゲート間に接続された
バイアス抵抗R5も含まれている。また、図示されたチ
ップ部分45は、バランス抵抗R3の両端に接続された
抵抗R3a、R3b、及び、FET32a、32bのゲ
ート間に接続された抵抗R6a、R6bをも含み、更
に、バイアス抵抗R5の中点に接続された抵抗R51を
も含むと共に、FET32a及び32bのソースにそれ
ぞれ接続された抵抗R41a及びR41bをも含んでい
る。尚、図示された抵抗R6a及びR6bの共通接続点
及び抵抗R41a及びR41bの一端は、外部接続端子
として使用されている。このように、図示されたチップ
部分45はFET31a〜33b及び抵抗R3〜R5、
R3a、R3b、R6a、R6b、R41a、R41b
及び、R51とを含んでおり、コンデンサを含んでいな
い。
【0041】更に、増幅部40の外付部分46aは、コ
ンデンサを含む第1及び第2の負帰還回路26a及び2
7aの外に、FET31aのドレインとFET32aの
ゲートとの間に設けられた抵抗R7aとコンデンサC5
aの直列回路と、抵抗R41aの一端に接続されたイン
ダクタL2a及びコンデンサC6aのフィルタ回路とを
有している。同様に、外付部分46bは、コンデンサを
含む第1及び第2の負帰還回路26b及び27bの外
に、FET31bのドレインとFET32bのゲートと
の間に設けられた抵抗R7bとコンデンサC5bの直列
回路と、抵抗R41bの一端に接続されたインダクタL
2b及びコンデンサC6aのフィルタ回路とを有してい
る。
【0042】図示された第1の帰還回路26aは、FE
T31aのドレインとゲートとの間に設けられたコンデ
ンサ、インダクタ、及び、抵抗からなる直列回路によっ
て構成されており、同様に、もう一方の第1の帰還回路
26bも、FET31bのドレインとゲートとの間に設
けられたコンデンサC1a、インダクタL1a、及び、
抵抗R1aからなる直列回路によって構成されている。
【0043】更に、FET33aのドレインとFET3
2aのゲートとの間にC5aとR7aを介して接続され
た第2の帰還回路27aは、抵抗R2a、コンデンサC
2bの直列回路によって構成されている。同様に、もう
一方の第2の帰還回路27bは、FET33bのドレイ
ンとFET32bのゲートとの間にC5bとR7bを介
して接続された抵抗R2b、コンデンサC2bの直列回
路によって構成されている。
【0044】ここで、入力結合部41は、回路入力端子
INCに接続された電力分配器55を含むと共に、出力
結合部42は電力結合器56を含んだ構成を有し、図示
された入力結合部41は互いに180度位相の異なる入
力信号を入力端子IN1及びIN2に供給することがで
きる。図示された例では、電力分配器55として、入力
トランスを使用し、電力結合器56として、出力バラン
を使用している。尚、電力分配器55は入力バランであ
っても良いし、他方、電力結合器56は出力トランスで
あっても良い。
【0045】この構成では、回路入力端子INCと接地
間に与えられた入力信号は、入力トランス55を介し
て、入力端子IN1及びIN2に供給され、増幅部で増
幅された後、増幅された出力信号が出力トランス56を
介して、回路出力端子OUTCに送出される。また、図
示された増幅部は、3段のプッシュプル構成のFET3
1a及び31b;32a及び32b;33a及び33b
はチップ化され、同一の半導体基板上に形成されている
ため、互いに特性のバラツキが少ないから、2次歪みを
効果的にキャンセルできる。更に、増幅器に外付けされ
た負帰還回路の素子の定数を変化させることにより、入
力及び出力インピーダンスを変化させることができるた
め、電力分配器55及び電力結合器56とのインピーダ
ンス整合を取ることも、容易である。このことは、電力
分配器55及び電力結合器56を調整することなく、外
付回路46a、46bの回路素子を調整することによ
り、インピーダンス整合ができることを意味している。
【0046】ここで、回路入力端子INCに与えられる
入力信号は、多チャンネルの映像信号を含む40〜70
0MHzに亘る広帯域入力信号であるものとする。この
広帯域入力信号は、回路入力端子INCから電力分配器
55、及び、入力端子IN1及びIN2を介して、増幅
部に与えられる。図示された増幅部は、図6に示すよう
に、20MHzから1.5GHzに亘って平坦な特性を
示し、したがって、増幅部の出力端子OUT1からOU
T2からは、上記帯域に亘ってほぼ均一に増幅された出
力信号が出力され、この出力信号は電力結合器56及び
回路出力端子OUTCを通して送出される。
【0047】上記したように、図示された増幅部は20
MHz〜1.5GHzに亘って平坦な利得を有している
から、約1GHzの帯域を持つCATV用の多チャンネ
ル映像信号をも増幅できる。
【0048】ここで、図5に示されたFET31a〜3
3b及び抵抗R3〜R12を含むチップ部45は、ガリ
ウム砒素基板上に形成されており、これによって、高速
動作を可能にしている。また、増幅部の構成を直流的に
3段の直列接続にすることにより、24Vの直流電圧が
印加される増幅部の各段の耐圧を10V程度に抑えるこ
とができると言う利点もある。尚、チップ部45は、シ
リコン基板上に形成されても良い。
【0049】図7を参照すると、本発明に係る広帯域増
幅器の配列関係が示されている。図示された例では、図
5に示されたチップ部45が、銅層60を介して直接ヒ
ートシンク61に搭載されている。また、当該ヒートシ
ンク61上には、ガラスエポキシ樹脂62が接合されて
おり、図5に示されたチップ部45以外の部分は、参照
番号63で示すように、ガラスエポキシ樹脂62上に形
成されている。
【0050】この構成によれば、チップ部45が銅層6
0を介して直接的にヒートシンク61に取り付けられて
いるから、チップ部45で発生した熱は、極めて効果的
に、且つ、迅速にヒートシンク61を通して放熱され
る。したがって、図7では、放熱性の優れた広帯域増幅
器が得られる。
【0051】図8を参照すると、図5に示されたチップ
部45をIC上に実現した配置例が示されている。チッ
プ45上には、中央に抵抗R3〜R5等の抵抗が配置さ
れ、その両脇にFET31a〜33aとFET31b〜
33bとがそれぞれ左右対称に配置されている。また、
予め定められた位置に設けられた各FETのソースS、
ドレインD、及びゲートGと、チップ内の抵抗とは実質
的に最短距離となるように、且つ、左右において等距離
となるように配線されている。即ち、各ソース、ドレイ
ン、及びゲートと、これらに接続されるべき抵抗とは直
接接続されており、これらの間には、何等の迂回路及び
介在する素子は設けられていない。
【0052】このため、引用例2及び3のように、混成
集積回路によって構成された場合に比較しても、配線に
よるインダクタンス成分を更に減らすことができ、高周
波特性を改善することができる。また、FETを同一チ
ップ上に構成するため、特性のバラツキを小さくするこ
とができるので、プッシュプル構成とすることにより、
二次歪を低減できる。
【0053】更に、バランス抵抗R3、R4、バイアス
R5を同一チップ45に内蔵することにより、外付けの
部品点数や外付け面積を低減できる。更に、抵抗R3a
及びR3bには、200mA程度の電流が流れ、1W程
度の電力が消費されるため、チップ抵抗で外付けした場
合、通常のチップ抵抗より数倍の面積になるが、これら
の抵抗R3a及びR3bを内蔵した場合には、放熱器に
隣接したチップ上に搭載できるため、小面積で十分な放
熱を行うことができる。
【0054】
【実施例】図5に示された実施の形態では、FETとし
て、gm =120mS/mm、ドレインーゲート間耐圧
BVGD=18V、fT =約20GHzのGaAsFET
を使用し、このFETを1/3〜1/2 IDSS のドレ
イン電流で動作させている。
【0055】上記した説明では、第1段乃至第3段の増
幅部における能動素子として、FETを使用する場合を
上げたが、FETの代わりにバイポーラトランジスタを
使用しても良い。この場合、上記したFETのソース、
ゲート、及びドレインはバイポーラトランジスタのエミ
ッタ、ベース、及びコレクタにそれぞれ対応している。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、実
質的にソース接地された2段の増幅器と、実質的にゲー
ト接地された1段の増幅器とを接続し、2つの負帰還回
路を設けることにより、CATV等に必要な広い帯域に
亘る増幅を充分な利得で、安定に行うことができると言
う利点がある。また、3段の増幅部を増幅部を直流的に
直列接続したため、回路電流は一段分しか流れず、従来
に較べて回路電流を1/2〜1/3に低減できる。この
ように、直列接続した場合、各能動素子の耐圧は低くて
も、直列接続した回路全体の耐圧を高くすることができ
るので、24V程度の高い直流電圧が印加されても、低
電圧化するための特別な回路を付加する必要がない。
【0057】更に、本発明では、第1段の増幅部に帰還
回路を設けるとともに、第2段乃至第3段の増幅部との
間にも帰還回路を設けたため、入力インピーダンスと出
力インピーダンスを独立して調整することができるよう
になり、帰還回路に使用される抵抗や各増幅部の能動素
子の選択を短時間で選定でき、結果として、設計が容易
になると言う利点もある。次に、本発明の一実施の形態
では、プッシュプル構成にし、且つ、第1段及び第2段
の能動素子間をバランス抵抗R3 及びR4 により接続し
ているため、能動素子の間に、特性のバラツキや、入力
信号のレベル差、位相差等があっても、出力にはその影
響が少なくなるように働く。従って、プッシュプル接続
した場合、2つの出力端子に生じる二次歪のレベルも同
程度となり、出力結合回路で打ち消しあい、二次歪を低
減できる。
【0058】また、第1段から第3段までの増幅部をプ
ッシュプル回路にした場合、この回路を構成する素子の
内、抵抗を中央に配置するとともに、その左右に各段の
能動素子を対称に配置し、これらを最短で、且つ、等距
離で結ぶように、チップ上にレイアウトすることによ
り、プッシュプル回路を構成する2つの増幅回路間の位
相差を最小にでき、且つ、配線パターンのインダクタン
スを減少させることができるため、高周波特性を改善で
きる。また、プッシュプル回路を構成する各段の能動素
子をチップ上に形成することにより、能動素子の特性を
揃えることができると言う利点もある。この場合、第1
段及び第2段の能動素子間を接続するソース抵抗(図8
のR3a、R3b)を能動素子とともに、同一のチップに内
蔵することにより、外付けの部品点数や外付け面積を低
減でき、且つ、ソース抵抗を外付けにした場合に比較し
て、広帯域増幅器全体のサイズを縮小することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る広帯域増幅器の概略構
成を示す図である。
【図2】(a)は、図1に示された広帯域増幅器の回路
構成を示すための交流的等価回路図である。(b)は、
図1に示された広帯域増幅器の回路構成を示すための直
流的等価回路図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る広帯域増幅器の概略
構成を示す図である。
【図4】図3に示された広帯域増幅器の具体的回路構成
を示す図である。
【図5】図3に示された広帯域増幅器をより具体的に説
明するための回路図である。
【図6】図5に示された広帯域増幅器の特性を示す図で
ある。
【図7】図5に示された広帯域増幅器の配置を説明する
ための図である。
【図8】本発明に係る広帯域増幅器のチップ部の配置関
係の例を示す図である。
【符号の説明】
21、21a、21b、 第1段増幅部 22、22a、22b、 第2段増幅部 23、23a、23b 第3段増幅部 26、26a、26b 第1の負帰還
回路 27、27a、27b 第2の負帰還
回路 31、32、33、31a、31b、32a、32b、
33a、33b FET 36、41 電力分配器 37、42 電力結合器 55 入力トランス 56 出力トランス 45 チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 良昌 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−124306(JP,A) 特開 昭61−109306(JP,A) 特開 昭50−54270(JP,A) 特開 平7−307623(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 1/00 - 3/72

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側を構成する第1段の増幅部から、
    第2段の増幅部を介して、出力側を構成する第3段の増
    幅部を接続することによって構成された第1の増幅回路
    を含み、前記第1段の増幅部は、ソース接地またはエミ
    ッタ接地型増幅回路によって構成されるとともに、前記
    第2段の増幅部と前記第3段の増幅部とはカスコード接
    続され、前記第1段の増幅部の出力側と前記第1段の増
    幅部の入力側との間に第1の負帰還回路が接続され、前
    記第3段の増幅部の出力側と前記第2段の増幅部の入力
    側との間に第2の負帰還回路が接続され、前記第1段乃
    至前記第3段の増幅部が交流的に縦続接続され、且つ、
    直流的には直列接続されていることを特徴とする広帯域
    増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の増幅回路
    と同一構成を有する第2の増幅回路を備え、電力分配器
    で分配された入力信号を前記第1及び第2の増幅回路に
    入力し、前記第1及び前記第2の増幅回路の出力を電力
    結合器で結合するプッシュプル構成としたことを特徴と
    する広帯域増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1の増幅回路
    の前記第1段の増幅部のソースまたはエミッタ端子は、
    前記第2の増幅回路の前記第1段の増幅部のソースまた
    はエミッタ端子と第1の抵抗を介して接続され、前記第
    1の増幅回路の前記第2段の増幅部のソースまたはエミ
    ッタ端子は、前記第2の増幅回路の前記第2段の増幅部
    のソースまたはエミッタ端子と第2の抵抗を介して接続
    され、前記第1の増幅回路の前記第3段の増幅部のゲー
    トまたはベース端子は前記第2の増幅回路の前記第3段
    の増幅部のゲートまたはベース端子と第3の抵抗を介し
    て接続されたことを特徴とする広帯域増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、及び3のいずれかにおい
    て、前記第1段乃至第3段の増幅部は、それぞれ能動素
    子として、GaAsFETを有していることを特徴とす
    る広帯域増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項2、3、及び4のいずれかにおい
    て、前記電力分配器及び前記電力結合器はトランスまた
    はバランを備えていることを特徴とする広帯域増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかにおいて、前
    記広帯域増幅器の第1段乃至第3段の増幅部を構成する
    能動素子及び第1乃至第3の抵抗を含む部分は一つの半
    導体基板上に形成され、チップ化されていることを特徴
    とする広帯域増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第1乃至前記第
    3の抵抗は、それぞれ前記第1の増幅回路と前記第2の
    増幅回路との前記第1乃至第3段の増幅部の能動素子の
    端子と略最短距離で、且つ、略等距離に配置されている
    ことを特徴とする広帯域増幅器。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記第1段の増幅部
    のソースまたはエミッタと接地との間に接続された抵抗
    を同一半導体基板上に形成したことを特徴とする広帯域
    増幅器。
  9. 【請求項9】 第1の接地形式の増幅を行う第1段の増
    幅部と、該第1段の増幅器と縦続に接続され、前記第1
    の接地形式で増幅を行う第2段の増幅部と、前記第2段
    の増幅部に対して、カスコード接続され、前記第1の接
    地形式とは異なるなる第2の接地形式の第3段の増幅部
    とを備え、第1段の増幅部の出力側と入力側との間に
    は、第1の負帰還回路が接続されており、且つ、第3段
    の増幅部の出力側と第2段の増幅部の入力側との間に
    は、第2の負帰還回路が接続されていることを特徴とす
    る広帯域増幅器。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記第1の接地形
    式は、ソース接地またはエミッタ接地形式であり、第2
    の接地形式は、ゲート接地またはベース接地形式である
    ことを特徴とする広帯域増幅器。
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