JP2001251150A - 単相信号/差動信号変換型の電圧増幅器 - Google Patents

単相信号/差動信号変換型の電圧増幅器

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JP2001251150A JP2000063485A JP2000063485A JP2001251150A JP 2001251150 A JP2001251150 A JP 2001251150A JP 2000063485 A JP2000063485 A JP 2000063485A JP 2000063485 A JP2000063485 A JP 2000063485A JP 2001251150 A JP2001251150 A JP 2001251150A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】内部抵抗の高い定電流源を有する差動増幅器を
実現する。 【解決手段】トランジスタM1、M2のソース端子にド
レイン端子が接続されたトランジスタM3と、そのソー
ス端子に接続されたタンク回路Kと、トランジスタM
1、M2のドレイン端子にそれぞれ接続され構造の相等
しいインピーダンス負荷ZLと、トランジスタM1のゲ
ート端子に接続された信号入力端子と、トランジスタM
1、M2のドレイン端子にそれぞれ接続されたVout
1、Vout2の出力端子を具備し、トランジスタM2
のゲート端子はVbiasに、トランジスタM3のゲー
ト端子はトランジスタM4のゲート端子にそれぞれ接続
され、これにより定電流源が構成されて、信号入力端子
に単相信号を入力することにより、Vout1、Vou
t2から増幅された差動信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精度な単相/差
動信号変換型の電圧増幅器に関するものであって、特
に、低電力で高精度・高機能な信号処理を行う携帯無線
用LSI等のアナログ回路に用いられる回路に係る。
【0002】
【従来の技術】高精度・高機能な信号処理を行う携帯無
線用LSI等においては、高速・高精度のアナログ回路
と多様な信号処理が可能なデジタル回路の混載が必要と
なる。このようなアナログ/ディジタル混載LSIにお
いては、デジタル部からアナログ部へのクロストーク雑
音の影響を軽減するためアナログ回路内部の信号を差動
構成とすることが望ましい。このため、例えば携帯無線
用LSIにおいては、アンテナからの単相信号は信号入
力部において差動信号に変換される。図8は、単相信号
を差動信号に変換するために用いられる第1の従来技術
であるバランの構成を示す図である。図8に示すように
バランは受動素子であるインダクタから構成されており
電磁カップリングにより単相信号/差動信号変換を行
う。
【0003】図9は、単相信号を差動信号に変換するた
めに用いられる第2の従来技術で、トランジスタM3お
よびM4によるカレントミラー回路を用いた定電流源と
し、トランジスタM1およびM2のソース側に接続した
差動電圧増幅器による構成を示す回路図である。図9に
示すように、差動電圧増幅器の一つの入力であるトラン
ジスタM2のゲート端子を固定電位(Vbias)に接続
し、他方のトランジスタM1のゲートに入力信号を印加
することにより差動出力Vout1、Vout2を得、これによ
り単相信号/差動信号変換を行う。なお、図9において
は各トランジスタのドレインに接続された負荷イン
ピーダンスである。図10は、単相信号を差動信号に変
換するために用いられる第3の従来技術で、容量C
びインダクタLを並列接続した並列共振回路(タンク
回路)Kを定電流源に用いた差動電圧増幅器による構成
を示す図である。タンク回路は共振周波数近傍において
高インピーダンスを示すので狭帯域の定電流源の役割を
する。したがって図9と同様に差動電圧増幅器の一つの
入力であるトランジスタM2のゲート端子を固定電位
(Vbias)に接続することにより、単相信号/差動信号
変換を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術である
バランによる単相信号/差動信号変換では、インダクタ
の内部抵抗等により信号損失を生じる。特にLSI内部
にバランを構成した場合には、インダクタの内部抵抗を
小さくできないため、大きな信号損失が発生するという
問題がある。また、この信号損失を軽減するために外付
けのバランを用いると、実装面積および実装コストが増
加するという問題がある。
【0005】また第2の従来技術であるトランジスタを
定電流源に用いた差動電圧増幅器による構成では、増幅
器を用いているため信号損失は生じない。しかしなが
ら、この方法では定電流源に用いたカレントミラー回路
のトランジスタM3のソース・ドレイン抵抗rdsが有限
の値をとるため出力インピーダンスを充分大きく出来な
い。このため差動出力信号Vout1およびVout2の振幅に
大きなアンバランスが発生するという問題がある。例え
ば、ゲート長0.2μmのCMOS技術による差動増幅
器で2.5GHzの信号を単相信号/差動信号変換した
場合には、信号振幅で25%程度のアンバランスが発生
する。上記の問題を回避するための従来技術としては図
11に示すように定電流源を構成するトランジスタM3
のソースに負帰還抵抗Rを挿入する方法がある。この
方法によりトランジスタM3の出力インピーダンスを約
(1+Rgm)倍に大きくすることができる。ここ
でgmはトランジスタM3のトランスコンダクタンス
で、入力電圧Vinの変化と出力電流Ioutの変化の比
(∂Iout/∂Vin)で与えられる。しかしながら、こ
の方法では負帰還抵抗R内に直流の電位低下が発生
し、差動増幅器を構成するトランジスタM1、M2の動
作点に影響をおよぼすため抵抗値Rを充分大きくでき
ないという問題があり、負帰還をかけるのにも限界があ
った。
【0006】また第3の従来技術であるタンク回路Kを
用いた差動電圧増幅器による構成は、タンク回路Kは直
流電位低下がほとんどなく、共振周波数でのみ定電流機
能を有しているため低電圧動作に適しているという長所
を持っている。しかしながら、この方法においてもタン
ク回路K内の配線抵抗等により並列共振回路であるタン
ク回路KのQが低下し、インピーダンスが十分に高くな
らず単相信号/差動信号変換に用いるには不十分である
という問題があった。
【0007】図12に第2及び第3の従来技術を用いた
差動電圧増幅器による単相信号/差動信号変換特性(回
路シミュレータHSPICEによるシミュレーション結
果)を示す。図12において、横軸は信号周波数、縦軸
は複素数表示による差動出力の和の絶対値を片側信号の
絶対値で除算しデシベル表示したものである。ここで、
Vout1、Vout2は互いに逆位相であるから完全な差動出
力においては|Vout1+Vout2|は0となり、したがっ
て縦軸の値は−∞となる。このように縦軸の値は低い方
が望ましいが、図12からわかるように第2の従来技術
であるトランジスタを定電流源に用いた差動電圧増幅器
による構成では、トランジスタM3のソースドレイン間
抵抗(rds)を充分大きくできないため2.4〜2.5
GHzの信号に対して縦軸の値が−12〜−13dB程
度しか下げられず、振幅誤差換算で25%程度のアンバ
ランスが発生している。また第3の従来技術であるタン
ク回路Kを用いた差動電圧増幅器による構成では、配線
抵抗等によりタンク回路のインピーダンスが理想状態か
らずれる(実部をもつ)ため共振のQが低下し、2.4
〜2.5GHzの信号に対して縦軸の値が−17〜−1
9dB迄下げることが可能となっているが未だ十分とは
言えないレベルである。本発明は以上のような点に鑑み
てなされたものであり、その目的は、低電力で高精度の
単相信号/差動信号変換を行う電圧増幅器を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、構造が相等しい第1および第2のトランジスタ
と、前記第1、2のトランジスタと同じ導電型をもち、
前記第1、第2のトランジスタのソース端子にドレイン
端子が接続された第3のトランジスタと、前記第3のト
ランジスタのソース端子に接続された第1のインダクタ
と、前記第1のインダクタに並列接続された第1の容量
と、前記第1、第2のトランジスタのドレイン端子にそ
れぞれ接続され、構造の相等しい第1および第2の負荷
インピーダンスと、前記第1のトランジスタのゲート端
子に接続された単相信号入力端子と前記第1、第2のト
ランジスタのドレイン端子にそれぞれ接続された第1お
よび第2の出力端子とを具備し、前記第2のトランジス
タのゲート端子が第1の固定電位に接続されており、前
記第3のトランジスタのゲート端子が第2の固定電位に
接続されることで定電流源が構成されており、前記単相
信号入力端子から単相信号を入力することで、前記第1
および第2の出力端子から増幅された差動信号を出力す
ることを特徴としている。
【0009】また本発明の第2の単相信号/差動信号変
換型の電圧増幅器は、第1の発明に記載の第1、第2お
よび第3のトランジスタがN型MOSFETであり、前
記第3のトランジスタのソース端子に接続された前記第
1のインダクタおよび前記第1の容量の反対側の端子が
接地電位に接続され、前記第1、第2のトランジスタの
ドレイン端子にそれぞれ接続された前記第1および第2
の負荷インピーダンスの反対側の端子が電源電位に接続
されていることを特徴としている。
【0010】また本発明の第3の単相信号/差動信号変
換型の電圧増幅器は、第1の発明に記載の第1、第2お
よび第3のトランジスタがP型MOSFETであり、前
記第3のトランジスタのソース端子に接続された前記第
1のインダクタおよび前記第1の容量の反対側の端子が
電源電位に接続され、前記第1、第2のトランジスタの
ドレイン端子にそれぞれ接続された前記第1および第2
の負荷インピーダンスの反対側の端子が接地電位に接続
されていることを特徴としている。
【0011】また本発明の第4の単相信号/差動信号変
換型の電圧増幅器は、第1乃至第3の発明の何れかに記
載の並列接続された第1インダクタおよび第1の容量の
代わりに、信号周波数と等しい自己共振周波数をもつ第
2のインダクタを用いることを特徴としている。
【0012】また本発明の第5の単相信号/差動信号変
換型の電圧増幅器は、第1乃至第4の発明の何れかに記
載の第3のトランジスタのゲート幅が第1のトランジス
タのゲート幅より1.5〜3倍大きいことを特徴として
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は、本
発明の第1の実施の形態である単相信号/差動信号変換
型の電圧増幅器を示す図である。図9に示した通常の差
動電圧増幅器構成と同様にトランジスタM3、M4から
なるカレントミラー回路によりトランジスタM3を定電
流源とし、容量CとインダクタLからなるタンク回
路KをトランジスタM3のソースと接地間に挟むことで
タンク回路Kのインピーダンスを負帰還している。差動
入力の片方であるトランジスタM2のゲート端子を固定
電位(Vbias)に接続することにより、単相信号/差動
信号変換を行う。
【0014】ここでタンク回路KのインピーダンスをZ
とすると、トランジスタM3およびタンク回路Kから
なる定電流源回路において回路の動作点付近で線形近似
が成立する程度の小信号に対する小信号モデルによる等
価回路は図2のようになる。図2において、Vgs3はト
ランジスタM3のゲート/ソース間電圧であり、Cgs3
はゲート/ソース間容量、Cgd3はゲート/ドレイン間
容量、Cgs3はゲート/ソース間容量、rds3はドレイン
/ソース抵抗である。図2の小信号モデルにおいて、タ
ンク回路Kの共振周波数近傍の信号に対しては近似的に
=+∞であり、また|gm3*rds3|≫1が成り
立つ。この時、図2の定電流源の出力インピーダンスZ
oはZo≡v/i≒1/jωCgd3となることが本モデル
から簡単に計算できる。すなわち本電流源は近似的にト
ランジスタM3のゲート/ドレイン間容量Cgd3で置き
換えることができる。
【0015】上記の近似を用いると図1の単相信号/差
動信号変換型の電圧増幅器の小信号モデルを図3のよう
に表現できる。ここでトランジスタM1及びM2のゲー
ト幅は等しく、トランジスタM3のゲート幅はM1のゲ
ート幅のk倍大きいとした。この小信号モデルから以下
の連立方程式が得られる。ここで、添字の数字は各トラ
ンジスタM1〜M2の数字に対応したトランジスタのパ
ラメータを指すもので、Vgs1はトランジスタM1のゲ
ート/ソース間電圧を指す。なお、次式においてgmは
トランジスタM1およびM2のトランスコンダクタンス
を指すものであるが、これらトランジスタのサイズは等
しいためにgm1=gm2=gmとしてこれらのパラメ
ータを区別せずに表示している。同様に同一サイズに起
因するパラメータ(Cgd、Cgs、rds)については添字を付
すことなく使用している。
【0016】jω*Cgd(Vin-Vout1)-Vout1/Z-gm(Vin+Vg
s2)-(Vgs2+Vout1)/rds = 0 jω*Cgs(Vin+Vgs2)+gm(Vin+Vgs2)+jω(Cgs+k*Cgd)Vgs2+
gm*Vgs2+(Vgs2+Vout1)/rds+(Vgs2+Vout2)/rds = 0 -jωCgd*Vout2-Vout2/Z-gm*Vgs2-(Vgs2+Vout2)rds =
0 上記3式を足しあわせることにより以下の式が得られ
る。
【0017】Vout1+Vout2 = jω{Cgs(Vin+2*Vgs2)+Cgd
(Vin+k*Vgs2)}/(1/Z+jω*Cgd) ここでトランジスタM1とM2に流れる小信号電流は振
幅がほぼ等しく位相が約180°異なる。つまり近似的
にVgs2≒−Vgs1≒−Vin/2である。したがって Vout1+Vou2≒0.5*jω*Cgd*Vin*(2-k)/(1/Z+jω*Cgd) である。すなわちトランジスタM3のゲート幅がトラン
ジスタM1の2倍(k=2)のときに、トランジスタM
1およびM2のゲートドレイン間容量充放電のアンバラ
ンスによる差動出力信号のアンバランスがトランジスタ
M3のゲートドレイン間容量の充放電により完全に補正
され、完全な差動出力信号(Vout1+Vout2=0)が得
られることになる。
【0018】図4に信号周波数2.45GHzにおける
本発明の第1の実施の形態である電圧増幅器の単相、信
号/差動信号変換特性を回路シミュレータHSPICE
用いて計算した結果を示す。本図4はトランジスタM3
のサイズパラメータkと出力信号の差動性の関係を示し
ている。ここで、サイズパラメータとは差動対に使用す
るトランジスタと電流源に使用するトランジスタとのサ
イズ比を示すもので、この場合は定電流源に使用するト
ランジスタの方がk倍大きいことを意味している。本図
4により1.5〈k〈3の場合に高精度な差動出力信号
が得られることがわかる。また実際の回路ではVgs2≠
−Vgs1である等の理由によりトランジスタM3のサイ
ズパラメータの最適値は約2.2になっている。またタ
ンク回路K内の配線抵抗等によりそのインピーダンスに
実部が存在するため、タンク回路KのQが低下し、k=
2.2においても差動出力に振幅差が2%程度発生し完
全な差動出力信号にはなっていない。
【0019】図5に本発明の第1の実施の形態である単
相信号/差動信号変換型の電圧増幅器の単相信号/差動
信号変換特性を回路シミュレータHSPICE用いて計
算した第2の結果を示す。本図5はトランジスタM3の
サイズパラメータをk=2に固定したときの差動出力特
性と信号周波数の関係を示したものである。参考のため
図12で示した第2及び第3の従来技術を用いた差動電
圧増幅器による単相信号/差動信号変換特性を再掲す
る。本図5により本実施の形態では2.4〜2.5GH
zの信号に対して縦軸の値が−31〜−33dBとな
る。すなわちタンク回路Kを電流源に用いた場合よりも
14dB程度、トランジスタによるカレントミラー回路
を電流源に用いた場合よりも20dB程度差動性が向上
することがわかる。本計算例は2.4〜2.5GHzの
信号に対して回路を最適化した結果であるが、タンク回
路Kの共振周波数を変更することで異なる周波数の信号
に対しても最適な単相信号/差動信号変換型の電圧増幅
器を構成することができる。また共振周波数の異なる複
数のタンク回路をカスコード接続すれば複数の周波数帯
域に対しても同様の単相信号/差動信号変換型の電圧増
幅器を構成することができ広帯域化が可能となる。なお
本実施例では電流源トランジスタM3のゲート電位をカ
レントミラー回路によりバイアスしたが電源電圧を抵抗
分割する等の一般に用いられる他のバイアス方法でトラ
ンジスタM3のゲート電位をバイアスしても同様の単相
信号/差動信号変換型の電圧増幅器を構成することがで
きる。
【0020】[第2の実施の形態]図6は、本発明の第
2の実施例である単相信号/差動信号変換型の電圧増幅
器を示す図である。本実施の形態においては第1の実施
の形態を構成しているNMOSトランジスタをPMOS
トランジスタに置き換え、電源電位と接地電位との接続
を入れ替えたものである。回路の動作原理は上記第1の
実施の形態と同一である。
【0021】[第3の実施の形態]図7は、本発明の第
3の実施の形態である単相信号/差動信号変換型の電圧
増幅器を示す図である。本実施の形態は第1の実施の形
態を構成しているタンク回K路をインダクタンス値の大
きなインダクタLに置き代えたものである。
【0022】インダクタLの2端子間には寄生の容量が
存在するため容量と並列接続しなくてもインダクタLの
構造によって決定される周波数においてインダクタLは
自己共振する。したがって信号周波数とインダクタLの
自己共振周波数が等しくなるようにインダクタンス値を
大きくすれば、インダクタLのみでタンク回路Kと同様
の機能を発揮できる。本実施の形態では信号周波数にほ
ぼ等しい自己共振周波数をもつインダクタを電流源トラ
ンジスタのソース/接地間に挟むことで第1の実施の形
態と同様の性能をもつ単相信号/差動信号変換型の電厘
増幅器を構成している。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、高精度に単相信号
/差動信号変換を行う電圧増幅器によりアナログ回路内
部の信号が完全差動化し、デジタル部からアナログ部へ
のクロストーク雑音の影響を軽減できるため、高精度・
高機能なA/D混載LSIが実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回路図。
【図2】本発明の第1の実施の形に用いられる定電流源
の小信号モデルの等価回路図。
【図3】本発明の第1の実施の形態である単相信号/差
動信号変換型の電圧増幅器の小信号モデルによる等価回
路図。
【図4】回路シミュレータHSPICEによる第1の実
施の形態の単相信号/差動信号変換型の電圧増幅器の電
流源トランジスタサイズ依存性を示す特性図。
【図5】回路シミュレータHSPICEによる本発明の
第1の実施の形態の単相信号/差動信号変換型の電圧増
幅器の周波数特性図。
【図6】本発明の第2の実施の形態による回路図。
【図7】本発明の第3の実施の形態による回路図。
【図8】単相信号/差動信号変換を行う従来技術である
バランの構成を示す回路図。
【図9】カレントミラー回路利用の従来公知の回路図。
【図10】タンク回路を用いた従来公知の回路図。
【図11】負帰還抵抗を用いた従来公知の回路図。
【図12】回路シミュレータHSPICEによる従来技
術回路の周波数特性図。
【符号の説明】
:タンク回路容量 K:タンク回路 Ic:電流源 L:インダクタ L:タンク回路インダクタンス M1、M2、M3、M4:トランジスタ R:負帰還抵抗 VDD:電源電圧 Z:負荷インピーダンス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 CA36 CA52 CA88 FA20 HA10 HA16 HA25 HA29 HA33 KA05 KA09 KA13 MA13 MA21 ND01 ND11 ND22 ND23 PD02 SA13 TA01 TA02 TA03 5J092 AA01 AA12 CA36 CA52 CA88 FA20 GR09 HA10 HA16 HA25 HA29 HA33 KA05 KA09 KA13 MA13 MA21 SA13 TA01 TA02 TA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造が相等しい第1および第2のトランジ
    スタと、前記第1、2のトランジスタと同じ導電型をも
    ち、前記第1、第2のトランジスタのソース端子にドレ
    イン端子が接続された第3のトランジスタと、前記第3
    のトランジスタのソース端子に接続された第1のインダ
    クタと、前記第1のインダクタに並列接続された第1の
    容量と、前記第1、第2のトランジスタのドレイン端子
    にそれぞれ接続され、構造の相等しい第1および第2の
    インピーダンス負荷と、前記第1のトランジスタのゲー
    ト端子に接続された単相信号入力端子と、前記第1、第
    2のトランジスタのドレイン端子にそれぞれ接続された
    第1および第2の出力端子とを具備し、前記第2のトラ
    ンジスタのゲート端子が第1の固定電位に接続されてお
    り、前記第3のトランジスタのゲート端子が第2の固定
    電位に接続されることで定電流源が構成されており、前
    記単相信号入力端子から単相信号を入力することで、前
    記第1および第2の出力端子から増幅された差動信号を
    出力することを特徴とする単相信号/差動信号変換型の
    電圧増幅器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の第1、第2および第3の
    トランジスタがN型MOSFETであり、前記第3のト
    ランジスタのソース端子に接続された前記第1のインダ
    クタおよび前記第1の容量の反対側の端子が接地電位に
    接続され、前記第1、第2のトランジスタのドレイン端
    子にそれぞれ接続された前記第1および第2のインピー
    ダンス負荷の反対側の端子が電源電位に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の単相信号/差動信号
    変換型の電圧増幅器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の第1、第2および第3の
    トランジスタがP型MOSFETであり、前記第3のト
    ランジスタのソース端子に接続された前記第1のインダ
    クタおよび前記第1の容量の反対側の端子が電源電位に
    接続され、前記第1、第2のトランジスタのドレイン端
    子にそれぞれ接続された前記第1および第2のインピー
    ダンス負荷の反対側の端子が接地電位に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の単相信号/差動信号
    変換型の電圧増幅器。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3の何れかに記載の並
    列接続された第1インダクタおよび第1の容量の代わり
    に、信号周波数と等しい自己共振周波数をもつ第2のイ
    ンダクタを用いることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の単相信号/差動信号変換型の電圧増
    幅器。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4の何れかに記載の第
    3のトランジスタのゲート幅が第1のトランジスタのゲ
    ート幅より1.5〜3倍大きいことを特徴とする請求項
    1乃至請求項4の何れかに記載の単相信号/差動信号変
    換型の電圧増幅器。
JP2000063485A 2000-03-08 2000-03-08 単相信号/差動信号変換型の電圧増幅器 Expired - Lifetime JP3522630B2 (ja)

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