JP2011114459A - 電力増幅器及びその製造方法 - Google Patents

電力増幅器及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低耐圧のトランジスタを用いた高出力の電力増幅器を提供すること。
【解決手段】本発明に係る電力増幅器は、制御端子に第1の入力信号が入力される第1のトランジスタ6と、第1のトランジスタ6と縦列接続され、制御端子に第2の入力信号が入力される第2のトランジスタ10とを備え、第1の入力信号と第2の入力信号とが、同期し、かつ、同位相であるものである。これにより、出力電圧が、最大電圧振幅時に、第1のトランジスタ6と第2のトランジスタ10とに略均等に分割して印加される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力増幅器及びその製造方法に関し、特にマイクロ波帯からミリ波帯の高速無線通信に用いる高出力の電力増幅器及びその製造方法に関する。
次世代無線通信では通信速度の高速化に伴い、数GHzのマイクロ波帯を使用する無線通信の利用が増大している。また、30GHz以上のミリ波帯は、未使用の広い周波数帯域があることに加え、高速性・直進性といった特長があるため、高速通信を支える帯域として期待されている。
ところで、シリコン半導体デバイスは、微細化の進展とともに、その高性能化が進んだ。そのため、近年、製造コストの安いシリコン半導体デバイスを用いたマイクロ波帯やミリ波帯の送受信機の開発が活発となっている。電力増幅器はマイクロ波、ミリ波を用いた移動体及び衛星通信機器、計測、レーダ機器などの分野で送信用増幅器として幅広く使用されている。電力増幅器の役割は、高周波信号を所要の電力レベルまで増幅することであり、広帯域性と出力特性を両立する性能が求められる。
化合物半導体デバイスに比べ、シリコン半導体デバイスは耐圧が低いため、シリコン半導体デバイスを用いた電力増幅器は、所望の高出力を得難く、高い動作周波数との両立が困難である。
図6にシリコン・バイポーラトランジスタを用いた電力増幅器の一例を示す。図6の電力増幅器は、入力信号源1、入力整合回路2、チョークインダクタ31、33、キャパシタ41、43、入力バイアス電源5、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6、出力整合回路7、出力バイアス電源8、出力負荷抵抗9を備える。この電力増幅器では、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースに高周波信号が入力される。そして、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のコレクタを介して出力端子OUTから増幅された高周波信号が出力される。
図7には、カスコード接続されたシリコン・バイポーラトランジスタを用いた電力増幅器の一例を示す。図7の電力増幅器は、入力信号源1、入力整合回路2、チョークインダクタ31〜33、キャパシタ41〜43、入力バイアス電源5、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6、出力整合回路7、出力バイアス電源8、出力負荷抵抗9、ベース接地バイポーラトランジスタであるカスコードトランジスタ19、カスコードトランジスタ19のバイアス電源20を備える。この電力増幅器では、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースに高周波信号が入力される。そして、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6と縦列接続されたカスコードトランジスタ19を介して、出力端子OUTから増幅された高周波信号が出力される。
また、カスコード接続されたトランジスタを用いた電力増幅器は、例えば特許文献1〜3に開示されている。
特開2004−235797号公報 特開2009−207030号公報 特開平3−159405号公報
ここで、図8Aは、図6に示した電力増幅器のダイナミック負荷線(入力電力は、−15、−5、5、15dBm)、図8Bは、出力電圧波形を示している。ここで、図6に示した電力増幅器では、図8A、8Bに示すように、出力電圧は2Vにバイアスされている。入力電力が増加すると負荷線が大きくなり、入力電力15dBmではエミッタ接地バイポーラトランジスタ6のコレクタには最大4Vの電圧が印加される。そのため、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6には、4V以上のエミッタ−コレクタ耐圧が必要となる。
また、図9A〜9Dに、図7に示した電力増幅器のダイナミック負荷線と各端子の電圧波形の電圧波形を示す。図9Aはダイナミック負荷曲線(入力電力は、−15、−5、5、15dBm)、図9Bは出力電圧波形、図9Cはエミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCEの波形、図9Dはカスコードトランジスタ19のエミッタ−コレクタ電圧VCEの波形を示している。
ここで、図7に示した電力増幅器では、図9A、9Bに示すように、出力電圧は4Vにバイアスされている。入力電力が増加すると負荷線が大きくなり、入力電力15dBmでは出力側の電圧は最大6Vまで印加される。この場合、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCEは、図9Cに示すように、最大2.5Vとなる。一方、カスコードトランジスタ19のエミッタ−コレクタ電圧VCEは、図9Dに示すように、最大5Vとなる。従って、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6やカスコードトランジスタ19には、それぞれ最大出力電圧程度の高いエミッタ−コレクタ耐圧が要求される。
本発明はこのような背景のもとに行われたものであり、本発明の目的は、低耐圧のトランジスタを用いた高出力の電力増幅器を提供することである。
本発明に係る電力増幅器は、
制御端子に第1の入力信号が入力される第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタと縦列接続され、制御端子に第2の入力信号が入力される第2のトランジスタとを備え、
前記第1の入力信号と前記第2の入力信号とが、同期し、かつ、同位相であるものである。
本発明に係る電力増幅器の製造方法は、
制御端子に第1の入力信号が入力される第1のトランジスタを設け、
制御端子に第2の入力信号が入力される第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタとを縦列接続し、
前記第1の入力信号と前記第2の入力信号とが、同期し、かつ、同位相であるものである。
本発明によれば、低耐圧のトランジスタを用いた高出力の電力増幅器を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電力増幅器の回路構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電力増幅器のダイナミック負荷線を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る電力増幅器の出力電圧波形を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る電力増幅器のエミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧の波形を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る電力増幅器のカスコードトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧の波形を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る電力増幅器の回路構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電力増幅器の回路構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電力増幅器の出力電圧波形を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態に係る電力増幅器のエミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧の波形を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態に係る電力増幅器のカスコードトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧の波形を示すグラフである。 本発明の関連技術に係る電力増幅器の回路構成図である。 本発明の他の関連技術に係る電力増幅器の回路構成図である。 図6の電力増幅器のダイナミック負荷線を示すグラフである。 図6の電力増幅器の出力電圧波形を示すグラフである。 図7の電力増幅器のダイナミック負荷線を示すグラフである。 図7の電力増幅器の出力電圧波形を示すグラフである。 図7の電力増幅器のエミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧の波形を示すグラフである。 図7の電力増幅器のカスコードトランジスタ19のエミッタ−コレクタ電圧の波形を示すグラフである。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力増幅器の回路構成図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る電力増幅器は、入力信号源1、11、入力整合回路2、12、チョークインダクタ31〜33、キャパシタ41〜43、入力バイアス電源5、13、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6に縦列接続されたトランジスタ10、出力整合回路7、出力バイアス電源8、出力負荷抵抗9を備えている。ここで、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6、縦列接続されたトランジスタ10は、いずれも例えばシリコン半導体からなるバイポーラトランジスタである。なお、図7におけるカスコードトランジスタ19のベースが接地されているのに対し、図1の縦列接続されたトランジスタ10のベースが接地されていない。このように、通常、カスコードトランジスタとはベースが接地されたものであるため、縦列接続されたトランジスタ10は、カスコードトランジスタではない。
エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースには、入力信号源1からキャパシタ41及び入力整合回路2を介して入力信号が入力される。また、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースは、チョークインダクタ31を介して、入力バイアス電源5に接続されている。そして、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のコレクタは、縦列接続されたトランジスタ10のエミッタに接続されている。
縦列接続されたトランジスタ10のベースには、入力信号源11からキャパシタ42及び入力整合回路12を介して入力信号が入力される。また、カスコードトランジスタ10のベースは、チョークインダクタ32を介して、入力バイアス電源13に接続されている。そして、縦列接続されたトランジスタ10のコレクタは、出力整合回路7及びキャパシタ41を介して、出力端子OUTに接続されている。また、縦列接続されたトランジスタ10のコレクタは、チョークインダクタ33を介して、出力バイアス電源8に接続されている。また、出力端子OUTは、出力負荷抵抗9を介して接地されている。
エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースには、入力信号源1から入力整合回路2を介して入力信号が入力される。一方、縦列接続されたトランジスタ10のベースにも、入力信号源11から入力整合回路12を介して入力信号が入力される。ここで、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースに入力される入力信号と、縦列接続されたトランジスタ10のベースに入力される入力信号とは、同期しており、かつ、同位相である。
次に、本実施の形態1に係る電力増幅器の動作について説明する。図2A〜2Dは、増幅器の動作を説明するための図である。いずれも、入力電力が、−15、−5、5、15dBmの4つの場合について示している。図2Aはダイナミック負荷曲線、図2Bは出力電圧波形、図2Cはエミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCEの波形、図2Dはカスコードトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧VCEの波形を示している。
本実施の形態1に係る電力増幅器の出力バイアス電源は4V、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6の入力電圧は0.85V、縦列接続されたトランジスタ10の入力電圧は2.5Vにバイアスされている。図2A、2Bから分かるように、この電力増幅器の出力電圧は入力電力15dBmの場合、最大6Vとなる。
図2Cから分かるように、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCEは最大3Vとなっている。また、図2Dから分かるように、縦列接続されたトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧VCEは最大3.2Vになっている。ここで、図2B〜2Dから分かるように、出力電圧が最大となるタイミング(最大電圧振幅時)に、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCE、縦列接続されたトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧VCEが共に最大となる。
本実施の形態1では、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースと、縦列接続されたトランジスタ10のベースとに、同期し、かつ、同位相の入力信号が入力される。そのため、電力増幅器の出力電圧が、最大電圧振幅時に、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCEと縦列接続されたトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧VCEとに略均等に分割される。従って、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6及び縦列接続されたトランジスタ10はいずれも、最大出力電圧の半分程度である3.2Vの耐圧を有すればよい。すなわち、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6及び縦列接続されたトランジスタ10に、低耐圧のトランジスタを適用することができる。
なお、本実施の形態1では、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6とカスコードトランジスタ10を用いた2段に縦列接続された電力増幅器について説明した。しかしながら、縦列接続されたトランジスタ10を複数備えた3段以上の電力増幅器についても同様の効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図3を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態に係る電力増幅器の回路構成図である。図3の電力増幅器では、図1の電力増幅器におけるエミッタ接地バイポーラトランジスタ6、縦列接続されたトランジスタ10に代えて、それぞれソース接地電界効果トランジスタ(FET)14、縦列接続されたトランジスタ15が設けられている。その他の構成は図1の電力増幅器と同様である。ここで、ソース接地FET14、縦列接続されたトランジスタ15は、いずれも例えばシリコン半導体からなるFETである。
ソース接地FET14のゲートには、入力信号源1からキャパシタ41及び入力整合回路2を介して入力信号が入力される。また、ソース接地FET14のゲートは、チョークインダクタ31を介して、入力バイアス電源5に接続されている。そして、ソース接地FET14のドレインは、縦列接続されたトランジスタ15のソースに接続されている。
縦列接続されたトランジスタ15のゲートには、入力信号源11からキャパシタ42及び入力整合回路12を介して入力信号が入力される。また、縦列接続されたトランジスタ15のゲートは、チョークインダクタ32を介して、入力バイアス電源13に接続されている。そして、縦列接続されたトランジスタ15のドレインは、出力整合回路7及びキャパシタ41を介して、出力端子OUTに接続されている。また、縦列接続されたトランジスタ15のドレインは、チョークインダクタ33を介して、出力バイアス電源8に接続されている。
ソース接地FET14のゲートには、入力信号源1から入力整合回路2を介して入力信号が入力される。一方、縦列接続されたトランジスタ15のゲートにも、入力信号源11から入力整合回路12を介して入力信号が入力される。ここで、ソース接地FET14のゲートに入力される入力信号と、縦列接続されたトランジスタ15のゲートに入力される入力信号とは、同期しており、かつ、同位相である。
次に、本実施の形態2に係る電力増幅器の動作について説明する。電力増幅器の出力バイアス電源は4V、ソース接地FET14の入力電圧は0.5V、縦列接続されたトランジスタ15の入力電圧は2.5Vにバイアスされている。この電力増幅器の出力電圧は入力電力15dBmの場合、最大6Vとなる。
本実施の形態2では、ソース接地FET14のゲートと、縦列接続されたトランジスタ15のゲートとに、同期し、かつ、同位相の入力信号が入力される。そのため、電力増幅器の出力電圧が、最大電圧振幅時に、ソース接地FET14のゲート−ソース電圧VGSと、縦列接続されたトランジスタ15のゲート−ソース電圧VGSとに略均等に分割される。従って、ソース接地FET14及び縦列接続されたトランジスタ15ともに、低耐圧のFETを適用することができる。
なお、本実施の形態2では、ソース接地FET14と縦列接続されたトランジスタ15を用いた2段に縦列接続された電力増幅器について説明した。しかしながら、縦列接続されたトランジスタ15を複数備えた3段以上の電力増幅器についても同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図4を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態に係る電力増幅器の回路構成図である。図1の電力増幅器は、2つの入力信号源1、11を備えているのに対し、図4の電力増幅器は、1つの入力信号源1と電力分配器16とを備えている点が異なる。その他の構成は図1の電力増幅器と同様である。
エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースには、入力信号源1から電力分配器16及び入力整合回路2を介して入力信号が入力される。一方、縦列接続されたトランジスタ10のベースにも、入力信号源1から電力分配器16及び入力整合回路12を介して入力信号が入力される。ここで、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースに入力される入力信号と、縦列接続されたトランジスタ10のベースに入力される入力信号とは、同期しており、かつ、同位相である。
次に、本実施の形態1に係る電力増幅器の動作について説明する。図5A〜5Cは、増幅器の動作を説明するための図である。いずれも、入力電力が、−10、0、10、20dBmの4つの場合について示している。図5Aは出力電圧波形、図5Bはエミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCEの波形、図5Cは縦列接続されたトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧VCEの波形を示している。
本実施の形態3に係る電力増幅器の出力バイアス電源は4V、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6の入力電圧は0.85V、縦列接続されたトランジスタ10の入力電圧は2.5Vにバイアスされている。また、縦列接続されたトランジスタ10のベースに入力される入力信号の電力は、電力分配器16によって、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースに入力される入力信号の電力の、1/10に設定されている。図5Aから分かるように、入力信号源1の電力が−10dBmから大きくなるにつれて、電力増幅器の出力電圧は大きくなり、入力電力が20dBmの場合、最大6Vとなる。
図5Bから分かるように、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCEは最大3Vとなっている。また、図5Cから分かるように、縦列接続されたトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧VCEは最大3.2Vになっている。ここで、図5A〜5Cから分かるように、出力電圧が最大となるタイミング(最大電圧振幅時)に、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCE、縦列接続されたトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧VCEが共に最大となる。
本実施の形態3では、入力信号源1からの入力信号を電力分配器16により分配し、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のベースと、縦列接続されたトランジスタ10のベースとに、同期し、かつ、同位相の入力信号が入力される。そのため、電力増幅器の出力電圧が、最大電圧振幅時に、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6のエミッタ−コレクタ電圧VCEと縦列接続されたトランジスタ10のエミッタ−コレクタ電圧VCEとに略均等に分割される。従って、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6及び縦列接続されたトランジスタ10のいずれについても、最大出力電圧の半分程度である3.2Vの耐圧を有する低耐圧のトランジスタを適用することができる。
なお、本実施の形態3では、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6と縦列接続されたトランジスタ10を用いた2段に縦列接続された電力増幅器について説明した。しかしながら、縦列接続されたトランジスタ10を複数備えた3段以上の電力増幅器についても同様の効果を得ることができる。また、実施の形態2と同様に、エミッタ接地バイポーラトランジスタ6、縦列接続されたトランジスタ10に代えて、それぞれソース接地電界効果トランジスタ、同じく電界効果トランジスタからなる縦列接続されたトランジスタを用いてもよい。
以上の説明したように、本発明の実施の形態では、出力電圧が、最大電圧振幅時に、エミッタ接地バイポーラトランジスタのエミッタ−コレクタ電圧VCEと縦列接続した縦列接続されたトランジスタのエミッタ−コレクタ電圧VCEとに略均等に分割される。あるいは、出力電圧が、最大電圧振幅時に、ソース接地FETのゲート−ソース電圧VGSと縦列接続した縦列接続されたトランジスタのゲート−ソース電圧VGSとに略均等に分割される。そのため、低耐圧のトランジスタを使用しながらも高出力の電力増幅器を実現することができる。
1、11 入力信号源
2、12、18 入力整合回路
31〜33 チョークインダクタ
41〜43 キャパシタ
5、13 入力バイアス電源
6 エミッタ接地バイポーラトランジスタ
7 出力整合回路
8 出力バイアス電源
9 出力負荷抵抗
10、15 縦列接続されたトランジスタ
14 ソース接地電界効果トランジスタ
16 電力分配器
19 カスコードトランジスタ
20 バイアス電源

Claims (8)

  1. 制御端子に第1の入力信号が入力される第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタと縦列接続され、制御端子に第2の入力信号が入力される第2のトランジスタとを備え、
    前記第1の入力信号と前記第2の入力信号とが、同期し、かつ、同位相である電力増幅器。
  2. 単一の入力信号から電力が分配された前記第1及び第2の入力信号を生成する電力分配器を更に備える請求項1に記載の電力増幅器。
  3. 前記第1及び第2のトランジスタがいずれもバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力増幅器。
  4. 前記第1のトランジスタのエミッタが接地され、
    前記第1のトランジスタのコレクタと前記第2のトランジスタのエミッタとが接続されたことを特徴とする請求項3に記載の電力増幅器。
  5. 前記第1及び第2のトランジスタがいずれも電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力増幅器。
  6. 前記第1のトランジスタのソースが接地され、
    前記第1のトランジスタのドレインと前記第2のトランジスタのソースとが接続されたことを特徴とする請求項5に記載の電力増幅器。
  7. 前記第1及び第2のトランジスタがいずれもシリコン半導体からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力増幅器。
  8. 制御端子に第1の入力信号が入力される第1のトランジスタを設け、
    制御端子に第2の入力信号が入力される第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタとを縦列接続し、
    前記第1の入力信号と前記第2の入力信号とが、同期し、かつ、同位相である電力増幅器の製造方法。
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