JPH1012581A - 微小異物除去装置 - Google Patents

微小異物除去装置

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JPH1012581A
JPH1012581A JP8165546A JP16554696A JPH1012581A JP H1012581 A JPH1012581 A JP H1012581A JP 8165546 A JP8165546 A JP 8165546A JP 16554696 A JP16554696 A JP 16554696A JP H1012581 A JPH1012581 A JP H1012581A
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元明 岩崎
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B5/00Cleaning by methods involving the use of air flow or gas flow
    • B08B5/02Cleaning by the force of jets, e.g. blowing-out cavities
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液や、超純水を使用する洗浄工程を不要と
してコストダウンを図ると共に効率のよい微小異物除去
を提供する。 【解決手段】 板状部材の表面に外径が気密状態で、か
つ移動可能に支持された複数のノズルと、この複数のノ
ズルの先端から前記板状部材に向かって所定の圧力の気
体を吹付ける気体供給手段と、前記複数のノズルの夫々
に対応して設けられた吸引孔と、この吸引孔を介して前
記気体を吸引する気体吸引手段と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体や液晶の製造プ
ロセス中でウエハやガラス基板上に付着した微粒子を除
去する装置に関し、洗浄液を用いない除去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体や液晶の製造プロセスでは、歩留
まりを向上させるために各工程の前段でウエハ表面の微
粒子を除去する工程がある。この微粒子の除去は一般的
には薬液や超純水によるウエット洗浄が用いられてい
る。
【0003】図5は例えば液晶(TFT)製造プロセス
の一例を示す工程とその工程に用いる装置を示す図であ
る。図に示すように洗浄工程から始まり、成膜→洗浄→
レジスト塗布〜検査工程までが7〜8回繰り返される。
この洗浄工程は一般に薬液や、超純水を使用したウエッ
ト洗浄が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエッ
ト洗浄においては、薬液や超純水を使用するため、それ
らの管理や洗浄装置が大掛りとなり設置のためにコスト
アップになるという問題があった。本発明は上記従来技
術の問題点を解決するためになされたもので、薬液や、
超純水を使用する洗浄工程を不要としてコストダウンを
図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
本発明の構成は、請求項1においては、板状部材の表面
に配置された複数のノズルと、この複数のノズルの先端
から前記板状部材に向かって所定の圧力の気体を吹付け
る気体供給手段と、前記複数のノズルの夫々に対応して
設けられた吸引孔と、この吸引孔を介して前記気体を吸
引する気体吸引手段と、を備えたことを特徴とするもの
であり、請求項2においては、前記ノズルの先端から前
記板状部材に向かって所定の圧力の気体を吹付けた際
に、このノズルの先端が前記板状部材から所定の距離浮
上するように前記気体供給手段の圧力を制御する気体圧
力制御手段と、前記複数のノズルの先端が並列状態で板
状部材の表面を掃引するように駆動する駆動手段と、を
備えたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)は本発明によ
る微小異物除去装置20の実施の形態の1例を示す構成
図であり、(a)図は要部断面図、(b)図は(a)図
の底面図である。これらの図において、1は所定の長さ
を有し一端に鍔11が形成されたノズルであり、2はこ
のノズルが挿入され鍔11に係合するように形成された
支持手段である。ノズル1の外径と支持手段2の内径は
気密に、かつスライド可能に形成されている。3は容器
であり、隔壁4により仕切られた気体供給室5及び気体
吸引室6を有している。
【0007】隔壁4には複数の支持手段2が気密に、か
つ直線状に配列されて固定されており、気体供給室5に
は気体供給手段7から気体圧力制御手段8及び配管9を
介して清浄に加工された気体(空気,窒素)等が供給さ
れる。気体吸引室6には吸引孔10が夫々のノズルに対
して配置されており、支持手段2に支持されたノズル1
の先端が気体吸引室6の下方の表面からわずかに突出す
る程度にノズル1の長さが形成されている。12は気体
吸引室6内の気体を吸引するように配管9で接続された
気体吸引手段であり、一方は気体吸引室6に接続され、
他方は解放されている。15は除去すべき微小異物が付
着した板状部材(ガラス基板,ウエハ等)である。
【0008】図2は、上記気体供給室5に気体供給手段
7から矢印イで示すように気体を吹き込んでこの室5の
圧力を上昇させ、同時に気体吸引室6の内部の気体を気
体吸引手段11により吸引して負圧にした状態を示すも
ので、気体供給室5に供給された気体がノズル1の先端
から矢印ロで示すように板状部材15に吹き出すことに
よりノズル1自身が板状部材15の表面からわずか
(t;数十〜数百μm)に浮上する。
【0009】なお、ここでいうノズル1の外径と支持手
段2との気密とはノズル1の先端から板状部材の表面に
対して気体を吹き出したときにノズル1が自身の重さに
抗して表面からわずかに浮上する程度に加工されている
状態とする。
【0010】吹き出された気体は板状部材15の表面に
付着した微小異物を剥離して空間に浮上させる。浮上し
た異物は夫々のノズルに対応して配置された吸引孔10
から吸引され外部に排出される。気体圧力制御手段8は
ノズル1の先端と板状部材15表面の間が常に一定の距
離になるように気体の圧力を制御する。
【0011】図3は上記異物除去装置20を例えば液晶
製造プロセスの途中に組み込んだ状態を示すもので、こ
こではガラス基板21がガラス基板駆動手段22により
矢印イ方向に搬送される。23a,23bはステージで
あり、図示しない駆動手段により異物除去装置20を矢
印ロ方向に駆動する。また、このステージ23a,23
bは矢印ハ(上下)方向にも駆動される。また、この実
施の態様ではステージ23a,23bがガラス基板21
の両面に配置された例を示している。なお、図では省略
するが、異物除去装置20の容器3には先に説明した気
体を供給・吸入するためのフレキシブル配管が取付られ
ている。
【0012】図3において、ステージ23a,23bの
動きに連動するノズルの先端は予めガラス基板21の表
面より十分離した状態に位置している。そしてガラス基
板21が所定の位置(ガラス基板21の端部Aが最端の
ノズルB,B’に対向する状態)に搬送されると基板2
1は一旦停止する。次にステージ23a,23b上の異
物除去装置20がガラス基板21の端部Cに移動する。
次にステージ23a,23bを矢印ハ方向に移動させて
ノズル1の先端を基板21に接触する程度まで近づけ
る。この状態で気体供給室5に気体を供給し、ノズル1
をガラス基板21の表面から浮上させる(なお、下部に
位置する装置には図2に示すようにノズル押圧手段(ば
ね12)を用いてノズルの落下を防止する。
【0013】ステージ23a,23bはノズル1がガラ
ス基板21の表面から浮上した状態(この浮上は予め気
体圧力制御手段を用いて確かめておくものとする)でガ
ラス基板21上を端部から端部に移動させ、次にガラス
駆動手段22で並列に配置された複数のノズル1に対応
する幅を搬送し、このようにしてガラス基板21上を掃
引する。ガラス基板21の移動速度と異物除去装置20
の搬送速度は異物の付着程度に応じて任意に調整する。
【0014】この場合、ガラス基板21の幅と長さは既
知なので異物除去装置20を駆動するガラス基板駆動手
段22の制御手段(図示せず)にその値に応じた動きを
するように予め記憶させておくものとする。なお、容器
3に気体を供給する気体供給手段7、気体圧力制御手段
8、気体吸引手段12等は異物除去装置が配置された室
外に配置するのが望ましく、容器3とこれらの間はフレ
キシブルな配管で接続されている。
【0015】図4は本発明の実施態様の他の例を示す断
面構成図であり、気体供給手段と吸入手段を個別に構成
したものである。図において図3と同一要素には同一符
号にaを付している。この例ではノズル1aの夫々に気
体圧力制御手段8aにより圧力を制御された気体がフレ
キシブルチューブ30aを介して供給され、支持手段2
aの夫々には一端が気体吸引手段11aに接続されたフ
レキシブルチューブ30bが接続されている。なお、図
では省略するがチューブ30a,30bの両端は公知の
手段により気密に接続されている。
【0016】2aはノズル1aを気密にかつ、摺動可能
に支持する支持手段であり、この支持手段の下方の内径
dはノズルの外径に対して例えば2倍程度に大きく形成
されており図3に示す吸引孔10aとして機能する。2
3aは図示しない固定手段に固定されたステージであ
り、このステージに矢印ロ方向に移動可能な横移動部材
26が取り付けられている。また、この横移動部材には
支柱24が固定されており、この支柱にはノズル1aが
取り付けられた隔壁4aを上下方向に駆動するための上
下移動部材25を介して取り付けられている。
【0017】上記の構成において、ノズル1aをガラス
基板21の端面の所定の位置に移動させ、気体圧力制御
手段8aにより制御された気体をフレキシブルチューブ
30aを介して送り込み、その気体圧によりノズルをわ
ずかに浮上させる。吹き出した気体はガラス基板21の
表面に付着した微小異物を剥離して空間に浮上させ、浮
上した異物は夫々のノズルに対応して配置された吸引孔
10aから吸引され外部に排出される。
【0018】ノズル1aは例えば20〜30mm間隔で
配置されており、左右に配置された横移動部材26と上
下移動部材25は同期して同方向に駆動される。また、
ガラス基板21は例えば奥から手前側に向かって駆動さ
れるものとする。そしてガラス基板21の動きに合わせ
てノズル1aのピッチに応じて横方向に移動させればノ
ズル1aの先端はガラス基板上をくまなく掃引すること
ができる。なお、図3,図4の実施の態様では異物除去
対象としてガラス基板を示したが、シリコンウエハや金
属若しくはプラスチック製板等であってもよい。
【0019】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明した様
に本発明の微小異物除去装置は、請求項1においては、
板状部材の表面に外径が気密状態で、かつ移動可能に支
持された複数のノズルと、この複数のノズルの先端から
前記板状部材に向かって所定の圧力の気体を吹付ける気
体供給手段と、前記複数のノズルの夫々に対応して設け
られた吸引孔と、この吸引孔を介して前記気体を吸引す
る気体吸引手段と、を備えているので広い範囲に渡って
微小異物異物を取り除くことができる。また、ノズルの
先端が気体の圧力により浮上するので板状部材のうねり
に影響されることなく除去可能である。また、請求項2
においては、ノズルの先端から前記板状部材に向かって
所定の圧力の気体を吹付けた際に、このノズルの先端が
前記板状部材から所定の距離浮上するように前記気体供
給手段の圧力を制御する気体圧力制御手段と、前記複数
のノズルの先端が並列状態で板状部材の表面を掃引する
ように駆動する駆動手段と、を備えているので洗浄装置
に比較して大掛りな装置を必要とせず、効率のよい微小
異物除去を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様の一例を示す微小異物除去装
置の構成図である。
【図2】微小異物除去装置の気体供給室に気体を供給し
ノズルが浮上した状態を示す断面図である。
【図3】異物除去装置をプロセスの途中に組み込んだ状
態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施態様の他の1例を示す異物除去装
置の一部断面構成図である。
【図5】液晶(TFT)製造プロセスの一例を示す工程
とその工程に用いる装置を示す図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 支持手段 3 容器 4 隔壁 5 気体供給室 6 気体吸引室 7 気体供給手段 8 気体圧力制御手段 10 吸引孔 11 鍔 12 気体供給手段 12 ばね 15 板状部材 20 微小異物除去装置 21 ガラス基板 22 ガラス基板駆動手段 23 ステージ 24 支柱 25 上下移動部材 26 横移動部材 30 フレキシブルチューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状部材の表面に外径が気密状態で、かつ
    移動可能に支持された複数のノズルと、この複数のノズ
    ルの先端から前記板状部材に向かって所定の流量の気体
    を吹付ける気体供給手段と、前記複数のノズルの夫々に
    対応して設けられた吸引孔と、この吸引孔を介して前記
    気体を吸引する気体吸引手段と、を備えたことを特徴と
    する微小異物除去装置。
  2. 【請求項2】前記ノズルの先端から前記板状部材に向か
    って所定の流量の気体を吹付けた際に、このノズルの先
    端が前記板状部材から所定の距離浮上するように前記気
    体供給手段の圧力を制御する気体圧力制御手段と、前記
    複数のノズルの先端が並列状態で板状部材の表面を掃引
    するように駆動する駆動手段と、を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の微小異物除去装置。
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