JPH08141529A - パーティクル除去方法及びその装置 - Google Patents

パーティクル除去方法及びその装置

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JPH08141529A
JPH08141529A JP30809094A JP30809094A JPH08141529A JP H08141529 A JPH08141529 A JP H08141529A JP 30809094 A JP30809094 A JP 30809094A JP 30809094 A JP30809094 A JP 30809094A JP H08141529 A JPH08141529 A JP H08141529A
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processed
particles
suction
suction nozzle
particle
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Application number
JP30809094A
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English (en)
Inventor
Takenobu Matsuo
剛伸 松尾
Takeshi Wakabayashi
剛 若林
Eiji Yamaguchi
永司 山口
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理体表面上のパーティクルを吸引除去す
ることができるパーティクル処理装置を提供することに
ある。 【構成】 保持台4上に被処理体Wを保持させて、この
表面に吸引ノズル32を接近させる。そして、吸引手段
6を駆動させることにより吸引ノズルから被処理体表面
近傍の気体を吸い込み、この時、表面に付着しているパ
ーティクルPも巻き込んでこれを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハ表面等か
らパーティクルを除去するパーティクル除去方法及びそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスやLCDの製造
工程においては、エッチング工程や成膜工程等にて微細
加工を施すことから、ウエハ基板表面やLCD基板表面
にミクロンオーダの微細な粒子が付着していると、これ
が製品チップや製品LCD基板の不良の原因となる。そ
のため、次の製造工程に移行する前に、前段の製造工程
や搬送工程にて基板の表面或いは裏面に付着したパーテ
ィクルを除去するために洗浄処理が施されるのが一般的
である。
【0003】この洗浄工程においては、例えば半導体ウ
エハを例にとると一定の枚数、例えば25枚を単位とし
てこれらを一度に、例えばHCl、フッ酸或いはアンモ
ニア水等よりなる洗浄液中に浸漬し、金属或いはその他
の成分よりなるパーティクルを洗い流したり或いは科学
的に分解除去するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の洗浄方法によれば一応ある程度以上のパーティクル
は除去できたが、それでも基板表面に付着したパーティ
クルを完全に除去することはできず、歩留まり低下の原
因となっていた。特に、高微細化及び高集積化の要求が
更に高まった今日において線幅は一層小さくなってサプ
ミクロンオーダになり、このような微細な線幅で切られ
たパターン内にパーティクルが入り込むと、このパター
ン内部まで十分に洗浄液が入り込まない場合もあり、パ
ターン内のパーティクルを十分に除去できずに断線や短
絡の原因となるばかりか、特に金属パーティクルの場合
には製品寿命の低下を招来する原因にもなっていた。
【0005】また、最近にあっては特にLCD基板は大
面積化の傾向にあるが、半導体ウエハの場合には不良品
が生ずるとその不良品チップのみを除去すればよいが、
LCD基板の場合には僅かでもパーティクルが存在する
とその基板全体が不良品となってしまうので歩留まりは
一層低下してしまう。従って、パーティクルを略完全に
除去できる何らかの手段が強く望まれていた。
【0006】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、被処理体表面上のパーティクルを吸引除去す
ることができるパーティクル除去方法及びその装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、被処理体の表面に付着したパーティク
ルを除去するパーティクル除去装置において、前記被処
理体を保持する保持台と、この保持台の上方に位置する
吸引ノズルを有する吸引手段とを備え、前記保持台と前
記吸引ノズルを相対移動させつつ前記被処理体の表面に
付着したパーティクルを除去するように構成したもので
ある。
【0008】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、吸引ノ
ズルを保持台に固定した被処理体の表面に接近させて吸
引手段を作動させることにより、ノズル先端からは勢い
良く気体が吸い込まれ、この気体の流れによって被処理
体表面のパーティクルが吸引除去されることになる。こ
の場合、例えば保持台を3軸ステージに設けてノズルと
被処理体とを相対移動させることによって表面全体のパ
ーティクルを吸引除去することができる。
【0009】この吸引手段は例えばアスピレータを用い
ることができ、また、保持台と吸引ノズルを吸排気可能
なチャンバ内またはミニクリーンブース内に設けて、こ
の中を清浄気体で満たした状態で吸引除去することによ
り、処理後に被処理体表面に再度パーティクルが付着す
ることも防止することができる。
【0010】更には、被処理体の表面のパーティクルの
位置を、表面検査手段を用いてその位置を座標データと
して求めておき、この座標データに基づいて3軸ステー
ジの移動を制御すれば、パーティクルが位置する座標部
分のみをノズルが選択的に吸引すればそのパーティクル
を除去でき、操作効率を大幅に向上させることが可能と
なる。また更には、吸引ノズルをニードル状の構造とせ
ずに、細長いスリット状の吸引口を有するように形成
し、これを被処理体の表面に沿って相対的にスキャンさ
せることにより一度に広範囲の被処理体表面からパーテ
ィクルを吸引除去でき、パーティクル除去効率を向上さ
せることができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係るパーティクル除去方法
及びその装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。図1は本発明に係るパーティクル除去装置を示す部
分破断斜視図、図2は表面検査手段と接続された図1に
示す装置を示す断面図、図3はパーティクルの吸引状態
を示す図である。
【0012】図示するようにこのパーティクル除去装置
2は、被処理体としての例えば半導体ウエハWを保持す
るための保持台4と、この保持台4の上方に位置される
吸引手段、例えばアスピレータ6とにより主に構成され
る。具体的には、上記保持台4とアスピレータ46は、
例えばステンレス等により成形された箱状のチャンバ8
内に収容されており、その底部には真空ポンプ10が介
設された排気管12が接続されて、チャンバ8内を真空
引き可能にしている。尚、真空チャンバ8に替えて、清
浄度が保たれたミニクリーンブースを用いてもよい。
【0013】上記保持台4の載置面には、ウエハ固定手
段として例えば静電チャック14が設けられており(図
3参照)、ここにクーロン力によりウエハWを吸着保持
し得るようになっている。また、この保持台4は、水平
面内において直交するX方向及びY方向と、この水平面
に直交するZ方向(高さ方向)へ移動可能になされた3
軸ステージ16上に設けられており、例えばコンピュー
タ等よりなる制御部18からの指令によりその動作が制
御される。更にこのステージ16は、Z軸の回りである
θ回転可能になされている。
【0014】一方、上記アスピレータ6は、例えば直方
体状に成形されたアルミニウムブロックに直線状通路2
0とこの通路20に略直角に交わって連通されるノズル
用通路22を切削して貫くことにより形成したアスピレ
ータ本体25を有しており、各通路20、22の内径
は、それぞれ数mm程度に設定している。また、アスピ
レータ本体全体には例えば電界研磨処理が施されて通路
20、22の内壁が鏡面仕上げされており、動作時にパ
ーティクルを発生しないようになっている。本実施例に
おいては、吸引ノズル32の下端にて音速以上の吸引速
度を得るために例えば主気体導入通路24の内径L1は
2mm程度に設定されて300CC/分程度の気体を流
し、また、気体排出通路26の内径は2.0mm程度或
いはそれ以下の大きさに設定される。
【0015】上記アスピレータ本体25の直線状通路2
0の一端入口には、チャンバ8の側壁を貫通して設けた
主気体導入通路24が例えば溶接等により接続されてい
る。また、上記直線状通路20の他端出口には、チャン
バ8の反対側の側壁を貫通して設けられた気体排出通路
26が例えば溶接等により接続される。そして、各通路
24、26には、それぞれ第1及び第2流量制御弁とし
て第1マスフローコントローラ28及び第2マスフロー
コントローラ30が介設されている。
【0016】また、上記アスピレータ本体25のノズル
用通路22の下端入口には例えば内径1mm程度或いは
それ以下に設定された例えばステンレス製の吸引ノズル
32が溶接等により接続されており、従って上記直線状
通路20に流速の速い気体を流すことによりその吸引作
用により吸引ノズル32の先端から、例えば前述のよう
に音速程度の速さで勢い良く気体を吸い込むことができ
る。上記主気体導入通路24の一端には、清浄気体、例
えば清浄空気(ドライエアー)、N2 ガス等、不活性ガ
スの充填されたガス源34が接続されており、例えば2
kg/cm2 程度、或いはそれ以上の圧力で気体を流す
ようになっている。
【0017】また、上記主気体導入通路24の途中には
これより分岐させた分岐通路36が形成されており、こ
の分岐通路36は途中に第3マスフローコントローラ3
8を介してその先端が上記チャンバ8内へ導入されてお
り、必要に応じてチャンバ8内に気体を導入し得るよう
になっている。図中40は、半導体ウエハWの搬入・搬
出時に開閉されるゲートバルブである。
【0018】本実施例においては、3軸ステージ16の
動作制御は、制御部18からの指令により行われるが、
例えば効率的な除去操作を行うためにパーティクルの付
着している部分のみの吸引を行う。このためにこの装置
には、ウエハ上のパーティクルを検出してその座標デー
タを得るための表面検査手段42が並設されている。
【0019】この表面検査手段42は、ウエハ表面にレ
ーザ光を照射した時の散乱光によりパーティクルの位置
を特定するようになっており、具体的には、レーザ発振
器44からのレーザ光LAをスキャンミラー46にて反
射させて、反射レーザ光を内側が楕円形に成形された楕
円ミラー48のスリット50に通過させてウエハW表面
にスキャン照射するようになっている。スキャンさせた
時のウエハ表面からの散乱光はスキャン方向に沿って配
置された光ファイバ受光面アレー52によって検出し得
るようになっており、これを束ねた光ファイバ束54は
表面検査用制御部56へ接続されて、検出光に応じてパ
ーティクルの存否及びその座標を特定できるようになっ
ている。尚、図中58はウエハのエッジを検出するエッ
ジ検出器である。
【0020】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、パーティクルの吸引除去
に先立ってウエハWの表面に付着しているパーティクル
の位置を表面検査手段42において座標データとして求
める。すなわち表面検査手段42内に処理対象となる半
導体ウエハWをセットし、これにレーザ発振器44から
放射されたレーザ光LAをスキャン照射し、この時の散
乱光を光ファイバ受光面アレー52によって検知する。
【0021】この時の受光信号は光ファイバ束54を介
して表面検査用制御部56へ導入され、ここで電気信号
に変換された後、所定の処理が行われてウエハ表面上に
付着するパーティクルが座標データとして求められる。
ここで得られた座標データは、通信回線を介して或いは
プロッピ等に吸い上げられて、パーティクル除去装置2
の制御部18内にデータとして入力される。
【0022】次に、パーティクル除去操作へ移行する
が、まず、チャンバ8内の浮遊しているパーティクルを
除去するために真空ポンプ10によりチャンバ8内を所
定の真空度まで真空引きしてパーティクルリッチの内部
雰囲気を排除する。
【0023】次に、分岐通路36に介設した第3マスフ
ローコントローラ38を開いてチャンバ8内を不活性ガ
ス、例えば窒素ガスで常圧程度になるように満たす。
尚、チャンバ8に替えてミニクリーンブースを用いた場
合には、このブース内を所定の清浄度に保持しておく。
【0024】次に、先にパーティクルの座標データを求
めたウエハWをゲートバルブ40を介して保持台4上に
載置保持し、3軸ステージ16を駆動することによりウ
エハWを移動させて、図3に示すようにこのウエハ表面
と吸引ノズル32の先端吸入口との間の距離Lが1.0
mm程度になるように設定する。この状態で、主気体導
入通路24に介設した第1マスフローコントローラ28
及び気体排気通路26に介設した第2マスフローコント
ローラ30を開にしてアスピレータ本体24の直線状通
路20に高速で気体を流通させる。するとアスピレータ
6の吸引作用により吸引ノズル32の先端吸入口からは
例えば音速に近い速度で周囲の気体が吸い込まれ、この
ノズル直下に位置するウエハ表面上のパーティクルPが
吸い込み気体に巻き上げられて排除されることになる。
尚、吸引操作中にはチャンバ8内の圧力が低下しないよ
うに第3マスフローコントローラ38により僅かな気体
をチャンバ8内に導入することが好ましい。
【0025】吸引操作中においては、例えばノズル先端
のウエハ表面間の距離Lが約1.0mm程度でパーティ
クルを吸い上げるに十分な音速程度の気体吸い込み速度
が出ており、その時の第1マスフローコントローラ28
の流量が約300CC/分、第2マスフローコントロー
ラ30の流量が約400CC/分であったとすると、制
御部18はこの流量を維持するようにノズル先端とウエ
ハ表面間の距離Lを制御する。例えば第2マスフローコ
ントローラ30の流量が約350CC/分程度に少なく
なった場合には、これは距離Lが小さくなり過ぎている
ことを意味しているのでウエハWを僅かに下げるように
し、また逆に流量が約500CC/分程度に多くなった
場合には、距離Lが大きくなり過ぎたことを意味してい
るので、ウエハWを僅かに上げるようにする。尚、この
場合、距離センサをアスピレータ本体6と保持台4のい
ずれかに設けておき、上記距離Lが所定の値となるよう
に制御するようにしてもよい。
【0026】距離Lが約1mmの時には、ノズル直下の
ウエハ上において直径L2が約2mm程の円形エリア内
のパーティクルPを略吸引排除することができる。従っ
て、表面検査手段42にて予め求められたパーティクル
の座標データに基づいて3軸ステージ16を制御するこ
とによってウエハを水平移動させれば、ウエハを全面ス
キャンさせることなくパーティクルが位置するエリアの
みを選択的に吸引することにより、略全てのパーティク
ルを除去することができる。従って、パーティクル除去
操作を効率的に行うことができる。
【0027】この場合、座標データはμmオーダの精度
でパーティクルの位置を特定できるが、上述のようにノ
ズルは直径2mm程度の円内のパーティクルを除去でき
ることから、ノズル位置設定時の位置ズレがある程度生
じても十分にそのズレをカバーでき、パーティクルを略
完全に除去することができる。
【0028】上記吸引方法は、ウエハ表面を選択的に吸
引することによりパーティクルを除去する場合について
説明したが、これに限定されず、ウエハ表面を全面に亘
って吸引ノズル32によって相対的にスキャンしてパー
ティクルを除去するようにしてもよい。この場合、上述
のように1回の吸引で例えばウエハ表面上にて直径2m
m程度の円形エリアのパーティクルを除去できることか
ら、吸引ノズル42を1mmずつ間欠的に相対的にシフ
トさせて表面全体をスキャンさせるようにしてもよい
し、また間欠的ではなく非常に遅い速度でウエハ表面全
面をスキャンさせるようにしてもよい。このようなスキ
ャン操作は、ウエハ上にパターンが形成されていない場
合或いは形成されていてもパターンの凹凸があまり大き
くない場合に有効である。
【0029】ウエハ上のパターンの凹凸が大きい場合に
は、このパターンの凹凸と吸引ノズル先端との干渉を避
けるために、例えばウエハとノズルとを相対的に1mm
程スキャンする毎にZ方向(高さ方向)の位置調整を行
うようにしてもよい。このように、微小量スキャンする
毎に高さ調整を行えば、ノズル先端とウエハとの干渉が
生ずることを略確実に防止することができる。いずれに
しても、ウエハ表面上のパーティクルを十分に吸引排除
できるならば、ウエハ表面とノズル下端との間の距離
L、スキャンのインターバル等は上記した数値に限定さ
れるものではない。
【0030】また、吸引手段としては高速流体の巻き込
み作用を利用したアスピレータ6を用いた場合について
説明したが、これに限定されず、例えば吸引ノズル32
に真空ポンプ等を直接接続してパーティクルを吸引する
ようにしてもよい。尚、上記実施例ではノズル32と保
持台4を高い清浄度を維持するためにチャンバ8内に収
容した装置を例にとって説明したが、これに限定され
ず、清浄度の高いクリーンルーム内ならば、上記保持台
4やノズルを大気中に剥き出し状態に設置するようにし
てもよい。
【0031】更に、被処理体としては半導体ウエハに限
定されず、微細加工を必要とするものならばどのような
ものにも適用でき、例えばLCD基板等にも適用するこ
とができる。また、上記実施例ではノズルを固定し、ウ
エハを3軸ステージにより移動させる構造としたが、こ
れに限定されず、ウエハ側を固定し、ノズル側を3軸方
向に移動させるようにしてもよい。
【0032】また、上記実施例においては、ニードル状
の吸引ノズルを一個のみ設けた場合について説明した
が、これに限定されず、例えば図4に示す第1の変形例
のようにこの吸引ノズルを複数個、例えば3個設けるよ
うにしてもよい。図示例においては、被処理体として半
導体ウエハに替えて正方形或いは長方形状のLCD基板
W1を用いた場合を示しており、このLCD基板W1を
3軸ステージ16上に保持している。
【0033】上述のようにこの変形例においては、図2
において示されたと同様な構造の吸引ノズル32を3
つ、LCD基板W1の幅方向に所定の間隔ずつ離間させ
て並設して構成されている。各吸引ノズル32の上部を
保持するアスピレータ本体25は、全体として一体的に
形成されており、各吸引ノズル32が独立して動かない
ようになされている。図示例においては、各主気体導入
通路24及び気体排出通路26に連通される各吸引ノズ
ル32はそれぞれ連通しないように分離されているが、
直方体状のアスピレータ本体25内を中空構造として各
吸引ノズル32の上端部を連通させるようにしてもよ
い。
【0034】このように複数の吸引ノズル32を並設し
て設けた場合には、これらの吸引ノズル32をLCD基
板W1の幅方向へ僅かずつ移動させつつこれを基板W1
の長さ方向へ相対的にスキャン移動させることにより基
板全面上のパーティクルを吸引除去できる。特に、複数
個の吸引ノズル32を設けることにより、効率的にパー
ティクルの吸引除去を行うことができる。
【0035】また、表面検査手段42(図2参照)によ
りパーティクルの座標データを求めて必要箇所を選択的
に吸引する場合には、その座標データに最も近い所に位
置する吸引ノズル32によりパーティクルを吸引除去す
るように3軸ステージ16を移動させれば、その相対移
動距離は最小で済み、パーティクルの吸引除去効率を一
層向上させることができる。
【0036】また、上記各実施例においては吸引ノズル
32はニードル状の構造となっているが、これに限定さ
れず、図5乃至図7に示す第2の変形例のように吸引ノ
ズルに細長いスリット状の吸引口を形成するようにして
もよい。図5は本発明の第2の変形例を示す斜視図、図
6は図5に示す装置のアスピレータ本体を示す斜視図、
図7は図6に示すアスピレータ本体の断面図である。
【0037】すなわちこの実施例においてはアスピレー
タ6のアスピレータ本体25は、LCD基板W1の幅方
向に沿った比較的長い略直方体状の吸引ヘッダ60とし
て構成されており、内部が一部中空に形成されている。
この吸引ヘッダ60の下部である吸引ノズル32は、下
方に向けてテーパ状に成形されており、この下端には、
幅L1が例えば1mm程度の細長い吸引口62がアスピ
レータ本体25の長さ方向に沿って形成されている。上
記吸引ヘッダ60は、図7にも示すように内部がアスピ
レータ構造になされており、その下端部が上記細長い吸
引口62として構成されている。
【0038】そして、この細長い吸引口62がLCD基
板W1の表面と僅かな間隙を隔てて対向するようにアス
ピレータ本体25を設置する。このアスピレータ本体2
5には、例えばステンレス管よりなる1本の主気体導入
通路24及び気体排出通路26が連結されており、前述
と同様にこれらの通路24、26を介してアスピレータ
本体25内に例えば空気や窒素等の不活性ガスの高速気
体を流すことによりアスピレータ効果を発生させて、上
記細長い吸引口62より例えば音速の速さでLCD基板
Wの表面上の雰囲気を吸引し得るようになっている。
【0039】このように吸引ノズル32の吸引口62を
細長いスリット状に成形した場合には、このアスピレー
タ6をLCD基板W1の長さ方向へ数回スキャンさせて
相対移動させるだけでLCD基板全面のパーティクルを
吸引除去することができ、パーティクルの吸引排除効率
を大幅に向上させることができる。
【0040】特に、本実施例のように吸引ノズル32の
吸引口62を細長いスリット状に成形して効率的にLC
D基板表面のパーティクルを吸引除去できるようにした
場合には、パーティクルの付着する座標を特定しなくて
も短時間で全面スキャンを行うことができ、従って、先
の実施例にて必要とされた、パーティクルの付着座標を
特定する表面検査手段42を不要にすることが可能とな
る。
【0041】上記実施例では、3軸ステージ16の保持
台4上には、ウエハWを固定的に設けるようにしたが、
これに対して、このウエハを上下方向に僅かに振動させ
てパーティクルの離脱を容易化するようにしてもよい。
【0042】図8はこのような3軸ステージの概略構成
図を示しており、3軸ステージ16上の保持台4の載置
面の下部には、振動付与手段として例えば超音波発振子
70が載置面の全域或いは一部に埋め込むように設けら
れている。そして、この上に静電チャックを設けて、或
いは設けることなしでウエハWを載置する。図示例にお
いては静電チャックは省略されている。
【0043】このような超音波発振子70は市販のもの
を使用でき、パーティクル除去効率を考慮すると、例え
ば40KHz以上の超音波発振子を用いるのがよい。こ
のように超音波発振子70によりウエハを上下方向へ超
音波で振動させると、ウエハ表面に付着していたパーテ
ィクルが例えば慣性力により強制的に離脱させられて浮
き上がってしまうことになり、パーティクル除去効率を
大幅に向上させることができる。
【0044】このような振動付与手段としては、ウエハ
に微小振動を付与できる手段であるならば、超音波振動
子70の他に例えば圧電現象を利用したピエゾ素子等を
用いることができ、また、このような電気的振動素子の
みならず機械的振動機構を用いることもできる。
【0045】尚、上記各変形例におけるパーティクル除
去装置は、吸排気が可能なチャンバ内やミニクリーンブ
ース内或いはクリーンルーム内等に設置することができ
る。更には、LCD基板を3軸ステージにより移動させ
る構造としたが、LCD基板側を固定し、ノズル側を3
軸方向に移動できる構造としてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパーティ
クル除去方法及びその装置によれば次のように優れた作
用効果を発揮することができる。吸引手段により被処理
体表面から気体を吸引するようにしたので、被処理体表
面に付着しているパーティクルを吸引除去することがで
きる。従って、パターン溝内等に付着しているパーティ
クルも吸引排除できるので、従来の薬液等による洗浄と
比較して排除効率が高く、配線の短絡、断線等を減少さ
せることができ、歩留まりを大幅に向上させることがで
きる。また、金属汚染物も確実に除去することができる
ことから、製品の寿命も向上させることができる。ま
た、保持台等を吸排気可能なチャンバ内に設けることに
より、周囲に浮遊するパーティクルを排除した状態で除
去操作を行うことができるので、被処理体表面にパーテ
ィクルが再付着することを防止することができる。ま
た、保持台を3軸ステージ上に設けることにより、被処
理体表面に形成されたパターンの凹凸に対応させて高さ
調整を行いつつ吸引操作を行うことができる。更には、
被処理体の表面に付着するパーティクルの座標データに
基づいて被処理体表面上の選択的なエリアのみ吸引する
ことによりパーティクルの除去操作を効率的に行うこと
ができる。また更には、吸引ノズルに細長い吸引口を持
たせてこれを被処理体に対して相対的に走査させつつパ
ーティクルの吸引除去を行うことにより、線ではなく面
で被処理面をカバーすることができ、従って、ニードル
状の吸引ノズルと比較してパーティクル除去操作を効率
的に行うことができる。この場合には特に、パーティク
ルの存在する座標データを必要としないので、表面検査
手段等を併用する必要もない。また、被処理体を保持す
る保持台に振動付与手段を設けて被処理体を微小振動さ
せることにより、パーティクル離脱を容易化でき、パー
ティクル除去効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパーティクル除去装置を示す部分
破断斜視図である。
【図2】表面検査手段と接続された図1に示す装置を示
す断面図である。
【図3】パーティクルの吸引状態を示す図である。
【図4】本発明の第1の変形例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の変形例を示す斜視図である。
【図6】図5に示す装置のアスピレータ本体を示す斜視
図である。
【図7】図6に示すアスピレータ本体の断面図である。
【図8】保持台に振動付与手段を設けた時の状態を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
2 パーティクル除去装置 4 保持台 6 アスピレータ(吸引手段) 8 チャンバ 10 真空ポンプ 16 3軸ステージ 18 制御部 20 直線状通路 22 ノズル用通路 24 主気体導入通路 26 気体排出通路 32 吸引ノズル 36 分岐通路 42 表面検査手段 56 表面検査用制御部 60 吸引ヘッダ 62 細長い吸引口 P パーティクル W 半導体ウエハ(被処理体) W1 LCD基板(被処理体)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体の表面に付着したパーティクル
    を除去するパーティクル除去装置において、前記被処理
    体を保持する保持台と、この保持台の上方に位置する吸
    引ノズルを有する吸引手段とを備え、前記保持台と前記
    吸引ノズルを相対移動させつつ前記被処理体の表面に付
    着したパーティクルを除去するように構成したことを特
    徴とするパーティクル除去装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引手段はアスピレータよりなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のパーティクル除去装置。
  3. 【請求項3】 前記保持台と前記吸引ノズルは、吸排気
    が可能なチャンバ内またはミニクリーンブースに設けら
    れることを特徴とする請求項1または2記載のパーティ
    クル除去装置。
  4. 【請求項4】 前記保持台は、水平方向及び垂直方向に
    移動可能な3軸ステージ上に設けられることを特徴とす
    る請求項1乃至3記載のパーティクル除去装置。
  5. 【請求項5】 前記3軸ステージの制御部は、前記被処
    理体の表面に付着するパーティクルを検出してその位置
    を特定する表面検査手段の座標データに基づいて前記3
    軸ステージの移動を制御することを特徴とする請求項4
    記載のパーティクル除去装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引手段は、複数個並設されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5記載のパーティクル除
    去装置。
  7. 【請求項7】 前記吸引ノズルは、前記被処理体の幅方
    向に沿って形成された細長い吸引口を有することを特徴
    とする請求項1乃至5記載のパーティクル除去装置。
  8. 【請求項8】 前記保持台は、これに保持される前記被
    処理体を振動させて被処理体表面に付着した前記パーテ
    ィクルを浮き上がらせるための振動付与手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至7記載のパーティクル除去
    装置。
  9. 【請求項9】 被処理体の表面に付着したパーティクル
    を除去するパーティクル除去方法において、前記被処理
    体の表面に吸引ノズルの先端を接近させて、前記被処理
    体と前記吸引ノズルとを相対移動させつつ前記被処理体
    の表面のパーティクルを吸引除去するように構成したこ
    とを特徴とするパーティクル除去方法。
  10. 【請求項10】 被処理体の表面に付着したパーティク
    ルを除去するパーティクル除去方法において、前記被処
    理体の表面に付着するパーティクルの位置を予め検出
    し、その後、被処理体の表面に吸引ノズルの先端を接近
    させ、前記検出結果に基づいて前記被処理体と前記吸引
    ノズルとを相対移動させつつ前記被処理体の表面のパー
    ティクルを吸引除去するように構成したことを特徴とす
    るパーティクル除去方法。
  11. 【請求項11】 前記パーティクルの吸引除去を行なう
    に際して、前記被処理体に振動を加えて被処理体表面に
    付着した前記パーティクルを浮き上がらせるようにした
    ことを特徴とする請求項9または10記載のパーティク
    ル除去方法。
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