JPH10121873A - バランス式シャッタ及びそのバランス装置 - Google Patents

バランス式シャッタ及びそのバランス装置

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JPH10121873A
JPH10121873A JP8281098A JP28109896A JPH10121873A JP H10121873 A JPH10121873 A JP H10121873A JP 8281098 A JP8281098 A JP 8281098A JP 28109896 A JP28109896 A JP 28109896A JP H10121873 A JPH10121873 A JP H10121873A
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pulley
balance
winding drum
shutter
torque
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Hisahiro Igarashi
久博 五十嵐
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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バランス式シャッタを、あらゆる種類のスラッ
トに使用可能にしかつ開閉時の衝突音やダッシュの発生
がなくかつ操作性かつ施工性に優れたものとする。 【解決手段】バランス装置11は、巻胴3に設けられた
第1バランスプーリー20とコイルバネ31に連結され
た第2バランスプーリー40とを有し、これらプーリー
を張りワイヤ50で連結する。第1バランスプーリーは
全開位置からの最初の巻出し過程で引張ワイヤを巻取る
主プーリー部25と、途中から巻取る0点復帰プーリー
部26とを有し、0点復帰プーリー部は全閉位置で引張
りワイヤがプーリー軸心を通る外周形状をしている。第
2バランスプーリー40は全開位置からの最初の巻出し
過程で引張ワイヤを巻出す円筒部46と、途中から巻出
す円錐部47とを有し、円錐部は円筒部側が小径となる
形状をしている。巻胴を室内側で回転操作する操作ロー
プ70を有する操作ロープユニット11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の出入口や窓
等の開口部を開閉するバランス式シャッタ及びそのバラ
ンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の出入口や窓を開閉するシャッタ、
特に軽量シャッタとして、巻胴にコイルバネを内蔵した
バランス装置を備えたバランス式のスチールシャッタが
普及している。このシャッタに用いられるバランス装置
(普及型バランス装置)は、巻胴からスラットカーテン
を巻出すとき、巻胴に内蔵されたコイルバネをねじるこ
とで巻胴の回転量に応じたバネトルクを蓄積し、このバ
ネトルクを巻胴のバランストルクとして巻出されたスラ
ットカーテンの重量トルク(巻胴トルク)とバランスさ
せ、シャッタを開けるときに要する操作力を軽減するも
のであり、これによりかなり大開口のシャッタでも手動
で操作可能となっている。
【0003】また、シャッタを全閉したときの巻胴に伝
わるバランストルクを実質的に0とするようバランス装
置のバネトルクを補正するものとして特開平5−163
880号公報に記載のものがある。このバランス装置
は、主としてエアースリット型のアルミロール成形スラ
ットを使用したシャッタ(エアースリット型シャッタ)
に用いられるものであり、巻胴に同期して回転するバラ
ンスプーリーと、一端がバランスプーリーに取付けられ
た引張ワイヤと、この引張ワイヤに付勢力を作用させる
ばね手段とを備え、バランスプーリーは、スラットカー
テンを閉じるときに引張ワイヤを巻取る主プーリー部
と、この主プーリー部の一端に設けられ、主プーリー部
に連続して引張ワイヤを巻取る0点復帰プーリー部とを
有し、この0点復帰プーリー部は、スラットカーテンを
全閉位置まで巻戻したときに引張ワイヤが主プーリー部
の軸心を通る外周形状をしている。このような0点復帰
プーリー部の外周形状により、引張ワイヤが0点復帰プ
ーリー部に巻かれた状態では、引張ワイヤの作用線は主
プーリー部の軸心を通るので、引張ワイヤにばね手段の
バネトルクが作用しているのにも係わらず、その力はト
ルクとして巻胴に伝わらず、バランストルクを生成しな
くなる。これによりスラットカーテンの全閉位置におい
てはスラットカーテンの自重が作用するのみとなり、全
閉位置でエアースリットを閉じることができる等の利点
が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバランス式シャッタには以下の問題点がある。
【0005】A.普及型バランス装置を備えたシャッタ
の問題点 (1−1)巻胴にコイルバネを内蔵した普及型バランス
装置では、スラットカーテンの荷重とその巻径によって
巻胴に発生する巻胴トルクは、巻胴の回転量に対し山形
の特性を示すのに対して、コイルバネのバネトルクは、
巻胴の回転量に対し山形を傾斜して横切る直線の特性を
示す。このため、それらが交差する2点では完全にバラ
ンスするが、その他の位置では、かなりのトルク差が生
じており、交差する2点以外では、スラットカーテンを
任意の位置で静止させることは困難である。この理由か
ら、普及型バランス装置をエアースリット型のシャッタ
に用いた場合は、全閉位置でエアースリットが開いてし
まうので、エアースリット型シャッタには用いることが
できず、普及型バランス装置の使用対象はスチールシャ
ッタに限られていた。
【0006】(1−2)また、開閉操作は、最下端のエ
ンドスラット又は下部のスラットに手をかけて昇降させ
るが、上記のように交差する2点以外の位置では、かな
りのトルク差が生じているため、シャッタを全開又は全
閉させる場合、勢いを付けて開閉する必要があり、サッ
シの上枠や下枠ないしは床にカーテンの下端部が当た
り、大きな衝突音を出すことが多い。この衝突音は操作
者にとって不快なばかりでなく、市街地では近隣にも迷
惑となる。
【0007】(1−3)また、開閉操作は、上記のよう
に手操作で行うので、かがみ込んだ姿勢でかなりの力を
必要とし、使用者の中には腰痛を訴えるものもいる。
【0008】(1−4)更に、シャッタの全閉位置で
は、スラットカーテンの荷重は床又はサッシ下枠にかか
るので、カーテン自重による巻胴トルクは0となるが、
コイルバネのバネトルク(=バランストルク)は最大と
なるため、スラットカーテンは吊り上げられた状態とな
る。このため、全閉位置での施錠(ロック)は不可欠の
条件となっている。また、万一、ロックが外されると、
瞬時にシャッタが開いてしまい、防犯上も問題がある。
【0009】B.特開平5−163880号公報に記載
のシャッタの問題点 (2−1)特開平5−163880号公報に記載の改良
型バランス装置を備えたシャッタでは、上記のように0
点復帰プーリー部の作用により、スラットカーテンの全
閉位置においては巻胴にバネトルクは作用せず、スラッ
トカーテンの自重が作用するのみとなるため、エアース
リット型シャッタに用いた場合、全閉位置でエアースリ
ットを閉じることができる。即ち、上記(1−1)の問
題が解決される。また、ロックが外されたとき、瞬時に
シャッタが開くことがなく、防犯上も優れている。即
ち、上記(1−4)の問題が解決される。
【0010】しかし、この改良型バランス装置は、スラ
ットカーテンの全閉位置におけるバランストルクを0に
することに重点がおかれており、0点復帰プーリー部以
外のプーリー形状が適切なものとはいえないことが分か
った。即ち、シャッタを全閉にする直前が重く、反対に
全閉から開ける直後の上昇に移る瞬間、スラットカーテ
ンが上に飛び上がる傾向(ダッシュ)がみられた。これ
は、その部分におけるバランストルクが巻胴トルクより
相当大きいためで、ダッシュするときにかなり大きな音
がすると共に、手動操作手段として操作ロープを用いた
場合、操作ロープがホイールに巻き込まれて、ホイール
の溝から外れるトラブルも発生した。
【0011】(2−2)また、一口にシャッタといって
も、スラットの材質、形状の違いだけをとっても非常に
種類が多い。例えば、材質をとっても、スチール、ステ
ンレス、アルミ押し出し材、アルミロール成形品、木
製、プラスチック製と多様である。同じスチールスラッ
トでも、板厚は、0.3mm〜0.5mm、0.5mm
〜0.8mm、0.8mm〜1.2mm、1.2mm〜
1.5mm、1.5mm〜2.0mmと細分化されてい
る。当然のこととして、スラットの断面形状は千差万別
である。
【0012】特開平5−163880号公報に記載の改
良型バランス装置は、主としてエアースリット型のアル
ミロール成型スラット(働き幅30〜40mm、スラッ
ト間移動量3〜4mm、単重3.0〜3.5Kg/
2)を使用したシャッタ用として開発されたものであ
り、その他のシャッタ、例えばエアースリットの無いス
チールシャッタやアルミ押し出しスラットシャッタの場
合には、エアースリット型のアルミロール成型スラット
シャッタとはトルク調整曲線が大きく異なり、かつ単重
も相当大きくなるため、エアースリット型シャッタ用に
設計されたバランス装置をそのまま他のシャッタに用い
ることはできない。しかも、改良型バランス装置は、上
記のように0点復帰プーリー部以外のプーリー形状が適
切でなかったため、改良型バランス装置をその他のシャ
ッタ用に設計変更することは難しい。
【0013】(2−3)また、仮に改良型バランス装置
をその他のシャッタ、例えばスチールシャッタに用に設
計変更したとしても、シャッタを全閉にする直前が重
く、反対に全閉から開ける直後にダッシュするという上
記(2−1)の問題は同様に発生する。更に、手動操作
で開ける場合、ブラインド規格では最大手動引張力は7
kgf以下と決められているが、家庭内の使用頻度及び
シャッタ個数を考えると、出来得れば3〜4Kgf程度
で操作可能とすることが望ましい。しかし、改良型バラ
ンス装置をスチールシャッタ用に設計変更した例では、
シャッタを全閉にする直前は10kg以上という大きな
操作力が必要であった。
【0014】また、操作ロープと巻胴の間に操作ロープ
の操作速度を減速し操作力を増大させる減速機構を設け
れば、操作力を低減できるが、その場合は、操作速度が
遅くなり、開閉に時間を要し、操作性が低下せざるを得
ない。
【0015】本発明の目的は、上記の改良型バランス装
置を更に改良し、あらゆる種類のスラットに使用可能に
すると共に、開閉時の衝突音やダッシュの発生がなくか
つ操作性に優れたバランス式シャッタ及びそのバランス
装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するために、本発明は、スラット
カーテンを巻取り、巻出す巻胴と、この巻胴からスラッ
トカーテンを巻出すとき、巻胴の回転量に応じたバネト
ルクを蓄積し、巻出されたスラットカーテンによる巻胴
トルクをバランスさせるバランス装置と、巻胴を回転操
作する手動操作手段とを備えたバランス式シャッタにお
いて、前記バランス装置は、前記バネトルクを蓄積する
コイルバネと、前記巻胴の一端に設けられた第1バラン
スプーリーと、この第1バランスプーリーに隣接して位
置し、前記コイルバネの一端に連結された第2バランス
プーリーと、前記第1バランスプーリーに一端が結合さ
れ、前記第2バランスプーリーに他端が結合された引張
りワイヤとを有し、前記第1バランスプーリーは、前記
スラットカーテンの全開位置からの巻出し時に、最初の
巻出し過程で前記引張ワイヤを巻取る第1プーリー部
と、途中から前記引張りワイヤを巻取る第2プーリー部
とを有し、かつこの第2プーリー部は、前記スラットカ
ーテンを全閉位置まで巻出したときに前記引張りワイヤ
が前記第1プーリー部の軸心を通る外周形状をしてお
り、前記第2バランスプーリーは、前記スラットカーテ
ンの全開位置からの巻出し時に、最初の巻出し過程で前
記引張ワイヤを巻出す第3プーリー部と、途中から前記
引張りワイヤを巻出す第4プーリー部とを有し、かつこ
の第4プーリー部は第3プーリー部側が小径となるテー
パー形状をしており、前記手動操作手段は、前記巻胴を
室内側で回転操作する操作ロープを有するものとする。
【0017】以上のように構成した本発明のバランス式
シャッタにおいては、シャッタ全開位置から操作ロープ
を操作すると巻胴は一方向に回転し、スラットカーテン
は下方に巻出され、最後は全閉となる。このようなスラ
ットカーテンの巻出しの間、引張ワイヤは第2バランス
プーリーから第1バランスプーリーに巻き取られ、これ
により第2バランスプーリーは回転してコイルバネに巻
胴の回転量に応じたバネトルクを蓄積する。
【0018】逆に、全閉位置から操作ロープを操作して
巻胴を反対方向に回転させると、スラットカーテンは上
方に巻取られ、最後は全開する。このようなスラットカ
ーテンの巻取りの間、コイルバネに蓄積されたバネトル
クが解放され、操作ロープの操作力を軽減する。すなわ
ち、コイルバネのバネトルクにより引張ワイヤが第2バ
ランスプーリーに再び巻取られ、巻胴に回転力、すなわ
ちバランストルクを生じさせ、巻胴から巻出されている
スラットカーテンの重力トルク(巻胴トルク)とバラン
スさせる。
【0019】ここで、シャッタ全閉位置では、第1バラ
ンスプーリーの第2プーリー部の外周形状の特徴により
引張りワイヤは第1プーリー部の軸心を通るようにな
り、コイルバネのバネトルクにより引張ワイヤに引張力
が作用していても、第1バランスプーリーには回転トル
クが生じなくなる。つまり、巻胴にはコイルバネによる
バランストルクは生じない。このため、巻胴からスラッ
トカーテンへの巻き上げ力は作用せず、巻胴にはスラッ
トカーテンの自重が作用するのみとなる。これにより、
全閉位置で巻胴のバランストルクでスラットカーテンが
上がるのを阻止するための特別なロックは不要となる。
また、エアースリット型シャッタに用いた場合は、全閉
位置でエアースリットを閉じることができる。
【0020】また、本願発明者は、バランストルクに関
するパラメータとして引張ワイヤの引張力に着目し、第
2バランスプーリーの形状による引張ワイヤの引張力の
変化を種々検討した結果、巻胴トルクの変化に良く追従
できる引張力を示すのは、第2バランスプーリーの第4
プーリー部を第3プーリー部側が小径となるテーパ形状
であることが判明した。
【0021】本発明の第2バランスプーリーの形状はこ
の知見によりものであり、第2バランスプーリーの第4
プーリー部を第3プーリー部側が小径となるテーパ形状
とすることにより、第1バランスプーリーの理想的な形
と相まって、コイルバネの力を最も有効に利用し、かつ
正確なバランス対応が可能となる。その結果、シャッタ
開閉操作の全範囲で巻胴トルクとバランストルクの差が
小さくなり、シャッタを全開にする直前が重く、反対に
全閉から開ける直後にダッシュするといような問題は起
こらなくなる。また、3〜4kg程度といった軽い操作
力で素早く開閉操作をすることができる。
【0022】更に、シャッタ開閉操作の全範囲で巻胴ト
ルクとバランストルクの差が小さくなった結果、シャッ
タ開閉操作のどの位置でもスムーズな開閉操作が可能と
なった。
【0023】更に、ワイヤ引張力曲線が改良されたの
で、第1バランスプーリーの形状も単純な形状で良くな
り、あらゆる種類のシャッタへ使用可能となる。
【0024】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記第4プーリー部のテーパ形状は円錐形状である。
【0025】これにより、最も単純な形で第2バランス
プーリーの第4プーリー部のテーパ形状を実現できる。
【0026】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記第1プーリー部及び第3プーリー部はそれぞ
れ円筒形状である。
【0027】これにより、第1バランスプーリーの第1
プーリー部及び第2バランスプーリーの第3プーリー部
の形状は最も単純な形になる。
【0028】(4)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記第1バランスプーリーは前記第2バランスプ
ーリーより大径である。
【0029】これにより、バランス装置の伝達トルクの
増大が図れ、同じバランストルクを得るためのコイルバ
ネのバネトルクを小さくでき、コイルバネをコンパクト
にできる。また、引張ワイヤの引張力も小さくなるの
で、引張ワイヤも破断しにくくなり、安全性が向上す
る。
【0030】(5)また、上記(1)において、前記手
動操作手段は、サッシ上枠の戸当たりに上下方向の貫通
孔を開け、この貫通孔から前記操作ロープを室内側に導
き入れる構成である。
【0031】これにより、建屋躯体に一切手を加えるこ
となく操作ロープを室内側に導き入れることが可能とな
り、施工が非常に簡略化される。また、強度上、美観上
の問題も起こらず、更に左右の勝手違いの問題も生じな
い。
【0032】(6)また、上記(1)において、好まし
くは、前記操作ロープを、この操作ロープからの回転操
作は巻胴に伝え、巻胴からの回転は操作ロープに伝えず
巻胴の回転を阻止する逆方向回転防止装置を介して巻胴
に連結する。
【0033】これにより、操作ロープを操作したときに
は、巻胴はいずれの方向にも回転し、シャッタの開閉操
作が行える一方、外部からの力によって巻胴が回された
り、万一の場合で、シャッタ全開位置で引張ワイヤが切
断した場合等の非常時には、巻胴の回転は阻止され、安
全性が確保される。
【0034】(7)上記(6)において、好ましくは、
前記逆方向回転防止装置は、前記巻胴の第1バランスプ
ーリーと反対側の端部に隣接して設けられ、巻胴と回転
伝達機構を介して連結された回転軸と、この回転軸上に
回転可能に支持され、前記操作ロープが掛け回されるロ
ーププーリーと、前記回転軸とローププーリーとの間に
設けられ、ローププーリーの回転は前記回転軸を回転さ
せ、前記回転伝達機構の回転は前記回転軸を回転させな
い一方向回転伝達機構とを有する。
【0035】これにより、逆方向回転防止装置は、操作
ロープからの回転操作は巻胴に伝え、巻胴からの回転は
操作ロープに伝えず巻胴の回転を阻止できる。
【0036】(8)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記スラットカーテンの上端スラットを前記巻胴
に弾性材料からなる吊り金具を介して連結し、前記スラ
ットカーテンの両側部を案内するレールガイドの上端
に、巻胴から遠ざかる方向に変位した上端スラットの上
方への移動を阻止するストッパを設ける。
【0037】上記(1)で述べたように、第1バランス
プーリーの形状の特徴により、全閉位置ではコイルバネ
に蓄積されたバネトルクは巻胴に回転力(バランストル
ク)を生じさせず、巻胴からスラットカーテンには上げ
方向の力は作用しない。この特性を利用し、吊り金具を
弾性材料で構成すると、シャッタ全閉位置では吊り金具
はその弾性で撓み、スラットカーテンの上端スラットを
巻胴から遠ざかる方向に変位させる。このため、全閉位
置でスラットカーテンを手で開けようとしたとき、上端
スラットの上方への移動はストッパで阻止され、屋外側
からシャッタを不正に開けられることが防止できる。一
方、操作ロープを操作して巻胴を回転させたときは、巻
かれて吊り金具の撓みがなくなるので、上端スラットは
ストッパから外れ、スラットカーテンを開けることがで
きる。
【0038】(10)また、上記課題を解決するため、
本発明は、巻胴からスラットカーテンを巻出すとき、巻
胴の回転量に応じたバネトルクを蓄積し、巻出されたス
ラットカーテンによる巻胴トルクをバランスさせるシャ
ッタのバランス装置において、前記バネトルクを蓄積す
るコイルバネと、前記巻胴と同期して回転するよう連結
された第1バランスプーリーと、この第1バランスプー
リーに隣接して位置し、前記コイルバネの一端に結合さ
れた第2バランスプーリーと、前記第1バランスプーリ
ーに一端が連結され、前記第2バランスプーリーに他端
が連結された引張りワイヤとを有し、前記第1バランス
プーリーは、前記スラットカーテンの全開位置からの巻
出し時に、最初の巻出し過程で前記引張ワイヤを巻取る
第1プーリー部と、途中から前記引張りワイヤを巻取る
第2プーリー部とを有し、かつこの第2プーリー部は、
前記スラットカーテンを全閉位置まで巻出したときに前
記引張りワイヤが前記第1プーリー部の軸心を通る外周
形状をしており、前記第2バランスプーリーは、前記ス
ラットカーテンの全開位置からの巻出し時に、最初の巻
出し過程で前記引張ワイヤを巻出す第3プーリー部と、
途中から前記引張りワイヤを巻出す第4プーリー部とを
有し、かつこの第4プーリー部は第3プーリー部側が小
径となるテーパー形状をしているものとする。
【0039】これにより、上記(1)で述べたように、
あらゆる種類のスラットに使用可能になると共に、開閉
時の衝突音やダッシュの発生がなくかつ操作性に優れた
バランス装置とすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
により説明する。本実施形態は、本発明をスチールシャ
ッタに適用したものである。
【0041】図1において、本実施形態のバランス式シ
ャッタ100は、所定間隔にて平行に立設された左右1
対のガイドレール1,1と、このガイドレール1,1に
案内されて昇降するスラットカーテン2と、このスラッ
トカーテン2を巻取り、巻出す巻胴3と、巻胴3の一端
側に設けられたバランス装置10と、巻胴3の他端側に
設けられた操作ロープユニット11と、巻胴3、バラン
ス装置10、操作ロープユニット11のシャッタ側部品
を収納するシャッタケース12とを備えている。
【0042】スラットカーテン2は上端スラット4a及
び下端スラット4bを含む多数のスチールスラット4,
4,…の長辺側をそれぞれ屈曲自在に連結して一枚のカ
ーテン状としたものであり、その上端スラット4aが帯
状の吊り金具15,15,…を介して巻胴3に連結され
ている。下端スラット4bにはその両側にストッパ2a
が設けられている。5は下枠、6は縦枠である。
【0043】シャッタケース12は、図2〜図4に示す
ように、ブラケットを兼ねる左右1対の側板12a,1
2bと、ケースカバーとしての上部板12c及び正面板
12dと、底板12eとからなり、正面板12dの下端
と底板12eの前端との間には、ガイドレール1,1の
上端部分が挿入されるカーテン昇降用の開口溝12fが
形成されている。
【0044】シャッタケース12の側板12a,12b
の内側には軸受13a,13bが設けられ、巻胴3はこ
の軸受13a,13bにより回転自在に支持されてい
る。
【0045】巻胴3は本実施形態では八角スチールパイ
プ製であり、巻胴3の図2左側の端部には第1プーリー
20が差し込まれ、ビスで固定され、図2右側の端部に
はエンドキャップ3cが同様に取り付けられている。第
1プーリー20及びエンドキャップ3cの中央には回転
軸3a,3bが設けられ、巻胴3はこの回転軸3a,3
bが軸受13a,13bに挿入されることにより回転自
在に支持されている。第1バランスプーリー20はバラ
ンス装置10の一部を構成するものである。なお、巻胴
3は八角スチールパイプ以外、その他の形状、材質であ
ってもよい。
【0046】吊り金具15はバネ鋼からなっている。ま
た、レールガイド1の上端の巻胴3から遠い側には、図
4に示すように、スラットカーテン2が完全に巻出され
た全閉位置で吊り金具15のバネ鋼の弾性で変位した上
端スラット4aの上方への移動を阻止するストッパ7が
設けられている。
【0047】バランス装置10はシャッタケース12の
底板12e上に支持されたスプリングユニット30を有
し、このスプリングユニット30は、スラットカーテン
2の巻出し時に巻胴3の回転量に応じたバネトルクを蓄
積するコイルバネ31と、第1バランスプーリー20に
隣接して位置し、コイルバネ31の一端に連結された第
2バランスプーリー40とを備えている。第1バランス
プーリー20と第2バランスプーリー40と間には、第
1バランスプーリー20に一端が結合され、第2パラン
スプーリー40に他端が結合されたステンレス製の引張
ワイヤ50が設けられている。第1バランスプーリー2
0は第2バランスプーリー40よりも大径に作られてい
る。
【0048】スプリングユニット30は、4本(又は3
本)のスペーサパイプ(又はロッド)41により隔てら
れ、ボルト42で図2左側の側板12aに組み付け、固
定された2枚のハウジングプレート43a,43bを有
し、この2枚のハウジングプレート43a,43bの中
央に軸受44a,44bを介して1本の軸45が回転自
在に支持され、上記第2バランスプーリー40がこの軸
45にキー結合されている。
【0049】また、スプリングユニット30は、コイル
バネ31の両端がそれぞれボルトで固定された固定ボス
32及び回転ボス33とを有し、固定ボス32は台座3
4により底板12eに支持され、回転ボス33は軸45
に一体に結合されている。固定ボス32と回転ボス33
の対向部分には小径の段差部32a,33aが形成され
ており、固定ボス32と回転ボス33の間にはこの段差
部分32a,33aに両端を差し込んだスプリング保持
パイプ35が差し渡され、コイルバネ31はこのパイプ
35により水平に保持される。
【0050】固定ボス32はラチェット付きであり、図
5に示すように、固定ボス32の中央には孔32bが開
けられ、この孔32bに1本の軸60が挿入され、固定
ボス32は段差部32aで軸60にピン結合されてい
る。また、台座34はL字状をしており、その立上がり
部34aの固定ボス32の反対側には軸受金物61がビ
ス止めされており、軸60は台座34及び軸受金物61
を貫通して伸び、軸受金物61より突出した端部にボル
ト頭62が付いている。更に、固定ボス32の台座34
に接する端部にはラチェット63が切ってあり、台座3
4の立上がり部34aの上部には止めピン64によりツ
メ65が回転自在に付いており、更にツメ65の背後に
は台座34の一部を折り曲げた止め板66が設けられて
いる。この止め板66と、ツメ65及びラチェット63
により、固定ボス32が図5の時計方向に回転するのを
阻止するとともに、反時計方向にはラチェット63がツ
メ65を押し上げ回転できるようになっている。
【0051】以上のように構成したシャッタ100の全
体動作及びバランス装置10の基本動作は次のようであ
る。
【0052】シャッタ100が全開位置にあるときは図
3に示すような状態にあり、スラットカーテン2は、ス
トッパ2aがシャッタケース12の正面板12dの下端
部に当たるまで巻胴3に巻き取られている。このとき、
引張ワイヤ50の大部分は第2バランスプーリー40に
巻き取られ、コイルバネ31は最も緩んだ状態にある。
操作ロープユニット11を操作して巻胴3を図示時計方
向に回転させると、スラットカーテン2は下方に巻出さ
れ、最後は図4に示すように、下端スラット4bが下枠
5に当たる位置で停止し、シャッタ100が全閉状態と
なる。このようなスラットカーテン2の巻出しの間、引
張ワイヤ50は第2バランスプーリー40から第1バラ
ンスプーリー20に巻き取られ、これにより第2バラン
スプーリー40は回転してコイルバネ31を徐々に巻き
込み、巻胴3の回転量に応じたバネトルクを蓄積する。
【0053】逆に、図4の全閉位置から操作ロープユニ
ット11を操作して巻胴3を図示反時計方向に回転させ
ると、スラットカーテン2は上方に巻取られ、最後は図
3に示すストッパ2aがシャッタケースか端部に当たっ
た位置で停止し、シャッタ100は全開状態となる。こ
のようなスラットカーテン2の巻取りの間、コイルバネ
31に蓄積されたバネトルクが解放され、操作ロープユ
ニット11の操作力を軽減する。すなわち、コイルバネ
31のバネトルクにより引張ワイヤ50が第2バランス
プーリー40に再び巻取られ、巻胴3に回転力、すなわ
ちバランストルクを生じさせ、巻胴3から巻出されてい
るスラットカーテンの重力トルク(巻胴トルク)とバラ
ンスさせる。
【0054】ここで、図4の全閉位置では、第1バラン
スプーリー20の形状の特徴により、コイルバネ31に
蓄積されたバネトルクは巻胴3に回転力(バランストル
ク)を生じさせないようになっている(後述)。このた
め、巻胴3からスラットカーテン2には上げ方向の力は
作用せず、吊り金具15は図4に示すようにバネ鋼の弾
性で撓んでおり、スラットカーテン2の上端スラット4
aはこの吊り金具15撓みにより巻胴3から遠ざかる方
向に変位している。したがって、この全閉位置でスラッ
トカーテン4を手で開けようとしたとき、上端スラット
4aの上方への移動はストッパ7で阻止され、屋外側か
らシャッタを不正に開けられることが防止できる。一
方、操作ロープユニット11を操作して巻胴3を回転さ
せたときは、吊り金具15の撓みがなくなるので、上端
スラット4aはストッパ7から離れ、スラットカーテン
2を開けることができる。
【0055】また、バランス装置10の第1バランスプ
ーリー20は第2バランスプーリー40よりも大径であ
る。このようにプーリー径を設定することにより、バラ
ンス装置10の伝達トルクの増大が図れる。すなわち、
トルク=力×距離であるから、コイルバネ31のバネト
ルクが一定であるとすれば、コイルバネ31のバネトル
クが第2バランスプーリー40を介して引張ワイヤ50
を引き第1バランスプーリー20を回転させることによ
り巻胴3に生じる回転力(バランストルク)は、第1バ
ランスプーリー20の径が第2バランスプーリー40よ
り大きくなればなる程大きくなる。このため、同じバラ
ンストルクを得るためのコイルバネ31のバネトルクを
小さくでき、コイルバネ31をコンパクトにできる。ま
た、引張ワイヤ50の引張り力も小さくなるので、引張
ワイヤも破断しにくくなり、安全性が向上する。
【0056】更に、コイルバネ31のバネトルクの初期
値はラチェット付き固定ボス32の操作により適切な値
に調整できる。すなわち、固定ボス32のボルト頭62
に工具を差し込み、反時計方向に回すと、ラチェット6
3がツメ65を押し上げることにより固定ボス32は回
転し、コイルバネ31のバネトルクが変化する。これに
よりシャッタ据え付け時、バネトルクの初期値を適切な
値に設定できる。また、経年変化によりバネトルクの初
期値が変化したときも、容易に適切な値に再設定でき
る。
【0057】次に、バランス装置10の第1バランスプ
ーリー20及び第2バランスプーリー40の形状の特徴
の詳細を図6〜図8により説明する。
【0058】まず、第1バランスプーリー20は、図6
に示すように、本体21とエンドプレート22とからな
り、本体21はプーリー部分23と巻胴3への差し込み
部分24とを有し、エンドプレート22は本体20のプ
ーリー部分23の端面にビス止めされている。また、エ
ンドプレート22には上記の回転軸3aが設けられてい
る。本体21のプーリー部分23の形状はシャッタの仕
様によって異なるため、本体21はシャッタの仕様毎に
異なるものが用意される。エンドプレート22は全ての
シャッタに同じものが兼用される。
【0059】本体21のプーリー部分23は、主プーリ
ー部25と0点復帰プーリー部26とを有し、主プーリ
ー部25は円筒部からなり、0点復帰プーリー部26は
主プーリー部の円筒部から徐々に経が小さくなる曲面部
26aと、主プーリー部25の軸心から引張ワイヤ50
の径の約1/2だけオフセットした位置を通る平面部2
6bとからなっている。主プーリー部25の外周面及び
0点復帰プーリー部26の外周面には引張ワイヤ50の
巻き付きを案内する連続的な螺旋溝27が形成されてい
る。
【0060】第2バランスプーリー40は、図7に示す
ように、円筒部46と円錐部47とを有し、円錐部47
は円筒部46側が反円筒部46側より小径でかつ円筒部
46と同じ直径となる円錐形状をしている。円筒部46
の外周面及び円錐部47の外周面にも引張ワイヤ50の
巻き付きを案内する連続的な螺旋溝48が形成されてい
る。また、円筒部46及び円錐部47の中心部には軸4
5がキー結合される貫通孔49が形成されている。
【0061】第1バランスプーリー20の主プーリー部
25は、図8(a)に示すように、スラットカーテン2
の全開位置からの巻出し時に、最初の巻出し過程で引張
ワイヤ50を巻取る第1プーリー部を構成し、0点復帰
プーリー部26は、図8(b)に示すように、途中から
引張りワイヤ50を巻取る第2プーリー部を構成し、か
つ0点復帰プーリー部26の平面部26bは、スラット
カーテン2を全閉位置まで巻出したときに引張りワイヤ
50が主プーリー部25の軸心O(第1バランスプーリ
ー20の軸心)を通るように位置設定されている(図4
参照)。
【0062】また、第2バランスプーリー40の円筒部
46は、図8(a)に示すように、スラットカーテン2
の全開位置からの巻出し時に、最初の巻出し過程で引張
ワイヤ50を巻出す第3プーリー部を構成し、第2バラ
ンスプーリー40の円錐部47は、図8(b)に示すよ
うに、途中から引張りワイヤ50を巻出す第4プーリー
部を構成し、かつこの円錐部47は円筒部46側が小径
となるテーパー形状をしている。
【0063】上記の構成によるバランス装置10の作用
を説明する。
【0064】まず、第1バランスプーリー20の0点復
帰プーリー部26の作用を図8を用いて説明する。
【0065】シャッタ全開位置からスラットカーテン2
を下方に巻出してゆくと、図8(a)のように第2バラ
ンスプーリー40に巻取られていた引張ワイヤ50は第
1バランスプーリー20に巻取られて行き、スラットカ
ーテン2が全閉位置まで巻出されると、引張ワイヤ50
は図8(b)に示すように第1バランスプーリー20の
0点復帰プーリー部26に巻き取られる。ここで、0点
復帰プーリー部26の平面部26bは、上記のようにス
ラットカーテン2を全閉位置まで巻出したときに引張り
ワイヤ50が主プーリー部25の軸心O(第1バランス
プーリー20の軸心)を通るように位置設定されてい
る。このため、このようにスラットカーテン2が全閉位
置まで巻出されると、引張ワイヤ50は主プーリー部2
5の軸心Oを通るようになり(図4参照)、コイルバネ
31のバネトルクにより引張ワイヤ50に引張力が作用
していても、第1バランスプーリー20には回転トルク
が生じなくなる。つまり、巻胴3にはコイルバネ31に
よるバランストルクは生じない 。
【0066】したがって、シャッタの全閉位置では巻胴
3からスラットカーテン2への巻き上げ力は作用せず、
巻胴3にスラットカーテン2の自重が作用するのみとな
り、スラットカーテン2は下枠5に支えられて、巻胴3
はフリーな状態となる。このため、上記のように吊り金
具15をバネ鋼で構成し、ガイドレール1の上端にスト
ッパ7を設けるという簡単なロック装置で良くなり、全
閉位置で巻胴3のバランストルクでスラットカーテン2
が上がるのを阻止するための特別なロックは不要とな
る。
【0067】また、エアースリット型シャッタに用いた
場合は、全閉位置でエアースリットを閉じることができ
る。
【0068】なお、この0点復帰プーリー部26の作用
は特開平5−163880号公報に詳しい。
【0069】次に、第2バランスプーリー40の円錐部
47の作用を図9〜図16により説明する。
【0070】まず、第2バランスプーリーの形状の比較
検討結果を説明する。ここでは、図9に示す次の3タイ
プの比較を行う。
【0071】 A:全長が円筒形 B:図示右側から円錐形+円筒(特願平7−25475
1号のもの) C:図示右側から円筒+円錐形(本発明) 上記3タイプの第2バランスプーリーは全てスチールス
ラットシャッタ用である。これら3タイプの第2バラン
スプーリーをコイルバネに連結し、コイルバネの回転数
(第2バランスプーリーの回転数)とコイルバネトルク
及びワイヤ引張力との関係を調べた。性能比較の適正を
期すために次の条件を付けた。
【0072】・コイルバネ回転数:15回転(同一) ・引張ワイヤの働き長さ:約2800mm(同一) ・タイプB及びCの円錐の傾斜角:40゜(同一) ・螺旋溝のピッチ:2mm(同一) また、上記3タイプの第2バランスプーリーの寸法は次
のようにした。
【0073】・タイプAは直径60mmの円筒形 ・タイプBは傾斜角40゜の円錐形+直径74×長さ8
mmの円筒形 ・タイプCは直径54mmの円筒形+直径76mm、傾
斜角40゜の円錐形 一方、スプリングユニットのコイルバネは下記のものを
使用した。
【0074】・線径(d):直径4.5mm ・コイル径(D):直径50mm ・巻数(N):260 ・15回転時のトルク=975Kg・mm コイルバネの各回転毎のトルクを算出し、それをそれぞ
れ、タイプA,B,Cの第2バランスプーリーの相当す
る回転半径で割って引っ張り力を算出して表にしたのが
図10であり、それをグラフにしたのが図11であり、
巻胴トルクとの比較を容易にするため図11を引張ワイ
ヤの周長と引張力の関係に直したのが図12である。
【0075】更に、図12の関係を用いてバランストル
クを計算し、この計算値と実際の巻胴トルクとを比較し
たのが図13である。
【0076】図13に示すバランストルクの計算では、
図6に示すような下記の寸法の同じ第1バランスプーリ
ーを用いた。
【0077】・主プーリー部の直径140mm ・0点復帰プーリー部の2次円直径130mm ・0点復帰プーリー部の3次円直径120mm また、シャッタも下記の仕様の同じスチールシャッタを
用いた。
【0078】・シャッタ寸法:W(幅)2850mm×
H(高さ)2300mm ・スラット単重:5.5Kgf/m2 ・スラットカーテン重量:36.1Kgf ・エアースリット:無 図13のバランストルク曲線は、巻胴の45゜回転を1
目盛りとし、シャッタ全閉位置の0点(引張ワイヤ50
が主プーリー部25の軸心Oを通る位置)から1目盛り
毎に、図12に示すワイヤ引張力とそのときの第1バラ
ンスプーリーの有効径とから計算して求めたトルクをプ
ロットしたものである。
【0079】巻胴トルク曲線も同様に巻胴の45゜回転
の1目盛り毎に実測値をプロットしたものである。
【0080】巻胴トルクは、最初の2目盛り(90゜)
で最高トルクの約80%まで急上昇する。そして、6目
盛り(3/4回転)で小さな山があり、その後14目盛
り(1と3/4回転)で最高トルクとなり、22目盛り
(2と3/4回転)でそれに次ぐ山が現れる。それ以降
は、多少の山を繰り返しながら、右下がりに下降し、5
1目盛り(6と3/8回転)で全開となる。
【0081】図12及び図3から各タイプの第2バラン
スプーリーについて次のことが分かる。
【0082】タイプC 図12(ワイヤ引張力) : 図13に示す巻胴トルク曲線の形に一番近い曲線はタ
イプCのプーリーである。
【0083】また、0点(シャッタ全閉位置)での引
張力は最も低く、これは、このポジションで上記のよう
に第1バランスプーリーのトルク(バランストルク)を
0にする必要から、好ましい条件である。
【0084】0点からほぼ中間地点(1400mm)
まで高い引張力を維持し、それ以降は直線的に降下して
0に戻る。この形は、巻胴トルク曲線と呼応しており、
好ましい形である。
【0085】図13(バランストルク): 上記の結果、タイプCのバランストルクは比較的良く
巻胴トルクに追従しており、良好な結果を得ている。
【0086】全閉位置の0点でバランストルクが0に
なるのは、上述した第1バランスプーリー20の0点復
帰プーリー部26の平面部26bの作用によるものであ
る。
【0087】12目盛り(1と1/2回転)までのバ
ランストルクの変化は、第2バランスプーリー40の円
錐部47により改良されたワイヤ引張力曲線と第1バラ
ンスプーリー20の0点復帰プーリー部26の平面部2
6b及び曲面部26aの形状によるものであり、その後
のバランストルクの変化は第2バランスプーリー40の
円錐部47及び円筒部46と第1バランスプーリー20
の円筒部23の形状によるものである。すなわち、第1
バランスプーリー20の主プーリー部25は、特願平7
−254751号の円錐部を持つ構成とは異なり、円筒
部23のみでバランストルクの調整が可能となってお
り、更に曲面部26aの形状により巻胴トルクの微妙な
カーブに合わせられるようになっている。
【0088】タイプB 図12(ワイヤ引張力) : 一番引張力の必要な400mm〜1400mm間でタ
イプCに比べてかなり低い値となっている。これは、同
じコイルバネの力を低い効率でしか使用していないとい
える。タイプCと同じ力を得るには、一回り大きなコイ
ルバネが必要となる。
【0089】1600mm以降がタイプCに比べてか
なり上に飛び出している。これは巻胴トルクの形に合っ
ていない。
【0090】図13(バランストルク):上記の結果、
12目盛り(1と1/2回転)〜32目盛り(4回転)
の最大トルクが必要とされている範囲でトルクが不足し
ている。また、40目盛り(5回転)以降のトルクがか
なり大きくなっており、バランス状態が良くない。中間
部のトルク不足を補う目的でトルクを増加させると、後
半部のトルクがますます大きくなる。逆の場合も同様で
ある。
【0091】タイプA 図12(ワイヤ引張力) : 0点〜500mm地点の引張力が他と比べてかなり大
きくなっている。これは、第1バランスプーリーの設計
を難しくすると共に、引張ワイヤの安全率を低くする要
因となる。
【0092】力の必要な800mm〜1400mmで
の力が不足している。
【0093】図13(バランストルク):上記の結果、
0〜14目盛り(1と3/4回転)のトルクが飛び出し
ている一方、24目盛り(3回転)以降のトルク低下が
大きく、問題外である。
【0094】以上から、タイプCの形状が最も望まし
く、第1バランスプーリーの理想的な形と相まって、コ
イルバネの力を最も有効に利用し、かつ正確なバランス
対応が可能となる。
【0095】図14に、異なる種類のシャッタに本発明
を適用した場合の図13と同様な巻胴トルクとバランス
トルク曲線を示す。
【0096】図14において、ケース1はスチールスラ
ットを用いたシャッタに本発明を適用した上記実施形態
のものであり、図13に示す巻胴トルク及びタイプCの
バランストルク曲線と同じである。
【0097】ケース2はエアースリットタイプのアルミ
ロール成型スラットを用いたシャッタに本発明を適用し
た場合のものであり、第1バランスプーリー及び第2バ
ランスプーリーの形状としては図15及び図16に示す
ものを用いた。図中、第1バランスプーリー及び第2バ
ランスプーリー全体には符号20A,40Aを付し、そ
れらの各部分は図6及び図7に示したものと同じ符号を
付している。
【0098】また、シャッタは下記の仕様のアルミロー
ル成形シャッタを用いた。
【0099】・シャッタ寸法:W(幅)2850mm×
H(高さ)2300mm ・スラット単重:3.4Kgf/m2 ・スラットカーテン重量:22.3Kgf ・エアースリット:有 ・スラット間の移動量:3.5mm ケース1の場合、図13で説明したように、最初の2目
盛り(90゜)で最高トルクの約80%まで巻胴トルク
は急上昇する。そして、6目盛り(3/4回転)で小さ
な山があり、その後14目盛り(1と3/4回転)で最
高トルクとなり、22目盛り(2と3/4回転)でそれ
に次ぐ山が現れる。それ以降は、多少の山を繰り返しな
がら、右下がりに下降し、51目盛り(6と3/8回
転)で全開となる。
【0100】ケース2の場合、8目盛り(1回転)まで
直線的に巻胴トルクが上昇して行き、最高トルクの約8
5%に達した後に、ほぼ平行状態となる。そして、12
目盛り(1と1/2回転)を過ぎたところで急上昇し1
3目盛り(1と5/8回転)で最高トルクに達する。そ
の後は多少の山を繰り返しながら、右下がりの緩やかな
放物線を呈しながら下降して行き、61目盛り(7と5
/8回転)で全開となる。
【0101】ケース1とケース2の全開位置の目盛りの
差はエアースリットの有無の違いによる。また、両曲線
の山は、巻胴に最初のスラットが巻き付く位置に発生す
る。巻胴の形状により巻胴トルクの山形は多少変化す
る。
【0102】図14より、ケース1及びケース2共、バ
ランストルクは巻胴トルクの微妙なカーブに合ってほぼ
同じように変化していることが分かる。
【0103】ここで、ケース1、ケース2共、12目盛
り(1と1/2回転)までのバランストルクの変化は、
上述したように、第2バランスプーリー40の円錐部4
7により改良されたワイヤ引張力曲線と第1バランスプ
ーリー20の0点復帰プーリー部26の平面部26b及
び曲面部26aの形状によるものであり、曲面部26a
の形状により巻胴トルクの微妙なカーブに合わせれるよ
うになっている。その後のバランストルクの変化は第2
バランスプーリー40の円錐部47及び円筒部46と第
1バランスプーリー20の円筒部23の形状によるもの
である。
【0104】以上のように本実施形態では、第2バラン
スプーリー40に円錐部47を設けることにより、ワイ
ヤ引張力曲線が巻胴トルク曲線に近くなるように改良さ
れ、その結果、シャッタ開閉操作の全範囲で巻胴トルク
とバランストルクの差が小さくなり、シャッタを全閉に
する直前が重く、反対に全閉から開ける直後にダッシュ
するといような問題は起こらなくなる。また、3〜4k
gといった軽い操作力で素早く開閉操作をすることがで
きる。
【0105】更に、シャッタ開閉操作の全範囲で巻胴ト
ルクとバランストルクの差が小さくなった結果、シャッ
タ開閉操作のどの位置でもスムーズな開閉操作が可能と
なった。
【0106】また、ワイヤ引張力曲線が改良されたの
で、第1バランスプーリー20の主プーリー部25の形
状も円筒部のみの単純な形状で良くなり、エアースリッ
ト型シャッタ等、他の種類のシャッタ用への設計変更を
容易に行える。しかも、このように他の種類のシャッタ
用、例えばアルミロール成形シャッタ用に設計変更して
も、図14のケース2で示すように、スチールシャッタ
の場合(ケース1)と同様、バランストルクを巻胴トル
クの微妙なカーブに合ってほぼ同じように変化するよう
に設定することができ、スチールシャッタの場合と同
様、操作性に優れたシャッタとすることができる。すな
わち、本発明のバランスプーリーはあらゆる種類のシャ
ッタに使用でき、かつ優れた操作性を発揮することがで
きる。
【0107】次に、操作ロープユニット11及びこれに
関連する安全装置の詳細を図1、図2、図17〜図21
を用いて説明する。
【0108】操作ロープユニット11は、図2及び図1
7に示すように、操作ロープ70と、この操作ロープ7
0が巻掛けられるローププーリー71及び小スプロケッ
ト72を備えた逆方向回転防止装置73と、巻胴3のエ
ンドキャップ3cに取付けられた大スプロケット74
と、小スプロケット72と大スプロケット74に巻き掛
けられたローラチェーン75とを有し、操作ロープ70
の一部を室内側に導き、室内側で操作ロープ70を操作
することにより巻胴3を回転操作できるようになってい
る。操作ロープ70は合成繊維製のエンドレスロープで
あり、この操作ロープ70が巻き掛けられるローププー
リー71にはU又はV字型の溝があり、この溝面にはロ
ープとの摩擦抵抗を増すための突起模様がついている
(図21参照)。
【0109】逆方向回転防止装置73のローププーリー
71の部分は防滴カバー76で覆われている。この防滴
カバー76は断面L字状の操作ロープ台座77上に着脱
自在に取り付けられ、台座77はシャッタケース12に
ビスで固定されている。
【0110】また、操作ロープ70を室内側に導き入れ
るため、サッシ101の上枠101aに設けられている
プラスチック製の戸当たり102を利用し、この戸当た
り102に上下方向の貫通孔103を開け、台座77、
シャッタケース12の底板12e、サッシ101の上枠
101aにも貫通孔103に合わせて孔を開け、これら
の孔に操作ロープ70を通し、室内側に導き入れる。上
記の防滴カバー76はこれらの孔から雨水が侵入するの
を防止する。
【0111】図18に操作ロープ70を室内側から見た
状態を示す。操作ロープ70は戸当たり102のあるサ
ッシ左側に垂れている。
【0112】図19にサッシ上枠101aの上面を、シ
ャッタケース12及びスラットカーテン2の位置関係と
共に示す。サッシ上枠101aに設けられている戸当た
り102には貫通孔103が開けられ、サッシ上枠10
1aの上面にも貫通孔103に合わせた孔が開けられて
いる。
【0113】なお、図2、図3、図17〜図19におい
て、101bはサッシの縦枠、101cはガラス窓、1
01dは障子枠、104a,104bは廻り縁、105
は柱、106は横板、107は内壁、108は外壁であ
る。
【0114】操作ロープ70をサッシの戸当たり102
を利用して室内側に取り出すことにより次の利点が得ら
れる。
【0115】操作ロープを室内側に導き入れることは特
願平7−254751号においても提案されている。し
かし、この提案では、巻胴の他端にロープホイールと取
り付けて、そこに操作ロープを巻き付けて室内側に取り
出している。このようにすると、サッシの種類等により
多少異なるが、柱105かつ/又はその外側の内壁10
7に穴開けするケースが多くなる。しかし、操作ロープ
の貫通穴を壁や柱等の建屋躯体に開けることは建物の構
造上の問題に係わることであり、非常に大きな抵抗にな
っている。また、柱の場合は強度上、美観上、施工上、
色々と問題がある。更に、ロープの引き出し位置がサッ
シ取付開口幅(窓)より外側に来るため、建屋コーナ部
の窓にシャッタを取り付ける場合、操作ロープの貫通穴
を開ける部位の選定が難しく、左勝手、右勝手の問題が
生じてくる。
【0116】本実施形態では、上記のように操作ロープ
70をサッシ101の戸当たり102を利用して室内側
に導き入れているので、建屋躯体に一切手を加える必要
がなく、取付可能になる。また、施工が非常に簡略化さ
れ、強度上、美観上の問題も起こらず、更に左右の勝手
違いの問題も生じない。
【0117】逆方向回転防止装置73の詳細構造を図2
0及び図21により説明する。
【0118】逆方向回転防止装置73は、操作ロープ7
0からの回転操作は巻胴3に伝え、巻胴3からの回転は
操作ロープ70に伝えず、巻胴3の回転を阻止する安全
装置として設けられたものである。
【0119】この逆方向回転防止装置73は、図2及び
図20に示すように、4本(又は3本)のスペーサパイ
プ(又はロッド)81により隔てられ、ボルト82で図
2右側の側板12bに組み付け、固定された2枚のハウ
ジングプレート83a,83bを有し、この2枚のハウ
ジングプレート83a,83bの中央に軸受84a,8
4bを介して1本の軸85が回転自在に支持され、上記
小スプロケット72がこの軸85にピン結合されてい
る。また、ハウジングプレート83aとローププーリー
71との間には、ローププーリー71の回転は軸85を
回転させ、小スプロケット72の回転は軸85を回転さ
せない一方向回転伝達機構86が設けられている。
【0120】一方向回転伝達機構86は、図21に示す
ように、ハウジングプレート83aにビスで固定された
本体87を有し、この本体87の円筒部87aに締付バ
ネ88が少し締め付け加減で差し込まれ、この締付バネ
88を内蔵する形で外ツバデスク89、内ツバデスク9
0が組み込まれている。
【0121】締付バネ88は四角な断面を持つコイルバ
ネで、複数の巻数を持っており、その両端には、所定角
度、例えば100゜の角度で軸心から垂直に外側に突出
する2つのツメ88a,88bが設けられている。
【0122】外ツバデスク89は円筒軸部89aと外ツ
バ部89bとを備えている。円筒軸部89aには貫通穴
89cが開けられ、この貫通穴89cに軸85が通り、
ピン結合されている。また、円筒軸部89aと外ツバ部
89bとの間の凹所に本体87の円筒部87a及び締付
バネ88が入り込んでいる。外ツバ部89bは2つのツ
メ88a,88bよりも大きな所定角度、例えば120
゜の角度で隔てられた外ツバ端面89d,89eを有
し、2つのツメ88a,88bはこの外ツバ端面89
d,89e間に位置している。
【0123】内ツバデスク90は角型軸部90aと内ツ
バ部90bとを備えている。角型軸部90aは外ツバデ
スク89の反対側に突出し、かつこの角型軸部90aに
は貫通穴90cが開けられ、この貫通穴90cに軸85
が回転自在に通っている。また、角型軸部90aにはロ
ーププーリー71が一体回転可能に差し込まれ、軸85
の先端に設けられたスプリングワッシャ91により角型
軸部90a及びローププーリー71の軸方向位置が保持
されている。内ツバ部90bは外ツバデスク89側に突
出し、かつ2つのツメ88a,88bよりも小さな所定
角度、例えば80゜の角度で隔てられた内ツバ端面90
d,90eを有し、外ツバデスク89の外ツバ端面89
d,89e間及び2つのツメ88a,88bの間に差し
込まれている。また、内ツバ部90bの先端は本体87
の壁部に接触している。
【0124】外ツバデスク89及び内ツバデスク90の
外周側には、図20に示すようにケースカバー92が設
けられ、締付バネ部分に充填されるグリスの漏れを防止
している。ケースカバー92は本体87の壁部にビスで
固定されている。
【0125】以上のように構成された逆方向回転防止装
置73の作用を説明する。
【0126】シャッタを開閉するため操作ロープ70を
引っ張ると、ローププーリー71は時計方向又は反時計
方向に回転する。この回転は同時に内ツバデスク90を
回転させ、内ツバ部90bの2つの内ツバ端面90d,
90eのどちらか一方が締付バネ88の2つのツメ88
a又は88bに当たり、そのツメを100゜の角度を大
きくする方向に開く。その結果、締付バネ88は緩み、
コイルバネの内径を僅かに大きくする。これにより締め
付け加減であった締付バネ88が本体87の円筒部87
aに対して回転できるようになり、内ツバデスク90の
回転は外ツバデスク89に伝わり、更に外ツバデスク8
9から軸85、小スプロケット72、ローラチェーン7
5、大スプロケット74と伝わり、巻胴3が回転する。
【0127】一方、外部からの力によって巻胴3が回さ
れたとき、この巻胴3の回転は大スプロケット74、ロ
ーラチェーン75、小スプロケット72、軸85を通し
て外ツバデスク89を回転させる力として伝わる。外ツ
バデスク89が回転すると、外ツバ部89bの2つの外
ツバ端面89d,89eのどちらか一方が締付バネ88
の2つのツメ88a又は88bに当たり、2つのツメ8
8a,88bの100゜の角度を小さくする方向に働
く。その結果、締付バネ88は締め付け方向にねじら
れ、コイルバネの内径は小さくなり、本体87の円筒部
87aに強く巻き付いて回転を止める。この場合も、時
計方向、反時計方向のいずれの回転も止めるように作用
する。
【0128】このようにして、操作ロープ70側からの
回転は巻胴3に伝えられるが、巻胴3からの回転は確実
に阻止され。
【0129】本発明のシャッタ100では、シャッタ全
開位置において全スラット4の荷重は1本の引張ワイヤ
50によって支えられている。このワイヤ50は高品質
でかつ安全性の高いものであるが、万一何らかの理由で
ワイヤ50が切断された場合、もし何も対策が講じられ
ていなければ、スラットカーテン2は自然落下する。カ
ーテン2の上端は巻胴3に固定されているので、カーテ
ン2の下端が下枠5に衝突する。
【0130】本実施形態ではこのようなとき、上記のよ
うに逆方向回転防止装置73が機能し、巻胴3の回転を
阻止する。このため、スラットカーテン2の自然落下は
防止され、安全性が確保される。
【0131】
【発明の効果】本発明によれば、バランス装置があらゆ
る種類のスラットに使用可能になると共に、開閉時の衝
突音やダッシュの発生がなくかつ操作性の優れたシャッ
タとすることができる。
【0132】また、本発明によれば、バランス装置のコ
イルバネをコンパクトにできると共に、引張ワイヤが破
断しにくくなり、安全性を向上できる。
【0133】更に、本発明によれば、建屋躯体に一切手
を加えることなく操作ロープを室内側に導き入れること
が可能となり、施工が非常に簡略化され、また、強度
上、美観上の問題も起こらず、更に左右の勝手違いの問
題も生じない。
【0134】また、本発明によれば、操作ロープを操作
したときには通常通りシャッタの開閉操作が行え、外部
からの力によって巻胴が回される非常時には、巻胴の回
転は阻止され、高い安全性を確保できる。
【0135】また、本発明によれば、特別なロック装置
を設けること無く、屋外側からシャッタを不正に開けら
れることが防止でき、高い防犯性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるバランス式シャッタ
の斜視図であり、シャッタケースの一部(側板及び正面
板)及びバランス装置の一部を取り除いて示している。
【図2】図1に示すシャッタのシャッタケース内部の平
面図であり、シャッタケース上部板を取り除き、一部を
断面で示している。
【図3】図1に示すシャッタの全開状態の側面図であ
り、側板の大部分を取り除いて示している。
【図4】図1に示すシャッタの全閉状態の側面図であ
り、シャッタケースを取り除いて示している。
【図5】スプリングユニットのラチェット付き固定ボス
を示す図であり、(a)が正面図、(b)が側面図であ
る。
【図6】図1に示すバランス装置の第1バランスプーリ
ーを示す図であり、(a)が正面図、(b)が側面図で
ある。
【図7】図1に示すバランス装置の第2バランスプーリ
ーを示す図であり、(a)が側面図、(b)が正面図で
ある。
【図8】第1バランスプーリーと第2バランスプーリー
との引張ワイヤの巻取り関係を示す図であり、(a)は
シャッタ全閉位置、(b)はシャッタ全開位置でのもの
である。
【図9】第2バランスプーリーの形状を比較検討するた
め、3タイプの形状を示す図である。
【図10】3タイプの第2バランスプーリーによる引張
力の計算値を表で示す図である。
【図11】図10に示す計算値をグラフで示す図であ
る。
【図12】図11を引張ワイヤの周長と引張力の関係に
直した図である。
【図13】3タイプの第2バランスプーリーによるバラ
ンストルク曲線及び巻胴トルク曲線を示す図である。
【図14】スチールシャッタとエアースリットシャッタ
に本発明を適用した場合のバランストルク曲線及び巻胴
トルク曲線を示す図である。
【図15】エアースリットシャッタに本発明を適用した
場合の第1バランスプーリーの形状を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図16】エアースリットシャッタに本発明を適用した
場合の第2バランスプーリーの形状を示す側面図であ
る。
【図17】操作ロープユニットの操作ロープの取り出し
状況を示す図である。
【図18】操作ロープを室内側から見た図である。
【図19】サッシ上枠の上面をシャッタケース及びスラ
ットカーテンの位置関係と共に示す図である。
【図20】逆方向回転防止装置の断面図である。
【図21】逆方向回転防止装置の一方向回転伝達機構の
詳細を示す分解図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 スラットカーテン 3 巻胴 4 スラット 4a 上端スラット 4b 下端スラット 7 ストッパ 10 バランス装置 11 操作ロープユニット 12 シャッタケース 15 吊り金具 20 第1バランスプーリー 25 主プーリー部(第1プーリー部) 26 0点復帰プーリー部(第2プーリー部) 26a 曲面部 26b 平面部 30 スプリングユニット 31 コイルバネ 40 第2バランスプーリー 46 円筒部(第3プーリー部) 47 円錐部(第4プーリー部) 50 引張ワイヤ 70 操作ロープ 71 ローププーリー 72 小スプロケット 73 逆方向回転防止装置 74 大スプロケット 75 ローラチェーン 76 防滴カバー 85 軸 86 一方向回転伝達機構 87 本体 88 締付バネ 88a,88b ツメ 89 外ツバデスク 90 内ツバデスク 101 サッシ 102 戸当たり 103 貫通孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラットカーテンを巻取り、巻出す巻胴
    と、この巻胴からスラットカーテンを巻出すとき、巻胴
    の回転量に応じたバネトルクを蓄積し、巻出されたスラ
    ットカーテンによる巻胴トルクをバランスさせるバラン
    ス装置と、巻胴を回転操作する手動操作手段とを備えた
    バランス式シャッタにおいて、 前記バランス装置は、 前記バネトルクを蓄積するコイルバネと、 前記巻胴の一端に設けられた第1バランスプーリーと、 この第1バランスプーリーに隣接して位置し、前記コイ
    ルバネの一端に連結された第2バランスプーリーと、 前記第1バランスプーリーに一端が結合され、前記第2
    バランスプーリーに他端が結合された引張りワイヤとを
    有し、 前記第1バランスプーリーは、前記スラットカーテンの
    全開位置からの巻出し時に、最初の巻出し過程で前記引
    張ワイヤを巻取る第1プーリー部と、途中から前記引張
    りワイヤを巻取る第2プーリー部とを有し、かつこの第
    2プーリー部は、前記スラットカーテンを全閉位置まで
    巻出したときに前記引張りワイヤが前記第1プーリー部
    の軸心を通る外周形状をしており、 前記第2バランスプーリーは、前記スラットカーテンの
    全開位置からの巻出し時に、最初の巻出し過程で前記引
    張ワイヤを巻出す第3プーリー部と、途中から前記引張
    りワイヤを巻出す第4プーリー部とを有し、かつこの第
    4プーリー部は第3プーリー部側が小径となるテーパー
    形状をしており、 前記手動操作手段は、前記巻胴を室内側で回転操作する
    操作ロープを有することを特徴とするバランス式シャッ
    タ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のバランス式シャッタにおい
    て、前記第4プーリー部のテーパ形状は円錐形状である
    ことを特徴とするバランス式シャッタ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のバランス式シャッタにおい
    て、前記第1プーリー部及び第3プーリー部はそれぞれ
    円筒形状であることを特徴とするバランス式シャッタ。
  4. 【請求項4】請求項1記載のバランス式シャッタにおい
    て、前記第1バランスプーリーは前記第2バランスプー
    リーより大径であることを特徴とするバランス式シャッ
    タ。
  5. 【請求項5】請求項1記載のバランス式シャッタにおい
    て、前記手動操作手段は、サッシ上枠の戸当たりに上下
    方向の貫通孔を開け、この貫通孔から前記操作ロープを
    室内側に導き入れる構成であることをことを特徴とする
    バランス式シャッタ。
  6. 【請求項6】請求項1記載のバランス式シャッタにおい
    て、前記操作ロープを、この操作ロープからの回転操作
    は巻胴に伝え、巻胴からの回転は操作ロープに伝えず巻
    胴の回転を阻止する逆方向回転防止装置を介して巻胴に
    連結したことを特徴とするバランス式シャッタ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のバランス式シャッタにおい
    て、前記逆方向回転防止装置は、前記巻胴の第1バラン
    スプーリーと反対側の端部に隣接して設けられ、巻胴と
    回転伝達機構を介して連結された回転軸と、この回転軸
    上に回転可能に支持され、前記操作ロープが掛け回され
    るローププーリーと、前記回転軸とローププーリーとの
    間に設けられ、ローププーリーの回転は前記回転軸を回
    転させ、前記回転伝達機構の回転は前記回転軸を回転さ
    せない一方向回転伝達機構とを有することを特徴とする
    バランス式シャッタ。
  8. 【請求項8】請求項1記載のシャッタにおいて、前記ス
    ラットカーテンの上端スラットを前記巻胴に弾性材料か
    らなる吊り金具を介して連結し、前記スラットカーテン
    の両側部を案内するレールガイドの上端に、巻胴から遠
    ざかる方向に変位した上端スラットの上方への移動を阻
    止するストッパを設けたことを特徴とするシャッタ。
  9. 【請求項9】巻胴からスラットカーテンを巻出すとき、
    巻胴の回転量に応じたバネトルクを蓄積し、巻出された
    スラットカーテンによる巻胴トルクをバランスさせるシ
    ャッタのバランス装置において、 前記バネトルクを蓄積するコイルバネと、 前記巻胴と同期して回転するよう連結された第1バラン
    スプーリーと、 この第1バランスプーリーに隣接して位置し、前記コイ
    ルバネの一端に結合された第2バランスプーリーと、 前記第1バランスプーリーに一端が連結され、前記第2
    バランスプーリーに他端が連結された引張りワイヤとを
    有し、 前記第1バランスプーリーは、前記スラットカーテンの
    全開位置からの巻出し時に、最初の巻出し過程で前記引
    張ワイヤを巻取る第1プーリー部と、途中から前記引張
    りワイヤを巻取る第2プーリー部とを有し、かつこの第
    2プーリー部は、前記スラットカーテンを全閉位置まで
    巻出したときに前記引張りワイヤが前記第1プーリー部
    の軸心を通る外周形状をしており、 前記第2バランスプーリーは、前記スラットカーテンの
    全開位置からの巻出し時に、最初の巻出し過程で前記引
    張ワイヤを巻出す第3プーリー部と、途中から前記引張
    りワイヤを巻出す第4プーリー部とを有し、かつこの第
    4プーリー部は第3プーリー部側が小径となるテーパー
    形状をしていることを特徴とするバランス式シャッタ。
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