JPH10121241A - 真空蒸着装置 - Google Patents

真空蒸着装置

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Publication number
JPH10121241A
JPH10121241A JP27473896A JP27473896A JPH10121241A JP H10121241 A JPH10121241 A JP H10121241A JP 27473896 A JP27473896 A JP 27473896A JP 27473896 A JP27473896 A JP 27473896A JP H10121241 A JPH10121241 A JP H10121241A
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JP
Japan
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mask
substrate
holder
vacuum
tension
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Application number
JP27473896A
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English (en)
Inventor
Daigo Morioka
大悟 森岡
Shinichi Fukuzawa
真一 福沢
Takeshi Kawakami
威 川上
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクを使用した真空蒸着装置において、真
空雰囲気中で連続して多層の蒸着膜を異なったパターン
で作成する場合に、基板蒸着面への傷の発生の防止と、
蒸着面への塵の付着を減少させる。 【解決手段】 真空槽1と、基板ホルダー2及びマスク
ホルダー3を脱着自在に保持して搬送可能なホルダー脱
着搬送機構4と、基板ホルダー2とマスクホルダー3が
重なった後にメタルマスクの四辺以上の方向にテンショ
ンを加えるテンション機構13とを備えており、基板ホ
ルダー2は、基板7を水平方向から挾み込む爪10を備
えている。また、基板ホルダー2に保持された基板7と
マスクホルダー3に保持されたマスク6とは間隔を空け
て配置され、基板蒸着面の傷が防止され、かつ蒸着面へ
の塵の付着が減少される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空蒸着装置に関
するものであり、特に、メタルマスクを使用する真空蒸
着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、所望のパターンを持つ多層の薄膜
を、真空を破ることなく得るための真空蒸着装置として
は、図7及び図8に示す構造のものがある(例えば、特
開平2−173261号公報参照)。図7に示すように
従来の真空蒸着装置は、真空槽1と、真空槽1内に設け
られメタルマスク46,47を脱着自在に保持し、且つ
メタルマスク46,47を昇降させるマスクホルダ機構
42,43,44,45と、真空槽1内に設けられた薄
膜形成部Eと、真空槽1内に移動可能に設けられ基板7
を保持する基板ホルダ40と、真空槽1内に設けられ基
板ホルダ40を移動させて基板7をメタルマスク46,
47の直上及び薄膜形成部E上に位置させる搬送機構3
9と、基板ホルダー40に設けられメタルマスク46,
47を基板7に密着させる吸着手段41とを備えてい
た。ここに、メタルマスク46,47には、自重による
弛みが生じるため、吸着手段41をもってメタルマスク
46,47を基板9に密着させてメタルマスク46,4
7の弛みを抑制していた。
【0003】また、図8に示すように基板ホルダ40
は、基板ホルダ40のベース35に基板厚さ分のスペー
サ36を挾み込み、基板押さえ37にて基板7を押さえ
てネジ38にて固定する構造のものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図7及び
図8に示す従来の装置は、第1の問題点として、基板の
蒸着面に傷が発生しやすいということがあった。その理
由は、メタルマスクを基板蒸着面に接触させるためであ
る。
【0005】また第2の問題点として、メタルマスクは
強磁性体でなければならないということがあった。その
理由は、電磁石等により、メタルマスクを基板の蒸着面
に吸着させるためである。
【0006】また第3の問題点として、基板の基板ホル
ダへの取り付け及び取り外しに、時間がかかり、基板へ
のゴミの付着が起こるということがあった。その理由
は、基板の基板ホルダへの取り付けをネジ止め等で行っ
ているためである。
【0007】本発明の目的は、所望のパターンを持つ多
層の薄膜を、基板の蒸着面に傷を付けることなく、真空
を破らずに得る真空蒸着装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る真空蒸着装置は、少なくとも基板ホル
ダとマスクホルダを真空槽内に有する真空蒸着装置であ
って、基板ホルダは、基板を保持するものであって、開
閉可能な爪を有し、開閉する爪は、基板の周縁を挟持
し、該基板を基板ホルダに脱着可能に装着するものであ
り、マスクホルダは、マスクを保持するものであって、
テンション機構を有し、基板ホルダとマスクホルダは、
基板とマスクを対向させ、かつ両者間に隙間をもたせて
組合されるものであり、テンション機構は、マスクにテ
ンションを加え、マスクを基板ホルダの基板と平行な姿
勢に矯正するものである。
【0009】またマスクホルダ格納部とホルダ搬送機構
とを真空槽内に有し、マスクホルダ格納部は、複数のマ
スクホルダを格納するものであり、複数のマスクホルダ
に保持されたマスクは、パターン形状がそれぞれ異なる
ものであり、ホルダ搬送機構は、基板ホルダと組合せる
新たなマスクホルダをマスクホルダ格納部から選択して
搬送するものである。
【0010】また前記マスクホルダに保持されるマスク
は、パターン開口縁に、基板側に向けて立上らせた粒子
回込み阻止部を有するものである。
【0011】また前記開閉する爪は、底面でマスクの周
縁に支持され、底面より立上った高さ位置に段差部を有
し、段差部は、基板の周縁を支え、かつ基板をマスクか
ら引き離すものである。
【0012】
【作用】マスクホルダに基板ホルダを重ね合わせて組立
て、マスクホルダに保持されたマスクにテンションをか
ける。このため、マスクは、基板と平行な姿勢に矯正さ
れることとなり、マスクの弛み等が修正され、その修正
されたマスクを使って基板に精度のよいパターン形成を
行うことができる。
【0013】また基板ホルダの基板とマスクホルダのマ
スクとは、両者間に隙間をあけて対向して配置すること
となる。このため、マスクと基板の蒸着面とが接触する
ことはなく、基板蒸着面を傷付けることがない。またマ
スクのパターン開口縁に、基板側に立上った粒子回込み
阻止部を設け、粒子回込み阻止部により蒸着粒子を基板
の蒸着面に誘導している。したがって、基板とマスクと
の間の隙間に蒸着粒子が回り込むことが抑制され、蒸着
パターンの精細度を向上することができる。
【0014】また、開閉する爪により基板を脱着可能に
支持する構造であり、この構造は、取付けネジを基板の
支持に用いる構造と比較して、基板の脱着時に発生する
塵埃量を低く抑えることができる。
【0015】また、真空槽内において、基板に対して複
数の異種のマスクを使用することが可能となり、マスク
を交換する毎に真空槽を大気開放する必要がなく、真空
槽内で連続して異種のパターン形成を行うことができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係る真空蒸着装置を示す構成図、図2は、図1の真
空蒸着装置に用いる基板ホルダを示す断面図、図3
(a)は、図1の真空蒸着装置に用いるマスクホルダの
平面図、図3(b)は、図3(a)のa−a’線断面
図、図4(a)は、図2の基板ホルダと図3のマスクホ
ルダとを組合せた状態を示す断面図、図4(b)は同平
面図である。
【0018】図において本発明の実施形態1に係る真空
蒸着装置は、少なくとも基板ホルダ2とマスクホルダ3
とを真空槽1内に有するものである。
【0019】基板ホルダ2は図1及び図2に示すよう
に、基板7を保持するものであって、開閉可能な爪1
0,10を有している。具体的に説明すると、基板ホル
ダ2は、基板ホルダ脱着機構12に脱着可能に支持さ
れ、かつ昇降可能に取付けられる突起部8と、突起部8
に水平に取付けられたガイド31と、ガイド31に摺動
可能に支持され、突起部8を中心として直径方向に開閉
する爪10,10と、爪10を内方に付勢するバネ14
とを備えている。
【0020】爪10は図2及び図4に示すように、底面
10aがマスクホルダ3のマスク6の周縁に支持され、
底面10aより立上った高さ位置に段差部10bを有し
ている。爪10は、段差部10bに基板7の周縁を支
え、段差部10bの高さAだけマスク6より基板7を引
き離すようになっている。
【0021】マスクホルダ3は図1及び図3に示すよう
に、マスク6を保持するものであって、テンション機構
13を有しており、テンション機構13は、マスク6に
テンションを加え、マスク6を基板ホルダ2の基板7と
平行な姿勢に矯正するようになっている。
【0022】具体的に説明すると、マスクホルダ3は、
ホルダ搬送機構4に保持される突起部15と、テンショ
ン機構13とを有している。テンション機構13は、マ
スク6の四辺のそれぞれに対応して配置されており、マ
スク6の相対向する辺を相互に逆方向に引張ってマスク
6の弛みを矯正するものであって、マスク6の各辺の周
縁を支える台座15aと、マスクの各辺の周縁を台座1
5aに押え付けるマスク押さえ16と、マスク押さえ1
6を台座15aに締結するネジ17と、台座15aの溝
18に結合し、溝26に案内されて移動する可動部27
と、リム29を駆動するモータ28と、リム29と可動
部27とを連結するワイヤ31とからなっている。
【0023】またマスクホルダ3に保持されるマスク6
は図3(b)に示すように、パターン9の開口縁に、基
板ホルダ2の基板7側に向けて立上らせた環状の粒子回
込み阻止部11を有している。環状の粒子回込み阻止部
11の高さはBであり、爪10の段差部10aの高さA
よりも低く、粒子回込み阻止部11が基板から離間して
設置されるようになっている。
【0024】さらに真空槽1内には、マスクホルダ格納
部25と、ホルダ搬送機構4とを有している。
【0025】マスクホルダ格納部25は、複数のマスク
ホルダ3,24を上下の棚に格納するようになってい
る。マスクホルダ格納部25に保持されたマスク6は、
パターン9の形状がそれぞれ異なっている。
【0026】ホルダ搬送機構4は、基板ホルダ2と組合
せる新たなマスクホルダ3,24をマスクホルダ格納部
25から選択して搬送するようになっている。
【0027】また図1に示すように真空槽1内には、排
気口19と、蒸着材料C,Dを蒸着するための発熱部2
0,21と、蒸着材の飛散を制御するためのシャッタ2
2,23を設けている。
【0028】次に、本発明の実施形態1に係る動作につ
いて、図1〜図4を参照して詳細に説明する。
【0029】図2に示す基板ホルダ2に十分洗浄した基
板7を取り付け、基板ホルダ2を図1に示す基板ホルダ
脱着機構12にセットする。一方、図3に示すように基
板7に所望のパターンを形成するためのメタルマスク6
を、マスクホルダ3にマスク押さえ16とネジ17にて
固定後、マスクホルダ3をホルダ保持機構5上にセット
する。同様に別のパターンを持つメタルマスクを図1に
示すマスクホルダ24に取り付け、これをマスクホルダ
格納部25の各棚にセットした後、真空槽1内を排気す
る。
【0030】次に、図1に示す基板ホルダ脱着機構12
を下降し、マスクホルダ3上に基板ホルダ2をセットし
た後、図4(b)に示すテンション機構13のモータ2
8を駆動し、マスク6に、ほぼ水平状態になるまでテン
ションを加える。モータ28は所定のテンションがかか
る回転位置で停止している。
【0031】図1に示す真空槽1内が蒸着可能な圧力ま
で下がったら、蒸着膜を均一にするために基板保持機構
5を回転しつつ発熱部20を加熱し、シャッタ22を開
いて基板7上に蒸着する。所定の膜厚まで成膜された
ら、シャッタ22を閉じて発熱部20の加熱を止め、か
つホルダ保持機構5の回転を止め、図4(b)に示すモ
ータ28を逆回転させてマスク6のテンションを緩めた
後、図1に示す基板脱着機構12を上昇させる。このと
き、図2に示す基板7上には、図3(a)に示すマスク
6で規定された蒸着材料Cの薄膜のパターンが形成され
ている。
【0032】次に図1に示すホルダ搬送機構4を操作
し、マスクホルダ3の突起部15を保持し、これをマス
クホルダ格納部25の空いている棚に退避し、別のパタ
ーンをもつメタルマスクがセットされたマスクホルダ2
4をホルダ搬送機構4により搬送し、これをホルダ保持
機構5にセットする。
【0033】そして、同様に図1に示す基板脱着機構1
2を下降し、マスクホルダ24上に基板ホルダ2をセッ
トした後、図4(b)に示すテンション機構13のモー
タ28を駆動し、マスクに、ほぼ水平状態になるまでテ
ンションを加える。
【0034】次に、図1に示す基板保持機構5を回転し
つつ、発熱部21を加熱し、シャッタ23を開いて基板
7上に蒸着する。所定の膜厚まで成膜されたら、シャッ
タ23を閉じて発熱部21の加熱を止め、かつホルダ保
持機構5の回転を止め、メタルマスクのテンションを緩
めた後、基板ホルダ脱着機構12を上昇させる。
【0035】このようにすることにより、図2に示す基
板7上に異なる材料の2層膜を異なるパターンを真空を
破ることなく、薄膜に傷が発生することなしに形成する
ことができる。
【0036】また、多層の薄膜を異なるパターンで成膜
する場合には、図1に示すマスクホルダ保持部25の棚
とマスクホルダ3,24と蒸着源とを多数設ければよ
い。
【0037】(実施例)次に、本発明の実施例について
図面を参照して詳細に説明する。
【0038】図1〜図5を参照すると、本発明の実施例
は図1に示すように1×10-3Pa以下の真空に排気可
能な真空槽1と、真空槽1内に設けられ、基板ホルダ2
及びマスクホルダ3を脱着自在に保持して搬送可能な上
下左右に伸縮自在なホルダ搬送機構4と、基板ホルダ
2,マスクホルダ3を蒸着源の上方50cmの蒸着位置
で保持し、20rpmで回転可能なホルダ保持機構5
と、基板ホルダ2をホルダ保持機構5上に脱着可能な上
下に伸縮可能な基板ホルダ脱着機構12と、マスクホル
ダ3上に基板ホルダ2が重なった後に、ステンレス,モ
リブデン等の材料でエッチングにより、パターン加工さ
れた図3(a)に示したマスク6の四辺の方向に均一に
テンションが加えられる機構13とを備えている。
【0039】図2に示すように基板ホルダ2は、水平方
向に伸縮するバネ14と、基板7の端部を保持する爪1
0と、爪10が横方向にスライド可能なガイド31と、
図1に示す基板ホルダ脱着機構12が保持する円盤状の
部分と基板ホルダ本体を接続する円筒部で構成された突
起部8とを備えており、爪10は基板蒸着面下300μ
mの部分で基板が落ちないように支える段差10bを有
しており、爪10の底面10aがマスクホルダ3に重な
るためにテーパー加工がされている。
【0040】また、図3(b)に示すようにマスクホル
ダ3は、ホルダ搬送機構4が保持するための鍵状の突起
部15を持ち、基板ホルダ2が重なるときにガイドとな
るようにテーパー加工されたマスク押さえ16と、一辺
につき3ケ所に設けたネジ17とによりマスク6を締め
付けて保持し、溝18にテンション機構13のスライド
可能なフック27を嵌合させる構造となっている。
【0041】マスク6のパターン9の開口縁には、ハー
フエッチングによって200μm基板7の蒸着面側に凸
になった環状の粒子回込み阻止部11が設けられ、マス
ク6と基板蒸着面の間に100μm隙間があいている。
【0042】また、図1に示すように真空槽1内には排
気口19と、蒸着材料C,Dを蒸着するためのモリブデ
ンで作られたポートの抵抗加熱蒸着源20,21と、蒸
着材の飛散を制御するための回転可能なシャッタ22,
23があり、別のパターンを持つマスクがセットされた
マスクホルダ3と同型状のマスクホルダ24と、マスク
ホルダを蒸着位置から待避させておくためのマスクホル
ダ保持部25が設けてある。
【0043】また、図4(a),(b)に示すようにテ
ンション機構13は、ホルダ保持機構5上のガイド溝2
6に沿ってスライド可能なフック27と、モータ28に
よって駆動されるリム29が、ワイヤ30にて接続され
ている。
【0044】次に、本発明の実施例の動作について、図
1〜図5を参照して詳細に説明する。
【0045】図2に示した基板ホルダ2に、十分に洗浄
済みの基板7を、バネ14を延ばして爪10にて固定
し、基板ホルダ脱着機構12にセットし、図3(a),
(b)に示すように基板7に所望のパターンを形成する
ためのマスク6をマスク押さえ16とネジ17にてマス
クホルダ3に固定後、マスクホルダ3をホルダ保持機構
5上にセットする。同様に図1に示した別のパターンを
持つマスクをマスクホルダ24に取り付け、これをマス
クホルダ保持部25の棚にセットした後、真空槽1内を
排気する。
【0046】次に、図1に示した基板ホルダ脱着機構1
2を下降し、マスクホルダ3に基板ホルダ2をセットし
た後、図4(b)に示したテンション機構13のモータ
28を駆動して、リム29を回転し、ワイヤ30につな
がれたフック27をマスク6の中心から外側の方向へ、
マスク6が水平状態になるまでテンションを加える。
【0047】真空槽1内が蒸着可能な1×10-3Pa以
下の圧力まで下がったら、蒸着膜を均一にするために基
板保持機構5を20rpmで回転して、モリブデンポー
ト20を加熱し、シャッタ22を開いて基板7上に蒸着
材料Cを蒸着する。
【0048】ここで、図5に示すように、本来パターン
が形成されるべき、パターン端はF=5cmの位置であ
るが、蒸着源を中心としてホルダ保持機構5が回転して
いるとき、パターン端はG=50cm+10μmとな
る。また、Hは、凸状の粒子回込み阻止部11がない場
合のパターン端寸法、Iは、蒸着源から基板蒸着面まで
の寸法を示す。所定の膜厚まで成膜されたら、シャッタ
22を閉じてモリブデンポート20の加熱を止め、かつ
ホルダ保持機構5の回転を止め、図4(b)に示したモ
ータ28を逆回転してマスク6のテンションを緩めた
後、基板ホルダ脱着機構12を上昇させる。このとき、
基板7上にはマスク6で規定された蒸着材料Cの薄膜の
パターンが形成されている。
【0049】次にホルダ搬送機構4を操作し、図3
(b)に示したマスクホルダ3の鍵型の突起部15を搬
送機構の腕にて保持し、マスクホルダ保持部25の空い
ている棚にマスクホルダ3を退避し、別のパターンを持
つマスクがセットされたマスクホルダ24をホルダ搬送
機構4により搬送してホルダ保持機構5にセットする。
【0050】そして、同様に基板脱着機構12を下降
し、マスクホルダ24上に基板ホルダ2をセットした
後、図4(b)に示したテンション機構13のモータ2
8を駆動して、マスクに、ほぼ水平状態になるまでテン
ションを加える。
【0051】次に、基板保持機構5を回転して、モリブ
デンポート21を加熱し、シャッタ23を開いて基板7
上に蒸着する。所定の膜厚まで成膜されたら、シャッタ
23を閉じて発熱部の加熱を止め、かつホルダ保持機構
5の回転を止め、マスクのテンションを緩めた後、基板
ホルダ脱着機構12を上昇させる。
【0052】このようにすることにより、基板7上に異
なる材料の2層膜を異なるパターンを真空を破ることな
く、薄膜に傷が発生すること無しに形成することができ
た。
【0053】(実施形態2)図6は、本発明の実施形態
2に係るテンション機構を示す図である。
【0054】実施形態2において、マスクホルダは実施
形態1と同様の形状であるが、スライド可能な可動部3
2には、横方向にタップが形成してあり、ネジ33はモ
ータ34に接続されている。このような構造にすること
により、モータ34を回転すると、ネジ33を可動部3
2のタップ中に嵌合し、ネジ33により可動部32を移
動させ、テンションをマスクに加えるようにしたもので
ある。
【0055】実施形態2の構成によれば、可動部32の
位置がより精度良く位置決めすることができ、テンショ
ンの力を微調整することができるという利点がある。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板蒸着
面とパターン形成用マスクを密着させなくて済むという
ことである。これにより、傷の発生のない蒸着面を得る
ことができるようになる。その理由は、マスクにテンシ
ョンを対角方向でなく、4辺以上の方向に均一に加える
ことにより、マスクの弛み,歪みを抑え、基板蒸着面と
マスクの間に隙間を形成するからである。
【0057】さらに、マスクの材料として強磁性体を用
いる必要がない。これにより、モリブデン等の強磁性体
でない材料のマスクも使用できるようになる。その理由
は、磁力により基板とマスクを密着させてマスクの弛み
を除去するのではなく、マスクにテンションを加えるこ
とにより、マスクの弛みを無くすからである。
【0058】さらに、洗浄済みの基板への塵の付着を減
少できる。これにより、特性の良い蒸着面を得ることが
できるようになる。その理由は、従来のようなネジ止め
にて基板ホルダに取り付けるのではなく、バネ機構を使
用してワンタッチで取り付けることが可能だからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に用いる基板ホルダを示す断
面図である。
【図3】(a)は、本発明の実施形態1に用いるマスク
ホルダを示す平面図、(b)は、図3(a)をa−a’
線断面図である。
【図4】(a)は、本発明の実施形態1に用いるテンシ
ョン機構を示す平面図、(b)は、同平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るマスクのパターン部を
示す拡大図である。
【図6】本発明の実施形態2に用いるテンション機構を
示す構成図である。
【図7】従来例を示す構成図である。
【図8】従来例に用いられる基板ホルダを示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 真空槽 2 基板ホルダ 3,24 マスクホルダ 4 搬送機構 5 ホルダ保持機構 6 マスク 7 基板 8,15 搬送時に保持する突起部 9 パターン 10 基板を保持する爪 11 粒子回込み阻止部 12 基板ホルダ脱着機構 13 テンション機構 14 バネ 16 マスク押さえ 17,33 ネジ 18,26 溝 19 排気口 20,21 発熱部 22,23 シャッタ 25 マスクホルダ格納部 27,32 可動部(フック) 28,34 モータ 29 リム 30 ワイヤ 31 スライドガイド A 基板ホルダの基板蒸着面下の寸法 B マスクに設けた粒子回込み阻止部の寸法 C,D 蒸着材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基板ホルダとマスクホルダを
    真空槽内に有する真空蒸着装置であって、 基板ホルダは、基板を保持するものであって、開閉可能
    な爪を有し、 開閉する爪は、基板の周縁を挟持し、該基板を基板ホル
    ダに脱着可能に装着するものであり、 マスクホルダは、マスクを保持するものであって、テン
    ション機構を有し、 基板ホルダとマスクホルダは、基板とマスクを対向さ
    せ、かつ両者間に隙間をもたせて組合されるものであ
    り、 テンション機構は、マスクにテンションを加え、マスク
    を基板ホルダの基板と平行な姿勢に矯正するものである
    ことを特徴とする真空蒸着装置。
  2. 【請求項2】 マスクホルダ格納部とホルダ搬送機構と
    を真空槽内に有し、 マスクホルダ格納部は、複数のマスクホルダを格納する
    ものであり、複数のマスクホルダに保持されたマスク
    は、パターン形状がそれぞれ異なるものであり、 ホルダ搬送機構は、基板ホルダと組合せる新たなマスク
    ホルダをマスクホルダ格納部から選択して搬送するもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の真空蒸着装
    置。
  3. 【請求項3】 前記マスクホルダに保持されるマスク
    は、パターン開口縁に、基板側に向けて立上らせた粒子
    回込み阻止部を有するものであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の真空蒸着装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉する爪は、底面でマスクの周縁
    に支持され、底面より立上った高さ位置に段差部を有
    し、 段差部は、基板の周縁を支え、かつ基板をマスクから引
    き離すものであることを特徴とする請求項1に記載の真
    空蒸着装置。
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