JPH1012070A - グロメット装着構造並びに収納ケース及びグロメット - Google Patents

グロメット装着構造並びに収納ケース及びグロメット

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JPH1012070A
JPH1012070A JP8163087A JP16308796A JPH1012070A JP H1012070 A JPH1012070 A JP H1012070A JP 8163087 A JP8163087 A JP 8163087A JP 16308796 A JP16308796 A JP 16308796A JP H1012070 A JPH1012070 A JP H1012070A
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伸二 川北
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雅徳 涌井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収納ケースにおけるグロメット装着凹部の深さ
如何にかかわらず、グロメットの挿入ストロークを短縮
し、収納箱での組み付け作業を容易とする。 【解決手段】側壁部11に切り欠き形成されたグロメッ
ト装着凹部10aを有する収納ケース10にグロメット
を装着するためのグロメット装着構造。U字状のグロメ
ット挿入溝14を構成すべく、側壁部11には内外一対
のガイド壁12,13が形成されている。外側ガイド壁
13には、その外側ガイド壁13の側方からグロメット
装着凹部10a内にグロメットを導入可能とする切り欠
き段部15が形成されている。グロメットには、グロメ
ット装着凹部10aに対する当該グロメットの挿入方向
に沿って延びると共に、前記グロメット挿入溝14に係
入可能な略U字状の係止突条が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グロメット装着構
造とそれに用いる収納ケース及びグロメットに関する。
特に、自動車の電装品等を収める収納箱において用いら
れる収納ケース及びグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のタイヤハウスの上方空間
等には、電装品等を収める収納箱としての補機ボックス
が配設され、この補機ボックスには、電装回路とワイヤ
ハーネスとを接続する分岐接続箱(ジャンクションブロ
ック)が収められている。かかる補機ボックスとして
は、防水とワイヤハーネスの引き出し案内とを目的とし
てグロメットを併用すると共に、ケーシングの一部に略
U字状のグロメット装着凹部を設けたものが知られてい
る(例えば、実公平7−49694号公報、実開平7−
11823号公報等参照)。
【0003】図6は、アッパーケース(図示略)と共に
補機ボックスを構成する従来のロアケースの一例を示
す。ロアケース60は、収納室61を区画する側壁部6
2にU字状に形成された切り欠き凹部63を有してい
る。この切り欠き凹部63には略U字状のガイド溝64
が形成されており、グロメット装着凹部として機能す
る。即ち、ワイヤーハーネスを通したグロメット(図示
略)の下端を前記切り欠き凹部63の上端からガイド溝
64に沿って下向きに挿入することで、グロメットがロ
アケース60に装着される。
【0004】補機ボックスの上方投影面積を可能な限り
小さくする目的で、分岐接続箱がロアケースとアッパー
ケースとによって区画される収納室内の垂直方向略中央
に配置されると共に、収納室の下部空間は主としてワイ
ヤーハーネスの収納空間として利用されることが多い。
換言すれば、ワイヤーハーネスは分岐接続箱の底面より
下側に配置される。
【0005】分岐接続箱の下側にワイヤーハーネスを収
めるためには、前記切り欠き凹部63を深く形成する必
要がある。しかしながら、切り欠き凹部63を深くする
程、グロメットの挿入ストローク(即ち、グロメットが
ガイド溝64に沿って垂直移動する距離)も不可避的に
長くなる。その挿入ストロークにみあうグロメットの上
下動を確保するには、分岐接続箱の底面からグロメット
に到るワイヤハーネスに十分な余長を持たせる必要があ
る。しかし、このことは反面で、ワイヤハーネスのたぶ
りによって分岐接続箱等の組み付け時における作業性を
悪くする。また、余分なワイヤハーネスを収納するため
の収納容積が必要となる。尚、この従来例によれば、前
記挿入ストロークはグロメットの全高に相当する長さと
なる。
【0006】ロアケース60での切り欠き凹部63の深
さを多少なりとも浅くするために、切り欠き凹部63を
形成する付近だけ側壁部62の高さを相対的に低くし、
当該位置における側壁部62の上縁部65を切り欠き凹
部63に向かって傾斜するように形成することも考えら
れる。しかし、このような設計では、ロアケース側壁部
の傾斜した上縁部65は、残りの水平な上縁部分に比し
てシール性が相対的に劣る結果となり、ロアケースとア
ッパーケースとの接合部位の一部において防水性が相対
的に低下するという不都合を生ずる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の欠点を克服するためになされたものであり、その目的
は、グロメット装着凹部の深さの如何にかかわらずグロ
メットの挿入ストロークを短縮し、収納箱における各種
の組み付け作業を容易とすることができるグロメット装
着構造並びにそれに用いられる収納ケース及びグロメッ
トを提供することにある。また、収納箱の防水性を損な
うことなく、グロメットの挿入ストロークを短縮するこ
とをも目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する請
求項1に記載の発明は、ケース壁に切り欠き形成された
グロメット装着凹部を有する収納ケースに、グロメット
を装着するためのグロメット装着構造であって、前記収
納ケースは、グロメット挿入溝を構成すべく前記グロメ
ット装着凹部を区画するケース壁に形成された一対のガ
イド壁を備えると共に、前記一対のガイド壁の一方には
そのガイド壁の側方から前記グロメット装着凹部内に前
記グロメットを導入可能とする切り欠き段部が形成され
ており、前記グロメットは、前記グロメット装着凹部に
対する当該グロメットの挿入方向に沿って延びると共に
前記グロメット挿入溝に係入可能な係止突条を備えてな
ること、をその要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、ケース壁に切り
欠き形成されたグロメット装着凹部を有する収納ケース
であって、前記グロメット装着凹部を区画するケース壁
にはグロメットを受承するためのグロメット挿入溝を構
成すべく一対のガイド壁が形成されており、前記一対の
ガイド壁の一方にはそのガイド壁の側方から前記グロメ
ット装着凹部内にグロメットを導入可能とする切り欠き
段部が形成されてなる収納ケースであることをその要旨
とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の収納ケースにおいて、前記一対のガイド壁が、グロメ
ット装着凹部の形状に対応して略U字状に延びる互いに
平行な内側ガイド壁及び外側ガイド壁によって構成され
ており、前記切り欠き段部は前記外側ガイド壁の上半部
に形成されてなることをその要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、グロメット被装
着体に形成されたグロメット装着凹部に装着されるべき
グロメットであって、前記グロメット装着凹部に対する
当該グロメットの挿入方向に沿って延びる係止突条と、
当該係止突条と所定間隔を隔てて平行に延びる少なくと
も一つのガイド片とを備えており、前記係止突条と前記
少なくとも一つのガイド片とによって前記グロメット被
装着体のグロメット装着凹部の形成壁を摺接させるガイ
ドレールを構成するグロメットであることをその要旨と
する。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のグロメットにおいて、前記係止突条が当該グロメット
の形状に対応して略U字状に延びており、当該係止突条
の前後には、前記ガイド片として互いに平行に延びる前
側ガイド片及び後側ガイド片がそれぞれ設けられている
ことをその要旨とする。
【0013】以下、各請求項に記載の発明の「作用」に
ついて簡単に説明する。請求項1に記載のグロメット装
着構造によれば、収納ケースに形成された一ガイド壁の
側方に位置するようにグロメットを収納ケースに対向配
置した状態から、当該グロメットに対しその一ガイド壁
に形成された切り欠き段部を通過させることで、グロメ
ットが当該ガイド壁の側方から収納ケースのグロメット
装着凹部内に導入される。従って、従来例と異なり、グ
ロメット装着凹部の開口部上端までグロメットの下端を
持ち上げた後、グロメット装着凹部の深さ相当の距離を
垂直にスライドさせてグロメットの下端をグロメット装
着凹部の最下端に到らせるという装着手順を経る必要が
ない。即ち、本発明によれば、収納ケースの一ガイド壁
の途中まで形成された前記切り欠き段部を介して、グロ
メットの下半部を当該ガイド壁の側方からグロメット装
着凹部内に直接的に導入することができる。それ故、グ
ロメット装着凹部の深さ方向に沿ってグロメットを垂直
スライドさせる距離は、前記切り欠き段部の形成長に応
じて短縮することが可能となる。
【0014】請求項2及び3に記載の収納ケースは、請
求項1に記載のグロメット装着構造を構成するのに適し
た収納ケースであり、前記グロメットと共に相補的な関
係を維持しつつ上述したような特有の作用(又は機能)
を持つ。
【0015】請求項4及び5に記載のグロメットは、請
求項1に記載のグロメット装着構造を構成するのに適し
たグロメットであり、基本的には、前記収納ケースと共
に相補的な関係を維持しつつ上述したような特有の作用
(又は機能)を持つ。加えて、前記係止突条と前記少な
くとも一つのガイド片とによってガイドレールを構成
し、このガイドレールに沿ってグロメット被装着体(例
えば、請求項2又は3に記載の収納ケース)のグロメッ
ト装着凹部の形成壁を摺接させることができる。グロメ
ット装着凹部の形成壁と前記ガイドレールとの摺接関係
により、グロメットがグロメット装着凹部に円滑に挿入
される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車用の補機ボ
ックス(収納箱)に具体化した一実施形態を図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0017】図1及び図2は、補機ボックスを構成する
収納ケースとしてのロアケース10の一部を示す。ロア
ケース10の側壁部(ケース壁)11には、グロメット
装着凹部10aが略U字状に切り欠いた状態で区画形成
されている。グロメット装着凹部10aは、ロアケース
10内の収納室と外部とを連通させると共に、その上方
からグロメットを受け入れるべく上方に開口している。
グロメット装着凹部10aには、ロアケース側壁部11
から当該装着凹部の内に向けて突出した一対のガイド壁
12,13が設けられている。この一対のガイド壁1
2,13は、グロメット装着凹部10aの形状に対応し
て略U字状に延びる互いに平行な内側ガイド壁12及び
外側ガイド壁13である。そして、内側及び外側の両ガ
イド壁12,13によって、グロメットを受承するため
の略U字状のグロメット挿入溝14が形成されている。
【0018】外側ガイド壁13の左右両袖の上半部に
は、左右一対の切り欠き段部15が切り欠き形成されて
いる。その結果、図2に示すように、左右の切り欠き段
部15間の幅W1は、U字状内側ガイド壁12の左右両
袖部間の幅W2(幅W2は同時に切り欠き段部15以外
の外側ガイド壁13の左右両袖部間の幅でもある)より
も広くなっている。また、各切り欠き段部15の長さ
(即ち高さ)H1は、グロメット装着凹部10aの深さ
H2の1/3〜2/3程度、より好ましくは1/2前後
の長さに設定されている。所定長H1を持つ一対の切り
欠き段部15を介して、当該外側ガイド壁13の側方か
らグロメット装着凹部10a内にグロメットが導入可能
となる。
【0019】図3及び図4に示すグロメット30は、上
側グロメット片31と下側グロメット片32とからなっ
ている。上側グロメット片31の下部両側には上下一対
のコ字状係止部33が設けられ、一方、下側グロメット
片32の両側部にも上下一対の係止突子34が設けられ
ている。上側グロメット片31の各係止部33内にそれ
と対応する下側グロメット片32の係止突子34を係入
することで、上下グロメット片31,32が相互連結さ
れる。二つのグロメット片31,32の連結によりグロ
メット30内にはワイヤハーネス挿通孔35が形成され
る。図3(B)に示すように、ワイヤハーネス挿通孔3
5は、グロメット30の正面側に開口すると共に、グロ
メット30の外形状に対応して下方に折れ曲がりグロメ
ット30の下端にも開口している。
【0020】ワイヤハーネス挿通孔35の正面側開口を
囲むように存在するグロメット正面周縁部には、当該グ
ロメット30を前記グロメット装着凹部10aへ装着す
るための構造が設けられている。グロメット30の正面
周縁部には、それに沿って略U字状に延びる係止突条3
6が形成されている。この係止突条36の左右各部はグ
ロメットの挿入方向に沿って垂直に延びている。この係
止突条36の左右両部間の幅(左右長)W3は、前記切
り欠き段部15間の幅W1にほぼ等しいか又はそれより
若干短く設定されている。但し、当該左右幅W3は、前
記幅W2(図2参照)よりも広く設定されている。ま
た、係止突条36の高さ(上下長)H3は前記グロメッ
ト装着凹部10aの深さH2にほぼ等しく設定されてい
る。
【0021】上側グロメット片31上であってグロメッ
ト正面周縁部の上半部あたりには、前記係止突条36よ
りも正面側に配置されると共に、前記係止突条36に対
して平行に垂直方向に延びる左右一対の前側ガイド片3
7が設けられている。そして、所定間隔を隔てて互いに
平行な係止突条36と各前側ガイド片37とによって、
前記グロメット装着凹部10aの形成壁としての内側ガ
イド壁12を摺接させるための前側ガイドレール38が
縦溝状に形成されている。
【0022】また、上側グロメット片31上であってグ
ロメット正面周縁部の中央部あたりには、前記係止突条
36よりも後方位置において、前記係止突条36に対し
て平行に垂直方向に延びる左右一対の後側ガイド片39
が設けられている。そして、所定間隔を隔てて互いに平
行な係止突条36と各後側ガイド片39とによって、前
記グロメット装着凹部10aの形成壁としての外側ガイ
ド壁13を摺接させるための後側ガイドレール40が縦
溝状に形成されている。
【0023】更に、図3(A)に示すように、下側グロ
メット片32上であってグロメット正面周縁部の下半部
あたりには、前記係止突条36よりも後方位置におい
て、環状突起41が形成されている。この環状突起41
は、略U字形の係止突条36の下半部(即ち、下側グロ
メット片32の一部である半円形環状部32a)の形状
に対応した形状となっている。この環状突起41は係止
突条36に平行であり、かつ、前記後側ガイド片39の
延長線上に配置されている。そして、係止突条36の下
半部(半円形環状部32a)と環状突起41とによっ
て、その間には前記グロメット装着凹部10aの外側ガ
イド壁13の下端部13aを係入保持するための係入溝
42が環状に形成されている。
【0024】さて、本実施形態によれば、図5に示すよ
うな手順にて、グロメット装着凹部10aにグロメット
30が装着される。即ち、図5(A)に示すように、グ
ロメット被装着体としてのロアケース10の側壁部11
に形成された外側ガイド壁13の側方に位置するよう
に、グロメット30がグロメット装着凹部10aに対向
配置される。この配置状態から内側ガイド壁12に向か
ってグロメット30が水平移動され、グロメット30の
係止突条36の下半部が外側ガイド壁13の切り欠き段
部15間を通過する。すると、図5(B)に示すよう
に、係止突条36が内側ガイド壁12に当接して、グロ
メット正面の下半部がグロメット装着凹部10a内に導
入配置される。
【0025】図5(B)の状態からグロメット30を下
方に垂直スライドさせると、係止突条36及び前側ガイ
ド片37によって形成される縦溝状の前側ガイドレール
38に内側ガイド壁12が摺接すると共に、係止突条3
6及び後側ガイド片39によって形成される縦溝状の後
側ガイドレール40に外側ガイド壁13の下半部が摺接
する。こうして、前後両ガイドレール38,40と内外
両ガイド壁12,13との摺接関係に基づいて案内され
つつ、グロメット30がグロメット装着凹部10a内を
垂直にスライドし、その係止突条36の下端がグロメッ
ト挿入溝14の最底部に到達する。このとき、係止突条
36の下半部と環状突起41との間に形成された環状係
入溝42内に外側ガイド壁13の下端部13aが係入
し、これによりグロメット30がグロメット装着凹部1
0a内に保持される。
【0026】本実施形態の特徴的な効果を以下に列挙す
る。 (イ)本実施形態によれば、外側ガイド壁13の上端か
ら途中まで形成された前記切り欠き段部15を通して、
グロメット30の下半部を当該外側ガイド壁13の側方
からグロメット装着凹部10a内に直接的に導入するこ
とができる。故に、グロメット30の垂直移動距離(即
ち、挿入ストローク)Sは、グロメット装着凹部10a
の深さH2に比して相当程度短くすることができる。従
って、グロメット装着凹部10aの開口部上端までグロ
メットの下端を持ち上げた後、グロメット装着凹部10
aの深さ(H2)に相当する距離を垂直にスライドさせ
てグロメット30の下端をグロメット装着凹部10aの
最下端に到らせる必要がない。
【0027】(ロ)グロメット30の挿入ストロークS
は、切り欠き段部15の形成長H1に応じて適宜設定す
ることが可能となる。 (ハ)グロメット30の挿入ストロークSが短縮される
ため、これに応じてワイヤハーネスの余長を短くするこ
とができ、ハーネスのたぶりを無視できる程度に抑制す
ることが可能となる。従って、補機ボックスにおける分
岐接続箱やワイヤハーネスの組み付け作業が容易とな
る。また、ハーネスの余長を短くできるため、補機ボッ
クスの容積を必要最小限度にとどめることができる。
【0028】(ニ)本発明によれば、ロアケース側壁部
11の高さを部分的に低くして挿入ストロークSの短縮
を図る必要がない。故に、本発明を適用するロアケース
の側壁部の一部を図6に示すような傾斜上縁部65とす
る必要がなく、従来技術の欄で説明したようなシール性
の低下という問題を生じない。
【0029】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のような態様にて実施すること
も可能である。 (a)内側ガイド壁13に切り欠き段部15を形成する
こと。
【0030】(b)グロメット30の開口周縁部下半に
設けられた環状突起41を省略すること。 (c)グロメット30に形成された前側ガイド片37及
び後側ガイド片39のうちの一方又は双方を省略するこ
と。前側及び後側ガイド片37,39の双方を省略した
場合には、グロメット装着凹部10aの二つのガイド壁
12,13間の間隔に係止突条36の厚みを符合させ、
当該係止突条36と両ガイド壁12,13との摺接関係
によってグロメット30の垂直スライドをガイドするこ
とが好ましい。
【0031】尚、本明細書で使用した「収納ケース」と
は、分岐接続箱と共にワイヤハーネスその他の配線類を
収納する箱類、ケーシングその他の容器類を包括的に指
称するものと理解されるべきであり、いわゆる補機ボッ
クスのアッパー又はロアケースに限定されるものではな
い。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の本発明によれば、収納ケースにおけるグロメット装
着凹部の深さ如何にかかわらず、グロメットの挿入スト
ロークを短縮し、収納箱における各種の組み付け作業を
容易とすることができる。
【0033】また、前記収納ケースによって構成される
収納箱の防水性を損なうことなく、グロメットの挿入ス
トロークを短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に従う収納ケースの部分
斜視図。
【図2】 本発明に従うグロメット装着凹部を示してお
り、(A)はその正面図、(B)はX−X線での断面
図。
【図3】 本発明のグロメットを示しており、(A)は
その側面図、(B)はその正面図。
【図4】 図3に示すグロメットの平面図。
【図5】 グロメット装着凹部へのグロメットの装着手
順を示す図。
【図6】 従来の収納ケースの全体斜視図。
【符号の説明】
10…収納ケース又はグロメット被装着体としての収納
箱ロアケース、10a…グロメット装着凹部、11…ケ
ース壁又はグロメット装着凹部の形成壁としてのロアケ
ース側壁部、12…内側ガイド壁、13…外側ガイド
壁、14…グロメット挿入溝、15…切り欠き段部、3
0…グロメット、36…係止突条、37…前側ガイド
片、38…前側ガイドレール、39…後側ガイド片、4
0…後側ガイドレール。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース壁に切り欠き形成されたグロメッ
    ト装着凹部を有する収納ケースに、グロメットを装着す
    るためのグロメット装着構造であって、 前記収納ケースは、グロメット挿入溝を構成すべく前記
    グロメット装着凹部を区画するケース壁に形成された一
    対のガイド壁を備えると共に、前記一対のガイド壁の一
    方にはそのガイド壁の側方から前記グロメット装着凹部
    内に前記グロメットを導入可能とする切り欠き段部が形
    成されており、 前記グロメットは、前記グロメット装着凹部に対する当
    該グロメットの挿入方向に沿って延びると共に前記グロ
    メット挿入溝に係入可能な係止突条を備えてなることを
    特徴とするグロメット装着構造。
  2. 【請求項2】 ケース壁に切り欠き形成されたグロメッ
    ト装着凹部を有する収納ケースであって、 前記グロメット装着凹部を区画するケース壁には、グロ
    メットを受承するためのグロメット挿入溝を構成すべく
    一対のガイド壁が形成されており、前記一対のガイド壁
    の一方にはそのガイド壁の側方から前記グロメット装着
    凹部内にグロメットを導入可能とする切り欠き段部が形
    成されてなる収納ケース。
  3. 【請求項3】 前記一対のガイド壁は、グロメット装着
    凹部の形状に対応して略U字状に延びる互いに平行な内
    側ガイド壁及び外側ガイド壁によって構成されており、
    前記切り欠き段部は前記外側ガイド壁の上半部に形成さ
    れてなる請求項2に記載の収納ケース。
  4. 【請求項4】 グロメット被装着体に形成されたグロメ
    ット装着凹部に装着されるべきグロメットであって、 前記グロメット装着凹部に対する当該グロメットの挿入
    方向に沿って延びる係止突条と、当該係止突条と所定間
    隔を隔てて平行に延びる少なくとも一つのガイド片とを
    備えており、前記係止突条と前記少なくとも一つのガイ
    ド片とによって前記グロメット被装着体のグロメット装
    着凹部の形成壁を摺接させるガイドレールを構成するグ
    ロメット。
  5. 【請求項5】 前記係止突条は当該グロメットの形状に
    対応して略U字状に延びており、当該係止突条の前後に
    は、前記ガイド片として互いに平行に延びる前側ガイド
    片及び後側ガイド片がそれぞれ設けられている請求項4
    に記載のグロメット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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